JP2001297912A - 開閉器の回転型操作機構 - Google Patents

開閉器の回転型操作機構

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JP2001297912A JP2000132222A JP2000132222A JP2001297912A JP 2001297912 A JP2001297912 A JP 2001297912A JP 2000132222 A JP2000132222 A JP 2000132222A JP 2000132222 A JP2000132222 A JP 2000132222A JP 2001297912 A JP2001297912 A JP 2001297912A
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    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、広い応用範囲、双安定型特性、永
久磁石の吸引力減増切り替え特性、長ストロークの開、
閉操作性を得ることを目的とする。 【解決手段】 開閉器の開、閉に対応した両端位置間の
範囲のみに回転が制限された回転鉄心2と、回転鉄心2
の回転でばね力が蓄積される各ばね手段と、回転鉄心2
が両端の各位置まで回転したときばね手段のばね力を超
える吸引力で回転鉄心2をその各位置に保持する永久磁
石5と、回転鉄心2が一端位置にあるときに永久磁石5
の吸引力をばね手段のばね力以下に弱め、回転鉄心2が
他端側に回転したときには永久磁石5の磁路と同方向の
磁路を形成する電磁コイル4とを有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断器や断路器等
の開閉器の回転型操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、真空遮断器などの開閉器を開閉す
る操作機構としては、予めモータによってばねにエネル
ギを蓄積しておき、機械式キャッチを外してばねのエネ
ルギを解放して動作を開始させる、いわゆる機械式が主
流であった。これに対し、近年、永久磁石と電磁コイル
を併用した電磁アクチュエータ方式が遮断器の開閉操作
機構として採用されつつある。
【0003】真空遮断器に適用された代表的な電磁アク
チュエータ方式の操作機構の構成と動作を図14を用い
て説明する。同図では1相分の真空バルブを駆動する構
成を描いてあるが、3相分を一括して操作する場合も同
様である。なお、以下では永久磁石の作る磁路を破線で
示し、電磁コイルの作る磁路を実線で示す。図14
(a)に示したように、固定鉄心83の中心部に可動鉄
心84がその軸方向に直線運動可能に配設され、固定鉄
心83と可動鉄心84の間に半径方向に着磁された永久
磁石85があり、可動鉄心84を取り囲むように2個の
電磁コイル86a,86bが配置されている。可動鉄心
84は可動軸88を経由して図示しない真空遮断器の真
空バルブに連結されており、その可動鉄心84と真空バ
ルブ接点の間には、閉状態で接点に一定の圧縮力を作用
させるためにワイプばね89が配設されている。
【0004】図14(a)は遮断器の遮断状態(電流ゼ
ロ)であり、破線で示した磁路が形成されて可動鉄心8
4が下部吸着面87aに吸着され、真空遮断器の接点の
開状態を維持している。投入電磁コイル86bが励磁さ
れると、図14(b)に示したように、実線の磁路が形
成され、破線の磁路に加算される結果、下部吸着面87
aでの吸引力が低下し、上部吸着面87bでの吸引力が
増す。その結果、可動鉄心84は上方に吸引され、接点
の投入動作を開始する。図14(c)は投入直前の状態
であり、この状態では永久磁石85の磁路が切り替わ
り、投入電磁コイル86bの磁路と磁束が強め合うよう
になるため、上方への吸引力が永久磁石85単体の場合
よりも大きくなり、ワイプばね89を圧縮しながら投入
動作が完了する。投入後は永久磁石85の吸引力がばね
力以上になるように設計されており、可動鉄心84が上
部吸着面87bで吸着して電流ゼロの閉状態を維持す
る。
【0005】図15は、上述の投入動作における可動鉄
心84に作用する吸引力(上方への吸引力を正と表示)
とストローク(ギャップ)との関係を示したもので、破
線は永久磁石85のみでの吸引力、実線は投入電磁コイ
ル86bを投入方向に励磁した場合の吸引力の合計であ
る。また一点鎖線はワイプばね89のばね力で、下方に
反発する力を符号を反転して描いたものである。遮断状
態はA点で示され、可動鉄心84は下方に吸引されてい
る。投入電磁コイル86bの励磁によって可動鉄心84
には合力として上方への吸引力が作用し、ワイプばね8
9の圧縮力以上の吸引力で投入動作が完了し(B点)、
電流ゼロの投入状態ではC点で示す永久磁石85の吸引
力のみで、D点で示すばね力に打ち勝って真空バルブの
閉状態を維持している。
【0006】遮断動作における磁路の変化は上述した投
入動作の磁路の逆であるが、予め圧縮されたばね力によ
って可動鉄心84が下方に加速されるために、高速な遮
断動作が可能となる。図14では、2個の電磁コイル8
6a,86bを遮断用と投入用に使い分ける例で説明し
たが、2個を直列接続として、遮断と投入とで励磁方向
を逆転しても同じ動作が可能である。
【0007】この電磁アクチュエータ方式の優れた点は
2点あり、第1の点は「双安定型」と呼ばれる特性で、
上述のように、遮断器の「開位置」「閉位置」を永久磁
石の吸引力で維持するため特別の固定機構が不要であ
り、また部品点数が少ないため、機械式に比べて安価で
長寿命であるなど大きな長所を持っている。第2の点
は、永久磁石の吸引力を減じる方向に電磁コイルを励磁
して運動を開始した後、運動終点では永久磁石の吸引力
を強める方向に磁路が切り替わる点である。この特性の
ために運動終点近傍にてばねを変形させることができる
のである。以下では第2の特性を「吸引力の減増切り替
え」と呼ぶ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁アクチュエ
ータ方式の操作機構では、永久磁石や電磁石の吸引力は
磁極間のギャップが大きくなると急激に低下する傾向が
あり、このため、電磁アクチュエータ方式の操作機構は
適用範囲が小さく、開閉するギャップ距離で20mm程
度が限界であり、長ストローク化が難しいという問題が
あった。また、図14の構成例では可動鉄心は直線運動
を基本としているが、遮断器全体の構成としては、必ず
しも操作機構の駆動軸と真空バルブ軸とが直結される場
合のみではない。スイッチギヤのレイアウト上、例え
ば、電磁アクチュエータの操作軸と遮断器の操作軸とを
回転レバーで結合して電磁アクチュエータの直線運動を
一度回転運動に変換した後、真空バルブを開閉する場合
もあり、また接点を回転運動で入り切りする断路器もあ
り、回転運動が可能な操作機構が望まれていた。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
コンパクトで単純な構成で、回転運動により接点の開、
閉を行うことが可能な広い応用範囲、双安定型特性、永
久磁石の吸引力減増切り替え特性、長ストロークの開、
閉操作性、高信頼性、省電力性、高速応答性及び大きな
保持力を持つ開閉器の回転型操作機構を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、固定鉄心と、この固定鉄心
に対し開閉器の開、閉に対応した両端位置間の一定範囲
のみに回転が制限された回転鉄心と、この回転鉄心の前
記両端位置への回転でばね力が蓄積される各ばね手段
と、前記回転鉄心が前記両端の各位置まで回転したとき
前記固定鉄心及び回転鉄心を通る閉磁路を形成し前記ば
ね手段のばね力を超える吸引力により前記回転鉄心を前
記両端の各位置に保持する永久磁石と、励磁により前記
回転鉄心が前記両端のうちの何れか一端位置に保持され
ているときには前記永久磁石の磁路と逆方向の磁路を形
成して前記永久磁石による吸引力を前記ばね手段のばね
力以下に弱め、前記回転鉄心が他端位置に回転したとき
には前記永久磁石の磁路と同方向の磁路を形成する電磁
コイルとを有することを要旨とする。この構成により、
回転鉄心の両端位置への回転を開閉器の開、閉に対応さ
せることで、回転運動で接点の開、閉を行う断路器等に
も適用することが可能となる。また、この両端位置で
は、永久磁石の吸引力のみで開位置あるいは閉位置が保
持される双安定型特性が得られる。ばね手段には、回転
鉄心の回転エネルギがばね力に変換されて蓄積される。
これにより、動作終端での回転鉄心と固定鉄心との衝突
を避けることが可能となり、かつ蓄積されたばね力は次
の回転起動時の駆動力として利用される。即ち、動作開
始時点で電磁コイルを励磁することで、その磁束が永久
磁石の磁力を弱める方向に作用し、ばね力で回転鉄心の
回転が起動する。電磁コイルの磁束は、回転鉄心の動作
終端近くでは逆に永久磁石の磁力を強める方向に作用し
てばね手段の圧縮を助ける。この電磁コイルによる永久
磁石の吸引力減増特性と回転鉄心のフライホイール効果
とで長ストロークの開、閉操作が可能となる。
【0011】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の開閉器の回転型操作機構において、前記固定鉄心は、
各頂点部に前記永久磁石により相隣る同士間で極性が反
転する磁極が形成された偶数個の腕部と前記電磁コイル
が巻回された偶数個の腕部とを交互に放射状に形成し、
前記回転鉄心は、前記固定鉄心の外周部に略環状に形成
してなることを要旨とする。この構成により、上記請求
項1記載の発明の作用と略同様な作用に加えて、さらに
回転角が小さく大容量の回転トルクが必要な開閉器に好
適な操作機構が得られる。
【0012】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の開閉器の回転型操作機構において、前記固定鉄心は略
十字型に形成し、前記回転鉄心は前記固定鉄心の外周部
に略環状に形成し、前記略十字型の固定鉄心における対
向する腕部の各頂点部に前記永久磁石による磁極をそれ
ぞれ反対称に形成し、他の対向する各腕部周りに前記電
磁コイルをそれぞれ配置してなることを要旨とする。こ
の構成により、上記請求項1記載の発明の作用と略同様
な作用に加えて、さらに全体としてコンパクトで単純な
構成の操作機構を実現することが可能となる。
【0013】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の開閉器の回転型操作機構において、前記回転鉄心は略
十字型に形成し、前記固定鉄心は前記回転鉄心の外周部
に略環状に形成し、前記略十字型の回転鉄心における対
向する腕部の各頂点部に対応した前記固定鉄心側に前記
永久磁石による磁極をそれぞれ反対称に形成し、他の対
向する各腕部の周囲部に前記電磁コイルをそれぞれ配置
してなることを要旨とする。この構成により、上記請求
項3記載の発明の作用と略同様な作用が得られる。
【0014】請求項5記載の発明は、上記請求項3又は
4記載の開閉器の回転型操作機構において、前記電磁コ
イルは、前記開閉器の開路用と閉路用とに対応した各別
の電磁コイルとしてなることを要旨とする。この構成に
より、投入直後の遮断動作に対応することができ、高速
動作の必要な遮断器に適した操作機構を実現することが
可能となる。
【0015】請求項6記載の発明は、上記請求項1記載
の開閉器の回転型操作機構において、前記固定鉄心は、
中央部に前記永久磁石による磁極を持ち、その両側部に
前記電磁コイルを設けた鉄心単位を円周状に配置して構
成し、前記回転鉄心は、前記固定鉄心の内側に配置して
なることを要旨とする。この構成により、上記請求項1
記載の発明の作用と略同様な作用に加えて、さらに固定
鉄心の両側部に設けた電磁コイルを開閉器の遮断用と投
入用とに使い分けることで、投入直後の遮断動作に対応
することができ、高速動作の必要な遮断器に適した操作
機構を実現することが可能となる。
【0016】請求項7記載の発明は、上記請求項1記載
の開閉器の回転型操作機構において、前記回転鉄心は、
その一端部と他端部が前記一定範囲を回動して前記固定
鉄心に2面で吸着され、前記永久磁石は前記回転鉄心に
おける一端部及び他端部の各回動範囲に対応した各固定
鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きにそれぞれ配置
し、前記電磁コイルは前記回転鉄心周りに配置してなる
ことを要旨とする。この構成により、上記請求項1記載
の発明の作用と略同様な作用に加えて、さらに開閉器の
開、閉に対応した回転鉄心の回転両端位置において、そ
の回転鉄心が固定鉄心に2面で吸着されることで吸着力
が倍になり、大きな保持力が得られる。
【0017】請求項8記載の発明は、上記請求項1記載
の開閉器の回転型操作機構において、前記回転鉄心は、
その一端部と他端部が前記一定範囲を回動して前記固定
鉄心に2面で吸着され、前記永久磁石は前記回転鉄心に
おける一端部及び他端部の各回動範囲に対応した各固定
鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きにそれぞれ配置
し、前記電磁コイルは前記各永久磁石が配置された各固
定鉄心側部分以外の各固定鉄心部分の周りにそれぞれ配
置してなることを要旨とする。この構成により、上記請
求項7記載の発明の作用と略同様な作用に加えて、さら
に電磁コイルの配置スペースの自由度を大きくすること
が可能となる。
【0018】請求項9記載の発明は、上記請求項1記載
の開閉器の回転型操作機構において、前記回転鉄心は、
その一端部と他端部が前記一定範囲を回動して前記固定
鉄心に2面で吸着され、前記電磁コイルは前記回転鉄心
における一端部及び他端部の各回動範囲に対応した各固
定鉄心部分の周りにそれぞれ配置し、前記永久磁石は前
記各電磁コイルが配置された各固定鉄心部分以外の各固
定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きにそれぞれ配
置してなることを要旨とする。この構成により、上記請
求項7記載の発明の作用と略同様な作用に加えて、さら
に電磁コイルに比べて一般に小形な永久磁石を、回転鉄
心の回動範囲以外の固定鉄心側部分に配置することで回
転角度の大きな操作機構を実現することが可能となる。
【0019】請求項10記載の発明は、上記請求項1記
載の開閉器の回転型操作機構において、前記回転鉄心は
偶数個の腕部を有し、この各腕部が前記一定範囲を回動
して前記固定鉄心に偶数個の面で吸着され、前記永久磁
石は前記回転鉄心における各腕部の回動範囲に対応した
各固定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きにそれぞ
れ配置し、前記電磁コイルは前記回転鉄心における各腕
部周りに配置してなることを要旨とする。この構成によ
り、上記請求項7記載の発明の作用と略同様な作用に加
えて、さらに回転角が小さく大容量の回転トルクが必要
な開閉器に好適な操作機構が得られる。
【0020】請求項11記載の発明は、上記請求項1記
載の開閉器の回転型操作機構において、前記回転鉄心は
偶数個の腕部を有し、この各腕部が前記一定範囲を回動
して前記固定鉄心に偶数個の面で吸着され、前記永久磁
石は前記回転鉄心における各腕部の回動範囲に対応した
各固定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きにそれぞ
れ配置し、前記電磁コイルは前記各永久磁石が配置され
た各固定鉄心側部分以外の各固定鉄心部分の周りにそれ
ぞれ配置してなることを要旨とする。この構成により、
上記請求項10記載の発明の作用と略同様な作用に加え
て、さらに電磁コイルの配置スペースの自由度を大きく
することが可能となる。
【0021】請求項12記載の発明は、上記請求項1記
載の開閉器の回転型操作機構において、前記回転鉄心は
偶数個の腕部を有し、この各腕部が前記一定範囲を回動
して前記固定鉄心に偶数個の面で吸着され、前記電磁コ
イルは前記回転鉄心における各腕部の回動範囲に対応し
た各固定鉄心部分の周りにそれぞれ配置し、前記永久磁
石は前記各電磁コイルが配置された各固定鉄心部分以外
の各固定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きにそれ
ぞれ配置してなることを要旨とする。この構成により、
上記請求項10記載の発明の作用と略同様な作用に加え
て、さらに電磁コイルに比べて一般に小形な永久磁石
を、回転鉄心の回動範囲以外の固定鉄心側部分に配置す
ることで回転角度の大きな操作機構を実現することが可
能となる。
【0022】請求項13記載の発明は、上記請求項1乃
至12の何れかに記載の開閉器の回転型操作機構におい
て、前記永久磁石及び電磁コイルによる各磁路は、前記
回転鉄心の回転平面上に形成することを要旨とする。こ
の構成により、操作機構全体として薄型に設計すること
が可能となり、全体構成の省スペース化が可能となる。
【0023】請求項14記載の発明は、上記請求項1乃
至13の何れかに記載の開閉器の回転型操作機構におい
て、前記回転鉄心と一体で回転する可動体を設けてなる
ことを要旨とする。この構成により、回転鉄心は最適の
磁路構成となることを優先して設計するのが基本である
ため、それだけではフライホイール効果を発揮させるた
めの慣性モーメントが不足する場合がある。このような
場合に、回転鉄心と一体で回転する可動体による十分な
慣性モーメントで確実に摩擦力に打ち勝つフライホイー
ル効果が得られて長ストロークの開、閉操作が可能とな
る。
【0024】請求項15記載の発明は、上記請求項1乃
至14の何れかに記載の開閉器の回転型操作機構におい
て、前記固定鉄心あるいは回転鉄心の少なくとも何れか
一方は、珪素鋼板を当該回転鉄心の回転軸方向に積層し
て構成してなることを要旨とする。この構成により、渦
電流が低減して、永久磁石や電磁コイルによる吸引力が
増加する。
【0025】請求項16記載の発明は、上記請求項1乃
至15の何れかに記載の開閉器の回転型操作機構におい
て、珪素鋼板を前記回転鉄心の回転軸方向に積層して構
成した前記固定鉄心あるいは回転鉄心と前記電磁コイル
とを一体に樹脂モールドして構成してなることを要旨と
する。この構成により、製造工程が短縮されるととも
に、電磁コイル自体が回転する構成にしても損傷のおそ
れがなく、高信頼性でコンパクトな操作機構が実現され
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0027】図1乃至図3は、本発明の第1の実施の形
態を示す図である。図1の(a),(b),(c)は磁
気回路の構成を説明するためのものでケーシングを取り
外した状態の回転型操作機構の側面図、図2はケーシン
グを含めた図1(a)のX1−X1 線相当の断面図、図
3は本回転型操作機構を遮断器に適用する場合の回転型
操作機構と遮断器の可動軸との係合形態を示すもので、
図2のY1 矢印方向からみた図である。
【0028】まず、回転型操作機構10Aの構成を説明
する。図1(a)に示すように、外周部分に固定鉄心1
が配置され、その内側に2箇所の切り欠き部2aを持つ
回転鉄心2が、シャフト3に取り付けられて配置されて
いる。固定鉄心1は円周方向2箇所に突起部分1aが内
側に対向して形成されており、この各突起部分1aの周
りに電磁コイル4が配置されている。回転鉄心2は、固
定鉄心1の突起部分1aと回転鉄心2の切り欠き部2a
との係合により一定角度範囲のみに回転が制限されてい
る。また、両突起部分1aを結ぶ線に対し略直交する方
向の(図では上下位置)固定鉄心1側に回転鉄心2との
間に僅かな空隙を設けられて永久磁石5が2個配置さ
れ、固定鉄心1側に磁極を形成している。この磁極は図
示のように、回転型操作機構10Aの回転中心に対して
(図では上下で)反対称な構成になっている。図2に示
すように、回転鉄心2はシャフト3に固定されており、
固定鉄心1は非磁性体製のケーシング8により保持さ
れ、このケーシング8部分にシャフト3が回転可能に保
持されている。シャフト3の先端部分にはレバー9が固
定されており、このレバー9を介して回転力を開閉装置
に伝達する。図3に示すように、レバー9と遮断器の可
動軸13は連結ピン14で連結されている。遮断器の可
動軸13は上下方向に図中に示した可動範囲内で運動が
可能で、可動軸13側のフランジ部分13aとケーシン
グ8に固定された台座15との間にばね(ばね手段)1
6が設けられており、遮断動作の終点近くでフランジ部
分13aがばね16を圧縮する構成になっている。この
可動軸13の上方には図示しない真空バルブが連結さ
れ、投入状態では図示しないワイプばね(ばね手段)を
圧縮して遮断器接点の投入状態を維持する。
【0029】次に、上述のように構成された回転型操作
機構10Aの作用を説明する。図1(a)は、回転鉄心
2が回転可能範囲の一端に吸引されている状態であり、
これを遮断器の投入状態とする。この状態での磁気回路
状態は図に破線で示すようになっており、上部の磁極か
らの磁路は、左側のギャップ7aによる磁気抵抗が大き
いため、図示したように右側に回り、下側の磁極からの
磁路は右側のギャップ7bの磁気抵抗が大きいため、図
示したように左側に回り、それぞれ閉じた磁気回路を構
成して回転鉄心2を吸着面6bで時計回りに吸引し、前
述のワイプばねをシャフト3を介して圧縮している。
【0030】図1(b)は、遮断動作開始時の状態であ
り、固定鉄心1の突起部分1aが図示した磁極となる方
向に電磁コイル4を励磁する。すると、図の左側の電磁
コイル4による磁路は、磁気抵抗の小さい下方に実線で
記した方向に回り込む磁気回路を形成し、右側の電磁コ
イル4による磁路は、磁気抵抗の小さい上方に実線で記
した方向に回り込む磁気回路を形成する結果、永久磁石
5の磁束を弱める方向に作用する。この結果、吸着面6
bでの回転鉄心2に作用する吸引トルクが低下し、ワイ
プばねの反力によるトルク以下になると、回転鉄心2は
反時計回りに回転を始め、遮断動作を開始する。回転途
中では磁気による吸引トルクは低下するが、回転鉄心2
のフライホイール効果により、途中の摩擦力に打ち勝っ
て回転範囲の終端に向かって回転運動が継続される。
【0031】図1(c)は、遮断動作完了直前の状態で
あり、この状態では回転鉄心2の回転により永久磁石5
の作る磁気回路は、図1(a)で示したものから切り替
わっている。電磁コイル4の作る磁気回路も同様に切り
替わるが、図1(c)の状態では破線の磁束と実線の磁
束が強め合う方向に作用し合い、その結果、回転範囲の
終端では反時計回りの回転トルクが増加する。そして、
回転鉄心2の回転エネルギが加わる結果、レバー9上方
に設けられたばね16を圧縮して、遮断動作が完了す
る。この状態では永久磁石5単独での反時計回りの回転
トルクがばね16の反力によるトルクを上回るように設
計してあり、永久磁石5単独での吸引力で回転鉄心2が
吸着面6aで吸着され、遮断状態が維持される。なお、
投入動作の場合は、電磁コイル4への励磁方向を逆転さ
せることにより、上記の逆の動作として実現される。
【0032】本実施の形態の効果を説明する。上述した
動作における回転鉄心2に作用する回転トルクと回転角
の関係は、図15に示したものと同様であり、回転範囲
の両側では永久磁石5のみの磁力で開位置あるいは閉位
置が保持される双安定型になっている。また、動作開始
時点で永久磁石5の磁力を弱める方向に励磁された電磁
コイル4の磁束は、動作の終点近くでは逆に永久磁石5
の磁力を強める方向に作用する吸引力減増特性を持ち、
終点近くでのばね16の圧縮を助ける作用をする。非常
に簡単な構成ながら、この磁気特性と回転鉄心2のフラ
イホイール効果とで、長ストロークの駆動が可能であ
り、また、終点近くでは、ばね16を変形させて運動エ
ネルギの一部を次の動作用に蓄積するとともに、固定鉄
心1と回転鉄心2の吸着面での衝突を緩和する。これに
より、励磁電流を小さく抑制することができるととも
に、固定鉄心1と回転鉄心2との衝突による部品の損傷
を軽減して信頼性の高い回転型操作機構を実現すること
ができる。
【0033】なお、本実施の形態では全ての磁路を回転
平面上に構成してあるため機構全体を薄型に設計するこ
とが可能であるとともに、図2に示したように、回転鉄
心2あるいは固定鉄心1を珪素鋼板17を回転軸方向に
積層して構成すれば、渦電流による影響が低減されてよ
り高速応答が可能な操作機構が実現できる。また、本実
施の形態では、ケーシング8の外側にばね16を配置す
る構成で説明したが、渦巻きばねのような形態で、ケー
シング8の内部に配置する構成も可能である。
【0034】図4の(a),(b),(c)には、本発
明の第2の実施の形態を示す。なお、回転型操作機構全
体の基本構成は前記第1の実施の形態と略同様であるの
で、本実施の形態以降第5の実施の形態では、固定鉄
心、回転鉄心、永久磁石及び電磁コイルのみの構成で、
磁気回路とその作用、効果を説明する。
【0035】まず、回転型操作機構10Bの構成を説明
する。図4(a)において、略十字型の固定鉄心11が
回転型操作機構10Bの中心部に配置され、外周部に2
箇所の切り欠き部12aを持つ回転鉄心12が配置され
ている。固定鉄心11における4頂点のうち、相対する
2頂点部分に永久磁石5による磁極を有しており、それ
らは図示したように、回転中心に対して反対称に構成さ
れている。また磁極部分と外側の回転鉄心12部分とは
微少な空隙が設けられている。回転鉄心12は切り欠き
部12aで固定鉄心11と係合し、一定角度範囲で回転
可能に運動が制限されている。また固定鉄心11の磁極
を持たない側の2本の腕部11a周りには電磁コイル4
が配置されている。
【0036】次に、上述のように構成された回転型操作
機構10Bの作用を説明する。図4(a)を投入状態と
すると、切り欠き部12aの磁気抵抗が大きいため、図
に破線で示す永久磁石5の磁気回路が形成され、回転鉄
心12は時計回りに吸引されている。次に、図4(b)
に示すように、固定鉄心11の腕部11a部分を図示し
た磁極となる方向に電磁コイル4を励磁すると、電磁コ
イル4による磁路は、磁気抵抗の小さい側に、実線で記
した方向に回り込む磁気回路を形成し、永久磁石5の磁
束を弱める方向に作用する。この結果、吸着面6bでの
回転鉄心12に作用する吸引トルクが低下し、ワイプば
ねの反力によるトルク以下になると、回転鉄心12は反
時計回りに回転を始め、遮断動作を開始する。回転途中
では磁気による吸引トルクは低下するが、回転鉄心12
のフライホイール効果により、途中の摩擦力に打ち勝っ
て回転範囲の終端に向かって回転運動が継続される。
【0037】図4(c)は、遮断動作完了直前の状態で
あり、この状態では回転鉄心12の回転により永久磁石
5の作る磁気回路は、図4(a)で示したものから切り
替わっている。電磁コイル4の作る磁気回路も同様に切
り替わるが、図4(c)の状態では破線の磁束と実線の
磁束が強め合う方向に作用し合い、その結果、回転範囲
の終端では反時計回りの回転トルクが増加する。そし
て、回転鉄心12の持つ回転エネルギが加わる結果、操
作機構外部に設けられたばねを圧縮して、遮断動作が完
了する。この状態では永久磁石5単独での反時計回りの
回転トルクがばねの反力によるトルクを上回るように設
計してあり、永久磁石5単独の吸引力で回転鉄心12が
吸着面6aで吸着され、遮断状態が維持される。なお、
投入動作の場合は、電磁コイル4への励磁方向を逆転さ
せることにより、上記の逆の動作として実現される。
【0038】本実施の形態の効果を説明する。本実施の
形態は、基本的には前記第1の実施の形態の固定鉄心と
回転鉄心の配置を内外で逆にした構成であり、非常に簡
単な構成ながら、双安定型で、吸引力減増特性を持つ長
ストロークの操作機構を実現する作用と効果は基本的に
は第1の実施の形態と変わらない。ただし、電磁コイル
4の配置スペースを大きくとれる利点があるため、全体
をコンパクトに設計することができる。本実施の形態で
は、電磁コイル4をそれぞれ1個ずつ設ける構成を説明
したが、固定鉄心11の1本の腕部11aの周りに電磁
コイルを2個ずつ合計4個配置し、遮断用と投入用とに
電磁コイルを使い分けることも可能である。遮断用と投
入用とで別々の電磁コイルを用いると、投入直後の遮断
動作(いわゆるC−O動作)を実現するための制御が容
易になるため、高速応答の必要な遮断器に適した、安価
で信頼性の高い操作機構を実現することができる。
【0039】図5の(a),(b),(c)には、本発
明の第3の実施の形態を示す。まず、回転型操作機構1
0Cの構成を説明する。図5(a)において、略十字型
の回転鉄心22が回転型操作機構10Cの中心部に配置
され、外周部に2箇所の切り欠き部21aを持つ固定鉄
心21が配置されている。回転鉄心22における4頂点
のうち、相対する2頂点部分の固定鉄心21には永久磁
石5による磁極を有しており、それらは図示したよう
に、回転中心に対して反対称に構成されている。回転鉄
心22の磁極を持たない側の2本の腕部22aは固定鉄
心21の切り欠き部21aの端部と係合し、一定角度範
囲で回転可能に運動が制限されている。また、回転鉄心
22の磁極を持たない側の2本の腕部22a周りには電
磁コイル4が配置されている。ここで、電磁コイル4は
回転鉄心22が回転できる範囲分の空隙を設けて図示し
ないケーシングに固定されている。
【0040】次に、上述のように構成された回転型操作
機構10Cの作用を説明する。本実施の形態の構成は上
記第2の実施の形態を基に、内側の略十字型鉄心を回転
鉄心22としたものであり、磁気回路構成とその作用は
第2の実施の形態と略同様である。
【0041】本実施の形態の効果を説明する。本実施の
形態は、前記第2の実施の形態と同様に、非常に簡単な
構成ながら、双安定型で、吸引力減増特性を持つ長スト
ロークの操作機構を実現できる。電磁コイル4の配置ス
ペースを大きくとれる利点があるため、全体をコンパク
トに設計することができる。本実施の形態では、電磁コ
イル4が固定側に配置されているため、回転動作の衝撃
による劣化が生じ難い利点があり、信頼性の高い操作機
構を実現することができる。なお、回転速度が低速の仕
様であれば、上述のように回転鉄心22と電磁コイル4
の間に空隙を設けず、回転鉄心22に電磁コイル4を固
定して一体に回転できる構成とすることができる。回転
鉄心22を珪素鋼板を積層して構成する場合は、積層体
の一体性を高めるため樹脂モールドを行うが、このとき
電磁コイル4も回転鉄心22と一体に樹脂モールドする
ことが可能である。この構成とすれば、製造工程が短縮
されるとともに、かつ一体成形であるから、電磁コイル
4自体が回転することにより損傷が全く無い、非常に信
頼性の高い、コンパクトな操作機構を実現することがで
きる。
【0042】図6の(a),(b),(c)には、本発
明の第4の実施の形態を示す。本実施の形態は、前記第
2の実施の形態において固定鉄心の磁極数を増加させた
ものである。
【0043】まず、回転型操作機構10Dの構成を説明
する。図6(a)において、8本の腕部31aを持つ固
定鉄心31が回転型操作機構10Dの中心部に配置さ
れ、外周部には4箇所の切り欠き部32aを持つ回転鉄
心32が配置されている。固定鉄心31における8頂点
のうち、相対する4頂点部分に永久磁石5による磁極を
有しており、それらは図示したように、回転中心に対し
て1個毎に極性が反転する構成になっている。回転鉄心
32は切り欠き部32aの端部と固定鉄心31の4本の
腕部31aで係合し、一定角度範囲で回転可能に運動が
制限されている。また固定鉄心31の磁極を持たない側
の4本の腕部31a周りには電磁コイル4が配置されて
いる。
【0044】次に、上述のように構成された回転型操作
機構10Dの作用を説明する。図6(a)を投入状態と
すると、切り欠き部32aの磁気抵抗が大きいため、図
に破線で示す永久磁石5の磁気回路が形成され、回転鉄
心32は時計回りに吸引されている。次に、図6(b)
に示すように、固定鉄心31の腕部31a部分が図示し
た磁極となる方向に電磁コイル4を励磁すると、電磁コ
イル4による磁路は、磁気抵抗の小さい側に、実線で記
した方向に回り込む磁気回路を形成し、永久磁石5の磁
束を弱める方向に作用する。この結果、吸着面での回転
鉄心32に作用する吸引トルクが低下し、ワイプばねの
反力によるトルク以下になると、回転鉄心32は反時計
回りに回転を始め、遮断動作を開始する。回転途中では
磁気による吸引トルクは低下するが、回転鉄心32のフ
ライホイール効果により、途中の摩擦力に打ち勝って回
転範囲の終端に向かって回転運動が継続される。
【0045】図6(c)は、遮断動作完了直前の状態で
あり、この状態では回転鉄心32の回転により永久磁石
5の作る磁気回路は、図6(a)で示したものから切り
替わっている。電磁コイル4の作る磁気回路も同様に切
り替わるが、図6(c)の状態では破線の磁束と実線の
磁束が強め合う方向に作用し合い、その結、回転範囲の
終端では反時計回りの回転トルクが増加する。そして、
回転鉄心32の持つ回転エネルギが加わる結果、操作機
構外部に設けられたばねを圧縮して、遮断動作が完了す
る。この状態では永久磁石5単独での反時計回りの回転
トルクがばねの反力によるトルクを上回るように設計し
てあり、電磁コイル4への励磁を中止しても遮断状態が
維持される。なお、投入動作の場合は、電磁コイル4へ
の励磁方向を逆転させることにより、上記の逆の動作と
して実現される。
【0046】本実施の形態の効果を説明する。本実施の
形態は、基本的には前記第2の実施の形態の固定鉄心と
回転鉄心の極数を4にした構成であり、より一般的には
磁極数が偶数個で、1個ずつ、回転中心に対して磁極構
成を反転する構成とすることにより、双安定型で、吸引
力減増特性を持つ長ストロークの操作機構を実現するこ
とができる。本実施の形態の磁極数を増加する構成は、
回転角が小さく大容量の回転トルクが必要な場合に適し
ており、安価な小容量の永久磁石を多数配置して製造で
きるために、回転型操作機構全体を安価に製造できる。
なお、第1の実施の形態を基本にして、回転鉄心を内側
に配置して、偶数個の磁極を反転させながら円周方向に
配置しても同様な効果が得られる。
【0047】図7の(a),(b),(c)には、本発
明の第5の実施の形態を示す。まず、回転型操作機構1
0Eの構成を説明する。図7(a)において、中心部に
永久磁石5による磁極を有し、その両側に投入用と遮断
用の電磁コイル4a,4bを配置した鉄心単位41A,
41Bが2個、外周部に配置されて固定鉄心41が構成
されている。その内側に2箇所の突起部42aを持つ回
転鉄心42が配置され、固定鉄心単位41A,41Bの
端部と突起部42aとが係合して、一定角度範囲で回転
可能に運動が制限されている。回転鉄心42は2箇所の
突起部42aの略中心位置を通るように回転軸方向に深
い溝42bを有している。本実施の形態では磁極数は任
意に構成できるが、以下では図示したように、左右対称
な2磁極構成として説明する。
【0048】次に、上述のように構成された回転型操作
機構10Eの作用を説明する。図7(a)を投入状態と
する。回転鉄心42に設けられた溝42bの磁気抵抗に
より、図に破線で示す相互に干渉しない永久磁石5の磁
路が形成され、回転鉄心42は吸着面6bで時計回りに
吸引されている。次に、図7(b)に示すように、固定
鉄心41を図示した磁極となる方向に遮断用電磁コイル
4aを励磁すると、遮断用電磁コイル4aによる磁路
は、磁気抵抗の小さい側に、実線で記した方向に回り込
む磁気回路を形成し、永久磁石5による吸着面6bでの
磁束を弱め、反吸引側での磁束を強める方向に作用す
る。この結果、回転鉄心42には反時計回りの回転トル
クが作用し、吸引トルクは低下する。吸引トルクがワイ
プばねの反力による反時計回りのトルク以下になると、
回転鉄心42は反時計回りに回転を始め、遮断動作を開
始する。回転途中では磁気による吸引トルクは低下する
が、回転鉄心42のフライホイール効果により、途中の
摩擦力に打ち勝って回転範囲の終端に向かって回転運動
が継続される。
【0049】図7(c)は、遮断動作完了直前の状態で
あり、この状態では回転鉄心42の回転により永久磁石
5の作る磁気回路は、図7(a)で示したものから切り
替わっている。電磁コイル4aの作る磁気回路も同様に
切り替わるが、図7(c)の状態では破線の磁束と実線
の磁束が強め合う方向に作用し合い、その結果、回転範
囲の終端では反時計回りの回転トルクが増加する。そし
て、回転鉄心42の持つ回転エネルギが加わる結果、操
作機構外部に設けられたばねを圧縮して、遮断動作が完
了する。この状態では永久磁石5単独での反時計回りの
回転トルクがばねの反力によるトルクを上回るように設
計してあり、永久磁石5単独の吸引力のみで吸着面6a
を吸着し、遮断状態が維持される。なお、投入動作の場
合は、投入用電磁コイル4bを励磁することにより、上
記の逆の動作として実現される。
【0050】本実施の形態の効果を説明する。本実施の
形態においても、双安定型、吸引力減増切り替え特性を
持つ長ストロークの操作機構を実現することができる。
回転鉄心42が溝42bで分断されているため、それぞ
れの磁路が独立し相互干渉しないため、磁極数を任意の
構成できる特性を持っている。なお、本実施の形態で
は、遮断用と投入用とに電磁コイルを使い分ける励磁方
法で説明した。この場合は、投入直後の遮断動作(いわ
ゆるC−O動作)を実現するための制御が容易になり、
高速応答の操作機構を実現することができる。また、断
路器のように、高速での動作切り替えが必要でない場合
には、2個のコイルを直列に接続して遮断と投入で励磁
方向を逆転させる構成も可能である。
【0051】図8乃至図10には、本発明の第6の実施
の形態を示す。本実施の形態以降の各実施の形態は、回
転鉄心が固定鉄心に2面又は4面以上の偶数個の面で吸
着して吸着力が増大するようになっている。図8の
(a),(b),(c)は磁気回路の構成を説明するた
めの回転型操作機構の側面図、図9は図8の(a)のX
2−X2 線相当の断面図、図10は本回転型操作機構を
遮断器に適用する場合の回転型操作機構と遮断器の可動
軸との係合形態を示すもので、図9のY2 矢印方向から
みた図である。
【0052】まず、回転型操作機構10Fの構成を説明
する。図8(a)に示すように、固定鉄心51は、下部
鉄心51bと上部鉄心51aとの間に2個の永久磁石5
を互いに磁極が反発する向きに挟み込んで、スタッド2
3で締結して構成されている。その内側に回転鉄心52
が固定鉄心51と2面26a,26cで吸着されるよう
に配置されている。回転鉄心52のシャフト3は固定鉄
心51に固定された非磁性体製のフレーム24により支
持されている。そして回転鉄心52を取り囲むように遮
断用及び投入用の電磁コイル4a,4bが回転鉄心51
側に固定されている。回転鉄心52は固定鉄心51によ
り一定角度範囲のみに回転が制限されている。図9に示
すように、回転鉄心52とシャフト3は一体に固定され
ており、固定鉄心51に固定されたフレーム24により
保持されて回転可能に係合している。シャフト3の先端
部分には可動体としての回転円板25が固定されてお
り、この回転円板25を介して回転力を開閉装置に伝達
する。図10に示すように、回転円板25と遮断器の可
動軸13は連結ピン14で連結されている。遮断器の可
動軸13は上下方向に図中に示した範囲内で運動が可能
で、可動軸13側のフランジ部分13aと回転型操作機
構側に固定された台座15との間にばね16が設けられ
ており、遮断動作の終点近くでフランジ部分13aがば
ね16を圧縮する構成になっている。この可動軸13の
上方には図示しない真空バルブが連結され、投入状態で
は図示しないワイプばねを圧縮して遮断器接点の投入状
態を維持する。
【0053】次に、上述のように構成された回転型操作
機構10Fの作用を説明する。図8(a)は、回転鉄心
52が回転可能範囲の一端に吸引されている状態であ
り、これを遮断器の投入状態とする。この状態での磁気
回路状態は図に破線で示すようになっており、左右の永
久磁石5の磁極から発した磁路は、回転鉄心52を通っ
て2つのループを描きそれぞれの永久磁石5に帰還する
ようになり、2つの吸着面26a,26cで回転鉄心5
2を時計回りに吸引し、前述のワイプばねをシャフト3
を介して圧縮している。
【0054】図8(b)は、遮断動作開始時の状態であ
り、永久磁石5の磁束を打ち消す方向に遮断用電磁コイ
ル4aを励磁する。この結果、永久磁石5による磁束が
弱められて、回転鉄心52に作用する吸引トルクが低下
し、ワイプばねの反力によるトルク以下になると、回転
鉄心52は反時計回りに回転し始め、遮断動作を開始す
る。回転途中では磁気による吸引トルクは低下するが、
回転鉄心52と回転円板25のフライホイール効果によ
り、途中の摩擦力に打ち勝って回転範囲の終端に向かっ
て回転運動が継続される。
【0055】図8(c)は、遮断動作完了直前の状態で
あり、この状態では回転鉄心52の回転により永久磁石
5の作る磁気回路は、図8(a)で示したものから切り
替わり、回転鉄心52内を通過する磁束の方向が逆転す
る。一方、電磁コイル4aが回転鉄心52に作る磁束の
方向は変わらない。その結果、図8(c)の状態では破
線の磁束と実線の磁束が強め合う方向に作用し合い、回
転範囲の終端では反時計回りの回転トルクが増加する。
そして、回転鉄心52の回転エネルギが加わる結果、シ
ャフト3と回転円板25を介してばね16を圧縮して、
遮断動作が完了する。この状態では永久磁石5単独での
反時計回りの回転トルクがばね16の反力によるトルク
を上回るように設計してあり、永久磁石5単独での吸引
力で回転鉄心52が吸着面26b,26dで吸着され、
遮断状態が維持される。なお、投入動作は、投入電磁コ
イル4bを遮断時と逆方向に励磁することにより、上記
の逆の動作として実現される。
【0056】本実施の形態における上述の作用は、図8
において固定鉄心51を吸着部位26a,26b,26
c,26dで仮想的に4個に分割した場合、2つの永久
磁石5を回転鉄心52両端部の各回動範囲に対応した回
転側部位26b−26c間と26d−26a間に配置す
れば成立する。
【0057】本実施の形態の効果を説明する。上述した
動作における回転鉄心52に作用する回転トルクの回転
角の関係は、図15に示したものと同様であり、回転範
囲の両側では永久磁石5のみの磁力で開位置あるいは閉
位置が保持される双安定型になっており、かつ開位置と
閉位置において1磁路当たり2面で吸着される構成であ
るため、従来例の場合に比べて吸着力は2倍になる。ま
た、動作開始時点で永久磁石5の磁力を弱める方向に励
磁された電磁コイル4aの磁束は、動作の終点近くでは
逆に永久磁石5の磁力を強める方向に作用する吸引力減
増特性を持ち、終点近くでのばね16の圧縮を助ける作
用をする。非常に簡単な構成ながら、この磁気特性と回
転鉄心52と回転円板25のフライホイール効果とで、
長ストロークの駆動が可能であり、また、動作終点近く
では、ばね16を変形させて運動エネルギの一部を次の
動作用に蓄積するとともに、固定鉄心51と回転鉄心5
2の吸着面での衝突を緩和する。これにより、励磁電流
を小さく抑制することができるとともに、固定鉄心51
と回転鉄心52との衝突による部品の損傷を軽減して信
頼性の高い回転型操作機構を実現することができる。
【0058】なお、本実施の形態では全ての磁路を回転
平面上に構成してあるため機構全体を薄型に設計するこ
とが可能である。また図9に示したように、回転鉄心5
2あるいは固定鉄心51を珪素鋼板17を回転軸方向に
積層して構成すれば、渦電流による影響が低減されてよ
り高速応答が可能な操作機構が実現できる。また本実施
の形態では電磁コイル4a,4bを回転鉄心52を取り
囲むように固定鉄心51側に配置したが、回転速度が緩
やかな回転型操作機構では、回転鉄心52に固定して回
転させることも可能である。また回転鉄心52の慣性モ
ーメントが十分な大きさの場合は回転円板25を単純な
形状のレバーとすることも可能である。
【0059】図11の(a),(b),(c)には、本
発明の第7の実施の形態を示す。なお、回転型操作機構
全体の基本構成は前記第6の実施の形態と略同様である
ので、本実施の形態以降では、固定鉄心、回転鉄心、永
久磁石及び電磁コイルのみの構成で、磁気回路とその作
用、効果を説明する。
【0060】まず、回転型操作機構10Gの構成を説明
する。図11(a)において、2個の永久磁石5を磁極
が互いに反発する向きに挟み込んだ固定鉄心61が外側
に配置され、内側に回転鉄心62が2面26a,26c
で吸着されるように配置されている。また固定鉄心61
の上部と下部には、それぞれ電磁コイル4が配置されて
いる。
【0061】次に、上述のように構成された回転型操作
機構10Gの作用を説明する。図11(a)を投入状態
とする。この状態での磁気回路状態は図に破線で示すよ
うになっており、左右の永久磁石5から発した磁路は、
回転鉄心62を通って2つのループを描きそれぞれの磁
極に帰還するようになり、2つの吸着面26a,26c
で回転鉄心62を時計回りに吸引し、図示しないワイプ
ばねをシャフト3を介して圧縮している。
【0062】図11(b)は、遮断動作開始時の状態で
あり、2つの永久磁石5の磁束を打ち消す方向に電磁コ
イル4を励磁する。この結果、2つの永久磁石5の作る
磁束が弱められて、吸着面26a,26cでの回転鉄心
62に作用する吸引トルクが低下し、ワイプばねの反力
によるトルク以下になると、回転鉄心62は反時計回り
に回転し始め、遮断動作を開始する。回転途中では磁気
による吸引トルクは低下するが、回転鉄心62と回転円
板25のフライホイール効果により、途中の摩擦力に打
ち勝って回転範囲の終端に向かって回転運動が継続され
る。
【0063】図11(c)は、遮断動作完了直前の状態
であり、この状態では回転鉄心62の回転により永久磁
石5の作る磁気回路は、図11(a)で示したものから
切り替わり、回転鉄心62内を通過する磁束の方向が逆
転している。電磁コイル4の作る磁路も回転鉄心62の
回転により切り替わるが、回転鉄心62内を通る磁束の
方向は変わらない。その結果、図11(c)の状態では
破線の磁束と実線の磁束が強め合う方向に作用し合い、
その結果回転範囲の終端では反時計回りの回転トルクが
増加する。そして、回転鉄心62の回転エネルギが加わ
る結果、操作機構外部に設けられたばねを圧縮して、遮
断動作が完了する。この状態では永久磁石5単独での反
時計回りの回転トルクがばねの反力によるトルクを上回
るように設計してあり、永久磁石5単独での吸引力で回
転鉄心62が吸着面26b,26dで吸着され、遮断状
態が維持される。なお、投入動作は、電磁コイル4に、
遮断時と逆方向に励磁することにより、上記の逆の動作
として実現される。
【0064】本実施の形態における上述の作用は、図1
1において固定鉄心61を吸着部位26a,26b,2
6c,26dで仮想的に4個に分割した場合、2つの永
久磁石5を回転鉄心62両端部の各回動範囲に対応した
回転側部位26b−26c間と26d−26a間に配置
し、2つの電磁コイル4を永久磁石5が配置された各固
定鉄心側部分以外の反回転側部位26a−26b間と2
6c−26d間に配置することにより成立する。
【0065】本実施の形態の効果を説明する。本実施の
形態は、基本的には前記第6の実施の形態において2つ
の電磁コイル4を固定鉄心61周りに配置した構成であ
り、非常に簡単な構成ながら、1磁路当たり2面吸着で
双安定型、かつ吸引力減増特性を有する長ストロークの
操作機構を実現する作用と効果は基本的には第6の実施
の形態と同じである。ただし、第6の実施の形態にに比
べて電磁コイル4を配置するスペースの自由度が大きい
という利点がある。
【0066】なお、本実施の形態は、電磁コイルを投入
用と遮断用とで別々に設け、使い分けることも可能であ
る。遮断用と投入用とで別々の電磁コイルを用いると、
投入直後の遮断動作(いわゆるC−O動作)を実現する
ための制御が容易になるため、高速応答の必要な遮断器
に適した、安価で信頼性の高い操作機構を実現すること
ができる。
【0067】図12の(a),(b),(c)には、本
発明の第8の実施の形態を示す。本実施の形態は、基本
的には上記第7の実施の形態の永久磁石5と電磁コイル
4の配置位置を交換したものである。まず、回転型操作
機構10Hの構成を説明する。図12(a)において、
2個の永久磁石5を磁極が互いに反発する向きに上下位
置に挟み込んだ固定鉄心71が外側に配置され、内側に
回転鉄心72が2面26a,26cで吸着されるように
配置されている。また左右の固定鉄心71周りに電磁コ
イル4が配置されている。
【0068】次に、上述のように構成された回転型操作
機構10Hの作用を説明する。図12(a)を投入状態
とする。この状態での磁気回路状態は図に破線で示すよ
うになっており、上下の永久磁石5から発した磁路は、
回転鉄心72を通って2つのループを描きそれぞれの磁
極に帰還するようになり、吸着面26a,26cで回転
鉄心72を時計回りに吸引し、図示しないワイプばねを
シャフト3を介して圧縮している。
【0069】図12(b)は、遮断動作開始時の状態で
あり、永久磁石5の磁束を打ち消す方向に左右の電磁コ
イル4を励磁する。この結果、永久磁石5の作る磁束が
弱められて、吸着面26a,26cでの回転鉄心72に
作用する吸引トルクが低下し、ワイプばねの反力による
トルク以下になると、回転鉄心72は反時計回りに回転
し始め、遮断動作を開始する。回転途中では磁気による
吸引トルクは低下するが、回転鉄心72と回転円板25
のフライホイール効果により、途中の摩擦力に打ち勝っ
て回転範囲の終端に向かって回転運動が継続される。
【0070】図12(c)は、遮断動作完了直前の状態
であり、この状態では回転鉄心72の回転により磁気回
路は、図12(a)で示したものから切り替わるが、回
転鉄心72内を通過する永久磁石5の作る磁束の方向は
変わらない。一方、電磁コイル4の作る磁路は回転鉄心
72の回転により切り替わり、回転鉄心72内を通る磁
束の方向は逆転する。その結果、図12(c)の状態で
は破線の磁束と実線の磁束が強め合う方向に作用し合
い、回転範囲の終端では反時計回りの回転トルクが増加
する。そして、回転鉄心72の回転エネルギが加わる結
果、操作機構外部に設けられたばねを圧縮して、遮断動
作が完了する。この状態では永久磁石5単独での反時計
回りの回転トルクがばねの反力によるトルクを上回るよ
うに設計してあり、永久磁石5単独での吸引力で回転鉄
心72が吸着面26b,26dで吸着され、遮断状態が
維持される。なお、投入動作は、電磁コイル4に、遮断
時と逆方向に励磁することにより、上記の逆の動作とし
て実現される。
【0071】本実施の形態における上述の作用は、図1
2において、固定鉄心71を吸着部位26a,26b,
26c,26dで仮想的に4個に分割した場合、2つの
電磁コイル4を回転鉄心72両端部の各回動範囲に対応
した回転側部位26b−26c間と26d−26a間に
配置し、2つの永久磁石5を電磁コイル4が配置された
各固定鉄心側部分以外の反回転側部位26a−26b間
と26c−26d間に配置することにより成立する。
【0072】本実施の形態の効果を説明する。本実施の
形態は、前述したように基本的には前記第7の実施の形
態の永久磁石5と電磁コイル4の配置位置を交換した構
成であり、非常に簡単な構成ながら、2面吸着で双安定
型、かつ吸引力減増特性を有する長ストロークの操作機
構を実現する作用と効果は基本的には第7の実施の形態
と同じであるが、本実施の形態は回転角度の大きな場合
に適している。回転鉄心72の回転範囲が大きくなる
と、反回転側の距離26a−26b,26c−26d間
が小さくなり、この部分に電磁コイル4を配置すること
が困難になる。一般に永久磁石の厚さは10〜20mm
程度であるため、本実施の形態では反回転側に永久磁石
5を配置し、回転側に電磁コイル4を配置する構成であ
るため、回転角度の大きい操作機構を提供できる。
【0073】図13の(a),(b),(c)には、本
発明の第9の実施の形態を示す。本実施の形態は、前記
第6の実施の形態の磁極数を増加させたものである。ま
ず、回転型操作機構10Iの構成を説明する。図13
(a)において、4本の腕部を持つ回転鉄心82が回転
型操作機構10Iの中心部に配置され、その外側には4
箇所の突起部81aを有する円環状の固定鉄心81が配
置されている。回転鉄心82は回転範囲の両端のそれぞ
れにおいて固定鉄心81に4面26b,26d,26
f,26hで吸着される配置になっている。いま、図示
のように、合計8箇所の吸着部位をそれぞれ26a〜2
6hとし、固定鉄心81を26a〜26hで仮想的に8
個に分割すると、回転鉄心82の各腕部の回動範囲に対
応した回転側部位26a−26b,26c−26d,2
6e−26f,26g−26h間に永久磁石5がそれぞ
れ磁極が反発する向きに配置されている。また回転鉄心
82の4本の腕部の周りには遮断用電磁コイル4aと投
入用電磁コイル4bが2個ずつそれぞれ対向して取付け
られている。
【0074】次に、上述のように構成された回転型操作
機構10Iの作用を説明する。図13(a)を投入状態
とすると、回転鉄心81に配置された永久磁石5の磁極
が互いに反発するように配置されているため、永久磁石
5の作る磁路は、図示したように回転鉄心82の腕部を
通って帰還する4個のループを形成し、回転鉄心82は
4面26b,26d,26f,26hで時計回りに吸引
されている。次に図13(b)に示すように、回転鉄心
82の腕部分を図示した磁極となる方向に遮断用電磁コ
イル4aを対向するように励磁すると、遮断用電磁コイ
ル4aによる磁路は、実線で記した方向に回る磁気回路
を構成し、回転鉄心82の4本の腕部分の永久磁石5の
磁束を弱める方向に作用する。この結果、吸着面での回
転鉄心82に作用する吸引トルクが低下し、ワイプばね
の反力によるトルク以下になると、回転鉄心82は反時
計回りに回転し始め、遮断動作を開始する。回転途中で
は磁気による吸引トルクは低下するが、回転鉄心82の
フライホイール効果により、途中の摩擦力に打ち勝って
回転範囲の終端に向かって回転運動が継続される。
【0075】図13(c)は、遮断動作完了直前の状態
であり、この状態では回転鉄心82の回転により永久磁
石5の作る磁気回路は、図13(a)で示したものから
切り替わり、回転鉄心82の腕を通る磁束の方向が逆転
する。一方、回転鉄心82の腕部分の遮断用電磁コイル
4aの作る磁気回路の方向は回転により不変であるか
ら、図13(c)の状態では破線の磁束と実線の磁束が
強め合う方向に作用し合う。その結果、回転範囲の終端
では反時計回りの回転トルクが増加する。そして、回転
鉄心82の持つ回転エネルギが加わる結果、操作機構外
部に設けられたばねを圧縮して、遮断動作が完了する。
この状態では永久磁石5単独での反時計回りの回転トル
クがばねの反力によるトルクを上回るように設計してあ
り、回転鉄心82は吸着面26a,26c,26e,2
6gで反時計回りに吸引され、遮断用電磁コイル4aへ
の励磁を中断しても遮断状態が維持される。なお、投入
動作は、投入用電磁コイル4bに励磁することにより、
上記の逆の動作として実現される。
【0076】本実施の形態の効果を説明する。本実施の
形態は、基本的には前記第6の実施の形態の磁極数を4
とした構成であり、より一般的には磁極数が偶数個であ
れば成立し、1磁路当たり2面吸着で、双安定型、吸引
力減増特性を有する長ストロークの操作機構を実現する
ことができる。本実施の形態のように磁極数を4以上と
する構成は、回転角が小さく大容量の回転トルクが必要
な場合に適しており、小容量の安価な永久磁石を多数配
置して製造できるために、操作機構全体を安価に製造で
きる。なお、本実施の形態と構成を逆にして、内側を固
定し、外側を回転させても同様な効果が得られる。
【0077】なお、本実施の形態は、磁極数を偶数個と
した構成において、永久磁石5は回転鉄心82の各腕部
の回動範囲に対応した各固定鉄心側部分にそれぞれ配置
し、電磁コイル4は回転鉄心82の各腕部周りにそれぞ
れ配置したが、磁極数を偶数個とした構成においても、
永久磁石と電磁コイルの配置態様は、前記第7の実施の
形態又は第8の実施の形態に相当する構成をとることも
できる。即ち、永久磁石は回転鉄心における各腕部の回
動範囲に対応した各固定鉄心側部分にそれぞれ配置し、
電磁コイルは各永久磁石が配置された各固定鉄心側部分
以外の各固定鉄心部分周りにそれぞれ配置する(第7の
実施の形態に対応)。電磁コイルは回転鉄心における各
腕部の回動範囲に対応した各固定鉄心部分の周りにそれ
ぞれ配置し、永久磁石は各電磁コイルが配置された各固
定鉄心部分以外の各固定鉄心側部分にそれぞれ配置する
(第8の実施の形態に対応)。そして、このような各構
成をとることで、上述した本実施の形態の作用、効果に
さらに、第7の実施の形態又は第8の実施の形態の作
用、効果を付加させることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、固定鉄心と、この固定鉄心に対し開閉器の
開、閉に対応した両端位置間の一定範囲のみに回転が制
限された回転鉄心と、この回転鉄心の前記両端位置への
回転でばね力が蓄積される各ばね手段と、前記回転鉄心
が前記両端の各位置まで回転したとき前記固定鉄心及び
回転鉄心を通る閉磁路を形成し前記ばね手段のばね力を
超える吸引力により前記回転鉄心を前記両端の各位置に
保持する永久磁石と、励磁により前記回転鉄心が前記両
端のうちの何れか一端位置に保持されているときには前
記永久磁石の磁路と逆方向の磁路を形成して前記永久磁
石による吸引力を前記ばね手段のばね力以下に弱め、前
記回転鉄心が他端位置に回転したときには前記永久磁石
の磁路と同方向の磁路を形成する電磁コイルとを具備さ
せたため、回転鉄心の両端位置への回転を開閉器の開、
閉に対応させることで、回転運動で接点の開、閉を行う
断路器等にも適用可能で応用範囲の広い操作機構とな
る。この両端位置では、永久磁石の吸引力のみで開位置
あるいは閉位置が保持されて双安定型特性を得ることが
できる。ばね手段により、動作終端での回転鉄心と固定
鉄心との衝突を避けることができて信頼性を高めること
ができる。ばね手段に蓄積されたばね力が次の回転起動
時の駆動力として利用され、電磁コイルは永久磁石によ
る吸引力をばね手段のばね力以下に弱めればよいので、
励磁電流が小さくて済み省電力型の操作機構となる。こ
の電磁コイルによる永久磁石の吸引力減増特性と回転鉄
心のフライホイール効果とで長ストロークの開、閉操作
を行うことができる操作機構を実現することができる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、前記固定鉄
心は、各頂点部に前記永久磁石により相隣る同士間で極
性が反転する磁極が形成された偶数個の腕部と前記電磁
コイルが巻回された偶数個の腕部とを交互に放射状に形
成し、前記回転鉄心は、前記固定鉄心の外周部に略環状
に形成したため、上記請求項1記載の発明と略同様な効
果に加えて、さらに回転角が小さく大容量の回転トルク
が必要な開閉器に好適な操作機構を得ることができる。
【0080】請求項3記載の発明によれば、前記固定鉄
心は略十字型に形成し、前記回転鉄心は前記固定鉄心の
外周部に略環状に形成し、前記略十字型の固定鉄心にお
ける対向する腕部の各頂点部に前記永久磁石による磁極
をそれぞれ反対称に形成し、他の対向する各腕部周りに
前記電磁コイルをそれぞれ配置したため、上記請求項1
記載の発明と略同様な効果に加えて、さらに全体として
コンパクトで単純な構成の操作機構を実現することがで
きる。
【0081】請求項4記載の発明によれば、前記回転鉄
心は略十字型に形成し、前記固定鉄心は前記回転鉄心の
外周部に略環状に形成し、前記略十字型の回転鉄心にお
ける対向する腕部の各頂点部に対応した前記固定鉄心側
に前記永久磁石による磁極をそれぞれ反対称に形成し、
他の対向する各腕部の周囲部に前記電磁コイルをそれぞ
れ配置したため、上記請求項3記載の発明と略同様な効
果がある。
【0082】請求項5記載の発明によれば、前記電磁コ
イルは、前記開閉器の開路用と閉路用とに対応した各別
の電磁コイルとしたため、高速応答が可能な操作機構を
実現することができる。
【0083】請求項6記載の発明によれば、前記固定鉄
心は、中央部に前記永久磁石による磁極を持ち、その両
側部に前記電磁コイルを設けた鉄心単位を円周状に配置
して構成し、前記回転鉄心は、前記固定鉄心の内側に配
置したため、上記請求項1記載の発明と略同様な効果に
加えて、さらに固定鉄心の両側部に設けた電磁コイルを
開閉器の遮断用と投入用との使い分けることで、高速応
答が可能な操作機構を実現することができる。
【0084】請求項7記載の発明によれば、前記回転鉄
心は、その一端部と他端部が前記一定範囲を回動して前
記固定鉄心に2面で吸着され、前記永久磁石は前記回転
鉄心における一端部及び他端部の各回動範囲に対応した
各固定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きにそれぞ
れ配置し、前記電磁コイルは前記回転鉄心周りに配置し
たため、上記請求項1記載の発明と略同様な効果に加え
て、さらに回転鉄心が、その回転両端位置において固定
鉄心に2面で吸着されることで吸着力が倍になり、大き
な保持力が得られて大容量の操作機構を実現することが
できる。
【0085】請求項8記載の発明によれば、前記回転鉄
心は、その一端部と他端部が前記一定範囲を回動して前
記固定鉄心に2面で吸着され、前記永久磁石は前記回転
鉄心における一端部及び他端部の各回動範囲に対応した
各固定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きにそれぞ
れ配置し、前記電磁コイルは前記各永久磁石が配置され
た各固定鉄心側部分以外の各固定鉄心部分の周りにそれ
ぞれ配置したため、上記請求項7記載の発明と略同様な
効果に加えて、さらに電磁コイルの配置スペースの自由
度を大きくすることができる。
【0086】請求項9記載の発明によれば、前記回転鉄
心は、その一端部と他端部が前記一定範囲を回動して前
記固定鉄心に2面で吸着され、前記電磁コイルは前記回
転鉄心における一端部及び他端部の各回動範囲に対応し
た各固定鉄心部分の周りにそれぞれ配置し、前記永久磁
石は前記各電磁コイルが配置された各固定鉄心部分以外
の各固定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きにそれ
ぞれ配置したため、上記請求項7記載の発明と略同様な
効果に加えて、さらに一般に小形な永久磁石を、回転鉄
心の回動範囲以外の固定鉄心側部分に配置することで回
転角度の大きな操作機構を実現することができる。
【0087】請求項10記載の発明によれば、前記回転
鉄心は偶数個の腕部を有し、この各腕部が前記一定範囲
を回動して前記固定鉄心に偶数個の面で吸着され、前記
永久磁石は前記回転鉄心における各腕部の回動範囲に対
応した各固定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きに
それぞれ配置し、前記電磁コイルは前記回転鉄心におけ
る各腕部周りに配置したため、上記請求項7記載の発明
と略同様な効果に加えて、さらに回転角が小さく大容量
の回転トルクが必要な開閉器に好適な操作機構を得るこ
とができる。
【0088】請求項11記載の発明によれば、前記回転
鉄心は偶数個の腕部を有し、この各腕部が前記一定範囲
を回動して前記固定鉄心に偶数個の面で吸着され、前記
永久磁石は前記回転鉄心における各腕部の回動範囲に対
応した各固定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向きに
それぞれ配置し、前記電磁コイルは前記各永久磁石が配
置された各固定鉄心側部分以外の各固定鉄心部分の周り
にそれぞれ配置したため、上記請求項10記載の発明と
略同様な効果に加えて、さらに電磁コイルの配置スペー
スの自由度を大きくすることができる。
【0089】請求項12記載の発明によれば、前記回転
鉄心は偶数個の腕部を有し、この各腕部が前記一定範囲
を回動して前記固定鉄心に偶数個の面で吸着され、前記
電磁コイルは前記回転鉄心における各腕部の回動範囲に
対応した各固定鉄心部分の周りにそれぞれ配置し、前記
永久磁石は前記各電磁コイルが配置された各固定鉄心部
分以外の各固定鉄心側部分に互いに磁極が反発する向き
にそれぞれ配置したため、上記請求項10記載の発明と
略同様な効果に加えて、さらに一般に小形な永久磁石
を、回転鉄心の回動範囲以外の固定鉄心側部分に配置す
ることで回転角度の大きな操作機構を実現することがで
きる。
【0090】請求項13記載の発明によれば、前記永久
磁石及び電磁コイルによる各磁路は、前記回転鉄心の回
転平面上に形成したため、操作機構全体として薄型に設
計することができる。
【0091】請求項14記載の発明によれば、前記回転
鉄心と一体で回転する可動体を設けたため、最適の磁路
構成となることを優先して設計される回転鉄心だけでは
慣性モーメントが不足する場合でも、十分な慣性モーメ
ントで摩擦力に打ち勝つフライホイール効果が得られて
長ストロークの開、閉操作を行うことができる操作機構
を確実に実現することができる。
【0092】請求項15記載の発明によれば、前記固定
鉄心あるいは回転鉄心の少なくとも何れか一方は、珪素
鋼板を当該回転鉄心の回転軸方向に積層して構成したた
め、渦電流による影響が低減して、より高速応答が可能
となる。
【0093】請求項16記載の発明によれば、珪素鋼板
を前記回転鉄心の回転軸方向に積層して構成した前記固
定鉄心あるいは回転鉄心と前記電磁コイルとを一体に樹
脂モールドして構成したため、電磁コイル自体が回転す
る構成にしても損傷のおそれがなく、高信頼性でコンパ
クトな操作機構を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である開閉器の回転
型操作機構のケーシングを取り外した状態の側面図であ
る。
【図2】ケーシングを含めた図1(a)のX1 −X1
相当の断面図である。
【図3】上記第1の実施の形態を遮断器に適用する場合
の遮断器の可動軸との係合形態を示すもので図2のY1
矢印方向からみた図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のケーシングを取り
外した状態の側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のケーシングを取り
外した状態の側面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のケーシングを取り
外した状態の側面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態のケーシングを取り
外した状態の側面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態の構成を示す側面図
である。
【図9】図8(a)のX2 −X2 線相当の断面図であ
る。
【図10】上記第6の実施の形態を遮断器に適用する場
合の遮断器の可動軸との係合形態を示すもので図2のY
2 矢印方向からみた図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態の構成を示す側面
図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態の構成を示す側面
図である。
【図13】本発明の第9の実施の形態の構成を示す側面
図である。
【図14】従来の開閉器の操作機構の動作説明のための
縦断面図である。
【図15】上記従来例におけるストロークと吸引力の関
係を示す特性図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61,71,71
固定鉄心 2,12,22,32,42,52,62,72,82
回転鉄心 4,4a,4b 電磁コイル 5 永久磁石 6a,6b,26a〜26h 吸着面 11a,22a,31a 腕部 16 ばね(ばね手段) 17 珪素鋼板 25 回転円板(可動体) 41A,41B 鉄心単位 89 ワイプばね(ばね手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 利春 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 石川 佳延 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 村上 伸 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 徳増 正 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5E048 AB04 AC05 AD11 BA01 CB01 5G028 AA05 AA11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定鉄心と、この固定鉄心に対し開閉器
    の開、閉に対応した両端位置間の一定範囲のみに回転が
    制限された回転鉄心と、この回転鉄心の前記両端位置へ
    の回転でばね力が蓄積される各ばね手段と、前記回転鉄
    心が前記両端の各位置まで回転したとき前記固定鉄心及
    び回転鉄心を通る閉磁路を形成し前記ばね手段のばね力
    を超える吸引力により前記回転鉄心を前記両端の各位置
    に保持する永久磁石と、励磁により前記回転鉄心が前記
    両端のうちの何れか一端位置に保持されているときには
    前記永久磁石の磁路と逆方向の磁路を形成して前記永久
    磁石による吸引力を前記ばね手段のばね力以下に弱め、
    前記回転鉄心が他端位置に回転したときには前記永久磁
    石の磁路と同方向の磁路を形成する電磁コイルとを有す
    ることを特徴とする開閉器の回転型操作機構。
  2. 【請求項2】 前記固定鉄心は、各頂点部に前記永久磁
    石により相隣る同士間で極性が反転する磁極が形成され
    た偶数個の腕部と前記電磁コイルが巻回された偶数個の
    腕部とを交互に放射状に形成し、前記回転鉄心は、前記
    固定鉄心の外周部に略環状に形成してなることを特徴と
    する請求項1記載の開閉器の回転型操作機構。
  3. 【請求項3】 前記固定鉄心は略十字型に形成し、前記
    回転鉄心は前記固定鉄心の外周部に略環状に形成し、前
    記略十字型の固定鉄心における対向する腕部の各頂点部
    に前記永久磁石による磁極をそれぞれ反対称に形成し、
    他の対向する各腕部周りに前記電磁コイルをそれぞれ配
    置してなることを特徴とする請求項1記載の開閉器の回
    転型操作機構。
  4. 【請求項4】 前記回転鉄心は略十字型に形成し、前記
    固定鉄心は前記回転鉄心の外周部に略環状に形成し、前
    記略十字型の回転鉄心における対向する腕部の各頂点部
    に対応した前記固定鉄心側に前記永久磁石による磁極を
    それぞれ反対称に形成し、他の対向する各腕部の周囲部
    に前記電磁コイルをそれぞれ配置してなることを特徴と
    する請求項1記載の開閉器の回転型操作機構。
  5. 【請求項5】 前記電磁コイルは、前記開閉器の開路用
    と閉路用とに対応した各別の電磁コイルとしてなること
    を特徴とする請求項3又は4記載の開閉器の回転型操作
    機構。
  6. 【請求項6】 前記固定鉄心は、中央部に前記永久磁石
    による磁極を持ち、その両側部に前記電磁コイルを設け
    た鉄心単位を円周状に配置して構成し、前記回転鉄心
    は、前記固定鉄心の内側に配置してなることを特徴とす
    る請求項1記載の開閉器の回転型操作機構。
  7. 【請求項7】 前記回転鉄心は、その一端部と他端部が
    前記一定範囲を回動して前記固定鉄心に2面で吸着さ
    れ、前記永久磁石は前記回転鉄心における一端部及び他
    端部の各回動範囲に対応した各固定鉄心側部分に互いに
    磁極が反発する向きにそれぞれ配置し、前記電磁コイル
    は前記回転鉄心周りに配置してなることを特徴とする請
    求項1記載の開閉器の回転型操作機構。
  8. 【請求項8】 前記回転鉄心は、その一端部と他端部が
    前記一定範囲を回動して前記固定鉄心に2面で吸着さ
    れ、前記永久磁石は前記回転鉄心における一端部及び他
    端部の各回動範囲に対応した各固定鉄心側部分に互いに
    磁極が反発する向きにそれぞれ配置し、前記電磁コイル
    は前記各永久磁石が配置された各固定鉄心側部分以外の
    各固定鉄心部分の周りにそれぞれ配置してなることを特
    徴とする請求項1記載の開閉器の回転型操作機構。
  9. 【請求項9】 前記回転鉄心は、その一端部と他端部が
    前記一定範囲を回動して前記固定鉄心に2面で吸着さ
    れ、前記電磁コイルは前記回転鉄心における一端部及び
    他端部の各回動範囲に対応した各固定鉄心部分の周りに
    それぞれ配置し、前記永久磁石は前記各電磁コイルが配
    置された各固定鉄心部分以外の各固定鉄心側部分に互い
    に磁極が反発する向きにそれぞれ配置してなることを特
    徴とする請求項1記載の開閉器の回転型操作機構。
  10. 【請求項10】 前記回転鉄心は偶数個の腕部を有し、
    この各腕部が前記一定範囲を回動して前記固定鉄心に偶
    数個の面で吸着され、前記永久磁石は前記回転鉄心にお
    ける各腕部の回動範囲に対応した各固定鉄心側部分に互
    いに磁極が反発する向きにそれぞれ配置し、前記電磁コ
    イルは前記回転鉄心における各腕部周りに配置してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の開閉器の回転型操作機
    構。
  11. 【請求項11】 前記回転鉄心は偶数個の腕部を有し、
    この各腕部が前記一定範囲を回動して前記固定鉄心に偶
    数個の面で吸着され、前記永久磁石は前記回転鉄心にお
    ける各腕部の回動範囲に対応した各固定鉄心側部分に互
    いに磁極が反発する向きにそれぞれ配置し、前記電磁コ
    イルは前記各永久磁石が配置された各固定鉄心側部分以
    外の各固定鉄心部分の周りにそれぞれ配置してなること
    を特徴とする請求項1記載の開閉器の回転型操作機構。
  12. 【請求項12】 前記回転鉄心は偶数個の腕部を有し、
    この各腕部が前記一定範囲を回動して前記固定鉄心に偶
    数個の面で吸着され、前記電磁コイルは前記回転鉄心に
    おける各腕部の回動範囲に対応した各固定鉄心部分の周
    りにそれぞれ配置し、前記永久磁石は前記各電磁コイル
    が配置された各固定鉄心部分以外の各固定鉄心側部分に
    互いに磁極が反発する向きにそれぞれ配置してなること
    を特徴とする請求項1記載の開閉器の回転型操作機構。
  13. 【請求項13】 前記永久磁石及び電磁コイルによる各
    磁路は、前記回転鉄心の回転平面上に形成することを特
    徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の開閉器の回
    転型操作機構。
  14. 【請求項14】 前記回転鉄心と一体で回転する可動体
    を設けてなることを特徴とする請求項1乃至13の何れ
    かに記載の開閉器の回転型操作機構。
  15. 【請求項15】 前記固定鉄心あるいは回転鉄心の少な
    くとも何れか一方は、珪素鋼板を当該回転鉄心の回転軸
    方向に積層して構成してなることを特徴とする請求項1
    乃至14の何れかに記載の開閉器の回転型操作機構。
  16. 【請求項16】 珪素鋼板を前記回転鉄心の回転軸方向
    に積層して構成した前記固定鉄心あるいは回転鉄心と前
    記電磁コイルとを一体に樹脂モールドして構成してなる
    ことを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の開
    閉器の回転型操作機構。
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