JP2001297492A - 光記録媒体の製造方法及びその装置 - Google Patents
光記録媒体の製造方法及びその装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録層及び反射層を形成した後に洗浄部によ
り基板の周端面に存在する上記有機色素や上記金属材料
等の汚れ物質を洗浄液により除去するので、有機色素を
含有する記録層を金属材料からなる反射層により保護し
た状態で洗浄液により汚れ物質を洗浄除去することにな
り、記録層が洗浄液により破壊されることを防ぐことが
でき、それだけ、製品の歩留まりを向上することができ
る。 【解決手段】 円板形状の基板Ｗの上に有機色素を含有
する記録層Ｋを形成する記録層形成部２と、記録層の上
に金属材料からなる反射層Ｇを形成する反射層形成部４
と、記反射層を形成した後の基板の周端面に存在する上
記有機色素や上記金属材料等の汚れ物質を洗浄液Ｌによ
り除去する洗浄部５とを備えてなる。
り基板の周端面に存在する上記有機色素や上記金属材料
等の汚れ物質を洗浄液により除去するので、有機色素を
含有する記録層を金属材料からなる反射層により保護し
た状態で洗浄液により汚れ物質を洗浄除去することにな
り、記録層が洗浄液により破壊されることを防ぐことが
でき、それだけ、製品の歩留まりを向上することができ
る。 【解決手段】 円板形状の基板Ｗの上に有機色素を含有
する記録層Ｋを形成する記録層形成部２と、記録層の上
に金属材料からなる反射層Ｇを形成する反射層形成部４
と、記反射層を形成した後の基板の周端面に存在する上
記有機色素や上記金属材料等の汚れ物質を洗浄液Ｌによ
り除去する洗浄部５とを備えてなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばＣＤ−Ｒ（追
記型コンパクトデイスク）やＤＶＤ−Ｒ（追記型デイジ
タルビデオデイスク）等の光記録媒体の製造方法及びそ
の装置に関するものである。
記型コンパクトデイスク）やＤＶＤ−Ｒ（追記型デイジ
タルビデオデイスク）等の光記録媒体の製造方法及びそ
の装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の光記録媒体としては、例えば、
再生専用型光記録媒体、追記型光記録媒体及び書換型光
記録媒体が挙げられる。
再生専用型光記録媒体、追記型光記録媒体及び書換型光
記録媒体が挙げられる。
【０００３】このような追記型光記録媒体、例えばＣＤ
−Ｒの製造においては、図５の如く、先ず透明なポリカ
ーボネート樹脂等の透明な合成樹脂又は不透明な合成樹
脂からなるドーナツ円板状の基板の上に有機色素を含有
して記録層となる化合物をスピンコート手段等により塗
布形成し、化合物を塗布した後に基板の周端面に存在す
る有機色素等の汚れ物質をメチルエチルケトン系溶剤等
の洗浄液により除去し、この化合物を電気ヒータ等の乾
燥手段により乾燥して記録層を形成し、記録層を形成し
た後にこの記録層の上に金（Ａｕ）、銀（Ａｇ）、アル
ミニウム（Ａｌ）等の反射率の高い金属材料からなる反
射層をスパッタリング手段等により形成し、この反射層
の上に保護層となる紫外線硬化性樹脂等をスピンコート
手段等により塗布形成し、塗布後に紫外線照射手段によ
り紫外線を照射し、これにより紫外線硬化性樹脂が硬化
させられ、反射層を保護する保護層が形成される。
−Ｒの製造においては、図５の如く、先ず透明なポリカ
ーボネート樹脂等の透明な合成樹脂又は不透明な合成樹
脂からなるドーナツ円板状の基板の上に有機色素を含有
して記録層となる化合物をスピンコート手段等により塗
布形成し、化合物を塗布した後に基板の周端面に存在す
る有機色素等の汚れ物質をメチルエチルケトン系溶剤等
の洗浄液により除去し、この化合物を電気ヒータ等の乾
燥手段により乾燥して記録層を形成し、記録層を形成し
た後にこの記録層の上に金（Ａｕ）、銀（Ａｇ）、アル
ミニウム（Ａｌ）等の反射率の高い金属材料からなる反
射層をスパッタリング手段等により形成し、この反射層
の上に保護層となる紫外線硬化性樹脂等をスピンコート
手段等により塗布形成し、塗布後に紫外線照射手段によ
り紫外線を照射し、これにより紫外線硬化性樹脂が硬化
させられ、反射層を保護する保護層が形成される。
【０００４】又、例えば、ＤＶＤ−Ｒの製造において
は、図６の如く、上記ＣＤ−Ｒの製造と同様な順序で反
射層を形成し、この反射層の上に接着層となる紫外線硬
化性樹脂等をスピンコート手段等により塗布形成し、こ
の接着層の上に第二の基板を貼合手段により貼り合わ
せ、これら二枚の基板に紫外線照射手段により紫外線を
照射し、これにより紫外線硬化性樹脂が硬化させられ、
二枚の基板を貼合せ接着される。
は、図６の如く、上記ＣＤ−Ｒの製造と同様な順序で反
射層を形成し、この反射層の上に接着層となる紫外線硬
化性樹脂等をスピンコート手段等により塗布形成し、こ
の接着層の上に第二の基板を貼合手段により貼り合わ
せ、これら二枚の基板に紫外線照射手段により紫外線を
照射し、これにより紫外線硬化性樹脂が硬化させられ、
二枚の基板を貼合せ接着される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の製造においては、基板の上に有機色素を含有して記録
層となる化合物をスピンコート手段等により塗布形成し
た後に、基板の周端面に存在する有機色素等の汚れ物質
を洗浄液により除去するようにしているため、洗浄液に
より記録層となる化合物を溶出破壊するおそれがあり、
それだけ製品の歩留まりを低下させると共に製品特性に
影響を及ぼすことがあるという不都合を有している。
の製造においては、基板の上に有機色素を含有して記録
層となる化合物をスピンコート手段等により塗布形成し
た後に、基板の周端面に存在する有機色素等の汚れ物質
を洗浄液により除去するようにしているため、洗浄液に
より記録層となる化合物を溶出破壊するおそれがあり、
それだけ製品の歩留まりを低下させると共に製品特性に
影響を及ぼすことがあるという不都合を有している。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、
請求項１記載の方法の発明は、少なくとも、円板形状の
基板の上に有機色素を含有する記録層が形成され、該記
録層の上に金属材料からなる反射層が形成されてなる光
記録媒体を製造するに際し、上記反射層を形成した後に
基板の周端面に存在する上記有機色素や上記金属材料等
の汚れ物質を洗浄液により除去することを特徴とする光
記録媒体の製造方法にある。
を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、
請求項１記載の方法の発明は、少なくとも、円板形状の
基板の上に有機色素を含有する記録層が形成され、該記
録層の上に金属材料からなる反射層が形成されてなる光
記録媒体を製造するに際し、上記反射層を形成した後に
基板の周端面に存在する上記有機色素や上記金属材料等
の汚れ物質を洗浄液により除去することを特徴とする光
記録媒体の製造方法にある。
【０００７】又、請求項２記載の方法の発明は、上記反
射層を形成した後に、上記基板の周端面及び基板の下面
に存在する上記有機色素や上記金属材料等の汚れ物質を
洗浄液により除去することを特徴とするものであり、
又、請求項３記載の方法の発明は、上記汚れ物質を除去
した後に、上記反射層の上に紫外線硬化性樹脂からなる
保護層を形成することを特徴とするものであり、又、請
求項４記載の発明は、上記汚れ物質を除去した後に、上
記反射層の上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層を塗布
形成し、該接着層の上に第二の基板を貼合接着すること
を特徴とするものである。
射層を形成した後に、上記基板の周端面及び基板の下面
に存在する上記有機色素や上記金属材料等の汚れ物質を
洗浄液により除去することを特徴とするものであり、
又、請求項３記載の方法の発明は、上記汚れ物質を除去
した後に、上記反射層の上に紫外線硬化性樹脂からなる
保護層を形成することを特徴とするものであり、又、請
求項４記載の発明は、上記汚れ物質を除去した後に、上
記反射層の上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層を塗布
形成し、該接着層の上に第二の基板を貼合接着すること
を特徴とするものである。
【０００８】又、請求項５記載の装置の発明は、円板形
状の基板の上に有機色素を含有する記録層を形成する記
録層形成部と、該記録層の上に金属材料からなる反射層
を形成する反射層形成部と、該記反射層を形成した後の
基板の周端面に存在する上記有機色素や上記金属材料等
の汚れ物質を洗浄液により除去する洗浄部とを備えてな
ることを特徴とする光記録媒体の製造装置にある。
状の基板の上に有機色素を含有する記録層を形成する記
録層形成部と、該記録層の上に金属材料からなる反射層
を形成する反射層形成部と、該記反射層を形成した後の
基板の周端面に存在する上記有機色素や上記金属材料等
の汚れ物質を洗浄液により除去する洗浄部とを備えてな
ることを特徴とする光記録媒体の製造装置にある。
【０００９】又、請求項６記載の装置の発明は、上記反
射層を形成した後の上記基板の周端面及び基板の下面に
存在する上記有機色素や上記金属材料等の汚れ物質を洗
浄液により除去する洗浄部を備えてなることを備えてな
ることを特徴とするものであり、又、請求項７記載の装
置の発明は、上記汚れ物質を除去した後の上記反射層の
上に紫外線硬化性樹脂からなる保護層を形成する保護層
形成部を備えてなることを特徴とするものであり、又、
請求項８記載の装置の発明は、上記汚れ物質を除去した
後の上記反射層の上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層
を塗布形成すると共に該接着層の上に第二の基板を貼合
接着する貼合接着部を備えてなること特徴とするもので
ある。
射層を形成した後の上記基板の周端面及び基板の下面に
存在する上記有機色素や上記金属材料等の汚れ物質を洗
浄液により除去する洗浄部を備えてなることを備えてな
ることを特徴とするものであり、又、請求項７記載の装
置の発明は、上記汚れ物質を除去した後の上記反射層の
上に紫外線硬化性樹脂からなる保護層を形成する保護層
形成部を備えてなることを特徴とするものであり、又、
請求項８記載の装置の発明は、上記汚れ物質を除去した
後の上記反射層の上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層
を塗布形成すると共に該接着層の上に第二の基板を貼合
接着する貼合接着部を備えてなること特徴とするもので
ある。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１乃至図１７は本発明の実施の
形態例を示し、図１乃至図１１はＣＤ−Ｒに適用した実
施の第一形態例、図１２乃至図１７はＤＶＤ−Ｒに適用
した実施の第二形態例である。
形態例を示し、図１乃至図１１はＣＤ−Ｒに適用した実
施の第一形態例、図１２乃至図１７はＤＶＤ−Ｒに適用
した実施の第二形態例である。
【００１１】図１乃至図１１の実施の第一形態例におい
て、Ｗは基板であって、例えば、図２の如く、ポリカ−
ボネートレベルの屈折率をもつ透明な合成樹脂を基板成
型部１の射出成型機等によりドーナツ円板状に形成され
ている。基板Ｗは不透明な合成樹脂からなるものもあ
る。
て、Ｗは基板であって、例えば、図２の如く、ポリカ−
ボネートレベルの屈折率をもつ透明な合成樹脂を基板成
型部１の射出成型機等によりドーナツ円板状に形成され
ている。基板Ｗは不透明な合成樹脂からなるものもあ
る。
【００１２】２は記録層形成部であって、この場合、図
３乃至図５の如く、上記円板状の基板Ｗの上面Ｗ1に有
機色素を含有して記録層Ｋとなる化合物を塗布形成する
スピンコート手段２ａ及びこの化合物を電気ヒータ等に
より乾燥して記録層Ｋを形成する乾燥部３を備えてな
り、このスピンコート手段２ａは、基板Ｗの下面Ｗ2の
中央部を負圧吸着部材Ｆにより吸着保持し、負圧吸着部
材Ｆを低速回転させながら基板Ｗの上面Ｗ1の中央部に
記録層Ｋとなる化合物を滴下し、これにより化合物を円
環状に塗布したのち負圧吸着部材Ｆを高速に水平回転さ
せることにより基板Ｗの上面Ｗ1に化合物を広げるよう
に構成され、又、乾燥部３は電気ヒータや紫外線ヒー
タ、その他の加熱手段が備えられている。ている。
３乃至図５の如く、上記円板状の基板Ｗの上面Ｗ1に有
機色素を含有して記録層Ｋとなる化合物を塗布形成する
スピンコート手段２ａ及びこの化合物を電気ヒータ等に
より乾燥して記録層Ｋを形成する乾燥部３を備えてな
り、このスピンコート手段２ａは、基板Ｗの下面Ｗ2の
中央部を負圧吸着部材Ｆにより吸着保持し、負圧吸着部
材Ｆを低速回転させながら基板Ｗの上面Ｗ1の中央部に
記録層Ｋとなる化合物を滴下し、これにより化合物を円
環状に塗布したのち負圧吸着部材Ｆを高速に水平回転さ
せることにより基板Ｗの上面Ｗ1に化合物を広げるよう
に構成され、又、乾燥部３は電気ヒータや紫外線ヒー
タ、その他の加熱手段が備えられている。ている。
【００１３】４は反射層形成部であって、この場合、図
６の如く、スパッタリング手段４ａを備えてなり、上記
記録層Ｋの上に金（Ａｕ）、銀（Ａｇ）、アルミニウム
（Ａｌ）等の反射率の高い金属材料からなる反射層Ｇを
形成するように構成されている。
６の如く、スパッタリング手段４ａを備えてなり、上記
記録層Ｋの上に金（Ａｕ）、銀（Ａｇ）、アルミニウム
（Ａｌ）等の反射率の高い金属材料からなる反射層Ｇを
形成するように構成されている。
【００１４】５は洗浄部であって、この場合、図７の如
く、基板Ｗの中央部を負圧吸着部材Ｆにより吸着保持
し、基板Ｗの周端面Ｗ3に対して進退可能な噴射ノズル
５ａを配置し、噴射ノズル５ａに図示省略の洗浄液タン
クを接続し、負圧吸着部材Ｆを回転させながら基板Ｗの
周端面Ｗ3にメチルエチルケトン系溶剤等の洗浄液Ｌを
噴射し、これにより記録層Ｋ及び反射層Ｇを形成した後
の基板Ｗの周端面Ｗ3に存在する上記有機色素や上記金
属材料等の汚れ物質Ｔを洗浄除去するように構成してい
る。
く、基板Ｗの中央部を負圧吸着部材Ｆにより吸着保持
し、基板Ｗの周端面Ｗ3に対して進退可能な噴射ノズル
５ａを配置し、噴射ノズル５ａに図示省略の洗浄液タン
クを接続し、負圧吸着部材Ｆを回転させながら基板Ｗの
周端面Ｗ3にメチルエチルケトン系溶剤等の洗浄液Ｌを
噴射し、これにより記録層Ｋ及び反射層Ｇを形成した後
の基板Ｗの周端面Ｗ3に存在する上記有機色素や上記金
属材料等の汚れ物質Ｔを洗浄除去するように構成してい
る。
【００１５】又、この場合、基板Ｗの下面Ｗ2に対して
進退可能な噴射ノズル５ｂを固定配置し、噴射ノズル５
ｂに図示省略の洗浄液タンクを接続し、負圧吸着部材Ｆ
を回転させながら基板Ｗの下面Ｗ2に洗浄液Ｌを噴射
し、これにより記録層Ｋ及び反射層Ｇを形成した後の基
板Ｗの下面Ｗ2に存在する上記有機色素や上記金属材料
等の汚れ物質Ｔを洗浄除去するように構成されている。
進退可能な噴射ノズル５ｂを固定配置し、噴射ノズル５
ｂに図示省略の洗浄液タンクを接続し、負圧吸着部材Ｆ
を回転させながら基板Ｗの下面Ｗ2に洗浄液Ｌを噴射
し、これにより記録層Ｋ及び反射層Ｇを形成した後の基
板Ｗの下面Ｗ2に存在する上記有機色素や上記金属材料
等の汚れ物質Ｔを洗浄除去するように構成されている。
【００１６】６は保護層形成部であって、この場合、図
８乃至図１１の如く、上記汚れ物質Ｔを除去した後の上
記反射層Ｇの上に保護層Ｈとなる紫外線硬化性樹脂を塗
布形成するスピンコート手段６ａ及び紫外線硬化性樹脂
を塗布した後に基板Ｗの上面Ｗ1に向けて紫外線Ｒを照
射して紫外線硬化性樹脂を硬化させる紫外線照射手段６
ｂを備えてなり、スピンコート手段６ａは基板Ｗの下面
Ｗ2の中央部を負圧吸着部材Ｆにより吸着保持し、負圧
吸着部材Ｆを低速回転させながら基板Ｗの上面Ｗ1の中
央部に保護層Ｈとなる紫外線硬化性樹脂を滴下し、これ
により紫外線硬化性樹脂を円環状に塗布したのち負圧吸
着部材Ｆを高速に水平回転させることにより基板Ｗの上
面Ｗ1に紫外線硬化性樹脂を広げるように構成され、
又、紫外線照射手段６ｂはカバー部材Ｅ内に紫外線照射
ランプＥ1が備えられてなり、これにより反射層Ｇを保
護する保護層Ｈを形成するように構成している。
８乃至図１１の如く、上記汚れ物質Ｔを除去した後の上
記反射層Ｇの上に保護層Ｈとなる紫外線硬化性樹脂を塗
布形成するスピンコート手段６ａ及び紫外線硬化性樹脂
を塗布した後に基板Ｗの上面Ｗ1に向けて紫外線Ｒを照
射して紫外線硬化性樹脂を硬化させる紫外線照射手段６
ｂを備えてなり、スピンコート手段６ａは基板Ｗの下面
Ｗ2の中央部を負圧吸着部材Ｆにより吸着保持し、負圧
吸着部材Ｆを低速回転させながら基板Ｗの上面Ｗ1の中
央部に保護層Ｈとなる紫外線硬化性樹脂を滴下し、これ
により紫外線硬化性樹脂を円環状に塗布したのち負圧吸
着部材Ｆを高速に水平回転させることにより基板Ｗの上
面Ｗ1に紫外線硬化性樹脂を広げるように構成され、
又、紫外線照射手段６ｂはカバー部材Ｅ内に紫外線照射
ランプＥ1が備えられてなり、これにより反射層Ｇを保
護する保護層Ｈを形成するように構成している。
【００１７】この第一形態例は上記構成であるから、上
記記録層形成部２及び反射層形成部４により記録層Ｋ及
び反射層Ｇを形成した後に洗浄部５により基板Ｗの周端
面Ｗ 3に存在する上記有機色素や上記金属材料等の汚れ
物質Ｔを洗浄液Ｌにより除去するので、有機色素を含有
する記録層Ｋを金属材料からなる反射層Ｇにより保護し
た状態で洗浄液Ｌにより汚れ物質Ｔを洗浄除去すること
になり、記録層Ｋが洗浄液Ｌにより破壊されることを防
ぐことができ、それだけ、製品の歩留まりを向上するこ
とができると共に製品特性を良好なものとすることがで
きる。
記記録層形成部２及び反射層形成部４により記録層Ｋ及
び反射層Ｇを形成した後に洗浄部５により基板Ｗの周端
面Ｗ 3に存在する上記有機色素や上記金属材料等の汚れ
物質Ｔを洗浄液Ｌにより除去するので、有機色素を含有
する記録層Ｋを金属材料からなる反射層Ｇにより保護し
た状態で洗浄液Ｌにより汚れ物質Ｔを洗浄除去すること
になり、記録層Ｋが洗浄液Ｌにより破壊されることを防
ぐことができ、それだけ、製品の歩留まりを向上するこ
とができると共に製品特性を良好なものとすることがで
きる。
【００１８】又、この場合、上記反射層Ｇを形成した後
に、上記基板Ｗの周端面Ｗ3及び基板Ｗの下面Ｗ2に存在
する上記有機色素や上記金属材料等の汚れ物質Ｔを洗浄
液Ｌにより除去するので、一層特性が良好な製品を得る
ことができ、又、この場合、上記汚れ物質Ｔを除去した
後に、保護層形成部６により上記反射層Ｇの上に紫外線
硬化性樹脂からなる保護層Ｈを形成するので、良好なＣ
Ｄ−Ｒ製品を得ることができる。
に、上記基板Ｗの周端面Ｗ3及び基板Ｗの下面Ｗ2に存在
する上記有機色素や上記金属材料等の汚れ物質Ｔを洗浄
液Ｌにより除去するので、一層特性が良好な製品を得る
ことができ、又、この場合、上記汚れ物質Ｔを除去した
後に、保護層形成部６により上記反射層Ｇの上に紫外線
硬化性樹脂からなる保護層Ｈを形成するので、良好なＣ
Ｄ−Ｒ製品を得ることができる。
【００１９】図１２乃至図１７の第二形態例は、上記保
護層形成部６に代えて貼合接着部７が存在してＤＶＤ−
Ｒを製造するものである。
護層形成部６に代えて貼合接着部７が存在してＤＶＤ−
Ｒを製造するものである。
【００２０】すなわち、貼合接着部７は、図１２乃至図
１７の如く、上記汚れ物質Ｔを除去した後の上記反射層
Ｇの上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層Ｓを塗布形成
する接着剤塗布手段７ａ及び接着層Ｓの上に上記基板Ｗ
と同様な第二の基板Ｗを貼合接着する貼合手段７ｂから
なり、この場合、接着剤塗布手段７ａにスピンコート手
段７ｃが設けられ、貼合手段７ｂには紫外線硬化性樹脂
を接着硬化させる紫外線照射手段７ｄが設けられ、この
接着剤塗布手段７ａにおいて、スピンコート手段７ｃに
よって、基板Ｗの下面Ｗ2の中央部を負圧吸着部材Ｆに
より吸着保持し、負圧吸着部材Ｆを低速回転させながら
反射層Ｇの中央部に接着層Ｓとなる紫外線硬化性樹脂を
滴下し、これにより紫外線硬化性樹脂を円環状に塗布し
たのち負圧吸着部材Ｆを高速に水平回転させることによ
り反射層Ｇの上に紫外線硬化性樹脂を広げるように構成
され、貼合手段７ｂにおいて、第二の基板Ｗを上記基板
Ｗの接着層Ｓ上に重ね合わせたのち、紫外線照射手段７
ｄのカバー部材Ｅ内の紫外線照射ランプＥ1により基板
Ｗ及び第二の基板Ｗに向けて紫外線Ｒを照射して紫外線
硬化性樹脂を硬化させ、重ね合わされた基板Ｗ・Ｗを相
互に貼合接着するように構成されている。
１７の如く、上記汚れ物質Ｔを除去した後の上記反射層
Ｇの上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層Ｓを塗布形成
する接着剤塗布手段７ａ及び接着層Ｓの上に上記基板Ｗ
と同様な第二の基板Ｗを貼合接着する貼合手段７ｂから
なり、この場合、接着剤塗布手段７ａにスピンコート手
段７ｃが設けられ、貼合手段７ｂには紫外線硬化性樹脂
を接着硬化させる紫外線照射手段７ｄが設けられ、この
接着剤塗布手段７ａにおいて、スピンコート手段７ｃに
よって、基板Ｗの下面Ｗ2の中央部を負圧吸着部材Ｆに
より吸着保持し、負圧吸着部材Ｆを低速回転させながら
反射層Ｇの中央部に接着層Ｓとなる紫外線硬化性樹脂を
滴下し、これにより紫外線硬化性樹脂を円環状に塗布し
たのち負圧吸着部材Ｆを高速に水平回転させることによ
り反射層Ｇの上に紫外線硬化性樹脂を広げるように構成
され、貼合手段７ｂにおいて、第二の基板Ｗを上記基板
Ｗの接着層Ｓ上に重ね合わせたのち、紫外線照射手段７
ｄのカバー部材Ｅ内の紫外線照射ランプＥ1により基板
Ｗ及び第二の基板Ｗに向けて紫外線Ｒを照射して紫外線
硬化性樹脂を硬化させ、重ね合わされた基板Ｗ・Ｗを相
互に貼合接着するように構成されている。
【００２１】この実施の第二形態例は上記構成であるか
ら、貼合接着部７により上記汚れ物質Ｔを除去した後の
上記反射層Ｇの上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層Ｓ
を塗布形成すると共に接着層Ｓの上に第二の基板Ｗを貼
合接着することになり、上記第一形態例と同様に、有機
色素を含有する記録層Ｋを金属材料からなる反射層Ｇに
より保護した状態で洗浄液Ｌにより汚れ物質Ｔを洗浄除
去することができ、このため記録層Ｋが洗浄液Ｌにより
破壊されることを防ぐことができ、それだけ、ＤＶＤ−
Ｒの製品の歩留まりを向上することができる。
ら、貼合接着部７により上記汚れ物質Ｔを除去した後の
上記反射層Ｇの上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層Ｓ
を塗布形成すると共に接着層Ｓの上に第二の基板Ｗを貼
合接着することになり、上記第一形態例と同様に、有機
色素を含有する記録層Ｋを金属材料からなる反射層Ｇに
より保護した状態で洗浄液Ｌにより汚れ物質Ｔを洗浄除
去することができ、このため記録層Ｋが洗浄液Ｌにより
破壊されることを防ぐことができ、それだけ、ＤＶＤ−
Ｒの製品の歩留まりを向上することができる。
【００２２】尚、本発明は上記実施の形態例に限られる
ものではなく、基板成型部１、記録層形成部２、反射層
形成部４、洗浄部５、保護層形成部６、貼合接着部７の
構造についてはこの限りではなく、又、基板Ｗの形態や
構造も上記形態例に限られるものではなく、例えば、基
板の上面と記録層の間、記録層と反射層の間、反射層と
保護層の間、反射層と接着層の間に下地層としての中間
層を形成する構造や基板の下面、第二の基板の上面にカ
バー層を形成する構造にも適用され、又、基板や有機色
素、紫外線硬化性樹脂の材質や組成は適宜選択される。
ものではなく、基板成型部１、記録層形成部２、反射層
形成部４、洗浄部５、保護層形成部６、貼合接着部７の
構造についてはこの限りではなく、又、基板Ｗの形態や
構造も上記形態例に限られるものではなく、例えば、基
板の上面と記録層の間、記録層と反射層の間、反射層と
保護層の間、反射層と接着層の間に下地層としての中間
層を形成する構造や基板の下面、第二の基板の上面にカ
バー層を形成する構造にも適用され、又、基板や有機色
素、紫外線硬化性樹脂の材質や組成は適宜選択される。
【００２３】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項１又は５記
載の発明にあっては、記録層及び反射層を形成した後に
洗浄部により基板の周端面に存在する上記有機色素や上
記金属材料等の汚れ物質を洗浄液により除去するので、
有機色素を含有する記録層を金属材料からなる反射層に
より保護した状態で洗浄液により汚れ物質を洗浄除去す
ることになり、記録層が洗浄液により破壊されることを
防ぐことができ、それだけ、製品の歩留まりを向上する
ことができると共に製品特性を良好なものとすることが
できる。
載の発明にあっては、記録層及び反射層を形成した後に
洗浄部により基板の周端面に存在する上記有機色素や上
記金属材料等の汚れ物質を洗浄液により除去するので、
有機色素を含有する記録層を金属材料からなる反射層に
より保護した状態で洗浄液により汚れ物質を洗浄除去す
ることになり、記録層が洗浄液により破壊されることを
防ぐことができ、それだけ、製品の歩留まりを向上する
ことができると共に製品特性を良好なものとすることが
できる。
【００２４】又、請求項２又は６記載の発明にあって
は、上記反射層を形成した後に、上記基板の周端面及び
基板の下面に存在する上記有機色素や上記金属材料等の
汚れ物質を洗浄液により除去するので、一層特性が良好
な製品を得ることができ、又、請求項３又は７記載の発
明にあっては、上記汚れ物質を除去した後に上記反射層
の上に紫外線硬化性樹脂からなる保護層を形成するの
で、良好なＣＤ−Ｒ製品を得ることができ、又、請求項
４又は８記載の発明にあっては、上記汚れ物質を除去し
た後の上記反射層の上に紫外線硬化性樹脂からなる接着
層を塗布形成すると共に接着層の上に第二の基板を貼合
接着することになり、記録層が洗浄液により破壊される
ことを防ぐことができ、それだけ、ＤＶＤ−Ｒ製品の歩
留まりを向上することができる。
は、上記反射層を形成した後に、上記基板の周端面及び
基板の下面に存在する上記有機色素や上記金属材料等の
汚れ物質を洗浄液により除去するので、一層特性が良好
な製品を得ることができ、又、請求項３又は７記載の発
明にあっては、上記汚れ物質を除去した後に上記反射層
の上に紫外線硬化性樹脂からなる保護層を形成するの
で、良好なＣＤ−Ｒ製品を得ることができ、又、請求項
４又は８記載の発明にあっては、上記汚れ物質を除去し
た後の上記反射層の上に紫外線硬化性樹脂からなる接着
層を塗布形成すると共に接着層の上に第二の基板を貼合
接着することになり、記録層が洗浄液により破壊される
ことを防ぐことができ、それだけ、ＤＶＤ−Ｒ製品の歩
留まりを向上することができる。
【００２５】以上、所期の目的を充分達成することがで
きる。
きる。
【図１】本発明の実施の第一形態例の工程説明図であ
る。
る。
【図２】本発明の実施の第一形態例の工程説明斜視図で
ある。
ある。
【図３】本発明の実施の第一形態例の工程説明側面図で
ある。
ある。
【図４】本発明の実施の第一形態例の工程説明斜視図で
ある。
ある。
【図５】本発明の実施の第一形態例の工程説明斜視図で
ある。
ある。
【図６】本発明の実施の第一形態例の工程説明側面図で
ある。
ある。
【図７】本発明の実施の第一形態例の工程説明側面図で
ある。
ある。
【図８】本発明の実施の第一形態例の工程説明側面図で
ある。
ある。
【図９】本発明の実施の第一形態例の工程説明斜視図で
ある。
ある。
【図１０】本発明の実施の第一形態例の工程説明斜視図
である。
である。
【図１１】本発明の実施の第一形態例の工程説明側面図
である。
である。
【図１２】本発明の実施の第二形態例の工程説明図であ
る。
る。
【図１３】本発明の実施の第二形態例の工程説明側面図
である。
である。
【図１４】本発明の実施の第二形態例の工程説明斜視図
である。
である。
【図１５】本発明の実施の第二形態例の工程説明斜視図
である。
である。
【図１６】本発明の実施の第二形態例の工程説明斜視図
である。
である。
【図１７】本発明の実施の第二形態例の工程説明側面図
である。
である。
Ｗ 基板 Ｗ1 上面 Ｗ2 下面 Ｗ3 周端面 Ｋ 記録層 Ｇ 反射層 Ｈ 保護層 Ｓ 接着層 Ｌ 洗浄液 Ｔ 汚れ物質 １ 基板成型部 ２ 記録層形成部 ４ 反射層形成部 ５ 洗浄部 ６ 保護層形成部 ７ 貼合接着部
Claims (8)
- 【請求項１】 少なくとも、円板形状の基板の上に有機
色素を含有する記録層が形成され、該記録層の上に金属
材料からなる反射層が形成されてなる光記録媒体を製造
するに際し、上記反射層を形成した後に基板の周端面に
存在する上記有機色素や上記金属材料等の汚れ物質を洗
浄液により除去することを特徴とする光記録媒体の製造
方法。 - 【請求項２】 上記反射層を形成した後に、上記基板の
周端面及び基板の下面に存在する上記有機色素や上記金
属材料等の汚れ物質を洗浄液により除去することを特徴
とする請求項１記載の光記録媒体の製造方法。 - 【請求項３】 上記汚れ物質を除去した後に、上記反射
層の上に紫外線硬化性樹脂からなる保護層を形成するこ
とを特徴とする請求項１又は２記載の光記録媒体の製造
方法。 - 【請求項４】 上記汚れ物質を除去した後に、上記反射
層の上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層を塗布形成
し、該接着層の上に第二の基板を貼合接着することを特
徴とする請求項１又は２記載の光記録媒体の製造方法。 - 【請求項５】 円板形状の基板の上に有機色素を含有す
る記録層を形成する記録層形成部と、該記録層の上に金
属材料からなる反射層を形成する反射層形成部と、該記
反射層を形成した後の基板の周端面に存在する上記有機
色素や上記金属材料等の汚れ物質を洗浄液により除去す
る洗浄部とを備えてなることを特徴とする光記録媒体の
製造装置。 - 【請求項６】 上記反射層を形成した後の上記基板の周
端面及び基板の下面に存在する上記有機色素や上記金属
材料等の汚れ物質を洗浄液により除去する洗浄部を備え
てなることを備えてなることを特徴とする請求項５記載
の光記録媒体の製造装置。 - 【請求項７】 上記汚れ物質を除去した後の上記反射層
の上に紫外線硬化性樹脂からなる保護層を形成する保護
層形成部を備えてなることを特徴とする請求項５又は６
記載の光記録媒体の製造装置。 - 【請求項８】 上記汚れ物質を除去した後の上記反射層
の上に紫外線硬化性樹脂からなる接着層を塗布形成する
と共に該接着層の上に第二の基板を貼合接着する貼合接
着部を備えてなること特徴とする請求項５又は６記載の
光記録媒体の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000114351A JP2001297492A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 光記録媒体の製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000114351A JP2001297492A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 光記録媒体の製造方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001297492A true JP2001297492A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18626169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000114351A Pending JP2001297492A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 光記録媒体の製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001297492A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7303633B2 (en) | 2001-06-15 | 2007-12-04 | Fujifilm Corporation | Apparatus for producing optical information recording medium |
| JP2010195850A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Sunstar Engineering Inc | 退色性プライマー組成物 |
-
2000
- 2000-04-14 JP JP2000114351A patent/JP2001297492A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7303633B2 (en) | 2001-06-15 | 2007-12-04 | Fujifilm Corporation | Apparatus for producing optical information recording medium |
| JP2010195850A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Sunstar Engineering Inc | 退色性プライマー組成物 |
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