JP2014046278A - 洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作レバーを操作するために必要な操作力をなるべく小さくすることの可能な洗浄機を提供する。
【解決手段】洗浄液を吐出するポンプ30と、ポンプ30を駆動する電動モータ31と、ポンプ30から吐出された洗浄液が供給される洗浄ガン2とを備える高圧洗浄機70であって、洗浄ガン2に設けられた開閉バルブ50と、電動モータ31の回転と停止とを切り替えるために洗浄ガン2に設けられた第1レバー71と、第1レバー71とは独立して動作可能に洗浄ガン2に設けられ、かつ、開閉バルブ50を開閉する第2レバー15とを備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、洗浄ガンの噴射ノズルから洗浄液を噴射して洗浄対象物を洗浄する洗浄機に関するものである。
洗浄機である高圧洗浄機は、液体を加圧するための電動ポンプを備えた本体と、本体にホースを介して接続された洗浄ガンとを少なくとも有している。このような高圧洗浄機は特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された高圧洗浄機は、電動ポンプによって加圧された液体がホースを介して洗浄ガンに圧送され、その液体は、洗浄ガンの先端に設けられている噴射ノズルから洗浄対象物に向けて吐出されるように構成されている。
特開2006−263628号公報
しかしながら、特許文献1に記載された高圧洗浄機は、洗浄液がない状態での空転を防止することに着目したものであり、高圧洗浄機の使用後において洗浄機内に残った洗浄液については着目していない。
このため、高圧洗浄機を次回使用するために、レバーを操作して開閉バルブの弁体を動作させようとすると、ポンプ室から開閉バルブに至る流路に残っている液体の圧力が、開閉バルブの開動作を阻害する力として作用する。したがって、レバーを操作するために必要な操作力が大きくなるという問題があった。
本発明の目的は、操作部材を操作するために必要な操作力をなるべく小さくすることの可能な洗浄機を提供することにある。
本発明の第一手段は、洗浄液を吐出するポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記ポンプから吐出された前記洗浄液が供給される洗浄ガンとを備える洗浄機であって、前記洗浄ガンに設けられ、かつ、前記ポンプから吐出された洗浄液を噴射ノズルへ導く経路に配置された開閉バルブと、前記モータの回転と停止とを切り替えるために前記洗浄ガンに動作可能に設けられた第1操作部材と、前記第1操作部材とは独立し、前記開閉バルブを開閉するために前記洗浄ガンに動作可能に設けられた第2操作部材と、を備えたことを特徴とする。
第一手段の一態様では、前記第1操作部材及び前記第2操作部材が動作すると、前記モータの回転と停止との切り替えを、前記開閉バルブが開いている状態で行うモータ制御部とを備えていることを特徴とする。
第一手段の他の態様では、前記第2操作部材は、前記第1操作部材の操作に連動して操作可能であることを特徴とする。
第一手段の他の態様では、前記第2操作部材は、前記第1操作部材が停止していても単独で動作可能であることを特徴とする。
第一手段の他の態様では、前記モータ制御部は、前記開閉バルブが開き、かつ、前記モータが回転している状態で前記第1操作部材に加えられる操作力が低下して前記第2操作部材が動作すると、前記開閉バルブが閉じられる前に前記モータを停止させる制御を実行することを特徴とする。
第一手段の他の態様では、前記ポンプを搭載した本体が設けられており、前記モータ制御部は、前記本体に設けられて前記モータを制御する制御回路と、前記洗浄ガンに設けられ、かつ、前記第1操作部材及び前記第2操作部材の動作を検知して検知信号を出力する検知センサとを有することを特徴とする。
第一手段の他の態様では、前記検知センサから出力される検知信号は、無線により前記制御回路に送信されることを特徴とする。
本発明の第二手段は、洗浄液を吐出するポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記ポンプから吐出された前記洗浄液が供給される洗浄ガンとを備える洗浄機であって、前記洗浄ガンに設けられ、かつ、前記ポンプから吐出された洗浄液を噴射ノズルへ導く経路に配置された開閉バルブと、前記開閉バルブを開閉するために前記洗浄ガンに動作可能に設けられたバルブ操作部材と、を備えたことを特徴とする。
第二手段の一態様では、前記バルブ操作部材は、前記モータの駆動とは独立して操作可能であることを特徴とする。
第二手段の他の態様では、前記洗浄ガンは前記モータの回転と停止とを切り替えるためのモータ操作部材を備え、前記モータ操作部材を操作すると前記バルブ操作部材が連動して操作されることを特徴とする。
第二手段の他の態様では、前記バルブ操作部材及び前記モータ操作部材は、レバー形状で構成され、前記バルブ操作部材は、前記モータ操作部材と前記洗浄ガンの把持部との間に配置されることを特徴とする。
本発明の第一手段によれば、モータの回転と停止との切り替えを、開閉バルブが開いている状態で行う。したがって、第1操作部材及び第2操作部材を操作するために必要な操作力をなるべく小さくすることができる。
本発明の一態様によれば、第2操作部材を単独で動作させて開閉バルブを開き、洗浄液を抜き取ることができる。
本発明の他の態様によれば、開閉バルブを閉じるときに、ポンプから開閉バルブに至る流路の圧力が高い状態に維持されることを抑制できる。
本発明の他の態様によれば、第1操作部材及び第2操作部材の動作を検知する検知センサの信号は、無線で制御回路に伝送される。したがって、本体と洗浄ノズルとの位置関係に関わりなく、停止しているモータを回転することができ、作業性が向上する。
本発明の第二手段によれば、モータの回転とは独立して開閉バルブを開くことができるため、任意のタイミングで水抜き作業を行うことができる。
本発明が適用された洗浄機の本体を示す斜視図である。 図1に示される本体の縦断面図である。 図1に示される本体の他の縦断面図である。 本発明が適用された洗浄機の第1実施形態で用いる洗浄ガンを示す側面断面図である。 図4に示された第1レバー及び第2レバーを示す分解斜視図である。 洗浄機の第1実施形態における制御系を示すブロック図である。 図4に示す洗浄ガンにおいて、開閉バルブが開いた状態を示す側面断面図である。 洗浄機の第1実施形態で実行される制御例を示す線図である。 図4に示す洗浄ガンにおいて、第2レバーのみが操作された状態を示す側面断面図である。 洗浄機の第1実施形態における他の制御系を示すブロック図である。 本発明が適用された洗浄機の第2実施形態で用いる洗浄ガンを示す側面断面図である。 洗浄機の第2実施形態における制御系を示すブロック図である。 図11に示す洗浄ガンにおいて、開閉バルブが開いた状態を示す側面断面図である。 洗浄機の第2実施形態で実行される制御例を示す線図である。 洗浄機の第2実施形態における他の制御系を示すブロック図である。 図11に示す洗浄ガンにおいて、第2レバーのみが操作された状態を示す側面断面図である。
以下、本発明が適用された洗浄機である高圧洗浄機の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明が適用された洗浄機である高圧洗浄機70の第1実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。本発明の高圧洗浄機70は、本体1及び洗浄ガン2を有しており、本体1と洗浄ガン2とは、ホース3を介して接続される。本体1の上部にはタンク10が一体的に設けられており、タンク10の上部には把手11と、タンク10内に洗浄液を供給するための注水口10aとが設けられている。注水口10aからタンク10内に洗浄液を供給したり、タンク10内の洗浄液を注水口10aから排出したりする場合には、キャップ12を本体1から取り外して注水口10aを開口させる。キャップ12はねじ込み式であって、反時計回りに回転させると本体1から外れ、時計回りに回転させると本体1に固定される。
本体1の側面にはメインスイッチ13が設けられている。メインスイッチ13はダイヤル式であり、メインスイッチ13は回転操作によりオン・オフされる。本実施形態では、メインスイッチ13を初期位置から時計回りに所定角度だけ回転させるとオンされ、反時計回りに回転させて初期位置に戻すとオフされる。また、メインスイッチ13は、オンされた位置から、さらに時計回りに所定角度回転させることができるように構成されている。メインスイッチ13の回転角度に応じて、電動モータの回転速度が変化し、吐出圧力を変更することができるように構成されている。電動モータの説明は後述する。なお、本体1の正面には、接続プラグ14が設けられており、接続プラグ14はホース3に接続されている。
本体1の下部、具体的にはタンク10の下方には、電池収容部20が形成されており、この電池収容部20に電源としての電池21が収容される。本体1の背面には、電池収容部20を開閉する蓋部材22が、図2で矢印方向に回動可能に設けられている。蓋部材22を回動させて電池収容部20を開放することにより、電池21を電池収容部20に収容し、または、収容されている電池21を電池収容部20から取り出すことができる。なお、蓋部材22に、電池収容部20を密閉するためのゴム等のシール部材(図示せず)が設けられている。このため、シール部材は、蓋部材22を閉めると電池収容部20の外壁部分に接触し、電池収容部20がシール部材によりシール(密閉)される。電池収容部20の内壁には本体側電極(不図示)が設けられており、電池収容部20に電池21を収容すると、電池21に設けられている電池側電極(不図示)が本体側電極に接触して電気的導通が確保される。本実施形態における電池21は、直列接続された4つの電池セルから構成される電池(二次電池/リチウムイオン電池)であり、公称電圧は14.4[V]である。
一方、本体1の下部、具体的には電池収容部20の下方には、図3のようにタンク10から供給される洗浄液を加圧して吐出するポンプ30と、前記電池21から電力供給を受けてポンプ30を駆動する電動モータ(M)31とが搭載されている。また、本体1には、各種の回路が設けられた回路基板32が設けられている。ポンプ30は、ケーシング(シリンダ)30c内に往復動可能に収容されたプランジャ30aを有する。また、電動モータ31の動力は、減速機を経由してクランクシャフト30dに伝達されるようになっている。さらに、クランクシャフト30dの回転運動をプランジャ30aの往復運動に変換するコンロッド30bが設けられている。すなわち、ポンプ30は、電動モータ31によって駆動される電動ポンプである。
また、本体1の内部には、配管63が設けられている。配管63には、タンク10から洗浄液が送り込まれる流入路63aと、ポンプ30から吐出された洗浄液をホース3へ送る流出路63bとが設けられている。ケーシング30cには、圧力室30eが設けられており、圧力室30eは、流入路63a及び流出路63bに接続されている。そして、圧力室30eと流入路63aとの間には一方向弁30fが設けられ、圧力室30eと流出路63bとの間には一方向弁30gが設けられている。
上記のように構成されたポンプ30は、電動モータ31の動力がクランクシャフト30dを経由してプランジャ30aに伝達され、プランジャ30aが往復運動する。ポンプ30は、プランジャ30aが圧力室30eから離れる向きで動作すると、圧力室30eの圧力が低下する。すなわち、圧力室30eは負圧となる。ポンプ30は、圧力室30eの圧力が低下すると、一方向弁30fが開き、かつ、一方向弁30gが閉じられる。すると、タンク10内の洗浄液は、流入路63aを経由して圧力室30eに吸い込まれる。次いで、プランジャ30aが圧力室30eに近づく向きで動作すると、圧力室30eの圧力が上昇する。ポンプ30は、圧力室30eの圧力が上昇すると、一方向弁30gが開き、かつ、一方向弁30fが閉じられる。ポンプ30は、上記の動作を繰り返すことにより、タンク10から圧力室30eへ吸い込んだ洗浄液の圧力を上昇させて高圧化し、高圧の洗浄液を流出路63bへ吐出する。
次に、洗浄ガン2の構成を、図4に基づいて説明する。洗浄ガン2は、ガン本体2aと、ガン本体2aに接続されたパイプ2dと、ガン本体2a及びパイプ2dに接続された把持部2eとを有する。パイプ2dの内部に第1流路2bが設けられ、ガン本体2aの内部に第2流路2cが設けられている。把持部2eは作業者が手で掴む箇所である。パイプ2dの端部にはホース3が接続され、第1流路2bがホース3の流路(図示せず)につながっている。また、ガン本体2aには噴射ノズル16が取り付けられており、噴射ノズル16は第2流路2cに接続されている。さらに、洗浄ガン2は、開閉バルブ50を有する。開閉バルブ50は、ポンプ30から第1流路2bへ供給された洗浄液を噴射ノズル16に供給する経路に設けられている。開閉バルブ50は、第1流路2bと第2流路2cとの間に設けられた弁座51と、弁座51に形成されたポート52とを有する。ポート52は、第1流路2bと第2流路2cとを連通する。
また、開閉バルブ50は、第1流路2bに配置された弁体53と、弁体53が一端に固定された弁棒(シャフト)54とを有する。弁棒54は、軸線(不図示)に沿った方向に往復動作できるように、ガン本体2aに取り付けられている。弁棒54であって、弁体53が取り付けられている端部とは反対側の端部には、プレート55が固定されている。そして、プレート55とガン本体2aとの間に圧縮ばね56が介在されている。圧縮ばね56は、プレート55を介して弁棒54を軸線に沿った方向に押す力を生じる。圧縮ばね56から弁棒54に加えられる力は、弁体53を弁座51に押し付けてポート52を閉じる向きの力である。
さらに、ガン本体2aには第2レバー15が取り付けられている。第2レバー15は、作業者の操作力が与えられて支持軸15aを中心として所定角度の範囲内で回動可能である。第2レバー15の一端は弁棒54の一端に接触されている。第2レバー15においてガン本体2aの外部に露出している部分には指掛け部15bが形成されている。第2レバー15は、圧縮ばね56から弁棒54を経由して伝達される力により、図4で支持軸15aを中心として時計回りに回転する向きで押されている。
さらにまた、洗浄ガン2は、支持軸15aを中心として所定角度の範囲内で回動可能な第1レバー71を有する。第1レバー71の一端には突出部71aが形成されており、第1レバー71の他端には、ガン本体2aの外部に露出した指掛け部71bが形成されている。第2レバー15と第1レバー71とは、支持軸15aの軸線に沿った方向に並べて配置されている。また、第2レバー15には支持軸15aの軸線に沿った方向に突出された突出部15cが設けられている。その突出部15cにおける第1レバー71側には接触面15dが形成されている。さらに、第1レバー71であって、突出部71aとは反対側の端部には背面71cが設けられている。そして、第2レバー15は圧縮ばね56の力により支持軸15aを中心として時計回りに回転する向きで押されている状態で、接触面15dが背面71cに押し付けられている。つまり、第1レバー71にも、支持軸15aを中心として時計回りに回転する向きの力が与えられている。
さらに、ガン本体2aには、オン/オフ・スイッチ(ON/OFF・SW)57が設けられている。オン/オフ・スイッチ57は、突出部71aに接触する接触片57aを有している。オン/オフ・スイッチ57は、第1レバー71に操作力が加えられているか否かを検知する接触式のセンサであり、検知信号を出力する。本実施形態では、第1レバー71に操作力が加えられると、その操作力が第2レバー15に伝達されて、第1レバー71の回転に連動して第2レバー15も回転する。すなわち、オン/オフ・スイッチ57は、第1レバー71の回転角度を直接検知し、かつ、第2レバー15の回転角度を間接的に検知するセンサである。
次に、高圧洗浄機70の制御系を図6に基づいて説明する。回路基板32には、操作量検出回路42及び制御回路43が設けられている。操作量検出回路42は、メインスイッチ13の回転角を検出し、検出結果を制御回路43へ出力する。また、オン/オフ・スイッチ57から出力された検知信号は、制御回路43へ入力される。オン/オフ・スイッチ57と制御回路43とは、信号ケーブル58により接続されている。信号ケーブル58は、本体1と洗浄ガン2とを繋ぐホース3の被覆内に埋め込まれているか、またはホース3とは別体に設けられている。制御回路43は、メインスイッチ13の操作状態、操作量検出回路42の検出結果、オン/オフ・スイッチ57の検知信号に基づいて、電動モータ31の回転及び停止を制御する。また、制御回路43は、電動モータ31を回転するとき、操作量検出回路42の検出結果に基づいて、電動モータ31の回転数を制御する。
次に、高圧洗浄機70で実行される制御例を説明する。まず、作業者がメインスイッチ13を所定角度回転させてオンにすると、電池21から電動モータ31へ電力を供給することが可能な状態となる。なお、メインスイッチ13がオンされても、第1レバー71が操作されていなければ、電動モータ31は停止している。また、作業者は、メインスイッチ13をオンの位置から、さらに時計方向に回転させて、電動モータ31の目標回転数を設定する。すなわち、作業者は、メインスイッチ13を操作して、噴射ノズル16から吐出される洗浄液の吐出圧力を設定する。
一方、作業者が第1レバー71に操作力を与えていないときは、図4のように、第1レバー71は、第2レバー15を経由して伝達される圧縮ばね56の力により、初期位置で停止している。このため、オン/オフ・スイッチ57は検知信号(オン信号)を出力しない。
図6に示す制御回路43は、オン/オフ・スイッチ57からオン信号が出力されていなければ、電動モータ31を停止させる(起動しない)制御を行う。また、第2レバー15は、第1レバー71から操作力が伝達されていなければ、圧縮ばね56の力により支持軸15aを中心として時計方向に回る向きで押され、接触面15dが背面71cに接触した状態で、初期位置で停止している。第2レバー15が初期位置で停止していると、開閉バルブ50のポート52は弁体53により閉じられている。
これに対して、作業者が第1レバー71の指掛け部71bに指を掛けて操作力を加えると、図7のように、第1レバー71は支持軸15aを中心として反時計回りに回転する。第1レバー71の背面71cと、第2レバー15の接触面15dとが接触している状態で、第1レバー71に操作力が加えられると、第1レバー71に加えられた操作力は第2レバー15に伝達される。このため、第2レバー15は圧縮ばね56の力に抗して、図7で支持軸15aを中心として反時計回りに回転する。つまり、第1レバー71及び第2レバー15は連動して回転する。その結果、弁棒54が押されて開閉バルブ50のポート52が開く。このように、第2レバー15は、第1レバー71の操作に連動して操作(動作)することが可能である。
一方、オン/オフ・スイッチ57は、第1レバー71が図7で支持軸15aを中心として反時計方向に所定角度回転すると、検知信号(オン信号)を出力する。制御回路43は、オン/オフ・スイッチ57からオン信号が出力されると、停止している電動モータ31を回転させる制御を行う。停止している電動モータ31が回転を開始する時期は、開閉バルブ50のポート52が開かれると同時か、またはポート52が開かれた後である。また、電動モータ31を回転させるときの回転数は、メインスイッチ13の操作で設定された目標回転数である。
このように、高圧洗浄機70は、電動モータ31が回転すると、タンク10の洗浄液がポンプ30に吸引され、かつ、ポンプ30から流出路63bへと洗浄液が高圧で吐出される。流出路63bへ吐出された高圧の洗浄液は、ホース3を経由して洗浄ガン2に送られ、第1流路2b及び第2流路2cを経由して噴射ノズル16から噴射される。したがって、洗浄液で洗浄対象物の汚れを落とすことができる。
その後、作業者が第1レバー71に加える操作力を低下させると、第2レバー15及び第1レバー71は、圧縮ばね56の力で支持軸15aを中心として時計回りに回転する。そして、図4のように第2レバー15は初期位置で停止し、かつ、第1レバー71は初期位置で停止する。上記の作用中、オン/オフ・スイッチ57がオフされ、次いで、開閉バルブ50のポート52が閉じられる。制御回路43は、オン/オフ・スイッチ57がオフされると、電動モータ31を停止する。制御回路43が、回転している電動モータ31を停止する時期は、開閉バルブ50のポート52が閉じられる時期よりも前か、または開閉バルブ50のポート52が閉じられる時期と同時である。このようにして、洗浄ガン2の噴射ノズル16から洗浄液を噴射する作業を終了する。
図8は、高圧洗浄機70で実行される制御例を示す線図である。図8においては、横軸にレバー(第2レバー15)の回転角度が示され、縦軸にモータ(電動モータ31)の回転数及び開閉バルブのポートの開度が示されている。レバーの回転角度は、第2レバー15の初期位置を基準とする時計回りの回転角度である。また、図8の実線はモータの回転数を表し、破線はポートの開度を表す。図8に示すように、レバーの回転角度が所定値θ1未満であるとモータが停止している。図8には、レバーの回転角度が所定値θ1以上である状態で、モータの回転と停止とが切り替えられる例が示されている。図8においては、レバーの回転角度が所定値θ1未満であると、レバーの回転角度の増加に比例して、ポートの開度は広くなっている。そして、レバーの回転角度が所定値θ1以上でポートの開度が全開となっている。なお、モータ回転数の最大値は、メインスイッチ13の操作で設定された目標回転数であり、言い換えると、噴射ノズル16から噴射される洗浄液の吐出圧力である。
このように、高圧洗浄機70の第1実施形態においては、メインスイッチ13が操作されてオン状態になっても、第2レバー15が初期位置で停止しており、開閉バルブ50のポート52が閉じられていると、電動モータ31は停止されている。これに対して、第1レバー71の操作に連動して第2レバー15が動作すると、開閉バルブ50のポート52が開く時期と同時、またはポート52が開かれた後に、電動モータ31が停止から回転へと切り替えられる。
一方、第1レバー71に加えられる操作力が低下すると、第2レバー15が連動して反時計回りに回転し、ポート52が閉じられる。すると、回転している電動モータ31は、ポート52が閉じられる前か、または閉じられると同時に停止する。つまり、ポンプ30から開閉バルブ50の間、具体的には、第1流路2bの圧力が低下してから、ポート52を閉じることができる。したがって、噴射ノズル16から洗浄液を噴射する作業を終了した後、作業者が次回に第1レバー71を操作するとき、第1レバー71を経由して第2レバー15に伝達する操作力をなるべく小さくすることができ、第2レバー15及び第1レバー71の操作性が向上する。
上記の効果について具体的に説明する。開閉バルブ50は、第2レバー15に操作力が伝達されていないと、圧縮ばね56の力で弁体53が弁座51に接触し、ポート52が閉じられている。また、開閉バルブ50は、第1流路2bの圧力が弁体53を弁座51に押し付ける向きで作用する構造となっている。このため、第1流路2bの圧力が高い状態でポート52が閉じられると、作業者が次回に第1レバー71へ操作力を加えるとき、第1レバー71及び第2レバー15の動作に必要な操作力は、圧縮ばね56の押圧力と、第1流路2bの圧力に応じた押圧力とを加えたものを超えた値となる。これに対して、高圧洗浄機70の第1実施形態では、第1流路2bの圧力が低下してからポート52を閉じるため、上記効果を得ることができる。
さらに、高圧洗浄機70は、以下のような作業を行い、流路から洗浄液を抜き取ることができる。洗浄ガン2の噴射ノズル16から洗浄液を噴射する作業を終了した後、作業者が第2レバー15の指掛け部15bと第1レバー71の指掛け部71bとの間に指を挿入し、第2レバー15のみに操作力を直接加える。すなわち、第1レバー71には操作力を加えない。すると、図9のように第2レバー15は支持軸15aを中心として反時計回りに回転し、開閉バルブ50のポート52が開く。そして、洗浄ガン2及びホース3を、接続プラグ14よりも低い位置に移動すれば、ホース3及び第1流路2b内に残留している洗浄液は、ポート52及び第2流路を経由して噴射ノズル16から外部に排出される。このように、第2作レバー15は、第1レバー71とは独立して、単独で洗浄ガン2に動作可能に設けられている。
したがって、ホース3を接続プラグ14から取り外したり、ホース3を洗浄ガン2から取り外したりすることなく、洗浄液をホース3及び第1流路2bから抜き取ることができ、作業の利便性が向上する。洗浄液をホース3及び第1流路2bから抜き取った後、第2レバー15に加える操作力を低下すると、圧縮ばね56の力で第2レバー15が回転し、初期位置に戻る。なお、第2レバー15の指掛け部15bは、把持部2eと第1レバー71の指掛け部71bとの間に配置されている。このため、第1レバー71を操作すれば、接触面15dや背面71cを設けなくても、第2レバー15も操作されることになるため操作性を向上することができる。
さらに、第2レバー15は、第1レバー71と把持部2eとの間に側に設けられているため、第1レバー71を操作することなく第2レバー15のみを操作し易くなり、容易に水抜き作業を行うことができる。特に、第2レバー15の形状が、直線状に延ばされたレバー形状である。このため、作業者は、通常の洗浄液を噴射するために行う操作と同様に、違和感をもつことなく水抜き作業を行うことができる。
次に、高圧洗浄機70の制御系の一部を変更した例を、図10に基づいて説明する。洗浄ガン2には、オン/オフ・スイッチ57の検知信号を電波として送信する送信部59が設けられている。一方、本体1には、送信部59から送信された電波を受信する受信部60が設けられており、受信部60は制御回路43に接続されている。なお、図10の制御系は、図6に示された信号ケーブル58を備えていない。このように、図10に示された制御系は、オン/オフ・スイッチ57から出力される検知信号を、無線によって本体1の制御回路43に伝送できるようになっている。図10のその他の構成は、図6のその他の構成と同じである。
本発明の高圧洗浄機70を図10の制御系により制御すると、図6の制御系と同じ作用効果を得ることができる。また、図10の制御系統では、オン/オフ・スイッチ57の検知信号を、無線によって制御回路43に伝送できるため、洗浄ガン2と本体との位置関係、向き、距離等に制約を受けずに、電動モータ31の回転と停止との切り替えを行うことができる。
また、図4、図7、図9に示された洗浄ガン2は、第1レバー71及び第2レバー15の操作(動作)を検知するオン/オフ・スイッチ57を有している。このため、洗浄ガン2側で第1レバー71及び第2レバー15の操作(動作)を検知することができる。また、図4、図7、図9に示された洗浄ガン2は、第1レバー71を操作することなく、第2レバー15を独立して(単独で)操作して、水抜き作業を行うことができる。このため、電動モータ31を駆動させずに開閉バルブ50を開閉できるため、無駄な電力消費を抑えつつ水抜き作業を行うことができる。
さらに、図4、図7、図9に示された洗浄ガン2は、第1レバー71に操作力を加えると、その操作力が第2レバー15に伝達されて、第1レバー71及び第2レバー15が連動して動作する。このため、電動モータ31を回転(駆動)する作用と開閉バルブ50を開く作用とを並行して行うことができ、洗浄ガン2の高い操作性を得ることができる。さらに、図4、図7、図9に示された洗浄ガン2は、指掛け部71bと把持部2eとの間に指掛け部15bが配置されている。このため、第1レバー71に操作力を加えると、その操作力が第2レバー15に伝達されて、第1レバー71及び第2レバー15が連動して動作する。したがって、作業者が第1レバー71及び第2レバー15を別々に操作せずに、洗浄ガン2の操作を容易にすることができる。特に、第1レバー71及び第2レバー15が連動して動作する。したがって、洗浄ガン2の高い操作性を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の高圧洗浄機70の第2実施形態を、図11及び図12に基づいて説明する。図11に示す洗浄ガン2は、第1レバー71における指掛け部71bとは反対の端部に歯部71dが形成されている。また、ガン本体2aには回転軸61が設けられている。回転軸61の外周には歯部61aが形成されており、歯部61aは歯部71dと噛み合わされている。また、ガン本体2aには、回転角度検知センサ62が設けられている。回転角度検知センサ62は、回転軸61の回転角度を検知するセンサであり、回転角度検知センサ62は、ロータリエンコーダを含む。
回転角度検知センサ62から出力された信号は、図12のように信号ケーブル58を介して制御回路43に伝送されるように構成されている。制御回路43は、第1レバー71の回転角度、第2レバー15の回転角度、ポート52の開度を、回転軸61の回転角度から間接的に検知し、検知結果に基づいて電動モータ31の回転及び停止を制御し、かつ、電動モータ31の回転数を制御する。第1レバー71の回転角度は、初期位置からの時計回りの回転角度である。第2実施形態におけるメインスイッチ13は、電動モータ31の目標回転数を設定する構成、すなわち、噴射ノズル16から吐出される洗浄液の吐出圧力を設定する構成は備えていない。また、回路基板32には、前記操作量検出回路42は設けられていない。図11及び図12におけるその他の構成は、図4及び図6の構成と同じである。
高圧洗浄機70の第2実施形態において、制御回路43は、メインスイッチ13がオンされると、回転角度検知センサ62の検知信号に基づいて、第1レバー71の操作の有無を検知する。制御回路43は、メインスイッチ13がオンされていても、第1レバー71が操作されていなければ、電動モータ31を停止する制御を実行する。つまり、開閉バルブ50のポート52が閉じられている状態では、電動モータ31が停止している。
これに対して、開閉バルブ50は、メインスイッチ13がオンされ、かつ、第1レバー71に操作力が加えられ、その操作力で第2レバー15が図13のように反時計回りに回転すると、ポート52が開く。制御回路43は、ポート52が開かれると同時、またはポート52が開かれた後に、電動モータ31を回転させる。また、制御回路43は、電動モータ31を回転するにあたり、第1レバー71の回転角度に基づいて、電動モータ31の回転数を制御する。具体的には、第1レバー71の回転角度が多くなるほど、電動モータ31の回転数を相対的に高くする制御を実行する。高圧洗浄機70は、上記作用及び制御により、噴射ノズル16から洗浄液を噴射する。すなわち、電動モータ31の回転数を制御することで、噴射ノズル16から吐出される洗浄液の吐出圧力を制御することができる。
一方、制御回路43は、第1レバー71が操作されて電動モータ31が回転しているときに、第1レバー71に加えられる操作力が低下して第1レバー71の回転角度が減少すると、電動モータ31の回転数を低下させる制御を実行する。また、第1レバー71の回転角度が低下すると、第2レバー15の回転角度も低下し、開閉バルブ50のポート52の開度も狭くなる。そして、制御回路43は、第2レバー15の回転角度がさらに減少すると、ポート52が閉じられる前に電動モータ31を停止する。ここで、ポート52が閉じられる前とは、全閉となる前を意味する。
第2実施形態で行われる制御の一例を、図14に基づいて説明する。図14では、レバーの回転角度が所定値θ1以上になると、ポートが開かれている。なお、レバーの回転角度が所定値θ2未満では、電動モータが停止している。そして、レバーの回転角度が所定値θ2以上では、電動モータが回転する。具体的には、レバーの回転角度の増加に比例して、電動モータの回転数が上昇する。また、レバーの回転角度が所定値θ3以上ではポートが全開である。さらに、レバーの回転角度が増加して所定値θ4以上では、電動モータの回転数が一定に制御される。ここで、所定値θ2は所定値θ1よりも多く、所定値θ3は所定値θ2よりも多く、所定値θ4は所定値θ3よりも多い。
これに対して、ポートが開かれ、かつ、電動モータが回転しているときに、レバーの回転角度が所定値θ4未満になると電動モータの回転数が低下される。具体的には、レバーの回転角度の減少に比例して、電動モータの回転数が低下する。そして、レバーの回転角度が所定値θ3未満になるとポートの開度が狭くなる。さらに、レバーの回転角度が所定値θ2未満になると、電動モータは停止するが、ポートは開いている。さらに、レバーの回転角度が所定値θ1未満になるとポートが閉じられる。
上記のように、高圧洗浄機70の第2実施形態は、メインスイッチ13がオンされても、第2レバー15の回転角度が所定値θ2未満であると、電動モータ31を停止する(起動しない)制御を行う。これに対して、高圧洗浄機70は、第2レバー15の回転角度が所定値θ2以上になると、電動モータ31が回転する。また、電動モータ31が回転しているときに、第2レバー15の回転角度が減少すると、ポート52が閉じられる前に、電動モータ31が停止される。すなわち、高圧洗浄機70の第2実施形態においても、電動モータ31の回転と停止との切り替えは、ポート52が開いている状態で行われる。したがって、高圧洗浄機70の第2実施形態においても、高圧洗浄機70の第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、図11の洗浄ガン2を有する高圧洗浄機70に用いる制御系の一部を変更した例を、図15に基づいて説明する。洗浄ガン2には、回転角度検知センサ62の検知信号を電波で送信する送信部59が設けられている。一方、本体1には送信部59から送信された電波を受信する受信部60が設けられており、受信部60は制御回路43に接続されている。なお、図15の制御系は、図12に示された信号ケーブル58を備えていない。このように、図15に示された制御系は、回転角度検知センサ62から出力される検知信号を、無線によって本体1の制御回路43に伝送できるようになっている。図15のその他の構成は、図12のその他の構成と同じである。図11の洗浄ガン2を有する高圧洗浄機70を、図15の制御系により制御すると、図12の制御系を用いる場合と同じ効果を得ることができる。
なお、第2実施形態において、メインスイッチ13は、電動モータ31の目標回転数を設定する構成、すなわち噴射ノズル16からの洗浄液の吐出圧力を設定する構成としてもよい。この場合、メインスイッチ13をオンし、さらに時計回りに回転させて、電動モータ31の目標回転数、すなわち洗浄液の最大吐出圧力を設定する。回路基板32には操作量検出回路42を設け、第1レバー71の回転角度に応じて電動モータ31の回転数を制御するとともに、第1レバー71の回転角度が最大値となった際に、電動モータ31の回転数を目標回転数すなわち最大吐出圧力になるようにしてもよい。第1レバー71の回転角度の最大値は、図14にθ4で表されている。
第1実施形態及び第2実施形態のいずれにおいても、初回の洗浄液噴射を行った後、次回に第1レバー71及び第2レバー15が操作されたときに、第1レバー71及び第2レバー15の操作に必要な操作力(操作荷重)を、なるべく小さくすることができるという効果を述べている。これに対して、メインスイッチ13がオンされてから初回に第1レバー71を操作する時にも、メインスイッチ13が操作されただけでは、電動モータ31は停止している。
そして、第2レバー15の回転角度が所定値θ1以上となりポート52が開くのと同時、またはポート52が開いた後に、電動モータ31を回転する制御が実行される。このため、流出路63b、ホース3の内部、第1流路2b等に洗浄液が供給されていない状態で、第1レバー71及び第2レバー15の初回操作を行うことになる。したがって、第1レバー71及び第2レバー15の初回操作時においても、第1レバー71及び第2レバー15が次回に操作される時と同様の原理により、第1レバー71及び第2レバー15の操作に必要な操作力をなるべく軽減することができる。
図11に示す洗浄ガン2では、以下のような作業を行い、流路から洗浄液を抜き取ることができる。洗浄ガン2の噴射ノズル16から洗浄液を噴射する作業を終了した後、作業者が第2レバー15の指掛け部15bと第1レバー71の指掛け部71bとの間に指を挿入し、第2レバー15のみに操作力を加える。すなわち、第1レバー71には操作力を加えない。すると、図16のように第2レバー15は支持軸15aを中心として反時計回りに回転し、開閉バルブ50のポート52が開く。このため、ホース3及び第1流路2b内に残留している洗浄液は、ポート52及び第2流路を経由して噴射ノズル16から外部に排出される。したがって、前述と同様の効果を得られる。なお、第2実施形態の高圧洗浄機70において、第1実施形態の高圧洗浄機70と同様の構成部分については、第1実施形態の高圧洗浄機70と同様の効果を得ることができる。
ここで、本実施形態において説明した構成と、本発明の構成との対応関係を説明すると、高圧洗浄機70が、本発明の洗浄機に相当し、電動モータ31が、本発明のモータに相当し、第1レバー71が、本発明の第1操作部材及びモータ操作部材に相当し、第2レバー15が、本発明の第2操作部材及びバルブ操作部材に相当し、制御回路43、オン/オフ・スイッチ57、回転角度検知センサ62が、本発明のモータ制御部に相当し、オン/オフ・スイッチ57、回転角度検知センサ62が、本発明の検知センサに相当する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第1実施形態では、電動モータ31の回転数は、メインスイッチ13の回転角度により制御されるようになっている。これに対して、本発明の洗浄機の第1実施形態は、電動モータ31の回転数を調整する回転数調整スイッチ(不図示)を、メインスイッチ13とは別に本体1に設ける構成を含む。この回転数調整スイッチは、電動モータ31の回転数を無段階に変更するためのスイッチ、または電動モータ31の回転数を段階的に変更する切り替えスイッチを含む。また、回転数調整スイッチは、本体1に対して回転可能に設けたスイッチ、タッチパネル式スイッチ等を含む。そして、回転数調整スイッチの操作信号は、操作量検出回路42に入力される。
また、第1実施形態または第2実施形態で用いた洗浄ガン2には、支持軸15aを中心として回転する第1レバー71及び第2レバー15に代えて、直線状に往復動作可能な第1押しボタン(不図示)及び第2押しボタン(不図示)を設けることも可能である。そして、作業者が第1押しボタンに操作力を加えると、その操作力が第2押しボタンに伝達されるように構成する。また、第2押しボタンの直線動作が弁棒54に伝達されるように構成すればよい。すなわち、本発明の第1操作部材及び第2操作部材は、作業者の操作力で回転するレバー及び直線状に往復動する押しボタンを含む。このように、第1操作部材及び第2操作部材として押しボタンを用いる場合、検知センサは、第1押しボタンの動作量、動作ストローク、位置等を検知し、その検知信号を出力する。そして、制御回路は、押しボタンの動作量、動作ストローク、位置等の検知信号に基づいて、開閉バルブ50のポート52の開度及び開閉時期を判断し、電動モータ31の回転と停止とを切り替える時期、電動モータ31の回転数を制御する。
さらに、本実施形態で説明した高圧洗浄機は、ポンプに吸い込まれる前の洗浄液の圧力よりも、ポンプから吐出される洗浄液の圧力の方が高圧であればよい。したがって、高圧と高圧以外(例えば低圧)とを区別する判断基準、基準圧力、閾値等がある訳ではない。さらに、本発明において、操作部材の回転角度、操作量、位置等を検知するセンサは、接触式センサ及び非接触式センサを含む。さらに、非接触式センサは、例えば、磁気センサ、光学センサ等を含む。なお、本発明の洗浄機は、商用電源の電力で電動モータが駆動する構造を含む。本発明において、開閉バルブが開いている状態は、開閉バルブが全閉となる前を意味する。すなわち、本発明の洗浄機は、開閉バルブが開いている状態、または、開閉バルブが閉じられる途中で、モータを停止する制御を含む。また、本発明において、「モータの回転と停止との切り替えを、開閉バルブが開いている状態で行う」は、モータの回転と停止との切り替えを、開閉バルブが開くのと同時、開閉バルブが開いた後に行う制御を含む。
2 洗浄ガン
15 第2レバー
30 ポンプ
31 電動モータ
70 高圧洗浄機
71 第1レバー

Claims (11)

  1. 洗浄液を吐出するポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記ポンプから吐出された前記洗浄液が供給される洗浄ガンとを備える洗浄機であって、
    前記洗浄ガンに設けられ、かつ、前記ポンプから吐出された洗浄液を噴射ノズルへ導く経路に配置された開閉バルブと、
    前記モータの回転と停止とを切り替えるために前記洗浄ガンに動作可能に設けられた第1操作部材と、
    前記第1操作部材とは独立し、前記開閉バルブを開閉するために前記洗浄ガンに動作可能に設けられた第2操作部材と、を備えたことを特徴とする洗浄機。
  2. 前記第1操作部材及び前記第2操作部材が動作すると、前記モータの回転と停止との切り替えを、前記開閉バルブが開いている状態で行うモータ制御部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄機。
  3. 前記第2操作部材は、前記第1操作部材の操作に連動して操作可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄機。
  4. 前記第2操作部材は、前記第1操作部材が停止していても単独で動作可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の洗浄機。
  5. 前記モータ制御部は、前記開閉バルブが開き、かつ、前記モータが回転している状態で前記第1操作部材に加えられる操作力が低下して前記第2操作部材が動作すると、前記開閉バルブが閉じられる前に前記モータを停止させる制御を実行することを特徴とする請求項2に記載の洗浄機。
  6. 前記ポンプを搭載した本体が設けられており、前記モータ制御部は、前記本体に設けられて前記モータを制御する制御回路と、前記洗浄ガンに設けられ、かつ、前記第1操作部材及び前記第2操作部材の動作を検知して検知信号を出力する検知センサとを有することを特徴とする請求項2に記載の洗浄機。
  7. 前記検知センサから出力される検知信号は、無線により前記制御回路に送信されることを特徴とする請求項6に記載の洗浄機。
  8. 洗浄液を吐出するポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記ポンプから吐出された前記洗浄液が供給される洗浄ガンとを備える洗浄機であって、
    前記洗浄ガンに設けられ、かつ、前記ポンプから吐出された洗浄液を噴射ノズルへ導く経路に配置された開閉バルブと、
    前記開閉バルブを開閉するために前記洗浄ガンに動作可能に設けられたバルブ操作部材と、を備えたことを特徴とする洗浄機。
  9. 前記バルブ操作部材は、前記モータの駆動とは独立して操作可能であることを特徴とする請求項8に記載の洗浄機。
  10. 前記洗浄ガンは前記モータの回転と停止とを切り替えるためのモータ操作部材を備え、
    前記モータ操作部材を操作すると前記バルブ操作部材が連動して操作されることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の洗浄機。
  11. 前記バルブ操作部材及び前記モータ操作部材は、レバー形状で構成され、
    前記バルブ操作部材は、前記モータ操作部材と前記洗浄ガンの把持部との間に配置されることを特徴とする請求項10に記載の洗浄機。
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