JP2001296363A - 放射線検出装置 - Google Patents

放射線検出装置

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JP2001296363A
JP2001296363A JP2000114043A JP2000114043A JP2001296363A JP 2001296363 A JP2001296363 A JP 2001296363A JP 2000114043 A JP2000114043 A JP 2000114043A JP 2000114043 A JP2000114043 A JP 2000114043A JP 2001296363 A JP2001296363 A JP 2001296363A
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phosphor
radiation
conversion element
light
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JP2000114043A
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English (en)
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Takao Kuwabara
孝夫 桑原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/29Measurement performed on radiation beams, e.g. position or section of the beam; Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2914Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2921Static instruments for imaging the distribution of radioactivity in one or two dimensions; Radio-isotope cameras
    • G01T1/2928Static instruments for imaging the distribution of radioactivity in one or two dimensions; Radio-isotope cameras using solid state detectors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/2018Scintillation-photodiode combinations
    • G01T1/20184Detector read-out circuitry, e.g. for clearing of traps, compensating for traps or compensating for direct hits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線を蛍光体に照射し光電変換素子で検出
して放射線画像情報の記録や読取りを行なうに際して、
照射線量のダイナミックレンジを拡大する。 【解決手段】 検出器42のコンデンサC2に蓄積し得
る最大蓄積電荷量Q、1画素当たりに入射する放射線L
1の量子数X、蛍光体41で放射線量子1つ当たりに発
生する光量子数L、蛍光体41で発生した蛍光のフォト
ダイオードS1への入射効率T、フォトダイオードPD
のフィルファクタF、フォトダイオードPDの光電荷変
換効率ηが、放射線の線量が10mR〜300mRの範
囲内において、X・L・T・F・η≦Qを満足するよう
に、蛍光体41と検出器42との間に光吸収部材49を
設けて入射効率Tを小さくする、蛍光体41の発光波長
特性とフォトダイオードPDの波長感度特性を異ならし
めて光電荷変換効率ηを小さくする、発光量の小さい蛍
光体41を用いて光量子数Lを小さくするの少なくとも
1つを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線を蛍光体に
照射して蛍光に変換し、この蛍光を光電変換素子で検出
することにより放射線画像情報の記録や読取りを行なう
放射線検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、医療診断などを目的とする放射線
撮影において、放射線を検出して得た電荷を固体検出素
子の蓄電部に一旦蓄積し、該蓄積した電荷を放射線情報
を表す電気信号に変換して出力する放射線固体検出器を
使用する放射線画像記録読取装置が各種提案、実用化さ
れている。この装置において使用される放射線固体検出
器としては、種々のタイプのものが提案されているが、
放射線を電荷に変換する電荷生成プロセスの面からは、
例えば特開昭59-211263 号、特開平2-164067号、PCT
国際公開番号WO92/06501号、SPIE Vol.1443 Medical
Imaging V;ImagePhysics(1991) ,p.108-119 などに提
案されているように、放射線を蛍光体に照射して蛍光に
変換し、蛍光体から発せられたで蛍光をSiやSeなど
の半導体からなる光電変換素子(フォトダイオード)で
検出して蛍光強度すなわち放射線強度に応じた量の信号
電荷を得、この信号電荷を光電変換素子と接続された容
量素子に蓄積する光変換方式のものがある。この光変換
方式のものにおいて容量素子に蓄積した信号電荷の量に
応じた電気信号(画像信号)を取得するに際しては、容
量素子と接続された信号線の途中に設けられたTFT
(薄膜トランジスタ)などのスイッチを走査駆動するT
FT読出方式が用いられる。
【0003】ここで、放射線検出の用途として、上述の
ように蛍光体と光電変換素子の組み合わせからなる放射
線固体検出器とする場合、蛍光体としては、1)被検者
の被爆線量を少なくするために発光光率が高いこと、
2)放射線は物質中の透過が良く量子ノイズが非常に大
きいため、該量子ノイズを小さくし且つ高い発光を得る
めに放射線吸収の大きいこと、3)光電変換素子の波長
感度特性(分光感度特性)に合った発光波長特性である
こと(マッチングがとれていること)などが求められて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記光変換方
式の放射線固体検出器を高鮮鋭度画像が要求される例え
ば医療用X線撮影に用いる場合、光電変換素子のピッチ
すなわち画素ピッチ(1画素の大きさ)は通常50〜2
00μmとされる。
【0005】一方、光電変換素子を構成する層は誘電性
を有するので該光電変換素子を容量素子としても機能さ
せるのが一般的であり、前記画素ピッチに応じて容量素
子の容量も決まり、通常0.5〜2pF程度と小さく、
1つの容量素子が蓄積し得る最大蓄積電荷量も小さい。
【0006】他方、蛍光体の放射線吸収を大きくするた
めには、蛍光体を厚くするのが一般的であり、凡そ50
0μm程度の厚さのものが広く用いられている。
【0007】ところが、放射線の吸収率を上げるため蛍
光体を厚くすると発光量も増加し、光電変換素子で発生
する電荷量も増え、発生電荷量が容量素子の最大蓄積電
荷量を越えてしまう(飽和する)ことになるため、容量
素子が飽和しない低線量の撮影しかできない、換言すれ
ば、放射線線量として十分なダイナミックレンジを確保
することができないという問題を生じる。
【0008】例えば、蛍光体の発光波長特性と光電変換
素子の波長感度特性とがマッチングした、CsI:Tl
蛍光体とSiを主成分とする光電変換素子との組み合わ
せやCsI:Na蛍光体とSeを主成分とする光電変換
素子との組み合わせでは、いずれも7〜10mR程度の
ダイナミックレンジ(飽和限界の線量)しかない。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、量子ノイズを小さくするために蛍光体の放射線吸
収を大きくしても、放射線線量として十分なダイナミッ
クレンジを確保することができる放射線検出装置を提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線検出装置
は、蛍光体の放射線吸収を大きくしたまま光電変換素子
で生成される電荷量を小さくするようにすることで、放
射線量子ノイズを小さくしたまま十分なダイナミックレ
ンジを確保するように構成したことを特徴とするもので
あり、具体的には以下の通りである。すなわち、本発明
の第1の放射線検出装置は、CsI:Tl蛍光体を用い
て放射線を蛍光に変換し、該蛍光をそれぞれが画素に対
応するSiを主成分とする光電変換素子により検出し、
該検出により得られた電荷を光電変換素子と接続された
容量素子に蓄積する放射線検出装置において、容量素子
に蓄積し得る最大蓄積電荷量Q、1画素に入射する放射
線量子数X、蛍光体で放射線量子1つに発生する光量子
数L、蛍光体で発生した蛍光の光電変換素子への入射効
率T、光電変換素子のフィルファクタF、および光電変
換素子の光電荷変換効率ηが、放射線の線量が10mR
〜300mRの範囲内において条件式X・L・T・F・
η≦Qを満足するものであることを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明の第2の放射線検出装置は、Cs
I:Na蛍光体を用いて放射線を蛍光に変換し、該蛍光
をそれぞれが画素に対応するSeを主成分とする光電変
換素子により検出し、該検出により得られた電荷を光電
変換素子と接続された容量素子に蓄積する放射線検出装
置において、容量素子に蓄積し得る最大蓄積電荷量Q、
1画素に入射する放射線量子数X、蛍光体で放射線量子
1つに発生する光量子数L、蛍光体で発生した蛍光の光
電変換素子への入射効率T、光電変換素子のフィルファ
クタF、および光電変換素子の光電荷変換効率ηが、放
射線の線量が10mR〜300mRの範囲内において条
件式X・L・T・F・η≦Qを満足するものであること
を特徴とするものである。
【0012】上記条件式の左辺は所望の放射線線量下に
おける光電変換素子で発生する電荷量を表すから、上記
条件式は、放射線線量10mR〜300mRの範囲内に
おいて、光電変換素子で発生する電荷量が容量素子に蓄
積し得る最大蓄積電荷量Q以下となることを示してい
る。
【0013】本発明の第1および第2の放射線検出装置
においては、具体的手段として、1)蛍光体と光電変換
素子との間に光吸収部材を設けて入射効率Tを小さくす
る、2)蛍光体の発光波長特性と光電変換素子の波長感
度特性を異ならしめて光電荷変換効率ηを小さくする、
3)発光量の小さい蛍光体を用いて光量子数Lを小さく
する、の少なくとも1つ、すなわち1)〜3)のいずれ
か1つあるいはこれらの任意の組み合わせにより上記条
件式を満足させるようにする。
【0014】本発明の第1および第2の放射線検出装置
においては、それぞれ多数の光電変換素子および容量素
子が2次元状に分布して蛍光体と一体的に形成されてい
るものとすることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の放射線検出装置によれば、放射
線の線量が10mR〜300mRの範囲内において、光
電変換素子で発生する電荷量が容量素子に蓄積し得る最
大蓄積電荷量Q以下となる条件式を規定しており、上記
条件式を満足する限り、光電変換素子の発生電荷量が容
量素子の最大蓄積電荷量Qを越えることがないので、蛍
光体の放射線吸収を大きくし放射線量子ノイズを小さく
したままで、放射線照射量として十分なダイナミックレ
ンジを確保することができる。
【0016】本発明の放射線検出装置を、それぞれ多数
の光電変換素子および容量素子が2次元状に分布して蛍
光体と一体的に形成されているものとすれば、蛍光体と
光電変換素子との間隙によるボケを少なくすることがで
き、また装置をコンパクトにすることができる。
【0017】一方、蛍光体と光電変換素子などとを別体
に形成すれば、上記条件式を満足させる際に、一方の特
性に応じて他方の特性などを設定できるので、融通性、
交換性に富んだ装置とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態の放射線検出装置を備えた放射線画像撮影読取装
置の構成を示す概略図である。
【0019】図1に示すように、この放射線画像撮影読
取装置1は、放射線を発するX線発生部200と記録読
取部400と制御部600と画像処理部700とからな
る。
【0020】X線発生部200は、高圧発生電源27と
放射線源28とX線絞り29とを有する。放射線源28
は、制御部600により制御される高圧発生電源27に
よって駆動されX線ビームL1を放射する。X線絞り2
9は、制御部600により駆動され撮像領域の変更に伴
い不必要な領域へのX線照射を行わないようにX線ビー
ムL1を整形する。整形されたX線ビームL1はX線透
過性の撮影用寝台300の上に横たわった被写体(被検
査体)9に向けられる。撮影用寝台300は、制御部6
00の指示に基づいてX線ビームL1の照射方向と直交
する2次元方向に駆動される。X線ビームL1は、被写
体9および撮影用寝台300を透過した後に記録読取部
400に照射される。
【0021】記録読取部400は、蛍光体41と2次元
検出器(2次元画像記録読取手段)としての放射線固体
検出器42と駆動検出回路500とを有する。蛍光体4
1上(放射線源28側)には特定方向からの放射線のみ
を該蛍光体41へ導出するグリッド板46が配されてい
る。蛍光体41と検出器42との間には、後述するよう
に必要に応じて光吸収部材49が配される。なお、蛍光
体41と検出器42とを一体的に構成して光変換方式の
放射線固体検出器としてもよい。また、光吸収部材49
を配するときには、この光吸収部材49をも蛍光体41
および検出器42と一体的に構成されたものとしてもよ
い。
【0022】グリッド板46は、被写体9を透過するこ
とによって生じるX線散乱の影響を低減するために配さ
れたものであり、AlなどのX線低吸収物質(放射線透
過物質)とPbなどのX線高吸収物質とが交互に所定の
グリッドピッチで配列されたストライプ構造をなしてい
る。これにより、被写体9内で散乱された放射線がグリ
ッド板46のX線高吸収物質で吸収され、散乱放射線に
よる画像品質の劣化という問題を解消することができ
る。なお、検出器42とグリッド板46との格子比の関
係によるモアレが目立たないように、本出願人が特開2
000−60843号に提案しているように、検出器4
2の画素ピッチ(光電変換素子の配列ピッチ)とグリッ
ド板46の格子ピッチとの間に所定の関係を持たせた
り、あるいは撮影時にグリッド板46を振動させるとよ
い。
【0023】蛍光体41では、エネルギーの高いX線に
よって蛍光体の母体物質が励起され(吸収)され、再結
合する際の再結合エネルギーにより可視領域の蛍光が得
られる。
【0024】ここでは、後述するように光電変換素子と
してa−Si(アモルファスシリコン)からなるものを
使用するので、このa−Siの波長感度特性に合った発
光波長特性を有する(マッチングがとれた)CsI:T
l蛍光体を蛍光体41として使用することとする。な
お、a−SeなどSeを主成分とする光電変換素子との
組み合わせでは同様にa−SeとマッチングがとれたC
sI:Na蛍光体を使用する。
【0025】放射線固体検出器42は、例えば厚さ3mm
の石英ガラスからなる絶縁基板(不図示)にアモルファ
ス半導体膜を挟んで透明導電膜と導電膜とからなる所定
の画素ピッチでX方向およびY方向にマトリックス状に
配された夫々が画素に対応する複数個の光電変換素子4
4、該光電変換素子44で光電変換された信号電荷を駆
動検出回路500側へ転送するTFT等のスイッチング
素子45、およびスイッチング素子45と接続され互い
に直交するようにマトリックス状にパターン形成された
複数の信号線と走査線とから構成されたものである。な
お通常、駆動検出回路500は光電変換素子44などと
ともに絶縁基板に一体的に形成される。
【0026】各光電変換素子44は誘電体で形成されて
おり、該光電変換素子44は容量素子としても機能す
る。すなわち、光電変換素子44で光電変換された信号
電荷が光電変換素子44内に潜像電荷として蓄積され
る。
【0027】この放射線画像撮影読取装置1において、
放射線固体検出器42に放射線画像情報を記録して読み
出すに際しては、先ず蛍光体41側が放射線源28側と
なるように配置し、蛍光体41に被写体9を透過した放
射線を照射する。放射線が蛍光体41に直接入射して可
視光に変換され、光電変換素子44により光電変換され
て放射線画像情報を担持する潜像電荷が容量素子として
も機能する光電変換素子44に蓄積される。この潜像電
荷は光電変換素子44に対応して設けられたスイッチン
グ素子45を制御部600の制御に基づいて走査駆動す
ることにより駆動検出回路500側へ転送され画像信号
として出力され、さらに画像処理部700において所望
の画像処理が施されてCRTなどに可視画像として再生
出力される。
【0028】図2は放射線固体検出器42の3×3画素
分と駆動検出回路500との接続態様を示した概略図で
ある。図中Snが光電変換素子44の光電変換素子とし
て機能する部分(以下フォトダイオードという)を示
し、Cnが光電変換素子44の容量素子として機能する
部分(以下コンデンサという)を示し、Tnがスイッチ
ング素子45として機能する部分(以下TFTという)
を示す。なおnは任意の正の整数である。
【0029】図3は放射線固体検出器42の1画素分を
用いて撮影読取装置1を示した概略図である。光電変換
素子44の内部には図2のSnに対応するフォトダイオ
ードPDと、容量素子として機能するコンデンサC1お
よび図2のCnに対応するC2が形成され、コンデンサ
C2が信号電荷を蓄積する部分として機能する。
【0030】先ずシフトレジスタSR1,SR2により
制御配線g1〜g3、s1〜s3にH(ハイ)が印加さ
れる。すると転送用のTFT11〜TFT33とスイッ
チM1〜M3がオンし導通し、検出アンプA1のイマジ
ナリショートを介して、全フォトダイオードS11〜S
33のD電極はGND電位になる。
【0031】このとき、リフレッシュ制御回路RFがH
を出力しスイッチSWgがオンし全フォトダイオードS
11〜S33のG電極はリフレッシュ用電源Vgにより
正電位になる。すると全フォトダイオードS11〜S3
3はリフレッシュモードになりリフレッシュされる。
【0032】次にリフレッシュ制御回路RFがL(ロ
ー)を出力しスイッチSWsがオンし全フォトダイオー
ドS11〜S33のG電極は読取用電源Vsにより負電
位になる。すると全フォトダイオードS11〜S33は
光電変換モードになり同時にコンデンサC11〜C33
は初期化される。この状態でシフトレジスタSR1およ
びSR2により制御配線g1〜g3、s1〜s3にLが
印加される。すると転送用のTFT11〜TFT33の
スイッチM1〜M3がオフし、全フォトダイオードS1
1〜S33のD電極はDC的にはオープンになるがコン
デンサC11〜C33によって電位は保持される。
【0033】しかし、この時点ではX線は入射されてい
ないため全フォトダイオードS11〜S33には光は入
射されず光電流Iは流れない。この状態でX線がパルス
的に出射され人体等を通過し蛍光体CsI:Tlに入射
すると光に変換され、その光がそれぞれのフォトダイオ
ードS11〜S33に入射する。この光は人体等の内部
構造の情報が含まれている。この光により流れた光電流
Iは電荷としてそれぞれのコンデンサC11〜C33
(図3のコンデンサC2)に蓄積されX線の入射終了後
も保持される。
【0034】なお図2では3×3画素分しか示していな
いが、実際には、光電変換素子などを行列(2次元)状
に、例えば画素ピッチ50〜200μmの範囲内で20
00×2000画素分〜500×5000画素分程度で
分布させた2次元検出器として構成され、その面積は例
えば200mm×200mm〜500mm×500mm
程度とされる。例えば4096×4096の画素から構
成され、面積を430mm×430mmとすれば、1画
素のサイズは約105μmとなる。このときの容量素子
部分の容量は1.0pF程度である。
【0035】図4は放射線固体検出器の素子構造の概略
平面図を示したものであって、4画素分の光電変換素子
およびスイッチング素子を表している。図中斜線を付し
た部分53が蛍光体41からの蛍光を受光する受光面で
ある。この検出器52は、光電変換素子54、光電変換
素子54で光電変換された信号電荷を駆動検出回路50
0側へ転送するスイッチング素子55、該スイッチング
素子55を制御する走査線56、駆動検出回路500へ
結線される信号線57、光電変換素子54にバイアスを
与える電源ライン58、および光電変換素子54とスイ
ッチング素子55を接続するためのコンタクトホール5
9から成る。
【0036】図5は、図4内A−Bで切断した断面図で
ある。この図5を参照して、放射線固体検出器52の形
成方法について説明する。
【0037】先ず絶縁基板60上にスパッタ法や抵抗加
熱法によりクロムCrを第1の金属薄膜層61を約50
0オングストローム蒸着し、フォトリソグラフィにより
パターニングし、不必要な領域をエッチングにより除去
する。この第1の金属薄膜層61は光電変換素子54の
下部電極およびスイッチング素子55のゲート電極とな
る。
【0038】次いでCVD法により同一真空内でエレク
トロンおよびホールの通過を阻止するアモルファスチッ
カシリコン絶縁層(a−SiN)62、水素化アモ
ルファスシリコン光電変換層(a−Si:H)63、ホ
ールキャリアの注入を阻止するN型の注入阻止層(N+
層)64を、夫々略2000、5000、500オング
ストロームずつ順次積層させる。これらの各層は光電変
換素子54の絶縁層/光電変換半導体層/ホール注入阻
止層となり、またスイッチング素子55のゲート絶縁膜
/半導体層/オーミックコンタクト層となる。さらに、
これら各層は第1の金属薄膜層61と第2の金属薄膜層
65とのクロス部分(図4中の51で示す部分)の絶縁
層としても利用される。
【0039】各層を積層した後、コンタクトホール59
となる領域をRIEまたはCDE等でドライエッチング
し、その後第2の金属薄膜層65としてのアルミニウム
Alをスパッタ法や抵抗加熱法で、略10000オング
ストローム積層させる。さらにフォトリソグラフィによ
りパターニングし不必要な領域をエッチングにより除去
する。
【0040】第2の金属薄膜層65は、光電変換素子5
4の上部電極、スイッチング素子55のソース、ドレイ
ン電極、その他の配線類(走査線56、信号線57およ
び電源ライン58)となる。また第2の金属薄膜層65
の製膜と同時にコンタクトホール59部で第1および第
2の金属薄膜層が接続される。
【0041】さらに、スイッチング素子55のチャネル
部を形成するために、ソース電極、ドレイン電極間の一
部をRIE法でエッチングし、その後、不必要なa−S
iN 層、a−Si:H層、N+層をRIE法でエッ
チングすることで、各素子が分離される。これにより光
電変換素子54、スイッチング素子55、走査線56、
信号線57および電源ライン58が形成される。
【0042】なお図5では2画素分のみを図示している
が、多数の画素が同時に絶縁基板60上に形成されるの
は勿論である。最後に耐湿性向上の目的で、各素子や配
線類をSiNのパッシベーション膜(保護膜)66
で被覆する。
【0043】このように、光電変換素子54、スイッチ
ング素子55、配線類を、同時に積層された共通の第1
の金属薄膜層61、a−SiN層62、a−Si:
H層63、N+層64および第2の金属薄膜層65をエ
ッチング処理するのみで形成することができる。このと
き、光電変換素子54内には注入阻止層(N+層)64
が1箇所しかなく、かつ同一真空内で形成することがで
きる。
【0044】したがって、既存のCVD装置やスパッタ
装置等の薄膜作成装置を容易に用いることができ、簡易
な工程で且つその工程数も少なく、さらに高歩留まり率
で且つ安価に、大面積で高性能の光変換方式の2次元画
像読取装置を生産することができる。
【0045】なお上記の説明において、ホールと電子を
逆にして構成することも可能である。例えば注入阻止層
はp層でもよく、この場合電圧や電界の印加を逆にし、
他の構成部分を構成すれば同様の動作をするものを製造
することができる。さらに、光電変換半導体層は光が入
射して電子、ホール対を発生する光電変換機能を有して
いればよい。層構成も1層ではなく多層で構成してもよ
い。
【0046】同様に、スイッチング素子においても、ゲ
ート電極、ゲート絶縁膜、チャネル形成が可能な半導体
層、オーミックコンタクト層、主電極があればよい。例
えば、オーミックコンタクト層はp層でもよく、この場
合ゲート電極の制御の電圧を逆にしてホールをキャリア
として使用するものとすればよい。
【0047】次に、上記の蛍光体41と放射線固体検出
器42との組み合わせにおいて生じ得る問題とその解決
法について説明する。図6は放射線固体検出器42のダ
イナミックレンジを説明するための図である。
【0048】上述のように、1画素の大きさを50〜2
00μm程度とすると、容量素子部分の容量は0.5〜
2pF程度と小さく、1つの容量素子が蓄積し得る最大
蓄積電荷量Qも小さい。例えば1画素の容量をC
(F)、この容量に印加される電圧をV(V)、素電荷
をq=1.6e−19 (C)とすると、この画素に蓄
積できる最大蓄積電荷量Qは、Q=C・V/q(electr
on)となる。
【0049】一方、放射線撮影時には、よく知られてい
るように量子ノイズを小さくするために蛍光体を厚くし
て放射線吸収を大きくする必要がある。例えば凡そ50
0μm程度の厚さの蛍光体を使用する。ところが、放射
線の吸収率を上げるため蛍光体を厚くすると発光量も増
加し、光電変換素子で発生する電荷量も増え、上記Cs
I:Tl蛍光体とSiを主成分とする光電変換素子との
組み合わせでは図6のa矢指の線で示すように7〜10
mR程度のダイナミックレンジ(飽和限界の線量)しか
ないなど、発生電荷量が容量素子の最大蓄積電荷量Qを
越えてしまう(飽和する)ことになるため、容量素子が
飽和しない低線量の撮影しかできず、放射線線量として
十分なダイナミックレンジを確保することができないと
いう問題を生じる。
【0050】一方、容量素子に蓄積し得る最大蓄積電荷
量をQ、1画素に入射するX線量子数をX、CsI:T
l蛍光体でX線量子1つに発生する光量子数をL、Cs
I:Tl蛍光体で発生した蛍光の光電変換素子への入射
効率をT、光電変換素子のフィルファクタをF、および
光電変換素子の光電荷変換効率をηとしたとき、放射線
の照射により光電変換素子が発生する発生電荷量Q0は
X・L・T・F・ηで表すことができる。したがって放
射線の線量が10mR〜300mRなどの高線量の撮影
条件下において、この発生電荷量Q0が容量素子の最大
蓄積電荷量Qを越えないようにすれば十分なダイナミッ
クレンジを確保することができる。つまり、放射線の線
量が10mR〜300mRの範囲内において、発生電荷
量Q0=X・L・T・F・η≦最大蓄積電荷量Qを満足
すればよい。
【0051】ここで、光電変換素子に入射するX線量子
数Xは放射線の線量に比例するから、所望の最大検出X
線量におけるX線量子数Xで前記条件式を満足させる必
要があり、また光電変換素子を容量素子としても機能さ
せる一般の構成においては光電変換素子で発生する電荷
量および容量が面積に比例するためフィルファクタFを
変えることによって改善することができない。すなわ
ち、フィルファクタFを小さくすると発生電荷量が減る
が容量したがって最大蓄積電荷量Qも減ってしまい改善
できない。したがって、蛍光体のX線吸収を大きくしX
線量子ノイズを小さくしたまま十分なダイナミツクレン
ジを確保するためには、具体的には、入射効率T、光量
子数L、および光電荷変換効率ηのうちのいずれか1
つ、あるいはこれらの任意の組み合わせによる積を小さ
くすることにより前記条件式を満足させる必要がある。
以下、これらの方法について各別に説明する。
【0052】<第1の方法>蛍光体41と光電変換素子
43との間に、図1に示すように光吸収部材(蛍光吸収
層)49を設けて、入射効率(前記光吸収部材49の透
過率)Tを小さくするとよい。
【0053】<第2の方法>蛍光体41の発光波長特性
と光電変換素子43の波長感度特性を異ならしめて光電
荷変換効率ηを小さくするとよい。
【0054】CsI:Tl蛍光体の発光中心波長(極大
発光波長)は565nm(蛍光体ハンドブック;オーム
社より)なので、通常波長560〜580nm程度の緑色
光に対して高感度とされるa−Siフォトダイオードの
感度中心波長をずらして、光電変換素子の565nmに
おける光電荷変換量子効率を通常のものよりも低下させ
る(最適にする)。
【0055】具体的には、光電変換素子43の光吸収は
よく知られているようにバンドギャップの大きさによっ
て変わり、このバンドギャップの大きさは不純物のドー
プ量やドープ材にも依存するので、不純物のドープを適
宜調整するとよい。
【0056】また、光電変換素子43の成膜条件や膜厚
さを変えることによってもバンドギャップを変えること
ができるので、成膜条件や膜厚さを適宜調整してもよ
い。例えば、CVD法を用いてa−Siフォトダイオー
ドを成膜する場合であれば、成膜時間を調整することに
より、図5に示した水素化アモルファスシリコン光電変
換層(a−Si:H)63の膜厚を変えて波長感度特性
を変えることができる。
【0057】<第3の方法>発光量の小さい蛍光体を用
いて光量子数Lを小さくするとよい。蛍光体の発光量を
抑えるため蛍光体賦活材量としてのTlを通常6ppm
程度の濃度(母体1モルに対するグラム原子数)が最適
とされるものを適宜調整するとよい。
【0058】なお、上記方法はそれぞれ単独で施しても
よいが、組み合わせて行なうようにすると、上記条件式
を満足させるのが容易である。放射線が高線量になれば
なるほど組み合わせて行なうのが好ましい。
【0059】なお、上記各方法はCsI:Na蛍光体と
Seを主成分とする光電変換素子との組み合わせにおい
ても、同様に適用することができる。例えばCsI:N
a蛍光体の発光中心波長(極大発光波長)は420nm
(蛍光体ハンドブック;オーム社より)なので、通常、
波長400〜430nm程度の青色光に対して高感度とさ
れるa−Seフォトダイオードの感度中心波長をずらし
て、光電変換素子の420nmにおける光電荷変換量子
効率を適宜調整するなどすればよい。
【0060】以下に、CsI:Tl蛍光体とSiを主成
分とする光電変換素子との組み合わせにおいて、各線量
に応じた具体的な実施例を示す。なおCsI:Tl蛍光
体およびa−Siフォトダイオードとして標準的なもの
を使用したとき、容量素子の容量C=2pF、印可電圧
V=5Vで、最大蓄積電荷量Q=6×10(electr
on)であるとする。また、CsI:Tl蛍光体でX線量
子1つ当たりに発生する光量子数L=2000、光電変
換素子のフィルファクタF=70%、光電変換素子の光
電荷変換効率η=80%であるとする。
【0061】<<実施例1:10mR>>10mR時に
1画素当たりに入射するX線量子数Xは7×10
ある。 <第1の方法:蛍光吸収部材を使用のとき>蛍光吸収部
材49として、入射効率T=50%とする光学フィルタ
を蛍光体41と検出器42との間に設ける。発生電荷量
Q0=X・L・T・F・η=3.9×107 ≦最大蓄積
電荷量Q=6×107 を満足させることができた。
【0062】<第2の方法のその1:ドープ調整のとき
>図7のaに示した光電変換素子の標準的な波長感度特
性を、例えばホウ素ドープ量を調整することによりbに
示すようにピーク波長を長波長側にシフトすることがで
き、光電荷変換効率ηを60%にすることができる。こ
れにより発生電荷量Q0=X・L・T・F・η=4.7
×107 ≦最大蓄積電荷量Q=6×107を満足させる
ことができた。
【0063】<第2の方法のその2:製膜条件あるいは
膜厚調整のとき>図7のaに示した光電変換素子の標準
的な波長感度特性を、成膜速度を変えるなどによりcに
示すようにピーク波長を長波長側にシフトすることで、
光電荷変換効率ηを60%にすることができ、発生電荷
量Q0=X・L・T・F・η=4.7×107 ≦最大蓄
積電荷量Q=6×107 を満足させることができた。
【0064】また、膜厚を1μmから0.3μmとする
ことで、光電変換効率ηを80%から50%へ、また薄
膜化により容量Cが2pFから4pFとなり、発生電荷
量Q0=X・L・T・F・η=4.9×107 ≦最大蓄
積電荷量Q=1.2×108とすることができた。
【0065】<第3の方法:Tlのドープ量を調整のと
き>Tlを3ppmドープしたとき蛍光体でX線量子1
つ当たりに発生する光量子数L=1200とすることが
でき、発生電荷量Q0=X・L・T・F・η=4.7×
107 ≦最大蓄積電荷量Q=6×107 を満足させるこ
とができた。
【0066】<<実施例2:100mR>>100mR
時に1画素当たりに入射するX線量子数Xは7×105
である。上記実施例1に示した各方法だけでは条件式を
満足しないので、蛍光吸収部材と薄膜化とを組合わせ
る、すなわち例えば入射効率T=20%とする蛍光吸収
部材49を使用するとともに光電変換素子を薄膜化する
こととした。これにより、発生電荷量Q0=X・L・T
・F・η=1×108 ≦最大蓄積電荷量Q=1.2×1
8 を満足させることができた。
【0067】<<実施例3:300mR>>300mR
時に1画素当たりに入射するX線量子数Xは2×106
である。上記実施例2に示した組み合わせ方法だけでは
条件式を満足しないので、さらに入射効率T=10%の
蛍光吸収部材49、光電変換素子の成膜条件の調整およ
び薄膜化を組み合わせることとした。これにより、発生
電荷量Q0=X・L・T・F・η=1×108 ≦最大蓄
積電荷量Q=1.2×108 を満足させることができ
た。
【0068】以上のように上記CsI:Tl蛍光体とS
iを主成分とする光電変換素子との組み合わせにおいて
も、図6のb矢指の線で示すように10〜300mR程
度まで放射線線量のダイナミックレンジを拡大すること
ができた。
【0069】次にCsI:Na蛍光体とSeを主成分と
する光電変換素子との組み合わせにおいて、各線量に応
じた具体的な実施例を示す。なおCsI:Na蛍光体お
よびa−Seフォトダイオードとして標準的なものを使
用したとき、容量素子の容量C=2pF、印可電圧V=
5Vで、最大蓄積電荷量Q=6×107 (electron)で
あるとする。また、CsI:Na蛍光体でX線量子1つ
当たりに発生する光量子数L=2000、光電変換素子
のフィルファクタF=70%、光電変換素子の光電荷変
換効率η=20%であるとする。
【0070】<<実施例4:100mR>>100mR
時に1画素当たりに入射するX線量子数Xは7×105
である。 <第1の方法:蛍光吸収部材を使用のとき>蛍光吸収部
材49として、入射効率T=30%とする光学フィルタ
を蛍光体41と検出器42との間に設ける。発生電荷量
Q0=X・L・T・F・η=5.9×107 ≦最大蓄積
電荷量Q=6×107 を満足させることができた。
【0071】<第2の方法:製膜条件あるいは膜厚調整
のとき>図8はSeを主成分とする放射線固体検出器の
素子構造の一例を示した概略断面図であり、上記図5に
対応するものである。例えばa−Seを使用する場合、
a−Siを用いる場合と異なりエッチングにより光電変
換素子部分を形成するのは難しい。したがって、まずマ
スクを用いて絶縁基板60上に電極としての第1の金属
薄膜層61をパターン化する。また絶縁基板60上にス
イッチング素子55の部分をa−Siを用いた場合と同
様の方法で形成する。その後第1の金属薄膜層61およ
びスイッチング素子55上にa−Se層67を、第1の
金属薄膜層61の部分の厚さが0.8μmとなるように
成膜する。次にa−Se層67上の第1の金属薄膜層6
1と対向する部分に電極としての第2の金属薄膜層65
をパターン化して光電変換素子54を形成する。第1お
よび第2の金属薄膜層61,65としては例えば20μ
m程度のAlとすればよい。最後に全体をPETなどの
保護フィルム66で被覆する。
【0072】ここで、a−Se層67の膜厚を0.8μ
mから0.2μmにすると、容量が2pFから8pFと
なり、Q0=X・L・T・F・η=2×108 ≦最大蓄
積電荷量Q=2.5×108 を満足させることができ
た。
【0073】<<実施例5:300mR>>300mR
時に1画素当たりに入射するX線量子数Xは2×106
である。蛍光吸収部材と薄膜化とを組み合わせることに
より、発生電荷量Q0=X・L・T・F・η= 1.7
×108 ≦最大蓄積電荷量Q=2.5×108 を満足さ
せることができた。
【0074】以上のように上記CsI:Na蛍光体とS
eを主成分とする光電変換素子との組み合わせにおいて
も、図6のc矢指の線で示すように10〜300mR程
度まで放射線線量のダイナミックレンジを拡大すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の放射線検出装置を備えた
放射線画像撮影読取装置の構成を示す概略図
【図2】放射線固体検出器の3×3画素分と駆動検出回
路との接続態様を示した概略図
【図3】放射線固体検出器の1画素分を用いて撮影読取
装置を示した概略図
【図4】Siを主成分とする放射線固体検出器の素子構
造の概略平面図
【図5】図4内A−Bで切断した断面図
【図6】放射線固体検出器のダイナミックレンジを説明
するための図
【図7】光電変換素子の波長感度特性と蛍光体の発光波
長特性の一例を示した図
【図8】Seを主成分とする放射線固体検出器の素子構
造の概略断面図
【符号の説明】
1 放射線画像撮影読取装置 41 蛍光体 42 放射線固体検出器 44 光電変換素子 Sn フォトトランジスタ Cn コンデンサ 49 光吸収部材 L1 X線ビーム 200 X線発生部 400 記録読取部 500 駆動検出回路 600 制御部 700 画像処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CsI:Tl蛍光体を用いて放射線を
    蛍光に変換し、該蛍光をそれぞれが画素に対応するSi
    を主成分とする光電変換素子により検出し、該検出によ
    り得られた電荷を前記光電変換素子と接続された容量素
    子に蓄積する放射線検出装置において、 前記容量素子に蓄積し得る最大蓄積電荷量Q、1画素に
    入射する放射線量子数X、前記蛍光体で前記放射線量子
    1つに発生する光量子数L、前記蛍光体で発生した前記
    蛍光の前記光電変換素子への入射効率T、前記光電変換
    素子のフィルファクタF、および前記光電変換素子の光
    電荷変換効率ηが、前記放射線の線量が10mR〜30
    0mRの範囲内において、条件式X・L・T・F・η≦
    Qを満足するものであることを特徴とする放射線検出装
    置。
  2. 【請求項2】 CsI:Na蛍光体を用いて放射線を
    蛍光に変換し、該蛍光をそれぞれが画素に対応するSe
    を主成分とする光電変換素子により検出し、該検出によ
    り得られた電荷を前記光電変換素子と接続された容量素
    子に蓄積する放射線検出装置において、 前記容量素子に蓄積し得る最大蓄積電荷量Q、1画素に
    入射する放射線量子数X、前記蛍光体で前記放射線量子
    1つに発生する光量子数L、前記蛍光体で発生した前記
    蛍光の前記光電変換素子への入射効率T、前記光電変換
    素子のフィルファクタF、および前記光電変換素子の光
    電荷変換効率ηが、前記放射線の線量が10mR〜30
    0mRの範囲内において、条件式X・L・T・F・η≦
    Qを満足するものであることを特徴とする放射線検出装
    置。
  3. 【請求項3】 1)前記蛍光体と前記光電変換素子と
    の間に光吸収部材を設けて前記入射効率Tを小さくす
    る、2)前記蛍光体の発光波長特性と前記光電変換素子
    の波長感度特性を異ならしめて前記光電荷変換効率ηを
    小さくする、3)発光量の小さい前記蛍光体を用いて前
    記光量子数Lを小さくする、の少なくとも1つにより前
    記条件式が満足されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の放射線検出装置。
  4. 【請求項4】 それぞれ多数の前記光電変換素子およ
    び前記容量素子が2次元状に分布して前記蛍光体と一体
    的に形成されていることを特徴とする請求項1から3い
    ずれか1項記載の放射線検出装置。
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