JP2001299496A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2001299496A JP2000116949A JP2000116949A JP2001299496A JP 2001299496 A JP2001299496 A JP 2001299496A JP 2000116949 A JP2000116949 A JP 2000116949A JP 2000116949 A JP2000116949 A JP 2000116949A JP 2001299496 A JP2001299496 A JP 2001299496A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着座した人の体格差に係らずその人の着座姿
勢を良好に保持できるとともに、座り心地を向上させる
ことができる車両用シートを提供する。 【解決手段】 本発明に係る車両用シート1は、シート
クッション2とシートバック4とを備える車両用シート
において、シートクッション2のうちで着座する人の臀
部を収める臀部収め部位DSの後端部分Sの位置が変化
しないようにその臀部収め部位DSの前端部分SFの位
置をシートクッション2の前後方向において移動可能に
した。このため、シートバック4の傾斜が一定の場合、
着座した人の体格差に係らずその人の腰部背面からシー
トバック4までの寸法を適正寸法に保持した状態で臀部
収め部位DSの面積をその人の臀部の大きさに合わせて
変えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
とシートバックとを備える車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来、一般的に使用される車両
用シートの側面図を示している。車両用シート70にお
けるシートクッション72は平均的な体格の人を基準に
設計される。このため、着座した人の臀部が収まる臀部
収め部位DSの面積は平均的な体格の人にとって座り心
地の良い広さに設定される。また、臀部収め部位DSの
位置は着座した人の腰部背面B1からシートバック76
までの寸法L1がほぼ適正寸法となる位置に形成され
る。
【0003】しかし、小柄な人(点線参照)にとって
は、臀部収め部位DSの面積が広すぎるために座り具合
が不安定になる。また、その人の臀部D2が平均的な体
格の人の臀部D1とほぼ同じ位置に収められるため、腰
部背面B2からシートバック76までの寸法L2は適正
寸法L1より大きくなる。このため、着座姿勢が通常よ
り後傾姿勢となる。逆に、大柄な人(図示されていな
い)にとっては、自身の臀部に対して臀部収め部位DS
の面積が小さくなるために同様に座り具合が不安定にな
るとともに、その人の臀部が所定位置に収められた状態
で腰部背面からシートバック76までの寸法が適正寸法
L1よりも小さくなる。このため、着座姿勢が通常より
前傾姿勢となる。
【0004】特開平5−245015号公報には、体格
の違いや個人的な好みに応じてシートクッションの沈み
具合を調整できるようにしたシートクッション装置が記
載されている。このシートクッション装置はシートクッ
ションの臀部収め部位の裏側を布状ネットで支え、この
布状ネットの張力を調整できるようにしたものである。
これによって、体格の違いや個人的な好みに応じてシー
トクッションの臀部収め部位の沈み具合、即ち、臀部収
め部位の面積を調整することができ、シートクッション
の座り心地が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したシー
トクッション装置は、定位置に保持された布状ネットの
張力を変化させて臀部収め部位の沈み具合を調整する方
式のため、体格差に係らず着座した人の臀部はほぼ同じ
位置に収められる。このため、臀部収め部位の沈み具合
が変化するとその臀部収め部位の後端部分の位置は前後
に移動する。例えば、小柄な人に合わせて臀部収め部位
の沈みを少なくすると、その臀部収め部位の後端部分の
位置はシートクッションの前方に移動する。このため、
図8に示すシートクッション72の場合と同様にその人
の腰部背面からシートバックまでの寸法が適正寸法より
大きくなり、着座姿勢が通常より後傾姿勢となる。ま
た、大柄な人に合わせて臀部収め部位の沈みを大きくす
ると、その臀部収め部位の後端部分の位置はシートクッ
ションの後方に移動する。このため、その人の腰部背面
からシートバックまでの寸法が適正寸法より小さくな
り、着座姿勢が通常より前傾姿勢となる。本発明は、上
記問題点に鑑みなされたものであり、着座する人の体格
差に係らず着座姿勢を良好に保持した状態で座り心地を
向上させる車両用シートの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明による
と、シートクッションにおける臀部収め部位の後端部分
の位置が変化しないようにその臀部収め部位の前端部分
の位置をシートクッションの前後方向において移動可能
にする。このため、例えば、小柄な人に合わせて臀部収
め部位の前端部分を後方に移動させると、着座した人の
臀部は後方に移動してその人の臀部後端が臀部収め部位
の後端部分に合わせられる。また、大柄な人に合わせて
臀部収め部位の前端部分を前方に移動させると、着座し
た人の臀部は前方に移動してその人の臀部後端が臀部収
め部位の後端部分に合わせられる。したがって、シート
バックの傾斜が一定の場合、着座した人の体格差に係ら
ずその人の腰部背面からシートバックまでの寸法を適正
寸法に保持した状態で臀部収め部位の面積をその人の臀
部の大きさに合わせて変えることができる。このため、
着座した人の体格差に係らずその人の着座姿勢を良好に
保持できるとともに、座り心地を向上させることができ
る。
【0007】請求項2の発明によると、押圧手段はシー
トクッションを裏側から押圧してそのシートクッション
の沈みを抑制し、臀部収め部位の前端部分を形成する。
このため、押圧手段を移動手段によりシートクッション
の前後に移動させることにより、臀部収め部位の前端部
分の位置をシートクッションの前後方向に移動すること
ができる。即ち、シートクッションと押圧手段及び移動
手段が別体であるため、車両用シートの製作が効率的に
行える。
【0008】請求項3の発明によると、押圧手段が臀部
収め部位の幅にほぼ等しい長さのローラであるため、臀
部収め部位の前端部分の位置決めに適している。
【0009】請求項4の発明によると、裏側にクッショ
ン用バネを備えるシートクッションにおいて、そのクッ
ション用バネの外側からローラにより前記シートクッシ
ョンを押圧するため、そのローラによってシートクッシ
ョンのクッション性能がほとんど損なわれない。
【0010】請求項5の発明によると、フレームの一部
を前記シートクッションの前後方向に移動できる可動フ
レームとし、その可動フレームを押圧手段として使用で
きるため、裏面が板状のフレームで被われたシートクッ
ションについても臀部収め部位の前端部分をシートクッ
ションの前後方向に移動することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1から図7に基づいて本
発明の一の実施の形態に係る車両用シートの説明を行
う。ここで、図1は本実施の形態に係る車両用シートの
要部縦断面図、図2は車両用シートの沈み抑制機構等を
表す斜視図、図3は車両用シートの使用状態を表す側面
図である。本実施の形態に係る車両用シート1は、乗用
車の車室のフロア上に設置される車両用シートであり、
図7に示すように、シートクッション2とシートバック
4及びそのシートクッション2をフロア上に設置するブ
ラケット等(図示されていない)から構成されている。
【0012】シートクッション2は、図1に示すよう
に、所定形状に形成された例えばウレタン等の弾性材よ
りなるクッション本体2dを有している。クッション本
体2dの裏面はその周縁が枠状のクッションフレーム3
によって支持されており、その周縁以外の部分が複数本
のクッション用バネ2xによって支えられている。クッ
ション用バネ2xは着座する人の体重を支えるバネであ
り、それらのクッション用バネ2xがクッションフレー
ム3の開口部3kを横断する方向に張られている。ま
た、個々のクッション用バネ2xの配置は着座する人の
脚部から臀部にかけての体の線を考慮して決定されてい
る。
【0013】シートクッション2は大柄な人を基準に設
計されている。即ち、シートクッション2の縦断面(図
1参照)において、個々のクッション用バネ2xをつな
いだ仮想線C(以下、バネ曲線Cという)は大柄な人の
脚部から臀部にかけての体の線を考慮して決定されてい
る。このため、着座した人の臀部が収まる臀部収め部位
DSの広さは大柄な人にとって座り心地の良い広さに設
定され、さらにその臀部収め部位DSの後端部分Sの位
置もその人の腰部背面からシートバック4までの寸法が
ほぼ適正寸法となる位置に配置される。
【0014】シートクッション2の下側には、人の着座
時にそのシートクッション2の沈みを抑制して臀部収め
部位DSの前端部分SFを形成するシート沈み抑制機構
10が装着される。シート沈み抑制機構10は、シート
クッション2をクッション用バネ2xの外側から押圧す
るローラ12とそのローラ12を移動させる移動機構1
4とから構成されている。ローラ12は、クッションフ
レーム3の開口部3kを横断するように配置されてお
り、シートクッション2の前後方向に回転移動する際に
そのシートクッション2を裏側から押圧する。ローラ1
2の長さは臀部収め部位DSの幅にほぼ等しく設定され
ており、その外周部分は所定の厚みのゴム材により形成
されている。このため、シートクッション2とローラ1
2間で異音が発生し難くなるとともに、ローラ12の回
転移動がスムーズになる。
【0015】ローラ12には、図2に示すように、中央
軸方向に貫通孔12kが形成されており、その貫通孔1
2kにベアリングを介して支持軸13が挿通されてい
る。支持軸13はローラ12の貫通孔12kから両端部
が突出しており、その両端部にそれぞれピボット13p
が固定されている。ピボット13pには支持軸13に対
して直角に雌ネジ孔13wが形成されており、それらの
雌ネジ孔13wに移動機構14のボールネジ15がそれ
ぞれ螺合される。なお、図2には、片方のボールネジ1
5等が省略されている。
【0016】移動機構14は、ボールネジ15とそのボ
ールネジ15を軸回りに回転させるモータ16とを二組
備えており、それらのモータ16がモータベース17を
介してクッションフレーム3の前部下面3d(図1参
照)に後向きに取付けられる。モータベース17には、
モータ16の後方に平面コ字形をした支持部材18が固
定されている。支持部材18は、ユニバーサルジョイン
ト19のケース部19cを上下方向に回動可能に支持す
る部材であり、その支持部材18の幅方向両側に軸受け
部18jが形成されている。そして、軸受け部18jに
ケース部19cの両端部に突出して形成された短軸19
sがそれぞれ支持される。
【0017】支持部材18の中央には開口18hが形成
されており、その開口18hにモータ16の回転軸16
rが挿通される。そして、その回転軸16rの先端がユ
ニバーサルジョイント19の一端に連結される。また、
ユニバーサルジョイント19の他端にはボールネジ15
の基端部が連結される。この構造により、モータ16の
回転がユニバーサルジョイント19を介してボールネジ
15に伝達されるとともに、ボールネジ15はモータ1
6の回転軸16rに対して自由に傾斜可能となる。
【0018】ユニバーサルジョイント19のケース部1
9cに形成された短軸19sの一方はスパイラルスプリ
ング11に連結されている。スパイラルスプリング11
は、短軸19sを中心にしてボールネジ15を上方に回
動させるためのバネであり、ローラ12が常にシートク
ッション2の裏面に当接できるように、そのバネ力が設
定されている。このため、車両の走行中にローラ12等
に急激な振動が加わっても、そのローラ12がシートク
ッション2の裏面から離れることはない。
【0019】この構造により、モータ16が駆動されて
ボールネジ15が正転方向に回転すると、そのボールネ
ジ15と雌ネジ孔13wとの螺合作用により、ローラ1
2はシートクッション2の裏面を押圧した状態で、ボー
ルネジ15に沿って後方向に回転移動する。また、ボー
ルネジ15が逆転方向に回転すると、ローラ12はシー
トクッション2の裏面を押圧した状態で、ボールネジ1
5に沿って前方向に回転移動する。即ち、ローラ12及
びスパイラルスプリング11が本発明の押圧手段に相当
し、移動機構14が本発明の移動手段に相当する。
【0020】前述のように、バネ曲線Cは人の脚部から
臀部にかけての体の線に近くなるように形成されてい
る。したがって、バネ曲線Cは、図2(B)の模式図に
示すように、人の脚部を支える脚部支持範囲CKでは下
降勾配が緩やかであるが、脚部と臀部との境を支える境
界支持部分CSから下降勾配が急になる。そして、臀部
を支える臀部支持範囲CD(臀部収め部位DSを形成す
る部分)のほぼ中央Mで下降勾配が零(下限位置)とな
る。さらに、その臀部支持範囲CDの中央よりも後方で
は上昇勾配となる。
【0021】このため、移動機構14によりローラ12
をシートクッション2の後方向(押圧方向)に回転移動
させると、そのローラ12はバネ曲線Cの下降勾配が急
になる部位、即ち、境界支持部分CSの位置でその移動
が妨げられ、その部分を押圧する。これによって、境界
支持部分CSにあるクッション本体2dの裏面が弾性変
形するとともに、そのクッション本体2dの弾性変形分
だけローラ12が押圧方向に回転移動してその境界支持
部分CSにあるクッション用バネ2xを押し上げる。
【0022】これによって、バネ曲線Cの境界支持部分
CSにあるクッション用バネ2xが脚部支持範囲CKま
で移動し、臀部支持範囲CDにあるクッション用バネ2
xが境界支持部分CSまで移動する。即ち、ローラ12
の押圧力でバネ曲線Cの境界支持部分CSの位置が後方
に移動し、これによってシートクッション2の臀部収め
部位DSの前端部分SFが後方に移動する。そして、移
動機構14が停止してローラ12がその位置に位置決め
されると、シートクッション2の臀部収め部位DSの前
端部分SFはその位置に保持される。ここで、バネ曲線
Cの後端部分STはクッションフレーム3に固定されて
いるため、境界支持部分CSが後方に移動してもその位
置は変化しない。このため、シートクッション2におけ
る臀部収め部位DSの前端部分SFが後方に移動して
も、その臀部収め部位DSの後端部分S(図1等参照)
の位置は変化しない。
【0023】また、上記した状態から移動機構14によ
りローラ12をボールネジ15に沿ってクッションフレ
ーム3の前方向(離隔方向)に回転移動させると、クッ
ション本体2d及びクッション用バネ2xの復元作用に
より、バネ曲線Cの脚部支持範囲CKにあるクッション
用バネ2xが境界支持部分CSまで移動し、境界支持部
分CSにあるクッション用バネ2xが臀部支持範囲CD
まで移動する。即ち、バネ曲線Cの境界支持部分CSが
ローラ12の移動に伴なって前方向に移動し、これによ
ってシートクッション2の臀部収め部位DSの前端部分
SFも前方向に移動する。このとき、前述のように、バ
ネ曲線Cの後端部分STの位置は変化しないため、シー
トクッション2の臀部収め部位DSの後端部分S(図1
等参照)の位置も変化しない。
【0024】次に、本実施の形態に係る車両用シート1
の取扱いについて説明する。先ず、小柄な人が車両用シ
ート1を操作する手順について説明する。図3(A)に
示すように、シートクッション2に着座した状態で、移
動機構14のモータ16を駆動させ、ローラ12をボー
ルネジ15に沿ってシートクッション2の後方向(押圧
方向)に回転移動させる。これによって、ローラ12が
シートクッション2の裏面をクッション用バネ2xの外
側からボールネジ15の軸方向に押圧し、前述のように
臀部収め部位DSの前端部分SFが後方に移動する。
【0025】臀部収め部位DSの前端部分SFが後方に
移動することにより、着座した人の臀部D2は後方に移
動してその人の臀部後端が臀部収め部位DSの後端部分
Sに合わせられる。即ち、臀部収め部位DSの後端部分
Sが基準位置Sに保持された状態でその臀部収め部位D
Sの面積が徐々に減少する。このため、臀部D2の収ま
り心地が最も良くなる位置でローラ12を停止させれ
ば、臀部収め部位DSの面積が自分にとって座り心地の
良い面積になり、さらにシートバック4の傾きが一定の
場合に自分の腰部背面B2からシートバック4までの寸
法がほぼ適正寸法Lとなる。したがって、着座姿勢が良
好に保持されるとともに、座り心地が向上する。
【0026】次に、大柄な人が車両用シート1を操作す
る手順について説明する。図3(B)に示すように、シ
ートクッション2に着座した状態で、移動機構14のモ
ータ16によりローラ12をボールネジ15に沿ってシ
ートクッション2の前方向(離隔方向)に回転移動させ
る。ローラ12が前方向に移動することにより、前述の
ようにシートクッション2の臀部収め部位DSの前端部
分SFが前方に移動する。
【0027】臀部収め部位DSの前端部分SFが前方に
移動することにより、着座した人の臀部D3は前方に移
動してその人の臀部後端が臀部収め部位DSの後端部分
Sに合わせられる。即ち、臀部収め部位DSの後端部分
Sが基準位置Sに保持された状態でその臀部収め部位D
Sの面積が徐々に増加する。このため、臀部D3の収ま
り心地が最も良くなる位置でローラ12を停止させれ
ば、臀部収め部位DSの面積が自分にとって座り心地の
良い面積になり、さらにシートバック4の傾きが一定の
場合に自分の腰部背面B3からシートバック4までの寸
法がほぼ適正寸法Lとなる。したがって、着座姿勢が良
好に保持されるとともに、座り心地が向上する。
【0028】このように、本実施の形態に係る車両用シ
ート1によると、シートクッション2における臀部収め
部位DSの後端部分Sの位置が変化しないようにその臀
部収め部位DSの前端部分SFの位置をシートクッショ
ンの前後方向において移動可能にしている。このため、
着座した人の体格差に係らずその人の腰部背面からシー
トバック4までの寸法を適正寸法に保持した状態で臀部
収め部位DSの面積をその人の臀部の大きさに合わせて
変えることができる。したがって、着座した人の体格差
に係らずその人の着座姿勢を良好に保持できるととも
に、座り心地を向上させることができる。
【0029】また、シートクッション2におけるクッシ
ョン用バネ2xの外側にそのシートクッション2の沈み
を抑制するシート沈み抑制機構10を設け、そのシート
沈み抑制機構10のローラ12を臀部受け部位DSの前
側で前後に移動させて、その臀部受け部位DSの面積を
増減させる構造のため、シートクッション2に対するシ
ート沈み抑制機構10の取付けが容易になるとともに、
そのシートクッション2のクッション性能がほとんど損
なわれない。また、シートクッション2に対してシート
沈み抑制機構10を後付けすることが容易になり、通常
の車両用シートを座り心地の良い車両用シートに改造す
るとが可能になる。
【0030】ここで、本実施の形態においては、シート
沈み抑制機構10においてローラ12を二組のモータ1
6とボールネジ15等により移動させる例を示したが、
図4に示すように、モータ16とボールネジ15等を一
組にし、ローラ12の支持軸13の片側にベアリングロ
ーラ13rを取付けてそのベアリングローラ13rをガ
イドレール13dに沿わせる方式でも良い。
【0031】また、シート沈み抑制機構10において、
スパイラルスプリング11によりボールネジ15に上方
の回動力を付与してローラ12をシートクッション2の
裏面に当接させる例を示したが、ボールネジ15の端部
(シートバック4側の端部)をバネ等でシートクッショ
ン2の裏面に引寄せることにより、ローラ12をシート
クッション2の裏面に当接させる方式でも良い。
【0032】また、本実施の形態では、クッション用バ
ネ2xを備えるシートクッション2に本発明を応用する
例を示したが、例えば、図5に示すように、ヘリカルス
プリング24により張力を付与されたネット状部材22
をクッション用バネ2xの代わりに使用するシートクッ
ション20に本発明を応用することも可能である。さら
に、本実施の形態では、ローラ12によりバネ曲線Cの
形状を変えて臀部受け部位DSの前端部分SFを前後移
動させる例を示したが、例えば、図6に示すように、弾
性体32の裏面がフレーム34によって全体的に被われ
ているシートクッション30において、そのフレーム3
4の一部を可動フレーム34kとし、その可動フレーム
34kをシートクッション30の前後に移動させて、着
座部分31の沈みを抑制し、臀部受け部位DSの前端部
分SFを前後移動させることも可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、シートバックの傾きが
一定の場合に、着座した人の体格差に係らずその人の腰
部背面からシートバックまでの寸法を適正寸法に保持し
た状態で、臀部収め部位の面積をその人の臀部の大きさ
に合わせて変えることができる。このため、着座した人
の体格差に係らずその人の着座姿勢を良好に保持できる
とともに、座り心地を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る車両用シートの
要部縦断面図である。
【図2】車両用シートの沈み抑制機構を表す斜視図(A
図)及びバネ曲線の形状の変化を表す模式図(B図)で
ある。
【図3】車両用シートの使用状態を表す側面図(A図、
B図)である。
【図4】沈み抑制機構の変形例を表す斜視図である。
【図5】シートクッションの変形例を表す縦断面図であ
る。
【図6】シートクッションの変形例を表す縦断面図であ
る。
【図7】車両用シートの斜視図である。
【図8】従来の車両用シートの使用状態を表す側面図で
ある。
【符号の説明】
DS 臀部収め部位 S 臀部収め部位の後端部分(シートクッションの
基準位置) 2 シートクッション 2d クッション本体 2x クッション用バネ 3 クッションフレーム 10 シート沈み抑制機構 11 スパイラルスプリング(押圧手段) 12 ローラ(押圧手段) 14 移動機構(移動手段) 15 ボールネジ 16 モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションとシートバックとを備
    える車両用シートにおいて、 前記シートクッションのうちで着座する人の臀部を収め
    る臀部収め部位の後端部分の位置が変化しないようにそ
    の臀部収め部位の前端部分の位置をシートクッションの
    前後方向において移動可能にしたことを特徴とする車両
    用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートであって、 シートクッションを裏側から押圧してそのシートクッシ
    ョンの沈みを抑制し、臀部収め部位の前端部分を形成す
    る押圧手段と、 前記押圧手段を前記シートクッションの前後に移動させ
    る移動手段と、を有することを特徴とする車両用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両用シートであって、 押圧手段として臀部収め部位の幅にほぼ等しい長さのロ
    ーラを使用することを特徴とする車両用シート。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用シートであって、 裏側にクッション用バネを備えるシートクッションにお
    いて、そのクッション用バネの外側からローラにより前
    記シートクッションを押圧することを特徴とする車両用
    シート。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の車両用シートであって、 裏面が板状のフレームで被われたシートクッションにお
    いて、そのフレームの一部を前記シートクッションの前
    後方向に移動できる可動フレームとし、その可動フレー
    ムを押圧手段として使用することを特徴とする車両用シ
    ート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115246351A (zh) * 2021-04-27 2022-10-28 安道拓工程技术知识产权有限公司 车辆座椅

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