JP2001295269A - フラットパネルおよびその施工方法 - Google Patents

フラットパネルおよびその施工方法

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JP2001295269A JP2000113413A JP2000113413A JP2001295269A JP 2001295269 A JP2001295269 A JP 2001295269A JP 2000113413 A JP2000113413 A JP 2000113413A JP 2000113413 A JP2000113413 A JP 2000113413A JP 2001295269 A JP2001295269 A JP 2001295269A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋コンクリート製のフラットパネル本体を
支持するリブパネルが、内方に突出されて適宜間隔で設
けられるフラットパネルであって、安価で施工能率のよ
い地中連続壁とその施工方法を提供する。 【解決手段】 前記リブパネル25はその内部に鉄骨1
5が建て込まれた鉄骨モルタル製、若しくは鉄骨コンク
リート製でなり、該リブパネル25間に形成されている
該フラットパネル本体33はその端部が、該鉄骨15の
外方寄りに設けられている一対のフランジ15b、15
d間に挿入されて該リブパネル25に支持されて、該鉄
骨15の内側端15cはフラットパネル本体33よりも
内方に突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
製のフラットパネル本体を支持するためのリブパネル
が、内方に突出されて適宜間隔で設けられるフラットパ
ネルおよびその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下構造物構築のために、フラットパネ
ルを設置して根切り工事をおこなう場合、近年、切梁な
どの支保工なしに、控壁としてのリブパネルによりフラ
ットパネルを安定的に自立させる工法(特許第2573
413号)が採用されている。
【0003】この工法は、図6(a)に示すように、フ
ラットパネル本体としての地中連続壁本体用の溝1を掘
削し、リブパネルとの接合部分をジョイントボックス3
と仕切板4とで覆った地中連続壁本体用の鉄筋籠(図示
なし)を上下に重ねて前記溝1にセットして、該上下の
鉄筋籠を縦継ぎし、次いで図6(b)に示すように、前
記ジョイントボックス3と仕切板4とで覆った部分を除
く前記溝1内にコンクリートを打設して地中連続壁本体
5の大部分を構築し、次に図6(c)に示すように、リ
ブパネル用の溝6を掘削し、前記仕切板4を上方にスラ
イドしてジョイントボックス3から取り外した後、その
溝6内にリブパネル用の鉄筋籠(図示なし)を上下に重
ねてセットして、該上下の鉄筋籠を縦継ぎし、図6
(d)に示すように、前記ジョイントボックス3と仕切
板4で覆われていた部分とリブパネル用溝6とにコンク
リートを打設して地中連続壁本体5を支持して一体化し
たリブパネル7を構築するものである。
【0004】このようにして構築された地中連続壁9の
図6(d)中のVII−VII線矢視の縦断面図を図7に示す
が、この地中連続壁9には、その地中連続壁本体5に外
方から作用する主働土圧P1によるQ点回りの転倒モー
メントに対して内方からの受働土圧P2および壁体の自
重Wによるモーメントが対抗して作用し、これによって
地中連続壁9は安定的に自立している。この時、当該地
中連続壁9には、前記モーメントによって前記転倒方向
の曲げモーメントが作用し、これにより地中連続壁本体
5およびリブパネル7の両者共に鉛直方向引張り応力が
生じているが、この引張り応力を前記縦継ぎされた鉄筋
籠の縦筋(図示なし)によって受けることで、当該地中
連続壁9は破損することなく自立できている。
【0005】そして、かかる工法によれば、切梁などの
支保工なしに施工ができて該施工能率を高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、フラットパネル本体をリブパネルに支持させる
ために、前記仕切板4とスライド可能に係合した複雑な
形状のジョイントボックス3が必要でありコストが高く
なる。また、路下施工などで作業空頭に制約がある場合
には、短い鉄筋籠を使用せざるをえず、その縦筋の継手
作業が増大して施工能率が低下する。
【0007】本発明はかかる従来の課題に鑑みて成され
たもので、ジョイントボックスを使用せずに、フラット
パネル本体をリブパネルに容易に支持させることができ
るとともに、壁内の鉄筋の継手作業を大幅に削減でき
る、安価で施工能率のよいフラットパネルとその施工方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す発明は、鉄筋コンクリート製のフラ
ットパネル本体を支持するためのリブパネルが、内方に
突出されて適宜間隔で設けられるフラットパネルであっ
て、該リブパネルはその内部に鉄骨が建て込まれた鉄骨
モルタル製、若しくは鉄骨コンクリート製でなり、該リ
ブパネル間に形成されている該フラットパネル本体はそ
の端部が、該鉄骨の外方寄りに設けられている一対のフ
ランジ間に挿入されて、該鉄骨の内側端はフラットパネ
ル本体よりも内方に突出していることを特徴とする。
【0009】上記発明によれば、リブパネル内部に建て
込まれた鉄骨の一対のフランジ間に、フラットパネル本
体が挿入されることで、該フラットパネル本体は該リブ
パネルに支持されるので、ジョイントボックスを用いな
くてよい。
【0010】また、鉄骨がリブパネル内に配されるとと
もに、その鉄骨の内側端はフラットパネル本体よりも内
方に突出しているので、当該リブパネルの断面係数が大
きくなってその曲げ剛性が向上し、主働土圧などに起因
してフラットパネルに作用する曲げモーメントを専ら当
該リブパネルのみで受けることができる。このため、前
記フラットパネル本体は、その端部が前記鉄骨のフラン
ジ間に挿入されることで、前記主働土圧を水平方向にリ
ブパネルに伝達するための応力伝達部材として機能すれ
ば足りる。
【0011】したがって、前記フラットパネル本体は前
記曲げモーメントを殆ど受けることなく、その鉛直方向
の引張り応力も殆ど作用せず、よって該フラットパネル
本体の鉛直方向引張り強度を著しく緩和できて、フラッ
トパネル本体内の縦筋を継がなくてもよく、鉄筋の継手
作業を大幅に削減できる。また、フラットパネル本体の
必要強度の低下にともない、フラットパネルの薄壁化が
図れるとともに、その内部の鉄筋量も削減できる。
【0012】請求項2に示す発明は、鉄筋コンクリート
製のフラットパネル本体を支持するためのリブパネル
が、内方に突出されて適宜間隔で設けられるフラットパ
ネルの施工方法であって、地盤に該リブパネル用の溝を
掘削して該リブパネル用溝内に、外方寄りに一対のフラ
ンジが設けられている鉄骨を上下に多段に縦継ぎして建
て込んだ後、該一対のフランジよりも内側の該溝内にモ
ルタルを打設してリブパネルを形成するリブパネル形成
工程と、該鉄骨の一対のフランジ部側方部位に、隣接す
る該鉄骨間に亘ってフラットパネル本体用の溝を掘削し
て、該フラットパネル本体用溝内に鉄筋籠をその両端を
それぞれ該一対のフランジ間に挿入して、上下に多段に
積み重ねて配した後、該本体用溝内にコンクリートを打
設して該リブパネルに支持されたフラットパネル本体を
形成するフラットパネル本体形成工程と、を有すること
を特徴とする。
【0013】上記発明によれば、フラットパネル本体用
溝内に鉄筋籠を配する際に、その両端を、それぞれリブ
パネル内の鉄骨の一対のフランジ間に挿入し、前記本体
用溝内にコンクリートを打設することで、フラットパネ
ル本体をリブパネルに支持させることができるので、ジ
ョイントボックスを用いなくてよい。
【0014】また、上下に多段に縦継ぎされた鉄骨がリ
ブパネル内に配されるとともに、その鉄骨の内側端はフ
ラットパネル本体よりも内方に突出しているので、該リ
ブパネルの断面係数が大きくなってその曲げ剛性が向上
し、主働土圧などに起因してフラットパネルに作用する
曲げモーメントを専ら当該リブパネルのみで受けること
ができる。このため、前記フラットパネル本体は、その
端部が前記鉄骨のフランジ間に挿入されることで、前記
主働土圧を水平方向にリブパネルに伝達するための応力
伝達部材として機能すれば足りる。
【0015】したがって、前記フラットパネル本体は前
記曲げモーメントを殆ど受けることなく、その鉛直方向
の引張り応力も殆ど作用せず、よって該フラットパネル
本体の鉛直方向引張り強度を著しく緩和できて、フラッ
トパネル本体内の縦筋を継がなくてもよく、鉄筋の継手
作業を大幅に削減できる。また、フラットパネル本体の
必要強度の低下にともない、フラットパネルの薄壁化が
図れるとともに、その内部の鉄筋量も削減できる。ま
た、必要強度の低下にともない、フラットパネルの薄壁
化が図れるとともに、その内部の鉄筋量も削減できる。
【0016】更に、前記フラットパネルを仮設のフラッ
トパネルとして使用し、所期の予定作業の後、前記リブ
パネルのモルタルを除去して、該モルタル除去部とフラ
ットパネル本体の内表面とにコンクリートを後打ちして
仕上げれば、そのまま地下構造物の本体壁として使用す
ることもできる。尚、この時には、前記モルタルに代え
てコンクリートを使用しリブパネルの剛性が向上するの
で、当該リブパネルの突出量を減らせて地下構造物の内
部空間を有効利用することができる。
【0017】請求項3に示す発明は、前記請求項2に記
載のフラットパネルの施工方法において、前記鉄骨をリ
ブパネル用溝内に建て込むにあたり、該鉄骨の前記一対
のフランジ先端間に予めその長手方向に沿ってシートを
掛け渡して空間を画成しておき、前記モルタルの打設前
に該空間内に砕石を投入して該シートをモルタル回り込
みの防止材とし、前記本体用溝の掘削時に該シートを破
断して砕石を除去することを特徴とする。
【0018】上記発明によれば、リブパネル用溝内のう
ち、前記一対のフランジよりも内側の溝内にモルタルを
打設する前に予め、フランジ先端間にシートを掛け渡し
て画成するとともにその空間に砕石を投入したので、該
砕石によって、シートがしっかりと張られ、モルタル充
填時のモルタルの静圧によってへこむことなく対抗でき
る。このため、該シートによって一対のフランジへのモ
ルタルの回り込みを確実に防止できる。したがって、こ
のリブパネル形成工程後におこなわれるフラットパネル
本体形成工程において、前記一対のフランジ間に前記鉄
筋籠の両端を各々スムーズに挿入できて施工性に優れる
とともに、局所的にフラットパネル本体のコンクリート
厚みが薄くなることを防止できて所期の強度のフラット
パネル本体を形成することができる。
【0019】また、前記空間に充填された前記砕石は、
本体用溝の掘削時に前記シートを破断することで容易に
除去することができるので施工性に優れる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフラットパネ
ルの一例として、地中連続壁について添付図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明に係る地中連続壁の仮
設状態を示す平断面図、図2は、その仮設途中のリブパ
ネル形成工程終了時の状態を示す平断面図、図3は同地
中連続壁の本設状態を示す平断面図である。
【0021】本実施形態の地中連続壁は、以下に述べる
ように仮設工程と、これに続く本設工程とによって構築
される。
【0022】−−−仮設工程−−− この仮設工程は、リブパネル形成工程と、連続壁本体形
成工程とからなる。まず、リブパネル形成工程から説明
すると、図1に示すように、用地境界の内側の地盤11
にリブパネル用の矩形溝13を適宜間隔に掘削機により
掘削し、これらリブパネル用溝13内に各々鉄骨15を
建て込む。この鉄骨15は、図2に示すように、H形鋼
のウエッブ15aの略中間に、その長手方向に亘る中間
フランジ15bを備えたものであり、そのウエッブ15
a端の両フランジ15c、15dのうち、一方のフラン
ジ15dの先端と前記中間フランジ15bの先端との間
には、その長手方向に沿ってシート17が掛け渡され空
間16が画成されている。この空間16は、後述する地
中連続壁本体と該リブパネルとの接続部をなすものであ
り、以下接続用空間16と記す。また、同ウエッブ15
aの、前記中間フランジ15bよりも外側に位置して断
面T字状の止水板18が固設され、前記地中連続壁本体
からリブパネルへと地下水などの水が流れ込まないよう
になっている。
【0023】そして、前記建て込みの際には、シート1
7が掛け渡されていない他方のフランジ(以下内側フラ
ンジ15cと記す。また、前記シート17が掛け渡され
たフランジを外側フランジ15dと記す。)と、該リブ
パネル用溝13の内方側の側面13aとの間に所期の間
隔をもって対向するように鉄骨15を配置する。そし
て、リブパネル用溝13の深さ分、上方に多段に同様の
鉄骨15を重ねるとともに、これら鉄骨15同士を縦継
ぎし、当該鉄骨15を上下方向に亘って一体化する。
【0024】この建て込まれた状態にあっては、この鉄
骨15は、前記溝13の四つの内周面との間に各々配さ
れたスペーサ19によって定位置に支持される。尚、こ
のスペーサ19は建て込み前に予め鉄骨15に設けてお
くことが望ましい。
【0025】次に、前記シート17によって画成された
接続用空間16への砕石21の投入と、前記中間フラン
ジ15bよりも内方の溝内13bへのベントナイトモル
タル23の打設とを、これらの高さの調節をしながら同
時におこなって、前記鉄骨15の内方部を覆った鉄骨モ
ルタル製のリブパネル25を形成する。この時、該砕石
21によって、シート17がしっかりと張られ、モルタ
ル充填時のモルタル23の静圧によってへこむことなく
対抗できる。よって、該シート17によって前記接続用
空間16へのモルタル23の回り込みを確実に防止でき
る。
【0026】このようにして形成されたリブパネル25
は、その内部に、上下に縦継ぎされた鉄骨15が配され
ているとともに、その鉄骨15の内側端たる内側フラン
ジ15cが、地中連続壁本体が接続される前記接続用空
間16よりも内方に突出しているので、内方方向への曲
げに対する断面係数は大きく、その曲げ剛性も著しく大
きくなっている。
【0027】次に連続壁本体形成工程について説明す
る。この連続壁本体形成工程では、図1に示すように前
記リブパネル25の接続用空間16の側方部位に、該空
間16と、近接するリブパネル25の接続用空間16と
が連通するように地中連続壁本体用の溝27を掘削機に
より掘削する。その際、図2に示すシート17が破断さ
れ砕石16を本体用溝27内に散逸することで前記接続
用空間16から砕石21を除去して、図1に示すよう
に、この空間16と本体用溝27とが連通される。そし
て、この本体用溝27内に鉄筋籠29を、その両端がそ
れぞれ前記接続用空間16に入るように、すなわち中間
フランジ15bと外側フランジ15dとの間に挿入され
るように配置する。そして、本体用溝27の深さ分、上
方に鉄筋籠29を重ねて載置した後、前記本体用溝27
内および接続用空間16内にコンクリート31を打設し
前記リブパネル25に支持された地中連続壁本体33を
形成して、仮設の地中連続壁35が完成する。
【0028】尚、本地中連続壁本体33の前記鉄筋籠2
9については上下に縦継ぎして一体化する必要はない。
これは、地中連続壁35に作用する主働土圧による曲げ
モーメントを、前記高剛性のリブパネル25で受けるこ
とができるので、前記地中連続壁本体33は、その端部
が前記鉄骨のフランジ間に挿入されることで、前記主働
土圧を水平方向にリブパネル25に伝達するための単な
る応力伝達部材として機能すればよいためであり、よっ
て地中連続壁本体33の曲げモーメントに起因した鉛直
方向の引張り応力が、該地中連続壁本体33には殆ど作
用しないためである。
【0029】この仮設状態で土留めをしながら所期の予
定作業が完了したら、次いで以下の本設工程をおこな
う。
【0030】−−−本設工程−−− まず、図1に示すように仮設の地中連続壁35の内方の
地盤11を、例えば地下構造物の地下一階分の深さなど
の所期の深さ分掘削して、その地中連続壁35の内表面
33a、25aを表出する。この時、掘削とともに受働
土圧が減少するが、応力伝達部材である地中連続壁本体
33を介して、高剛性のリブパネル25によって主働土
圧に対抗して当該仮設の地中連続壁35は安定する。
【0031】そして、前記リブパネル25の内側フラン
ジ15cのモルタル23を局所的にはつって梁受け用仕
口を形成し、同様にして形成した、これと対向する地中
連続壁本体の梁受け用仕口(図示なし)との間に床鉄骨
梁(図示なし)を介装設置する。この床鉄骨梁によっ
て、主働土圧に対抗できるため、リブパネル25の全て
のモルタル23を除去することができて、該モルタル2
3を全て除去するとともに、地中連続壁本体33の内表
面33aをはつる。尚、このモルタル除去時に、前記ス
ペーサ19も除去される。
【0032】次いで、図3に示すように、該はつり面3
3aに沿ってジベル筋(図示なし)を敷設するととも
に、前記中間フランジ15bと前記内側フランジ15c
との間に縦横に鉄筋37を配する。そして、該鉄筋37
と前記内側フランジ15cとを覆ってコンクリート39
を後打ちして、地下一階の地中連続壁41を形成する。
【0033】そして、更に、地中連続壁の内方を、例え
ば地下二階分の深さなど所期の深さまで掘削し、上述し
た、梁受け用仕口形成・床鉄骨梁の設置・モルタル除去
・内表面はつり・鉄筋の敷設・コンクリート後打ちなど
をおこない、地下二階の地中連続壁を形成する。これら
作業を計画された地下階まで繰り返し、本設の地中連続
壁が完成する。
【0034】尚、本設のリブパネルは上記のように鉄骨
コンクリート製となって、前記仮設状態のリブパネルよ
りも剛性に優れるため、リブパネルの突出量を小さくで
きて、地下空間を広くでき、その空間を有効利用するこ
とができる。
【0035】−−−変形例−−− 図4に、リブパネル内に配して好適な鉄骨の横断面形状
を示す。これら鉄骨は総じて、上記H形鋼の鉄骨よりも
断面係数が大きくなっている。図4(a)は、両端のフ
ランジ55a、55bの間に、二枚のウエッブ55c
が、互いの間に間隔をもって対向して介装されている鉄
骨55である。中間フランジは図示していないが、前記
ウエッブ55cの中間の位置に、側方に突出して各々一
枚ずつ設けられる。
【0036】図4(b)は、二つのH形鋼57、59の
フランジ57a、59aのフランジ面を各々重ね合わせ
て溶接などして一体化した鉄骨61である。同図にあっ
ては、ウエッブ57c、59c長さが異なっているが同
じにしてもよい。また、本鉄骨61にあっては重ね合わ
せたフランジ57a、59aを中間フランジとして使用
して、中間フランジの追設を省略してもよい。
【0037】図4(c)は、H形鋼63の一方のフラン
ジ63a中央に、T形鋼65のウエッブ65c端が固設
されて一体化した鉄骨67である。同図にあっても、ウ
エッブ63c、65c長さが異なっているが同じにして
もよいし、長短関係を逆にしてもよい。また、本鉄骨6
7にあっては、T形鋼65が固設されたフランジ63a
を中間フランジとして使用し、上記と同様、中間フラン
ジの追設を省略してもよい。
【0038】図5は鉄骨の継手例を示す、鉄骨の突き合
わせ部の側面図である。図5(a)に示す継ぎ手例は、
上下に突き合わされたH形鋼の鉄骨15、15’のフラ
ンジ突き合わせ部15eを跨いで矩形プレート状の添接
板70を両フランジ15f、15f’の端部に張り付け
ることで、両鉄骨15、15’を連結するものである。
この添接板71は、フランジ15f、15f’の表面と
裏面とに各々設けられ、ボルトナットにより締結固定さ
れるか、若しくは溶接や接着剤により貼り付けられる。
【0039】また、別の継手例を図5(b)に示す。上
下に突き合わされたH形鋼の鉄骨15、15’のフラン
ジ15f、15f’の端部には、その突き合わせ部15
eに沿って、互いに対向する係合片73、73’が各々
突出して設けられる。そして、断面略コ字状の連結片7
5によって、これら係合片73、73’を挟み込んで両
鉄骨15、15’は連結される。これら係合片73、7
3’および連結片75は、フランジ15f、15f’の
表面と裏面とに各々設けられる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
に示す発明によれば、ジョイントボックスを用いなくて
も、リブパネルにフラットパネル本体を容易に支持でき
るので、安価に施工できる。また、フラットパネル本体
の薄壁化が図れるとともに、その内部の鉄筋量も削減で
きるので、更に安価に施工できる。更には、フラットパ
ネル本体内の縦筋の継手作業が省略できて、鉄筋の継手
作業を大幅に削減できるので施工能率が高く、工期の短
縮が図れる。
【0041】請求項3に示す発明によれば、連続壁本体
形成工程において、リブパネル内の鉄骨の一対のフラン
ジ間に前記鉄筋籠の両端をスムーズに挿入できるので施
工性に優れ、工期の短縮が図れるとともに、所期のコン
クリート厚みのフラットパネル本体を形成することがで
きるので、フラットパネルの健全性が向上する。また、
前記シートを破断することで砕石を容易に除去すること
ができるので施工性に優れ、工期の短縮が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラットパネルの一例としての地
中連続壁の仮設状態を示す平断面図である。
【図2】本発明に係る地中連続壁の仮設途中のリブパネ
ル形成工程終了時の状態を示す平断面図である。
【図3】本発明に係る地中連続壁の本設状態を示す平断
面図である。
【図4】本発明に係る地中連続壁に配して好適な鉄骨の
横断面形状である。
【図5】本発明に係る鉄骨の継手例を示す、鉄骨の突き
合わせ部の側面図である。
【図6】従来の、リブパネルを備えた地中連続壁の施工
手順を示す平断面図である。
【図7】図6中のVII−VII線矢視の縦断面図である。
【符号の説明】
11 地盤 13 リブパネル用溝 15 鉄骨 15b 中間フランジ(一対のフランジ) 15c 内側フランジ(鉄骨の内側端) 15d 外側フランジ(一対のフランジ) 17 シート 21 砕石 23 モルタル 25 リブパネル 27 連続壁本体用溝(フラットパネル本体用溝) 29 鉄筋籠 31、39 コンクリート 33 地中連続壁本体(フラットパネル本体) 35 地中連続壁(フラットパネル)
フロントページの続き (72)発明者 谷口 和則 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 中本 宣夫 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 脇屋 泰士 東京都千代田区内幸町2−2−3日比谷国 際ビル 川崎製鉄株式会社内 Fターム(参考) 2D049 EA09 GB01 GE12 GF04 GF05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート製のフラットパネル本
    体を支持するためのリブパネルが、内方に突出されて適
    宜間隔で設けられるフラットパネルであって、 該リブパネルはその内部に鉄骨が建て込まれた鉄骨モル
    タル製、若しくは鉄骨コンクリート製でなり、該リブパ
    ネル間に形成されている該フラットパネル本体はその端
    部が、該鉄骨の外方寄りに設けられている一対のフラン
    ジ間に挿入されて、該鉄骨の内側端はフラットパネル本
    体よりも内方に突出していることを特徴とするフラット
    パネル。
  2. 【請求項2】 鉄筋コンクリート製のフラットパネル本
    体を支持するためのリブパネルが、内方に突出されて適
    宜間隔で設けられるフラットパネルの施工方法であっ
    て、 地盤に該リブパネル用の溝を掘削して該リブパネル用溝
    内に、外方寄りに一対のフランジが設けられている鉄骨
    を上下に多段に縦継ぎして建て込んだ後、該一対のフラ
    ンジよりも内側の該溝内にモルタルを打設してリブパネ
    ルを形成するリブパネル形成工程と、 該鉄骨の一対のフランジ部側方部位に、隣接する該鉄骨
    間に亘ってフラットパネル本体用の溝を掘削して、該フ
    ラットパネル本体用溝内に鉄筋籠をその両端をそれぞれ
    該一対のフランジ間に挿入して、上下に多段に積み重ね
    て配した後、該本体用溝内にコンクリートを打設して該
    リブパネルに支持されたフラットパネル本体を形成する
    フラットパネル本体形成工程と、 を有することを特徴とするフラットパネルの施工方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載のフラットパネルの
    施工方法であって、前記鉄骨をリブパネル用溝内に建て
    込むにあたり、該鉄骨の前記一対のフランジ先端間に予
    めその長手方向に沿ってシートを掛け渡して空間を画成
    しておき、前記モルタルの打設前に該空間内に砕石を投
    入して該シートをモルタル回り込みの防止材とし、前記
    本体用溝の掘削時に該シートを破断して砕石を除去する
    ことを特徴とするフラットパネルの施工方法。
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