JP2001300237A - バグフィルター式集塵方法 - Google Patents
バグフィルター式集塵方法Info
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- JP2001300237A JP2001300237A JP2000129631A JP2000129631A JP2001300237A JP 2001300237 A JP2001300237 A JP 2001300237A JP 2000129631 A JP2000129631 A JP 2000129631A JP 2000129631 A JP2000129631 A JP 2000129631A JP 2001300237 A JP2001300237 A JP 2001300237A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、バグフィルター式集塵方法を提供
する。 【解決手段】 金属製針金で円筒形に形成した外側ケー
ジと内側ケージ間にプリーツ濾布を嵌挿したバグフィル
ターにおいて、少なくとも外側ケージが濾布と接触する
部分に、緩衝材を設けて用いることを特徴とし、さらに
必要に応じこれに加えて、バグフィルター集塵前の排ガ
ス吸引室（１次室）とバグフィルター集塵後の排気ガス
吸引室（２次室）間の圧力差を検出するための差圧計を
設け、該差圧計の値によってバグフィルターの部分的な
オフライン逆洗を行うことを可能とするバグフィルター
式集塵方法。
する。 【解決手段】 金属製針金で円筒形に形成した外側ケー
ジと内側ケージ間にプリーツ濾布を嵌挿したバグフィル
ターにおいて、少なくとも外側ケージが濾布と接触する
部分に、緩衝材を設けて用いることを特徴とし、さらに
必要に応じこれに加えて、バグフィルター集塵前の排ガ
ス吸引室（１次室）とバグフィルター集塵後の排気ガス
吸引室（２次室）間の圧力差を検出するための差圧計を
設け、該差圧計の値によってバグフィルターの部分的な
オフライン逆洗を行うことを可能とするバグフィルター
式集塵方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、バグフィルター式
集塵方法に関する。
集塵方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】周知のようにバグフィルターは、従来よ
り排ガス中の塵埃を除去するための集塵装置として広く
知られている。また、バグフィルターの濾布によって集
塵されたダストの除去（払い落とし）は通常気体による
洗浄方式、振動による振り落とし方式、空気圧を利用し
たパルスジェット方式が採用されており、装置の簡便さ
からパルスジェット方式が多く採用されるようになって
きている。
り排ガス中の塵埃を除去するための集塵装置として広く
知られている。また、バグフィルターの濾布によって集
塵されたダストの除去（払い落とし）は通常気体による
洗浄方式、振動による振り落とし方式、空気圧を利用し
たパルスジェット方式が採用されており、装置の簡便さ
からパルスジェット方式が多く採用されるようになって
きている。
【０００３】このような集塵装置としては多くの発明が
提案されているが、例えば特開平９−２４８４１３号公
報に紹介されている技術の概要を記すと「排ガスの除塵
を行うパルスジェット式バグフィルタに於いて、バグフ
ィルター本体と、前記バグフィルター本体内に設けられ
た排ガス中の塵を除去する濾布と、前記濾布に付着する
塵を払い落とすためのパルスジェット空気圧を噴出させ
るパルスジェットノズルと、前記パルスジェットノズル
に圧搾空気を送るエアータンクからの空気圧を調整する
パルス圧調整弁と、前記パルス圧調整弁を調整すること
によって、通常の運転時には低圧のパルスジェット空気
圧を前記濾布に吹き付けてダストの払い落としを行なう
とともに、間欠的に高圧のパルスジェット空気圧を前記
濾布に吹き付けてダストの払い落としをする制御手段
と、を具備することを特徴とするパルスジェット式バグ
フィルターであり、制御手段によってパルス圧調整弁を
制御してバグフィルター濾布の二次側（清浄ガスが吹き
出す側）の圧力を低圧と高圧のパルスジェット空気圧で
制御するパルスジェット式バグフィルター」がある。
提案されているが、例えば特開平９−２４８４１３号公
報に紹介されている技術の概要を記すと「排ガスの除塵
を行うパルスジェット式バグフィルタに於いて、バグフ
ィルター本体と、前記バグフィルター本体内に設けられ
た排ガス中の塵を除去する濾布と、前記濾布に付着する
塵を払い落とすためのパルスジェット空気圧を噴出させ
るパルスジェットノズルと、前記パルスジェットノズル
に圧搾空気を送るエアータンクからの空気圧を調整する
パルス圧調整弁と、前記パルス圧調整弁を調整すること
によって、通常の運転時には低圧のパルスジェット空気
圧を前記濾布に吹き付けてダストの払い落としを行なう
とともに、間欠的に高圧のパルスジェット空気圧を前記
濾布に吹き付けてダストの払い落としをする制御手段
と、を具備することを特徴とするパルスジェット式バグ
フィルターであり、制御手段によってパルス圧調整弁を
制御してバグフィルター濾布の二次側（清浄ガスが吹き
出す側）の圧力を低圧と高圧のパルスジェット空気圧で
制御するパルスジェット式バグフィルター」がある。
【０００４】このようなバグフィルターに使用される濾
布において、集塵占有面積を多くとるために濾布にプリ
ーツ（ひだ）を設けたものが多用されるようになってき
た。
布において、集塵占有面積を多くとるために濾布にプリ
ーツ（ひだ）を設けたものが多用されるようになってき
た。
【０００５】ここで、図１にバグフィルターの外視図を
示したが、バグフィルター１の濾布２はその内・外面を
ケージ用針金３によって取り囲まれており、その水平断
面図を示すと図２のようになっており、針金３により外
側ケージ４と内側ケージ５を形成し、プリーツ濾布２ａ
がその形状を保持できるよう内・外面より支えられてい
る。
示したが、バグフィルター１の濾布２はその内・外面を
ケージ用針金３によって取り囲まれており、その水平断
面図を示すと図２のようになっており、針金３により外
側ケージ４と内側ケージ５を形成し、プリーツ濾布２ａ
がその形状を保持できるよう内・外面より支えられてい
る。
【０００６】このような形状を有するバグフィルター１
は、図４に示すように集塵装置下部の排ガス吸引１次室
７の排ガスが、排ガスを吸引するためのブロアー６から
の吸引力によって、バグフィルター１の上部の排ガス吸
引２次室８に作用しており、バグフィルター上部開口部
からの吸引力により排ガスはバグフィルター１の外面よ
り内面へ向けて吸引され、フィルター（濾布２）によっ
て濾過されて塵埃は濾布２の外面に付着し、濾過された
清浄な排ガスのみがバグフィルターの内部を通過し、上
部排ガス吸引２次室８を通り排出口からブロアー６によ
り吸引排出される。
は、図４に示すように集塵装置下部の排ガス吸引１次室
７の排ガスが、排ガスを吸引するためのブロアー６から
の吸引力によって、バグフィルター１の上部の排ガス吸
引２次室８に作用しており、バグフィルター上部開口部
からの吸引力により排ガスはバグフィルター１の外面よ
り内面へ向けて吸引され、フィルター（濾布２）によっ
て濾過されて塵埃は濾布２の外面に付着し、濾過された
清浄な排ガスのみがバグフィルターの内部を通過し、上
部排ガス吸引２次室８を通り排出口からブロアー６によ
り吸引排出される。
【０００７】しかして、適当時間排気に関与したバグフ
ィルター１は目詰まり状態となるが、排ガス吸引２次室
８に配設された圧搾空気ヘッダー９のノズル１０から、
バグフィルター１の上部より圧搾空気を間欠（約０．１
秒間）的に噴射させ（パルスジェット）、フィルター１
の内面より外面に向けて空気を流す（以下逆洗と称
す）。
ィルター１は目詰まり状態となるが、排ガス吸引２次室
８に配設された圧搾空気ヘッダー９のノズル１０から、
バグフィルター１の上部より圧搾空気を間欠（約０．１
秒間）的に噴射させ（パルスジェット）、フィルター１
の内面より外面に向けて空気を流す（以下逆洗と称
す）。
【０００８】かくすることにより、フィルター１の外面
に付着していた塵埃は吹き飛ばされ、下部に落下すると
共にフィルター１の目詰まりの解消が図られる。このよ
うな逆洗と集塵の操作を繰り返し実施すことによって排
気ガスの除塵が行われる。この際の逆洗のタイミングと
してはタイマーを設けて置き、タイマーの作動で各バグ
フィルター１を一定時間毎に逆洗することによって、濾
布２に付着した塵埃を濾布外面から取り除いていた。
に付着していた塵埃は吹き飛ばされ、下部に落下すると
共にフィルター１の目詰まりの解消が図られる。このよ
うな逆洗と集塵の操作を繰り返し実施すことによって排
気ガスの除塵が行われる。この際の逆洗のタイミングと
してはタイマーを設けて置き、タイマーの作動で各バグ
フィルター１を一定時間毎に逆洗することによって、濾
布２に付着した塵埃を濾布外面から取り除いていた。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなガスの排
気形態を採って、除塵を常時行っているバグフィルター
においては、逆洗時に噴射される空気圧のため濾布のプ
リーツ外側突端部が、その外面に設置されているケージ
の針金に強く押し付けられざるを得ない状態となる（図
３参照）。しかる後、逆洗が終了すると元のガス排気に
変わるので、濾布はその都度外面からの圧力（集塵排気
時）と内面からの圧力（逆洗時）を受けるが、圧力の大
きさは逆洗時の方が遥かに大きく、したがって、濾布の
プリーツ外側突端部が、ケージ針金との接触時の状態の
みを考慮すれば足り、内側突端部の損傷は考慮する必要
はない。
気形態を採って、除塵を常時行っているバグフィルター
においては、逆洗時に噴射される空気圧のため濾布のプ
リーツ外側突端部が、その外面に設置されているケージ
の針金に強く押し付けられざるを得ない状態となる（図
３参照）。しかる後、逆洗が終了すると元のガス排気に
変わるので、濾布はその都度外面からの圧力（集塵排気
時）と内面からの圧力（逆洗時）を受けるが、圧力の大
きさは逆洗時の方が遥かに大きく、したがって、濾布の
プリーツ外側突端部が、ケージ針金との接触時の状態の
みを考慮すれば足り、内側突端部の損傷は考慮する必要
はない。
【００１０】このような状態が繰り返されると、ケージ
に押し付けられる部分の濾布の外側突端部が変形摩耗
し、この状態が度重なるとケージの針金との接触してい
る濾布の部分が遂には破損し、濾布に孔が明くような事
態に陥る。このような状態となると孔明き部分より排ガ
スの通り抜けが起こり、フィルターとしての役目を果た
せなくなる。その結果、集塵効率の急激な低下となって
現れ、余儀なく集塵装置の稼働停止をせざるを得なく、
新しいバグフィルターとの交換のために本設備の運転休
止にも繋がる。したがって、このような事態に対処する
ための方策が強く要望されていた。
に押し付けられる部分の濾布の外側突端部が変形摩耗
し、この状態が度重なるとケージの針金との接触してい
る濾布の部分が遂には破損し、濾布に孔が明くような事
態に陥る。このような状態となると孔明き部分より排ガ
スの通り抜けが起こり、フィルターとしての役目を果た
せなくなる。その結果、集塵効率の急激な低下となって
現れ、余儀なく集塵装置の稼働停止をせざるを得なく、
新しいバグフィルターとの交換のために本設備の運転休
止にも繋がる。したがって、このような事態に対処する
ための方策が強く要望されていた。
【００１１】また、逆洗の時期を一定のタイマーの作動
によって行っていたのでは、排ガス中のダスト量（濾布
付着量）、温度、湿度の変動に追従できず、濾布が目詰
まり状態となる事態が生じることもあった。
によって行っていたのでは、排ガス中のダスト量（濾布
付着量）、温度、湿度の変動に追従できず、濾布が目詰
まり状態となる事態が生じることもあった。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来方
法における問題点を解決するためになされたものであっ
て、その要旨するところは、下記手段にある。 （１） 金属製針金で円筒形に形成した外側ケージと内
側ケージ間にプリーツ濾布を嵌挿したバグフィルターに
おいて、少なくとも外側ケージが濾布と接触する部分
に、緩衝材を設けて用いるバグフィルター式集塵方法。 （２） 前記外側ケージに設けた緩衝材としてシリコン
樹脂，合成ゴム，濾布のうちいずれか１つを選択して用
いる（１）記載のバグフィルター式集塵方法。
法における問題点を解決するためになされたものであっ
て、その要旨するところは、下記手段にある。 （１） 金属製針金で円筒形に形成した外側ケージと内
側ケージ間にプリーツ濾布を嵌挿したバグフィルターに
おいて、少なくとも外側ケージが濾布と接触する部分
に、緩衝材を設けて用いるバグフィルター式集塵方法。 （２） 前記外側ケージに設けた緩衝材としてシリコン
樹脂，合成ゴム，濾布のうちいずれか１つを選択して用
いる（１）記載のバグフィルター式集塵方法。
【００１３】（３） バグフィルターを有し、含塵ガス
を吸引する排ガス吸引室（１次室）、前記バグフィルタ
ーで含塵ガス中の塵埃を除去した排気ガスを吸引し、且
つ、複数に区分した排気ガス吸引室（２次室）、該区分
した各排気ガス吸引室（２次室）の排ガスを集合して排
出する排気通路を有するバグフィルター式集塵装置にお
いて、前記排ガス吸引室（１次室）と排気通路間の圧力
差を検出するための差圧計を設け、該差圧計の値によっ
て前記区分した各排気ガス吸引室（２次室）を順次無吸
引状態にしてバグフィルターの逆洗を行うバグフィルタ
ー式集塵方法。
を吸引する排ガス吸引室（１次室）、前記バグフィルタ
ーで含塵ガス中の塵埃を除去した排気ガスを吸引し、且
つ、複数に区分した排気ガス吸引室（２次室）、該区分
した各排気ガス吸引室（２次室）の排ガスを集合して排
出する排気通路を有するバグフィルター式集塵装置にお
いて、前記排ガス吸引室（１次室）と排気通路間の圧力
差を検出するための差圧計を設け、該差圧計の値によっ
て前記区分した各排気ガス吸引室（２次室）を順次無吸
引状態にしてバグフィルターの逆洗を行うバグフィルタ
ー式集塵方法。
【００１４】（４） バグフィルターを有し、含塵ガス
を吸引する排ガス吸引室（１次室）、前記バグフィルタ
ーで含塵ガス中の塵埃を除去した排気ガスを吸引し、且
つ、複数に区分した排気ガス吸引室（２次室）を有する
バグフィルター式集塵装置において、前記排ガス吸引室
（１次室）と前記区分した各排気ガス吸引室（２次室）
間でそれぞれ圧力差を検出するための差圧計を個々に設
け、それぞれの差圧計の値によって前記区分した各排気
ガス吸引室を無吸引状態にしてバグフィルターの逆洗を
行うバグフィルター式集塵方法。 （５） （１）または（２）と前記（３）または（４）
のうちいずれか１つを組み合わせたバグフィルター式集
塵方法。
を吸引する排ガス吸引室（１次室）、前記バグフィルタ
ーで含塵ガス中の塵埃を除去した排気ガスを吸引し、且
つ、複数に区分した排気ガス吸引室（２次室）を有する
バグフィルター式集塵装置において、前記排ガス吸引室
（１次室）と前記区分した各排気ガス吸引室（２次室）
間でそれぞれ圧力差を検出するための差圧計を個々に設
け、それぞれの差圧計の値によって前記区分した各排気
ガス吸引室を無吸引状態にしてバグフィルターの逆洗を
行うバグフィルター式集塵方法。 （５） （１）または（２）と前記（３）または（４）
のうちいずれか１つを組み合わせたバグフィルター式集
塵方法。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明者らは前記した問題点の解
決を図るべく多くの試行錯誤を重ねた結果、濾布本体で
はなく濾布を取り囲むケージの少なくとも濾布と接触す
る部分に緩衝材を配設するならば、この緩衝材の働きに
よって逆洗時に濾布がケージに押し付けられてもその力
を緩衝し、濾布に破損を与えることが少なくなることを
確かめることができた。
決を図るべく多くの試行錯誤を重ねた結果、濾布本体で
はなく濾布を取り囲むケージの少なくとも濾布と接触す
る部分に緩衝材を配設するならば、この緩衝材の働きに
よって逆洗時に濾布がケージに押し付けられてもその力
を緩衝し、濾布に破損を与えることが少なくなることを
確かめることができた。
【００１６】すなわち、濾布の外側突端部がケージの金
属製針金と接する部分はケージからみればケージの内側
部分に相当するので、この部分に重点的に緩衝材を設け
るだけで充分な効果を得ることができる訳で、ケージを
構成する金属製針金全体に緩衝材を設ける必要はない。
しかし、緩衝材を針金に配設するに当たって、製作上の
都合で全面に設けた方が製造が容易である場合は、コス
トとの関係で設ける部分を局部的または全面的に行うか
は自由に選択実施すればよい。
属製針金と接する部分はケージからみればケージの内側
部分に相当するので、この部分に重点的に緩衝材を設け
るだけで充分な効果を得ることができる訳で、ケージを
構成する金属製針金全体に緩衝材を設ける必要はない。
しかし、緩衝材を針金に配設するに当たって、製作上の
都合で全面に設けた方が製造が容易である場合は、コス
トとの関係で設ける部分を局部的または全面的に行うか
は自由に選択実施すればよい。
【００１７】ここで、緩衝材として使用できる物質とし
て考えられるものとしては、例えばシリコン樹脂、合成
ゴム、または濾布等が適しており、濾布材の場合はケー
ジの針金に帯巻き状に巻き付けて使用するとよい。
て考えられるものとしては、例えばシリコン樹脂、合成
ゴム、または濾布等が適しており、濾布材の場合はケー
ジの針金に帯巻き状に巻き付けて使用するとよい。
【００１８】また、逆洗の時期についての検討結果から
はタイマーのみだけではなく、これに加えて含塵排ガス
が集塵装置に吸引されるバグフィルター集塵前の排ガス
吸引室（１次室）と、バグフィルター通過後の排気ガス
吸引室（２次室）間の圧力差を検出するために差圧計
（例えばマノメーター１２）を設置し、両者間の差圧を
検知するならば濾布の塵埃による目詰まりを適確に判断
することができる（図４参照）。したがって、濾布の目
詰まり状態と差圧との関係を予め求めて置き、その関係
から一定の差圧基準を設け、基準値に達した時にバグフ
ィルターを部分的に含塵排ガスの吸引を停止状態（この
状態を以下オフライン状態と称す）にし、集中的に逆洗
を実施するようなシーケンスを採るならば適正な時期で
の逆洗が可能となる。その結果、目詰まりによる濾布へ
の負担を軽減軽することができる。
はタイマーのみだけではなく、これに加えて含塵排ガス
が集塵装置に吸引されるバグフィルター集塵前の排ガス
吸引室（１次室）と、バグフィルター通過後の排気ガス
吸引室（２次室）間の圧力差を検出するために差圧計
（例えばマノメーター１２）を設置し、両者間の差圧を
検知するならば濾布の塵埃による目詰まりを適確に判断
することができる（図４参照）。したがって、濾布の目
詰まり状態と差圧との関係を予め求めて置き、その関係
から一定の差圧基準を設け、基準値に達した時にバグフ
ィルターを部分的に含塵排ガスの吸引を停止状態（この
状態を以下オフライン状態と称す）にし、集中的に逆洗
を実施するようなシーケンスを採るならば適正な時期で
の逆洗が可能となる。その結果、目詰まりによる濾布へ
の負担を軽減軽することができる。
【００１９】また、図５（集塵装置の上部を水平断面図
で示したもので、逆洗用圧搾空気ヘッダーは図面から省
略した）に示すように、排気ガス吸引２次室８を複数個
の吸引室に群分けし、バグフィルター集塵前の排ガス吸
引１次室７と群分けした各２次室８間でそれぞれ圧力差
を検出するならば（差圧計は図示せず）、どの２次室に
属する濾布２の目詰まり状態を判別することができるの
で、オフライン状態にして集中的に逆洗すべきバグフィ
ルター群を容易に見出すことができるので好ましい。な
お、図中１１はブロアー６に繋がる排気通路である。
で示したもので、逆洗用圧搾空気ヘッダーは図面から省
略した）に示すように、排気ガス吸引２次室８を複数個
の吸引室に群分けし、バグフィルター集塵前の排ガス吸
引１次室７と群分けした各２次室８間でそれぞれ圧力差
を検出するならば（差圧計は図示せず）、どの２次室に
属する濾布２の目詰まり状態を判別することができるの
で、オフライン状態にして集中的に逆洗すべきバグフィ
ルター群を容易に見出すことができるので好ましい。な
お、図中１１はブロアー６に繋がる排気通路である。
【００２０】また、本発明においてはプリーツ濾布２ａ
とケージ間へ緩衝材を配設したバグフィルターを使用す
るに際し、バグフィルターを前記集中的逆洗するに当た
って、集塵１次室と２次室の差圧を基準として行うこと
は好ましことである。本発明によればケージに緩衝材を
用いることにより濾布の損傷の防止が可能となったた
め、逆洗に要する圧搾空気の圧力を上昇せしめることが
できる。この結果、バグフィルターの長さ（高さ）を長
尺（２倍）にしても逆洗効力が下部まで及ぶので、同一
濾布面積を確保しようとしたときは、バグフィルターの
本数を減少せしめることができ、集塵装置の設置面積を
低減させることが可能となり、場所的に狭い所であって
も設置することができる効用を有する。
とケージ間へ緩衝材を配設したバグフィルターを使用す
るに際し、バグフィルターを前記集中的逆洗するに当た
って、集塵１次室と２次室の差圧を基準として行うこと
は好ましことである。本発明によればケージに緩衝材を
用いることにより濾布の損傷の防止が可能となったた
め、逆洗に要する圧搾空気の圧力を上昇せしめることが
できる。この結果、バグフィルターの長さ（高さ）を長
尺（２倍）にしても逆洗効力が下部まで及ぶので、同一
濾布面積を確保しようとしたときは、バグフィルターの
本数を減少せしめることができ、集塵装置の設置面積を
低減させることが可能となり、場所的に狭い所であって
も設置することができる効用を有する。
【００２１】
【実施例】以下、実施例について説明し、本発明の効果
を明らかにする。実施例として適用したのは、塊成炭の
製造ラインの塊成炭搬送コンベアからの塊成炭落下位置
の上方に設けた集塵装置である（図６にその概要を側面
図で示した）。集塵装置に吸引される排ガスは水分２〜
６％、湿分１００％、温度３０〜８０℃でダスト含有量
は２０ｇ／Ｎｍ3 であった。集塵装置の大きさは幅１
ｍ、長さ１．３ｍで、高さ２ｍであり、該装置の内部に
プリーツ状の濾布を有するバグフィルターが３０個設置
されており、バグフィルターの内径（ケージ径）、外径
は夫々０．０９，０．１２ｍで長さ（高さ）は１．５ｍ
であった。
を明らかにする。実施例として適用したのは、塊成炭の
製造ラインの塊成炭搬送コンベアからの塊成炭落下位置
の上方に設けた集塵装置である（図６にその概要を側面
図で示した）。集塵装置に吸引される排ガスは水分２〜
６％、湿分１００％、温度３０〜８０℃でダスト含有量
は２０ｇ／Ｎｍ3 であった。集塵装置の大きさは幅１
ｍ、長さ１．３ｍで、高さ２ｍであり、該装置の内部に
プリーツ状の濾布を有するバグフィルターが３０個設置
されており、バグフィルターの内径（ケージ径）、外径
は夫々０．０９，０．１２ｍで長さ（高さ）は１．５ｍ
であった。
【００２２】また、バグフィルターのプリーツの間隔
（突端と突端との距離）は１０ｍｍで濾布厚みは、０．
５〜０．６ｍｍでケージの針金は３φｍｍであった。こ
のようなバグフィルターにおいて、外側ケージの針金に
シリコン樹脂を緩衝材として５ｍｍ程度厚に付着させて
使用した（なお、針金と濾布の接触部は１ｍｍ程度であ
る）。バグフィルターの通常の逆洗については、タイマ
ーにより間欠的に行っていたが、これでは充分でない場
合が発生する。このため前述したバグフィルター上下間
の差圧を基準とし、差圧が１２０ｍｍＡｑ（使用初期は
３０〜８０ｍｍＡｑ）に達した時に、図５に示したエア
ーシリンダーを伸長してダンパーにより、排気ガス吸引
２次室８の排気口１３を閉鎖してオフライン状態にし、
パルスジェットによる逆洗を各区切られた各２次室８別
に順次行い、濾布に付着した塵埃を取り除いた。なお、
この各区切られた各２次室別の逆洗時間は２〜３時間程
度行えば充分である。
（突端と突端との距離）は１０ｍｍで濾布厚みは、０．
５〜０．６ｍｍでケージの針金は３φｍｍであった。こ
のようなバグフィルターにおいて、外側ケージの針金に
シリコン樹脂を緩衝材として５ｍｍ程度厚に付着させて
使用した（なお、針金と濾布の接触部は１ｍｍ程度であ
る）。バグフィルターの通常の逆洗については、タイマ
ーにより間欠的に行っていたが、これでは充分でない場
合が発生する。このため前述したバグフィルター上下間
の差圧を基準とし、差圧が１２０ｍｍＡｑ（使用初期は
３０〜８０ｍｍＡｑ）に達した時に、図５に示したエア
ーシリンダーを伸長してダンパーにより、排気ガス吸引
２次室８の排気口１３を閉鎖してオフライン状態にし、
パルスジェットによる逆洗を各区切られた各２次室８別
に順次行い、濾布に付着した塵埃を取り除いた。なお、
この各区切られた各２次室別の逆洗時間は２〜３時間程
度行えば充分である。
【００２３】この集塵装置を稼働し３００日間経過した
が濾布の損傷がなく継続使用することができ、さらに継
続使用中である。これに対し、従来の緩衝材を使用しな
いバグフィルターの場合は、集塵効率が低下してきたの
で６０日間で集塵装置を停止し、濾布を点検したところ
ケージとの接触部分に孔明きが認められたため、バグフ
ィルターの交換を要した。
が濾布の損傷がなく継続使用することができ、さらに継
続使用中である。これに対し、従来の緩衝材を使用しな
いバグフィルターの場合は、集塵効率が低下してきたの
で６０日間で集塵装置を停止し、濾布を点検したところ
ケージとの接触部分に孔明きが認められたため、バグフ
ィルターの交換を要した。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればバ
グフィルター濾布の損傷を軽減させることができ、従来
でのバグフィルターの寿命より、約３倍も寿命延長が図
ることができた。また、部分的にオフライン逆洗をバグ
フィルターの上下間の差圧を基準に行うことによって、
集塵装置の集塵安定せしめることが可能となった。
グフィルター濾布の損傷を軽減させることができ、従来
でのバグフィルターの寿命より、約３倍も寿命延長が図
ることができた。また、部分的にオフライン逆洗をバグ
フィルターの上下間の差圧を基準に行うことによって、
集塵装置の集塵安定せしめることが可能となった。
【図１】バグフィルターの外視を示す図
【図２】排気時のバグフィルターの水平断面を示す図
【図３】逆洗時のバグフィルターの水平断面を示す図
【図４】従来からのバグフィルターを有する集塵装置の
側面概略を示す図
側面概略を示す図
【図５】集塵装置の上部の水平断面の概略を示す図
【図６】成型炭の製造ラインにおける集塵装置の配設位
置を示す概略図
置を示す概略図
１ バグフィルター ２ 濾布 ２ａ プリーツ濾布 ３ 針金 ４ 外側ケージ ５ 内側ケージ ６ ブロアー ７ 下部吸引室（１次室） ８ 上部吸引室（２次室） ９ 圧搾空気ヘッダー １０ ノズル １１ 排気通路 １２ マノメーター １３ 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 寛幸 大分県大分市松原町３丁目１−11 株式会 社鐵原大分支店内 Ｆターム(参考） 4D058 JA04 JA10 KA03 KA06 KA08 KC35 MA15 MA25 PA04
Claims (5)
- 【請求項１】 金属製針金で円筒形に形成した外側ケー
ジと内側ケージ間にプリーツ濾布を嵌挿したバグフィル
ターにおいて、少なくとも外側ケージが濾布と接触する
部分に、緩衝材を設けて用いることを特徴とするバグフ
ィルター式集塵方法。 - 【請求項２】 前記外側ケージに設けた緩衝材としてシ
リコン樹脂，合成ゴム，濾布のうちいずれか１つを選択
して用いることを特徴とす請求項１記載のバグフィルタ
ー式集塵方法。 - 【請求項３】 バグフィルターを有し、含塵ガスを吸引
する排ガス吸引室（１次室）、前記バグフィルターで含
塵ガス中の塵埃を除去した排気ガスを吸引し、且つ、複
数に区分した排気ガス吸引室（２次室）、該区分した各
排気ガス吸引室（２次室）の排ガスを集合して排出する
排気通路を有するバグフィルター式集塵装置において、
前記排ガス吸引室（１次室）と排気通路間の圧力差を検
出するための差圧計を設け、該差圧計の値によって前記
区分した各排気ガス吸引室（２次室）を順次無吸引状態
にしてバグフィルターの逆洗を行うことを特徴とするバ
グフィルター式集塵方法。 - 【請求項４】 バグフィルターを有し、含塵ガスを吸引
する排ガス吸引室（１次室）、前記バグフィルターで含
塵ガス中の塵埃を除去した排気ガスを吸引し、且つ、複
数に区分した排気ガス吸引室（２次室）を有するバグフ
ィルター式集塵装置において、前記排ガス吸引室（１次
室）と前記区分した各排気ガス吸引室（２次室）間でそ
れぞれ圧力差を検出するための差圧計を個々に設け、そ
れぞれの差圧計の値によって前記区分した各排気ガス吸
引室を無吸引状態にしてバグフィルターの逆洗を行うこ
とを特徴とするバグフィルター式集塵方法。 - 【請求項５】 前記請求項１または２と前記請求項３ま
たは４のうちいずれか１つを組み合わせたことを特徴と
するバグフィルター式集塵方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000129631A JP2001300237A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | バグフィルター式集塵方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000129631A JP2001300237A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | バグフィルター式集塵方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001300237A true JP2001300237A (ja) | 2001-10-30 |
Family
ID=18638873
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000129631A Withdrawn JP2001300237A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | バグフィルター式集塵方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001300237A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005262033A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 集塵機のフィルタの再生方法および集塵機 |
| WO2008013024A1 (fr) * | 2006-07-24 | 2008-01-31 | Sintokogio, Ltd. | Filtre à plis pour un collecteur de poussière et collecteur de poussière |
| JP2010162539A (ja) * | 2003-12-19 | 2010-07-29 | Sintokogio Ltd | 集塵装置用カートリッジエレメント |
| JP4731635B1 (ja) * | 2010-10-13 | 2011-07-27 | 株式会社近藤商会 | 書類廃棄リサイクル処理システム |
| CN110721530A (zh) * | 2019-10-22 | 2020-01-24 | 安徽原野滤材有限公司 | 一种高压强滤布结构 |
-
2000
- 2000-04-28 JP JP2000129631A patent/JP2001300237A/ja not_active Withdrawn
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| US8062396B2 (en) | 2006-07-24 | 2011-11-22 | Sintokogio, Ltd. | Apparatus for collecting dust and a pleated-type filter therefor |
| JP4731635B1 (ja) * | 2010-10-13 | 2011-07-27 | 株式会社近藤商会 | 書類廃棄リサイクル処理システム |
| JP2012081434A (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-26 | Kondo Shokai:Kk | 書類廃棄リサイクル処理システム |
| CN110721530A (zh) * | 2019-10-22 | 2020-01-24 | 安徽原野滤材有限公司 | 一种高压强滤布结构 |
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|---|---|---|---|
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