JP2001299650A - 掃除機 - Google Patents

掃除機

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JP2001299650A
JP2001299650A JP2000127470A JP2000127470A JP2001299650A JP 2001299650 A JP2001299650 A JP 2001299650A JP 2000127470 A JP2000127470 A JP 2000127470A JP 2000127470 A JP2000127470 A JP 2000127470A JP 2001299650 A JP2001299650 A JP 2001299650A
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air
electric blower
vacuum cleaner
dust
suction
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JP2000127470A
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English (en)
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Yasushi Niwatsukino
恭 庭月野
Seiji Urano
誠二 浦野
Takeshi Yoshida
剛 吉田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸込んだ塵埃を外部に撒き散らすことがなく
風量を最適にして集塵性能を高く維持し、しかも小型
化、コンパクト化が可能で、構造が簡単で低コスト化が
実現できる掃除機を提供すること。 【解決手段】 塵埃を吸引するための電動送風機4a
と、この電動送風機4aに接続され、被掃除面Wを覆う
ことにより吸込室20が形成される吸込ノズル2aと、
吸込室20内に設けられ電動送風機4aから吐出された
空気を被掃除面Wに向けて噴出する吹出口23と、吸込
ノズル2aから吸引した塵埃を捕集する捕集部5とを備
え、電動送風機4aには、それぞれ吹出口23に接続さ
れ、吸引した空気を吸込室20内に返送する複数のボリ
ュートを設け、吹出口23からの空気を被掃除面に吹き
付けることにより塵埃を浮遊させて吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル内に吸込口
のほか空気の吹出口を備え、被掃除面に空気を吹付けて
浮遊した塵埃を吸引する循環式の掃除機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の被掃除面に空気を吹付けて浮遊し
た塵埃を吸引する循環式掃除機としては、たとえば特開
平11−9507号公報に記載されているようなものが
知られており、その概略の構成を図10に示す。
【0003】図10は従来の掃除機の一例を示す断面図
で、掃除機本体201には、下部に吸込部202が取付
けられ、上部にハンドル203が突設されている。ま
た、掃除機本体201内には、送風機204と、塵埃の
捕集部としての集塵フィルター205とが内蔵されてお
り、この送風機204によって吸込部202内の空気を
吸込部202の後部に形成された吸入口206から吸入
し、その空気に含まれる塵を前記集塵フィルター205
で捕集するようになっている。送風機204の上部から
吸込部202の前部にかけて空気の還流路207が形成
されており、この還流路207の先端は吸込部202の
前端部において吸込部202内に開口し、吹出口208
を形成している。この吹出口208は、被掃除面に対す
る角度αが30°〜45°をなすように、斜め後下方に
向かって開口している。
【0004】このような循環掃除機では、送風機204
により吸込部202内の空気が吸入口206から吸入さ
れ、集塵フィルター205で塵を除去された後、送風機
204を通過して還流路207に送られる。そして、吹
出口208から吸込部202内に噴出されて、再度送風
機204によって吸入口206から吸入される。このと
き、吹出口208から噴出する空気は、被掃除面に対し
て30°〜45°の角度で後下方に向かって放出される
ので、塵を下から押して表面に浮き上がらせ、吸入口2
06に運んで吸入することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
掃除機では、絨毯など毛足が長く塵埃が埋もれ易い被掃
除面に対しては、その吹き付け空気流によって被掃除面
から塵埃を浮き上がらせるためには空気流速を速くする
必要がある。この場合、流速を上げるために吹出口を絞
ることになる。したがって、送風機の排気圧が高くな
り、従来の遠心送風機では循環風量が低下してしまい、
結果として集塵性能が悪化してしまうという問題があ
る。
【0006】また、捕集部に塵埃が貯まるに従って送風
機の吸込負圧が高くなり、従来の遠心送風機では循環風
量が低下してしまい、結果として集塵性能が悪化してし
まうことにもなる。
【0007】さらに、送風機後方へ吐出され電動機を冷
却した空気を吹出口に戻すため、流路が大きく掃除機本
体が大型化するし、循環空気の温度が上昇してしまい熱
的に完全循環が難しいという問題もある。
【0008】本発明は、吸込んだ塵埃を外部に撒き散ら
すことがなく風量を最適にして集塵性能を高く維持し、
しかも小型化、コンパクト化が可能で、構造が簡単で低
コスト化が実現できる掃除機を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、塵埃を吸引す
るための電動送風機と、前記電動送風機に接続され被掃
除面を覆うことにより吸込室が形成される吸込ノズル
と、前記吸込室内に設けられ前記電動送風機から吐出さ
れた空気を被掃除面に向けて噴出する吹出口と、前記吸
込ノズルから吸引した塵埃を捕集する捕集手段とを備
え、前記吹出口からの空気を被掃除面に吹き付けること
により塵埃を浮遊させて吸引する掃除機において、前記
電動送風機には、それぞれ前記吹出口に接続され吸引し
た空気を前記吸込室内に返送する複数のボリュートを設
けていることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、集塵性能を向上するとと
もに小型化、コンパクト化ができ、構造が簡単で低コス
ト化が実現できる。
【0011】本発明において、電動送風機の電動機を冷
却するための冷却ファンを設けるものでは、吸込んだ塵
埃を外部に撒き散らすことがない完全循環式掃除機とす
ることができる。
【0012】また、電動送風機の吸込口と吐出口とを連
通する連通管と、前記連通管を通る空気の風量を調節す
る風量調節手段と、前記吸込ノズルの前記吸込室内の負
圧を検知する第1圧力検知手段とを設けるとともに、前
記第1圧力検知手段からの検知信号により前記風量調整
手段を制御する制御手段を備えた構成とすれば、風量を
最適にすることができ運転の容易な掃除機とすることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、塵埃を
吸引するための電動送風機と、電動送風機に接続され被
掃除面を覆うことにより吸込室が形成される吸込ノズル
と、吸込室内に設けられ電動送風機から吐出された空気
を被掃除面に向けて噴出する吹出口と、吸込ノズルから
吸引した塵埃を捕集する捕集手段とを備え、吹出口から
の空気を被掃除面に吹き付けることにより塵埃を浮遊さ
せて吸引する掃除機において、電動送風機には、それぞ
れ吹出口に接続され吸引した空気を吸込室内に返送する
複数のボリュートを設けていることを特徴とする掃除機
であり、ボリュートを設けることにより羽根車出口の流
れを効率的に集め高い圧力比が達成でき、これにより吹
き付け空気の流速を高め、且つ循環風量の低下が少ない
ので、集塵性能を向上することが可能になる。また、電
動送風機から吐出された空気を直接吹出口に戻すため、
掃除機本体の小型化、コンパクト化が可能で構造が簡単
であるので、低コスト化が可能になるという作用を有す
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、ボリュートが軸
対称に複数設けられていることを特徴とする請求項1記
載の掃除機であり、電動送風機の外径を小さくすること
ができるので、さらに小型化、コンパクト化が可能にな
るという作用を有する。
【0015】請求項3に記載の発明は、ボリュートは、
それぞれが流出方向を半径方向から円筒面方向に向けら
れ、かつ流出方向に向けて円周方向幅が漸増する断面形
状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の
掃除機であり、羽根車出口の流れをより効率的に集めこ
とができるため、さらに集塵性能を向上することが可能
になるという作用を有する。
【0016】請求項4に記載の発明は、ボリュートと吹
出口とを接続する通路を捕集手段の周囲に設けたことを
特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の掃除機で
あり、捕集手段の周囲のスペースを有効活用できるため
さらに小型化、コンパクト化が可能になるという作用を
有する。
【0017】請求項5に記載の発明は、電動送風機の電
動機を冷却するための冷却ファンを設けたことを特徴と
する請求項1から4のいずれかに記載の掃除機であり、
冷却ファンで電動機を効率的に冷却できるため集塵空気
の完全循環が可能となるため、吸込んだ塵埃を外部に撒
き散らすことがない完全循環式掃除機とすることが可能
になるという作用を有する。
【0018】請求項6に記載の発明は、ボリュートの電
動機側壁面に冷却フィンを設けたことを特徴とする請求
項1から5のいずれかに記載の掃除機であり、冷却フィ
ンで電動機を効率的に冷却できるため集塵空気の完全循
環が可能となるため、吸込んだ塵埃を外部に撒き散らす
ことがない完全循環式掃除機とすることが可能になると
いう作用を有する。
【0019】請求項7に記載の発明は、電動送風機の遠
心羽根車の背面シュラウドが前面シュラウドより半径方
向に大きいことを特徴とする請求項1から6のいずれか
に記載の掃除機であり電動送風機から吐出された空気を
より効率的に吹出口に戻すことができるため、さらに集
塵性能を向上することが可能になるという作用を有す
る。
【0020】請求項8に記載の発明は、電動送風機の遠
心羽根車の背面シュラウドが外周で円筒面方向に曲げら
れていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに
記載の掃除機であり、電動送風機から吐出された空気を
より効率的に吹出口に戻すことができるため、さらに集
塵性能を向上することが可能になるという作用を有す
る。
【0021】請求項9に記載の発明は、吸込ノズルの吸
込室内の負圧を検知する圧力検知手段を設けるととも
に、圧力検知手段からの検知信号により電動送風機の回
転数を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求
項1から8のいずれかに記載の掃除機であり、吸込ノズ
ルの吸込室内の負圧により電動送風機の回転数を制御す
ることで、被掃除面の種類により風量を最適に制御で
き、掃除機の最適運転が可能になるという作用を有す
る。
【0022】請求項10に記載の発明は、電動送風機の
吸込口と吐出口を連通する連通管と、連通管を通る空気
の風量を調節する風量調節手段を設けるとともに、圧力
検知手段からの検知信号により風量調整手段を制御する
制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から9のい
ずれかに記載の掃除機であり、吸込ノズルの吸込室内の
負圧により電動送風機の吐出口から吸込口へバイパスす
る空気の風量を調整することで、被掃除面の種類により
風量を最適に制御できるため、掃除機の最適運転が可能
になるという作用を有する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図9を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には共通の符号を付し、重複する説明は省
略した。
【0024】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における掃除機の全体構成を示す要部断面図、図2
は図1の掃除機の正面からみた断面図、図3は図1の掃
除機における電動送風機の要部断面図、図4は図3のA
−A線に沿った断面図、図5は図4のB−B線に沿った
ケーシングの断面図である。
【0025】図1及び図2において、1aは掃除機本
体、2aは被掃除面Wを覆うことにより塵埃を吸引する
吸込ノズルであり、この吸込ノズル2aは掃除機本体1
aに接続管3を介して接続されている。6は掃除機本体
1aの移動用の把手である。掃除機本体1a内には電動
送風機4aと集塵フィルター等の捕集部5とが内蔵され
ており、電動送風機4aによって吸込ノズル2a内へ空
気を噴出し、浮き上がった塵埃を空気とともに吸引し、
塵埃を捕集部5で捕集するようになっている。
【0026】吸込ノズル2aには、被掃除面Wを覆うこ
とにより塵埃を吸引するための吸込室20が形成される
とともに、吸込ノズル2aの被掃除面W上での走行を安
定にするための走行車輪21が吸込室20の前後に一対
ずつ設けられている。吸込室20内には、空気とともに
塵埃を吸引する吸引口22と、被掃除面Wに向けて空気
を噴出する吹出口23とが設けられている。吹出口23
は被掃除面Wへ所定の角度で空気を吹き出すように設け
られており、吸込ノズル2aの長手方向に設けられるこ
とが好ましい。また、吹出口23の空気を吹き出す角度
は、被掃除面Wの種類や使用者の用途に応じて変更可能
なようにしてもよい。また、24は髪の毛、糸屑等を掻
き上げるための回転ブラシであり専用の駆動手段(図示
せず)で駆動される。回転ブラシ24は吹出口23から
吹き出す空気で駆動させてもよい。31は電動送風機4
aの吸込口101aと吸込ノズル2aの吸引口22を接
続する吸込用接続管である。32は電動送風機4aの2
個の吐出口101bと吸込ノズル2aの吹出口23とを
接続する吹出用接続管であり、捕集部5の周囲に設けら
れた本体内吐出用通路33と連通している。
【0027】次に、本発明の特徴である電動送風機4a
の構造を説明する。電動送風機4aには、図3及び図4
に示すように、遠心羽根車100と、この遠心羽根車1
00を囲むケーシング101と、遠心羽根車100を駆
動するための電動機102と、電動機102で駆動され
て遠心羽根車100を回転させる回転軸103が設けら
れている。ケーシング101には、遠心羽根車100の
軸方向入口側に吸込口101aが設けられるとともに、
遠心羽根車100の半径方向出口側に遠心羽根車100
から流出した空気を効率的に集めるためのボリュート1
01cが軸対称に2個設けられそれぞれ2個の吐出口1
01bと接続されている。吐出口101bとボリュート
101cは、図5に示すように、それぞれが流出方向を
半径方向から円筒面方向に向けられ、かつ前記流出方向
に向けて円周方向幅が漸増する断面形状を有している。
なお、ボリュート101cは2個に限らず、3個以上あ
ってもよいのは当然である。ボリュート101cの個数
を多くすると、よりコンパクトな構造で脈動を減らすこ
とができる。
【0028】また、回転軸103には電動機102を冷
却するための冷却ファン104が設けられ、掃除機本体
1aには図1及び図2に示すように冷却風吸気口40と
冷却風排気口50が設けられている。
【0029】次に本実施の形態における掃除機の動作に
ついて説明する。
【0030】電動送風機4aを作動させると、吹出口2
3から被掃除面Wに向けて空気が噴出され、その吹き付
けられた空気流によって被掃除面W上の塵埃が浮き上が
る。そして、浮き上がった塵埃は、電動送風機4aによ
る吸引空気流によって吸引口22から空気とともに吸込
用接続管31を通って掃除機本体1a内の捕集部5に導
かれ、ここに捕集される。
【0031】ここで、電動送風機4aはボリュート10
1cにより遠心羽根車100の出口の流れを効率的に集
めて吹出口23に返送するので高い圧力比を得ることが
できる。このため、吹き付け空気の流速を高めることが
でき、被掃除面Wが絨毯など毛足が長く塵埃が埋もれ易
い場合でも塵埃を十分浮き上がらせることができるの
で、集塵性能が悪化してしまうことはない。また、電動
送風機4aは圧力に対する風量変化が少ないため、掃除
が進み捕集部5に塵埃が貯まって電動送風機4aの吸込
圧が低くなっても、風量低下が少なく、集塵性能が悪化
してしまうことはない。
【0032】また、電動送風機4aを作動させると、冷
却ファン104も同時に動作するため、冷却ファン10
4により冷却風吸気口40から取込まれた空気が電動機
102を効率的に冷却し冷却風排気口50から排気され
る。このため、集塵空気で電動機102を冷却する必要
がなく、集塵空気の完全循環が可能となり、吸込んだ塵
埃を外部に撒き散らすことがない完全循環式掃除機とす
ることが可能になる。
【0033】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、ボリュート101cを設けた電動送風機4aは風量
変化が少なく高い圧力比が達成可能なため、吹き付け空
気の流速を高めることができ、且つ循環風量の低下が少
ないので、集塵性能を向上することが可能になる。ま
た、電動送風機4aから吐出された空気を直接吹出口2
3に戻すため、掃除機本体1aの小型化、コンパクト化
が可能で構造が簡単であるので、低コスト化が可能にな
る。さらに、ボリュート101cと吹出口23とを接続
する本体内吐出用通路33が捕集部5の周囲に設けら
れ、捕集部5の周囲のスペースを有効活用できるためさ
らに小型化及びコンパクト化が可能になる。そしてさら
に、冷却ファン104で電動機102を効率的に冷却で
きるため、集塵空気の完全循環が可能となり、吸込んだ
塵埃を外部に撒き散らすことがない完全循環式掃除機と
することが可能になる。
【0034】(実施の形態2)図6は本発明の実施の形
態2における掃除機の全体構成図を示す要部断面図、図
7は図6の掃除機における電動送風機の要部断面図であ
る。
【0035】図6において、1bは掃除機本体、2bは
被掃除面Wを覆うことにより塵埃を吸引する吸込ノズル
であり、この吸込ノズル2bは掃除機本体1bに接続管
3を介して接続されている。6は掃除機本体1bの移動
用の把手である。掃除機本体1b内には電動送風機4b
と、捕集部5と、制御部7aとが内蔵されている。
【0036】吸込ノズル2bには、被掃除面Wを覆うこ
とにより塵埃を吸引するための吸込室20が形成される
とともに、被掃除面W上での走行を安定にするための走
行車輪21が吸込室20の前後に一対ずつ設けられてい
る。吸込室20内には、空気とともに塵埃を吸引する吸
引口22と、被掃除面Wに向けて空気を噴出する吹出口
23とが設けられている。また、吸引口22の近辺には
吸込室20内の圧力を検知するための圧力センサー60
が設けられている。制御部7aは圧力センサー60の検
知信号により電動送風機4bの回転数を制御するもので
ある。なお、掃除機本体1bには実施の形態1と同様
に、走行車輪21、回転ブラシ24、吸込用接続管3
1、吐出量接続管32、冷却風吸気口40、冷却風排気
口50がそれぞれ設けられている。
【0037】図7に示すように、電動送風機4bの遠心
羽根車100は羽根100aの背面シュラウド100c
が前面シュラウド100bより半径方向に大きくなって
おり、また、ケーシング101のボリュート101c裏
の電動機102側壁面に冷却フィン101dが設けられ
ている。電動送風機4bのその他の構造は実施の形態1
と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0038】次に本実施の形態における掃除機の動作に
ついて説明する。
【0039】電動送風機4bを作動させると、吹出口2
3から被掃除面Wに向けて空気が噴出され、その吹き付
けられた空気流によって被掃除面W上の塵埃が浮き上が
る。そして、浮き上がった塵埃は電動送風機4bによる
吸引空気流によって吸引口22から空気とともに吸込用
接続管31を通って掃除機本体1b内の捕集部5に導か
れ、ここに捕集される。
【0040】ここで、電動送風機4aの風量を被掃除面
Wが絨毯など毛足が長く塵埃が埋もれやすい場合でも十
分塵埃を浮き上がらせることができるように高めに設定
していると、被掃除面Wが板張り等の平面度の高い床面
の場合には、吸込ノズル2b下面と被掃除面Wとの間に
隙間が開く。このため、吹出口23から被掃除面Wに向
けて吹き付けた空気がその隙間から漏れて被掃除面W上
の塵埃を吹き飛ばしてしまい、結果として集塵性能を悪
化させてしまうことがある。また、吸込ノズル2bが被
掃除面Wから離れた場合も同様に、吹出口23から吹き
付けた空気が被掃除面W上の塵埃を吹き飛ばしてしまい
集塵性能を悪化させてしまう。このような場合には、吸
込ノズル2bの吸込室20内の負圧が小さくなるので、
これを圧力センサー60で検知し、この検知信号により
制御部7aが電動送風機4bの回転数を低下させる。こ
れにより、電動送風機4bの風量を下げ、吹出口23か
ら被掃除面Wに向けて吹き付ける空気流速を減らし被掃
除面W上の塵埃の吹き飛ばしを防止する。このとき、吸
込風量も減るが、被掃除面Wが板張り等の平面度の高い
床面の場合には低い吸込風量でも塵埃を十分に吸引可能
であり、集塵性能を悪化させることはない。また、吸込
ノズル2bが被掃除面Wから離れた場合には、吸込ノズ
ル2bの吸込室20内の負圧はほぼゼロすなわち大気圧
にほぼ等しくなるので、この場合は電動送風機4bの回
転数を停止する、すなわち電動送風機4bの風量をゼロ
にしてもよい。
【0041】また、電動送風機4bの遠心羽根車100
の背面シュラウド100cが前面シュラウド100bよ
り半径方向に大きいため、電動送風機4bから吐出され
た空気をより効率的にボリュート101cに集められ
る。したがって、吹き付け空気の流速を高めることがで
き、且つ循環風量の低下が少ないので、集塵性能を向上
することが可能になる。
【0042】さらに、冷却ファン104により冷却風吸
気口40から取込まれ電動機102を冷却して暖まった
空気を冷却フィン101dで熱交換させて冷却してから
冷却風排気口50から吐出させ電動機102の周囲温度
を下げることができる。このため、集塵空気で電動機1
02を冷却する必要がなく、集塵空気の完全循環が可能
となるため、吸込んだ塵埃を外部に撒き散らすことがな
い完全循環式掃除機とすることが可能になる。
【0043】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、吸込ノズル2bの吸込室20内の負圧により電動送
風機4bの回転数を制御することで、被掃除面の種類に
より風量を最適に制御できるため、掃除機の最適運転が
可能になる。
【0044】また、背面シュラウド100cが前面シュ
ラウド100bより半径方向に大きい遠心羽根車100
とボリュート101cを設けた電動送風機4bは風量変
化が少なく高い圧力比が得られる。このため、吹き付け
空気の流速を高めることができ且つ常に略一定の循環風
量を維持できるので、集塵性能を向上することが可能に
なる。さらに、冷却ファン104と冷却フィン101d
とで電動機102を効率的に冷却できるため集塵空気の
完全循環が可能となるため、吸込んだ塵埃を外部に撒き
散らすことがない完全循環式掃除機とすることが可能に
なる。
【0045】(実施の形態3)図8は本発明の実施の形
態3における掃除機の全体構成図を示す要部断面図、図
9は図8の掃除機における電動送風機の要部断面図であ
る。
【0046】図8において、1cは掃除機本体、2bは
被掃除面Wを覆うことにより塵埃を吸引する吸込ノズル
であり、この吸引ノズル2bは掃除機本体1cに接続管
3を介して接続されている。6は掃除機本体1cの移動
用の把手である。掃除機本体1c内には電動送風機4c
と、捕集部5と、制御部7bとが内蔵されている。吸込
ノズル2bの構造は本実施の形態2と同じであるので、
ここでは説明を省略する。
【0047】図9に示すように、電動送風機4cの遠心
羽根車100は羽根100aの背面シュラウド100c
が外周で円筒面方向に曲げられている。また電動送風機
4cには、その吐出口101bと吸込口101aとを連
通する連通管70と、連通管70を通る空気の風量を調
節する風量調節弁80とが設けられている。制御部7b
は圧力センサー60の検知信号によりこの風量調節弁8
0の開度を調節するものである。電動送風機4cのその
他の構造は本実施の形態1と同じであるので、ここでは
説明を省略する。
【0048】次に本実施の形態における掃除機の動作に
ついて説明する。
【0049】電動送風機4cを作動させると、吹出口2
3から被掃除面Wに向けて空気が噴出され、その吹き付
けられた空気流によって被掃除面W上の塵埃が浮き上が
る。そして、浮き上がった塵埃は、電動送風機4cによ
る吸引空気流によって吸引口22から空気とともに吸込
用接続管31を通って掃除機本体1c内の捕集部5に導
かれ、ここに捕集される。
【0050】ここで、電動送風機4cの風量を被掃除面
Wが絨毯など毛足が長く塵埃が埋もれやすい場合でも十
分塵埃を浮き上がらせることができるように風量調節弁
80を閉じて高めに設定していると、被掃除面Wが板張
り等の平面度の高い床面の場合には、吸込ノズル2b下
面と被掃除面Wとの間に隙間が開く。このため、吹出口
23から被掃除面Wに向けて吹き付けた空気がその隙間
から漏れて被掃除面W上の塵埃を吹き飛ばしてしまい、
結果として集塵性能を悪化させてしまうことがある。ま
た、吸込ノズル2bが被掃除面Wから離れた場合も同様
に、吹出口23から吹き付けた空気が被掃除面W上の塵
埃を吹き飛ばしてしまい集塵性能を悪化させてしまう。
このような場合には、吸込ノズル2bの吸込室20内の
負圧が小さくなるので、これを圧力センサー60で検知
し、この検知信号により制御部7bが電動送風機4cの
風量調節弁80を開き電動送風機4cの吐出口101b
から吸込口101aへ空気をバイパスさせる。これによ
り、電動送風機4cの風量を下げて吹出口23から被掃
除面Wに向けて吹き付ける空気流速を減らし、被掃除面
W上の塵埃の吹き飛ばしを防止する。この場合、吸込風
量も減るが、被掃除面Wが板張り等の平面度の高い床面
の場合には低い吸込風量でも塵埃を十分に吸引可能であ
り、集塵性能を悪化させることはない。また、吸込ノズ
ル2bが被掃除面Wから離れた場合には、吸込ノズル2
bの吸込室20内の負圧はほぼゼロすなわち大気圧にほ
ぼ等しくなるので、この時は電動送風機4cの風量調節
弁80を全開にして電動送風機4cの風量を最小にす
る。
【0051】また、電動送風機4cの遠心羽根車100
の背面シュラウド100cが外周で前記円筒面方向に曲
げられているため、電動送風機4cから吐出された空気
をより効率的にボリュート101cに集められる。した
がって、吹き付け空気の流速を高めることができ、且つ
循環風量の低下が少ないので、集塵性能を向上すること
が可能になる。
【0052】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、吸込ノズル2bの吸込室20内の負圧により電動送
風機4cをバイパスする空気の風量を調整することで、
被掃除面の種類により風量を最適に制御できるため、掃
除機の最適運転が可能になる。また、背面シュラウド1
00cが外周で前記円筒面方向に曲げられている遠心羽
根車100とボリュート101cを設けた電動送風機4
cは風量変化が少なく高い圧力比が達成可能なため、吹
き付け空気の流速を高めることができ、且つ常に略一定
の循環風量を維持できるので、集塵性能を向上すること
が可能になる。
【0053】
【発明の効果】本発明により、以下の有効な効果が得ら
れる。
【0054】(1)電動送風機にボリュートを設けるこ
とにより羽根車出口の流れを効率的に集め高い圧力比が
達成でき、これにより吹き付け空気の流速を高め、且つ
循環風量の低下が少なくなるので、集塵性能を向上する
ことが可能になる。
【0055】(2)電動送風機から吐出された空気を直
接吹出口に戻すため、掃除機本体の小型化、コンパクト
化が可能で構造が簡単であるので、低コスト化が可能に
なる。
【0056】(3)ボリュートを軸対称に複数設けるこ
とにより、電動送風機の外径を小さくすることができる
ので、さらに小型化、コンパクト化が可能になる。
【0057】(4)冷却ファンで電動機を効率的に冷却
できるため集塵空気の完全循環が可能となるため、吸込
んだ塵埃を外部に撒き散らすことがない完全循環式掃除
機を実現できる。
【0058】(5)吸込ノズルの吸込室内の負圧により
電動送風機の回転数を制御することで、被掃除面の種類
により風量を最適に制御できるため、掃除機の最適運転
が可能になる。
【0059】(6)吸込ノズルの吸込室内の負圧により
電動送風機の吐出口から吸込口へバイパスする空気の風
量を調整することで、被掃除面の種類により風量を最適
に制御できるため、掃除機の最適運転が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における掃除機の全体構
成を示す要部断面図
【図2】図1の掃除機の正面からみた断面図
【図3】図1の掃除機における電動送風機の要部断面図
【図4】図3のA−A線に沿った断面図
【図5】図4のB−B線に沿ったケーシングの断面図
【図6】本発明の実施の形態2における掃除機の全体構
成図を示す要部断面図
【図7】図6の掃除機における電動送風機の要部断面図
【図8】本発明の実施の形態3における掃除機の全体構
成図を示す要部断面図
【図9】図8の掃除機における電動送風機の要部断面図
【図10】従来の掃除機の一例を示す断面図
【符号の説明】
1a,1b,1c 掃除機本体 2a,2b 吸込ノズル 3 接続管 4a,4b,4c 電動送風機 5 捕集部 6 把手 7a,7b 制御部 20 吸込室 21 走行車輪 22 吸引口 23 吹出口 24 回転ブラシ 31 吸込用接続管 32 吐出用接続管 33 本体内吐出用通路 40 冷却風吸気口 50 冷却風排気口 60 圧力センサー 70 連通管 80 風量調節弁 100 遠心羽根車 100a 羽根 100b 前面シュラウド 100c 背面シュラウド 101 ケーシング 101a 吸込口 101b 吐出口 101c ボリュート 101d 冷却フィン 102 電動機 103 回転軸 104 冷却ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 剛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B006 FA02 3B061 AH02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塵埃を吸引するための電動送風機と、前記
    電動送風機に接続され被掃除面を覆うことにより吸込室
    が形成される吸込ノズルと、前記吸込室内に設けられ前
    記電動送風機から吐出された空気を被掃除面に向けて噴
    出する吹出口と、前記吸込ノズルから吸引した塵埃を捕
    集する捕集手段とを備え、前記吹出口からの空気を被掃
    除面に吹き付けることにより塵埃を浮遊させて吸引する
    掃除機において、前記電動送風機には、それぞれ前記吹
    出口に接続され吸引した空気を前記吸込室内に返送する
    複数のボリュートを設けていることを特徴とする掃除
    機。
  2. 【請求項2】前記ボリュートが軸対称に複数設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の掃除機。
  3. 【請求項3】前記ボリュートは、それぞれが流出方向を
    半径方向から円筒面方向に向けられ、かつ前記流出方向
    に向けて円周方向幅が漸増する断面形状を有することを
    特徴とする請求項1または2に記載の掃除機。
  4. 【請求項4】前記ボリュートと前記吹出口とを接続する
    通路を前記捕集手段の周囲に設けたことを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載の掃除機。
  5. 【請求項5】前記電動送風機の電動機を冷却するための
    冷却ファンを設けたことを特徴とする請求項1から4の
    いずれかに記載の掃除機。
  6. 【請求項6】前記ボリュートの前記電動機側壁面に冷却
    フィンを設けたことを特徴とする請求項1から5のいず
    れかに記載の掃除機。
  7. 【請求項7】前記電動送風機の遠心羽根車の背面シュラ
    ウドが前面シュラウドより半径方向に大きいことを特徴
    とする請求項1から6のいずれかに記載の掃除機。
  8. 【請求項8】前記電動送風機の遠心羽根車の背面シュラ
    ウドが外周で前記円筒面方向に曲げられていることを特
    徴とする請求項1から7のいずれかに記載の掃除機。
  9. 【請求項9】前記吸込ノズルの前記吸込室内の負圧を検
    知する圧力検知手段を設けるとともに、前記圧力検知手
    段からの検知信号により前記電動送風機の回転数を制御
    する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から8
    のいずれかに記載の掃除機。
  10. 【請求項10】前記電動送風機の吸込口と吐出口を連通
    する連通管と、前記連通管を通る空気の風量を調節する
    風量調節手段を設けるとともに、前記圧力検知手段から
    の検知信号により前記風量調整手段を制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに
    記載の掃除機。
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