JP3374366B2 - ガス計量装置 - Google Patents

ガス計量装置

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JP3374366B2
JP3374366B2 JP26992697A JP26992697A JP3374366B2 JP 3374366 B2 JP3374366 B2 JP 3374366B2 JP 26992697 A JP26992697 A JP 26992697A JP 26992697 A JP26992697 A JP 26992697A JP 3374366 B2 JP3374366 B2 JP 3374366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス使用量を計量す
るガス計量装置に係り、特に、ガス供給に当たって使用
される各種の機能を内蔵したガス計量装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種のガス計量装置は一般にマイコン
ガスメータと称され、ガス供給に当たって使用される各
種の機能として、保安上重要な機能の他に、消費者の利
便性のための機能やLPガス販売業者の合理化のための
機能などが内蔵されている。
【0003】従来、マイコンガスメータとしては、膜式
ガスメータと呼ばれ、ガス流入口に流入しガス流出口か
ら流出するガスを計量する膜式計量部を有し、一定流量
が流れる毎に切替弁が切り替わって隔膜で仕切られた部
屋へ交互にガスを流入させ、既にガスが満たされている
部屋のガスを排出させることによって隔膜を往復運動さ
せ、この隔膜の往復動に連動してカウンタからなる計量
表示部を駆動させる構成のものが一般に使用されてい
る。
【0004】この膜式のマイコンガスメータはさらに、
流量信号発生手段が発生する流量信号に基づいてガス流
量を積算し、流量信号に基づいてガス流量を監視してガ
ス流の異常を検出し、この異常検出に基づいて遮断弁を
動作させてガス供給路を遮断したり、積算した積算流量
値を外部に送出したり、遮断弁を動作させてガス供給路
を遮断させる信号を外部から受信したりするなどの各種
の機能も備えられている。
【0005】ところで、膜式マイコンガスメータは、従
来、一般用と業務用に分類され、一般用としては一般家
庭用のII型、大口需要家用のL型及び大口需要家用、暖
加熱貯湯式湯沸器保有世帯用のC型の3種類があり、こ
れらは2.5m3 /hの容量を有する。業務用としては
専用のB型があり、これは3〜15m3 /hの容量を有
する。そして、両用としては一般家庭用、大口需要家
用、暖加熱貯湯式湯沸器保有世帯用及び小口業務用のS
型があり、これは2.5m3 /hの容量を有する。
【0006】このように従来の膜式マイコンガスメータ
には、用途に応じた多くの種類があるが、保安上求めら
れる機能については、各型すなわち用途によって求めら
れるものが異なっている。特に、設置先の燃焼器具の合
計ガス消費量が、設定された遮断値を越えた場合、元栓
の誤開放やゴムホースの抜けなどによる大量のガス漏れ
と判断して遮断する機能である合計流量遮断機能、ガス
の流量が増加した時、設置先の燃焼器具のうち、最大燃
焼器具に比べて異常に大きい流量の増加があった場合、
元栓の誤開放やゴムホースの抜けなどによるガス漏れと
判断してガスを遮断する機能である増加流量遮断機能、
及び燃焼機器の使用時間が異常に長い場合、燃焼器の消
し忘れ、又は器具栓の不完全閉止などによるガス漏れと
判断し、ガスを遮断する機能である使用時間遮断機能に
ついては、各型すなわち用途によって求められるものが
異なっているため、遮断流量値や連続使用時間値の設定
値が異なるとともに、設定できる範囲も異なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このため、例えば増加
流量遮断値と使用時間の関係を模式的に示す図13から
分かるように、各マイコンガスメータの適用範囲が種類
によって異なり、使用最大流量である容量が同じ一般用
マイコンガスメータであって、S型は使えてもL型の使
えない範囲がある。
【0008】また、業務用と一般用の場合には容量が異
なるが、容量が異なると、例えば容量5m3 /hの場合
の1周期計量体積2.0Lと、2.5m3 /hの場合の
0.7Lのように、ガスメータの構造も異なってくるの
で、合計流量遮断、増加流量遮断、使用時間遮断の各機
能を働かせるには、容量にあった論理をもったガスメー
タを構築する必要があった。
【0009】更に、上記遮断機能の論理は、1周期計量
体積によって組まれているので、メータ毎の論理すなわ
ちソフトプログラムを変えなければならなくなる。すな
わち、膜式マイコンガスメータでは、流量検出方法は、
1周期計量体積を基準にして論理が組まれている関係
で、容量毎の論理を必要とするようになる。このため、
用途別に製品の種類が増加してしまい、製造、管理、運
用上で多くの問題があった。
【0010】なお、計量動作に上述したような機械動作
を伴う膜式ガスメータでは、構造が大きくなる他、機械
動作部分の摩耗などの耐久性などの観点から問題がある
ので、ガス流速を電気的に計測し、このガス流速とガス
供給路の断面積との積によって瞬時のガス流量を求め、
このガス流量を積算してガス使用量を計量するように構
成した電子ガスメータと称されるものが種々検討される
ようになってきている。
【0011】そこで、ガス流速の測定に基づいてガス使
用量を計量する新規のガス計量装置の開発に当たって
は、用途によって使えなくなる不便さを解消したガス計
量装置の開発が求められている。
【0012】よって本発明は、上述した状況に鑑み、ガ
ス流速の測定に基づいてガス使用量を計量できるもので
あって、一般用から業務用まで幅の広い適用を可能と
し、製造、管理、運用上で多くの問題を解消したガス計
量装置を提供することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
成された請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に示
すように、ガス供給路に流れるガス流の流速を計測し、
該計測した流速に基づいてガス流量を求め、該求めたガ
ス流量を積算してガス使用量を計量するガス計量手段1
5a11と、該ガス計量手段において求めたガス流量を
監視し、各流量区分に対応した定められた使用時間を越
えて当該区分のガス流量が連続して存在するときガス供
給を遮断する使用時間遮断機能手段15a12と、前記
ガス計量手段において求めたガス流量を監視し、予め定
めた合計流量値を越えたガス流量となったときガス供給
を遮断する合計流量遮断機能手段15a13と、前記ガ
ス計量手段において求めたガス流量を監視し、予め定め
た増加流量値を越えてガス流量が増加したときガス供給
を遮断する増加流量遮断機能手段15a14と、前記使
用時間遮断機能手段を使用可能にする一般用、又は前記
使用時間遮断機能手段を使用不能にする業務用の一方を
指定する用途指定データが書き込まれた用途指定データ
記憶手段15a31と、該用途指定データ記憶手段に書
き込む前記用途指定データを設定するデータ設定手段1
5a15とを備えることを特徴とするガス計量装置に存
する。
【0014】請求項1記載のガス計量装置においては、
ガス計量手段15a11が、ガス供給路に流れるガス流
の流速を計測し、この計測した流速に基づいてガス流量
を求め、この求めたガス流量を積算してガス使用量を計
量し、使用時間遮断機能手段15a12が、ガス計量手
段において求めたガス流量を監視し、各流量区分に対応
して定められた使用時間を越えて当該区分でのガス流量
で連続使用したときガス供給を遮断し、かつ合計流量遮
断機能手段15a13が、ガス計量手段において求めた
ガス流量を監視し、予め定めた合計流量値を越えたガス
流量となったときガス供給を遮断し、増加流量遮断機能
手段15a14が、ガス計量手段において求めたガス流
量を監視し、予め定めた増加流量値を越えてガス流量が
増加したときガス供給を遮断している。
【0015】このように、ガス使用量を計量するに当た
って、ガス流速を計測し、この計測したガス流速に基づ
いてガス流の瞬時流量を求め、このガス流量を積算して
いるので、遮断機能手段は何等の制約も受けずに、瞬時
のガス流量と予め定められた流量値との関係を判断する
ことによって、遮断機能を果たすことができる。
【0016】一方、用途指定データ記憶手段15a31
には、使用時間遮断機能手段を使用可能にする一般用、
又は使用時間遮断機能手段を使用不能にする業務用の一
方を指定する用途指定データが書き込まれており、この
用途指定データ記憶手段に書き込む用途指定データをデ
ータ設定手段15a15が設定するようになっているの
で、データ設定手段が用途指定データ記憶手段に書き込
む用途指定データを設定することによって、ガス計量装
置は一般用、業務用の何れにも使用することができるよ
うになる。
【0017】上記課題を解決するため成された請求項2
記載の発明は、請求項1記載のガス計量装置において、
前記データ設定手段が、外部から入力されたデータに基
づいて前記用途指定データ記憶手段に書き込む用途指定
データを設定することを特徴とするガス計量装置に存す
る。
【0018】請求項2記載のガス計量装置においては、
データ設定手段が、外部から入力したデータに基づいて
用途指定データ記憶手段に書き込む用途指定データを設
定するので、ガス計量装置を一般用、業務用の何れに使
用するかが決まった時点でデータを外部から入力するこ
とによって、ガス計量装置は一般用、業務用の何れにも
使用することができるようになる。
【0019】上記課題を解決するため成された請求項3
記載の発明は、請求項1記載のガス計量装置において、
前記データ設定手段が、前記ガス計量手段において求め
たガス流量を監視し、予め定めた流量値を越えるガス流
量が予め定めた時間連続して存在するとき、前記用途指
定データ記憶手段に書き込む用途指定データとして業務
用を設定し、前記予め定めた流量値を越えるガス流量が
前記予め定めた時間連続して存在しないとき、前記用途
指定データ記憶手段に書き込む用途指定データとして一
般用を設定することを特徴とするガス計量装置に存す
る。
【0020】請求項3記載のガス計量装置においては、
業務用では、必要なときに所定値以上のガス流量が連続
して使用されるのに対し、一般用ではそのようなことが
ないことに着目し、データ設定手段が、ガス計量手段に
おいて求めたガス流量を監視し、予め定めた流量値を越
えるガス流量が予め定めた時間連続して存在するとき、
用途指定データ記憶手段に書き込む用途指定データとし
て業務用を設定し、予め定めた流量値を越えるガス流量
が予め定めた時間連続して存在しないとき、用途指定デ
ータ記憶手段に書き込む用途指定データとして一般用を
設定するようにしているので、設置時に何等の設定も行
わなくても、設置後の学習によって一般用と業務用に必
要な設定が自動的に行われるようになる。
【0021】上記課題を解決するため成された請求項4
記載の発明は、請求項3記載のガス計量装置において、
前記予め定めた流量値が第1の流量値と該第1の流量値
より小さい第2の流量値からなり、前記時間が第1の時
間と該第1の時間より長い第2の時間からなり、前記デ
ータ設定手段が、前記ガス計量手段において求めたガス
流量を監視し、前記第1の流量値を越えるガス流量が前
記第1の時間連続して存在するとき、又は、前記第1の
流量値と前記第2の流量値との間のガス流量が前記第2
の時間連続して存在するとき、前記用途指定データ記憶
手段に書き込む用途指定データとして業務用を設定し、
それ以外のとき、前記用途指定データ記憶手段に書き込
む用途指定データとして一般用を設定することを特徴と
するガス計量装置に存する。
【0022】請求項4記載のガス計量装置においては、
予め定めた流量値が第1の流量値と該第1の流量値より
小さい第2の流量値からなり、予め定められた時間が第
1の時間と該第1の時間より長い第2の時間からなって
いて、データ設定手段が、ガス計量手段において求めた
ガス流量を監視し、第1の流量値を越えるガス流量が第
1の時間連続して存在するとき、又は、第1の流量値と
第2の流量値との間のガス流量が第2の時間連続して存
在するとき、用途指定データ記憶手段に書き込む用途指
定データとして業務用を設定し、それ以外のとき、用途
指定データ記憶手段に書き込む用途指定データとして一
般用を設定しているので、設置時に何等の設定も行わな
くても、設置後の学習によって一般用と区別して業務用
の設定を適切に行えるようになっている。
【0023】上記課題を解決するため成された請求項5
記載の発明は、請求項1記載のガス計量装置において、
前記データ設定手段が、前記ガス計量手段において求め
たガス流量を監視し、予め定めた日数の間に、1日の予
め定めた複数の時間帯の全てにおいてガス流量のない日
数を計数し、該計数値が予め定めた値以上であるとき、
前記用途指定データ記憶手段に書き込む用途指定データ
として一般用を設定し、前記計数値が予め定めた値未満
のとき、前記用途指定データ記憶手段に書き込む用途指
定データとして業務用を設定することを特徴とするガス
計量装置に存する。
【0024】請求項5記載のガス計量装置においては、
一般用の場合、業務用と異なり、ガスの使用時間帯は朝
昼夜限られた時間であってそれ以外の時間帯では使用さ
れることが少ないことに着目し、データ設定手段が、ガ
ス計量手段において求めたガス流量を監視し、予め定め
た日数の間に、1日の予め定めた複数の時間帯の全てに
おいてガス流量のない日数を計数し、該計数値が予め定
めた値以上であるとき、用途指定データ記憶手段に書き
込む用途指定データとして一般用を設定し、計数値が予
め定めた値未満のとき、用途指定データ記憶手段に書き
込む用途指定データとして業務用を設定しているので、
設置時に何等の設定も行わなくても、設置後の学習によ
って、しかも一般用のものにおいて例外的に朝昼夜の間
でガスが使用されることがあっても、業務用と区別して
一般用の設定を適切に行えるようになっている。
【0025】上記課題を解決するため成された請求項6
記載の発明は、請求項3〜5記載のガス計量装置におい
て、前記用途指定データ記憶手段に書き込まれた用途指
定データが一般用データあるとき、前記使用時間遮断機
能手段において予め定められている前記使用時間を、ガ
ス使用パターンに基づく学習によって、各流量区分に対
して予め定められている上限値と下限値との範囲内に自
動的に設定する時間自動設定手段15a16を更に備え
ることを特徴とするガス計量装置に存する。
【0026】請求項6記載のガス計量装置においては、
用途指定データ記憶手段に書き込まれた用途指定データ
が一般用データあるとき、使用時間遮断機能手段におい
て予め定められている使用時間を、時間自動設定手段が
ガス使用パターンに基づく学習によって、各流量区分に
対して予め定められている上限値と下限値との範囲内に
自動的に設定しているので、何等の設定作業を行うこと
なく、使用時間、一般用、業務用の設定を自動的に行う
ことができる。
【0027】上記課題を解決するため成された請求項7
記載の発明は、請求項3〜6記載のガス計量装置におい
て、前記合計流量遮断機能手段において予め定められて
いる前記合計流量値と、前記増加流量遮断機能手段にお
いて予め定めた前記増加流量値とを、ガス使用パターン
に基づく学習によって、前記用途指定データによって指
定された用途に対して予め定められた上限値と下限値の
範囲内に自動的に設定する流量自動設定手段15a17
を更に備えることを特徴とするガス計量装置に存する。
【0028】請求項7記載のガス計量装置においては、
合計流量遮断機能手段において予め定められている合計
流量値と、前記増加流量遮断機能手段において予め定め
た増加流量値とを、流量自動設定手段がガス使用パター
ンに基づく学習によって、用途指定データによって指定
された用途に対して予め定められた上限値と下限値の範
囲内に自動的に設定しているので、何等の設定作業を行
うことなく、合計流量値、増加流量値或いは使用時間、
一般用、業務用の設定を自動的に行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態におけるガス計量装置
である電子ガスメータは、図2に示すようなLPガス供
給設備に適用されるように構成されている。図中、符号
1で示す電子ガスメータは、LPガス容器2に収容され
ている高圧のLPガスを圧力調整器3により供給圧力に
減圧調整してガス風呂釜4やコンロ5などの燃焼器に供
給するガス供給路中の配管6に設置されており、燃焼器
において消費されるガスの使用量を計量する。なお、7
はガスコンロ5などに至る配管に設けられた閉止弁であ
る。
【0030】電子ガスメータ1は、図3に示すように、
図示しないガス供給路の配管に連通された図示しないガ
ス路に設けられ弁閉によってガス供給を遮断する遮断弁
11、所定値以上の震度を感知する感震器12、上記ガ
ス路内の圧力を感知する圧力センサ13、上記ガス路を
通じて流れるガス流の流速に応じて変化する信号を得る
ための超音波式流速センサ14、及び制御部としてのコ
ントローラ15を内蔵している。
【0031】コントローラ15は予め定められたプログ
ラムに従って動作するマイクロコンピュータ(μCO
M)15aを有する。マイクロコンピュータ15aは、
周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処
理や制御などを行う中央処理ユニット(CPU)15a
1、CPUのためのプログラム等を格納した読み出し専
用のメモリであるROM15a2と、各種のデータを格
納するとともにCPUの処理作業に必要なエリアを有す
る読み出し書き込み自在のメモリであるRAM15a3
等を内蔵している。
【0032】コントローラ15はまた、遮断弁11、感
震器12、圧力センサ13、流速センサ14が接続され
るコネクタ15bと、μCOM15aが出力する開閉信
号に応じて遮断弁11を開閉駆動するための駆動信号を
コネクタ15bを介して出力する遮断弁駆動回路15c
と、コネクタ15bを介して入力した感震器12、圧力
センサ13からの信号をμCOM15aに入力するため
のインタフェース回路15dと、インタフェース回路1
5d及びコネクタ15bをそれぞれ介してμCOM15
a及び流速センサ14に接続されμCOM15aのCP
U15a1の制御下で流速センサ14を駆動する駆動信
号を送信し、この駆動によって流速センサ14が発生す
る信号を受信するセンサ回路15eとを有する。
【0033】コントローラ15はさらに電子ガスメータ
1の外部にある種々の外部機器が接続される端子台15
fと、この端子台15fを介してμCOM15aと外部
機器との間で信号の授受を行うためのインタフェース回
路15gとを有する。具体的には、コントローラ15に
は、端子台15fを介して、例えば、宅内に設けられて
ガスメータに関する種々の表示を行うための宅内表示盤
21、ガスメータに対する種々の遠隔操作を行うための
宅内操作器22、家屋内において警報レベル以上のガス
を検知して警報を発するガス警報器23、ガス警報器2
3と同様の機能の他に警報レベル以上のCOガスを検知
して警報を発するCO第2ガス警報器・CO警報器2
4、複数のLPガス容器を自動的に切り替える自動切替
式圧力調整器の切替動作に応じた信号を発する自動切替
調整器等25、電話回線などの公衆回線を介してガス販
売業者の管理センタとの通信を制御するための網制御ユ
ニット(NCU)26が接続される。
【0034】コントローラ15はさらにまた、μCOM
15aに接続されガス使用量の積算値や警報などの各種
の情報を表示する液晶表示器(LCD)15hと、コン
トローラ15内の各部に動作電源を供給するリチウム電
池15iとを有するとともに、インタフェース回路15
dを介してμCOM15aに接続された、LPガス容器
の交換時に操作される容器交換スイッチ15jと、閉弁
した遮断弁11を開放する際にオン操作される遮断弁開
スイッチ15k、及び、電池15iの電圧低下をμCO
M15aにおいて監視するためその電圧を検出する電池
電圧検出回路15mを有する。
【0035】μCOM15aのCPU15a1は、所定
のプログラムに従って処理を行い、上記超音波式流速セ
ンサ14及びセンサ回路15eとともにガス計量手段を
構成するとともに、電子ガスメータ1を通じて流れるガ
ス流量を監視して一般用と業務用の指定を行う用途指定
データを設定するデータ設定手段と、電子ガスメータ1
を通じて流れるガス流量を監視して使用時間遮断機能手
段において予め定められている使用時間を自動的に設定
する時間自動設定手段と、合計流量遮断機能手段におい
て予め定められている合計流量値と、増加流量遮断機能
手段において予め定めた増加流量値とを自動的に設定す
る流量自動設定手段とを構成している。
【0036】μCOM15aのCPU15a1はまた、
所定のプログラムに従って処理を行うことによって、上
記機能以外に、合計流量遮断、増加流量遮断、使用時間
遮断、復帰安全確認中漏洩遮断、ガス漏れ警報器連動遮
断、感震器作動遮断、流量式微少漏洩警告、圧力式微少
漏洩警告、調整圧力異常警告、閉塞圧力異常警告、圧力
低下遮断、口火登録、テスト遮断、自動検針、残量管理
など多数の機能を実行する機能手段として働いている。
【0037】まず、ガス計量手段について説明すると、
流速センサ14は、具体的には例えば図4に示すよう
に、ガスメータ1内のガス路16の途中に流れ方向に離
間して配置された一対の振動子14a及び14bを有す
る。センサ回路15eは、μCOM15aの制御の下で
振動子14a,14bの一方を駆動して超音波を発生さ
せる信号を送信する送信回路15e1と、一方の振動子
が発生する超音波を受信して他方の振動子が発生する信
号を受信し、この受信した信号を例えば増幅してμCO
M15aに対して送出する受信回路15e2と、μCO
M15aの制御の下で、送信回路15e1から信号を供
給する振動子と受信回路15e2に対して信号を供給す
る振動子とを交互に切り替える切替回路15e3とを有
する。すなわち、切替回路15e3は、超音波発信素
子、超音波受信素子として働く振動子14a及び14b
を送信回路15e1及び受信回路15e2に対して交互
に切り替える。
【0038】上述した構成のガス計量手段によるガス計
量の原理を以下説明する。今、切替回路15e3がμC
OM15aのCPUの制御の下で、送信回路15e1の
出力信号を振動子14aに供給し、振動子14bの発生
する信号を受信回路15e2に供給するように切り替え
ているとする。このような状態で、μCOM15aのC
PUはトリガ信号を出力してこれを送信回路15e1に
対して印加する。トリガ信号が印加された送信回路15
e1はバースト信号を発生してこれを振動子14aに供
給し、振動子14aに超音波信号を発生させる。振動子
14aが発生した超音波信号はガス供給路内のガス中を
伝搬して振動子14bによって受信される。超音波信号
を受信した振動子14bは受信した超音波信号に応じた
信号を発生し、これを受信回路15e2を介してμCO
M15aのCPUに供給する。
【0039】また、切替回路15e3がμCOM15a
内の図示しないCPUの制御の下で上述とは逆に切り替
えることによって、送信回路15e1の出力信号を振動
子14bに供給させ、振動子14aの発生する信号を受
信回路15e2に供給させる。μCOM15aのCPU
は、トリガ信号を出力してから受信回路15e2から信
号を受信するまでの時間を計測し、この計測した時間か
らガス流の流速を以下のようにして求める。
【0040】今、静止ガス中での音の伝搬速度をc、ガ
ス流の流速をvとすると、ガス流の順方向の超音波の伝
搬速度T1は(c+v)、ガス流の逆方向の超音波の伝
搬速度T2は(c−v)、となる。振動子14a及び1
4b間の距離をL、超音波伝搬方向とガス路の中心軸と
のなす角度をφとすると、振動子14aの発した超音波
が振動子14bに到達する時間T1、振動子14bの発
した超音波が振動子14aに到達する時間T2は、 T1=L/(c+vcosφ) (1) T2=L/(c−vcosφ) (2) となり、(1)、(2)式より v=L/2cosφ(1/T1−1/T2) (3) となり、Lとφが既知であるときには、T1及びT2を
計測することによって流速vを求めることができる。
【0041】流速vが求められたときには、流量Qはガ
ス路16の断面積をS、補正係数をKとすると、 Q=KSv (3) となり、瞬時のガス流量が求められる。
【0042】従って、この流量Qを求める毎に、この流
量Qに前回求めた時間からの経過時間を乗じた値を積算
することによって、積算したガス供給量、すなわち、ガ
ス使用量を求めることができる。
【0043】また、(1)、(2)式からはc=L/2
(1/T1+1/T2)も求まるので、このcから温度
を求めて流量の式、Q=KSv中の温度に左右される係
数Kの値を温度によって補正することができる。
【0044】更に、ガス使用量をより正確に求めるに
は、流量Qの大きいときに短い周期で、小さいときには
長い周期で流速を計測して流量Qを求めればよい。
【0045】次に、データ設定手段として働くμCOM
15aのCPU15a1が行う処理について説明する。
μCOM15aのCPUは、データ設定手段として働く
ために、電子ガスメータ1を設置した直後に、ガス計量
に当たって間欠的に計測したガス流速に基づいて求めた
ガス流量を監視し、例えば1日分のガス流量のデータを
収集してRAM15a3のデータ収集エリアに格納す
る。
【0046】この収集したデータをグラフにプロットす
ると、例えば図5に示すようになり、設置したガスメー
タを一般用として使用したときにはガス流量は(a)に
示すように変化し、朝、昼、夕方及び夜の時間帯の比較
的短い時間だけガス流量が存在し、しかも予め定めた流
量値αを越えることがなく、αよりも小さな予め定めた
流量値βを部分的に越えるだけである。また、一般用に
使用した場合には、深夜のt1〜t2、朝と昼の間のt
3〜t4及び昼と夕方の間のt5〜t6の時間帯には、
ガスが使用されることが殆どない。これに対し、電子ガ
スメータ1を業務用として使用したときには、ガス流量
は(b)或いは(c)に示すように変化し、業務を行っ
ている時間帯において流量値βを常に越えている。特に
(b)の場合には流量値αをも常に越えており、(c)
の場合に流量値αを常時越えていない。
【0047】このようなことから、データ設定手段は、
用途指定データ記憶手段に書き込む用途指定データを設
定するに当たって、1日分のガス流量データを収集した
時点で、収集したデータについての解析を行い、ガス流
量が予め定めた流量値αを越えているかどうかを判断す
る。この判断の結果、流量値αを越えていないときに
は、次に流量値αより小さい予め定めた流量値βを越え
ているかどうかを判断する。この判断の結果、流量値β
をも越えていないときには、一般用を指定する用途指定
データをRAM15a3内の設定データエリアの所定の
アドレスに書き込む。
【0048】ガス流量が予め定めた流量値αを越えてい
るときには、ガス流量が流量値αを連続して越えている
時間、すなわち、連続使用時間が予め定めた時間ΔT1
を越えているかどうかを判断する。この判断の結果、流
量値αを越える連続使用時間がΔT1を越えているとき
には、電子ガスメータ1が業務用として使用されている
と判断して、業務用を指定する用途指定データをRAM
15a3内の設定データエリアの所定のアドレスに書き
込む。
【0049】なお、ガス流量が流量値αを越えていない
とき、或いは、越えていても連続して予め定めた時間Δ
T1の間連続して越えていないときには、次に流量値α
より小さい予め定めた流量値βを越えているかどうかを
判断する。この判断の結果、ガス流量が流量値βをも越
えているときには、ガス流量が流量値βを連続して越え
ている時間、すなわち、連続使用時間がΔT1よりも長
い予め定めた時間ΔT2を越えているかどうかを判断す
る。
【0050】この判断の結果、流量値βを越える連続使
用時間がΔT2を越えているときには、電子ガスメータ
1が業務用として使用されていると判断して、業務用を
指定する用途指定データをRAM15a3内の設定デー
タエリアの所定のアドレスに書き込む。そして、ガス流
量が流量値βを流量越えているが、ガスの連続使用時間
が時間ΔT2を越えていないときには、電子ガスメータ
1が一般用として使用されていると判断して、一般用を
指定する用途指定データをRAM15a3内の設定デー
タエリアの所定のアドレスに書き込む。
【0051】以上説明した実施の形態では、1日の収集
データに基づいて検出した連続使用時間によって、一般
用と業務用としての使用を設定しており、比較的短い時
間で、設定を完了するが、1日分の収集データによって
設定を行っているため、比較的信頼性に欠ける。そこ
で、一般用では存在するガスの未使用時間帯t1〜t
2、t3〜t4、t5〜t6を、例えばD日の間チェッ
クし、未使用時間帯t1〜t2、t3〜t4、t5〜t
6がD日の間にN日以上あったときには一般用、ないと
きには業務用として使用されていると判断して、一般用
或いは業務用を指定する用途指定データをRAM15a
3内の設定データエリアの所定のアドレスに書き込む。
【0052】以上説明した実施の形態では、収集データ
をバッチ処理して用途指定データを設定しているので、
学習によって自動的に用途指定データを設定できるもの
の、データ収集のためのメモリ容量を必要とし、また設
定までに時間もかかる。メモリ容量を必要としないよう
にするためには、リアルタイムでガス流量データを判断
して用途指定データを設定するようにしてもよいが、こ
のようにしたときには、学習によって自動的に用途指定
データを設定できるものの、設定までに時間がかかるこ
とには変わりがない。
【0053】そこで、CPUが有する通信機能を利用し
て外部から用途指定データを設定するためのデータを入
力するようにしてもよい。この場合には、端子台15f
の通信端子に接続した設定器から或いは通信回線を介し
て管理センタから送出される通信要求を待ち、通信要求
があったときには応答信号を出力する。その後、設定器
或いは管理センタから送られるデータを入力し、入力デ
ータが一般用を指定するためのデータであるかどうかを
判断する。一般用を指定するデータであるときには、一
般用を指定する用途指定データを、そうでないときには
業務用を指定する用途指定データをRAM15a3内の
設定データエリアの所定のアドレスに設定する。この方
法は人手を要して自動的に設定できないが、メモリ容量
を必要としないだけでなく、設定に時間もかからない。
【0054】次に、使用時間を自動的に設定する時間自
動設定手段と、合計流量値及び増加流量値を自動的に設
定する流量自動設定手段として働くμCOM15aのC
PU15a1が行う処理について説明する。
【0055】μCOM15aのCPUは、時間自動判定
手段として働くために、電子ガスメータ1を設置した直
後から一定期間の間、ガス計量に当たって間欠的に計測
したガス流速に基づいて求めたガス流量のデータを監視
し、各流量区分における連続使用時間を観察し、予め定
めた上限値と下限値の範囲内の適切な値を見つけてRA
M15a3内の所定のデータエリアに設定する。
【0056】μCOM15aのCPUは、合計流量値を
自動的に設定する流量自動設定手段として働くために、
電子ガスメータ1を設置した直後から一定期間の間、ガ
ス計量に当たって間欠的に計測したガス流速に基づいて
求めたガス流量のデータを監視し、期間内の最大流量を
観察し、予め定めた上限値と下限値の範囲内の適切な値
を見つけてRAM15a3内の所定のデータエリアに設
定する。増加流量値を自動的に設定する流量自動設定手
段として働くために、電子ガスメータ1を設置した直後
から一定期間の間、ガス計量に当たって間欠的に計測し
たガス流速に基づいて求めたガス流量のデータを監視
し、期間内の最大流量を観察し、図6に示す最大流量対
増加流量遮断値の関係グラフから最適値を見つけてRA
M15a3内の所定のデータエリアに設定する。
【0057】なお、μCOM15aのCPUにより、流
量判断レベルである合計流量値と増加流量値を自動設定
する場合について説明したが、一般用、業務用を問わ
ず、合計流量値や増加流量値についてLMSの三段階の
値を予めそれぞれ用意しておき、自動学習によって、こ
れらの中から最適値を選択設定するようにしてもよい。
【0058】以上概略説明したμCOM15aのCPU
15a1の動作の詳細を、CPU15a1が行う処理を
示す図7〜図10のフローチャートを参照して以下説明
する。CPU15a1は例えば電源の投入によって動作
を開始し、その最初のステップS0においてデータ設定
処理を行う。このデータ設定処理においては、図8に示
すように、ステップS01で外部からの通信要求が有る
か否かを判定し、通信要求が有るまで待つ。通信要求が
あってステップS01の判定がYESになるとステップ
S02に進んで応答信号を送出する。続いてステップS
03に進み、ここで外部から送出されてくる用途を指定
する用途指定データが一般用であるか否かを判定する。
外部から送出されてくる用途指定データが一般用のもの
で、ステップS03の判定がYESになるとステップS
04に進んで用途指定データとして一般用のものをRA
M153中の所定のエリアに設定してから元のフローチ
ャートに戻る。一方、ステップS03の判定がNOのと
きには、ステップS05に進んで用途指定データとして
業務用のものをRAM153中の所定のエリアに設定し
てから元のフローチャートに戻る。
【0059】ステップS0の処理後ステップS1に進ん
でRAM15a3のワークエリアに形成されたΔTタイ
マがタイムオーバとなったか否かを判定し、この判定が
YESになると、次のステップS2に進んで流量検出処
理を行う。
【0060】この流量検出処理では、CPU15a1が
送信回路15e1に超音波を発生させる信号を送信し、
これに先立ち切替回路15e3を切り替えて、振動子1
4a,14bの一方を送信回路15e1からの信号によ
って駆動されて超音波を発生する振動子として働かせ、
他方を一方の振動子が発生する超音波を受信し信号を発
生してこれを受信回路15e2に供給する振動子として
働かせ、これを交互に行わせる。そして、CPU15a
1は、振動子に超音波を発生させる信号の出力から超音
波の受信までの時間を両方向について測り、この時間か
ら流速を計測し、この計測した流速に基づいてガス流量
Qを求める。
【0061】次に、ステップS3に進んでステップS2
において求めたガス流量Qが0以上Q1 未満であるか否
かを判定し、このステップS3の判定がNOのときには
ステップS4に進んでガス流量QがQ1 以上Q2 未満で
あるか否かを判定し、このステップS4の判定がNOの
ときには順次同様の判定を行い、最終的にはステップS
5に進んでQn-1 以上Qn 未満であるか否かを判定し、
ステップS5の判定もNOのときにはステップS6に進
んでΔTタイマをスタートさせる。
【0062】上記ステップS3の判定がYESのときに
はステップS3aに進んでΔTタイマ時間としてΔT1
を設定してからステップS6に進んでΔTタイマをスタ
ートさせる。また、ステップS4の判定がYESのとき
にはステップS4aに進んでΔTタイマ時間としてΔT
2 を設定してからステップS6に進んでΔTタイマをス
タートさせる。更に、ステップS5の判定がYESのと
きにはステップS5aに進んでΔTタイマ時間としてΔ
n を設定してからステップS6に進んでΔTタイマを
スタートさせる。
【0063】上記ステップS3、S3a、S4、S4
a、S5、S5aは、流量の大きさに応じて流速を計測
する周期を短くするためのもので、流量と周期の関係は
図9に示すようになる。
【0064】ステップS6においてΔTタイマをスター
トさせた後、ステップS7に進んで上記ステップS2に
おいて検出したガス流量に基づいてガス使用量を計量す
るガス計量処理を行う。その後ステップS8に進んでガ
スを連続使用したときに遮断弁11を遮断させるための
使用時間を自動的に設定するための処理を行う。続いて
ステップS9に進んで合計流量遮断、増加流量遮断を行
うための流量値を設定するための流量値を学習によって
得て設定するための処理を行う。次にステップS10に
進み、上記ステップS8及びステップS9において設定
した使用時間及びガス流量となったときに遮断弁11を
遮断させる処理を行ってから上記ステップS1に戻る。
【0065】図7のフローチャートに従って説明したも
のでは、外部からの信号によって一般用と業務用の設定
を行っているが、学習によって一般用と業務用の用途指
定データの設定を自動的に行う場合には、データ設定処
理ステップS11を図10に示すようにステップS7と
ステップS8との間に挿入する。具体的には、図11に
示すように、ステップS111において用途指定データ
が設定済みであるか否かを判定し、判定がYESで設定
済みであるときには実質的な処理を行わずに図10のフ
ローチャートの次のステップS8に戻る。
【0066】ステップS111の判定がNOのときに
は、ステップS112に進んでガス流量データをRAM
15a3のデータエリアに収集する。続いてステップS
113に進んで収集したデータが1日分となったか否か
を判定し、この判定がNOのときには図10のフローチ
ャートの次のステップS8に戻る。ステップS113の
判定がYESのときにはステップS114に進んで収集
したガス流量が予め定めた流量値αを越えているか否か
を判定し、この判定がYESのときには次にステップS
115に進んで流量値αを越えた流量での連続使用時間
がT1を越えているか否かを判定し、このステップS1
15の判定もYESのときにはステップS116に進ん
で用途指定データとして業務用の設定を行ってから図1
0のフローチャートのステップS8に戻る。
【0067】上記ステップS114の判定がNOのとき
にはステップS117に進んで収集したガス流量が流量
値αよりも小さい予め定めた流量値βを越えているか否
かを判定し、この判定がYESのときには次にステップ
S118に進んで流量値βを越えた流量での連続使用時
間がT2を越えているか否かを判定する。ステップS1
18の判定がYESのときには上述したステップS11
6に進んで用途指定データとして業務用の設定を行って
から図10のフローチャートのステップS8に戻る。上
ステップS115、ステップS117又はステップS
118の判定がNOであるときにはステップS119に
進んで用途指定データとして一般用の設定を行ってから
図10のフローチャートのステップS8に戻る。
【0068】図11のフローチャートに従って説明した
ものでは、ガスの連続使用によって用途指定データの設
定を行っているが、図12のフローチャートに示すよう
に、ガスの使用していない時間帯を判断することによっ
て用途指定データの設定を行ってもよい。すなわち、ス
テップS113の判定がYESとなって1日分のガス流
量についてのデータが収集されたときには、ステップS
120に進んで時間帯t1〜t2においてガス流量があ
るか否かを判定し、このステップS120の判定がNO
のときには図10のフローチャートのステップS8に戻
る。
【0069】上記ステップS120の判定がYESのと
きにはステップS121に進んで時間帯t3〜t4にお
いてガス流量があるか否かを判定し、このステップS1
21の判定がNOのときには図10のフローチャートの
ステップS8に戻る。ステップS121の判定がYES
のときにはステップS122に進んで時間帯t5〜t6
においてガス流量があるか否かを判定し、このステップ
S122の判定がNOのときには図10のフローチャー
トのステップS8に戻る。ステップS122の判定がY
ESのときにはRAM15a3内に形成したNカウンタ
をインクリメントしてからステップS124に進み、こ
こで予め定めたD日数経過したか否かを判定する。
【0070】上記ステップS124の判定がNOのとき
には図10のフローチャートのステップS8に戻り、判
定がYESのときにはステップS125に進んでNカウ
ンタのカウント値が予め定めたx値以上であるか否かを
判定する。上記ステップS125の判定がNOのときに
はステップS126に進んで用途指定データとして業務
用の設定を、ステップS125の判定がYESのときに
はステップS127に進んで用途指定データとして一般
用の設定をそれぞれ行ってから図10のフローチャート
のステップS8に戻る。
【0071】上述した実施の形態では、流速を計測する
ためのセンサとして超音波式流速センサを使用している
が、本発明は他のセンサを使用したものにも等しく適用
することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、ガス供給路に流れるガス流の流速を計測し、
この計測した流速に基づいてガス流量を求め、この求め
たガス流量を積算してガス使用量を計量し、ガス流量を
監視し、各流量区分に対応して定められた使用時間を越
えて当該区分でのガス流量で連続使用したときガス供給
を遮断し、かつ予め定めた合計流量値を越えたガス流量
となったときガス供給を遮断し、予め定めた増加流量値
を越えてガス流量が増加したときガス供給を遮断してお
り、ガス使用量を計量するに当たって、ガス流速を計測
し、この計測したガス流速に基づいてガス流の瞬時流量
を求め、このガス流量を積算しているので、何等の制約
も受けずに、瞬時のガス流量と予め定められた流量値と
の関係を判断することによって、遮断機能を果たすこと
ができる。
【0073】また、使用時間遮断機能を使用可能にする
一般用、又は使用時間遮断機能を使用不能にする業務用
の一方を指定する用途指定データが書き込んで設定する
ようになっているので、用途指定データを設定すること
によって、一般用、業務用の何れにも使用することがで
きるようになり、一般用から業務用まで幅の広い適用を
可能とし、製造、管理、運用上で有利なガス計量装置が
得られる。
【0074】また、請求項2記載の発明によれば、外部
から入力したデータに基づいて用途指定データを設定す
るので、一般用、業務用の何れに使用するかが決まった
時点でデータを外部から入力することによって、一般
用、業務用の何れにも使用することができるガス計量装
置が得られる。
【0075】更に、請求項3記載の発明によれば、業務
用では、必要なときに所定値以上のガス流量が連続して
使用されるのに対し、一般用ではそのようなことがない
ことに着目し、ガス流量を監視し、予め定めた流量値を
越えるガス流量が予め定めた時間連続して存在すると
き、用途指定データとして業務用を設定し、予め定めた
流量値を越えるガス流量が予め定めた時間連続して存在
しないとき、用途指定データとして一般用を設定するよ
うにしているので、設置時に何等の設定も行わなくて
も、設置後の学習によって一般用と業務用に必要な設定
が自動的に行われるガス計量装置が得られる。
【0076】請求項4記載の発明によれば、予め定めた
流量値が第1の流量値と該第1の流量値より小さい第2
の流量値からなり、予め定められた時間が第1の時間と
該第1の時間より長い第2の時間からなっていて、ガス
流量を監視し、第1の流量値を越えるガス流量が第1の
時間連続して存在するとき、又は、第1の流量値と第2
の流量値との間のガス流量が第2の時間連続して存在す
るとき、用途指定データとして業務用を設定し、それ以
外のとき、用途指定データとして一般用を設定している
ので、設置時に何等の設定も行わなくても、設置後の学
習によって一般用と区別して業務用の設定を適切に行え
るガス計量装置が得られる。
【0077】請求項5記載の発明によれば、一般用の場
合、業務用と異なり、ガスの使用時間帯は朝昼夜限られ
た時間であってそれ以外の時間帯では使用されることが
少ないことに着目し、ガス流量を監視し、予め定めた日
数の間に、1日の予め定めた複数の時間帯の全てにおい
てガス流量のない日数を計数し、該計数値が予め定めた
値以上であるとき、用途指定データとして一般用を設定
し、計数値が予め定めた値未満のとき、用途指定データ
として業務用を設定しているので、設置時に何等の設定
も行わなくても、設置後の学習によって、しかも一般用
のものにおいて例外的に朝昼夜の間でガスが使用されこ
とがあっても、業務用と区別して一般用の設定を適切に
行えるガス計量装置が得られる。
【0078】請求項6記載の発明によれば、用途指定デ
ータが一般用データあるとき、予め定められている使用
時間を、ガス使用パターンに基づく学習によって、各流
量区分に対して予め定められている上限値と下限値との
範囲内に自動的に設定しているので、何等の設定作業を
行うことなく、使用時間、一般用、業務用の設定を自動
的に行うことができるガス計量装置が得られる。
【0079】請求項7記載の発明によれば、予め定めら
れている合計流量値と、予め定めた増加流量値とを、ガ
ス使用パターンに基づく学習によって、用途指定データ
によって指定された用途に対して予め定められた上限値
と下限値の範囲内に自動的に設定しているので、何等の
設定作業を行うことなく、合計流量値、増加流量値或い
は使用時間、一般用、業務用の設定を自動的に行うこと
ができるガス計量装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス計量装置の基本構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明によるガス計量装置が適用されるガス供
給設備を示す図である。
【図3】本発明によるガス計量装置の一実施の形態を示
す回路構成図である。
【図4】図3において構成されているガス計量手段の具
体的な構成例を示す図である。
【図5】一般用と業務用の流量パターンの例を示す説明
図である。
【図6】最大流量と増加流量遮断値の関係を示す図であ
る。
【図7】図3のμCOM中のCPUが行う処理を示すフ
ローチャートである。
【図8】図7中の一部分の具体的内容を示すフローチャ
ートである。
【図9】流量に応じて流速の計測周期を変える様子を示
す説明図である。
【図10】図3のμCOM中のCPUが行う処理の他の
例を示すフローチャートである。
【図11】図10中の一部分の具体的一例を示すフロー
チャートである。
【図12】図10中の一部分の具体的な他の例を示すフ
ローチャートである。
【図13】ガスメータの増加流量遮断値と使用時間の関
係を模式的に示す図である。
【符号の説明】
15a11 ガス計量手段(CPU) 15a12 使用時間遮断機能手段(CPU) 15a13 合計流量遮断機能手段(CPU) 15a14 増加流量遮断機能手段(CPU) 15a15 データ設定手段(CPU) 15a16 時間自動設定手段(CPU) 15a17 流量自動設定手段(CPU) 15a31 用途指定データ記憶手段(RAM)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−49249(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給路に流れるガス流の流速を計測
    し、該計測した流速に基づいてガス流量を求め、該求め
    たガス流量を積算してガス使用量を計量するガス計量手
    段と、 該ガス計量手段において求めたガス流量を監視し、各流
    量区分に対応して定められた使用時間を越えて当該区分
    のガス流量が連続して存在するときガス供給を遮断する
    使用時間遮断機能手段と、 前記ガス計量手段において求めたガス流量を監視し、予
    め定めた合計流量値を越えたガス流量となったときガス
    供給を遮断する合計流量遮断機能手段と、 前記ガス計量手段において求めたガス流量を監視し、予
    め定めた増加流量値を越えてガス流量が増加したときガ
    ス供給を遮断する増加流量遮断機能手段と、 前記使用時間遮断機能手段を使用する一般用、又は前記
    使用時間遮断機能手段を使用しない業務用の一方を指定
    する用途指定データが書き込まれた用途指定データ記憶
    手段と、 該用途指定データ記憶手段に書き込む前記用途指定デー
    タを設定するデータ設定手段とを備えることを特徴とす
    るガス計量装置。
  2. 【請求項2】 前記データ設定手段が、外部から入力さ
    れたデータに基づいて前記用途指定データ記憶手段に書
    き込む用途指定データを設定することを特徴とする請求
    項1記載のガス計量装置。
  3. 【請求項3】 前記データ設定手段が、前記ガス計量手
    段において求めたガス流量を監視し、予め定めた流量値
    を越えるガス流量が予め定めた時間連続して存在すると
    き、前記用途指定データ記憶手段に書き込む用途指定デ
    ータとして業務用を設定し、前記予め定めた流量値を越
    えるガス流量が前記予め定めた時間連続して存在しない
    とき、前記用途指定データ記憶手段に書き込む用途指定
    データとして一般用を設定することを特徴とする請求項
    1記載のガス計量装置。
  4. 【請求項4】 前記予め定めた流量値が第1の流量値と
    該第1の流量値より小さい第2の流量値からなり、前記
    時間が第1の時間と該第1の時間より長い第2の時間か
    らなり、前記データ設定手段が、前記ガス計量手段にお
    いて求めたガス流量を監視し、前記第1の流量値を越え
    るガス流量が前記第1の時間連続して存在するとき、又
    は、前記第1の流量値と前記第2の流量値との間のガス
    流量が前記第2の時間連続して存在するとき、前記用途
    指定データ記憶手段に書き込む用途指定データとして業
    務用を設定し、それ以外のとき、前記用途指定データ記
    憶手段に書き込む用途指定データとして一般用を設定す
    ることを特徴とする請求項3記載のガス計量装置。
  5. 【請求項5】 前記データ設定手段が、前記ガス計量手
    段において求めたガス流量を監視し、予め定めた日数の
    間に、1日の予め定めた複数の時間帯の全てにおいてガ
    ス流量のない日数を計数し、該計数値が予め定めた値以
    上であるとき、前記用途指定データ記憶手段に書き込む
    用途指定データとして一般用を設定し、前記計数値が予
    め定めた値未満のとき、前記用途指定データ記憶手段に
    書き込む用途指定データとして業務用を設定することを
    特徴とする請求項1記載のガス計量装置。
  6. 【請求項6】 前記用途指定データ記憶手段に書き込ま
    れた用途指定データが一般用データであるとき、前記使
    用時間遮断機能手段において予め定められている前記使
    用時間を、ガス使用パターンに基づく学習によって、各
    流量区分に対して予め定められている上限値と下限値と
    の範囲内に自動的に設定する時間自動設定手段を更に備
    えることを特徴とする請求項3〜5記載のガス計量装
    置。
  7. 【請求項7】 前記合計流量遮断機能手段において予め
    定められている前記合計流量値と、前記増加流量遮断機
    能手段において予め定めた前記増加流量値とを、ガス使
    用パターンに基づく学習によって、前記用途指定データ
    によって指定された用途に対して予め定められた上限値
    と下限値の範囲内に自動的に設定する流量自動設定手段
    を更に備えることを特徴とする請求項3〜6のいずれか
    に記載のガス計量装置。
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