JP2001294149A - 索道の原動装置 - Google Patents

索道の原動装置

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JP2001294149A
JP2001294149A JP2000114671A JP2000114671A JP2001294149A JP 2001294149 A JP2001294149 A JP 2001294149A JP 2000114671 A JP2000114671 A JP 2000114671A JP 2000114671 A JP2000114671 A JP 2000114671A JP 2001294149 A JP2001294149 A JP 2001294149A
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driving
motive power
generator
geared motor
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Eri Sugie
エリ 杉江
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Anzen Sakudo Co Ltd
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Anzen Sakudo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予備原動にコンパクトなモータを採用し、原
動部とは離れた停留場内の遊空間に発電機を設置するこ
とで、原動装置全体の軽量化と小型化が達成でき、且つ
原動装置設置の基礎工事の低コスト化が実現できると共
に、停留場設置位置の大きな自由度を確保し得る索道の
原動装置を提供する。 【解決手段】 原動部1と、この原動部1の電動機11
が故障などの非常時に原動緊張滑車15を駆動する予備
原動手段2とから成るものであって、前記予備原動手段
2は電動機11の回転軸に平行に配置されるギヤードモ
ータ21と、このギヤードモータ21のスプロケットa
と減速機12のスプロケットbとを非常時に連結する伝
導チェーン24と、停留場A内の適所に配置され動力ケ
ーブル23にてギヤードモータ21と電気的に接続する
発電機22とから成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原動緊張滑車を
駆動する索道の原動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の索道の原動装置を示す要
部平面図であり、図6は要部側面図である。この索道の
原動装置は、原動部5と、原動部5の電動機51が故障
(或いは停電による不稼働)などの非常時に、原動緊張
滑車53を駆動する予備原動手段6とから成る。
【0003】原動部5は、電動機51と、電動機51に
連結する常用制動機55と、常用制動機55に自在継手
54を介して接続される逆転防止具56を備えた減速機
52、及び減速機52に連結される原動緊張滑車53と
から構成される。この減速機52の入力軸は、電動機
(原動部)用とエンジン(予備駆動)用の2系統で、そ
れぞれの動力を入力できる。つまり、この減速機52は
内部に変速機を内蔵し、適宜、主原動と予備原動とを切
り換えることで、入力する動力も切り換え得るようにな
っている。
【0004】一方、上記予備原動手段6は、電動機51
の回転軸に平行に配置される駆動エンジン61と、この
エンジン61に自在継手63を介して接続される予備減
速機62とから成る。この予備減速機62が、上記2系
統の入力軸を備える減速機52に連繋配備されている。
【0005】いま仮に、索道の運転中に、原動部の電動
機51が故障或いは停電などにより不稼働となったとき
は、予備減速機62に備える運転切換えレバー64をエ
ンジン61運転に切り換える。そして、常用制動機(及
び減速機に連繋する非常用制動機)55を開放したの
ち、エンジン61を駆動する。その後にクラッチ61a
をつなぎ運転を実行する。
【0006】かくして、エンジン61の駆動力が予備減
速機62、減速機52を介して原動滑車53に伝わり、
搬器が停留場Aまで運転され搬器内の乗客(スキー客な
ど)が救助される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の予備原動手段で
は、エンジン(ディーゲルエンジン或いはガソリンエン
ジン)と、変速機内蔵の減速機とを使用している。この
エンジンと減速機は、共に大型で且つ重量も極めて大で
あるため、原動装置全体として非常に大型化する許かり
でなく、その組み立て重量も極めて大きくなる不利があ
った。
【0008】また、原動装置全体が大型で設置場所に大
きなスペースが必要なため、停留場設置位置に大きな制
約が生じる許かりでなく、原動装置の組み立て重量が大
である結果、設置基礎等の土木工事においても高コスト
化する等の不利があった。
【0009】この発明は、以上のような課題を解消さ
せ、予備原動にコンパクトなモータを採用し、原動部と
は離れた停留場内の遊空間に発電機を設置することで、
原動装置全体の軽量化と小型化が達成でき、且つ原動装
置設置の基礎工事の低コスト化が実現できると共に、停
留場設置位置に大きな自由度を確保し得る索道の原動装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成させるた
めに、この発明の索道の原動装置は、次のような構成と
している。索道の原動装置は、原動部と、原動部の電動
機が故障などの非常時に原動緊張滑車を駆動する予備原
動手段とから成るものであって、前記予備原動手段は電
動機の回転軸に平行に配置されるギヤードモータと、こ
のギヤードモータのスプロケットと減速機のスプロケッ
トとを非常時に連結する伝導チェーンと、停留場内の適
所に配置され動力ケーブルにてギヤードモータと電気的
に接続する発電機とから成ることを特徴としている。
【0011】このような構成を有する索道の原動装置で
は、予備駆動源に軽量でコンパクトなギヤードモータが
使用される。このモータへの電源は停留場の適所に配備
される発電機が使用される。
【0012】電動機が故障、或いは停電などの非常時に
は、ギヤードモータ(の回転軸)のスプロケットと減速
機(の回転軸)のスプロケットとをチエーンで連結し、
且つギヤードモータと発電機とを動力ケーブルで電気的
に接続する。これらは、極めて簡単且つ容易な作業で実
行し得る。そして、発電機のエンジンを駆動させ、モー
タを駆動させることで、この駆動力が減速機を介して緊
張滑車に伝達される。
【0013】このモータへ供給する電源は、索道施設側
(スキー場)の自家発電機である。この発電機は、停留
場の任意な場所、つまり停留場の遊空間であって、大型
な発電機を置いても邪魔にならない場所に設置される。
従って、ギヤードモータへの電源供給は、適当長さの動
力ケーブルで発電機と電気的に接続するだけの簡単な作
業で実行し得る。
【0014】従って、この原動装置では原動部に大型で
重量の大なる発電機を設置する必要がない。これによ
り、原動装置自体の小型化と軽量化が実現し得る許かり
でなく、原動装置設置の基礎工事の低コスト化が実現し
得ると共に、原動装置の省スペース化の達成により停留
場設置位置の自由度が確保できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
索道の原動装置の具体的な実施の形態を説明する。
【0016】図1は、索道の原動装置を示す要部斜視図
である。原動装置は、原動部1と、原動部1の電動機1
1が故障などの非常時に原動緊張滑車15を駆動する予
備原動手段2とから構成される。
【0017】原動部1は、電動機11と減速機12と緊
張滑車13とで構成される。図2及び図3で示すよう
に、停留場Aに設けた原動フレームBの上面に配備され
た電動機11には、常用制動機13が連繋されると共
に、自在軸継手14を介して減速機12の逆転防止部材
12aに連結されている。そして、この減速機12の回
転軸12bが原動滑車15に連繋させてある。
【0018】また、上記原動フレームBは、図1及び図
3で示すように、支柱B1により支承されており、複数
本の支柱B1に囲まれた空間には油圧ユニット体B2が
配備してある。この油圧ユニット体B2には、緊張油圧
ユニット及び非常用油圧ユニットなどが収納されてい
る。尚、上記図2で示す符号「C」は、索道の単輪ビー
ムである。
【0019】前記予備原動手段2は、図1で示すよう
に、電動機11の回転軸(自在継手14)に平行に配置
されるギヤードモータ21と、このギヤードモータ21
に動力ケーブル23を介して接続される発電機22とか
ら成る。
【0020】図1で示すように、ギヤードモータ21は
原動フレームB上面であって、電動機11に隣り合っ
て、且つ電動機11の回転軸に平行に配置されている。
図2で示すように、このギヤードモータ21の回転軸先
端部には、スプロケットaが配備されている。
【0021】一方、前記減速機12先端(の逆転防止部
材12a)には、上記スプロケットaに対応するスプロ
ケットbが配備してある。そして、非常時(電動機11
が故障などの非常時)の際に、この両スプロケットa、
bを伝導チェーン24で一体に連繋させる。
【0022】上記発電機22は、図1で示すように、停
留場A内の適当位置に配置される。この大型の発電機
(索道施設側・例えばスキー場の自家発電機)22は、
具体的には大きなスペースを必要とする物を設置しても
邪魔にならないような停留場A内の遊空間を利用して、
つまり原動部1とは遠く離れた適所に配置される。
【0023】予備原動手段2を使用する必要が生じた際
は、動力ケーブル23にてギヤードモータ21と発電機
22とを電気的に接続する。これにより、ギヤードモー
タ21の電源供給を確保する。
【0024】このような構成を有する索道の原動装置で
は、予備駆動源に軽量でコンパクトなギヤードモータ2
1が使用される。このモータ21への電源は、停留場A
の適所に配備される発電機22が使用される。
【0025】電動機11が故障、或いは停電などの非常
時には、ギヤードモータ(の回転軸)21のスプロケッ
トaと減速機(の回転軸)のスプロケットbとをチエー
ン24で連結し、且つギヤードモータ21と発電機22
とを動力ケーブル23で電気的に接続する。これらは、
極めて簡単且つ容易な作業で実行し得る。そして、発電
機22のエンジンを駆動させ、モータ21を駆動させる
ことで、この駆動力が減速機12を介して緊張滑車15
に伝達される。
【0026】具体的には、両スプロケットa、bをチエ
ーン24で一体に連結する(図4参照)。この後、発電
機22のエンジンを始動させブレーカーを投入する。更
に、常用制動機13及び減速機に連繋する非常用制動機
(図示せず)を開放する。
【0027】この状態で、ギヤードモータ21をスター
トさせ索道を運転する。つまり、停留場Aの空所に配置
された発電機22の駆動で、遠く離れた位置に配置され
たギャードモータ21の電源が確保され、モータ21が
稼働することで、スプロケットa、bを介して減速機1
2が駆動し、原動滑車15が回動する。これにより、原
動滑車15を一周する曳索に握索する搬器が移動する。
【0028】搬器が停留場Aに到着した段階で、ギヤー
ドモータ21を停止させることで、索道(搬器)を停止
させる。これにより、搬器内の乗客を救助可能となる。
この後、常用制動機13及び非常用制動機(図示せず)
を復帰させる。
【0029】予備原動手段2による索道運転終了後は、
発電機22のブレーカを切りエンジンのスイッチを切
る。エンジン停止後に、伝導チェーン24をスプロケッ
トa、bより取り外す。
【0030】かくして、この原動装置では、大型で重量
の大なる発電機22は、停留場Aの遊空間を利用して設
置される。従って、原動部1に大型で重量の大なる発電
機22を設置する必要がなく、且つ狭いスペースに設置
可能なギヤードモータを使用する。従って、原動装置自
体の小型化と軽量化が実現し得る許かりでなく、原動装
置設置の基礎工事の低コスト化が実現し得ると共に、原
動装置の省スペース化の達成により停留場設置位置の自
由度が確保できる。
【0031】
【発明の効果】この発明では、以上のように、電動機の
回転軸に平行に配置されるギヤードモータのスプロケッ
トと、減速機のスプロケットとを非常時に伝導チェーン
で連結すると共に、停留場内の適所に配置される発電機
とギヤードモータとを動力ケーブルにて接続することと
したから、原動部に大型で重量の大なる発電機を設置す
る必要がなく、且つ小型軽量で設置にスペースをとらな
いギヤードモータを使用するため、原動装置全体の小型
化と軽量化を実現できる。また、原動装置の組み立て重
量が小さくなるため、基礎工事の低コスト化を実現し得
ると共に、原動装置の省スペース化の達成により停留場
設置位置の自由度を確保し得る。更に、大型で重量のあ
る発電機は、停留場の有閑地(遊空間)を有効利用して
設置するものであり、遠く離れた原動部のギヤードモー
タに対し単に動力ケーブルで接続するだけで、容易に電
源供給し得る等、発明目的を達成した優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】原動装置の要部を示す斜視図である。
【図2】原動装置の要部を示す平面図である。
【図3】原動装置の要部を示す側面図である。
【図4】予備原動手段の両スプロケットを連結した状態
を示す要部説明図である。
【図5】従来の原動装置の要部を示す平面図である。
【図6】従来の原動装置の要部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 原動部 2 予備原動手段 11 電動機 12 減速機 15 原動滑車 21 ギヤードモータ 22 発電機 23 動力ケーブル 24 伝導チェーン a スプロケット b スプロケット A 停留場

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機と減速機と原動緊張滑車とから成
    る原動部と、この原動部の電動機が故障などの非常時に
    原動緊張滑車を駆動する予備原動手段とから成る索道の
    原動装置において、 前記予備原動手段は、電動機の回転軸に平行に配置され
    るギヤードモータと、このギヤードモータのスプロケッ
    トと減速機のスプロケットとを非常時に連結する伝導チ
    ェーンと、停留場内の適所に配置され動力ケーブルにて
    ギヤードモータと電気的に接続する発電機とから成るこ
    とを特徴する索道の原動装置。
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