JP2001294686A - プリプレグ、その製造方法、及びガラス繊維不織布 - Google Patents
プリプレグ、その製造方法、及びガラス繊維不織布Info
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Abstract
く、且つ電気絶縁性の高いプリプレグ、その製造方法、
及びガラス繊維不織布を提供すること。 【解決手段】 ガラス繊維不織布10に熱硬化性樹脂2
0を含浸させてなるプリプレグ1において、ガラス繊維
不織布10は、断面の短径が2〜7μmで、断面の長径
が6〜40μmで、扁平率が2〜10で、長さが1.5
〜25mmの条件を満たす複数本の扁平ガラス繊維2に
よって形成されており、熱硬化性樹脂20中に、電気絶
縁性を有する絶縁粉末30が配されていることを特徴と
する。
Description
に熱硬化性樹脂を含浸させてなるプリプレグに関し、特
に、プリント配線板に好適に用いられるプリプレグ、そ
の製造方法及びそのプリプレグに使用するのに好適なガ
ラス繊維不織布に関するものである。
あたって、ガラス繊維不織布にエポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂を含浸させたプリプレグが絶縁補強材料として
用いられている。ここで、プリント配線板の製法の一例
を説明すると、上記プリプレグの両面に、ガラス織布に
熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグを重ね、さらにこ
の両面に銅箔等の金属箔を重ねる。次いで、この積層物
を加圧加熱成形することにより、熱硬化性樹脂が硬化し
たいわゆる積層板を得ることができる。さらに、この積
層板にエッチング加工や穴あけ加工等を施して回路を形
成することで、プリント配線板が完成する。
線板等に用いられるプリプレグ及びガラス繊維不織布に
は、次のような問題があった。すなわち、例えば、従来
のガラス繊維不織布及びこれを含んだプリプレグを用い
た積層板におけるガラス繊維と熱硬化性樹脂との境界部
分にドリルによって穴あけ加工を施す場合、ドリルの先
端が柔らかい樹脂側に逃げて、ドリルが折れたり正確な
位置に穴を形成することができないといった問題がしば
しば生じていた。また、レーザ加工を施すにあたって
は、通常ガラス繊維の強度に合わせてレーザ出力を調整
するが、この出力は樹脂部分にとっては強すぎるため、
樹脂部分が溶けすぎて穴を円形にし難いという問題もあ
った。このため、プリプレグを用いた積層板における穴
あけ加工性を向上させることが要求されているのであ
る。
せた従来のプリプレグは、ガラス繊維部分と樹脂部分と
では誘電率が大きく異なるので、プリプレグ全体にわた
って誘電率が不均一になるという問題があった。プリプ
レグの誘電率が不均一であると、これを用いたプリント
配線板の特性インピーダンスを制御しにくくなってしま
う。
化の要請に伴って、プリント配線板の電気抵抗特性の向
上、すなわち、プリント配線板の回路部分以外における
電気絶縁性を従来より向上させることも望まれている。
のであり、穴あけ加工性が良好で、誘電率の均一性が高
く、且つ電気絶縁性の高いプリプレグ、その製造方法、
及びそのプリプレグに用いるのに好適なガラス繊維不織
布を提供することを目的とする。
に、本発明は、ガラス繊維不織布に熱硬化性樹脂を含浸
させてなるプリプレグにおいて、ガラス繊維不織布は、
断面の短径が2〜7μmで、断面の長径が6〜40μm
で、扁平率が2〜10で、長さが1.5〜25mmの条
件を満たす複数本の扁平ガラス繊維によって形成されて
おり、熱硬化性樹脂中に、電気絶縁性を有する絶縁粉末
が配されていることを特徴とする。
ラス繊維を抄紙してガラス繊維不織布を形成すると、ガ
ラス繊維不織布を形成する殆どの扁平ガラス繊維が、長
径側の面を水平にして重なり合うため、断面円形のガラ
ス繊維を用いた場合と比較して絶縁体であるガラス繊維
の密度が高くなる。特に、扁平ガラス繊維として断面の
短径が2〜7μmで長径が6〜40μmと細い繊維を用
いているため、扁平ガラス繊維の密度が一層高まり、電
気絶縁性が向上する。加えて、熱硬化性樹脂中に電気絶
縁性を有する絶縁粉末が配されているため、プリプレグ
における電気絶縁性を有する物質の密度が高まり、電気
絶縁性は一層高められる。また、このように電気絶縁性
を有する扁平ガラス繊維及び絶縁粉末の密度が高まるの
に伴って、扁平ガラス繊維と熱硬化性樹脂のみでプリプ
レグが形成されている場合と比較して全体が均一材料に
近い状態となるため、ドリル等の逃げや折れが防止され
ると共に穴あけ位置の精度が高まり、また、レーザ加工
を施すにあたっては穴を円形にし易くなり、穴あけ加工
性が良好になる。さらに、上述のようにプリプレグ全体
が均一材料に近い状態となるため、プリプレグ全体にわ
たって誘電率が均一になる。
厚さが30μm以下であることが好ましい。このように
厚さを薄くすることで、プリプレグの穴あけ加工性を一
層向上させることができる。また、上述のように本発明
では電気絶縁性が高められているため、厚さを30μm
以下にしても充分な電気抵抗を確保することができる。
しかも、殆どの扁平ガラス繊維の短径側の面は鉛直にな
るが、短径が2〜7μmと小さいため、厚さ30μm以
下のプリプレグ内に扁平ガラス繊維を多数配することが
できる。これにより、プリプレグの強度が高められる。
一の材料によって形成することが好ましい。この場合、
強度や耐摩耗性等の特性が扁平ガラス繊維と絶縁粉末と
で等しくなるため、プリプレグの穴あけ加工性が一層高
められる。また、プリプレグ全体が均一材料により近く
なるため、誘電率の均一性をさらに向上させることがで
きる。
成する扁平ガラス繊維に対する割合は、10〜60重量
%であることが好ましい。絶縁粉末をこの範囲の量だけ
熱硬化性樹脂中に配すれば、プリプレグの電気絶縁性、
穴あけ加工性、及び誘電率の均一性を向上させることが
できる。
断面の短径が2〜7μmで、断面の長径が6〜40μm
で、扁平率が2〜10で、長さが1.5〜25mmの条
件を満たす複数本の扁平ガラス繊維と、電気絶縁性を有
する絶縁粉末と、を抄紙してガラス繊維不織布を形成す
る工程と、ガラス繊維不織布に熱硬化性樹脂を含浸させ
てプリプレグを形成する工程と、を含むことを特徴とす
る。
レグは、ガラス繊維不織布を形成する殆どの扁平ガラス
繊維が、長径側の面を水平にして重なり合うため、断面
円形のガラス繊維を用いた場合と比較して絶縁体である
ガラス繊維の密度が高くなる。特に、扁平ガラス繊維と
して断面の短径が2〜7μmで長径が6〜40μmと細
い繊維を用いているため、扁平ガラス繊維の密度が一層
高まり、電気絶縁性が向上する。加えて、扁平ガラス繊
維と共に電気絶縁性を有する絶縁粉末が抄紙してガラス
繊維不織布が形成されているため、電気絶縁性を有する
物質のプリプレグにおける密度が高まり、電気絶縁性は
一層高められる。また、このように電気絶縁性を有する
扁平ガラス繊維及び絶縁粉末の密度が高まるのに伴っ
て、扁平ガラス繊維と熱硬化性樹脂のみでプリプレグが
形成されている場合と比較して全体が均一材料に近い状
態となるため、ドリル等の逃げや折れが防止されると共
に穴あけ位置の精度が高まり、また、レーザ加工を施す
にあたっては穴を円形にし易くなり、穴あけ加工性が良
好になる。さらに、プリプレグ全体が均一材料に近い状
態とされるため、プリプレグ全体にわたって誘電率が均
一になる。
において、ガラス繊維不織布の密度が0.3〜0.5g
/cm3となるように、扁平ガラス繊維と絶縁粉末とを
抄紙することが好ましい。扁平ガラス繊維及び絶縁粉末
からなるガラス繊維不織布の密度をこのような範囲にす
れば、電気絶縁性及び穴あけ加工性をさらに向上させる
ことができる。
の短径が2〜7μmで、断面の長径が6〜40μmで、
扁平率が2〜10で、長さが1.5〜25mmの条件を
満たす複数本の扁平ガラス繊維と、扁平ガラス繊維に付
着すると共に電気絶縁性を有する絶縁粉末と、備えるこ
とを特徴とする。
硬化性樹脂を含浸させてプリプレグを形成すると、上記
本発明のプリプレグと同様の効果、すなわち穴あけ加工
性、誘電率の均一性、且つ電気絶縁性の向上という効果
を得ることができる。
明に係るプリプレグ、その製造方法、及びガラス繊維不
織布の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同
一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は
省略する。
面図である。同図に示すように、本実施形態のプリプレ
グ1は、断面が扁平な形状の複数の扁平ガラス繊維2に
よって形成されるガラス繊維不織布10と、扁平ガラス
繊維2に含浸したエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂20
と、この熱硬化性樹脂20中に多数配されたガラス粉末
(絶縁粉末)30と、から構成されている。なお、各扁
平ガラス繊維2同士は、バインダーによって接着されて
いる。
る。扁平ガラス繊維2は、短径が2〜7μmで、長径が
6〜40μmで、且つ、扁平率が2〜10の範囲のもの
を使用している。また、扁平ガラス繊維2は、Eガラス
によって形成され、長さが1.5〜25mmのいわゆる
チョップドストランドとされている。ここで、図2を参
照して、扁平ガラス繊維2の「長径」、「短径」、「扁
平率」の定義について説明する。図2に示すように、
「長径」及び「短径」は、扁平ガラス繊維2に外接する
最小面積の長方形Rを想定したときに、その長方形Rの
長辺Raの長さA(繊維断面の最長寸法に相当)、及
び、短辺Rbの長さBにそれぞれ相当する。また、「扁
平率」は、長辺の長さと短辺の長さの比、即ちA/Bで
示される。
ス繊維2を用いてガラス繊維不織布10を形成すると、
次のような効果が得られる。即ち、図1に示すように、
殆どの扁平ガラス繊維2が、長径側の面を水平にして重
なり合うため、断面円形のガラス繊維を用いた場合と比
較して絶縁体であるガラス繊維の密度が高くなる。特
に、扁平ガラス繊維2として断面の短径が2〜7μmで
長径が6〜40μmと細い繊維を用いているため、扁平
ガラス繊維2の密度が一層高まり、電気絶縁性が向上す
ることになる。加えて、プリプレグ1における扁平ガラ
ス繊維2の含有率が高くなることから、扁平ガラス繊維
2がプリプレグ1中で均一に配されることになる。この
ため、プリプレグ1の寸法安定性が向上すると共に、表
面平滑性も向上し、プリプレグ1を用いてプリント配線
板を作製するにあたって金属箔のエッチング工程におけ
る断線等の不具合を抑制することができる。
〜7μmとし、長径を6〜40μmとしたのは、次の理
由による。即ち、短径が2μm以上としたのは、これよ
り細いとガラス繊維の紡糸が困難になるためである。一
方、短径を7μm以下にしたのは、短径が7μmを超え
ると、扁平ガラス繊維2間の隙間が大きくなってしま
い、この結果、ガラス繊維不織布10の機械強度の低下
や穴あけ加工性の低下を引き起こしてしまうためであ
る。さらに、短径が7μmを超えると、絶縁抵抗が低下
したり、誘電率が不均一になり難いという問題も生じて
しまう。また、長径が6μm未満のものはガラス繊維の
紡糸が困難となり、長径が40μmを越えるものは、扁
平化効率が悪く、剛性が高くなってしまう。
0の範囲にしたのは、次の理由による。即ち、扁平率が
2未満であると、短径に対して長径が短すぎ、扁平ガラ
ス繊維を抄紙した際にネット上に堆積される扁平ガラス
繊維が長径方向の端部を下向きにして立つ現象が起きや
すく、かさ密度が低くなり、電気絶縁性の向上が図りに
くい。一方、扁平比が10よりも大きくなると、抄紙す
る際に濾水時間がかかりすぎたり、紡糸が困難であった
り、ガラス繊維不織布10に対する熱硬化性樹脂20の
含浸速度が遅くなるといった問題が生じ、しかも、かさ
密度が増加する割合が少なくなってしまう。
25mmとしたのは、次の理由による。即ち、扁平ガラ
ス繊維2が1.5mmよりも短いと、プリプレグ1の機
械的強度を得ることができず、一方、25mmよりも長
いと、ガラス繊維不織布10を形成する際に均一に抄紙
することができない。
て形成されているが、組成は特に限定されず、ECRガ
ラス、Sガラス、Cガラス、Dガラス、低誘電ガラス
等、ガラス繊維を製造しうるものであればよい。
本実施形態のように電気絶縁性を有するガラス粉末30
を熱硬化性樹脂20中、つまり各扁平ガラス繊維2の隙
間に配することで、プリプレグ1中のガラスの密度が高
まり、電気絶縁性は一層向上する。また、このように電
気絶縁性を有する扁平ガラス繊維2及びガラス粉末30
の密度が高まるのに伴って、扁平ガラス繊維2及びガラ
ス粉末30が熱硬化性樹脂20中で均一に分布すること
になる。即ち、ガラス粉末30を使用しない場合と比較
して、プリプレグ1における熱硬化性樹脂20の分量が
低減し、プリプレグ1が均一材料に近い状態となる。こ
のため、プリプレグ1にドリルやレーザ等によって穴あ
け加工を施すにあたって、ドリルが扁平ガラス繊維2か
ら柔らかい樹脂側に逃げることによって、ドリルが折れ
たり穴あけ位置がズレるという事態を防止することがで
きる。また、レーザ加工を施すにあたっては穴を円形に
し易くなり、穴あけ加工性が良好になる。さらに、上述
のようにプリプレグ1全体が均一材料に近い状態となる
ため、プリプレグ1全体にわたって誘電率が均一にな
る。そして、プリプレグ1の誘電率が均一になると、こ
れを用いて形成したプリント配線板の特性インピーダン
スを制御し易くなる。
して、Eガラスの塊をボールミルで粉砕したものを使用
している。このようにガラス粉末30を扁平ガラス繊維
2と同一の材料で形成することにより、強度や耐摩耗性
等の特性が扁平ガラス繊維2とガラス粉末30とで等し
くなるため、プリプレグ1の穴あけ加工性及び誘電率の
均一性を一層高めることができる。なお、ガラス粉末3
0の平均粒径は、25μm以下、好ましくは10μm以
下にすることがよい。これは、ガラス粉末30の粒径が
大きすぎると、プリプレグ1の表面が平滑にならなかっ
たり、各扁平ガラス繊維2の隙間に入り込ませるのが困
難になるためである。また、さらに好ましくは、ガラス
粉末30の最大粒径を24μmまたは最大の一辺を24
μm程度にすることがよい。この場合のガラス粉末30
の平均粒径は、4〜6μmとなる。また、ガラス粉末
(絶縁粉末)30の平均粒径は、ガラス粉末30を純水
やエタノール等のレーザの透過率に影響しない溶媒中に
分散させ、レーザ解析測定器により測定した画像を写真
に撮り、ガラス粉末30の断面積と等しい面積を有する
円の直径の平均値とする。
布10を形成する扁平ガラス繊維2に対する割合は、1
0〜60重量%であることが好ましい。これは、ガラス
粉末30の量をこの範囲の下限よりも少なくすると、プ
リプレグ1におけるガラスの密度が少なくなることから
電気絶縁性、穴あけ加工性、及び誘電率の均一性を向上
させることが困難になり、一方、ガラス粉末30の量を
この範囲の上限よりも多くすると、ガラス繊維不織布1
0へ含ませる熱硬化性樹脂20の量が少なくなり、プリ
プレグ1の強度低下や抄紙作業及び含浸作業の効率低下
を招くためである。
を粉砕したものの他に、ガラス繊維を粉砕したもの、扁
平ガラス繊維を粉砕したもの、ガラスバルーンを粉砕し
たもの等を使用することができる。また、ガラス繊維又
は扁平ガラス繊維をボールミル等で粉砕したものは結晶
化したガラスが配向しているため、ガラスバルーンを粉
砕したものに比べてプリプレグ1の強度を高めることが
できる。さらに、熱硬化性樹脂20に含ませる粉末は、
ガラスに限られず電気絶縁性を有するものであればよ
く、シリカやマイカ等の粉末を用いてもよい。
は、30μm以下にされている。この厚さは、JIS−
P−8118の厚さ測定方法に基づいて測定する。この
ように厚さを薄くすることで、プリプレグ1の穴あけ加
工性を一層向上させることができる。また、上述のよう
に本実施形態では電気絶縁性が高められているため、厚
さを30μm以下にしても充分な電気抵抗を確保するこ
とができる。しかも、殆どの扁平ガラス繊維2の短径側
の面は鉛直になるが、短径が2〜7μmと小さいため、
厚さ30μm以下のプリプレグ1内に扁平ガラス繊維2
を多数配することができる。これにより、強度が高く、
電気絶縁性が高く、且つ穴あけ加工性の良好な極薄のプ
リプレグ1を形成することができる。
ガラス繊維不織布10に含まれずに熱硬化性樹脂20に
含まれている形態について説明したが、ガラス繊維不織
布を抄紙する際にガラス粉末30も同時に抄紙する形
態、即ちガラス繊維不織布10にガラス粉末30が含ま
れている形態としてもよい。この場合も、ガラス繊維不
織布に熱硬化性樹脂を含浸させると、当該熱硬化性樹脂
中にガラス粉末が配される状態となる。そして、後者の
ガラス繊維不織布10にガラス粉末30を含ませる形態
とする場合に、ガラス繊維不織布の密度を0.3〜0.
5g/cm3とすることが好ましい。ガラス繊維不織布
の密度をこの範囲の下限よりも小さくすると、プリプレ
グ1の電気絶縁性及び穴あけ加工性を向上させることが
困難になり、一方、ガラス繊維不織布の密度をこの範囲
の上限よりも大きくすると、ガラス繊維不織布へ含ませ
る熱硬化性樹脂20の量が少なくなり、プリプレグ1の
強度低下や抄紙作業及び含浸作業の効率低下を招くため
である。なお、ガラス繊維不織布の密度は、JIS−P
−8118の密度測定方法により測定する。
法を説明する。まず、ブッシングから溶融ガラスを高速
で引き出し、上記の扁平形状を保持している状態で冷却
固化させ、その後、ガラス繊維を保護するための集束剤
を塗布したものを集めてストランドとする。そして、こ
のストランドを1.5〜25mmの長さに切断してチョ
ップドストランドとすることで、扁平ガラス繊維2を得
ることができる。
平ガラス繊維2を抄紙してガラス繊維不織布10を作製
する。この湿式抄造の工程には、ガラス繊維不織布を製
造する公知の方法を用いることができ、詳しくは次の通
りである。例えば、分散剤等が添加された多量の水の中
に、扁平ガラス繊維2を投入し、パルパー等の分散機構
によりガラス単繊維の状態で水中に分散させることがで
きる。そして、扁平ガラス繊維2の分散した液を抄紙機
により脱水し、エポキシ樹脂等のバインダーをスプレー
装置により塗布する。その後、付着を調整し、乾燥させ
ることで、ガラス繊維不織布10が完成する。
不織布10に熱硬化性樹脂20を含浸させる作業を行
う。詳しくは、ガラス粉末30が混入された熱硬化性樹
脂20が溜められた樹脂槽内をガラス繊維不織布を通過
させたり、ガラス粉末30が混入された熱硬化性樹脂2
0が表面に塗布されたローラを接触させることによって
ガラス繊維不織布に熱硬化性樹脂20を含浸させる。こ
れにより、本実施形態のプリプレグ1が完成する。
た熱硬化性樹脂20をガラス繊維不織布に含浸させる方
法について説明したが、扁平ガラス繊維を抄紙する際
に、ガラス粉末30も同時に抄紙してガラス繊維不織布
を形成した後に、熱硬化性樹脂20を含浸させてもよ
い。
てより具体的に説明する。
ラス繊維の短径を6μm、長径を24μm、繊維長を1
2mmとした。また、絶縁粉末は扁平ガラス繊維を粉砕
したものを使用し、平均粒径を24μmとした。また、
扁平ガラス繊維に対する絶縁粉末の割合(配合量)を4
3wt%とした。そして、扁平ガラス繊維と絶縁粉末と
を抄紙してガラス繊維不織布を形成し、その密度を測定
したところ、0.42g/cm3であることが分かっ
た。このように高密度のガラス繊維不織布を用いたプリ
プレグであれば、絶縁粉末が均一に散りばめられて全体
が均一材料に近い状態となり、電気絶縁性、穴あけ加工
性、及び誘電率の均一性の向上を図ることができる。
を含浸させ、130℃で7分間乾燥し、ゲルタイム10
0秒のプリプレグを作製した。 エピコート5046−B−80(油化シェルエポキシ社製) 100重量部 エピコート154 (油化シェルエポキシ社製) 20重量部 ジシアンジアミド 4重量部 ベンジルジメチルアミン 0.2重量部 ジメチルホルムアミド 30重量部 メチルエチルケトン 15重量部
後に、その両側に厚さ18μmの銅箔を積層し、温度1
70℃、圧力50kg/cm2で60分間プレスした。
この加圧加熱成形の後、銅箔をエッチングにより除去し
て、積層板を得た。そして、この積層板の表面粗さをJ
IS−R−3420−5.4に基づいて測定したとこ
ろ、1.5μm程度であり、表面平滑性に優れているこ
とが判明した。
する絶縁粉末の割合(配合量)を25wt%とした。こ
の他の条件は実施例1と同様である。そして、ガラス繊
維不織布の密度を測定したところ、0.40g/cm3
と高密度になっていることが分かった。また、実施例1
と同様の積層板を作製して表面粗さを測定したところ、
1.8μm程度であり、表面平滑性に優れていることが
判明した。
2μmである扁平ガラス繊維を用いて同様の実験を行っ
た。この他の条件は実施例1と同様である。そして、ガ
ラス繊維不織布の密度を測定したところ、0.28g/
cm3と低密度になっていることが分かった。このよう
な密度の低いガラス繊維不織布を用いたプリプレグで
は、電気絶縁性、穴あけ加工性、及び誘電率の均一性の
向上は望みがたい。また、このガラス繊維不織布を用い
て作製した積層板の表面粗さは、2.2μm程度であっ
た。以上より、実施例1及び実施例2のように扁平ガラ
ス繊維の短径及び長径が小さなものを用いれば、プリプ
レグの電気絶縁性、穴あけ加工性、誘電率の均一性、及
び表面平滑性の向上が図れることが明らかとなった。
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではない。
プレグ及びその製造方法によれば、ガラス繊維不織布を
形成する殆どの扁平ガラス繊維が、長径側の面を水平に
して重なり合うため、断面円形のガラス繊維を用いた場
合と比較して絶縁体であるガラス繊維の密度が高くな
る。特に、扁平ガラス繊維として断面の短径が2〜7μ
mで長径が6〜40μmと細い繊維を用いているため、
扁平ガラス繊維の密度が一層高まり、電気絶縁性が向上
する。加えて、熱硬化性樹脂中に電気絶縁性を有する絶
縁粉末が配されているため、プリプレグにおける電気絶
縁性を有する物質の密度が高まり、電気絶縁性は一層高
められる。また、このように電気絶縁性を有する扁平ガ
ラス繊維及び絶縁粉末の密度が高まるのに伴って、扁平
ガラス繊維と熱硬化性樹脂のみでプリプレグが形成され
ている場合と比較して全体が均一材料に近い状態となる
ため、ドリル等の逃げや折れが防止されると共に穴あけ
位置の精度が高まり、また、レーザ加工を施すにあたっ
ては穴を円形にし易くなり、穴あけ加工性が良好にな
る。さらに、上述のようにプリプレグ全体が均一材料に
近い状態となるため、プリプレグ全体にわたって誘電率
が均一にすることができる。
に用いた図である。
維不織布、20…熱硬化性樹脂、30…ガラス粉末(絶
縁粉末)。
Claims (7)
- 【請求項1】 ガラス繊維不織布に熱硬化性樹脂を含浸
させてなるプリプレグにおいて、 前記ガラス繊維不織布は、断面の短径が2〜7μmで、
断面の長径が6〜40μmで、扁平率が2〜10で、長
さが1.5〜25mmの条件を満たす複数本の扁平ガラ
ス繊維によって形成されており、 前記熱硬化性樹脂中に、電気絶縁性を有する絶縁粉末が
配されていることを特徴とするプリプレグ。 - 【請求項2】 厚さが30μm以下であることを特徴と
する請求項1記載のプリプレグ。 - 【請求項3】 前記扁平ガラス繊維と前記絶縁粉末と
は、同一の材料によって形成されていることを特徴とす
る請求項1又は請求項2記載のプリプレグ。 - 【請求項4】 前記絶縁粉末の前記ガラス繊維不織布を
形成する前記扁平ガラス繊維に対する割合は、10〜6
0重量%であることを特徴とする請求項1〜請求項3の
うち何れか一項記載のプリプレグ。 - 【請求項5】 断面の短径が2〜7μmで、断面の長径
が6〜40μmで、扁平率が2〜10で、長さが1.5
〜25mmの条件を満たす複数本の扁平ガラス繊維と、
電気絶縁性を有する絶縁粉末と、を抄紙してガラス繊維
不織布を形成する工程と、 前記ガラス繊維不織布に熱硬化性樹脂を含浸させてプリ
プレグを形成する工程と、 を含むことを特徴とするプリプレグの製造方法。 - 【請求項6】 前記ガラス繊維不織布の密度が0.3〜
0.5g/cm3となるように、前記扁平ガラス繊維と
前記絶縁粉末とを抄紙することを特徴とする請求項5記
載のプリプレグの製造方法。 - 【請求項7】 断面の短径が2〜7μmで、断面の長径
が6〜40μmで、扁平率が2〜10で、長さが1.5
〜25mmの条件を満たす複数本の扁平ガラス繊維と、
前記扁平ガラス繊維に付着すると共に電気絶縁性を有す
る絶縁粉末と、備えることを特徴とするガラス繊維不織
布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109718A JP3528174B2 (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | プリプレグの製造方法、及びガラス繊維不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109718A JP3528174B2 (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | プリプレグの製造方法、及びガラス繊維不織布 |
Publications (2)
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