JP2001300442A - 洗浄兼エアブロー装置 - Google Patents

洗浄兼エアブロー装置

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JP2001300442A JP2000127037A JP2000127037A JP2001300442A JP 2001300442 A JP2001300442 A JP 2001300442A JP 2000127037 A JP2000127037 A JP 2000127037A JP 2000127037 A JP2000127037 A JP 2000127037A JP 2001300442 A JP2001300442 A JP 2001300442A
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好彦 望月
Kazunori Yoshida
一徳 吉田
Fujio Suzuki
藤雄 鈴木
Yasushi Asai
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Parker Corp
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FUJI KIKAI KK
Toyota Tsusho Corp
Parker Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液噴射とエアブローを一つのガンを使って行う
とき、片手で持った状態でより一層簡単に操作が可能な
装置を提供する。 【解決手段】ガン本体１の銃身部１ａ先端にジェットポ
ンプ部２を設けて、中心から圧縮空気を噴出し、その周
囲から洗浄液を吸引噴射させる。高圧空気用と洗浄液用
の供給弁５，６は、内装したバネ２０の弾撥力によって
押された弁体１８の静止位置で閉弁状態となり、ガン本
体１の前方箇所から突き出る弁体１８の突出端部１９を
該内装したバネ２０の弾撥力に抗して押し込んだ位置で
開弁状態となるすべり弁となす。各すべり弁体の突出端
部１９，１９の先端に当接する操作レバー２５，２６を
前記銃身部１ａに回動自在に枢着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧空気を駆動源とす
るジェットポンプの原理を利用した吸引機構により洗浄
液タンクから必要量の洗浄液を吸引し、高速空気ジェッ
トとともに被洗浄物に洗浄液を衝突させて洗浄を行った
あとは、エアブローに切り替えて被洗浄面を乾燥させる
ようにした装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の整備や検車時には、部品につい
た油汚れや土等を最初に綺麗に洗浄除去してから検査あ
るいは取替え作業にかかるのが常である。このときに使
用する洗浄剤は、例えばブレーキを洗う洗浄剤はブレー
キクリーナー、エンジン部品を洗う洗浄剤はエンジンク
リーナー、その他の金属部品を洗う洗浄剤はパーツクリ
ーナーといった具合に用途毎に種々の商品がある。これ
ら商品の殆どはエアゾル缶に極く少量の洗浄剤とエア若
しくはガスを充填したものであったため、使用後のエア
ゾル缶を廃棄するのに困るという問題があった。このよ
うなエアゾル缶を使い捨てにする不都合を解消するため
に、特開平１１−５９３４０号公報には、エアコンプレ
ッサから送られてくる高圧空気によって携帯用洗浄液タ
ンク内の洗浄液を吸引噴射させ、洗浄が終われば切替え
ボタンの操作で、エアブローさせることができるように
した装置が開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、液噴射とエアブローという異なる機能を一
つのガンによって達成するという点では同じであるが、
片手でもって一層簡単に操作可能ならしめた装置を提供
することをその目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、拳
銃に似たガン本体の銃身部先端に、圧縮空気用と洗浄液
用の各供給孔と繋がるジェットポンプ部を設け、そのガ
ン本体の中間部に、前記各供給孔と繋がる出口部をもっ
た圧縮空気用と洗浄液用の供給弁を設け、その銃把部
に、銃把底面から上記各供給弁の入口部に至る圧縮空気
用と洗浄液用の導入孔を穿設した洗浄兼エアブロー装置
において、前記各供給弁は、内装されたバネの弾撥力で
すべり弁体が押されて閉弁され、該バネの弾撥力に抗し
てガン本体の前面箇所から突き出る弁体の突出端部を押
し込むことによって開弁されるすべり弁となし、前記銃
身部には、圧縮空気用と洗浄液用の各すべり弁体の突出
端部先端に当接する操作レバーを回動自在に枢着したも
のである。
【０００５】前記ジェットポンプ部は、圧縮空気用供給
孔の先端に圧入したインナノズルと、該インナノズルと
同心状に形成された取付溝に螺着するアウタノズルと、
該アウタノズルの円錐状内面と該インナノズルの円錐状
外面とにより形成され前記洗浄液供給孔と連通する環状
ノズル孔を有するものである。
【０００６】また、前記圧縮空気用すべり弁は、洗浄液
用のすべり弁よりも上方に設け、前記圧縮空気用すべり
弁の突出端部は、前記洗浄液用すべり弁の突出端部より
も前方に突出させ、前記操作レバーは、圧縮空気用の長
い操作レバーを内側にし、洗浄液用の短い操作レバーを
外側にして配設し、内側にある操作レバーには前記洗浄
液用供給弁の突出端部を避けるための切欠部が形成さ
れ、前記二つの操作レバー間に弾性連結部材を介装した
ものである。
【０００７】また、前記銃身部後端には、圧縮空気用供
給孔と繋がる圧力調整用のニードル弁を装着したもので
ある。
【０００８】
【発明の実施の態様】本発明を図１に示す実施例によっ
て説明する。最初にこの洗浄兼乾燥装置を概説すると、
拳銃に似たガン本体１の銃身部１ａ先端には、圧縮空気
用と洗浄液用の各供給孔３，４と繋がるジェットポンプ
部２が設けられ、そのガン本体１の中間部１ｂには、前
記各供給孔３，４と繋がる出口部をもった圧縮空気用と
洗浄液用の供給弁５，６が設けられ、その銃把部１ｃに
は、銃把底面から上記各供給弁５，６の入口部に至る圧
縮空気用と洗浄液用の導入孔７，８が設けられている。
【０００９】ジェットポンプ部２は、圧縮空気用供給孔
３の先端に圧入したインナノズル９と、該インナノズル
９と同心状に形成された取付溝１１に螺着するアウタノ
ズル１２と、該アウタノズル１２の円錐状内面１２ａと
該インナノズル９の円錐状外面９ａとにより形成され、
前記洗浄液用供給孔４と連通する環状ノズル流路１３を
有する。１０は、インナノズル９の軸芯に形成された小
径の噴孔である。圧縮空気用供給孔３の後端には圧縮空
気流量調整用のニードル弁１４が装着される。
【００１０】圧縮空気用供給孔３と交差させて穿設した
縦孔１５は、前記したニードル弁１４と圧縮空気用供給
弁５の出口箇所と連通するように設けられ、また、洗浄
液用供給孔４と交差させて穿設した縦孔１６は、洗浄液
用供給弁５の出口箇所と連通するように設けられる。両
縦孔１５，１６の開口端の封鎖は、該開口端に鋼球１７
を打ち込むことでなされる。
【００１１】つぎに、圧縮空気と洗浄液の各供給弁５，
６は、いずれも摺動自在な弁体１８を有し、摺動面の液
密あるいは気密性はＯリングによってなされる公知のす
べり弁が用いられる。図３の洗浄液用供給弁６の断面図
を使って説明すると、弁体１８の一端には突出端部１９
が形成され、弁体１８の他端は、内装されたバネ２０に
よる弾撥力を常時受ける。２１は、バネ２０の一端を受
承するバネ受けである。この弁体１８には截頭円錐状当
接部２２が形成されていて、この截頭円錐状当接部２２
がガン本体１側に形成した環状傾斜面２３に係合係止し
たとき閉弁状態となり、開弁状態にするには、ガン本体
１の外方に突き出る突出端部１９を前記バネ２０の力に
抗し右側に押し込むとき開弁状態になる。その押込みを
解除すると、前記バネ２０の力で自動的に閉弁状態に戻
ることになる。
【００１２】前記二つの供給弁５，６は長手方向に併設
され、閉弁の状態でガン本体１から突出する突出端部１
９の長さは、洗浄液用供給弁６の方が圧縮空気用供給弁
５よりも長く突出させている（図１参照）。また、イン
ナノズル９の中心Ａに対し、その片側下方に洗浄液用供
給弁６を設け、その反対側下方で且つ洗浄液用供給弁６
よりも更に下げた位置に圧縮空気用供給弁５を配置して
いる（図２参照）。
【００１３】銃身部１ａに設けた軸２４に、圧縮空気用
の長い操作レバー２５を内側にし、洗浄液用の短い操作
レバー２６を外側にして、それぞれ両突出端部１９と対
向させて回動自在に装着している。前記のとおり、洗浄
液用供給弁６の突出端部１９の方が圧縮空気用供給弁５
の突出端部１９よりも長く突出しているから、内側にあ
る操作レバー２６には前記洗浄液用供給弁６の突出端部
１９を避けるための切欠部２７が形成され、レバー操作
に支障ないようにする。二つの操作レバー２５，２６間
にＵ形の板バネ等の弾性連結部材２８を介装している。
【００１４】尚、符号２９，３０は、エアタンクや洗浄
液貯溜タンクに接続したスパイラルチューブ等（図示す
るを省略）を取付けるコネクタである。
【００１５】つぎに上記した装置の使用法について説明
する。人差し指を短い操作レバー２６に掛け、中指と薬
指とを長い操作レバー２５に掛け、残りの指で銃把部１
ｃを掴み、ガン本体１を把持する。人差し指がかかって
いる洗浄用操作レバー２６を手前に引くと、洗浄液用供
給弁６の突出端部１９は押されることになって開弁状態
になる。このとき、二つの操作レバー２５，２６間には
板バネ等の弾性連結部材２８が介装されているから、長
い操作レバー２５でも圧縮空気用供給弁６の突出端部１
９の押し込みがされて開弁状態にさせる。こうしてイン
ナノズル９の噴孔１０から高速のエア流が噴射され、そ
の周囲の空気を巻き込んで大気中に流出すると、環状ノ
ズル流路１３近傍の圧力は大気圧以下に減圧されるの
で、洗浄液タンク（図示せず）内の洗浄液が順次吸引さ
れ、吸引された液面がノズル部に達すると洗浄液が高圧
空気と共に大気中に噴射され、エア・洗浄液の混合ジェ
ット流による洗浄が行われる。このように、作業者は人
差し指で操作レバーを引くだけで、洗浄開始が円滑にな
される。
【００１６】洗浄工程が終了後は、作業者は人差し指を
操作レバーから離し、中指と薬指とを使ったレバー操作
だけを続けると、洗浄液用供給弁６は内装したバネ２０
の復元弾性圧力によって元の閉弁状態に戻り洗浄液の供
給は停止するが、高圧空気の噴射だけは引き続きなされ
る。このように洗浄からエアブローへの切替えは殆ど瞬
時になされることになる。洗浄あるいはエアブロー中
に、洗浄液の噴射状態を調整したいときは、ニードル弁
１４の開度を適宜調整することで可能である。
【００１７】上記の説明は最も好ましい態様によって説
明したが、ガン本体の幅が多少幅広になってもよいなら
ば、インナノズルの中心線に対して洗浄液噴射用とエア
噴射用の供給弁の配置は左右均等に振り分けることも可
能で、この場合の各操作レバーは重ね合わす必要はなく
なって左右に並ぶ配置でもよい。両操作レバーが回動自
在に枢着する軸にしても、必ずしも一本で共用する必要
はなく、各別の位置に設けた枢軸の回りを回動するよう
にしてもよい。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１の発明によれば、液噴射とエアブローの切り替えは片
手の人差し指と薬指とを使って洗浄液用と高圧空気用の
操作レバーを引くという簡単な操作で可能である。高圧
空気・洗浄液の混合ジェット流は柱状をなすため、被洗
浄物の汚れを強力に落してくれる。液噴射が終わると同
時に洗浄液供給弁による遮断がなされて洗浄液を洗浄液
タンクへ戻らなくするから、次回使用時には即座に液噴
射させることができる。
【００１９】請求項２の発明によれば、高い吸引特性が
得られるため、洗浄液タンクの設置位置が遠くかつ低い
ところにあり、ガン本体までのチューブ長さが長いとい
った場合でも、確実に吸引噴射させることができる。
【００２０】請求項３の発明によれば、ガン本体をでき
るだけ幅狭なものにすることができるし、殆ど人差し指
１本だけで操作できるという使い勝手が更によいものに
することができる。
【００２１】また、請求項４の発明によれば、銃身部後
端に圧縮空気用供給孔と繋がる圧力調整用のニードル弁
を装着したことで、洗浄あるいはエアブロー中でも簡単
にニードル弁の開度を調整して、最適な状態での使用を
可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す正面図である。
【図２】図１に示したものの側面図である。
【図３】図１に示した洗浄液用供給弁の断面図である。
【符号の説明】
１ ガン本体 ２ ジェットポンプ部 ３ 圧縮空気用供給孔 ４ 洗浄液用供給孔 ５ 圧縮空気用供給弁 ６ 洗浄液用供給弁 ７ 圧縮空気用導入孔 ８ 洗浄液用導入孔 ９ インナノズル ９ａ インナノズルの円錐状外面 １０ インナノズルの噴孔 １１ 取付溝 １２ アウタノズル １２ａ アウタノズルの円錐状内面 １３ 環状ノズル流路 １４ ニードル弁 １８ 弁体 １９ 突出端部 ２０ バネ ２５ 操作レバー ２６ 操作レバー ２７ 切欠部 ２８ 弾性連結部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ１６Ｋ 27/04 Ｆ１６Ｋ 27/04 ４Ｆ０３３ 31/60 31/60 Ａ (71)出願人 000241485 豊田通商株式会社 愛知県名古屋市中村区名駅４丁目７番23号 (72)発明者 内藤 和美 東京都中央区日本橋人形町２−22−１ 株 式会社パーカーコーポレーション内 (72)発明者 望月 好彦 静岡県沼津市青野528番地 株式会社フジ キカイ内 (72)発明者 吉田 一徳 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の１ 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 鈴木 藤雄 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の１ 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 浅井 靖 名古屋市中村区名駅４−７−23 豊田通商 株式会社内 Ｆターム(参考） 3B201 AA46 AB52 BB36 BB38 BB71 BB88 BB94 CB01 CC12 3D026 AA02 AA12 AA18 AA23 3H051 AA10 BB10 CC11 CC17 FF02 FF15 3H053 AA25 AA35 BC01 CA06 DA02 DA12 3H063 AA09 BB08 BB18 BB32 BB47 BB50 CC02 DA03 DB46 GG02 GG05 4F033 QA09 QB02Y QB03X QB12Y QB17 QD04 QD14 QE19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】拳銃に似たガン本体の銃身部先端に、圧縮
    空気用と洗浄液用の各供給孔と繋がるジェットポンプ部
    を設け、そのガン本体の中間部に、前記各供給孔と繋が
    る出口部をもった圧縮空気用と洗浄液用の供給弁を設
    け、その銃把部に、銃把底面から上記各供給弁の入口部
    に至る圧縮空気用と洗浄液用の導入孔を穿設した洗浄兼
    エアブロー装置において、前記各供給弁は、内装された
    バネの弾撥力ですべり弁体が押されて閉弁され、該バネ
    の弾撥力に抗してガン本体の前面箇所から突き出る弁体
    の突出端部を押し込むことによって開弁されるすべり弁
    となし、前記銃身部には、圧縮空気用と洗浄液用の各す
    べり弁体の突出端部先端に当接する操作レバーを回動自
    在に枢着したことを特徴とする洗浄兼エアブロー装置。
  2. 【請求項２】前記ジェットポンプ部は、圧縮空気用供給
    孔の先端に圧入したインナノズルと、該インナノズルと
    同心状に形成された取付溝に螺着するアウタノズルと、
    該アウタノズルの円錐状内面と該インナノズルの円錐状
    外面とにより形成され前記洗浄液供給孔と連通する環状
    ノズル孔を有することを特徴とする請求項１に記載の洗
    浄兼エアブロー装置。
  3. 【請求項３】前記圧縮空気用すべり弁は、洗浄液用のす
    べり弁よりも上方に設け、前記圧縮空気用すべり弁の突
    出端部は、前記洗浄液用すべり弁の突出端部よりも前方
    に突出させ、前記操作レバーは、圧縮空気用の長い操作
    レバーを内側にし、洗浄液用の短い操作レバーを外側に
    して配設し、内側にある操作レバーには前記洗浄液用供
    給弁の突出端部を避けるための切欠部が形成され、前記
    二つの操作レバー間に弾性連結部材が介装されているこ
    とを特徴とする請求項１に記載の洗浄兼エアブロー装
    置。
  4. 【請求項４】前記銃身部後端に圧縮空気用供給孔と繋が
    る圧力調整用のニードル弁が装着されていることを特徴
    とする請求項１に記載の洗浄兼エアブロー装置。
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