JP2001300871A - マスターアーム装置 - Google Patents
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Abstract
も反映できるようなマスターアームを提供し、マスター
スレーブマニピュレータにおける7自由度スレーブアー
ムの全ての自由度を操縦者の片方の腕だけで制御できる
ようにする。 【解決手段】 肩部における第1回転軸1、第2回転軸
2、第3回転軸3がほぼ1点で交わり手首部における第
5回転軸5、第6回転軸6、第7回転軸7がほぼ1点で
交わり、肘部に第4回転軸4を持った7自由度マスター
アームで、肘部付近に操縦者の肘の位置を検出する肘セ
ンサ11を備え、さらに肘部を駆動する駆動装置14を
備えて、操縦者の肘の動きを検出してマスターアームの
肘部を追従制御させる。
Description
マニピュレータに用いられる7自由度を有するマスター
アームに関し、特にスレーブアームの肘の位置を制御で
きるようにした7自由度マスターアームに関する。
手先の位置と姿勢を決定すると全ての自由度が規定され
てしまい、肩から手先の間におけるアームの状態を変更
するととができない。このため、手先の位置と姿勢を決
めた状態では障害物回避や特異点回避を行うことができ
ない。一方、人間の腕は7個の自由度を持っており、手
先の位置姿勢が決められても肘の位置を任意に選ぶこと
ができ、障害物があっても腕がぶつからないようにそれ
を避けることができる。そこで、マスタースレーブマニ
ピュレータのスレーブアームに7個の自由度を持たせる
ことによって、冗長自由度を活用して人間の腕と同じよ
うな動きをさせて、特異点回避や障害物回避を行えるよ
うにすることができる。
マスターアームは、スレーブアームを操縦するためのも
ので、操縦者がマスターアームの先端にある把持部を移
動させると、その動きを指令値として伝えてスレーブア
ームに同じ動きをさせることができる。従来、マスター
アームは、操縦者が把持する手の位置と姿勢の6自由度
について教示するものであって、冗長な自由度を有する
7自由度ロボットの操縦を行うためには、もう一方の手
で操作する押しボタンやレバーなど別の手段を用いて第
7番目の自由度に関する指示を行う必要があった。
ターアームで手先の位置を制御する場合にスレーブアー
ムの肘位置が自由に選択できることに注目して、スレー
ブアームの肘位置を検出して予め定めた領域と干渉する
おそれがある場合に干渉回避を行わせるようにした7自
由度ロボットが開示されている。しかし、上記公開公報
に開示された7自由度ロボットは、スレーブアームの制
御器がマスターアームとは関係なく肘位置を決めるもの
であって、操縦者の意図を冗長自由度に反映させるもの
ではなかった。
しようとする課題は、操縦者の手の位置姿勢ばかりでな
く肘の動きも反映できるようなマスターアームを提供
し、マスタースレーブマニピュレータにおける7自由度
スレーブアームの全ての自由度を操縦者が片方の腕だけ
で制御できるようにすることである。
め、本発明のマスターアーム装置は、肩部における3軸
がほぼ1点で交わり手首部における3軸がほぼ1点で交
わり肘部を持った7自由度マスターアームであって、肘
部に操縦者の肘の位置を検出する肘センサを備え、さら
に肘部を駆動する駆動装置を備えて、肘部の追従制御を
行うことを特徴とする。
いて3軸が1点で交わり、手首部においても3軸が1点
で交わって、それぞれボールジョイントと等価な関節機
能を有するため、7番目の自由度を担う肘部の移動は、
肩部の軸交点と手首部の軸交点と肘で形成される平面三
角形の2つの軸交点を結ぶ直線を軸にした回転で表すこ
とができる。この平面三角形の回転角を肘角と呼ぶ。本
発明においては、マスターアームの肘部に操縦者の肘の
動きを検出するセンサを備え、かつ肘部を駆動する装置
を備えて、操縦者の動きに追従してマスターアームの肘
部を移動させることができる。したがって、スレーブア
ームが外部環境物と干渉しそうなときには操縦者の判断
により衝突しないように肘を動かせば、マスターアーム
装置は肘部の位置情報を用いてスレーブマニピュレータ
を制御して干渉を回避することができる。
の片方の腕だけで7自由度マニピュレータの全ての自由
度を制御することができるので、近時研究が進んでいる
双腕型ロボットなどのように操縦者の2本の腕がそれぞ
れマニピュレータの腕の操縦をしなければならないとき
にも手先の位置姿勢に加えて肘部の位置制御ができるよ
うになる。また、例えば、工作対象物を搭載した作業台
にマニピュレータの前腕が干渉しそうなときにも肘部を
水平方向によけることができ、ロボットの配置に自由度
が増して、狭い空間でも作業ができるようになるなどの
利点がある。
て、スレーブアームで検知する力を操縦者に提示するよ
うにしても良い。さらに、マスターアームの第1軸の回
転軸方向を重力方向とほぼ一致させ、第2軸を第1軸と
直交し肘の動きに追従する駆動軸とし、さらに第3軸と
第4軸の回転軸を平行にして、第3軸の回転軸に第4軸
のカウンタウェイトを配置し、カウンタウェイトを平行
リンク機構を介して第4軸と連動させるようにしてもよ
い。また、肘センサは、マスターアームのリンクに設け
られ、操縦者の腕がリンクに対して相対的に動く方向を
検出するものであることが好ましい。なお、肘センサは
複数の光電スイッチを並べたものであってもよい。肘セ
ンサをこのように簡単な構成にすることにより、制御の
アルゴリズムも単純化し、極めて低廉にセンサ部および
制御部を構成することができる。
づき図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のマ
スターアーム装置の1実施例の構成を説明する軸配置
図、図2は本実施例に用いる肘センサの1例を示す説明
図、図3は肘センサの別の例を示す説明図、図4は本実
施例に用いるカウンターバランスの配置例を説明する軸
配置図、図5は第4軸用カウンターバランスの構成図、
図6は本実施例のマスターアーム装置の側面図、図7は
本実施例のマスターアーム装置の平面図、図8は本実施
例のマスターアーム装置における操縦者の姿勢を表す図
面、図9は本実施例を用いたマスタースレーブマニピュ
レータ装置の制御装置を表すブロック図である。
ースレーブマニピュレータの7自由度スレーブアームを
操縦するためのものである。マスターアームは7個の自
由度を持ったリンク機構を有する。操縦者がマスターア
ームの手首部を把持して手首部の位置姿勢を変化させる
と、肩部から手首部までに設けられた軸の回転角により
手首部の位置姿勢が決定でき、その情報をマニピュレー
タの制御装置に伝送してスレーブアームをマスターアー
ムの動きに追従するように制御する。スレーブアームの
手首部の位置姿勢だけでは6自由度しか規定できないた
め、残りの1自由度を肘に繋がる腕の傾きで決定する。
るボールジョイントのような球面関節に近似することが
でき、肩と手首に対して上腕と前腕で繋がっている肘の
位置は、肩と手首の位置が決まれば、肩と手首を結ぶ線
を軸にした回転角すなわち肘角で指定することができ
る。なお、肘角は、鉛直面など適当な基準位置から計っ
た回転角で表示することが取り扱い上便利である。本実
施例のマスターアーム装置は、マスターアームが人の腕
と同様な動きをするようにするため、肩部に3個の回転
軸を軸が1点で交差するように設け、手首部に3個の回
転軸を軸が1点で交差するように設け、肩部に取り付け
た上腕リンクと手首部に取り付けた前腕リンクを両リン
クが平面内で屈曲するような回転軸で結合して肘として
いる。
回転軸は、図1に示したように配置される。肩部の第1
回転軸1は重力方向に軸を持ち、固定部材に支持されて
いる。また、第1回転軸1の回転部分に第1のリンクを
介して第2回転軸2が連結されている。第2回転軸2は
水平方向に軸を持ち、軸は第1回転軸1の軸と交差す
る。第2回転軸2の回転部には第2リンク8を介して第
3回転軸3が結合されている。第3回転軸3の軸は第2
回転軸2の軸とほぼ直交し、さらに第1回転軸1と第2
回転軸2の交点を通るように配置されている。
の肩部は回転軸の交点を中心とするボールジョイントと
等価の動きを行うことができる。なお、第1から第3の
回転軸の配置は機構上の性能が実現できる程度にルーズ
であっても良いことはいうまでもない。また、第2リン
ク8は若干の長さを有し、マスターアームの肩部付近に
操縦者の肩が納まるようになっている。
リンク9が取り付けられており、第3リンク9の先端に
は第4回転軸4が設けられている。第4回転軸4の軸は
第3回転軸3の軸と平行に設けられる。第4回転軸4の
回転部には前腕となる第4リンク10が取り付けられて
おり、その先端には手首部における初めの回転軸である
第5回転軸5が第4回転軸4と平行に設けられている。
回転軸6が結合されており、第6回転軸6には第7回転
軸7が結合されている。第5回転軸5と第6回転軸6と
第7回転軸7の各軸はほぼ1点で交わるように配設され
て、手首部の3自由度関節を形成している。
に前腕に相当する第4リンク10に操縦者の肘の動きを
検出する肘センサ11が取り付けられている。肘センサ
11は、操縦者30の前腕31が第4リンク10に対し
て相対的に動く方向を検出すれば足りるので、例えば図
2に示すような複数の光電スイッチであっても良い。図
では、光電スイッチを4個用いて、これらを腕の動きに
対して垂直に並べてある。腕31が適当な位置にあると
きは内側の2個の光電スイッチが腕を検知しているが、
腕31が第4リンク10に近付く方向に動けば図中左側
の光電スイッチが検出信号を出し、逆に腕31が第4リ
ンクから遠ざかる方向に動く場合には図中右側の光電ス
イッチが働いて動きを検出する。なお、肘センサ11は
第4リンク10のどこに取り付けてもよいが、検出感度
等を考慮して決めることが好ましい。
の例を示す図面である。図3に示した肘センサはマイク
ロリニアスケールを利用したもので、リニアスケール本
体12をマスターアームの第4リンク10に固定し、操
縦者30の前腕31に巻いたバンド13にスケールの端
を結びつけて、第4リンク10と操縦者の前腕31の距
離を測るものである。両者間の距離が一定になるように
調整することによりマスターアームを操縦者の腕に追従
させることができる。
号に対応して回転する駆動モータ14が取り付けられて
いる。操縦者の肘が外側に持ち上がるときは駆動モータ
14により上腕リンク9が外側に広げられ、操縦者の肘
が下がるときは上腕リンク9も内側にすぼめられる。し
たがって、操縦者の肘が常に肘センサ11の光電スイッ
チ群の中央に位置するようにマスターアームを移動させ
ることによって、肘部の追従制御を行うことができる。
マスターアームを左右1対備えて、双腕型ロボットを操
縦することができる。本実施例のマスターアーム装置に
よりスレーブアームを操縦するときには、操縦者が装置
に搭乗して左右のマスターアームの手首部にあるジョイ
スティックを握り、手首部の位置姿勢を所望の通り導
く。
アームの各回転軸に設けたエンコーダで回転角を検出す
ることにより、手首部の位置および姿勢を算定して、ス
レーブアームの制御装置に伝送する。これによって操縦
者の手先の動きの6自由度と肘位置の1自由度の情報を
スレーブアームに伝達することが可能となる。なお、ス
レーブアームの位置姿勢の指示は、マスターアームを操
作する操縦者の操作力とスレーブアームがワークから受
ける反力との差が解消するように動作させるようにし
て、ワークに無理な力が作用しないようにしてもよい。
の手首部の位置姿勢と肘角の情報に基づいて逆運動学計
算を行いスレーブアームの各軸の回転量を算出してサー
ボ制御を行う。これにより、操縦者の指示通りにスレー
ブアームの手首部の位置姿勢を定めることができる。さ
らに、操縦者の肘の動きを検出して、マスターアームの
肘部を追従させるようにしてあるため、スレーブアーム
の腕や肘が周囲の物体と干渉しそうなときには、操縦者
が肘を動かすとマスターアームの動きを介してスレーブ
アームの肘部が追従して動いて、干渉を回避することが
できる。
と対応させるためには、肘角を同じ値にすればよい。本
実施例のマスターアーム装置は、操縦者の肘の動きに対
応してマスターアームの第2回転軸2のみが能動的に動
き上腕リンク9の開き角を調整するようになっている。
肘角の基準軸は手先の動きに従って変化するので、上腕
リンク9の開き角がそのまま肘角になるわけではない。
しかし、両者の差は受動的な他の回転軸が操縦者の腕に
追従することにより吸収することができる。操縦者の腕
の動きに従って第2回転軸2と他の回転軸が変化し、所
定の状態になった結果として求められる各回転軸の回転
角に基づいて、逆運動学計算を行いスレーブアームの各
関節を制御すれば、操縦者の意図に従って肘部が運動す
ることになる。
度を持たせるため頑丈に構成されるので、そのままでは
操縦者が操作するためには重量が大きくなって、自由に
引き回すことが困難になる。この困難を解消させるた
め、本実施例のマスターアーム装置は、図4に示すよう
にカウンタバランスを配置することができる。なお、第
4リンク10より手先の部分については、それぞれの部
品が小さくなりカウンタバランスの役割は相対的に小さ
くなるので、図4における表示を省略してある。カウン
タバランスは、それぞれの回転軸に付属させるようにし
ても良いが、カウンタバランスは機構全体の重量を増加
させて慣性力を大きくするので、重いものを多数使用す
ることは好ましくない。
ンタウェイトを配置することにすれば、腕の根元から手
先までの全ての重量を受けなければならない第1回転軸
に設けるべきカウンタウェイトが最も大きくなる。本実
施例では、第1回転軸1の軸を重力方向に配置すること
により、カウンタウェイトを省略してある。また、カウ
ンタウェイトの重量が2番目に大きくなるはずの第2回
転軸2には肘角に応じて上腕を駆動する駆動モータ14
を付設して、カウンタウェイトを省略した。第3回転軸
3には、第3リンク9より手先側のモーメントを適度に
相殺する第1のカウンタウェイト15を設けた。
軸が平行になるように配置すると共に、第3回転軸3と
第4回転軸4の間に平行リンク17を構成して、第4回
転軸4に関する第2のカウンタウェイト16を第3回転
軸3の軸周りに配設した。第2カウンタウェイト16を
第3回転軸の周りに配置することにより、第2カウンタ
ウェイトの重量による第3軸周りのモーメントが小さく
なり、それと釣り合わせるべき第1カウンタウェイトの
重量を小さくできる。したがって、普通に行われるよう
に第4回転軸4の軸を挟んで対称の位置に配置した場合
と比較して、操縦者30の腕に掛かる負荷が著しく軽減
されるため、操縦がより容易になる。
第3回転軸に設けるために設置される平行リンクの例を
表現する機構図である。第4回転軸4の回転軸に第1の
プーリを固定し、第3回転軸3に第1プーリと同じ径を
有する第2のプーリを回転可能に軸支する。第2プーリ
には第2カウンタウェイトが固定されている。第1プー
リと第2プーリの間には金属バンド18,19が渡さ
れ、固定ボルト21によりそれぞれの端部がプーリに固
定されている。第1プーリと第2プーリの間には張力コ
ントローラ20がセットされて、金属ベルト18,19
に弛みがないようにされている。
ック22を握った手を動かして、第4リンク10が第4
回転軸の周りに回転すると、この回転が金属ベルト1
8,19を介して第2プーリに伝達し、第2カウンタウ
ェイト16が動く。第2カウンタウェイト16は、主に
第4リンク10から手先までのリンク機構のモーメント
を相殺する。また、第2カウンタウェイト16を第3軸
付近に配置することで第1カウンタウェイト15の重量
が低減しているために、操縦者の腕に対する負担は小さ
い。また、図示された平行リンク機構は、構成上付加す
る部品も少なくコンパクトで、第3リンク9の幅の中に
収まるように形成することが可能であるため、操縦者と
機構の干渉領域を低減することができる。
装置の立面図と平面図である。第1軸から第3軸は肩部
の回転中心点で交差しており、第5軸から第7軸は手先
の位置で交差している。第4軸は上腕リンク9と前腕リ
ンク10を回動可能に結合している。第3軸から第5軸
は互いに平行に配設されている。第3軸の回転部は肩部
の回転中心から肩リンク8の距離だけ外側に張り出して
いる。また、第5軸の回転部から手首部の回転中心まで
の距離も間に介在する機構により肩リンク8と同じ距離
になるように構成されている。第2軸には駆動モータ1
4が結合されていて、リンク9の肘部の開き角を調整す
る。
ェイト15と第2カウンタウェイト16が取り付けられ
ている。第1カウンタウェイト15は上腕リンク9以下
の手先部分全体のモーメントをほぼ相殺するように、第
3軸に関して上腕リンク9に対する点対称位置に設けら
れている。また、第2カウンタウェイト16は、上腕リ
ンク9内に設けられる平行リンク機構により前腕リンク
10と連動して前腕リンク10以下の機構部分のモーメ
ントをほぼ相殺する機能を有する。また、前腕リンク1
0には操縦者の腕の動きを検出する肘センサ11が設け
られている。
スターアーム装置に操縦者が搭乗して操作する状態を模
式的に示したものである。マスターアーム装置は第1回
転軸の固定部を架台23に固定することによって固定さ
れる。操縦者30が装置に搭乗してマスターアームのジ
ョイステックを把持したときに、操縦者の肩の回転中心
とマスターアームの肩部回転中心が十分近く、上腕リン
クと前腕リンクが操縦者の腕31に沿って配置されれ、
操縦者の腕31の動きは肘センサ11によって検出され
る。操縦者が手先の位置を変えずに肘を動かすときは、
肩部回転中心と手首部回転中心を結ぶ直線と操縦者の肩
と手首を結ぶ直線がほぼ一致するようになるため、肘角
の対応関係が単純化する。
配置して、力提示を行えるようにすることも可能であ
る。力提示とは、スレーブアームに力センサを装備して
ワークに接触したときに発生する力を操縦者に提示する
機能である。また、マスターアームの手首部にある把持
部に力センサを備えて、操縦者の手がマスターアームに
及ぼす操作力を検出してスレーブアームとワークの間に
操作力に応じた力を発生させることもできる。
用いたマスタースレーブマニピュレータ装置の制御機構
を表したブロック図である。図面の上半分がマスターア
ームの駆動制御部、下半分がスレーブアームの駆動制御
部を表している。肘角指令値は、肘センサ41、操縦者
の肘位置の方向算出部42、肘角の現在位置算出部4
3、および加算器44により算出される。肘センサ41
が操縦者の腕とマスターアームの腕リンクの相対的位置
の変化を検出して、方向算出部42に検出信号を入力
し、方向算出部42が操縦者の肘位置の移動方向とマス
ターアームの肘部が追従するために必要な移動量を算出
する。積分器44によりこの移動量を積分することで肘
角指令値を算出する。
計算部45に送られ、ここで各軸の回転量が算出され
て、それに基づいてサーボ制御部46により駆動モータ
を駆動してマスターアームを操縦者の腕の動きに追従さ
せる。肘角指令値は、また、スレーブアームの逆運動学
計算部52に送られて、算出された駆動量に基づいて各
軸サーボ制御部53を介してスレーブアームの各軸を駆
動し、スレーブアームを操縦者の腕に追従させる。
サ47が操縦者の操作力を測定し、スレーブアームに設
けられた力センサ48がワークの反力を測定する。減算
器49が操縦者の操作力とワークの反力の差を算出し
て、積分器50がその差を積分する。スレーブアームの
アーム位置初期値を各軸の回転値から算出して、これを
加算器51で積分器50の出力に加算する。加算器51
の出力は、操縦者の力がワーク反力に一致する方向に手
先位置を変化させ、両者が一致するとその状態の位置を
保持するような手先位置指令値となる。手先位置指令値
は、スレーブアームの逆運動学計算部52に送られ、算
出された駆動量に基づいて各軸サーボ制御部53がスレ
ーブアームの各軸を駆動し、スレーブアームを操縦者の
腕に追従させる。また、マスターアームの逆運動学計算
部45に送られ、それに基づいてサーボ制御部46によ
り駆動モータを駆動してマスターアームをスレーブアー
ムに追従させると共に、操縦者に力提示を行う。
ーム装置は、7自由度を持つスレーブアームに対して、
手先の位置だけではなく肘位置についても教示すること
ができるようになるので、例えば、双腕型ロボットにお
けるマスタースレーブマニピュレータ装置に対しても、
操縦者が現場の状況を見ながら肘を動かしてスレーブア
ームの障害物回避を行えるようにすることができる。
説明する軸配置図である。
である。
図である。
説明する軸配置図である。
の構成図である。
る。
る。
の姿勢を表す図面である。
ータ装置の制御装置を表すブロック図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 肩部における3軸がほぼ1点で交わり手
首部における3軸がほぼ1点で交わり肘部を持った7自
由度マスターアームにおいて、前記肘部に操縦者の肘の
位置を検出する肘センサを備え、前記肘部を駆動する駆
動装置を備えて、前記肘部を操縦者の肘の位置に追従さ
せるようにしたマスターアーム装置。 - 【請求項2】 前記マスターアームの各自由度に対応し
た回動軸に駆動装置を設けて、力提示を行うことを特徴
とする請求項1記載のマスターアーム装置。 - 【請求項3】 前記マスターアームの第1軸の回転軸方
向を重力方向とほぼ一致させ、第2軸を前記第1軸と直
交し肘の動きに追従する駆動軸とし、さらに第3軸と第
4軸の回転軸を平行にして、第3軸の回転軸付近に第4
軸のカウンタウェイトを配置し、該カウンタウェイトを
平行リンク機構を介して前記第4軸と連動させることを
特徴とする請求項1または2記載のマスターアーム装
置。 - 【請求項4】 前記肘センサが、前記マスターアームの
リンクに設けられて操縦者の腕がリンクに対して相対的
に動く方向を検出するものであることを特徴とする請求
項1から3のいずれかに記載のマスターアーム装置。 - 【請求項5】 前記肘センサが複数の光電スイッチを並
置して構成されることを特徴とする請求項4記載のマス
ターアーム装置。
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