JP2001299145A - たも網 - Google Patents

たも網

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JP2001299145A
JP2001299145A JP2000125112A JP2000125112A JP2001299145A JP 2001299145 A JP2001299145 A JP 2001299145A JP 2000125112 A JP2000125112 A JP 2000125112A JP 2000125112 A JP2000125112 A JP 2000125112A JP 2001299145 A JP2001299145 A JP 2001299145A
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JP2000125112A
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Hidetoshi Shigefuji
秀俊 重藤
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 網枠を柄から着脱可能にするのみならず、網
枠を使用状態と、収納状態とに選択的に切り換えること
ができ、使用状態における安定性を改善するたも網を提
供する。 【解決手段】 たも網は、柄Hと、その先端に設けられ
る網枠Fと、これを柄Hに着脱可能に連結するための着
脱機構Dと、網枠Fに装着される網Nとからなる。着脱
機構Dは、柄Hの軸芯からオフセットした軸芯を有して
いる。網枠Fが柄Hの先端よりも前方側に配置された使
用状態と、網枠Fが柄Hの先端よりも後方側に配置され
た収納状態との間を網枠Fが回動可能なように、着脱機
構Dを、網枠Fの開口に対応する平面に沿って、柄Hに
対して回動可能に連結する連結機構Cを設ける。網枠F
を使用状態に位置決め保持するための回動規制手段Rを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣り等に使用さ
れるたも網に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、たも網は、柄と、この柄の先端
に設けられる網枠と、この網枠に装着される網とからな
る基本構成を有しており、近年では、網枠を柄に着脱可
能に連結するための着脱機構を備えたものが提案されて
いる。
【0003】特願平11−164018号(以下、「先
行技術1」という)及び特開平11−46624号公報
(以下、「先行技術2」という)は、この種の着脱機構
に関する技術を開示している。先行技術1及び先行技術
2によれば、網枠が柄に対して着脱可能であるために、
これ等を分離して、コンパクトな状態で釣り場に持参で
きる。しかも、着脱機構により、釣り場におけるたも網
の組立作業を容易に行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、釣り場において
ポイント移動を行う際には、網枠を柄から取り外すこと
なく、網枠が柄の先端よりも後方側に配置された収納状
態に切り換えて、たも網をコンパクト化し、ポイント移
動を容易にすることが望ましい。
【0005】しかしながら、先行技術1及び先行技術2
の何れにおいても、網枠を柄から取り外すことはできて
も、網枠をこのような収納状態に切り換えることはでき
ない。即ち、これ等先行技術においては、ポイント移動
を目的として、網枠をコンパクト化するためには、先
ず、網枠を柄から取り外し、これ等を分離した状態でポ
イント移動を行い、新たなポイントにおいて、組立作業
を行う必要がある。
【0006】特に、先行技術2においては、網枠を柄に
装着する際に、操作部材を柄の軸線方向にスライドさせ
ながら、網枠の雄継手を筒状内部部材に挿入しなければ
ならず、スムーズな組立が困難であり、新たなポイント
における釣りの準備に手間取る傾向がある。また、筒状
操作部材には、抑え面と係合解除用凹部とが前方側に向
けて設けられているので、筒状操作部材を操作した際
に、その内部に砂や塵埃等の異物が入り易く、これ等異
物がロック片、係合解除用凹部、押え面等に付着して、
ロック片の作動不良を起こす虞がある。
【0007】また、先行技術1及び先行技術2の何れに
おいても、網枠の重心が柄の軸芯の延長線上又はその付
近にあるため、たも網が柄の軸芯を中心として回転し易
く、安定性において問題がある。
【0008】本発明の目的は、網枠を柄から着脱可能に
するのみならず、網枠が柄の先端よりも前方側に配置さ
れた使用状態と、その先端よりも後方側に配置された収
納状態とに網枠の状態を選択的に切り換えることがで
き、しかも、使用状態における安定性を改善するたも網
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の本発明は、柄(H)と、前記柄
(H)の先端に設けられる網枠(F)と、前記網枠
(F)を前記柄(H)に着脱可能に連結するための着脱
機構(D)と、前記網枠(F)に装着される網(N)と
からなるたも網において、前記着脱機構(D)は、前記
柄(H)の軸芯からオフセットした軸芯を有しており、
前記網枠(F)が前記柄(H)の先端よりも前方側に配
置された使用状態と、前記網枠(F)が前記柄(H)の
先端よりも後方側に配置された収納状態との間を前記網
枠(F)が回動可能なように、前記着脱機構(D)を、
前記網枠(F)の開口に対応する平面に沿って、前記柄
(H)に対して回動可能に連結する連結機構(C)が設
けられており、前記網枠(F)を前記使用状態に位置決
め保持するための回動規制手段(R)が設けられている
ことを特徴とする。
【0010】請求項2の本発明は、請求項1のたも網に
おいて、前記着脱機構(D)は、前記連結機構(C)の
可動部分(Cm)に設けられた雌継手(FJ)と、前記
網枠(F)に設けられ、前記雌継手(FJ)に嵌合可能
な雄継手(MJ)とからなり、前記雌継手(FJ)は、
前記雄継手(MJ)を受け入れる筒状部材(6)と、前
記筒状部材(6)の径方向に設けられた貫通孔(6d)
に収められた係止部材(11)と、前記係止部材(1
1)を前記筒状部材(6)の内周に出没可能にするよう
に、前記筒状部材(6)の外周に配置された操作部材
(8)とからなり、前記雄継手(MJ)は、前記係止部
材(11)が係合可能な少なくとも1つの環状凹溝(7
ax、7ay)を外周面に有していることを特徴とす
る。
【0011】請求項3の本発明は、請求項1又は請求項
2のたも網において、前記網枠(F)は、それぞれ半円
弧状に形成された2つの枠材(13a、13b)に分割
されており、前記2つの枠材(13a、13b)のそれ
ぞれの一端は、前記着脱機構(D)の前記軸芯と同一方
向に伸びる連結ピン(14)にて相互に回動可能に連結
され、前記2つの枠材(13a、13b)のそれぞれの
他端は、前記網枠(F)を円形状に展開した状態におい
て、相互に嵌合する雄雌嵌合部(7、12)を有してい
ることを特徴とする。
【0012】請求項4の本発明は、請求項3のたも網に
おいて、前記2つの枠材(13a、13b)の各々は、
それぞれ4分の1円弧状に形成された2つの枠部材(1
3ax、13ay;13bx、13by)に更に分割さ
れており、前記2つの枠部材(13ax、13ay;1
3bx、13by)は、前記着脱機構(D)の前記軸芯
と直交する方向に伸びる連結ピン(15a、15b)に
て相互に回動可能に連結されていることを特徴とする。
【0013】請求項5の本発明は、請求項3又は請求項
4のたも網において、前記雄継手(MJ)は、前記雄雌
嵌合部のうちの雄嵌合部(7)を構成していることを特
徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
るたも網を、図1乃至図8を参照して詳述する。
【0015】本発明のたも網は、柄Hと、網枠Fと、網
Nと、連結機構Cと、着脱機構Dと、回動規制手段Rと
から構成される。
【0016】柄Hは、筒状に形成された柄本体1からな
り、その先端には、図5に示すように雌ネジ部1aが形
成されている。
【0017】網枠Fは、それぞれ4分の1円弧上に形成
された4つの枠部材13ax、13ay、13bx、1
3byから折り畳み可能に構成されている。枠部材13
ax、13ayのそれぞれの一端は、連結ピン15aを
介して回動可能に連結されている。この連結ピン15a
は、後述する着脱機構Dの軸芯と直交する方向、即ち、
網枠Fが円形状に展開した状態において、その開口に対
応する平面と直交する方向に伸びている。このように相
互に連結された枠部材13ax、13ayは、図1にお
いて右側に位置する半円弧状の枠材13aを構成する。
【0018】一方、枠部材13bx、13byのそれぞ
れの一端は、連結ピン15bを介して回動可能に連結さ
れている。この連結ピン15bも、後述する着脱機構D
の軸芯と直交する方向、即ち、網枠Fが円形状に展開し
た状態において、その開口に対応する平面と直交する方
向に伸びている。このように相互に連結された枠部材1
3bx、13byは、図1において左側に位置する半円
弧状の枠材13bを構成する。
【0019】このように構成された半円弧状の枠材13
a、13bのそれぞれの一端は、連結ピン14を介して
回動可能に連結されている。この連結ピン14は、後述
する着脱機構Dの軸芯と同一方向、即ち、図1において
上下方向に伸びている。
【0020】図1に示すように、半円弧状の枠材13a
及び13bの他端には、雄嵌合部7及び雌嵌合部12が
それぞれ設けられている。即ち、図4に示すように、雄
嵌合部7は取付部7bを有しており、この取付部7b
に、枠材13aにおける枠部材13ayの端部が固定ピ
ン7cを介して連結されている。同様に、雌嵌合部12
は取付部12bを有しており、この取付部12bに、枠
材13bにおける枠部材13byの端部が固定ピン12
cを介して連結されている。
【0021】上述した雄嵌合部7は、突部7aを有して
おり、これは取付部7bに固定された枠部材13ayの
延長線と実質的に直交する方向に伸びている。突部7a
には、2つの環状凹溝7ax、7ayが間隔をあけて形
成されている。この雄嵌合部7は、後述する着脱機構D
の雄継手MJを構成する。
【0022】雌嵌合部12は、雄嵌合部7における突部
7aの根元部分を受け入れる貫通孔12aを有してい
る。図4に示すように、この貫通孔12aは、取付部1
2bに固定された枠部材13byの延長線と実質的に直
交する方向に開口している。
【0023】上述した構成を有する網枠Fは、図1に示
すように、円形状に展開可能であり、このような展開状
態において、雄嵌合部7の突部7aは、雌嵌合部12の
貫通孔12aに嵌合可能である(図4参照)。図4に示
すように、雄嵌合部7が雌嵌合部12に完全に嵌合され
ている状態においては、これ等は、その変位が抑制され
るように、相互に係合される。
【0024】網枠Fの展開状態において、雄嵌合部7の
突部7aと、連結ピン14とは実質的に同一直線上に配
置されている。従って、雄嵌合部7の雌嵌合部12との
係合を解除して、前者を、少なくともその厚さの半分に
対応する距離だけ後者から引き離せば、上述した直線を
中心として、一方の枠材13aが他方の枠材13bに重
ねられるように、網枠Fをほぼ半分に折り畳むことがで
きる。
【0025】このようにほぼ半分に折り畳まれた状態に
おいて、一方の枠材13aの連結ピン15aと、他方の
枠材13bの連結ピン15bとは実質的に同一直線上に
配置される。従って、連結ピン14を雄嵌合部7側に近
接させるようにして、枠材13a、13bをほぼ半分に
更に折り畳むことができる。
【0026】網Nは、図1に示すように、円形状に展開
された網枠Fに装着される。この網Nは、従来のたも網
における網と同一であるためその詳細な説明を省略す
る。尚、この網Nは、網枠Fが上述したように折り畳ま
れる際に、その変形に追従する。
【0027】連結機構Cは、ブラケット2と、可動部分
Cmと、ボルト3及びナット4とから構成される。
【0028】ブラケット2は、垂直壁2wを有してお
り、この垂直壁2wの上方部分に、これに対してほぼ直
角に突出する雄ネジ部2aが設けられている。この雄ネ
ジ部2aは、柄Hの雌ネジ部1aに螺合される。ブラケ
ット2は、垂直壁2wの下方部分において、雄ネジ部2
aと反対側の位置に案内溝2bを有している。即ち、こ
の案内溝2bは、雄ネジ部2aの軸芯と実質的に平行に
伸びており、案内溝2bの中心は、雄ネジ部2aの軸芯
から距離Lだけ離れている。更に、この案内溝2bは、
図4から明らかなように、柄Hの両側面のうちの一方に
対応する側、即ち、図4において、下方側部分が開放さ
れており、一方、この開放側部分と反対側の位置にスト
ッパ面2eが設けられている。
【0029】また、ブラケット2は、垂直壁2w付近の
位置において、案内溝2bとそれぞれ連通した対向する
一対の貫通孔2c、2cを有している。これ等貫通孔2
c、2cの中心を通る直線は、上述した雄ネジ部2aの
延長線と実質的に直交している。
【0030】可動部分Cmは、プレート状に形成されて
おり、上述した案内溝2b内に挿入されている。この可
動部分Cmは、その一端に貫通孔6aを有しており、こ
の貫通孔6aにカラー16が嵌合されている。
【0031】ボルト3は、図5に示すように、ブラケッ
ト2の貫通孔2c、2c及びカラー16を貫通してお
り、その先端にナット4が締め付けられている。
【0032】従って、可動部分Cmは、雄ネジ部2aの
軸芯から距離Lだけ下方にオフセットされた位置におけ
る平面に沿って、ボルト3を中心として約180度回動
可能である。図7の実線は着脱機構Dがボルト3を中心
として焼く180度回動して柄Hの後方側に配置された
収納状態を示している。
【0033】着脱機構Dは、雌継手FJと雄継手MJと
から構成される。
【0034】雌継手FJは、筒状部材6と、係止部材1
1と、操作部材8とから構成される。筒状部材6は、上
述した連結機構Cの可動部分Cmに一体的に形成されて
いる。この筒状部材6は、先端に向かって開放された挿
入穴6bを有している。この挿入穴6bは、後述から明
らかなように、貫通孔6d…6dが連通しているが、こ
の貫通孔6d…6dよりも後方側における挿入穴6bは
円形の断面形状を有しており、一方、貫通孔6d…6d
よりも前方側における挿入穴6bは略正方形状の断面形
状を有している。また、図5に示すように、筒状部材6
のほぼ中央における上面には、凹部6cが形成されてい
る。この凹部6cには、後述する回動規制手段Rのプラ
ンジャ5aが係合可能である。
【0035】更に、筒状部材6は、周方向に間隔をあけ
て形成された貫通孔6d…6dを有しており、これ等貫
通孔6d…6dは筒状部材6の半径方向にそれぞれ伸び
て、挿入穴6bを筒状部材6の外側と連通している。ま
た、筒状部材6は、その外周における先端側に段部6e
を有している。
【0036】係止部材11は、ボール11…11からな
り、上述した筒状部材6の貫通孔6d…6dにそれぞれ
収められている。これ等のボール11…11の一部は、
それぞれの貫通孔6d…6dから挿入穴6bの内部に向
かって突出して、上述した雄嵌合部7の環状凹部7a
x、7ayの何れかに係合可能である。勿論、貫通孔6
d…6dの最小直径は、ボール11…11の最大直径よ
りも小さい。従って、ボール11…11が貫通孔6d…
6dを通って、挿入穴6b内に完全に移動することはな
い。
【0037】操作部材8は、スリーブ状に形成されてお
り、筒状部材6における先端部の外側にスライド可能に
配置されている。この操作部材8は、ボール11…11
に当接可能な内向きフランジ8aを有している。
【0038】筒状部材6の段部6eと操作部材8の内向
きフランジ8aとの間には、圧縮コイルスプリング9が
配置されており、これにより、操作部材8は、図4にお
いて右側方向に付勢されている。図4において、符号1
0は、操作部材8のスライド位置を規制するストップリ
ングである。このストップリングは、筒状部材6の外周
に設けられたリング溝に嵌め込まれ、操作部材6の内向
きフランジ8aと接触することによって、操作部材6の
スライド位置を規制する。
【0039】上述したブラケット2において、案内溝2
bの中心が、雄ネジ部2aの軸芯から距離Lだけ離れて
いることに起因して、上述した着脱機構Dの軸芯は、柄
Hの軸芯から上記距離Lだけオフセットされる。
【0040】上述した雌継手FJに嵌合可能な雄継手M
Jは、上述したように、雄嵌合部7によって構成され
る。
【0041】上述した着脱機構Dによって網枠Fが取り
付けられている状態において、この網枠Fは、連結機構
Cにより、網枠Fが柄Hの先端よりも前方側に配置され
た使用状態と、網枠Fが柄Hの先端よりも後方側に配置
された収納状態との間を回動可能である。
【0042】回動規制手段Rは、網枠Fを使用状態に位
置決め保持する作用を有する。この回動規制手段Rは、
図5に示すように、上述した連結機構Cのブラケット2
に設けられており、プランジャ5aと、操作リング5b
と、圧縮コイルスプリング5cとから構成される。
【0043】即ち、ブラケット2の上部且つ前方部分に
は、プランジャチャンバ2dが形成されており、このプ
ランジャチャンバ2d内にプランジャ5aが、図5にお
いて上下方向にスライド可能に配置されている。このプ
ランジャ5aの上端部は、プランジャチャンバ2dから
上方に突出しており、この突出部に操作リング5bが取
り付けられている。この操作リング5bとして、スプリ
ットリングが用いられる。また、プランジャ5aの下端
部は、上述した雌継手FJにおける筒状部材6の凹部6
c内に係合可能である。圧縮コイルスプリング5cは、
プランジャ5aを図5において下方に押し付ける作用を
有する。
【0044】次に、上述した本発明のたも網の使用方法
を説明する。
【0045】釣行前において、たも網は、図2に示され
るように収納状態に折り畳まれている。このような状態
で、たも網を携行するが、必要に応じて、網枠F及び網
Nを柄Hから取り外す。網枠F及び網Nを柄Hから取り
外す際には、着脱機構Dの操作部材8を圧縮コイルスプ
リング9に抗して前方に移動させる。
【0046】この操作部材8の移動により、その内向き
フランジ8aとボール11…11との接触が解除され、
その結果、ボール11…11が筒状部材6の半径方向へ
の移動が許容される。操作部材8の上述した移動状態
を、以下、「ロック解除状態」という)。ロック解除状
態で、雄継手MJを筒状部材6から引き抜くことによ
り、網枠F及び網Nは柄Hから取り外される。図8は雄
継手MJを雌継手FJから取り外した状態を示してい
る。
【0047】釣り場に到着後、網枠F及び網Nを柄Hか
ら取り外された状態から、たも網を組み立てるために
は、先ず、回動規制機構Rの操作リング5bを上方に引
き上げて、プランジャ5aを上方に移動させ、この状態
で、雌継手FJをボルト3を中心として回動させ、雌継
手FJの先端を柄Hの前方側に向ける。この状態で、操
作リング5bの引き上げを解除する。プランジャ5a
は、圧縮コイルスプリング5cの作用により、下方に押
し下げられ、プランジャ5aの下端部が雌継手FJにお
ける筒状部材6の凹部6c内に係合する。
【0048】次いで、折り畳まれた網枠Fに設けられた
雄継手MJの突部7aを雌継手FJの挿入穴6b内に挿
入する。ここで、操作部材8を移動させて、ロック解除
状態に置き、突部7aの前方側の環状凹溝7ayにボー
ル11…11を係合させる。その後、操作部材8から手
を放し、図6に示した状態に置く。
【0049】次いで、折り畳まれた網枠Fの連結ピン1
4を雄嵌合部7から遠ざけるようにして、枠部材13a
x及び13ay、並びに、13bx及び13byを、連
結ピン15a及び15bを中心にしてそれぞれ展開し
て、相互に重ね合わされた半円弧状の枠材13a、13
bを構成する。次いで、一方の半円弧状の枠材13aを
他方の円弧状の枠材13bから引き離すように、連結ピ
ン14及び雄嵌合部7の突部7aを中心として回動さ
せ、網枠Fを円形状に展開する。
【0050】この状態で、操作部材8を再び移動させ
て、ロック解除状態に置き、突部7aを更に押し込み、
その後方側の環状凹溝7axにボール11…11を係合
させる。その後、操作部材8から手を放し、図4及び図
5に示した状態に置く。これにより、網枠F及び網N
は、図1に示すような使用状態に置かれる。
【0051】このような使用状態において、着脱機構D
の軸芯は柄Hの軸芯から平行にオフセットされているた
め、網枠F及び網Nの重心が柄Hの軸芯の延長線よりも
下方に位置し、その結果、網枠F及び網Nの柄Hを中心
とする回転が抑制され、安定性が改善される。
【0052】釣り場においてポイント移動を行う際に
は、回動規制機構Rの操作リング5bを上方に引き上げ
て、プランジャ5aを上方に移動させ、この状態で、雌
継手FJを網枠Fと共に、ボルト3を中心として回動さ
せ、網枠Fを柄Hの先端よりも後方側に位置させる。こ
れにより、たも網のコンパクト化が図れ、ポイント移動
が容易になる。
【0053】新たなポイントに到着後、たも網を再び使
用状態に置くには、回動規制機構Rの操作リング5bを
再び上方に引き上げて、プランジャ5aを上方に移動さ
せ、この状態で、雌継手FJを網枠Fと共に、ボルト3
を中心として回動させ、網枠Fを柄Hの先端よりも後方
側に位置させればよい。
【0054】上述したポイント移動を行う際に、更なる
コンパクト化を図る場合には、上述した網枠Fの展開操
作と逆の操作を行うことにより、網枠Fを約2分の1ま
たは約4分の1に折り畳めばよい。網枠Fを約4分の1
に折り畳んだ状態を図2に示す。
【0055】次に、本発明の第2実施形態に係るたも網
を、図9を参照して説明する。
【0056】第1実施形態に係るたも網において、着脱
機構Dの柄Hの軸芯からのオフセット状態は、ブラケッ
ト2によってもたらされているが、第2実施形態に係る
たも網においては、そのオフセット状態は、可動部分C
mの垂直延長部Cmaによってもたらされることのみに
おいて、両実施形態は相互に相違している。
【0057】即ち、連結機構Cのブラケット22は、第
1実施形態における雄ネジ部2aと同様の雄ネジ部22
aを有しているが、この雄ネジ部22aの軸線は、案内
溝22bの中心と実質的に一致している。
【0058】上述したブラケット22は、第1実施形態
におけるプランジャチャンバ2dと同様のプランジャチ
ャンバ20dを有しており、このプランジャチャンバ2
0d内に、第1実施形態におけると同様のプランジャ5
a及び圧縮コイルスプリング5cが配置されている。即
ち、第2実施形態においても、第1実施形態におけると
同様の回動規制機構Rが使用されている。
【0059】可動部分Cmは、第1実施形態と異なり、
垂直延長部Cmaを有している。この垂直延長部Cma
の下端に雌継手FJが設けられている。この雌継手FJ
は、第1実施形態におけると同一の構成要素からなって
いる。従って、同一の構成要素に同一の符号を付して、
その説明を省略する。
【0060】第2実施形態における雄継手MJは、第1
実施形態におけると同一であるため、その説明を省略す
る。
【0061】上述から明らかなように、着脱機構Dの軸
芯は、雄ネジ部22aの軸芯から距離Lだけ下方にオフ
セットされている。
【0062】第2実施形態に係るたも網の使用方法は、
第1実施形態に係るたも網の使用方法と同一であるた
め、その説明を省略する。また、前者による効果は、後
者による効果と同一であるため、その説明も省略する。
【0063】上述した第1実施形態及び第2実施形態に
係るたも網においては、網枠Fは、4つの枠部材13a
x、13ay;13bx、13byから構成され、円形
のほぼ4分の1に折り畳み可能であるものとして説明し
たが、一方の枠部材13ax及び13ay、並びに、1
3bx及び13byをそれぞれ半円弧状に一体的に形成
し、網枠Fをほぼ半分に折り畳み可能に構成することも
可能である。
【0064】
【発明の効果】請求項1の本発明のたも網によれば、回
動規制手段、及び、柄の軸芯からオフセットした軸芯を
有する着脱機構によって、使用時の安定性が向上し、し
かも、連結機構によって、網枠を使用状態と収納状態と
に選択的に切り換えることができる。
【0065】本発明のたも網において、請求項2に記載
したように、着脱機構を、連結機構の可動部分に設けら
れた雌継手と、網枠に設けられ、雌継手に嵌合可能な雄
継手とから構成し、雌継手を、雄継手を受け入れる筒状
部材と、筒状部材の径方向に設けられた貫通孔に収めら
れた係止部材と、係止部材を筒状部材の内周に出没可能
にするように、筒状部材の外周に配置された操作部材と
から構成し、雄継手の外周面に、係止部材が係合可能な
少なくとも1つの環状凹溝を設ければ、着脱機構に十分
な強度を付与することができ、網枠と柄との連結におけ
る信頼性を向上できる。
【0066】本発明のたも網において、請求項3に記載
したように、網枠を、それぞれ半円弧状に形成された2
つの枠材に分割し、2つの枠材のそれぞれの一端を、着
脱機構の軸芯と同一方向に伸びる連結ピンにて相互に回
動可能に連結し、2つの枠材のそれぞれの他端が、網枠
を円形状に展開した状態において、相互に嵌合する雄雌
嵌合部を有していれば、網枠を2分の1に折り畳むこと
ができ、可搬性及び収納性が向上する。
【0067】本発明のたも網において、請求項4に記載
したように、2つの枠材の各々を、それぞれ4分の1円
弧状に形成された2つの枠部材に更に分割し、2つの枠
部材を、着脱機構の軸芯と直交する方向に伸びる連結ピ
ンにて相互に回動可能に連結すれば、網枠を4分の1に
折り畳むことができ、可搬性及び収納性が更に向上す
る。
【0068】本発明のたも網において、請求項5に記載
したように、雄継手が、雄雌嵌合部のうちの雄嵌合部を
構成すれば、着脱機構の構造を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るたも網の平面図
【図2】図1のたも網の収納状態を示す部分底面図
【図3】図2の側面図
【図4】図1のたも網における着脱機構を示す水平断面
【図5】図1のたも網における着脱機構を示す垂直断面
【図6】図5の着脱機構において、雄継手を雌継手から
僅かに移動させた状態を示す図
【図7】図1のたも網における着脱機構の収納状態を示
す水平断面図
【図8】図5の着脱機構において、雄継手を雌継手から
完全に抜き取った状態を示す図
【図9】本発明の第2実施形態に係るたも網の平面図
【符号の説明】
H 柄 F 網枠 D 着脱機構 N 網 C 連結機構 R 回動規制手段 Cm 可動部分 FJ 雌継手 MJ 雄継手 6 筒状部材 6d 貫通孔 7、12 雄雌嵌合部 7ax、7ay 環状凹溝 8 操作部材 11 係止部材 13a、13b 枠材 13ax、13ay;13bx、13by 枠部材 15a、15b 連結ピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柄と、 前記柄の先端に設けられる網枠と、 前記網枠を前記柄に着脱可能に連結するための着脱機構
    と、 前記網枠に装着される網とからなるたも網において、 前記着脱機構は、前記柄の軸芯からオフセットした軸芯
    を有しており、 前記網枠が前記柄の先端よりも前方側に配置された使用
    状態と、前記網枠が前記柄の先端よりも後方側に配置さ
    れた収納状態との間を前記網枠が回動可能なように、前
    記着脱機構を、前記網枠の開口に対応する平面に沿っ
    て、前記柄に対して回動可能に連結する連結機構が設け
    られており、 前記網枠を前記使用状態に位置決め保持するための回動
    規制手段が設けられていることを特徴とするたも網。
  2. 【請求項2】 前記着脱機構は、前記連結機構の可動部
    分に設けられた雌継手と、前記網枠に設けられ、前記雌
    継手に嵌合可能な雄継手とからなり、 前記雌継手は、前記雄継手を受け入れる筒状部材と、前
    記筒状部材の径方向に設けられた貫通孔に収められた係
    止部材と、前記係止部材を前記筒状部材の内周に出没可
    能にするように、前記筒状部材の外周に配置された操作
    部材とからなり、 前記雄継手は、前記係止部材が係合可能な少なくとも1
    つの環状凹溝を外周面に有していることを特徴とする請
    求項1に記載のたも網。
  3. 【請求項3】 前記網枠は、それぞれ半円弧状に形成さ
    れた2つの枠材に分割されており、 前記2つの枠材のそれぞれの一端は、前記着脱機構の前
    記軸芯と同一方向に伸びる連結ピンにて相互に回動可能
    に連結され、 前記2つの枠材のそれぞれの他端は、前記網枠を円形状
    に展開した状態において、相互に嵌合する雄雌嵌合部を
    有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のたも網。
  4. 【請求項4】 前記2つの枠材の各々は、それぞれ4分
    の1円弧状に形成された2つの枠部材に更に分割されて
    おり、 前記2つの枠部材は、前記着脱機構の前記軸芯と直交す
    る方向に伸びる連結ピンにて相互に回動可能に連結され
    ていることを特徴とする請求項3に記載のたも網。
  5. 【請求項5】 前記雄継手は、前記雄雌嵌合部のうちの
    雄嵌合部を構成していることを特徴とする請求項3又は
    請求項4に記載のたも網。
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