JP2001296160A - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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JP2001296160A
JP2001296160A JP2000112265A JP2000112265A JP2001296160A JP 2001296160 A JP2001296160 A JP 2001296160A JP 2000112265 A JP2000112265 A JP 2000112265A JP 2000112265 A JP2000112265 A JP 2000112265A JP 2001296160 A JP2001296160 A JP 2001296160A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を増加させることなくガス流量の測
定精度を向上することができるガスメータを提供する。 【解決手段】 ガスメータにおいて、流量計測手段15
a11が算出した流量を所定期間毎のガスの使用パター
ンとして少なくとも1日分前まで時系列的に記憶する使
用パターン記憶手段15h2と、流量計測手段15a1
1が計測した流量の所定回数連続する0を検出したと
き、この時点を含む所定期間に応じた1日前の使用パタ
ーンを使用パターン記憶手段15h2から抽出し、該抽
出した使用パターンに基づいて1日前の同じ時間帯にお
けるガスの使用状態を判定する使用状態判定手段15a
12と、をさらに備え、流量計測手段15a11は、1
日前の同じ時間帯にガスは使用されていなかったとの使
用状態判定手段15a12の判定結果に応じて、所定サ
ンプリング時間に所定の遅延時間を加算した値を新たに
所定サンプリング時間とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスメータに関
し、より詳細には、フローセンサなどの流量測定手段が
ガス供給ラインを通過するガス流量に応じて発する流量
信号を所定サンプリング時間毎に読み取り、その流量信
号に基づいてガスの流量を計測するガスメータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なガス供給系統の概要構成を図7
を参照して説明する。ガス供給系統10は、液化ガスを
貯留するためのガス容器1と、このガス容器1から流出
するガスの圧力を後述のガスメータ4の流出口側圧力が
基準圧力に相当するように調整(減圧)する圧力調整器
2と、圧力調整器2にガス配管3を介して接続されたガ
スを燃焼させ熱エネルギーに変換するためのガス器具5
と、ガス器具5へのガスの供給/遮断を行うためのガス
コック6とを備えて構成されている。
【0003】次に概要動作を説明する。ガスコック6を
開状態とすると、ガス容器1内の液化ガスは、圧力調整
器2により減圧され、ガス配管3を介してガスメータ4
に供給される。そして、このガスメータ4は、ガスの通
過体積を積算し、この積算結果をその表示部に表示す
る。これと並行してガスメータ4及びガスコック6を介
してガス器具5にガスが供給されることとなる。
【0004】上述したガス供給系統においてガスメータ
4は、所定サンプリング時間毎に熱線式フローセンサな
どの流量測定手段に通電し、この通電によって駆動され
た流量計測手段から入力される通過流量に応じた流量信
号に基づいて、ガスの流量を計測している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したガスメータ4
において、計測したガスの流量の測定精度を向上させる
ためには、上記所定サンプリング時間を短く設定するこ
とで対応することができる。しかしながら、短い所定サ
ンプリング時間によってガス流量の計測を行うというこ
とは、流量信号のサンプリングにおける電力の消費を増
加させることになる。その結果、電力を補うためにガス
メータ4には多くの電池が用いられることになるため、
ガスメータ4におけるコスト高、重量増、大型化などの
様々な不具合を招くこととなる。特に近年では、ガスメ
ータ4は小型で安価なものが望まれており、ガスメータ
4を大型化させるということは小型化という要望に反す
るため、測定精度の向上のためであってもガスメータ4
の大型化は好ましくなかった。
【0006】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
消費電力を増加させることなくガス流量の測定精度を向
上することができるガスメータを提供することを課題と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明によりなされた請求項1記載のガスメータは、図
1の基本構成図に示すように、ガス供給ラインを通過す
るガス流量に応じて流量信号を発する流量測定手段14
と、該流量測定手段14から所定サンプリング時間毎に
読み取る前記流量信号に基づいてガスの流量を計測する
流量計測手段15a11とを備えたガスメータにおい
て、前記流量計測手段15a11が算出した前記流量を
所定期間毎の前記ガスの使用パターンとして少なくとも
1日分前まで時系列的に記憶する使用パターン記憶手段
15h2と、前記流量計測手段15a11が計測した前
記流量の所定回数連続する0を検出したとき、この時点
を含む前記所定期間に応じた前記1日前の前記使用パタ
ーンを前記使用パターン記憶手段15h2から抽出し、
該抽出した使用パターンに基づいて前記1日前の同じ時
間帯におけるガスの使用状態を判定する使用状態判定手
段15a12と、をさらに備え、前記流量計測手段15
a11は、前記1日前の同じ時間帯に前記ガスは使用さ
れていなかったとの前記使用状態判定手段15a12の
判定結果に応じて、前記所定サンプリング時間に所定の
遅延時間を加算した値を新たに前記所定サンプリング時
間とすることを特徴とする。
【0008】上記請求項1に記載した本発明のガスメー
タによれば、使用パターン記憶手段15h2は、流量計
測手段15a11が算出した流量を所定期間毎のガスの
使用パターンとして少なくとも1日分前まで時系列的に
記憶している。そして、流量計測手段15a11が計測
した流量の所定回数連続する0が検出されると、使用状
態判定手段15a12によって、その時点を含む所定時
間に応じた1日前の使用パターンが、使用パターン記憶
手段15h2から抽出され、この抽出された使用パター
ンに基づいて1日前の同じ時間帯におけるガスの使用状
態が判定される。そして、使用状態判定手段15a12
の1日前の同じ時間帯に前記ガスは使用されていなかっ
たとの判定結果に応じて、流量計測手段15a11によ
って所定サンプリング時間に所定の遅延時間を加算さ
れ、この加算された値が新たな所定サンプリング時間と
される。
【0009】よって、流量計測手段15a11が計測し
た流量の所定回数連続した0を検出すると、その検出時
点を含む1日前の時間帯におけるガスの使用状態を判定
し、その時間帯がガスの未使用時間帯であれば、流量計
測手段15a11の所定サンプリング時間に所定の遅延
時間を加算して所定サンプリング時間を長く変更するの
で、ガスメータの設置先の使用状態に基づいて、ガスの
使用時間帯は短く、また、ガスの未使用時間帯は長く設
定されたそれぞれの所定サンプリング時間に基づいてガ
スの流量を計測することができる。従って、一般的に1
日におけるガスの使用状態は、未使用時間の方が使用時
間よりも長いことから、電力の消費を増加させることな
く、測定精度を向上することができるガスメータを提供
することができる。また、ガスの使用状態の判定は、前
日のガスの使用パターンに基づいているため、ガスメー
タの設置先のガスの使用状態の近況をより一層所定サン
プリング時間に反映することができる。
【0010】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項1に記載のガスメータにおいて、前記ガス供給ライン
における前記ガスの圧力に応じて圧力信号を発する圧力
測定手段13と、前記圧力測定手段13からの前記圧力
信号に基づいて圧力変化量を算出する圧力変化量算出手
段15a13と、をさらに備え、前記使用状態判定手段
15a12は、さらに前記圧力変化量算出手段15a1
3が算出した圧力変化量が0のときに前記1日前の前記
使用状態の判定を行うことを特徴とする。
【0011】上記請求項2に記載した本発明のガスメー
タによれば、圧力変化量算出手段15a13によって、
圧力測定手段13からの圧力信号に基づいた圧力変化量
が算出される。そして、使用状態判定手段15a12に
よって、さらに圧力変化量算出手段15a13が算出し
た圧力変化量が0のときに1日前の使用状態が判定され
る。よって、使用状態判定手段15a12は、流量計測
手段15a11が計測した流量の所定回数連続する0を
検出し、さらに圧力変化量算出手段15a13が算出し
た圧力変化量が0のときに1日前の使用状態を判定する
ので、より一層正確にガスの使用状態を判定することが
できる。従って、流量計測手段15a11の測定値だけ
に頼らないため、ガスメータの設置先のガスの使用状態
の近況をより一層正確に所定サンプリング時間に反映す
ることができる。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項1に記載のガスメータにおいて、前記使用状態判定手
段15a12は、前記圧力変化量算出手段が算出した前
記圧力変化量が所定の監視時間の間継続して0のとき
に、前記圧力変化量を0と見なすことを特徴とする。
【0013】上記請求項3に記載した本発明のガスメー
タによれば、圧力変化量算出手段15a13が算出した
圧力変化量が所定の監視時間の間継続して0のときに、
使用状態判定手段15a12によって圧力変化量が0と
見なされる。よって、使用状態判定手段15a12は、
圧力変化量算出手段15a13が算出した圧力変化量が
所定の監視時間の間継続して0のときに圧力変化量を0
と見なすので、例えば、ガス供給ラインの近くに隣家の
ガスエンジンヒートポンプ(GHP)などが配設されて
いるような場合に、GHPの稼働によってガス供給圧に
変動の可能性がある圧力変化が生じている場合は、所定
サンプリング時間が変更されないので、測定精度を低下
させることはない。従って、ガスメータにおける測定な
どに影響を与える可能性がある圧力変化が生じている場
合は、所定サンプリング時間が変更されないので、より
一層正確にガスの使用状態を判定することが可能となる
ため、ガスメータの設置先のガスの使用状態の近況をよ
り一層正確に所定サンプリング時間に反映することがで
きる。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項1に記載のガスメータにおいて、前記使用状態判定手
段15a12は、前記所定サンプリング時間に前記遅延
時間を加算した後、前記流量計測手段15a11が新た
な前記所定サンプリング時間に基づいて計測した前記流
量の前記所定回数連続する0を検出する毎に、前記所定
サンプリング時間に前記遅延時間を加算することを特徴
とする。
【0015】上記請求項4に記載した本発明のガスメー
タによれば、所定サンプリング時間に遅延時間を加算し
た後、使用状態判定手段15a12によって、流量計測
手段15a11が新たな所定サンプリング時間に基づい
て計測した流量の所定回数連続する0が検出される毎
に、所定サンプリング時間に遅延時間が加算される。よ
って、遅延時間が加算された所定サンプリング時間に基
づいて流量計測手段15a11が計測した流量の所定回
数連続する0を検出する毎に、遅延時間を所定サンプリ
ング時間に加算するので、新たな所定サンプリング時間
に変更した後、ガスの未使用状態が継続する場合は、所
定サンプリング時間を一定期間毎に長くすることができ
る。従って、ガスの未使用時間の継続状況に応じて順次
所定サンプリング時間が長くなるので、電力の消費をよ
り一層低減することができる。
【0016】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項1に記載のガスメータにおいて、前記使用状態判定手
段15a12は、前記所定サンプリング時間に前記遅延
時間を加算した後、前記流量及び前記圧力変化量の少な
くとも一方にそれぞれの所定の閾値を越える変化を検出
すると、前記所定サンプリング時間を最小の値に戻すこ
とを特徴とする。
【0017】上記請求項5に記載した本発明のガスメー
タによれば、流量及び圧力変化量の少なくとも一方にそ
れぞれの所定の閾値を越える変化が検出されると、使用
状態判定手段15a12によって、所定サンプリング時
間が最小の値に戻される。よって、流量及び圧力変化量
に基づいてガスの使用状態の変化を検出すると、所定サ
ンプリング時間を速やかに最小の値に戻すので、ガスの
使用開始された時点から短い所定サンプリング時間に基
づいてガスの流量を計測することができる。従って、ガ
スの測定精度を向上するとともに、ガスの未使用時間帯
における電力の消費を確実に低減させることができる。
【0018】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項1に記載のガスメータにおいて、前記所定サンプリン
グ時間には、最大サンプリング時間が予め定められてお
り、前記使用状態判定手段15a12は、前記最大サン
プリング時間を越えない範囲で前記遅延時間を前記所定
サンプリング時間に加算することを特徴とする。
【0019】上記請求項6に記載した本発明のガスメー
タによれば、使用状態判定手段15a12によって、最
大サンプリング時間を越えない範囲で遅延時間が所定サ
ンプリング時間に加算される。よって、所定サンプリン
グ時間は、予め定めた最大サンプリング時間を越えるこ
とはないので、ガスの未使用時間帯に適した所定サンプ
リング時間で流量の計測を行うことができる。従って、
ガスの未使用時間帯におけるガスの測定精度を低下させ
ることなく、電力の消費を確実に低減させることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスメータの
一実施の形態を、図2〜図6の図面を参照して説明す
る。
【0021】図2は本発明に係るガスメータの概略構成
を示す構成図であり、図3は図2のEEPROMのメモ
リマップの一実施の形態を示す図であり、図4は図2の
CPUが行うサンプリング時間設定処理の一部を示すフ
ローチャートであり、図5は図2のCPUが行うサンプ
リング時間設定処理の他の一部を示すフローチャートで
あり、図6は図5のステップS24の別実施の形態を示
すフローチャートである。
【0022】図2において、ガスメータ4は、ガスメー
タ4に電力を供給する電源部11、図示しないガス供給
ラインの配管に連通された図示しないガス通路に設けら
れ弁閉によってガス供給を遮断する遮断弁12、上記ガ
ス通路内の圧力を感知する圧力センサ13、上記ガス通
路を通じて流れるガス流に応じて流量信号を発生するフ
ローセンサなどの流量センサ14、及び制御部としての
コントローラ15を有して構成している。
【0023】コントローラ15は、予め定められたプロ
グラムに従って動作するマイクロコンピュータ(μCO
M)15aを有する。μCOM15aは、周知のよう
に、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御な
どを行う中央演算処理装置(CPU)15a1、CPU
15a1のためのプログラム等を格納した読み出し専用
のメモリであるROM15a2、各種のデータを格納す
るとともにCPU15a1の処理作業に必要なエリアを
有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM15
a3等を有して構成している。
【0024】また、コントローラ15は、遮断弁12、
圧力センサ13、流量センサ14が接続されるコネクタ
15bと、μCOM15aが出力する弁閉・弁開信号に
応じて遮断弁12を駆動するための駆動信号をコネクタ
15bを介して出力する遮断弁駆動回路15cと、圧力
センサ13からコネクタ15bを介して入力されるアナ
ログ圧力信号をデジタル変換して圧力信号としてμCO
M15aに出力するA/D変換回路15dと、μCOM
15aが出力するサンプリング信号に応じて流量センサ
14に通電して流量センサ14を駆動するヒータ駆動回
路15eと、コネクタ15bを介して入力される流量セ
ンサ14からのアナログ流量信号を増幅して出力する増
幅回路15fと、増幅回路15fが出力した増幅された
アナログ流量信号をデジタル変換して流量信号としてμ
COM15aに出力するA/D変換回路15gとを有し
て構成している。
【0025】コントローラ15はさらに、電源部11か
らの電力供給が断たれた場合でも、格納された各種デー
タの保持が可能であり、CPU15a1の処理作業に必
要な各種格納エリアを有する電気的消去/書き換え可能
な読み出し専用のメモリ(EEPROM)15hと、ガ
スメータ4の外部にある種々の外部機器が接続される端
子台15iと、この端子台15iを介してμCOMと外
部機器との間で信号の授受を行うためのインタフェース
回路15jとを有して構成している。
【0026】具体的に、コントローラ15には、端子台
15iを介して、例えば、宅内に設けられてガスに関す
る種々の表示を行うための宅内表示盤21、ガスメータ
4に対する種々の遠隔操作を行うための宅内操作器2
2、家屋内において警報レベル以上の濃度のガスを検出
して警報をガス警報器23、ガス警報器23と同様の機
能の他に警報レベル以上のCOガスを検知して警報を発
する第2ガス警報器・CO警報器24、複数のLPガス
容器を自動的に切り替える自動切替式圧力調整器の切替
動作に応じた信号を発する自動切替調整器等25、電話
回線などの公衆回線を介してガス販売業者の管理センタ
との通信を制御するためのNCU(Network Control Un
it)26が接続されている。
【0027】また、コントローラ15は、μCOM15
aに接続されガス使用量の積算値や警報などの各種の情
報を表示する液晶表示器(LCD)15kと、コントロ
ーラ15内の各回路に動作電源を供給する電池15mと
を有するとともに、インタフェース回路15nを介して
μCOM15aに接続された、所定値以上の震度を感知
する感震器15oと、開弁している遮断弁12を弁閉す
る際とLPガス容器を交換した際とにオン操作される遮
断弁閉兼容器交換スイッチ15pと、閉弁した遮断弁1
2を開放する際にオン操作される遮断弁開スイッチ15
q、及び、電池15iの電圧を監視し、電池15iの電
圧がコントローラ15等の動作に支障のない一定値以下
に低下したことを検出するとともに、電池15iの電圧
がコントローラ15等の動作に必要な電圧に復帰したこ
とを検出する電池電圧検出回路15rを有して構成して
いる。
【0028】次に、図3を参照して図2のEEPROM
15hのメモリマップの一実施の形態を説明する。図3
において、EEPROM15hは、流量センサ14から
所定時間毎に流量信号をサンプリングするためのサンプ
リング時間tが格納されるサンプリング時間格納エリア
15h1と、上記流量信号から算出した流量に基づいて
所定期間(例えば、1時間、30分単位など)における
ガスの使用状態を示すために生成された1日分前までの
使用パターン情報が時系列的に格納される前日使用パタ
ーン情報格納エリア15h2とを有して構成している。
【0029】なお、上述した使用パターン情報は、例え
ば、所定期間における合計流量データ、ガスの使用の有
無データなどによって構成されおり、この使用パターン
情報は、ROM15a2に予め格納したプログラムに基
づいてCPU15a1によって所定期間毎に生成され、
前日使用パターン情報格納エリア15h2に反映され
る。よって、1日分前までの使用パターン情報が格納さ
れることからも明らかなように、前日使用パターン情報
格納エリア15h2が、特許請求の範囲に記載の使用パ
ターン記憶手段として機能している。
【0030】次に、図4及び図5のフローチャートと、
図2及び図3の図面を参照してCPU34が行うサンプ
リング時間設定処理の動作概要の一例を説明する。
【0031】図4に示すサンプリング時間設定処理は、
ガスメータの設置後の電力の供給開始によってCPU3
4が動作された後に、上位モジュールから起動される
と、ステップS1において、サンプリング時間初期値設
定処理が実行されることで、ROM15a2に予め定め
られた最小サンプリング時間t0が、サンプリング時間
tとしてEEPROM15hのサンプリング時間格納エ
リア15h1に格納され、その後、ステップS2に進
む。
【0032】ステップS2において、流量計測処理が実
行されると、前回サンプリングからサンプリング時間t
が経過したときに、ヒータ駆動回路15eにサンプリン
グ信号が出力され、このサンプリング信号に応じて駆動
された流量センサ14からコネクタ15b、増幅回路1
5f、A/D変換回路15gを介して入力された流量信
号に基づいて流量Qが算出され、この流量QはRAM1
5a3に格納され、その後ステップS3に進む。よっ
て、以上の説明からも明らかなように、流量計測処理が
特許請求の範囲に記載の流量計測力手段として機能して
いる。
【0033】ステップS3において、圧力変化量算出処
理が実行されることで、圧力センサ13からA/D変換
回路15dを介して入力された圧力信号に基づいて圧力
変化量ΔPが算出され、この算出された圧力変化量ΔP
がRAM15a3に格納され、その後ステップS4に進
む。よって、以上の説明からも明らかなように、圧力変
化量算出処理が特許請求の範囲に記載の圧力変化量算出
手段として機能している。
【0034】ステップS4において、RAM15a3に
格納されている流量Qが0、かつ、圧力変化量ΔPが0
であるか否かが判定されることで、現在ガスが使用され
ているか否かが判定される。流量Q若しくは圧力変化量
ΔPの少なくとも一方が0ではない、つまり、ガスが使
用されている(流量Q≠0)、若しくは、ガス供給圧に
変動の可能性がある(ΔP≠0)と判定された場合は
(ステップS4でN)、ステップS1に戻り、一連の処
理を繰り返す。
【0035】また、ステップS4で流量Q及び圧力変化
量ΔPがともに0であると判定された場合は(ステップ
S4でY)、ステップS5に進む。そして、ステップS
5において、カウンタインクリメント処理が実行される
ことで、RAM15a3のカウンタcがインクリメント
され、その後ステップS6に進む。
【0036】ステップS6において、RAM15a3の
カウンタcがROM15a2に予め定められた閾回数n
以上となったか否かが判定される。カウンタcが閾回数
n以上ではない、つまり、流量Q及び圧力変化量ΔPが
ともに0を連続して閾回数n(例えば、n回)以上検出
していないと判定された場合は(ステップS6でN)、
ステップS2に戻り、ガスの流量監視に関する一連の処
理が繰り返す。一方、カウンタcが閾回数n以上であ
る、つまり、流量Q及び圧力変化量ΔPがともに0を連
続して閾回数n(例えば、n回)以上検出したと判定さ
れた場合は(ステップS6でY)、ガスが未使用状態で
あると見なし、ステップS7に進む。
【0037】ステップS7において、カウンタクリア処
理が実行されることで、RAM15a3のカウンタcに
0が格納され、その後ステップS8に進む。そして、ス
テップS8において、前日使用パターン抽出処理が実行
されることで、現在の時刻情報がμCOM15に内蔵さ
れた時計部(不図示)から取得され、この時刻情報が示
す時刻を含む所定期間に応じた前日の使用パターン情報
がEEPROM15hの前日使用パターン情報格納エリ
ア15h2から抽出され、この抽出された使用パターン
情報がRAM15a3に格納され、その後ステップS9
に進む。
【0038】ステップS9において、RAM15a3の
使用パターン情報に基づいて、前日のガス未使用時間帯
であるか否かが判定されることで、1日前の同じ時間帯
におけるガスの使用状態が判定される。前日のガス未使
用時間帯ではないと判定された場合は(ステップS9で
N)、ステップS1に戻り、一連の処理を繰り返す。一
方、前日のガス未使用時間帯であると判定された場合は
(ステップS9でY)、ステップS10に進む。
【0039】よって、上述したステップS6、S8、及
びS9の一連の処理によって、流量の所定回数(n回)
連続する0が検出したとき、この時点を含む所定期間に
応じた1日前の使用パターンをEEPROM15hの前
日使用パターン情報格納エリア15h2から抽出し、こ
の抽出した使用パターン情報に基づいて1日前の同じ時
間帯におけるガスの使用状態を判定していることから、
ステップS6、S8、及びS9の一連の処理が特許請求
の範囲に記載の使用状態判定手段として機能している。
【0040】ステップS10において、圧力変化量算出
手段が実行されることで、ステップS3と同様に、RA
M15a3に圧力変化量ΔPが算出され、その後ステッ
プS11に進む。そして、ステップS11において、R
AM15a3の圧力変化量ΔPが0であるか否かが判定
される。圧力変化量ΔPが0ではないと判定された場合
は(ステップS11でN)、ステップS1に戻り、一連
の処理を繰り返す。一方、圧力変化量ΔPが0であると
判定された場合は(ステップS11でY)、ステップS
12に進む。
【0041】ステップS12において、前日のガス未使
用時間帯であることを認識した後、ROM15a2に予
め定められたGHPの稼働などの影響によるガス供給圧
力の変動などを監視するための監視時間t1が経過した
か否かが判定される。監視時間t1が経過していないと
判定された場合は(ステップS12でN)、ステップS
10に戻り、一連の処理を繰り返すことで、圧力変化量
ΔPの変化が継続して監視される。一方、監視時間t1
が経過していると判定された場合は(ステップS12で
Y)、図5に示すステップS13に進む。
【0042】図5に示すステップS13において、流量
計測処理が実行されることで、図4に示すステップS2
と同様に、RAM15a3に流量Qが算出され、その後
ステップS14に進む。そして、ステップS14におい
て、RAM15a3の流量Qが0であるか否かが判定さ
れる。流量Qが0でないと判定された場合は(ステップ
S14でN)、図4に示すステップS1に戻り、一連の
処理を繰り返す。一方、流量Qが0であると判定された
場合は(ステップS14でY)、ステップS15に進
む。
【0043】ステップS15において、サンプリング時
間更新処理が実行されることで、EEPROM15hの
サンプリング時間tにROM15a2に予め定められた
遅延時間Δtが加算され、この加算された新たなサンプ
リング時間tがEEPROM15hのサンプリング時間
格納エリア15h2に格納され(t=t+Δt)、その
後ステップS16に進む。
【0044】ステップS16において、流量計測処理が
実行されることで、図4に示すステップS2と同様に、
RAM15a3に流量Qが算出され、その後ステップS
17に進む。そして、ステップS17において、RAM
15a3の流量Qが0であるか否かが判定される。流量
Qが0でないと判定された場合は(ステップS17で
N)、図4に示すステップS1に戻り、遅延されたサン
プリング時間tが最小サンプリング時間t0に変更され
て一連の処理を繰り返す。一方、流量Qが0であると判
定された場合は(ステップS17でY)、ステップS1
8に進む。
【0045】ステップS18において、カウンタインク
リメント処理が実行されることで、RAM15a3のカ
ウンタcがインクリメントされ、その後ステップS19
に進む。
【0046】ステップS19において、RAM15a3
のカウンタcがROM15a2に予め定められた閾回数
n以上となったか否かが判定される。カウンタcが閾回
数n以上ではない、つまり、サンプリング時間tの変更
後に、流量Qが0である状態を連続して閾回数n(例え
ば、n回)以上検出していないと判定された場合は(ス
テップS19でN)、ステップS16に戻り、ガスの流
量監視に関する一連の処理が繰り返す。一方、カウンタ
cが閾回数n以上である、つまり、流量Qが0である状
態を連続して閾回数n(例えば、n回)以上検出したと
判定された場合は(ステップS19でY)、ガスが未使
用状態が継続していると見なし、ステップS20に進
む。
【0047】ステップS20において、カウンタクリア
処理が実行されることで、RAM15a3のカウンタc
に0が格納され、その後ステップS21に進む。そし
て、ステップS21において、流量計測処理が実行され
ることで、図4に示すステップS2と同様に、RAM1
5a3に流量Qが算出され、その後ステップS22に進
む。そして、ステップS22において、圧力変化量算出
処理が実行されることで、図4に示すステップS3と同
様に、RAM15a3に圧力変化量ΔPが算出され、そ
の後ステップS23に進む。
【0048】ステップS23において、EEPROM1
5hのサンプリング時間tがROM15a2に予め格納
された最大サンプリング時間tMAXに等しいか否かが判
定される。なお、本実施の形態では、最大サンプリング
時間tMAXと最小サンプリング時間t0との差は(tMAX
−t0)、遅延時間Δtの最大公倍数となることを前提
としているが、遅延時間Δtの最大公倍数とならないと
きは、判定処理を最大サンプリング時間tMAXとサンプ
リング時間tとの差が遅延時間Δt以下であるか否かを
判定することで対応することができる。
【0049】ステップS23でサンプリング時間tが最
大サンプリング時間tMAXに等しいと判定された場合は
(ステップS23でY)、ステップS24に進む。そし
て、ステップS24において、RAM15a3の流量Q
がROM15a2に予め定められた流量閾値αを越え
た、若しくは、RAM15a3の圧力変化量ΔPがRO
M15a2に予め定められた圧力変化量閾値βを越えた
か否かが判定される。流量Q若しくは圧力変化量ΔPの
双方ともそれぞれの閾値を超えていないと判定された場
合は(ステップS24でN)、ステップS16に戻り、
ガスの流量監視に関する一連の処理が繰り返す。
【0050】一方、ステップS24で流量Q若しくは圧
力変化量ΔPの何れかがそれぞれの閾値を超えたと判定
された場合は(ステップS24でY)、ガスの使用が開
始されたと見なし、図4に示すステップ1に戻り、遅延
されたサンプリング時間tが最小サンプリング時間t0
に変更されて一連の処理を繰り返す。
【0051】また、ステップS23でサンプリング時間
tが最大サンプリング時間tMAXに等しくないと判定さ
れた場合は(ステップS23でN)、ステップS25に
進む。そして、ステップS25において、RAM15a
3の流量QがROM15a2に予め定められた流量閾値
αを越えた、若しくは、RAM15a3の圧力変化量Δ
PがROM15a2に予め定められた圧力変化量閾値β
を越えたか否かが判定される。流量Q若しくは圧力変化
量ΔPの双方ともそれぞれの閾値を超えていないと判定
された場合は(ステップS25でN)、サンプリング時
間tに遅延時間Δtの加算が可能でるため、ステップS
15に戻り、サンプリング時間tをさらに長くしてガス
の流量監視に関する一連の処理が繰り返す。
【0052】一方、ステップS25で流量Q若しくは圧
力変化量ΔPの何れかがそれぞれの閾値を超えたと判定
された場合は(ステップS25でY)、ガスの使用が開
始されたと見なし、図4に示すステップS1に戻り、遅
延されたサンプリング時間tが最小サンプリング時間t
0に変更されて一連の処理を繰り返す。
【0053】よって、以上の説明からも明らかなよう
に、CPU15a1が特許請求の範囲に記載の流量計測
手段、使用状態判定手段、圧力変化量算出手段として機
能している。
【0054】次に、上述した構成による本実施の形態の
動作(作用)の一例を以下に説明する。
【0055】ガスメータ4において、まず、サンプリン
グ時間tには初期値として最小サンプリング時間t0
設定される(ステップS1)。そして、計測された流量
Qと算出された圧力変化量ΔPに基づいて、ガスが使用
されているか否かが判定される(ステップS2〜ステッ
プS4)。ガスが使用されている場合は(ステップS4
でN)、継続してガスの使用状態が監視される。
【0056】また、流量Q=0、かつ、圧力変化量ΔP
=0が検出されると、所定回数連続しているかを判定す
るためのカウンタcがインクリメントされ(ステップS
5)、このカウンタcが閾回数n(例えばn回)以上と
なったか否かが判定される。そして、カウンタcが閾回
数n以上となると、ガスの未使用状態が継続していると
判定され(ステップS6でY)、カウンタcがクリアさ
れる(ステップS7)。
【0057】そして、ガスの未使用状態が継続している
と判定された時点を含む所定期間に応じた1日前の使用
パターンが、EEPROM15hの前日使用パターン情
報格納エリア15h2から抽出され(ステップS8)、
この抽出された使用パターン情報に基づいて、1日前の
同じ時間帯におけるガスの使用状態が判定される(ステ
ップS9)。そして、前日はガス使用時間帯であったと
判定された場合は(ステップS9でN)、サンプリング
時間tを変更せずに、ガスの使用状態の監視が継続され
る。一方、前日のガス未使用時間帯であると判定される
と(ステップS9でY)、ガス供給ラインの近くに設置
されたGHPの稼働などの影響によるガス供給圧力の変
動などを監視するために、圧力変化量ΔPが監視時間t
1の間監視される(ステップS10〜S12)。
【0058】圧力変化量ΔPの監視期間中に圧力の変化
が検出されたときは(ステップS11でN)、ガス供給
圧力の変動の可能性があるため、サンプリング時間tを
変更せずに、ガスの使用状態の監視が継続される。一
方、圧力変化量ΔPの変化が検出されずに監視期間が終
了したとき(ステップS12でY)、その時点の流量Q
が0であると、サンプリング時間tに遅延時間Δtが加
算された値が新たなサンプリング時間tとして、EEP
ROM15hのサンプリング時間格納エリア15h2に
格納される(ステップS15)。
【0059】そして、この遅延されたサンプリング時間
tに基づいて流量Qのサンプリングが行われる。その
後、計測された流量Qの所定回数(例えば、n回)連続
する0が検出されたとき(ステップS19でY)、サン
プリング時間tが最大サンプリング時間tMAXではな
い、かつ、流量Qが流量閾値α、圧力変化量ΔPが圧力
変化量閾値βより双方とも大きくないと判定された場合
は(ステップS25でN)、サンプリング時間tに遅延
時間Δtがさらに加算された値が新たなサンプリング時
間tとして、EEPROM15hのサンプリング時間格
納エリア15h2に格納される(ステップS15)。
【0060】なお、このサンプリング時間tへの遅延時
間Δtの加算は、サンプリング時間tが最大サンプリン
グ時間tMAXと等しくなるまで(ステップS23でY)
行われる。また、0でない流量Qが検出される(ステッ
プS17でN)、又は、流量Qか圧力変化量ΔPの何れ
かがそれぞれの閾値を超えるときは(ステップS24で
N、ステップS25でN)、サンプリング時間tが最小
サンプリング時間t0に戻され(ステップS1)。その
後最小のサンプリング時間t毎にサンプリングされた流
量信号に基づいて、ガスの流量が計測される。
【0061】以上説明したように、本発明に係るガスメ
ータ4によって、流量センサ(流量計測手段)14から
の入力に基づいて計測した流量Qの所定回数連続した0
を検出すると、その検出時点を含む1日前の時間帯にお
けるガスの使用状態を判定し、その時間帯がガスの未使
用時間帯であれば、サンプリング時間tに遅延時間Δt
を加算してサンプリング時間tを長く変更するので、ガ
スメータ4の設置先のガスの使用状態に基づいて、ガス
の使用時間帯は短く、また、ガスの未使用時間帯は長く
それぞれ設定されたサンプリング時間tに基づいて、ガ
スの流量を計測することができる。
【0062】よって、一般的に1日におけるガスの使用
状態は、未使用時間の方が使用時間よりも長いことか
ら、電力の消費を増加させることなく、測定精度を向上
することができる。また、ガスの使用状態の判定は、前
日のガスの使用パターン情報に基づいているため、ガス
メータの設置先におけるガスの使用状態の近況をより一
層サンプリング時間tに反映することができる。さら
に、サンプリング時間tは、一般的に例えば0.5秒か
ら1.0秒に遅延させるだけでも、サンプリングにおけ
る電力消費を半減させることができることから、本発明
ではガスの未使用時にはサンプリング時間tを長く設定
しているので、流量のサンプリングによる電力消費の低
減が可能となるため、ガスメータに電力として用いる電
池を少なくすることができる。従って、ガスの流量測定
が高精度、かつ、低コストで小型のガスメータを提供す
ることができる。
【0063】また、流量センサ(流量計測手段)14か
らの入力に基づいて計測した流量Qの所定回数連続する
0を検出し、さらに圧力センサ(圧力変化量算出手段)
13からの入力に基づいて算出した圧力変化量ΔPが0
のときに、1日前の使用状態を判定するので、より一層
正確にガスの使用状態を判定することができる。よっ
て、流量センサ(流量計測手段)14の測定値だけに頼
らないため、ガスメータ4の設置先のガスの使用状態の
近況をより一層正確にサンプリング時間tに反映するこ
とができる。
【0064】さらに、算出した圧力変化量が所定の監視
時間の間継続して0のときに圧力変化量を0と見なすの
で、例えば、ガス供給ラインの近くに隣家のガスエンジ
ンヒートポンプ(GHP)などが配設されているような
場合に、GHPの稼働によってガス供給圧に変動の可能
性がある圧力変化が生じている場合は、サンプリング時
間tが変更されないので、測定精度を低下させることは
ない。よって、より一層正確にガスの使用状態を判定す
ることが可能となるため、ガスメータの設置先のガスの
使用状態の近況をより一層正確にサンプリング時間tに
反映することができる。
【0065】また、遅延時間Δtが加算されたサンプリ
ング時間tに基づいて、流量センサ(流量計測手段)1
4からの入力に基づいて計測した流量Qの所定回数連続
する0を検出する毎に、遅延時間Δtをサンプリング時
間tに加算するので、新たなサンプリング時間tに変更
した後、ガスの未使用状態が継続する場合は、サンプリ
ング時間tを一定期間毎に長くすることができる。よっ
て、ガスの未使用時間の継続状況に応じて順次サンプリ
ング時間tが長くなるので、電力の消費をより一層低減
することができる。
【0066】さらに、流量Q及び圧力変化量ΔPに基づ
いてガスの使用状態の変化を検出すると、サンプリング
時間tを速やかに最小サンプリング時間t0に戻すの
で、ガスの使用開始された時点から短いサンプリング時
間tに基づいてガスの流量Qを計測することができる。
よって、ガスの測定精度を向上するとともに、ガスの未
使用時間帯における電力の消費を確実に低減することが
できる。
【0067】また、サンプリング時間tは、予め定めた
最大サンプリング時間tMAXを越えることはないので、
ガスの未使用時間帯に適したサンプリング時間tで流量
Qの計測を行うことができる。よって、ガスの未使用時
間帯におけるガスの測定精度を低下させることなく、電
力の消費を確実に低減することができる。
【0068】さらに、頻繁に流量センサ(流量測定手
段)14及び圧力センサ(圧力測定手段)13の出力を
サンプリングする必要がなくなるので、サンプリング間
隔の間はμCOM15のCPU15a1を低クロック化
させることが可能となるので、より一層ガスメータにお
ける電力の消費を低減することができる。
【0069】また、上述した本実施の形態では、ガス消
費パターンが固定していない設置先に適している実施の
形態について説明したが、本発明はこれに限定するもの
ではなく、上述した本実施の形態を、ガス消費パターン
が固定している設置先に適用する場合、上述した本実施
の形態をそのまま適用することもできるが、例えば図5
に示すステップS24を図6に示すフローチャートに変
更することで効率よく対応することができる。
【0070】図5に示すステップS23でサンプリング
時間tが最大サンプリング時間tMA Xに等しいと判定さ
れた場合は(ステップS23でY)、図6に示すステッ
プS241に進む。そして、ステップS241におい
て、流量計測処理が実行されることで、図4に示すステ
ップS2と同様に、RAM15a3に流量Qが算出さ
れ、その後ステップS242に進む。
【0071】ステップS242において、RAM15a
3の流量Qが0か否かが判定される。流量Qが0でない
と判定された場合は(ステップS242でN)、図4に
示すステップS1に戻り、遅延されたサンプリング時間
tが最小サンプリング時間t 0に変更されて一連の処理
を繰り返す。一方、流量Qが0であると判定された場合
は(ステップS242でY)、ステップS243に進
む。
【0072】ステップS243において、時刻情報取得
処理が実行されることで、現在の時刻情報がμCOM1
5に内蔵された時計部(不図示)からRAM15a3に
取得され、その後ステップS244に進む。そして、ス
テップS244において、RAM15a3の時刻情報に
基づいてガス使用時間帯のT分前か否かが判定される。
ガス使用時間帯のT分前ではないと判定された場合は
(ステップS244でN)、ステップS241に戻り、
一連の処理を繰り返す。一方、ガス使用時間帯のT分前
であると判定された場合は(ステップS244でY)、
ガスの使用が開始されるT分前であることから、サンプ
リング時間tを最小サンプリング時間t0に戻すため
に、図4に示すステップ1に戻り、遅延されたサンプリ
ング時間tが最小サンプリング時間t0に変更されて一
連の処理を繰り返す。
【0073】このようにガスメータ4をガス消費パター
ンが固定している設置先に適用する場合、図5に示すス
テップS24を図6に示すフローチャートに変更するこ
とで、サンプリング時間tが最大サンプリング時間t
MAXに到達した以降の余計な処理を削減することができ
るので、サンプリング間隔の間はμCOM15のCPU
15a1を低クロック化させることが可能となるので、
より一層ガスメータにおける電力の消費を削減すること
ができる。
【0074】また、上述した本実施の形態では、ガスの
使用パターンを1日分のみ記憶する場合について説明し
たが、本発明はこれに限定するものではなく、ガスメー
タ4の設置先の近日の使用状況が判定できれば、例え
ば、3日前、1週間前までなど種々異なる使用パターン
とすることもできる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明のガスメータによれば、流量計測手段が計測した
流量の所定回数連続した0を検出すると、その検出時点
を含む1日前の時間帯におけるガスの使用状態を判定
し、その時間帯がガスの未使用時間帯であれば、流量計
測手段の所定サンプリング時間に所定の遅延時間を加算
して所定サンプリング時間を長く変更するので、ガスメ
ータの設置先の使用状態に基づいて、ガスの使用時は短
く、また、ガスの未使用時は長くそれぞれ設定された所
定サンプリング時間に基づいてガスの流量を計測するこ
とができる。よって、一般的に1日におけるガスの使用
状態は、未使用時間の方が使用時間よりも長いことか
ら、電力の消費を増加させることなく、測定精度を向上
することができる。また、ガスの使用状態の判定は、前
日のガスの使用パターンに基づいているため、ガスメー
タの設置先におけるガスの使用状態の近況をより一層所
定サンプリング時間に反映することができる。さらに、
ガスの未使用時には所定サンプリング時間を長く設定し
ているので、流量のサンプリングによる電力消費の低減
が可能となるため、ガスメータに電力として用いる電池
を少なくすることができる。従って、ガスの流量測定が
高精度、かつ、低コストで小型のガスメータを提供する
ことができる。
【0076】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、使用状態判定手段は、流量
計測手段が計測した流量の所定回数連続する0を検出
し、さらに圧力変化量算出手段が算出した圧力変化量が
0のときに1日前の使用状態を判定するので、より一層
正確にガスの使用状態を判定することができる。従っ
て、流量計測手段の測定値だけに頼らないため、ガスメ
ータの設置先のガスの使用状態の近況をより一層正確に
所定サンプリング時間に反映することができる。
【0077】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、使用状態判定手段は、圧力
変化量算出手段が算出した圧力変化量が所定の監視時間
の間継続して0のときに圧力変化量を0と見なすので、
例えば、ガス供給ラインの近くに隣家のガスエンジンヒ
ートポンプ(GHP)などが配設されているような場合
に、GHPの稼働によってガス供給圧に変動の可能性が
ある圧力変化が生じている場合は、所定サンプリング時
間が変更されないので、測定精度を低下させることはな
い。従って、ガスメータにおける測定などに影響を与え
る可能性がある圧力変化が生じている場合は、所定サン
プリング時間が変更されないので、より一層正確にガス
の使用状態を判定することが可能となるため、ガスメー
タの設置先のガスの使用状態の近況をより一層正確に所
定サンプリング時間に反映することができる。
【0078】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の何れかに記載の発明の効果に加え、遅延時間が加
算された所定サンプリング時間に基づいて流量計測手段
が計測した流量の所定回数連続する0を検出する毎に、
遅延時間を所定サンプリング時間に加算するので、新た
な所定サンプリング時間に変更した後、ガスの未使用状
態が継続する場合は、所定サンプリング時間を一定期間
毎に長くすることができる。従って、ガスの未使用時間
の継続状況に応じて順次所定サンプリング時間が長くな
るので、電力の消費をより一層低減することができる。
【0079】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の何れかに記載の発明の効果に加え、流量及び圧力
変化量に基づいてガスの使用状態の変化を検出すると、
所定サンプリング時間を速やかに最小の値に戻すので、
ガスの使用開始された時点から短い所定サンプリング時
間に基づいてガスの流量を計測することができる。従っ
て、ガスの測定精度を向上するとともに、ガスの未使用
時間帯における電力の消費を確実に低減することができ
る。
【0080】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5の何れかに記載の発明の効果に加え、所定サンプリ
ング時間は、予め定めた最大サンプリング時間を越える
ことはないので、ガスの未使用時間帯に適した所定サン
プリング時間で流量の計測を行うことができる。従っ
て、ガスの未使用時間帯におけるガスの測定精度を低下
させることなく、電力の消費を確実に低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスメータの基本構成を示す図であ
る。
【図2】本発明に係るガスメータの概略構成を示す構成
図である。
【図3】図2のEEPROMのメモリマップの一実施の
形態を示す図である。
【図4】図2のCPUが行うサンプリング時間設定処理
の一部を示すフローチャートである。
【図5】図2のCPUが行うサンプリング時間設定処理
の他の一部を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS24の別実施の形態を示すフ
ローチャートである。
【図7】一般的なガス供給系統の概要構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
13 圧力測定手段(圧力センサ) 14 流量測定手段(流量センサ) 15a11 流量計測手段(CPU) 15a12 使用状態判定手段(CPU) 15a13 圧力変化量算出手段(CPU) 15h2 使用パターン記憶手段(EEPROM)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給ラインを通過するガス流量に応
    じて流量信号を発する流量測定手段と、該流量測定手段
    から所定サンプリング時間毎に読み取る前記流量信号に
    基づいてガスの流量を計測する流量計測手段とを備えた
    ガスメータにおいて、 前記流量計測手段が算出した前記流量を所定期間毎の前
    記ガスの使用パターンとして少なくとも1日分前まで時
    系列的に記憶する使用パターン記憶手段と、 前記流量計測手段が計測した前記流量の所定回数連続す
    る0を検出したとき、この時点を含む前記所定期間に応
    じた前記1日前の前記使用パターンを前記使用パターン
    記憶手段から抽出し、該抽出した使用パターンに基づい
    て前記1日前の同じ時間帯におけるガスの使用状態を判
    定する使用状態判定手段と、をさらに備え、 前記流量計測手段は、前記1日前の同じ時間帯に前記ガ
    スは使用されていなかったとの前記使用状態判定手段の
    判定結果に応じて、前記所定サンプリング時間に所定の
    遅延時間を加算した値を新たに前記所定サンプリング時
    間とすることを特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】 前記ガス供給ラインにおける前記ガスの
    圧力に応じて圧力信号を発する圧力測定手段と、 前記圧力測定手段からの前記圧力信号に基づいて圧力変
    化量を算出する圧力変化量算出手段と、をさらに備え、 前記使用状態判定手段は、さらに前記圧力変化量算出手
    段が算出した圧力変化量が0のときに前記1日前の前記
    使用状態の判定を行うことを特徴とする請求項1に記載
    のガスメータ。
  3. 【請求項3】 前記使用状態判定手段は、前記圧力変化
    量算出手段が算出した前記圧力変化量が所定の監視時間
    の間継続して0のときに、前記圧力変化量を0と見なす
    ことを特徴とする請求項2に記載のガスメータ。
  4. 【請求項4】 前記使用状態判定手段は、前記所定サン
    プリング時間に前記遅延時間を加算した後、前記流量計
    測手段が新たな前記所定サンプリング時間に基づいて計
    測した前記流量の前記所定回数連続する0を検出する毎
    に、前記所定サンプリング時間に前記遅延時間を加算す
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のガス
    メータ。
  5. 【請求項5】 前記使用状態判定手段は、前記所定サン
    プリング時間に前記遅延時間を加算した後、前記流量及
    び前記圧力変化量の少なくとも一方にそれぞれの所定の
    閾値を越える変化を検出すると、前記所定サンプリング
    時間を最小の値に戻すことを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載のガスメータ。
  6. 【請求項6】 前記所定サンプリング時間には、最大サ
    ンプリング時間が予め定められており、 前記使用状態判定手段は、前記最大サンプリング時間を
    越えない範囲で前記遅延時間を前記所定サンプリング時
    間に加算することを特徴とする請求項1〜5の何れかに
    記載のガスメータ。
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