JP2003334625A - 係止具付パイプ部材の製造方法および係止具付パイプ部材 - Google Patents

係止具付パイプ部材の製造方法および係止具付パイプ部材

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JP2003334625A
JP2003334625A JP2002147260A JP2002147260A JP2003334625A JP 2003334625 A JP2003334625 A JP 2003334625A JP 2002147260 A JP2002147260 A JP 2002147260A JP 2002147260 A JP2002147260 A JP 2002147260A JP 2003334625 A JP2003334625 A JP 2003334625A
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pipe
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Akihiro Kuroda
明浩 黒田
Fumiko Yokoi
文子 横井
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 係止具の取り付け強度が十分であって外観に
も優れ、煩雑な溶接工程を必要としない係止具付パイプ
部材の製造方法および係止具付パイプ部材を提供するこ
と。 【解決手段】 パイプ部材本体4の外径を越える内径を
備えた管状の係止具固定部材3を設け、係止具固定部材
3の周面に穿設された貫通孔5に重合させて係止具固定
部材3の内周面側にナット1を載置し、ボルト2でナッ
ト1を仮止めする。パイプ部材本体4の外側に係止具固
定部材3を環装した状態でパイプ部材本体4および係止
具固定部材3を金型6の内部にセットして液圧成形によ
りパイプ部材本体4を膨張させることによってパイプ部
材本体4と係止具固定部材3とナット1とを一体化す
る。パイプ部材本体4の外周面に形成されるナット1と
同形状の凹部15と係止具固定部材3の内周面との間に
回転不能かつ移動不能な状態でナット1を保持して一体
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のクロスメ
ンバーやサブフレーム、ステップ取付用バー、更には、
照明具装着用のブッシュガードやロールバー等のように
他の部品との接続を必要とする係止具付パイプ部材の製
造方法および係止具付パイプ部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】他の部品を装着するための係止具をパイ
プ部材に一体に取り付ける方法としては、ナットやボル
ト等の係止具を固着したブラケットをパイプ部材に溶接
して固着する方法、あるいは、パイプ部材それ自体にナ
ットやボルト等を直に溶接する方法が一般的であるが、
ブラケットの利用による重量増加や溶接の固定強度の不
足が問題となる場合がある。また、外装部品として利用
されるパイプ部材にあってはブラケットが外観を損ねた
り、溶接部の外観が見苦しくなったりする不都合があ
り、更に、全体の製造工程についてみると溶接に要する
作業工程が煩雑となる欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、液圧成形を利用
してパイプ部材に係止具を一体化しようとする試みとし
ては、既に、特開2002−45925や特開2002
−45926に開示されるような液圧成形品を用いた車
体部材が提案されている。液圧成形品を用いた車体部材
の一例を図6の断面図に示す。
【0004】図6に示される車体部材100は、パイプ
部材本体101と短管部材102、および、角型のプレ
ート103を一体成形した袋状ナット104によって構
成され、その製造工程においては、まず、短管部材10
2に袋状ナット104を通すための孔を穿設し、短管部
材102の外周面側から前述の孔に袋状ナット104を
突入させた状態でプレート103の外周部を短管部材1
02の外周面に溶接する。
【0005】その後、最終的にパイプ部材本体101と
なる小径管の外側に短管部材102を環装し、これらの
小径管と短管部材102を金型内にセットして液圧成形
により小径管の内部の液体を加圧して小径管を膨張さ
せ、小径管の外周面を短管部材102の内周面および金
型のキャビティに密着させて所望するパイプ部材本体1
01の形状を得ると共に、この外周面の一部に袋状ナッ
ト104の先端部に倣った形状の凹部105を形成す
る。
【0006】つまり、パイプ部材本体101の形状を得
るための液圧成形を利用してパイプ部材本体101に袋
状ナット104を埋め込もうとするものである。
【0007】特開2002−45925の記載では、袋
状ナット104がパイプ部材本体101の凹部105と
噛み合うために袋状ナット104の脱落防止効果がある
とされているが、実際には、袋状ナット104が先細り
であるため、凹部105との嵌合による脱落防止の効果
は期待できず、袋状ナット104を引き抜こうとする力
の殆ど全てがプレート103と短管部材102との間の
溶接部106に作用することになる。
【0008】従って、従来の技術の項で述べた方法およ
び構造と同様、溶接の固定強度の不足,溶接作業に伴う
外観の劣化,製造工程の煩雑さといった問題が残る。
【0009】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、前記従来技術
の欠点を解消し、係止具の取り付け強度が十分であって
外観にも優れ、煩雑な溶接工程を必要としない係止具付
パイプ部材の製造方法および係止具付パイプ部材を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による係止具付パ
イプ部材の製造方法は、パイプ部材と他の部品とを係止
するための一対の係止具を構成する一方の部材をパイプ
部材に対して一体に固着するための係止具付パイプ部材
の製造方法であり、前記目的を達成するため、特に、パ
イプ部材の外径を越える内径を備えた管状の係止具固定
部材を設け、この係止具固定部材の周面に、前記一対の
係止具を構成する一方の部材の外径よりも小さな大きさ
で、前記一対の係止具を構成する一方の部材と前記一対
の係止具を構成する他方の部材とを接続するための貫通
孔を穿設し、この貫通孔に重合させて係止具固定部材の
内周面側に前記一対の係止具を構成する一方の部材を装
着し、パイプ部材の外側に係止具固定部材を環装した状
態で、これらのパイプ部材および係止具固定部材を、所
望する形状のキャビティを有する金型の内部にセット
し、金型の型締め完了後、液圧成形によってパイプ部材
内の液体を加圧してパイプ部材を膨張させることを特徴
とした構成を有する。
【0011】一対の係止具を構成する一方の部材を内周
面側に装着した係止具固定部材をパイプ部材の外側に環
装した状態でパイプ部材と係止具固定部材とが金型の内
部にセットされ、金型の型締め完了後、液圧成形によっ
てパイプ部材内の液体が加圧される。そして、加圧され
た液体によってパイプ部材の外周面が係止具固定部材の
内周面および金型のキャビティに密着され、このパイプ
部材が所望する形状に塑性加工されると共に、その外周
面の一部には、一対の係止具を構成する前記一方の部材
の形状に倣った凹部が形成される。係止具固定部材の内
周面側に位置する前記一方の部材は、パイプ部材の径方
向の内外からパイプ部材と係止具固定部材とによって隙
間なく挟み込まれるかたちとなるので、パイプ部材の径
方向において所定位置に固定される。また、前記一方の
部材の外周部は、パイプ部材の外周部に形成された前述
の凹部によって包み込まれるかたちとなるので、パイプ
部材の周方向および軸方向において所定位置に固定され
る。つまり、前記一方の部材がパイプ部材に対して移動
不能に固着されて一体化することになる。ここで、この
係止具付パイプ部材に他の部品を係止する場合には、前
記一方の部材と該一方の部材に適合する他方の部材とを
係止具固定部材の貫通孔を介して相互に接続し、一対の
係止具、即ち、一方の部材と他方の部材とによって係止
具付パイプ部材の係止具固定部材と他の部品とを共締め
する。締結完了後、係止具付パイプ部材と他の部品とを
引き離そうとする力が作用した場合には、前記貫通孔に
臨む係止具固定部材の部分で内周面側から外周面側に向
けて強い引張力が作用するが、貫通孔の径は前記一方の
部材の外径よりも小さく形成されているので、係止具固
定部材が破断しない限り、係止具付パイプ部材から前記
一方の部材が離脱することはない。この係止具固定部材
は管状の一体成形品であるから、溶接によってパイプ部
材にブラケットを固着した場合、更には、溶接によって
パイプ部材に係止具を外付けした場合と比べ、強い力で
係止具の一体的な固着状態を維持することができる。ま
た、パイプ部材と他の部品との接合に際して煩雑な溶接
作業を必要とせず、溶接によってパイプ部材の外観が損
なわれるといった心配もない。
【0012】より具体的には、前記一対の係止具は、ボ
ルトとナットとによって構成することができる。ナット
を前記一方の部材としてパイプ部材に固着する場合に
は、係止具固定部材の内周面側にナットを配置し、前述
の貫通孔を介して係止具固定部材の外周面側からボルト
により一時的にナットを固定して係止具固定部材の内周
面側にナットを装着する。そして、このボルトのボルト
ヘッドに合わせて金型のキャビティに形成された凹部に
ボルトヘッドを嵌合させて金型およびパイプ部材に対す
る係止具固定部材の位置決めを行ってから液圧成形を実
施する。
【0013】これにより、ナットを係止具固定部材の貫
通孔に重合させて装着する作業を極めて容易かつ的確に
実施することが可能となり、また、液圧成形中にパイプ
部材と係止具固定部材との位置関係が変動する等の不手
際、更には、金型内で係止具固定部材が不用意に回転す
る等の不手際も未然に防止することができる。ナットの
外周部は、パイプ部材の外周部に形成された前述の凹部
によって包み込まれるかたちとなり、しかも、この凹部
は加工硬化によって強度が高められているので、一対の
係止具を構成する他方の部材、即ち、ボルトを締結する
際のナットの空回りを確実に防止することができる。
【0014】また、ボルトを前記一方の部材としてパイ
プ部材に固着する場合には、係止具固定部材の貫通孔を
介して係止具固定部材の内周面側から外周面側に向けて
ボルトのネジ部を突出させることで係止具固定部材の内
周面側にボルトを装着する。そして、このボルトのネジ
部の外径に合わせて金型のキャビティに形成された凹部
にボルトのネジ部を嵌合させて金型およびパイプ部材に
対する係止具固定部材の位置決めを行ってから液圧成形
を実施する。
【0015】前記と同様、液圧成形中にパイプ部材と係
止具固定部材との位置関係が変動する等の不手際、更に
は、金型内で係止具固定部材が不用意に回転する等の不
手際を未然に防止することができる。ボルトヘッドの外
周部は、パイプ部材の外周部に形成された前述の凹部に
よって包み込まれるかたちとなり、しかも、この凹部は
加工硬化によって強度が高められているので、一対の係
止具を構成する他方の部材、即ち、ナットを締結する際
のボルトの空回りを確実に防止することができる。特
に、係止具固定部材の内周面側にボルトを装着する構成
においては、貫通孔を介してボルトのネジ部を係止具固
定部材の内周面側から外周面側に向けて突出させるだけ
で係止具固定部材に対するボルトの位置決め作業を行う
ことができるので、製造工程の段取り作業でボルトにナ
ットを螺合させるといった煩わしさもない。
【0016】また、本発明による係止具付パイプ部材
は、部品と部品とを係止するための一対の係止具を構成
する一方の部材を一体に備えた係止具付パイプ部材であ
り、前記目的を達成するため、特に、前記一対の係止具
を構成する一方の部材と前記一対の係止具を構成する他
方の部材とを接続するための貫通孔を前記一対の係止具
を構成する一方の部材の外径よりも小さな大きさで周面
に穿設した管状の係止具固定部材と、前記貫通孔に重合
して係止具固定部材の内周面側に配置された前記一対の
係止具を構成する一方の部材と、係止具固定部材の内周
面と該内周面上に配置された前記一対の係止具を構成す
る一方の部材の外形とに倣って形成された外周面を備え
て係止具固定部材に密着して内嵌されたパイプ部材本体
とからなることを特徴とした構成を有する。
【0017】この係止具付パイプ部材は、前述した製造
方法によってのみ得られる。係止具固定部材の貫通孔が
前記一方の部材の外径よりも小さく形成されているの
で、係止具固定部材が破断しない限り、係止具付パイプ
部材から前記一方の部材が離脱することはない。この係
止具固定部材は管状の一体成形品であるから、溶接によ
ってパイプ部材にブラケットを固着した場合、更には、
溶接によってパイプ部材に係止具を外付けした場合と比
べ、強い力で係止具の一体的な固着状態を維持すること
ができる。
【0018】係止具付パイプ部材に固着する前記一方の
部材としては、一対の係止具を構成するボルトとナット
のうち、ナットを選択的に利用することができる。
【0019】係止具固定部材の貫通孔がナットの外径よ
りも小さく形成されているので、係止具固定部材が破断
しない限り、係止具付パイプ部材からナットが離脱する
ことはない。この係止具固定部材は管状の一体成形品で
あるから、溶接によってパイプ部材にブラケットを固着
した場合、更には、溶接によってパイプ部材にナットを
外付けした場合と比べ、強い力でナットの一体的な固着
状態を維持することができる。更に、ナットの外周部
は、ナットの外形に倣って形成されたパイプ部材本体の
外周面によって包み込まれるかたちとなるので、一対の
係止具を構成する他方の部材、即ち、ボルトを締結する
際のナットの空回りを確実に防止することができる。
【0020】また、係止具付パイプ部材に固着する前記
一方の部材として、一対の係止具を構成するボルトとナ
ットのうち、ボルトを選択的に利用することもできる。
【0021】係止具固定部材の貫通孔が前記ボルトのボ
ルトヘッドの外径よりも小さく形成されているので、係
止具固定部材が破断しない限り、係止具付パイプ部材か
らボルトが離脱することはない。この係止具固定部材は
管状の一体成形品であるから、溶接によってパイプ部材
にブラケットを固着した場合、更には、溶接によってパ
イプ部材にボルトヘッドを外付けした場合と比べ、強い
力でボルトの一体的な固着状態を維持することができ
る。更に、ボルトヘッドの外周部は、ボルトヘッドの外
形に倣って形成されたパイプ部材本体の外周面によって
包み込まれるかたちとなるので、一対の係止具を構成す
る他方の部材、即ち、ナットを締結する際のボルトの空
回りを確実に防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の幾つかについて詳細に説明する。図1はパイプ
部材と他の部品とを係止するための一対の係止具として
ボルトとナットを利用し、一対の係止具を構成する一方
の部材であるナットをパイプ部材本体に対して一体に固
着する場合の一実施形態について、パイプ部材と係止具
固定部材との関係、および、製造工程の液圧成形に必要
とされるシステムの要部を簡略化して示した断面図であ
る。
【0023】図1に示されるとおり、係止具固定部材3
はパイプ部材本体4の外径を越える内径を超えた円管状
の部材であり、その周面には、係止具を構成する一方の
部材であるナット1の外径よりも小さな大きさで、貫通
孔5が穿設されている。貫通孔5はナット1と対を成す
ボルト2を通すためのもので、実質的な貫通孔5の大き
さは、係止具を構成する他方の部材であるボルト2のネ
ジ部2aを遊嵌させるに適した直径である。
【0024】また、液圧成形の工程で用いられる金型6
は下型7と上型8とで構成され、下型7の部分は図示し
ない液圧成形機のステーショナリープラテン側に固定さ
れる一方、上型8の部分は液圧成形機のムービングプラ
テン側に固定されて、型締め型開き方向に上下動可能と
されている。下型7と上型8の対向面の各々には、最終
的に必要とされるパイプ部材本体4の外形に応じ、夫
々、キャビティ9とキャビティ10が彫り込まれてい
る。
【0025】この実施形態の場合、キャビティ9,10
における区間X1,X1の部分はパイプ部材本体4の初
期の外形に対応した半円弧状の溝によって形成され、ま
た、中央部のX2の部分は係止具固定部材3の初期の外
形に対応した半円弧状の溝によって形成される一方、区
間X3,X3の部分は、区間X1,X1の部分の半円弧
状の溝と区間X2の部分の半円弧状の溝とを連絡する滑
らかなテーパ状の半円弧状の溝によって形成される。そ
して、区間X2におけるキャビティ9の中央部の溝底に
は、係止具固定部材3における貫通孔5の穿設位置に対
応して、ボルト2のボルトヘッド2bを納めるための凹
部11が彫り込まれている。
【0026】また、符号12,13は油圧等で駆動され
る液圧成形機の軸押しパンチであり、片側の軸押しパン
チ12には、液圧成形の対象となるパイプ部材本体4の
内部に液圧成形用の液体を注入するための流体通路14
が穿設され、液圧成形機側のポンプから液体が送り込ま
れるようになっている。
【0027】軸押しパンチ12,13の先端部に形成さ
れた小径部12a,13aの外径はパイプ部材本体4の
内径に等しく、また、大径部12b,13bの外径はパ
イプ部材本体4の外径、即ち、キャビティ9,10にお
ける区間X1,X1の部分の半円弧状の溝幅に等しい。
【0028】次に、これらの部材およびシステムを利用
して行われる係止具付パイプ部材の製造方法の各工程に
おける実際の作業について説明する。
【0029】まず、パイプ部材本体4に固着すべきナッ
ト1を係止具固定部材3の内周面側に載置し、ナット1
の雌ネジ部の位置を貫通孔5の穿設位置に重合させて把
持し、係止具固定部材3の外周面側から貫通孔5にボル
ト2のネジ部2aを突入させてナット1にボルト2を螺
合することにより、貫通孔5の穿設位置にナット1を一
時的に固定する。
【0030】次いで、ナット1とボルト2を取り付けた
係止具固定部材3をパイプ部材本体4の外側に環装し、
この環装状態を保持したまま、図1に示されるようにし
て、係止具固定部材3とパイプ部材本体4を下型7のキ
ャビティ9上にセットする。
【0031】キャビティ9における区間X2の部分は係
止具固定部材3の初期の外形に対応した半円弧状の溝に
よって形成されているので、図1の紙面垂直方向と上下
方向に対する係止具固定部材3の位置決めは確実であ
り、また、紙面左右方向に対する係止具固定部材3の位
置決めも、係止具固定部材3側のボルトヘッド2bとキ
ャビティ9側の凹部11との嵌合によって確実に行われ
るので、下型7に対する係止具固定部材3の位置決め作
業は容易である。
【0032】これと同様、キャビティ9における区間X
1,X1の部分はパイプ部材本体4の初期の外形に対応
した半円弧状の溝によって形成されているので、図1の
紙面垂直方向と上下方向に対するパイプ部材本体4の位
置決めは確実である。なお、この時点では紙面左右方向
に対するパイプ部材本体4の厳密な位置決めは行われな
いが、最終的に、軸押しパンチ12,13の突出動作に
より金型6に対するパイプ部材本体4の位置が規制され
るので何ら問題はない。
【0033】次いで、型締め動作を行わせ、図2に示さ
れるようにして上型8を下型7に重合させると共に、軸
押しパンチ12,13を金型6の左右両側から突入さ
せ、軸押しパンチ12の小径部12aと大径部12bと
の間の段差部および軸押しパンチ13の小径部13aと
大径部13bとの間の段差部をパイプ部材本体4の左右
両端の開口部に押し当てて、パイプ部材本体4の内部空
間をシールする。仮に金型6に対してパイプ部材本体4
をセットする際に紙面左右方向の位置ズレがあったとし
ても、軸押しパンチ12,13の突入と押し当て動作に
よってパイプ部材本体4が適切な位置に位置決めされる
ことになる。
【0034】ここで、液圧成形機側のポンプを作動さ
せ、液圧成形用の液体を流体通路14を介してパイプ部
材本体4の内部空間に充填する。パイプ部材本体4の内
部に充填された液体は、液圧成形機側のポンプと流体通
路14との間の流体経路上に配備された逆止弁等によ
り、パイプ部材本体4から逆流することがないように保
持される。
【0035】次いで、軸押しパンチ12,13を更に突
出させ、パイプ部材本体4を左右から圧縮すようにしな
がらパイプ部材本体4内の液体を加圧することにより、
キャビティ9,10内でパイプ部材本体4を膨張させ、
図3に示されるように、パイプ部材本体4の形状を係止
具固定部材3の内周面およびキャビティ9,10の形状
に倣わせて塑性加工する液圧成形を行い、最終的に必要
とされるパイプ部材本体4の形状を得る。
【0036】図3に示されるとおり、パイプ部材本体4
の中央部の外周面には、係止具固定部材3の内周面に装
着されたナット1の外形に倣った凹部15が形成される
ことになる。
【0037】液圧成形の作業中は係止具固定部材3側の
ボルトヘッド2bとキャビティ9側の凹部11との嵌合
によって金型6内における係止具固定部材3の位置が保
持されるので、パイプ部材本体4および金型6に対する
係止具固定部材3の左右方向への位置ズレの発生やパイ
プ部材本体4および金型6に対する係止具固定部材3の
回転位置のズレの発生は確実に防止される。
【0038】このようにしてパイプ部材本体4と係止具
固定部材3とナット1とを一体化したものが、本実施形
態における係止具付パイプ部材16である。
【0039】軸押しパンチ12,13を縮退させて上型
8を開いて取り出した係止具付パイプ部材16の断面形
状を図4に示す。
【0040】この係止具付パイプ部材16は、一対の係
止具を構成する一方の部材であるナット1と他方の部材
であるボルト2とを接続するための貫通孔5を周面に穿
設した管状の係止具固定部材3と、貫通孔5に重合して
係止具固定部材3の内周面側に配置されたナット1と、
係止具固定部材3の内周面とナット1の外形とに倣って
形成された外周面を備えて係止具固定部材3に密着して
内嵌されたパイプ部材本体4とを備える。
【0041】図4に示されるとおり、係止具固定部材3
の内周面側に位置するナット1は、パイプ部材本体4と
係止具固定部材3とによって隙間なく挟み込まれるかた
ちとなるので、パイプ部材の径方向(図4の上下方向)
において所定位置に固定される。また、ナット1の外周
部は、パイプ部材本体4の外周部に形成された凹部15
によって包み込まれるかたちとなるので、パイプ部材の
周方向と軸方向(図4の左右方向)において所定位置に
固定される。また、凹部15の形状はナット1の外形に
完全に倣って密着しており、しかも、深絞り状の塑性加
工によって加工硬化しているので、多角形状の外形を有
するナット1の回り止め手段としても確実に機能する。
特に、本実施形態では、通常の6角ナットに代えて矩形
状の外形を有するナット1を使用しているので、ナット
1の不用意な回転が完全に防止される。つまり、ナット
1はパイプ部材本体4に対して如何なる意味合いにおい
ても完全に移動不能な状態で固着されており、実質的に
はパイプ部材本体4と一体である。
【0042】また、係止具固定部材3の左右の両端部が
液圧成形によって得られたパイプ部材本体4の拡径部4
a,4aによって支えられるので、係止具固定部材3が
パイプ部材本体4から抜け落ちる心配もない。
【0043】この実施形態ではキャビティ8,9におけ
る区間X2の部分は半円弧状の溝によって形成されてい
るが、これは、パイプ部材本体4の径方向における断面
形状を円筒とする場合の設計であり、パイプ部材本体4
の用途によっては、4角形,5角形,6角形等の多角形
あるいは他の異形形状の一部を構成する溝が彫り込まれ
る場合もある。無論、上下のキャビティ9,10の形状
が対象である必要はなく、様々な形状のキャビティ9,
10の組み合わせによって所望する任意の断面形状を得
ることができる。最終的に得られるパイプ部材本体4や
係止具固定部材3の断面形状が円筒形以外の場合には、
パイプ部材本体4に対して係止具固定部材3が回転する
ことによってナット1の雌ネジと係止具固定部材3の貫
通孔5との間に位置ズレが生じる問題を心配する必要は
ない。また、最終的に得られるパイプ部材本体4や係止
具固定部材3の断面形状が円筒形の場合には、例えば、
図1に二点鎖線で示されるような切欠部や適当な大きさ
の孔17を係止具固定部材3に形成しておくようにす
る。前述した液圧成形の過程においてパイプ部材本体4
の外周部の一部が液圧で押し出されて切欠部または孔1
7に突入したままの状態で塑性変形するので、この塑性
変形による突起と切欠部または孔17との凹凸嵌合によ
ってパイプ部材本体4に対する係止具固定部材3の回転
を防止することができる。
【0044】係止具付パイプ部材16に他の部品を装着
する場合の一例を図4に示す。ここでは一例としてL字
型の金具18を係止具付パイプ部材16に接続する場合
について示しているが、接続対象となる部品の形状は問
わない。金具18には予めボルト2のネジ部2aを貫通
させるための孔19を穿設しておくものとする。この金
具18は、孔19に通されたボルト2のネジ部2aを係
止具固定部材3の貫通孔5を介して係止具付パイプ部材
16側のナット1に螺合させることで係止具付パイプ部
材16に共締めされる。
【0045】前述した通り、加工硬化したパイプ部材本
体4の凹部15によってナット1の不用意な空回りが防
止されるので、強い力でボルト2を螺合させることが可
能である。
【0046】金具18の取り付け完了後、係止具付パイ
プ部材16と金具18とを引き離そうとする力が作用し
た場合には、貫通孔5に臨む係止具固定部材3の部分で
内周面側から外周面側に向けて強い引張力が作用する
が、貫通孔5の径はナット1の外径よりも小さく形成さ
れているので、係止具固定部材3が破断しない限り、係
止具付パイプ部材16からナット1が離脱することはな
い。
【0047】係止具固定部材3は管状の一体成形品であ
るから、溶接によってパイプ部材本体4に金具18を固
着した場合、更には、溶接によってパイプ部材本体4に
ナット1を外付けした場合と比べ、強い力で金具18や
ナット1の一体的な固着状態を維持することができる。
しかも、ナット1を係止具付パイプ部材16の内側に内
蔵した構成であるから係止具付パイプ部材16の表面か
ら余分な突起物を除いて平滑にすることができ、係止具
付パイプ部材16の取り付けに関する自由度も向上す
る。パイプ部材本体4自体にタッピングを施してボルト
2を螺合するといった従来技術もあるが、雌ネジとして
作用する外周面の肉厚を十分に取ることができないため
強度が得られないといった問題がある。本実施形態の場
合、パイプ部材本体4を構成する素材の展延性にもよる
が、パイプ部材本体4の肉厚に比べて相当に厚みのある
ナット1を利用することができるので、取り付け強度は
十分である。
【0048】また、パイプ部材本体4と金具18との接
合に際して煩雑な溶接作業を必要とせず、溶接作業によ
って係止具付パイプ部材16の外観が損なわれるといっ
た心配もない。
【0049】図5はナット1に代えてボルト2の側をパ
イプ部材本体4の側に固着した係止具付パイプ部材1
6’について示した断面図である。ボルト2におけるボ
ルトヘッド2bの外形は通常の6角でもよいが、既に述
べた理由により矩形状の外形とすることが望ましい。
【0050】係止具付パイプ部材16’を得るために必
要とされる金型や液圧成形機等のシステムに関しては、
基本的に、図1に示したものと同一である。但し、ボル
ト2を係止具固定部材3に取りつける係止具付パイプ部
材16’の構成においてはボルト2のボルトヘッド2b
の部分を係止具固定部材3の内周面側に配置してネジ部
2aを貫通孔5から外周面側に突出させることになるの
で、図1に示した実施形態の場合とは違い、キャビティ
9上に係止具固定部材3をセットする際に必ずしもボル
ト2にナット1を螺合しなくても係止具固定部材3に対
するボルト2の装着が可能であり、また、係止具固定部
材3の外周面側に突出したネジ部2aの先端をキャビテ
ィ9上の凹部11に嵌合させれば下型7に対する係止具
固定部材3の正確な位置決めも可能である。このよう
に、ボルト2にナット1を螺合せずにキャビティ9に対
する係止具固定部材3の位置決めを行う方式を適用する
場合には、キャビティ9側の凹部11はボルト2のネジ
部2aの外径に合わせて形成するものとする。(無論、
図1と全く同じ凹部11を備えた下型7を利用し、ボル
ト2に螺合させたナット1を凹部11に納めることでキ
ャビティ9に対する係止具固定部材3の位置決めを行う
ようにしても構わない。)
【0051】液圧成形を含む作業工程に関してはナット
1をパイプ部材本体4の側に固着した前述の実施形態の
場合と全く同様であり、最終的に得られる係止具付パイ
プ部材16’の構成もナット1が固着されているかボル
ト2が固着されているかの点を除いて図4の係止具付パ
イプ部材16と全く同様である。従って、前述した係止
具付パイプ部材16と同様に、下型7に対する係止具固
定部材3の位置決めおよびセット作業が容易であり、液
圧成形作業中における係止具固定部材3の位置ズレや回
転位置のズレが防止され、ナット1の締結作業時におけ
るボルト2の空回りが防止されて強い力でナット1を締
め付けることができ、煩雑な溶接作業を必要としないた
めに係止具付パイプ部材16’の外観が保証されるとい
った作用・効果を達成することができる。
【0052】以上の実施形態では、パイプ部材と他の部
品とを係止するための一対の係止具としてボルトとナッ
トを利用した例について述べたが、この他にも小径の接
合部と抜け止めとなる鍔部を備えた係止具、例えば、各
種のリベット等に関しては前記と同様の製造方法を適用
することが可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明は、パイプ部材の外径を越える内
径を備えた管状の係止具固定部材を設け、係止具固定部
材の周面に穿設された貫通孔に重合させて係止具固定部
材の内周面側にナットやボルト等の係止具を装着した状
態でパイプ部材の外側に係止具固定部材を環装し、これ
らのパイプ部材および係止具固定部材を金型の内部にセ
ットして液圧成形によりパイプ部材を膨張させることに
よってパイプ部材と係止具固定部材と係止具とを一体化
するようにしたので、パイプ部材の外周面に形成される
係止具と同形状の凹部と係止具固定部材の内周面との間
に回転不能かつ移動不能な状態で係止具を保持して一体
化することができる。従って、パイプ部材と他の部品と
の接合に際して煩雑な溶接作業を必要とせず、溶接によ
ってパイプ部材の外観が損なわれるといった心配がな
く、また、ブラケットを介在させて他の部品との接続作
業を行う必要もないので、部品全体の軽量化も達成され
る。また、係止具付パイプ部材と他の部品とを引き離そ
うとする力が作用した場合には、貫通孔に臨む係止具固
定部材の部分で内周面側から外周面側に向けて強い引張
力が作用することになるが、貫通孔の径は係止具の外径
よりも小さく形成されているので、係止具固定部材が破
断しない限り、係止具付パイプ部材から係止具が離脱す
ることはなく、溶接によってパイプ部材にブラケットを
固着した場合、更には、溶接によってパイプ部材にナッ
トやボルト等の係止具を外付けしたり、パイプ部材自体
にタッピングを施してボルトを締結するような場合と比
べ、強い力で係止具の一体的な固着状態を維持すること
ができる。しかも、係止具付パイプ部材の内側に係止具
を内蔵した構成であるから、係止具付パイプ部材の表面
から余分な突起物を除いて平滑にすることができ、係止
具付パイプ部材の取り付けに関する自由度も向上する。
【0054】また、ナットを係止具としてパイプ部材に
固着する場合には、係止具固定部材の内周面側にナット
を配置し、貫通孔を介して係止具固定部材の外周面側か
らボルトにより一時的にナットを固定して係止具固定部
材の内周面側にナットを装着すると共に、このボルトの
ボルトヘッドに合わせて金型のキャビティに形成された
凹部にボルトヘッドを嵌合させて金型およびパイプ部材
に対する係止具固定部材の位置決めを行うようにしてい
るので、ナットを係止具固定部材の貫通孔に重合させて
装着する作業を極めて容易かつ的確に実施することが可
能となり、また、液圧成形中にパイプ部材と係止具固定
部材との位置関係が変動する等の不手際、更には、金型
内で係止具固定部材が不用意に回転する等の不手際も未
然に防止することができる。係止具の一部となるナット
の外周部はパイプ部材の外周部に形成された凹部によっ
て包み込まれるかたちとなり、しかも、この凹部は加工
硬化によって強度が高められているので、一対の係止具
を構成する他方の部材、即ち、ボルトを締結する際のナ
ットの空回りを確実に防止することができる。
【0055】特に、ボルトを係止具としてパイプ部材に
固着する場合には、係止具固定部材の貫通孔を介して係
止具固定部材の内周面側から外周面側に向けてボルトの
ネジ部を突出させるだけの極めて簡単な作業で係止具固
定部材の内周面側にボルトを装着することが可能であ
り、このボルトのネジ部の外径に合わせて金型のキャビ
ティに形成された凹部にボルトのネジ部を嵌合させるこ
とで、金型およびパイプ部材に対する係止具固定部材の
位置決めを容易に行うことができる。係止具の一部とな
るボルトヘッドの外周部は、パイプ部材の外周部に形成
された凹部によって包み込まれるかたちとなり、しか
も、この凹部は加工硬化によって強度が高められている
ので、一対の係止具を構成する他方の部材、即ち、ナッ
トを締結する際のボルトの空回りを確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイプ部材と他の部品とを係止するための一対
の係止具としてボルトとナットを利用し、一対の係止具
の一方の部材であるナットをパイプ部材本体に対して一
体に固着する場合の一実施形態について要部を簡略化し
て示した断面図である。
【図2】同実施形態における液圧成形の工程を簡略化し
て示した断面図である。
【図3】同実施形態における液圧成形の工程を簡略化し
て示した断面図である。
【図4】液圧成形によって得られた係止具付パイプ部材
の構造を示した断面図である。
【図5】係止具付パイプ部材の別の態様を示した断面図
である。
【図6】液圧成形品を用いた従来の車体部材の一例を示
した断面図である。
【符号の説明】
1 ナット(一対の係止具を構成する一方の部材) 2 ボルト(一対の係止具を構成する他方の部材) 2a ネジ部 2b ボルトヘッド 3 係止具固定部材 4 パイプ部材本体 4a 拡径部 5 貫通孔 6 金型 7 下型 8 上型 9 キャビティ 10 キャビティ 11 凹部 12 軸押しパンチ 12a 小径部 12b 大径部 13 軸押しパンチ 13a 小径部 13b 大径部 14 流体通路 15 凹部 16 係止具付パイプ部材 16’ 係止具付パイプ部材 17 切欠部または孔 18 他の部品(金具) 19 孔 100 車体部材 101 パイプ部材本体 102 短管部材 103 プレート 104 袋状ナット 105 凹部 106 溶接部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ部材と他の部品とを係止するため
    の一対の係止具を構成する一方の部材を前記パイプ部材
    に対して一体に固着するための係止具付パイプ部材の製
    造方法であって、 前記パイプ部材の外径を越える内径を備えた管状の係止
    具固定部材を設け、この係止具固定部材の周面に、前記
    一対の係止具を構成する一方の部材の外径よりも小さな
    大きさで、前記一対の係止具を構成する一方の部材と前
    記一対の係止具を構成する他方の部材とを接続するため
    の貫通孔を穿設し、この貫通孔に重合させて前記係止具
    固定部材の内周面側に前記一対の係止具を構成する一方
    の部材を装着し、前記パイプ部材の外側に前記係止具固
    定部材を環装した状態で、これらのパイプ部材および係
    止具固定部材を、所望する形状のキャビティを有する金
    型の内部にセットし、前記金型の型締め完了後、液圧成
    形によって前記パイプ部材内の液体を加圧して前記パイ
    プ部材を膨張させることを特徴とした係止具付パイプ部
    材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記一対の係止具をボルトとナットによ
    って構成すると共に、前記係止具固定部材の内周面側に
    前記ナットを配置し、前記貫通孔を介して前記係止具固
    定部材の外周面側から前記ボルトにより一時的に前記ナ
    ットを固定して装着し、このボルトのボルトヘッドに合
    わせて前記金型のキャビティに形成された凹部に前記ボ
    ルトヘッドを嵌合させて前記金型および前記パイプ部材
    に対する係止具固定部材の位置決めを行うことを特徴と
    した請求項1記載の係止具付パイプ部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記一対の係止具をボルトとナットによ
    って構成すると共に、前記係止具固定部材の貫通孔を介
    して前記係止具固定部材の内周面側から外周面側に向け
    て前記ボルトのネジ部を突出させて前記係止具固定部材
    の内周面側に前記ボルトを装着し、このボルトのネジ部
    の外径に合わせて前記金型のキャビティに形成された凹
    部に前記ボルトのネジ部を嵌合させて前記金型および前
    記パイプ部材に対する係止具固定部材の位置決めを行う
    ことを特徴とした請求項1記載の係止具付パイプ部材の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 部品と部品とを係止するための一対の係
    止具を構成する一方の部材を一体に備えた係止具付パイ
    プ部材であって、 前記一対の係止具を構成する一方の部材と前記一対の係
    止具を構成する他方の部材とを接続するための貫通孔を
    前記一対の係止具を構成する一方の部材の外径よりも小
    さな大きさで周面に穿設した管状の係止具固定部材と、
    前記貫通孔に重合して前記係止具固定部材の内周面側に
    配置された前記一対の係止具を構成する一方の部材と、
    前記係止具固定部材の内周面と該内周面上に配置された
    前記一対の係止具を構成する一方の部材の外形とに倣っ
    て形成された外周面を備えて前記係止具固定部材に密着
    して内嵌されたパイプ部材本体とからなることを特徴と
    した係止具付パイプ部材。
  5. 【請求項5】 前記一対の係止具を構成する一方の部材
    がナットによって構成されていることを特徴とした請求
    項4記載の係止具付パイプ部材。
  6. 【請求項6】 前記一対の係止具を構成する一方の部材
    がボルトによって構成されていることを特徴とした請求
    項4記載の係止具付パイプ部材。
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