JP2001295225A - プレキャストパネルの組立・設置用補助治具 - Google Patents

プレキャストパネルの組立・設置用補助治具

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JP2001295225A
JP2001295225A JP2000116718A JP2000116718A JP2001295225A JP 2001295225 A JP2001295225 A JP 2001295225A JP 2000116718 A JP2000116718 A JP 2000116718A JP 2000116718 A JP2000116718 A JP 2000116718A JP 2001295225 A JP2001295225 A JP 2001295225A
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precast panel
bolt
jig
panel
precast
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JP2000116718A
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Katsuichi Nakahara
勝一 中原
Masaru Himuro
勝 檜室
Koji Nishikawa
浩二 西川
Minoru Tabata
稔 田畑
Akikage Suzuki
顕彰 鈴木
Takayuki Obara
孝之 小原
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短時間で耐震補強用プレキャストパネルを精度
良く設置する治具を提供する。 【解決手段】両端にボルト3が貫通可能なボルト挿入孔
を有する鋼板2と、前記ボルト挿入孔に挿入したボルト
3とからなる治具(面合わせ治具1)の、前記鋼板2の
一端のボルト3を、既設のプレキャストパネル31aの
正面に埋設されているインサート部材32に螺合し、他
端のボルト3を新設するプレキャストパネル31bの正
面に埋設されているインサート部材32に螺合する。新
設するプレキャストパネル31bにボルト3を螺合する
ことにより、新設するプレキャストパネル31bは治具
の鋼板2側に徐々に引き寄せられ、既設のプレキャスト
パネル31aと面合わせできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋脚を補強する耐
震補強用プレキャストパネルの組立・設置用補助治具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】大型橋脚の耐震補強工事には、一般的
に、鋼板を既設の橋脚に巻いて締め付け、橋脚のコンク
リートの崩壊を食い止める鋼板巻立て補強工法や、鉄筋
コンクリートを既設の橋脚に巻き付ける鉄筋コンクリー
ト巻立て補強工法が多く用いられており、耐震補強用プ
レキャストパネルによる補強の実施例は少なく、組立・
設置方法が確立していない。耐震補強用プレキャストパ
ネルによる補強は、橋脚の周囲に耐震補強用プレキャス
トパネルを設置し、耐震補強用プレキャストパネルと橋
脚との間隙にモルタルまたはコンクリートを充填する方
法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】耐震補強用プレキャス
トパネルは、パネル一枚あたりの重量が1tを超える物
である。しかし、機械式継手によってパネル同士を連結
するため機械式継手の施工できるところまで隣接するパ
ネルを引き寄せる必要があること、美観を良くするため
に隣接するパネルと目を揃えなくてはならないことなど
から、パネルを組立・設置する際に、パネルをmm単位
で位置調整しなくてはならない。ところが、パネルをリ
ング状に組み立てる場合、パネルをクレーン等で吊り、
人力によって引き寄せながら下ろすことにより、数cm
の精度でパネルを引き寄せることは可能であるが、数m
mの精度での微調整は困難である。
【0004】また、リング状に組み立てたパネルを積み
重ねるには、リング状に組み立ててから既設のリング状
に組まれたパネル上に設置する場合と、既設リングの上
で直接パネルをリング状に組み立てていく場合とがある
が、いずれの場合でもリング間の目を揃えるためには既
設(下段)のリング上に正確に上段のリングを重ね合わ
せれば良いが、各パネルの製作精度や継手の噛み合わせ
具合等により、各段のリングは円周方向に数mmの誤差
を生じる可能性がある。従って、必ずしも下段のパネル
と平面的に一致させて積み重ねれば良いとは限らず、下
段リングの寸法や、上段リングの寸法、設置基準線に対
する設置位置の実測データを勘案し、上下のリングの平
面的な位置関係を微調整できる設置方法が要求される。
パネル設置精度に関する管理基準は、ある事例ではリン
グ間の水平目地における目違い量及び設置基準線に対す
る設置精度ともに±5mm以内と定められていたため、
設置精度確保だけで各段ごとに数日を要し、工期が長く
なっていた。
【0005】本発明の課題は、短時間で耐震補強用プレ
キャストパネルを精度良く設置する治具を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば図1に示すように、隣接
するプレキャストパネルを連結するプレキャストパネル
の組立・設置用補助治具であって、両端にボルトが貫通
可能なボルト挿入孔を有する板(2)と、前記ボルト挿
入孔に挿入したボルト(3)とからなり、前記板の一端
のボルトは、既設のプレキャストパネル(31a)の正
面に埋設されているインサート部材(32)に螺合し、
他端のボルトは新設するプレキャストパネル(31b)
の正面に埋設されているインサート部材に螺合すること
により隣接するプレキャストパネルの面合わせを行うこ
とを特徴としている。
【0007】請求項1記載の発明によれば、両端にボル
ト挿入孔を有し、このボルト挿入孔にボルトを挿入した
板の一方のボルトを既設のプレキャストパネルの正面に
設けたインサート部材に螺合し、他方のボルトを新設す
るプレキャストパネルの正面に設けたインサート部材に
螺合していくことにより、新設するプレキャストパネル
を板方向に徐々に引き寄せることができる。つまり、新
設するプレキャストパネルに設けるボルトの螺合程度に
より新設するプレキャストパネルの前後位置を微調整で
きるので、精度良く且つ容易に既設のプレキャストパネ
ルと新設のプレキャストパネルとの面合せを行うことが
でき、工期の短縮を図ることもできる。また、治具の取
付けはボルトによって行われるので、容易に取り付け、
取り外しを行うことが可能である。構成も容易であるの
で、製作費等もかからず経済的である。
【0008】請求項2記載の発明は、例えば図2に示す
ように、隣接するプレキャストパネルを連結するプレキ
ャストパネルの組立・設置用補助治具であって、断面視
L字型で、一方の面にボルト(13)が貫通可能なボル
ト挿入孔を、他方の面には全ねじボルト(14)が貫通
可能な全ねじボルト挿入孔を有する一対の板(12)
と、前記一対の板の全ねじボルト挿入孔に挿入した全ね
じボルトとからなり、前記板のうちの一方の板のボルト
は、既設のプレキャストパネル(31a)の正面に埋設
されているインサート部材(32)に螺合し、他方の板
のボルトは、新設するプレキャストパネル(31b)の
正面に埋設されているインサート部材(32)に螺合
し、前記全ねじボルトを締めることにより、隣接するプ
レキャストパネルの引き合わせを行うことを特徴として
いる。
【0009】請求項2記載の発明によれば、一方の面に
ボルトが貫通可能なボルト挿入孔を有し、他方の面に全
ねじボルトが貫通可能な全ねじボルト挿入孔を有する断
面視L字型の一対の板のうちの、一方を既設のプレキャ
ストパネルの正面に設けたインサート部材にボルトで固
定し、他方を新設するプレキャストパネルの正面に設け
たインサート部材にボルトで固定して、両板の全ねじボ
ルト挿入孔に通した全ねじボルトを締めて行くことによ
り、両板の間隔を狭めることができるので、新設のプレ
キャストパネルを既設のプレキャストパネルに徐々に近
づけることができる。つまり、両板を連結する全ねじボ
ルトの締め具合により、新設するプレキャストパネルの
左右位置を微調整できるので、容易に精度良く既設のプ
レキャストパネルと新設のプレキャストパネルとの引き
合わせを行うことができ、プレキャストパネルの設置に
費やす時間も短縮することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば図3に示す
ように、隣接するプレキャストパネルを連結するプレキ
ャストパネルの組立・設置用補助治具であって、一端に
ボルト(23)が貫通可能なボルト挿入孔と、他端にボ
ルトが沿って移動可能な溝部(24)とを有する板(2
2)と、前記ボルト挿入孔及び前記溝部に挿入したボル
トとからなり、前記板のボルト挿入孔に挿入したボルト
は、既設のプレキャストパネル(31a)の正面に埋設
されているインサート部材(32)に螺合し、前記溝部
に挿入したボルトは、新設するプレキャストパネル(3
1a)の正面に埋設されているインサート部材(32)
に螺合し、新設するプレキャストパネルを設置位置へ誘
導することを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明によれば、一端にボル
トが貫通可能なボルト挿入孔を有し、他端にボルトが沿
って摺動可能な溝部を有する板を、ボルト挿入孔に挿入
したボルトを既設のプレキャストパネルの正面に設けた
インサート部材に螺合することによって固定し、溝部に
挿入したボルトを新設するプレキャストパネルの正面に
設けたインサート部材に螺合することにより、新設する
プレキャストパネルに螺合したボルトは、溝部に沿って
のみ移動できるようになる。従って、溝部が新設するプ
レキャストパネルを所定の位置に設置する際のガイドと
なるので、プレキャストパネルがずれることがなく、適
切な位置に誘導することができる。これにより既設のプ
レキャストパネルの目と新設のプレキャストパネルの目
とを容易に合せることができ、外観を良くすることがで
きる。
【0012】なお、請求項1〜3に記載のプレキャスト
パネルの組立・設置用補助治具を構成する板としては強
度(剛性)の高いものが良く、例えば鋼板などが望まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0014】まず、新設するプレキャストパネルの前後
位置の調整を行う面合わせ用治具1の構成を説明する。
図1(a)及び(b)に示すように、断面視L字型の鋼
板2の一方の面の両端に、ボルト3が貫通可能なボルト
挿入孔(図示省略)を設け、このボルト挿入孔にボルト
3を挿入し、面合わせ用治具1を形成する。
【0015】次に、新設するプレキャストパネルの左右
位置の調整を行う引き合わせ用治具11の構成を説明す
る。図2(a)及び(b)に示すように、断面視L字型
の鋼板12の一方の面12aにボルト13が貫通可能な
ボルト挿入孔(図示省略)を設け、他方の面12bには
全ねじボルト14が挿入可能な全ねじボルト挿入孔(図
示省略)を設ける。このような鋼板12を一対形成し、
両鋼板12,12の全ねじボルト挿入孔を有する面12
bを対向させ、両鋼板12,12の全ねじボルト挿入孔
に一本の全ねじボルト14を挿入する。この全ねじボル
ト14にナット15を螺合して両鋼板12,12を連結
し、引き合わせ用治具11を形成する。
【0016】次に、新設のプレキャストパネルの左右位
置を既設のプレキャストパネルの左右位置に揃える21
の構成を説明する。図3(a)及び(b)に示すよう
に、まず断面視L字型の鋼板22の一方の面に、一端に
はボルト23が貫通可能なボルト挿入孔(図示省略)を
2つ設け、他端にはボルト23が沿って摺動可能な溝部
24を設ける。溝部24の両脇にはテフロン(登録商
標)シート25を貼り、ボルト挿入孔及び溝部24にボ
ルト23をそれぞれに挿入して目違い調整用治具21を
形成する。
【0017】プレキャストパネルは、橋脚補強に用いら
れる一般的な耐震補強用プレキャストパネル31であ
り、複数の耐震補強用プレキャストパネル31を繋ぎ合
わせることによってリング状なる。この耐震補強用プレ
キャストパネル31正面の端部から一定の位置にはイン
サート部材32が埋め込まれており、このインサート部
材32に各治具1,11,21のボルト3,13,23
が螺合できるようになっている。また、端部には継手鋼
材33を有しており、隣接する耐震補強用プレキャスト
パネル31の継手鋼材33同士を合わせ、この部分に機
械式継手34を嵌め合せることによって隣接する耐震補
強用プレキャストパネル31が連結されるようになって
いる。
【0018】次に本実施の形態の動作を説明する。
【0019】まず、リングの周方向に耐震補強用プレキ
ャストパネルを連結する場合を説明する。補強すべき橋
脚(図示省略)の周囲に既設の耐震補強用プレキャスト
パネル31aの正面のリング周方向の端部にあらかじめ
埋設したインサート部材32に、面合わせ用治具1およ
び引き合わせ用治具11を取り付ける。面合わせ用治具
1の取付けは鋼板2のボルト挿入孔4に挿入したボルト
3のうちの一方をインサート部材32に螺合すれば良
く、引き合わせ用治具11の取付けは、一対の鋼板12
のうちの一方の鋼板12に挿入したボルト13をインサ
ート部材32に螺合すれば良い。ここで面合わせ用治具
1および引き合わせ用治具11は耐震補強用プレキャス
トパネル31aの端部の上下に1つずつ、計2個ずつ設
置する。
【0020】次に新設する耐震補強用プレキャストパネ
ル31bをクレーン(図示省略)等で設置位置付近に移
動させ、既設の耐震補強用プレキャストパネル31aに
取り付けた引き合わせ用治具11の他方の鋼板12を、
ボルト13によって新設する耐震補強用プレキャストパ
ネル31bにも取り付け、引き合わせ用治具11で新設
する耐震補強用プレキャストパネル31bを既設の耐震
補強用プレキャストパネル31aに連結する。
【0021】そして、図2(a)に示すように、引き合
わせ用治具11の全ねじボルト14を締めることによっ
て新設する耐震補強用プレキャストパネル31bを既設
の耐震補強用プレキャストパネル31a方向に所定の位
置まで引き合わせる。引き合わせ用治具による引き合わ
せが完了した後、既設の耐震補強用プレキャストパネル
31aに取り付けた面合わせ用治具1の他端をボルト3
によって新設する耐震補強用プレキャストパネル31b
に取り付ける。そして、この面合わせ用治具1のボルト
3を締めていくことにより新設する耐震補強用プレキャ
ストパネル31bは面合わせ用治具1の鋼板2方向へ引
き寄せられ、ボルト3の締め具合を調整することで新設
する耐震補強用プレキャストパネル31bの外面を既設
の耐震補強用プレキャストパネル31の外面に合せる
(図1(a)参照)。
【0022】新設する耐震補強用プレキャストパネル3
1bを所定の位置に設置完了後、図4に示すように、隣
接する既設の耐震補強用プレキャストパネル31aと新
設の耐震補強用プレキャストパネル31bの継手鋼材3
3,33に機械式継手34を嵌め、隣接する耐震補強用
プレキャストパネル31を完全に連結する。
【0023】次に、上下に耐震補強用プレキャストパネ
ルを連結する場合を説明する。まず、下段となる既設の
耐震補強用プレキャストパネル31aに目違い調整用治
具21を取り付ける。目違い調整用治具21の取付け
は、既設の耐震補強用プレキャストパネル31a正面の
上部に設けたインサート部材32に、目違い調整用治具
21のボルト挿入孔に挿入したボルト23を螺合するこ
とによって行う。この時、図3(a)に示すように、目
違い調整用治具21の鋼板22と既設の耐震補強用プレ
キャストパネル31aとの間に、調整用ワッシャ26を
挟んでボルト23を螺合する。
【0024】次に新設する耐震補強用プレキャストパネ
ル31bをワイヤー27で吊り、クレーン(図示省略)
等で設置位置付近に移動させ、既設の耐震補強用プレキ
ャストパネル31aに取り付けた目違い調整用治具21
の溝部24に挿入したボルト23を新設する耐震補強用
プレキャストパネル31bのインサート部材32に螺合
する。そして、図5に示すように、新設の耐震補強用プ
レキャストパネル31bに螺合したボルト23が溝部2
4に沿って摺動するよう、新設の耐震補強用プレキャス
トパネル31bを移動させることにより、新設の耐震補
強用プレキャストパネル31は所定の位置へと誘導され
る。
【0025】上述したような耐震補強用プレキャストパ
ネル31のリングの周方向への連結および、上下の連結
を繰り返し、補強すべき橋脚を耐震補強用プレキャスト
パネル31で囲み、橋脚と耐震補強用プレキャストパネ
ル31との間隙にモルタル等を充填することにより、橋
脚の耐震補強が完了する。
【0026】このように、上記実施の形態のプレキャス
トパネルの組立・設置用補助治具によれば、ボルトを螺
合していくこと等により新設の耐震補強用プレキャスト
パネル31の位置を調整するので、mm単位での誘導が
可能である。従って、パネルの組立て、積み重ねを精度
良く効率的に行うことができる。また、耐震補強用プレ
キャストパネル31の位置調整を容易に行うことができ
るので、1日で耐震補強用プレキャストパネル31を管
理基準値を満足する位置に設置可能となり、耐震補強用
プレキャストパネルと橋脚との間隙へのモルタル充填も
含めて1段あたりの施工日数が2日程度となり、工期を
大幅に短縮することが可能となる。また治具の構造が単
純であるため、取り扱いが容易であり、治具の製作費も
安価であるので経済的である。面合わせ用治具1および
目違い調整用治具21の鋼板2,22を断面視L字型に
したことにより、強度を得ることができる。また、全て
の治具をボルトにより取り付けるようにしたことによ
り、容易に取り付け、取り外しを行うことができ、これ
により、治具の再利用等ができると共に、耐震補強用プ
レキャストパネル31運搬等の際に治具が邪魔になるこ
ともない。
【0027】なお、以上の実施の形態例においては、面
合わせ用治具および引き合わせ用治具においては、既設
の耐震補強用パネルに取り付けるボルトをそれぞれ1つ
としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、治
具の固定が不十分であると考えられる場合は、2つ以上
を設けても良い。また、目違い調整用治具においては既
設の耐震補強用パネルに取り付けるボルトを2つとした
が、1つであると設置作業中にそのボルトを中心に治具
が回転してしまう可能性が有るので、2つ以上であるこ
とが望ましい。また、設置する治具の数や鋼板の形状等
も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても
適宜に変更可能であることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、板の両端
に設けられたボルト挿入孔にボルトを挿入し、一方のボ
ルトを既設のプレキャストパネルのインサート部材に螺
合し、他方のボルトを新設するプレキャストパネルのイ
ンサート部材に螺合していく。新設するプレキャストパ
ネルはボルトの螺入により、徐々に板方向へ引き寄せら
れるので、ボルトの螺入程度により新設するプレキャス
トパネルの前後位置を微調整でき、容易にプレキャスト
パネルの面合わせを行うことができると共に、工期の短
縮を図ることができる。また、治具はボルトにより取り
付けられているので、容易に取り外しが可能であり、構
成も簡単であるので安価で作成することができる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、断面視L字
型で一方の面を全ねじボルトで連結された一対の板のう
ちの、一方の板をもう一方の面に設けたボルトにて既設
のプレキャストパネルのインサート部材に螺合し、他方
の板ももう一方の面に設けたボルトにて新設するプレキ
ャストパネルのインサート部材に螺合して、両板を連結
している全ねじボルトを締めることにより、両板間の間
隔が狭まるので、一方の板と連結している新設のプレキ
ャストパネルを既設のプレキャストパネルに徐々に近づ
けることができる。従って、両板を連結する全ねじボル
トの締め具合により、新設するプレキャストパネルの左
右位置を微調整でき、容易且つ精度良くプレキャストパ
ネルの引き合わせを行うことができる。また、プレキャ
ストパネルの設置にかかる時間も短縮することができ
る。
【0030】請求項3記載の発明によれば、板の一端に
設けたボルト挿入孔と、他端に設けた溝部にボルトを挿
入し、ボルト挿入孔に挿入したボルトを既設のプレキャ
ストパネルのインサート部材に螺合し、溝部に挿入した
ボルトを新設するプレキャストパネルのインサート部材
に螺合する。これにより、新設するプレキャストパネル
のボルトは、溝部に沿ってのみ移動可能であるので、溝
部が新設するプレキャストパネルを所定の位置に設置す
る際のガイドとなり、適切な位置に誘導することができ
る。従って、既設のプレキャストパネルと新設のプレキ
ャストパネルとの目合わせを容易に行うことができ、外
観を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての面合わせ用治具
の構成を示す図であり、(a)は面合わせ用治具の正面
図、(b)は面合わせ用治具および耐震補強用プレキャ
ストパネルの上面図である。
【図2】引き合わせ用治具の構成を示す図であり、
(a)は引き合わせ用治具の正面図、(b)は引き合わ
せ用治具および耐震補強用プレキャストパネルの上面図
である。
【図3】目違い調整用治具の構成を示す図であり、
(a)は目違い調整用治具の正面図、(b)は目違い調
整用治具および耐震補強用プレキャストパネルの側面図
である。
【図4】面合わせ用治具および引き合わせ用治具を設置
した耐震補強用プレキャストパネルに、機械式継手を取
り付ける状態を示す、耐震補強用プレキャストパネルの
正面図である。
【図5】既設の耐震補強用プレキャストパネルリング状
に、耐震補強用プレキャストパネルを積み重ねる状態を
示す、耐震補強用プレキャストパネルの正面図である。
【符号の説明】
1 面合わせ用治具 2 鋼板 3 ボルト 11 引き合わせ用治具 12 鋼板 13 ボルト 14 全ねじボルト 21 目違い調整用治具 22 鋼板 23 ボルト 24 溝部 31 耐震補強用プレキャストパネル 32 インサート部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 浩二 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 田畑 稔 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 顕彰 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 小原 孝之 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 Fターム(参考) 2D059 AA03 DD16 GG01 GG40 2E174 AA03 BA01 CA03 CA09 CA12 CA38 CA43 DA07 DA14 DA33 DA37

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接するプレキャストパネルを連結するプ
    レキャストパネルの組立・設置用補助治具であって、 両端にボルトが貫通可能なボルト挿入孔を有する板と、 前記ボルト挿入孔に挿入したボルトとからなり、 前記板の一端のボルトは、既設のプレキャストパネルの
    正面に埋設されているインサート部材に螺合し、 他端のボルトは新設するプレキャストパネルの正面に埋
    設されているインサート部材に螺合することにより隣接
    するプレキャストパネルの面合わせを行うことを特徴と
    するプレキャストパネルの組立・設置用補助治具。
  2. 【請求項2】隣接するプレキャストパネルを連結するプ
    レキャストパネルの組立・設置用補助治具であって、 断面視L字型で、一方の面にボルトが貫通可能なボルト
    挿入孔を、他方の面には全ねじボルトが貫通可能な全ね
    じボルト挿入孔を有する一対の板と、 前記一対の板の全ねじボルト挿入孔に挿入した全ねじボ
    ルトとからなり、 前記板のうちの一方の板のボルトは、既設のプレキャス
    トパネルの正面に埋設されているインサート部材に螺合
    し、 他方の板のボルトは、新設するプレキャストパネルの正
    面に埋設されているインサート部材に螺合し、 前記全ねじボルトを締めることにより、隣接するプレキ
    ャストパネルの引き合わせを行うことを特徴とするプレ
    キャストパネルの組立・設置設用補助治具。
  3. 【請求項3】隣接するプレキャストパネルを連結するプ
    レキャストパネルの組立・設置用補助治具であって、 一端にボルトが貫通可能なボルト挿入孔と、他端にボル
    トが沿って移動可能な溝部とを有する板と、 前記ボルト挿入孔及び前記溝部に挿入したボルトとから
    なり、 前記板のボルト挿入孔に挿入したボルトは、既設のプレ
    キャストパネルの正面に埋設されているインサート部材
    に螺合し、 前記溝部に挿入したボルトは、新設するプレキャストパ
    ネルの正面に埋設されているインサート部材に螺合し、
    新設するプレキャストパネルを設置位置へ誘導すること
    を特徴とするプレキャストパネルの組立・設置用補助治
    具。
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