JP2001300683A - ピアスナットの製造方法 - Google Patents

ピアスナットの製造方法

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JP2001300683A
JP2001300683A JP2000115996A JP2000115996A JP2001300683A JP 2001300683 A JP2001300683 A JP 2001300683A JP 2000115996 A JP2000115996 A JP 2000115996A JP 2000115996 A JP2000115996 A JP 2000115996A JP 2001300683 A JP2001300683 A JP 2001300683A
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metal plate
pierce nut
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nut
locking
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Shuichiro Iwatsuki
修一郎 岩月
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板に強固に係止するための係止部を有す
るピアスナットを簡単に、かつ、効率良く製造する製造
方法を提供する。 【解決手段】 ピアスナット1の中心部にねじ部6を備
えた挿通孔7を形成すると共に、挿通孔7から所定距離
外側に環状溝3を形成して、挿通孔7を有する内筒部4
と、内筒部4よりも幅広の外筒部5とを形成する。さら
に、外筒部5の環状溝3側の下面8に形成されたビード
13を塑性加工により変形させて、外筒部5の内壁10
に金属板30を係止するための係止部12を形成するこ
とを特徴とするピアスナット1の製造方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミ板等の金属
板に固着して使用するピアスナットに関する。
【0002】
【従来の技術】ピアスナットは、ねじ部を備えた挿通孔
を有する内筒部と、外筒部を有し、下型の上にセットさ
れた金属板の上方から打ち込まれることで、内筒部が金
属板にボルト挿通用の穴を打ち抜くと同時に、ピアスナ
ット自体を金属板に固着するもので、自動車のボディパ
ネルに付設されるブラケットなどの金属板と他の部材と
の締結等に用いられている。このため、ピアスナット
を、金属板を変形させること無く、強固に固着すること
が必要であった。
【0003】従来、ピアスナットは、特開昭60−25
2814号公報に記載されているように、内筒部の外壁
や、外筒部の内壁、または、外筒部の下面に設けた凹凸
部に金属板を食い込ませることで、ピアスナットを金属
板に固着していた。しかし、このようなピアスナットで
は、金属板がアルミニウム等の変形し易い金属から構成
されていた場合、ボルトとの締結力により金属板が陥没
する虞があり、ボルトによる締結が正しく行えず、ボル
トが緩み易くなるという問題が生じた。そこで、特開平
11−193808号公報に記載されているように、金
属板を係止するテーパ面を内筒部の外壁に設けると共
に、外筒部の底面積を従来のピアスナットに比べて3倍
程度とすることで、金属板の陥没を抑制しつつ、金属板
に固着できるピアスナットが用いられるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のピアスナットは、金属板を凹凸部に食い込ませたり、
金属板を内筒部のテーパ面で係止したりして、金属板に
固着しているので、大きなトルクでボルトの締め付けを
行うと、テーパ面や、凹凸部と金属板が滑りを起こし、
ピアスナットが金属板に対して空回りしてしまう場合が
あった。これに対する対策としては、凹凸部よりも滑り
を起こしにくいテーパ面等からなる係止部を外筒部の内
壁に形成し、内筒部にテーパ面を有する場合よりも金属
板を係止する部分を多くすることで、ピアスナットの金
属板に対する空回りを防止することが考えられる。しか
し、外筒部の幅が広いピアスナットは、外筒部に曲げ加
工ができないため、切削加工で係止部を形成しなければ
ならないので、ピアスナットの製造にかかる工数が増大
してしまうという問題が生じていた。従って、本発明の
解決しようとする課題は、ピアスナットを金属板に強固
に係止するための係止部を簡単に、かつ、効率良く形成
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、金属板に固着して使用するピアスナットの製造
方法であって、ピアスナットの中心部にねじ部を備えた
挿通孔を形成する工程と、挿通孔から所定距離外側の位
置に環状溝を形成することで、挿通孔を有する内筒部、
および、内筒部よりも幅広の外筒部を形成する工程と、
外筒部の環状溝側の下面にビードを形成する工程と、ビ
ードを塑性加工により変形させて、環状溝を形成する外
筒部の内壁に金属板を係止するための係止部を形成する
工程と、を有することを特徴とするピアスナットの製造
方法とした。請求項1に記載のピアスナットによれば、
外筒部の下面に形成されたビードを塑性変形させること
で、外筒部の内壁にテーパ面を形成することができる。
従って、金属板にピアスナットを強固に係止できる係止
部を簡単に、かつ、効率良く形成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。図1(a)は、本実施の形態のピ
アスナットの一部破断斜視図、(b)はピアスナットの
正面断面図である。ピアスナット1は、回転対称体であ
るナット主体部2の底面に形成された環状溝3により、
中央側の内筒部4と、外側の外筒部5とが形成されてい
る。内筒部4は、中央にねじ部6を有する挿通孔7が形
成されおり、外筒部5よりも下方に突出している。な
お、内筒部4の突出量はピアスナット1を固着する金属
板の厚さにより決まる値で、1.5〜3mm程度であ
る。
【0007】外筒部5は、金属板に当接する平坦面から
なる下面8を有している。下面8の幅は、金属板への固
着時に、金属板が変形して陥没しないように内筒部4の
幅に比べて十分、広く形成されている。環状溝3は、内
筒部4の外壁9と、外筒部5の内壁10と、天井面11
とから形成されており、外筒部5の内壁10には、ピア
スナット1を金属板に固着する際に、金属板を係止する
ための係止部12が内壁10に沿ってリング状に形成さ
れている。係止部12を外筒部5の内壁10に形成する
ことで、係止部12を内筒部4の外壁9に形成した場合
に比べて、円周が長いぶんだけ金属板を係止する部分が
多くなるので、金属板を強固に係止することができる。
【0008】次に、本実施の形態のピアスナット1の製
造方法について図2および図3を参照して説明する。な
お、図2はプレス加工前のピアスナットの正面断面図で
あり、図3はプレス加工後のピアスナットを金属板に固
着した状態を示す正面断面図である。まず、切削加工に
より、ナット主体部2の中心に挿通孔7を形成した後
に、挿通孔7にねじ部6を形成する。次に、ピアスナッ
ト1の底面をプレス加工して、図2に示すように、環状
溝3と、外筒部5の下面8を形成する。このときに、下
面8の環状溝3側に位置するリング状のビード13も同
時に形成される。なお、リング状のビード13の断面は
台形形状を有している。
【0009】さらに、ビード13をプレス加工により、
塑性変形させ、外筒部5の内壁10に係止部12を形成
する。ここで、ビード13のプレス加工は、図3に示す
ように、ダイ20の開口部21にビード13が上に来る
ようにピアスナット1を配置し、ピアスナット1の内筒
部4を避けるような凹部22を有するパンチ23を上部
から押し付けることで行われる。ビード13は、パンチ
23に押し付けられて、外筒部5の内壁10側に押し出
されるように塑性変形し、図3に破線で示すような係止
部12を形成する。なお、図3において、ビード13の
断面積と、塑性変形後の係止部12の断面積は同程度と
なっている。このように、本実施の形態のピアスナット
の製造方法によれば、切削加工等を用いずに一回のプレ
ス工程のみで、幅広の外筒部5の内壁10に係止部12
を形成することができる。
【0010】さらに、このようにして製造したピアスナ
ット1をアルミニウム等からなる金属板30に固着する
手順について図4を参照して説明する。なお、図4は、
ピアスナット1を金属板30に固着した状態を示す正面
断面図である。まず、金属板30を下型31の上に置
き、さらに、下型31の環状突起32を有する開口部3
3の位置と、ピアスナットの内筒部4の位置をあわせる
ようにピアスナット1を置く。そして、ピアスナット1
の上面14を図示しないパンチで叩き、ピアスナット1
を金属板30に打ち込むと、図4に示すように、ピアス
ナット1の内筒部4の下端面15および外壁9が金属板
30を剪断し、金属板30に内筒部4の外径に等しい大
きさの孔を形成する。それと同時に、ピアスナット1を
金属板30に打ち込むことで、金属板30の孔の周縁部
34が、ピアスナット1の環状溝3の中に入り込み、係
止部12により係止される。
【0011】本実施の形態のピアスナット1は、金属板
30の孔の周縁部34を外筒部5の内壁10に形成した
係止部12により係止するので、ピアスナット1を金属
板30に簡単に、かつ、確実に係止することができる。
また、外筒部5の下面8が金属板30に接触する接触面
積が大きいので、ピアスナット1を金属板30に係止す
る際に金属板30が変形して陥没することがない。ま
た、ピアスナット1の材質によっては、塑性変形による
加工硬化で係止部12がピアスナット1の他の部分の硬
さよりも硬くなることがあり、このような場合は、金属
板30をさらに強固に係止できると共に、係止部12の
耐久性を向上させることができる。
【0012】次に、本発明の別の実施の形態を図5およ
び図6に示す。図5(a)は、プレス加工前のピアスナ
ットの上面図であり、図5(b)は図5(a)のX−X
線断面図である。また、図6は、図5(b)に示したピ
アスナットをプレス加工した後の状態を示す図である。
ピアスナット51は、環状溝3と同じ深さの縦溝50を
外筒部5の半径方向に複数有している。また、縦溝50
は、外筒部5の向かい合う側壁52により形成されてお
り、外筒部5の下面8の側壁52側には、ビード53を
有している。このビード53を、図3に示すダイ21と
パンチ23により塑性変形させると、図6に示すよう
に、外筒部5の側壁52に係止部54を形成することが
できる。
【0013】このように、係止部54をピアスナット5
1の半径方向に設けることで、ピアスナット51の金属
板に対する空回りをさらに防止できる。なお、このピア
スナット51において、外筒部5の側壁52の係止部5
4に加えて、図1(b)に示すような係止部12を形成
すると、金属板をさらに強固に係止することができる。
【0014】なお、本発明は各実施の形態に限定される
ものでは無く、広く応用して用いることができる。例え
ば、図4に示すように内筒部4の外壁9を挿通孔7に平
行になるように形成する代わりに、下端面15に向かっ
て裾が広がるようなテーパを形成しても良い。内筒部4
の外壁9がテーパ形状を有することで、ピアスナット1
が金属板30に係止する強度をさらに向上することがで
きる。また、ビード13や、係止部12の断面形状は、
三角形や、半円等の任意の形状とすることができる。
【0015】さらに、連続したリング状のビード13と
する代わりに、複数に分割された円弧状のビード13と
しても良い。プレス加工による係止部12の形成を容易
にすることができる。そして、係止部12を形成した後
の外筒部5の下面8を平坦面とせずに、金属板30に向
けて突出する突出部を有する下面8としても良い。ピア
スナット1の固着時に、突出部が金属板30に食い込む
ので、金属板30を強固に係止することができる。ま
た、係止部52を形成した後の外筒部5の下面8につい
ても同様に突出部を有するものとしても良い。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、幅広の外筒部の下面の
内壁側にビードを設け、このビードを塑性変形させるこ
とで、外筒部の内壁に金属板を係止するための係止部を
形成するので、幅広の外筒部にも、簡単に、かつ、効率
良く係止部を形成することができる。従って、幅広に形
成された外筒部を有するピアスナットを金属板に強固に
係止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピアスナットの実施の形態を示す
(a)一部破断斜視図、(b)正面断面図である。
【図2】プレス加工する前のピアスナットの正面断面図
である。
【図3】ピアスナットのプレス加工を示す模式図であ
る。
【図4】ピアスナットを金属板に固着した状態を示す正
面断面図である。
【図5】本発明の別の実施の形態におけるプレス加工前
のピアスナットを示す、(a)上面図、(b)X−X線
断面図である。
【図6】図5(b)において、プレス加工を施した後の
ピアスナットを示す図である。
【符号の説明】
1 ピアスナット 2 ナット主体部 3 環状溝 4 内筒部 5 外筒部 6 ねじ部 7 挿通孔 8 下面 10 内壁 12 係止部 13 ビード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板に固着して使用するピアスナット
    の製造方法であって、 前記ピアスナットの中心部にねじ部を備えた挿通孔を形
    成する工程と、 前記挿通孔から所定距離外側の位置に環状溝を形成する
    ことで、前記挿通孔を有する内筒部、および、前記内筒
    部よりも幅広の外筒部を形成する工程と、 前記外筒部の前記環状溝側の下面にビードを形成する工
    程と、 前記ビードを塑性加工により変形させて、前記環状溝を
    形成する前記外筒部の内壁に前記金属板を係止するため
    の係止部を形成する工程と、を有することを特徴とする
    ピアスナットの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1477250A1 (en) * 2003-05-12 2004-11-17 Yugenkaisha Shinjo Seisakusho Method of making self-piercing nuts
JP2004337954A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Toyota Motor Corp 塑性結合部品及びその製造方法
CN105312482A (zh) * 2014-07-01 2016-02-10 有限会社新城制作所 制造自冲铆螺母的装置以及制造自冲铆螺母的方法

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