JP2001298018A - 半導体製造ラインにおける不純物排除方法、半導体製造システム及びそれらに使用可能なスクロール流体機械 - Google Patents

半導体製造ラインにおける不純物排除方法、半導体製造システム及びそれらに使用可能なスクロール流体機械

Info

Publication number
JP2001298018A
JP2001298018A JP2000116549A JP2000116549A JP2001298018A JP 2001298018 A JP2001298018 A JP 2001298018A JP 2000116549 A JP2000116549 A JP 2000116549A JP 2000116549 A JP2000116549 A JP 2000116549A JP 2001298018 A JP2001298018 A JP 2001298018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
passage
scroll
introducing
orbiting scroll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000116549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3739628B2 (ja
Inventor
Masaru Tsuchiya
勝 土屋
Atsushi Hairi
淳 羽入
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anest Iwata Corp
Original Assignee
Anest Iwata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anest Iwata Corp filed Critical Anest Iwata Corp
Priority to JP2000116549A priority Critical patent/JP3739628B2/ja
Publication of JP2001298018A publication Critical patent/JP2001298018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3739628B2 publication Critical patent/JP3739628B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェーハを載置する反応室内を減圧し
て、該反応室内に反応ガスを導入して化学処理する半導
体製造ラインにおける不純物排除方法の提供。 【解決手段】 半導体ウェーハ45を載置する反応室4
7内を減圧して、該反応室内に反応ガスを導入して化学
処理する半導体製造ラインにおいて減圧中もしくは化学
処理中に発生する不純物を排除する半導体製造ラインに
おける不純物排除方法において、流体を処理して無害化
する排出流体処理装置56を設けるとともに、該排出流
体処理装置を出口側に接続し、入口側を前記反応室に接
続した、前記反応室を減圧する減圧手段8Aを設け、該
減圧手段内の駆動部材が対面摺動する相手方部材との摺
動部分に前記反応ガスとは別のガス体を導入して、前記
ガス体を導入後前記減圧手段から排出し前記排出流体処
理装置に送る導入・排出工程を有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハを
載置する反応室内を減圧して、該反応室内に反応ガスを
導入して化学処理する半導体製造ラインにおける不純物
排除方法、半導体製造システム、これらに使用可能なス
クロール流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、石英反応管内に半導体ウェー
ハを載置し、真空ポンプによって前記石英反応管内を真
空に吸引し、しかる後にガス供給源から反応ガスを導入
して半導体ウェーハ表面に絶縁膜や金属膜等を堆積させ
る半導体製造方法が知られている。ところが、この工程
において主に使用されるガスは、可燃性のSiH、S
iHCL、爆発性のH、NH、CO、毒性のS
iH、NH、CO、HCL、SiCL、腐食性の
NH、HCL等であり、これらのガスが半導体製造装
置外に漏洩すると問題を発生することから、反応ガスは
1工程終了毎に排出流体処理装置に排出されて無害化処
理される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、真空ポ
ンプは、石英反応管内の気体を取り込み圧縮する密閉圧
縮室と該密閉圧縮室を圧縮駆動する駆動部分との間は動
的シール部材により外部とは本来気密に保持されている
はずであるが、動的シール部材が劣化するとシール状態
が不完全となり、密閉圧縮室が最終に圧縮された状態で
は内部圧力が最大となって駆動部分との差圧によって反
応ガスが密閉圧縮室から駆動部分に漏洩する恐れがあ
る。
【0004】また、前記駆動部分にはグリスを有したベ
アリングが配置され、動的シール部材でグリスの漏洩を
防止する構成を用いるが、このグリスの劣化、ベアリン
グの金属部分同士の接触などから微細な浮遊物が発生
し、それらが固化し大きくなりベアリング及び動的シー
ル部材に当接してこれらの部材の耐久性を落とすという
問題がある。
【0005】よって、駆動部分に漏洩した反応ガス、及
びベアリング部分から発生する微細な浮遊物は不純物と
して半導体製造工程中に排除することが望まれる。
【0006】本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、
半導体ウェーハを載置する反応室内を減圧して、該反応
室内に反応ガスを導入して化学処理する半導体製造ライ
ンにおいて減圧中もしくは化学処理中に発生する不純物
を排除する半導体製造ラインにおける不純物排除方法、
及び、半導体製造システムを提供することを目的とす
る。また本発明の他の目的は、半導体製造ラインに使用
可能なスクロール流体機械を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、半導体ウ
ェーハを載置する反応室内を減圧して、該反応室内に反
応ガスを導入して化学処理する半導体製造ラインにおい
て減圧中もしくは化学処理中に発生する不純物を排除す
る半導体製造ラインにおける不純物排除方法において、
流体を処理して無害化する排出流体処理装置を設けると
ともに、該排出流体処理装置を出口側に接続し、入口側
を前記反応室に接続した、前記反応室を減圧する減圧手
段を設け、該減圧手段内の駆動部材が対面摺動する相手
方部材との摺動部分に前記反応ガスとは別のガス体を導
入して、前記ガス体を導入後前記減圧手段から排出し前
記排出流体処理装置に送る導入・排出工程を有すること
を特徴とする。
【0008】反応室は半導体ウェーハを載置する際には
半導体製造ラインの環境内の空気が充満する。そして、
反応室内に半導体ウェーハが載置されると、入り口が気
密閉鎖され、前記減圧手段として真空ポンプが駆動して
所定値まで減圧する。減圧手段内の駆動部材が対面摺動
する相手方部材との摺動部分(例えば、ベアリング部
分)に、前記反応ガスとは別のガス体(不活性ガス、例
えば、窒素ガスN)を導入して、前記ガス体を導入後
前記減圧手段から排出し前記排出流体処理装置に送る。
【0009】かかる技術手段によると、減圧手段の上流
側の不純物は減圧手段の圧縮・吐出工程で前記排出流体
処理装置に送られて無害化処理され、摺動部分に漏洩し
た反応ガス、及び摺動部分から発生する微細な浮遊物も
前記排出流体処理装置に送られて無害化処理される。よ
って、可燃性、爆発性、毒性、腐食性等の反応ガスが半
導体処理ラインの環境内に漏洩することを防止すること
ができる。
【0010】また、前記導入・排出工程は、前記ガス体
を導入する第1工程と、前記ガス体を導入後前記減圧手
段から排出する第2工程とを備え、該第2工程動作時は
前記第1工程は停止しているようになすことも本第1発
明の有効な手段である。かかる技術手段によると、導入
した前記ガス体を前記減圧手段から排出する際には、ガ
ス体の導入工程は行わず、ガス体の導入工程を行ってい
るときは排出工程を行わないので、即ち、ガス体の導入
中に排出を行わないので、導入したガス体を奥にある摺
動部分まで行き渡らせることができる。
【0011】また、前記導入・排出工程は、前記ガス体
を前記摺動部分を通って前記減圧手段の圧縮室に導入
し、前記反応ガスもしくは空気とともに排出するように
なすことも本第1発明の有効な手段である。かかる技術
手段によると、前記ガス体の導入と排出を間欠的に行う
ことなく前記減圧手段の動作中に前記ガス体の導入中に
排出することができ工程が単純化する。
【0012】また、本第2発明は、半導体ウェーハを載
置する反応室内を減圧して、該反応室内に反応ガスを導
入して化学処理する半導体製造システムにおいて、前記
反応室を減圧する減圧手段と、前記減圧手段内において
互いに対面摺動する駆動部材と相手方部材との摺動部分
に前記反応ガスとは別のガス体を導入するガス体導入手
段と、該ガス体導入手段により前記減圧手段に導入した
前記ガス体を排出するガス体排出手段と、前記減圧手段
からの排出流体を処理する排出流体処理手段とを設け、
該減圧手段により排出される空気及び/または前記反応
ガスの圧縮流体と、前記ガス体排出手段から排出される
前記ガス体とを前記排出流体処理手段に供給することを
特徴とする。
【0013】かかる技術によると、前記減圧手段内にお
いて互いに対面摺動する駆動部材と相手方部材との摺動
部分に前記反応ガスとは別のガス体を導入して、導入し
たガス体と、減圧手段により排出される空気及び/また
は前記反応ガスの圧縮流体とを前記排出流体処理手段に
供給しているので、減圧手段の上流側の不純物は減圧手
段の圧縮・吐出工程で前記排出流体処理装置に送られて
無害化処理され、摺動部分に漏洩した反応ガス、及び摺
動部分から発生する微細な浮遊物も前記排出流体処理装
置に送られて無害化処理されるので、可燃性、爆発性、
毒性、腐食性等の反応ガスが半導体処理ラインの環境内
に漏洩することを防止することができる。
【0014】また、前記ガス体排出手段は、前記減圧手
段の動作中に間欠的に動作するように構成することも本
第2発明の有効な手段である。かかる技術手段による
と、導入した前記ガス体を前記減圧手段から排出する際
には、ガス体の導入工程は行わず、ガス体の導入工程を
行っているときは排出工程を行わないので、即ち、ガス
体の導入中に排出を行わないので、導入したガス体を奥
にある摺動部分まで行き渡らせることができる。
【0015】また、本第3発明は、半導体ウェーハを載
置する反応室内を減圧して、該反応室内に反応ガスを導
入して化学処理する半導体製造システムにおいて、前記
反応室を減圧する減圧手段と、前記減圧手段内において
互いに対面摺動する駆動部材と相手方部材との摺動部分
に前記反応ガスとは別のガス体を導入するガス体導入手
段と、該ガス体導入手段により導入した前記ガス体を、
前記減圧手段から排出される空気及び/または前記反応
ガスの圧縮流体と混合状態で排出するガス体排出手段
と、前記減圧手段からの排出流体を処理する排出流体処
理手段とを設け、前記ガス体排出手から排出される流体
を前記排出流体処理手段に供給することを特徴とする。
【0016】かかる技術によると、該ガス体導入手段に
より導入した前記ガス体を、前記減圧手段から排出され
る空気及び/または前記反応ガスの圧縮流体と混合状態
で排出するので、特別に前記ガス体専用のガス体排出手
段を設ける必要はなく、構成が単純化する。そして、前
記減圧手段内において互いに対面摺動する駆動部材と相
手方部材との摺動部分に前記反応ガスとは別のガス体を
導入して、導入したガス体と、減圧手段により排出され
る空気及び/または前記反応ガスの圧縮流体とを前記排
出流体処理手段に供給しているので、減圧手段の上流側
の不純物は減圧手段の圧縮・吐出工程で前記排出流体処
理装置に送られて無害化処理され、摺動部分に漏洩した
反応ガス、及び摺動部分から発生する微細な浮遊物も前
記排出流体処理装置に送られて無害化処理されるので、
可燃性、爆発性、毒性、腐食性等の反応ガスが半導体処
理ラインの環境内に漏洩することを防止することができ
る。
【0017】また、前記ガス体導入手段の動作停止は、
前記反応室内の減圧完了時期に同期して前記減圧手段の
動作が停止する以前に行われるように構成することも本
第3発明の有効な手段である。かかる技術手段による
と、該ガス体導入手段により導入した前記ガス体を、前
記減圧手段から排出される空気及び/または前記反応ガ
スの圧縮流体と混合状態で排出しているので、前記ガス
体導入手段の動作停止を、前記反応室内の減圧完了時期
に同期して前記減圧手段の動作が停止する以前に行うこ
とにより、摺動部分の奥側の微細な浮遊物を吸引するこ
とができる。
【0018】また、本第4発明は、固定スクロールと旋
回スクロールとを備え、旋回スクロール端板の中央部分
に当接する偏芯部分を有した回転駆動軸により固定スク
ロールラップに対して旋回スクロールラップが旋回公転
する形式のスクロール流体機械において、前記回転駆動
軸を、外部からガス体を導入し、該ガス体を排出可能に
形成するとともに、前記回転駆動軸と対面する前記旋回
スクロールと前記回転駆動軸との間に設けたベアリング
に前記ガス体を供給可能に構成し、前記ガス体によりス
クロール機構の冷却とともに前記ベアリング周辺の不純
物を排出することを特徴とする。
【0019】かかる技術によると、前記減圧手段内にお
いて互いに対面摺動する駆動部材と相手方部材との摺動
部分に前記反応ガスとは別のガス体を導入して、導入し
たガス体によって、摺動部分から発生する微細な浮遊物
を排出するので、摺動部分の耐久性が向上するととも
に、スクロール機構の冷却を行うことができる。
【0020】また、前記回転駆動軸の一方から前記ガス
体を導入し、他方から前記ガス体を排出するガス体通路
を前記回転駆動軸の延設方向に沿って形成するととも
に、前記ガス体通路から前記ベアリングに分岐通路を形
成し、前記ガス体通路に外部からガス体の供給を制御す
る供給制御手段と、前記ガス体通路から前記ガス体を排
除する排除制御手段とを設け、前記供給制御手段により
前記ガス体を導入後は、前記排除制御手段の動作が停止
するまでは前記供給制御手段は停止しているように構成
することも本第4発明の有効な手段である。
【0021】かかる技術手段によると、前記ガス体通路
に外部からガス体の供給を制御する供給制御手段と、前
記ガス体通路から前記ガス体を排除する排除制御手段と
を設け、前記供給制御手段により前記ガス体を導入後
は、前記排除制御手段の動作が停止するまでは前記供給
制御手段は停止しているので、ガス体の供給中に排除を
することはなく、前記供給制御手段と排除制御手段は交
互に行うこととなり、前記ベアリング部分の奥までガス
体を浸入させることができるとともに、奥の微細な浮遊
物を排除することができる。
【0022】また、前記回転駆動軸の一方から前記ガス
体を導入するガス体通路を前記回転駆動軸の延設方向に
沿って形成し、前記ガス体通路から前記ベアリングに分
岐通路を形成するとともに、該分岐通路と連通可能な前
記ベアリング周辺から、旋回スクロールラップと固定ス
クロールラップで形成される密閉空間とを連通形成し、
前記ガス体通路に外部からガス体の供給を制御する供給
制御手段を設け、前記供給制御手段により前記ガス体を
導入しつつ、前記密閉空間から導入後の前記ガス体を排
出するように構成することも本第4発明の有効な手段で
ある。
【0023】かかる技術手段によると、前記ガス体通路
から前記ベアリングに分岐通路を形成して、該分岐通路
と連通可能な前記ベアリング周辺から、旋回スクロール
ラップと固定スクロールラップで形成される密閉空間に
前記ガス体を導入しているので、前記ガス体は、前記減
圧手段から排出される空気及び/または前記反応ガスの
圧縮流体と混合状態で排出することとなり、排出口を別
設することなく、構成が簡単化する。また、前記供給制
御手段により前記ガス体を導入しつつ、前記密閉空間か
ら導入後の前記ガス体を排出するように構成しているの
で、制御工程が簡略化する。
【0024】また、本第5発明は、ダブルラップ形式の
旋回スクロールと、該旋回スクロールの端板鏡面に対面
して両側に配置された固定スクロールとを備え、前記旋
回スクロール端板の中央部分に当接する偏芯部分を有し
た回転駆動軸により固定スクロールラップに対して旋回
スクロールラップが旋回公転する形式のスクロール流体
機械において、前記回転駆動軸と対面する前記旋回スク
ロール及び前記固定スクロールと前記回転駆動軸との間
に設けたベアリング及びシール部材を配置し、前記回転
駆動軸の一方からガス体を導入し、他方から前記ガス体
を排出するガス体通路を前記回転駆動軸の延設方向に沿
って形成するとともに、前記ガス体通路から分岐通路を
形成し、前記ベアリング及びシール部材に前記ガス体を
供給可能に構成し、前記ガス体通路に外部からガス体の
供給を制御する供給制御手段と、前記ガス体通路から前
記ガス体を排除する排除制御手段とを設け、前記供給制
御手段により前記ガス体を導入後は、前記排除制御手段
の動作が停止するまでは前記供給制御手段は停止してい
ることを特徴とする。
【0025】かかる技術によると、ダブルラップ形式の
スクロール機械であるために流体の取り込み量が多く、
真空ポンプとして用いた場合は、速く所定の真空レベル
に到達することができる。また、前記回転駆動軸の一方
からガス体を導入し、他方から前記ガス体を排出するガ
ス体通路を前記回転駆動軸の延設方向に沿って形成して
いるので、スクロール機構の冷却を行うことができる。
また、前記ガス体通路から分岐通路を形成し、前記ベア
リング及びシール部材に前記ガス体を供給可能に構成し
ているので、導入したガス体によって、摺動部分から発
生する微細な浮遊物を排出して、摺動部分及びシール部
材の耐久性が向上する。そして、前記供給制御手段によ
り前記ガス体を導入後は、前記排除制御手段の動作が停
止するまでは前記供給制御手段は停止しているので、前
記ガス体に供給中に排除をすることはなく、前記供給制
御手段と排除制御手段は交互に行うこととなり、前記ベ
アリング部分の奥までガス体を浸入させることができる
とともに、奥の微細な浮遊物を排除することができる。
【0026】また、本第6発明は、ダブルラップ形式の
旋回スクロールと、該旋回スクロールの端板鏡面に対面
して両側に配置された固定スクロールとを備え、前記旋
回スクロール端板の中央部分に当接する偏芯部分を有し
た回転駆動軸により固定スクロールラップに対して旋回
スクロールラップが旋回公転する形式のスクロール流体
機械において、前記回転駆動軸と対面する前記旋回スク
ロール及び前記固定スクロールと前記回転駆動軸との間
に設けたベアリング及びシール部材を配置し、前記回転
駆動軸の一方から前記ガス体を導入するガス体通路を前
記回転駆動軸の延設方向に沿って形成し、前記ガス体通
路から前記ベアリング及びシール部材に分岐通路を形成
し、前記旋回スクロールと対面配置された前記分岐通路
と連通可能なベアリング周辺から、旋回スクロールラッ
プと固定スクロールラップで形成される密閉空間とを連
通形成し、前記ガス体通路に外部からガス体の供給を制
御する供給制御手段を設け、前記供給制御手段により前
記ガス体を導入しつつ、前記密閉空間から導入後の前記
ガス体を排出することを特徴とする。
【0027】かかる技術によると、ダブルラップ形式の
スクロール機械であるために流体の取り込み量が多く、
真空ポンプとして用いた場合は、速く所定の真空レベル
に到達することができる。また、前記回転駆動軸の一方
から前記ガス体を導入するガス体通路を前記回転駆動軸
の延設方向に沿って形成しているので、スクロール機構
の冷却を行うことができる。また、前記回転駆動軸と対
面する前記旋回スクロール及び前記固定スクロールと前
記回転駆動軸との間に設けたベアリング及びシール部材
を配置し、前記ガス体通路から前記ベアリング及びシー
ル部材に分岐通路を形成しているので、導入したガス体
によって、摺動部分から発生する微細な浮遊物を排出し
て、摺動部分及びシール部材の耐久性が向上する。ま
た、前記旋回スクロールと対面配置された前記分岐通路
と連通可能なベアリング周辺から、旋回スクロールラッ
プと固定スクロールラップで形成される密閉空間とを連
通形成しているので、前記ガス体は、前記減圧手段から
排出される空気及び/または前記反応ガスの圧縮流体と
混合状態で排出することとなり、排出口を別設すること
なく、構成が簡単化する。そして、前記ガス体を導入し
つつ、前記密閉空間から導入後の前記ガス体を排出する
ように構成しているので、制御工程が簡略化する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0029】図1は、オイルフリー真空ポンプの第1実
施の形態を示す基本構成図である。同図において、ポン
プ本体1Aの回転軸22は右端を図示しないモータの駆
動軸の先端部であるモータ軸頭2に連結され、モータの
回転力によりモータ軸芯13を中心に回転可能に設けら
れている。この回転軸22の中央部分は、その外周がモ
ータ軸芯13よりは幾分膨らんだ偏芯部22Ahを有
し、その偏芯部22Ahの両端部はハウジング5A及び
24Aの軸受部33A及び34Aに回転可能に支持され
ている。
【0030】固定スクロールを構成するハウジング5A
及び24Aは、それぞれ円蓋状をなし、ケーシングとし
て機能するその周壁をシール部材32を介して当接させ
てその内部に密閉空間を形成している。ハウジング24
Aには、ラップ摺動面24Abが軸方向垂直に設けら
れ、その摺動面24Abには、その中央部分に、前述の
回転軸22Aの偏芯部22Ahを外れた、偏芯しない部
分が回転可能に嵌合する開口部が設けられ、その開口部
近傍を先端として渦巻状のラップ7Aが植設され、該ラ
ップ7Aの上縁には溝が設けられ、該溝には相手側摺動
面と接触して密閉状態を完全にするフッソ系樹脂等の自
己潤滑性のあるチップシール14が嵌入されている。
【0031】前記ラップ7Aの先端の近傍の摺動面4A
dに吐出孔24Acが開設され、該吐出孔24Acから
吐出通路24Adを通ってハウジング24Aの外周面に
設けた吐出口部9Aaから外部に圧縮気体が排出される
ように構成されている。
【0032】また、ハウジング24Aの周壁部分には、
120゜ずつ円周方向3箇所に3対の公転機構37が設
けられている。この公転機構37は、後述する旋回スク
ロールと連結している。また、ハウジング24Aの外周
部には、吸入口部8Aが設けられ、該吸入口部8Aは図
示しない、真空にしようとする容器と連結され、その容
器から開口部8Aを介して、前記容器内の気体が吸引さ
れる。
【0033】一方、ハウジング5Aには、ラップ摺動面
5Abが軸方向垂直に設けられ、その摺動面5Abに
は、吐出孔5Acが開設され、該吐出孔5Acから吐出
通路5Adを通ってハウジング5Aの外周面に設けた吐
出口部9Abから外部に圧縮気体が排出されるように構
成されている。また、摺動面5Abの中央部分に、前述
の回転軸22Aの偏芯部22Ahを外れた、偏芯しない
部分が回転可能に嵌合する開口部が設けられ、その開口
部近傍を周端として渦巻状のラップ6Aが植設され、該
ラップ6Aの上縁には溝が設けられ、該溝には相手側摺
動面と接触して密閉状態を完全にするチップシール14
が嵌入されている。
【0034】ハウジング5A及び24Aが形成する内部
空間には、旋回スクロール3Aが公転可能に嵌挿され
る。旋回スクロール3Aは、円盤状に形成されたプレー
トの摺動面3Ad及び3Aeに前記ハウジング5A、2
4Aに設けられた固定スクロールラップ6A、7Aと嵌
合可能なラップ26A及び27Aが植設されている。
【0035】旋回スクロール3Aの中央部分には、前述
した回転軸22Aの偏芯部分22Ahが回転可能に嵌合
する開口部3Aaが開設され、該開口部3Aaにはリン
グスペーサ41を中心にベアリング39及び40が配置
され、その両側にはグリスの漏洩を防止する動的シール
部材23、25(図6)が配置されている。よって、リ
ングスペーサ41と回転軸22Aとの空間へは、通路2
2Acからガスの流入、流出が可能であり、ガスの流出
より流入が多い場合は、ガス溜まり部分42として作用
する。
【0036】また、軸受部33Aは、ベアリング44が
配置され、その両側にはグリスの漏洩を防止する動的シ
ール部材17、21(図5)が配置されている。よっ
て、ベアリング44と動的シール部材21との間の空間
へは、通路22Adからガスの流入、流出が可能であ
り、ガスの流出より流入が多い場合は、ガス溜まり部分
43として作用する。
【0037】前記旋回スクロール3Aの開口部3Aa
は、偏芯部分22Aaとの嵌合部を構成するとともに、
この嵌合部の外周側は、前記回転軸22Aの偏芯部分2
2Aaの全長に亙ってラップ26Aa及び27Aaが外
周側に向かって螺旋状に植設形成されている。前記嵌合
部に隣接して互いに連通する吐出通路3b、3cが設け
られている。そして、該吐出通路3b、3c内には固定
ラップと旋回ラップにより形成される最終密閉空間から
連通して開口する開口孔3g、3hが設けられている。
【0038】また、図6に示すように、ハウジング24
Aの前述した軸受部34Aには回転軸22Aを支持する
ベアリング35が配設されている。該ベアリング35の
近傍から、該軸受部34Aの外周側に向かって導入路3
8が設けられ、該導入路38は導入通路36aと連通
し、該導入通路36aを有する導入管36は、大気より
も高圧の窒素ガスを収納した第2ガス供給源49(不図
示)と連結され、該ガス供給源49から圧縮ガスが導入
可能に構成されている。
【0039】前記ベアリング35に並んで回転軸22A
方向に、動的シール部材30、31が前記導入路38と
略同じ断面積を有するリング状のガス溜まり部分24A
fを形成して、該ガス溜まり部分24Af離間して配置
されている。その溜まり部分24Afは図8に示すよう
に、動的シール部材30と図示しない動的シール部材3
1と間のリング状に形成され、ガス供給源からの窒素ガ
スは前記前記溜まり部分24Afに供給される。
【0040】一方、回転軸22Aは、回転軸線13に沿
って図1上に中心通路22Aaは設けられ、左方側に排
出可能に構成されている。図5において、回転軸22A
の左端部22Aeは軸心に垂直断面がDカット(D形状
にカット)されるとともに、左端からネジ部22Afが
設けられ、このDカット部22Agには冷却ファン28
が押さえ板11を介して押さえリング12によって固着
されている。該押さえリング12には回転軸22Aの中
心通路22Aaと連通する中心通路12aが設けられて
いる。
【0041】また、ジョイントリング10の端部10c
は、動的シール部材16を介して押さえリング12のフ
ランジ部と押さえ板11との間に挟持されるとともに、
フランジ部10bは、複数の空気流通孔を有するカバー
18に当接保持され、ネジ部10aにはジョイント筒4
が静的シール部材15を介してネジ固着されている。よ
って、回転軸22Aは冷却ファン28、押さえ板11、
ジョイントリング12は一体で回転するが、押さえリン
グ12からジョイントリング10へは回転力は伝達され
ない。
【0042】また、ジョイントリング10のネジ部10
aにはジョイント4が静的シール部材15を介してネジ
止めされている。該ジョイント4は押さえリング12の
中心通路12aと連通する中心通路4aが設けられてい
る。そして、このジョイント4は後述するポンプ55と
接続している。
【0043】また、ハウジング24Aの外側の回転軸2
2Aには、この真空ポンプを冷却するファン29が設け
られ、このファンを保護するカバー19が複数の空気流
通孔を有してハウジング24Aに取付られている。ま
た、旋回スクロール3Aの外周部には、前述したように
ハウジング24Aに一端が支持され、120゜ずつ円周
方向3箇所に3対の公転機構37の他端が支持され、該
公転機構37を介して前記ハウジングに設けた固定スク
ロールラップとは偏心した回転中心を有して公転するよ
うに配置される。
【0044】このように構成されたスクロール流体機械
1Aは、後述する第2ガス供給源49からの窒素ガスが
旋回スクロール3Aを駆動する回転軸22Aの中心通路
22Aaに供給される。そして、ジョイント4(図5)
より下流側に配置されたポンプ55(図9)が駆動しな
い状態においては、図6に示すようにガス溜まり24A
fを経由して回転軸22Aの中心通路22Aaに窒素ガ
スが供給され、中心通路22Acからガス溜まり42に
供給され、ベアリング39、40の周囲に充満する。
【0045】そして、図5に示すように、中心通路22
Aaから通路22Adを通ってガス溜まり43に浸入
し、ベアリング44の周囲に充満し、また、押さえリン
グ12とジョイント4との間の空隙58に浸入する。
【0046】この状態で、後述するポンプ55が動作を
開始すると、窒素ガスが供給されている状態のままで、
回転軸22Aの中心通路22Aa内の窒素ガスは図1に
おいて、左方に排出される。その排出されるガス流に吸
引されて空隙58内のガス、ベアリング44、39、4
0の周囲の窒素ガスは排出される。また、ガス溜まり2
4Af内のガスは通路38より流入するガス量より排出
されるガス流が多い場合には、排出される。
【0047】よって、ポンプ55の停止時に窒素ガスを
ベアリング周辺、シール部材周辺に流入し、ガス溜まり
24Af内から排出されるガス量が通路38よりの流入
するガス量より多くするか、また、前記ポンプ55の駆
動時には窒素ガスの流入を停止することにより、ポンプ
55の駆動時に窒素ガスをベアリング周辺、シール部材
周辺のガスを排出することができる。
【0048】図9は、本第1実施の形態にかかる真空ポ
ンプを半導体製造工程のCVD装置に用いた概略ブロッ
ク構成図である。CVD法においては、ウェーハ表面に
SiN膜等の絶縁膜や金属膜の導電性膜を堆積すること
ができるが、この工程において主に使用されるガスは、
可燃性のSiH、SiHCL、爆発性のH、N
、CO、毒性のSiH、NH、CO、HCL、
SiCL、腐食性のNH、HCL等であり、これら
のガスの処理が問題である。
【0049】図9において、半導体ウェーハ45を載置
した石英反応管47は、自動圧力制御装置52と電磁バ
ルブ53を介して、内部ガスを吸入排気する真空ポンプ
1Aに接続され、石英反応管47からの有害ガスは真空
ポンプ1Aから化学処理装置56に排出され、真空ポン
プ1A内の流体圧縮室からベアリング等を通って漏洩す
るガスは無害なガスで希釈化してポンプ55を介して化
学処理装置56に排出されるように構成されている。
【0050】真空ポンプ1Aは、石英反応管47内の残
留ガスを減らすことによって多量の反応ガスを供給して
反応時間を短縮するために、10−3〜10−2Tor
r程度の短時間の排気能力を有するものが望ましい。ま
た、化学処理装置56は未反応ガス及び反応生成物をフ
ィルタにより吸収したり、分解、酸化または希釈化して
外部に排気するように構成される。
【0051】第1ガス供給源48は、内部に反応ガスを
収納するとともに反応ガスの供給を制御する弁手段を有
し、また、自動圧力制御装置52は内部に真空計を備
え、真空の程度により第1電気制御回路50を介して第
1ガス供給源48を動作させて反応ガスを供給し、ま
た、電磁バルブ53を適宜駆動して真空ポンプ1Aへの
バルブの開閉を行う。
【0052】また、第2ガス供給源49は、大気よりも
高圧の窒素ガスを供給可能に構成され、電磁バルブ54
を介して前述した真空ポンプ1Aのハウジング24Aに
設けた導入路38に連結され、旋回スクロール3Aを駆
動する回転軸22Aの中心通路22Aaに窒素ガスを供
給可能に構成されている。
【0053】そして、第1ガス供給源48、収納ヒータ
46及び電磁バルブ53は第1電気制御回路50により
制御され、真空ポンプ1A、第2ガス供給源49及びポ
ンプ55は第2電気制御回路51により制御可能に構成
される。
【0054】次に、上述のごとく構成された本第1実施
の形態にかかるスクロール機構の流体動作を説明する。
図9において、ベース57と石英反応管47を離間させ
て石英反応管47の内部にウェーハ45を載置する。第
1電気制御回路50により電磁バルブ53を開成させ、
第2電気制御回路51により真空ポンプ1Aを駆動す
る。
【0055】図1において、回転軸22Aが回転する
と、旋回スクロール3Aが公転し、石英反応管47から
ガスを吸入し、固定スクロールラップ6A、7Aの外周
からガスを旋回スクロール3Aのラップ26A及び27
Aによって、それらの固定スクロールラップ及び旋回ス
クロールラップによって形成する密閉空間に取り込み、
この密閉空間によって圧縮される。
【0056】この密閉空間の動作を図4を用いて固定ス
クロールラップ7Aと旋回スクロールラップ27Aとに
より説明すると、固定スクロールラップ7Aと旋回スク
ロールラップ27Aとにより取り込まれ圧縮された圧縮
空間R(a)内の圧縮ガスは旋回スクロールの駆動に
より圧縮空間R(b)を経て、圧縮空間R(a)が
吐出孔3gと連通し、吐出通路3cに排出される。
【0057】また、固定スクロールラップ7Aと旋回ス
クロールラップ27Aとにより取り込まれ圧縮された圧
縮空間S(b)内の圧縮ガスは旋回スクロールの駆動
により圧縮空間S(a)を経て、圧縮空間S(b)
が吐出孔3gと連通し、吐出通路3cに排出される。吐
出通路3cは吐出孔24Acに連通し、該吐出孔24A
cから吐出通路24Adを通ってハウジング24Aの外
周面に設けた吐出口部9Aaから外部の化学処理装置5
6に吐出ガスが排出される。
【0058】一方、ポンプ55が動作を停止しているの
で、電磁バルブ54が開成すると、第2ガス供給源49
から流入される圧縮窒素ガスは、導入管36(図6)か
ら導入通路38に入り、ガス溜まり24Afから回転軸
22Aの中心通路22Aaに導入される。そして、窒素
ガスは通路22Acを通ってガス溜まり42からベアリ
ング39、40の周囲に充満し、また、通路22Adを
通ってガス溜まり43からベアリング44の周囲に充満
し、空隙58へも浸入する。
【0059】この状態で、電磁バルブ54を閉成し、ポ
ンプ55を動作させると、回転軸22Aの中心通路22
Aa内の窒素ガスは図1において、左方に排出される。
そして、その排出されるガス流に吸引されて空隙58内
のガス、ベアリング44、39、40の周囲の窒素ガス
は排出される。そして、ポンプ55により窒素ガスは外
部の化学処理装置56に排出される。
【0060】この結果、スクロールラップが形成する密
閉圧縮室に僅かな漏洩があり、その漏洩ガスがベアリン
グ、シール部材に到達しても、ベアリング及びシール部
材等を腐食させたり、真空ポンプ外部に漏洩することを
防止することができる。また、ポンプ55は間欠的に駆
動し、回転軸22A内において、旋回スクロール3Aが
発生する熱を冷却することができる。
【0061】石英反応管47の真空の程度は、自動圧力
調整装置52により制御される。真空ポンプ1Aが所定
の真空度に石英反応管47内の気体を吸引すると、第1
電気制御回路50に真空引き完了信号が送られ、第1電
気制御回路50は電磁バルブ53を閉成し、ヒータ46
を駆動するとともに、第1ガス供給源48を駆動して反
応ガスを石英反応管47に供給する。
【0062】自動圧力調整装置52は、石英反応管47
内の真空度を観察して真空の程度により第1電気制御回
路50を介して第1ガス供給源48を動作させて反応ガ
スを供給し、また、電磁バルブ53を適宜駆動して真空
ポンプ1Aへのバルブの開閉を行う。そして、ウェーハ
の膜堆積に適した真空度より下回ると、すなわち反応ガ
スの圧力が所定値より上昇すると、電磁バルブ53を開
成して真空ポンプ1Aにより反応ガスを吸引して石英反
応管47内の圧力を一定に制御する。
【0063】所定時間が経過すると、第1ガス供給源4
8とヒータ45の駆動が停止し、真空ポンプ1Aにより
石英反応管47内の反応ガスが所定真空度になるまで吸
入され、電磁バルブ53が閉成され、真空ポンプ1Aの
駆動が停止し、膜形成作業が終了して、ウェーハ45が
石英反応管47から取り出され、石英反応管47内部が
洗浄される。
【0064】つぎに、第2実施の形態にかかるオイルフ
リー真空ポンプを説明する。第1実施の形態との相違点
は、第1実施の形態の圧縮流体の吐出通路がハウジング
に二つ設けているのに対して、第2実施の形態において
は、一つである点、回転軸に設けた希釈用の圧縮ガスの
導入形態が両者異なる点、第2実施の形態においては旋
回スクロールの密閉圧縮室に希釈用の圧縮ガスが導入さ
れる点である。
【0065】図10は、オイルフリー真空ポンプの第2
実施の形態を示す基本構成図である。同図において、ポ
ンプ本体1Bの回転軸22Bは右端を図示しないモータ
の駆動軸の先端部であるモータ軸頭2に連結され、モー
タの回転力によりモータ軸芯13を中心に回転可能に設
けられている。この回転軸22Bの中央部分は、その外
周がモータ軸芯13よりは幾分膨らんだ偏芯部22Ba
を有し、その偏芯部22Baの両端部はハウジング5B
及び24Bの軸受部33B及び34Bに回転可能に支持
されている。
【0066】固定スクロールを構成するハウジング5B
及び24Bは、それぞれ円蓋状をなし、ケーシングとし
て機能するその周壁をシール部材32を介して当接させ
てその内部に密閉空間を形成している。ハウジング24
Bには、ラップ摺動面24Bbが軸方向垂直に設けら
れ、その摺動面24Bbには、その中央部分に、前述の
回転軸22Bの偏芯部22Baを外れた、偏芯しない部
分が回転可能に嵌合する開口部が設けられ、その開口部
近傍を先端として渦巻状のラップ7Bが植設され、該ラ
ップ7Bの上縁には溝が設けられ、該溝には相手側摺動
面と接触して密閉状態を完全にするフッソ系樹脂等の自
己潤滑性のあるチップシール14が嵌入されている。
【0067】一方、ハウジング5Bには、ラップ摺動面
5Bbが軸方向垂直に設けられ、その摺動面5Bbに
は、吐出孔5Bcが開設され、該吐出孔5Bcから吐出
通路5Bdを通ってハウジング5Bの外周面に設けた吐
出口部9Bから外部に圧縮気体が排出されるように構成
されている。また、摺動面5Bbの中央部分に、前述の
回転軸22Bの偏芯部22Bhを外れた、偏芯しない部
分が回転可能に嵌合する開口部が設けられ、その開口部
近傍を周端として渦巻状のラップ6Bが植設され、該ラ
ップ6Bの上縁には溝が設けられ、該溝には相手側摺動
面と接触して密閉状態を完全にするチップシール14が
嵌入されている。
【0068】ハウジング5B及び24Bが形成する内部
空間には、旋回スクロール3Bが公転可能に嵌挿され
る。旋回スクロール3Bは、円盤状に形成されたプレー
トの摺動面3Bd及び3Beに前記ハウジング5B、2
4Bに設けられた固定スクロールラップ6B、7Bと嵌
合可能なラップ26B及び27Bが植設されている。
【0069】旋回スクロール3Bの中央部分には、前述
した回転軸22Bの偏芯部分22Bhが回転可能に嵌合
する開口部3Baが開設され、該開口部3Baにはリン
グスペーサ60(図15)を中心にベアリング39及び
40が配置され、その両側にはグリスの漏洩を防止する
動的シール部材23、25が配置されている。また、軸
受部33Bは、ベアリング44(図14)が配置され、
その両側にはグリスの漏洩を防止する動的シール部材1
7、21が配置されている。
【0070】前記旋回スクロール3Bの開口部3Ba
(図15)は、回転軸22Bの偏芯部分22Bhとの嵌
合部を構成するとともに、この嵌合部の外周側は、前記
回転軸22Bの偏芯部分22Bhの全長に亙ってラップ
26B及び27Bが外周側に向かって螺旋状に植設形成
されている。
【0071】旋回スクロール3Bの鏡板には、前記リン
グスペーサ60に設けた開口部60aと連通する通路3
mが、前記ラップ26B及び27Bを交差するように外
周側に向かって設けられ、その外摺側は二股に分岐し
て、それぞれ通路3i及び3jとして、旋回スクロール
3Bの軸受部を形成する本部ランド3Bnと隣接するラ
ップ26B、27Bとの間に連通している。
【0072】この構成をさらに詳しく説明すると、図1
6に示すように、通路3j(3i)は本部ランド3Bn
と隣接するラップ27B(26B)に近接する位置で開
口孔3g(3h)とは回転軸22Bを挟んで反対側に配
設されている。そして、不活性の窒素ガスが供給される
中心通路22Baの先端から折曲した通路22Bbの先
端側には、回転軸22Bの外周とリングスペーサ60と
の間にはガス溜まり59が形成されている。
【0073】よって、窒素ガスが供給されると、このガ
ス溜まり59の延設方向及びベアリングのローラピンの
延設方向に窒素ガスは浸入し、該当ガス溜まり59から
通路3mを通ってラップ27B(26B)と本部ランド
3Bnとの間に供給される。
【0074】また、図15に示すように前記嵌合部に隣
接して互いに連通する吐出通路3kが設けられている。
そして、該吐出通路3k内には固定ラップと旋回ラップ
により形成される最終密閉空間から連通して開口する開
口孔3g、3hが設けられている。また、ハウジング2
4Bの軸受部34Bには回転軸22Bを支持するベアリ
ング35が配置され、該ベアリング35に並んでグリス
の漏洩を防止する動的シール部材30が配設されてい
る。
【0075】一方、回転軸22Bは、回転軸線13に沿
って図10上に前述した中心通路22Baが設けられ、
左方側のジョイント4から圧縮された窒素ガスが導入可
能に構成されている。そして、この中心通路22Baの
断面積は通路3mの断面積より大きく形成されている。
図14において、回転軸22Bの左端部22Beは軸心
に垂直断面がDカット(D形状にカット)されるととも
に、左端からネジ部22Bfが設けられ、このDカット
部22Bgには冷却ファン28が押さえ板11を介して
押さえリング12によって固着されている。該押さえリ
ング12には回転軸22Bの中心通路22Baと連通す
る中心通路12aが設けられている。そして、この中心
通路12aの断面積は回転軸22bの中心通路22Ba
の断面積と等しいかそれより大きく形成される。
【0076】また、ジョイントリング10の端部10c
は、動的シール部材16を介して押さえリング12のフ
ランジ部と押さえ板11との間に挟持されるとともに、
フランジ部10bは、複数の空気流通孔を有するカバー
18に当接保持され、ネジ部10aにはジョイント筒4
が静的シール部材15を介してネジ固着されている。よ
って、回転軸22Bは冷却ファン28、押さえ板11、
ジョイントリング12は一体で回転するが、押さえリン
グ12からジョイントリング10へは回転力は伝達され
ない。
【0077】また、ジョイントリング10のネジ部10
aにはジョイント4が静的シール部材15を介してネジ
止めされている。該ジョイント4は押さえリング12の
中心通路12aと連通する中心通路4aが設けられてい
る。尚、この中心通路4aの断面積は、中心通路12a
の断面積と等しいかそれより大きく形成される。そし
て、このジョイント4は後述する電磁バルブ54を介し
て第2ガス供給源49に接続している。
【0078】また、回転軸22Bは、中心通路22Ba
から分岐した複数の通路22Bdがベアリング44の一
端に向かって設けられ、そして、中心通路22Baの断
面積が通路3mの断面積より大きいので、前記第2ガス
供給源49から所定圧力で窒素ガスが供給されると、容
易に通路22Bdを通ってベアリング44側に窒素ガス
が供給される。そして、動的シール部材17及び21間
にベアリング44の周囲に圧縮された窒素ガスを充満可
能に構成されている。
【0079】また、図10に示すように、ハウジング2
4Bの外側の回転軸22Bには、この真空ポンプを冷却
するファン29が設けられ、このファンを保護するカバ
ー19が複数の空気流通孔を有してハウジング24Bに
取付られている。また、旋回スクロール3Bの外周部に
は、図示しないが120゜ずつ円周方向3箇所に3対の
公転機構が支持され、該公転機構を介して前記ハウジン
グに設けた固定スクロールラップとは偏心した回転中心
を有して公転するように配置される。
【0080】このように構成されたスクロール流体機械
1Bは、後述する第2ガス供給源49からの窒素ガスが
旋回スクロール3Bを駆動する回転軸22Bの中心通路
22Baに供給される。そして、図14に示すように通
路22Bdからベアリング44側に窒素ガスが供給さ
れ、さらに図15、16に示すように通路22Bbから
ガス溜まり59に窒素ガスが供給され、ベアリング3
9、40の周囲に充満する。
【0081】そして、図15、16に示すように、通路
3mから通路3j、3iを通ってラップ27B(26
B)と本部ランド3Bnとの間に窒素ガスが供給され
る。この状態で、真空ポンプ1Bが動作を開始すると、
固定スクロールラップと旋回スクロールラップとで形成
される密閉空間に始めは負圧であり、窒素ガスが供給さ
れている状態のままで、窒素ガスと残存気体を吐出口5
Bcから吐出するが、前記密閉空間は反応管の気体を取
り込み、それを圧縮するにつれて窒素ガスの取り込みは
少なくなり、反応管の真空度が進むにつれて窒素ガスの
取り込み量が増加する。そして、反応管が所定の真空度
に達すると第2ガス供給源49からの窒素ガスの供給が
停止する。窒素ガスの供給が停止すると、各ベアリング
部の周囲にだだよっていた窒素ガスは負圧となるスクロ
ールラップ側に吸引され、吐出口5Bcから吐出され
る。
【0082】図17は、本第2実施の形態にかかる真空
ポンプを半導体製造工程のCVD装置に用いた概略ブロ
ック構成図である。図17において、半導体ウェーハ4
5を載置した石英反応管47は、自動圧力制御装置52
と電磁バルブ53を介して、内部ガスを吸入排気する真
空ポンプ1Bに接続され、石英反応管47からの有害ガ
スは真空ポンプ1Bから排出流体処理装置56に排出さ
れ、真空ポンプ1B内の流体圧縮室から圧縮される反応
ガスは排出流体処理装置56に排出されるように構成さ
れている。
【0083】真空ポンプ1Bは、石英反応管47内の残
留ガスを減らすことによって多量の反応ガスを供給して
反応時間を短縮するために、10−3〜10−2Tor
r程度の短時間の排気能力を有するものが望ましい。ま
た、排出流体処理装置56は未反応ガス及び反応生成物
をフィルタにより吸収したり、分解、酸化または希釈化
して外部に排気するように構成される。
【0084】第1ガス供給源48は、内部に反応ガスを
収納するとともに反応ガスの供給を制御する弁手段を有
し、また、自動圧力制御装置52は内部に真空計を備
え、真空の程度により第1電気制御回路50を介して第
1ガス供給源48を動作させて反応ガスを供給し、ま
た、電磁バルブ53を適宜駆動して真空ポンプ1Bへの
バルブの開閉を行う。
【0085】また、第2ガス供給源49は、大気よりも
高圧の窒素ガスを供給可能に構成され、電磁バルブ54
を介して前述した真空ポンプ1Bのジョイント4を経由
して、旋回スクロール3Bを駆動する回転軸22Bの中
心通路22Baに窒素ガスを供給可能に構成されてい
る。
【0086】そして、第1ガス供給源48、収納ヒータ
46及び電磁バルブ53は第1電気制御回路50により
制御され、真空ポンプ1B及び、第2ガス供給源49は
第2電気制御回路51により制御可能に構成される。
【0087】次に、上述のごとく構成された本第2実施
の形態にかかるスクロール機構の流体動作を説明する。
図17において、ベース57と石英反応管47を離間さ
せて石英反応管47の内部にウェーハ45を載置する。
第1電気制御回路50により電磁バルブ53を開成さ
せ、第2電気制御回路51により真空ポンプ1Bを駆動
する。
【0088】図10において、回転軸22Bが回転する
と、旋回スクロール3Bが公転し、石英反応管47から
ガスを吸入し、固定スクロールラップ6B、7Bの外周
からガスを旋回スクロール3Bのラップ26B及び27
Bによって、それらの固定スクロールラップ及び旋回ス
クロールラップによって形成する密閉空間に取り込み、
この密閉空間によって圧縮される。
【0089】この密閉空間の動作を図13を用いて固定
スクロールラップ7Bと旋回スクロールラップ27Bと
により説明すると、固定スクロールラップ7Bと旋回ス
クロールラップ27Bとにより取り込まれ圧縮された圧
縮空間R′(b)内の圧縮ガスは旋回スクロールの駆
動により圧縮空間R′(b)を経て、圧縮空間R
(b)が吐出孔3gと連通し、吐出通路3kに排出され
る。
【0090】また、固定スクロールラップ7Bと旋回ス
クロールラップ27Bとにより取り込まれ圧縮された圧
縮空間S′(a)内の圧縮ガスは旋回スクロールの駆
動により圧縮空間S′(b)を経て、圧縮空間S
(a)が吐出孔3gと連通し、吐出通路3kに排出され
る。
【0091】そして、(a)のごとく窒素ガスの通路3
j(3i)が固定スクロールラップ7B(6B)によっ
て塞がっているときは窒素ガスの供給は中断されるが、
(b)のごとく固定スクロールラップ7B(6B)が外
れているときは圧縮空間S′に供給され圧縮空間
′(a)で吐出孔3gから吐出される。
【0092】一方、真空ポンプ1Bの駆動に同期して、
電磁バルブ54が開成すると、第2ガス供給源49から
流入される圧縮窒素ガスは、旋回スクロール3Bを駆動
する回転軸22Bの中心通路22Baに供給される。そ
して、図14に示すように通路22Bdからベアリング
44側に窒素ガスが供給され、さらにその途中の通路4
aから空隙58に浸入し、図15、16に示すように通
路22Bbからガス溜まり59に窒素ガスが供給され、
ベアリング39、40の周囲に充満する。
【0093】そして、図15、16に示すように、通路
3mから通路3j、3iを通ってラップ27B(26
B)と本部ランド3Bnとの間に窒素ガスが供給され
る。真空ポンプ1Bが動作を開始してから窒素ガスの供
給を開始すると、固定スクロールラップと旋回スクロー
ルラップとで形成される密閉空間に始めは負圧であり、
窒素ガスが供給されていない状態のままで、残存気体と
取り込んだ空気を吐出口5Bcから吐出するが、窒素ガ
スの供給によって前記密閉空間は窒素ガスをを取り込み
を始める。
【0094】始め窒素ガスの取り込みが少ないが、真空
ポンプ1Bの反応管からの気体取り組みがすすみ、反応
管の真空度が進むにつれて窒素ガスの取り込み量が増加
する。そして、反応管が所定の真空度に達すると電磁バ
ルブ54が閉鎖され、第2ガス供給源49からの窒素ガ
スの供給が停止する。窒素ガスの供給が停止すると、各
ベアリング部の周囲にだだよっていた窒素ガスは負圧と
なるスクロールラップ側に吸引され、吐出口5Bcから
吐出される。そして、真空ポンプ1Bの動作が停止す
る。吐出された窒素ガス及び/または反応ガスは外部の
排出流体処理装置56に排出される。
【0095】この結果、スクロールラップが形成する密
閉圧縮室に僅かな漏洩があり、その漏洩ガスがベアリン
グ、シール部材に到達しても、ベアリング及びシール部
材等を腐食させたり、真空ポンプ外部に漏洩することを
防止することができる。また、窒素ガスは回転軸22B
内を流通するので、旋回スクロール3Bが発生する熱を
冷却することができる。
【0096】石英反応管47の真空の程度は、自動圧力
調整装置52により制御される。真空ポンプ1Bが所定
の真空度に石英反応管47内の気体を吸引すると、第1
電気制御回路50に真空引き完了信号が送られ、第1電
気制御回路50は電磁バルブ53を閉成し、ヒータ46
を駆動するとともに、第1ガス供給源48を駆動して反
応ガスを石英反応管47に供給する。
【0097】自動圧力調整装置52は、石英反応管47
内の真空度を観察して真空の程度により第1電気制御回
路50を介して第1ガス供給源48を動作させて反応ガ
スを供給し、また、電磁バルブ53を適宜駆動して真空
ポンプ1Bへのバルブの開閉を行う。そして、ウェーハ
の膜堆積に適した真空度より下回ると、すなわち反応ガ
スの圧力が所定値より上昇すると、電磁バルブ53を開
成して真空ポンプ1Bにより反応ガスを吸引して石英反
応管47内の圧力を一定に制御する。
【0098】所定時間が経過すると、第1ガス供給源4
8とヒータ46の駆動が停止し、電磁バルブ54が開成
し、窒素ガスの供給と同時に真空ポンプ1Bにより石英
反応管47内の反応ガスが所定真空度になるまで吸入さ
れ、電磁バルブ54が閉成され、窒素ガスの供給が停止
し、その後所定時間後に電磁バルブ53が閉成され、真
空ポンプ1Bの駆動が停止し、膜形成作業が終了して、
ウェーハ45が石英反応管47から取り出され、石英反
応管47内部が洗浄される。
【0099】
【発明の効果】以上記載したごとく、本第1発明におい
ては、減圧手段の上流側の不純物は減圧手段の圧縮・吐
出工程で前記排出流体処理装置に送られて無害化処理さ
れ、摺動部分に漏洩した反応ガス、及び摺動部分から発
生する微細な浮遊物も前記排出流体処理装置に送られて
無害化処理される。よって、可燃性、爆発性、毒性、腐
食性等の反応ガスが半導体処理ラインの環境内に漏洩す
ることを防止することができる。
【0100】また、本第2発明においては、前記減圧手
段内において互いに対面摺動する駆動部材と相手方部材
との摺動部分に前記反応ガスとは別のガス体を導入し
て、導入したガス体と、減圧手段により排出される空気
及び/または前記反応ガスの圧縮流体とを前記排出流体
処理手段に供給しているので、減圧手段の上流側の不純
物は減圧手段の圧縮・吐出工程で前記排出流体処理装置
に送られて無害化処理され、摺動部分に漏洩した反応ガ
ス、及び摺動部分から発生する微細な浮遊物も前記排出
流体処理装置に送られて無害化処理されるので、可燃
性、爆発性、毒性、腐食性等の反応ガスが半導体処理ラ
インの環境内に漏洩することを防止することができる。
【0101】また、本第3発明においては、ガス体導入
手段により導入した前記ガス体を、前記減圧手段から排
出される空気及び/または前記反応ガスの圧縮流体と混
合状態で排出するので、特別に前記ガス体専用のガス体
排出手段を設ける必要はなく、構成が単純化する。そし
て、前記減圧手段内において互いに対面摺動する駆動部
材と相手方部材との摺動部分に前記反応ガスとは別のガ
ス体を導入して、導入したガス体と、減圧手段により排
出される空気及び/または前記反応ガスの圧縮流体とを
前記排出流体処理手段に供給しているので、減圧手段の
上流側の不純物は減圧手段の圧縮・吐出工程で前記排出
流体処理装置に送られて無害化処理され、摺動部分に漏
洩した反応ガス、及び摺動部分から発生する微細な浮遊
物も前記排出流体処理装置に送られて無害化処理される
ので、可燃性、爆発性、毒性、腐食性等の反応ガスが半
導体処理ラインの環境内に漏洩することを防止すること
ができる。
【0102】また、本第4発明においては、減圧手段内
において互いに対面摺動する駆動部材と相手方部材との
摺動部分に前記反応ガスとは別のガス体を導入して、導
入したガス体によって、摺動部分から発生する微細な浮
遊物を排出するので、摺動部分の耐久性が向上するとと
もに、スクロール機構の冷却を行うことができる。
【0103】また、本第5発明は、ダブルラップ形式の
スクロール機械であるために流体の取り込み量が多く、
真空ポンプとして用いた場合は、速く所定の真空レベル
に到達することができる。また、前記回転駆動軸の一方
からガス体を導入し、他方から前記ガス体を排出するガ
ス体通路を前記回転駆動軸の延設方向に沿って形成して
いるので、スクロール機構の冷却を行うことができる。
また、前記ガス体通路から分岐通路を形成し、前記ベア
リング及びシール部材に前記ガス体を供給可能に構成し
ているので、導入したガス体によって、摺動部分から発
生する微細な浮遊物を排出して、摺動部分及びシール部
材の耐久性が向上することができる。そして、前記供給
制御手段により前記ガス体を導入後は、前記排除制御手
段の動作が停止するまでは前記供給制御手段は停止して
いるので、前記ガス体に供給中に排除をすることはな
く、前記供給制御手段と排除制御手段は交互に行うこと
となり、前記ベアリング部分の奥までガス体を浸入させ
ることができるとともに、奥の微細な浮遊物を排除する
ことができる。
【0104】また、本第5発明は、ダブルラップ形式の
スクロール機械であるために流体の取り込み量が多く、
真空ポンプとして用いた場合は、速く所定の真空レベル
に到達することができる。また、前記回転駆動軸の一方
から前記ガス体を導入するガス体通路を前記回転駆動軸
の延設方向に沿って形成しているので、スクロール機構
の冷却を行うことができる。また、前記回転駆動軸と対
面する前記旋回スクロール及び前記固定スクロールと前
記回転駆動軸との間に設けたベアリング及びシール部材
を配置し、前記ガス体通路から前記ベアリング及びシー
ル部材に分岐通路を形成しているので、導入したガス体
によって、摺動部分から発生する微細な浮遊物を排出し
て、摺動部分及びシール部材の耐久性が向上することが
できる。また、前記旋回スクロールと対面配置された前
記分岐通路と連通可能なベアリング周辺から、旋回スク
ロールラップと固定スクロールラップで形成される密閉
空間とを連通形成しているので、前記ガス体は、前記減
圧手段から排出される空気及び/または前記反応ガスの
圧縮流体と混合状態で排出することとなり、排出口を別
設することなく、構成が簡単化する。そして、前記ガス
体を導入しつつ、前記密閉空間から導入後の前記ガス体
を排出するように構成しているので、制御工程が簡略化
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るオイルフリー流体機械の第1実
施の形態を示す基本構成図である。
【図2】 図1における旋回スクロールの左側面図であ
る。
【図3】 図1における旋回スクロールの右側面図であ
る。
【図4】 旋回スクロールラップと固定スクロールラッ
プとの圧縮動作を説明する説明図である。
【図5】 図1の要部拡大図である。
【図6】 図1の要部拡大図である。
【図7】 図6のA−A断面図である。
【図8】 図6のB−B断面図である。
【図9】 半導体製造装置の第1実施の形態を示すブロ
ック構成図である。
【図10】 本発明に係るオイルフリー流体機械の第2
実施の形態を示す基本構成図である。
【図11】 図10における旋回スクロールの右側面図
である。
【図12】 図1における旋回スクロールの左側面図で
ある。
【図13】 旋回スクロールラップと固定スクロールラ
ップとの圧縮動作を説明する説明図である。
【図14】 図10の要部拡大図である。
【図15】 図10の要部拡大図である。
【図16】 図15のC−C断面図である。
【図17】 半導体製造装置の第2実施の形態を示すブ
ロック構成図である。
【符号の説明】
8A 真空ポンプ(減圧手段) 45 半導体ウェーハ 47 石英反応管 56 排出流体処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 29/00 F04C 29/00 E 29/04 29/04 N Fターム(参考) 3H029 AA02 AA24 AB06 BB12 BB16 CC17 CC46 3H039 AA09 BB13 BB15 CC19 4K030 EA12 5F045 AB33 AC01 AC03 AC12 AC13 AE13 AE15 DP20 EG03 EG05 EG07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハを載置する反応室内を減
    圧して、該反応室内に反応ガスを導入して化学処理する
    半導体製造ラインにおいて減圧中もしくは化学処理中に
    発生する不純物を排除する半導体製造ラインにおける不
    純物排除方法において、 流体を処理して無害化する排出流体処理装置を設けると
    ともに、該排出流体処理装置を出口側に接続し、入口側
    を前記反応室に接続した、前記反応室を減圧する減圧手
    段を設け、 該減圧手段内の駆動部材が対面摺動する相手方部材との
    摺動部分に前記反応ガスとは別のガス体を導入して、前
    記ガス体を導入後前記減圧手段から排出し前記排出流体
    処理装置に送る導入・排出工程を有することを特徴とす
    る半導体製造ラインにおける不純物排除方法。
  2. 【請求項2】 前記導入・排出工程は、前記ガス体を導
    入する第1工程と、前記ガス体を導入後前記減圧手段か
    ら排出する第2工程とを備え、該第2工程動作時は前記
    第1工程は停止していることを特徴とする請求項1記載
    の半導体製造ラインにおける不純物排除方法。
  3. 【請求項3】 前記導入・排出工程は、前記ガス体を前
    記摺動部分を通って前記減圧手段の圧縮室に導入し、前
    記反応ガスもしくは空気とともに排出することを特徴と
    する請求項1記載の半導体製造ラインにおける不純物排
    除方法。
  4. 【請求項4】 半導体ウェーハを載置する反応室内を減
    圧して、該反応室内に反応ガスを導入して化学処理する
    半導体製造システムにおいて、 前記反応室を減圧する減圧手段と、 前記減圧手段内において互いに対面摺動する駆動部材と
    相手方部材との摺動部分に前記反応ガスとは別のガス体
    を導入するガス体導入手段と、 該ガス体導入手段により前記減圧手段に導入した前記ガ
    ス体を排出するガス体排出手段と、 前記減圧手段からの排出流体を処理する排出流体処理手
    段とを設け、 該減圧手段により排出される空気及び/または前記反応
    ガスの圧縮流体と、前記ガス体排出手段から排出される
    前記ガス体とを前記排出流体処理手段に供給することを
    特徴とする半導体製造システム。
  5. 【請求項5】 前記ガス体排出手段は、前記減圧手段の
    動作中に間欠的に動作することを特徴とする請求項4記
    載の半導体製造システム。
  6. 【請求項6】 半導体ウェーハを載置する反応室内を減
    圧して、該反応室内に反応ガスを導入して化学処理する
    半導体製造システムにおいて、 前記反応室を減圧する減圧手段と、 前記減圧手段内において互いに対面摺動する駆動部材と
    相手方部材との摺動部分に前記反応ガスとは別のガス体
    を導入するガス体導入手段と、 該ガス体導入手段により導入した前記ガス体を、前記減
    圧手段から排出される空気及び/または前記反応ガスの
    圧縮流体と混合状態で排出するガス体排出手段と、 前記減圧手段からの排出流体を処理する排出流体処理手
    段とを設け、 前記ガス体排出手段から排出される流体を前記排出流体
    処理手段に供給することを特徴とする半導体製造システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記ガス体導入手段の動作停止は、前記
    反応室内の減圧完了時期に同期して前記減圧手段の動作
    が停止する以前に行われることを特徴とする請求項6記
    載の半導体製造システム。
  8. 【請求項8】 固定スクロールと旋回スクロールとを備
    え、旋回スクロール端板の中央部分に当接する偏芯部分
    を有した回転駆動軸により固定スクロールラップに対し
    て旋回スクロールラップが旋回公転する形式のスクロー
    ル流体機械において、 前記回転駆動軸を、外部からガス体を導入し、該ガス体
    を排出可能に形成するとともに、 前記回転駆動軸と対面する前記旋回スクロールと前記回
    転駆動軸との間に設けたベアリングに前記ガス体を供給
    可能に構成し、 前記ガス体によりスクロール機構の冷却とともに前記ベ
    アリング周辺の不純物を排出することを特徴とするスク
    ロール流体機械。
  9. 【請求項9】 前記回転駆動軸の一方から前記ガス体を
    導入し、他方から前記ガス体を排出するガス体通路を前
    記回転駆動軸の延設方向に沿って形成するとともに、前
    記ガス体通路から前記ベアリングに分岐通路を形成し、 前記ガス体通路に外部からガス体の供給を制御する供給
    制御手段と、前記ガス体通路から前記ガス体を排除する
    排除制御手段とを設け、 前記供給制御手段により前記ガス体を導入後は、前記排
    除制御手段の動作が停止するまでは前記供給制御手段は
    停止していることを特徴とする請求項8記載のスクロー
    ル流体機械。
  10. 【請求項10】 前記回転駆動軸の一方から前記ガス体
    を導入するガス体通路を前記回転駆動軸の延設方向に沿
    って形成し、 前記ガス体通路から前記ベアリングに分岐通路を形成す
    るとともに、該分岐通路と連通可能な前記ベアリング周
    辺から、旋回スクロールラップと固定スクロールラップ
    で形成される密閉空間とを連通形成し、 前記ガス体通路に外部からガス体の供給を制御する供給
    制御手段を設け、 前記供給制御手段により前記ガス体を導入しつつ、前記
    密閉空間から導入後の前記ガス体を排出することを特徴
    とする請求項8記載のスクロール流体機械。
  11. 【請求項11】 ダブルラップ形式の旋回スクロール
    と、該旋回スクロールの端板鏡面に対面して両側に配置
    された固定スクロールとを備え、前記旋回スクロール端
    板の中央部分に当接する偏芯部分を有した回転駆動軸に
    より固定スクロールラップに対して旋回スクロールラッ
    プが旋回公転する形式のスクロール流体機械において、 前記回転駆動軸と対面する前記旋回スクロール及び前記
    固定スクロールと前記回転駆動軸との間に設けたベアリ
    ング及びシール部材を配置し、 前記回転駆動軸の一方からガス体を導入し、他方から前
    記ガス体を排出するガス体通路を前記回転駆動軸の延設
    方向に沿って形成するとともに、前記ガス体通路から分
    岐通路を形成し、前記ベアリング及びシール部材に前記
    ガス体を供給可能に構成し、 前記ガス体通路に外部からガス体の供給を制御する供給
    制御手段と、前記ガス体通路から前記ガス体を排除する
    排除制御手段とを設け、 前記供給制御手段により前記ガス体を導入後は、前記排
    除制御手段の動作が停止するまでは前記供給制御手段は
    停止していることを特徴とするスクロール流体機械。
  12. 【請求項12】 ダブルラップ形式の旋回スクロール
    と、該旋回スクロールの端板鏡面に対面して両側に配置
    された固定スクロールとを備え、前記旋回スクロール端
    板の中央部分に当接する偏芯部分を有した回転駆動軸に
    より固定スクロールラップに対して旋回スクロールラッ
    プが旋回公転する形式のスクロール流体機械において、 前記回転駆動軸と対面する前記旋回スクロール及び前記
    固定スクロールと前記回転駆動軸との間に設けたベアリ
    ング及びシール部材を配置し、 前記回転駆動軸の一方から前記ガス体を導入するガス体
    通路を前記回転駆動軸の延設方向に沿って形成し、 前記ガス体通路から前記ベアリング及びシール部材に分
    岐通路を形成し、 前記旋回スクロールと対面配置された前記分岐通路と連
    通可能なベアリング周辺から、旋回スクロールラップと
    固定スクロールラップで形成される密閉空間とを連通形
    成し、 前記ガス体通路に外部からガス体の供給を制御する供給
    制御手段を設け、 前記供給制御手段により前記ガス体を導入しつつ、前記
    密閉空間から導入後の前記ガス体を排出することを特徴
    とするスクロール流体機械。
JP2000116549A 2000-04-18 2000-04-18 半導体製造ラインに使用可能なスクロール流体機械 Expired - Fee Related JP3739628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000116549A JP3739628B2 (ja) 2000-04-18 2000-04-18 半導体製造ラインに使用可能なスクロール流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000116549A JP3739628B2 (ja) 2000-04-18 2000-04-18 半導体製造ラインに使用可能なスクロール流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001298018A true JP2001298018A (ja) 2001-10-26
JP3739628B2 JP3739628B2 (ja) 2006-01-25

Family

ID=18627998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000116549A Expired - Fee Related JP3739628B2 (ja) 2000-04-18 2000-04-18 半導体製造ラインに使用可能なスクロール流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3739628B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005248904A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Anest Iwata Corp スクロール真空ポンプ
JP2007211639A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd オイルフリースクリュー圧縮機
EP1840326A1 (en) * 2006-03-27 2007-10-03 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine
WO2015182699A1 (ja) * 2014-05-30 2015-12-03 株式会社 荏原製作所 真空排気システム
JP2015227618A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 株式会社荏原製作所 真空排気システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005248904A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Anest Iwata Corp スクロール真空ポンプ
JP4542800B2 (ja) * 2004-03-05 2010-09-15 アネスト岩田株式会社 スクロール真空ポンプ
JP2007211639A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd オイルフリースクリュー圧縮機
EP1840326A1 (en) * 2006-03-27 2007-10-03 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine
US7497673B2 (en) * 2006-03-27 2009-03-03 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine having forced convection generating portion
WO2015182699A1 (ja) * 2014-05-30 2015-12-03 株式会社 荏原製作所 真空排気システム
JP2015227618A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 株式会社荏原製作所 真空排気システム
US10978315B2 (en) 2014-05-30 2021-04-13 Ebara Corporation Vacuum evacuation system

Also Published As

Publication number Publication date
JP3739628B2 (ja) 2006-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2515831B2 (ja) スクリユ―真空ポンプ
JP4999157B2 (ja) 磁気カップリングを介して駆動源に結合した流体機械
US20100209259A1 (en) Evacuation apparatus
EP2434156A1 (en) Dry vacuum pump
JPH05157076A (ja) スクロール型流体機械
JP2001298018A (ja) 半導体製造ラインにおける不純物排除方法、半導体製造システム及びそれらに使用可能なスクロール流体機械
JP3085561B2 (ja) スクリュー真空ポンプ
JP5330896B2 (ja) ドライ真空ポンプ
JP2004263629A (ja) スクリュー真空ポンプ
JPH0932767A (ja) オイルフリースクロール真空ポンプ
JP2003172261A (ja) 回転軸シール機構
JP2008164095A (ja) 磁気カップリング装置
JPS63173870A (ja) 全系回転スクロ−ル流体機械
JPS5874898A (ja) タ−ボ分子ポンプ
JP2006504030A (ja) 逆回転する2つのロータを備えた圧縮機
JP3569039B2 (ja) スクリュー真空ポンプ
JP3884101B2 (ja) オイルフリースクロール真空ポンプ
JPH01216082A (ja) 真空ポンプ
JP4111763B2 (ja) 縦置きスクリュー式真空ポンプ
JP2817751B2 (ja) スクロール流体機械
JPH09264272A (ja) オイルフリー真空ポンプ
JP3396871B2 (ja) スクロール形真空ポンプ
JP2004293377A (ja) 多段式ドライポンプ
JP2001140784A (ja) 真空ポンプ
JP2003120554A (ja) スクロール型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3739628

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131111

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees