JP2001294045A - 車両用窓付き幌およびその製造方法 - Google Patents
車両用窓付き幌およびその製造方法Info
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Abstract
るガラス板を用いても、繰り返しの折り畳みに耐えうる
窓付き幌の提供を、さらに窓部材として曲面ガラス板を
用いる、窓付き幌およびその製造方法の提供を目的とす
る。 【解決手段】 折り畳み可能な車両用窓付き幌におい
て、前記窓部材はガラス板よりなり、前記幌部材は防水
加工された布またはレザーよりなり、前記窓部となる開
口部を有しており、前記開口部の周縁部は、前記防水加
工された面を外側にして折り返されて接着されており、
前記折り返された防水加工面と前記ガラス板の外周部
が、弾性を有する接着剤によって接着されていることを
特徴とする車両用窓付き幌である。
Description
よびその製造方法に関する。特に、オープンカーやカブ
リオレと称される車両において、好適に用いられる窓付
き幌およびその製造方法に関する。
折り畳み可能としなければならない。このため幌の窓部
材は、柔軟性に富む合成樹脂シートが広く用いられてき
た。また透明プラスチック板材も用いられていた(例え
ば、特開平2−197414号)。
ック板材では、以下のような問題があり、窓部材のガラ
ス化が求められていた。すなわち、・防曇用の熱線が設
けられない、・透明度があまりよくなく、時間の経過と
共に劣化してしまう、・耐擦過性や耐候性などの耐久性
に問題がある、などである。
では、ガラス板の外周部と幌の内周部の重なる部分を、
合成樹脂で一体成型した枠部材で、ガラス板と幌を固着
している「コンバーチブル・トップ組立体」を開示して
いる。
部材に透明軟質プラスチック材料を用い、それを取り外
し可能とした「軟質屋根に固定する窓の集成装置」が開
示されている。
る)に示すように、幌屋根108は、透明軟質プラスチ
ック材料からなる窓ガラス101と、耐候性・防湿繊維
材料の幌カバー102とからなる。前記窓の内側の周辺
部で、ジッパー締結具103の支持帯107が固定され
ている。ジッパー締結具の他方の支持帯106は、前記
幌カバー102の周縁部から十分な距離を置き粘着また
は(および)縫合により固定されている。さらに、前記
幌カバー102と前記窓ガラス101との間に周囲スト
リップ104が配設されている。
28935号では、ガラス板と幌を固着するために合成
樹脂の枠部材を必要としているが、意匠上の観点から、
枠部材を必要としない窓付き幌が求められている。
には、意匠上の観点から、曲面を有するガラス板も求め
られている。曲面ガラス板と幌部材とを接着する際に
は、以下のような不具合が発生することがある。すなわ
ち、幌部材に用いられる布地等は、柔軟性を有し伸び縮
みはするものの、製造の際には平面的に織られている。
このため、平面的に織られている幌部材を曲面ガラス板
の曲面に合わせようとすると、どうしても皺が発生して
しまう嫌いがある。
は、窓部材を取り外し可能とするために、締結具を必要
とし、また窓部材と幌カバーとの間に、周囲ストリップ
と称する部材を必要としている。
ず、窓部材として剛体であるガラス板を用いても、繰り
返しの折り畳みに耐えうる車両用窓付き幌の提供を目的
とする。さらに、窓部材として曲面ガラス板を用いる、
窓付き幌およびその製造方法の提供を目的とする。
ために、請求項1に記載の発明として、折り畳み可能な
車両用窓付き幌において、前記窓部材はガラス板よりな
り、前記幌部材は防水加工された布またはレザーよりな
り、前記窓部となる開口部を有しており、前記開口部の
周縁部は、前記防水加工された面を外側にして折り返さ
れて接着されており、前記折り返された防水加工面と前
記ガラス板の外周部が、弾性を有する接着剤によって接
着されていることを特徴とする車両用窓付き幌である。
記載の車両用窓付き幌において、前記接着剤が、湿気硬
化型ウレタン接着剤または加熱硬化型シリコーン接着剤
である車両用窓付き幌である。
記載の車両用窓付き幌において、前記ガラス板が、曲面
ガラス板である車両用窓付き幌である。
記載の車両用窓付き幌において、前記ガラス板に防曇用
熱線が設けられている車両用窓付き幌である。
記載の車両用窓付き幌において、さらに、前記ガラス板
の車内側外周部を覆うカバーが設けられ、前記カバーは
前記ガラス板の外周部と接着され、前記幌部材とは縫製
されている車両用窓付き幌である。
面を有する型枠上に、所定の寸法および開口部を有する
幌部材を展開し、所定の寸法および曲面を有する曲面ガ
ラス板を、前記型枠上に設けられた支持部材上に載せ、
前記開口周縁部と前記ガラス板外周部分を接着すること
を特徴とする車両用窓付き幌の製造方法である。
記載の車両用窓付き幌の製造方法において、前記支持部
材は、前記開口周縁部と前記ガラス板外周部分を所定の
間隔を保持する寸法を有している車両用窓付き幌の製造
方法である。
剛体であるガラス板と幌部材を弾性を有する接着剤で接
着されていることである。このため、窓部材に剛体であ
るガラス板を用いていながら、幌の展開および折り畳み
を繰り返しても、幌部材とガラス板の剥がれが少なく、
十分な耐久性を有する車両用窓付き幌である。
の特徴は、曲面ガラス板と幌部材を接着するときに、所
定の凹曲面を有する型枠上に幌部材を展開し、さらに曲
面ガラス板と幌部材を所定の間隔を保つ支持部材を、前
記型枠上に設けていることである。このため、幌部材に
皺が発生しにくい車両用窓付き幌の製造方法である。
明を詳細に説明する。
ある。幌部材2に窓部材であるガラス板3が接着されて
いる。さらにガラス板3には、防曇用熱線10が設けら
れている。
窓付き幌の接着部分を説明する断面図である。幌部材で
ある布地の車外側に配置される面21には、防水加工が
施されている。防水加工は、布地に合成樹脂を塗布含浸
されていてもよいし、布地と合成樹脂シートとのラミネ
ート構造でもよい。なお以下では、幌部材は布地として
説明する。
いる。開口部の周縁部は、防水加工された面とガラス面
とを接着するために、防水加工された面が外側となるよ
うに折り返されて、例えば布用の接着剤で接着されてい
る。また、この折り返し部は、縫製されていてもよい。
である。例えば、布地とガラス板とを直接接着するのが
困難であるためと、布地の開口部における切断面が露出
してしまうのを防ぐためである。
てプライマーが塗布されていることが好ましい。またガ
ラス板の外周部分にも、プライマーが塗布されているこ
とが好ましい。このプライマーの例としては、例えば1
成分湿気硬化型ウレタン接着剤を用いるのであれば、横
浜ゴム社製、VC−250、G(MS−90)を挙げる
ことができる。
面を接着する接着剤としては、弾性を有するものが用い
られる。このとき、防水加工の材質によって、それに適
した接着剤が選択されるとよい。例としては、1成分湿
気硬化型ウレタン接着剤を挙げることができ、具体的は
横浜ゴム社製、ハマタイトWS−70が挙げられる。ま
た、1液性加熱硬化型シリコーン接着剤でもよい。さら
に接着剤は、ガラス板の端面部も覆うように塗布される
ことが好ましい。
外観特性を向上させるために、セラミックプリントが施
されていてもよい。
部材は、幌構造を形成する骨組み部材と組み合わされ
て、車体へ装着される。
変形例を示す。この第2実施形態では、第1実施形態の
ガラス板の車内側周辺部に、さらにこの部分を覆うカバ
ーを設けたものである。このカバーは、例えばガラス板
の外周部分とは接着剤で接着され、幌部材とは縫製する
ことにより、取り付けられるとよい。なおこのカバーの
中間部は、折り畳むことを考慮して、ガラス板や幌部材
とは接着などされないで、固着されていないことが好ま
しい。
場合で説明したが、幌部材は防水加工されたレザーであ
ってもかまわない。
て、必要に応じてガラス板上に防曇用熱線を設けてもよ
い。この熱線は、周知のように、銀ペーストをスクリー
ン印刷して形成するか、または電熱線を配設するとよ
い。
4および図5を用いながら説明する。まず、所定の凹曲
面を有する型枠6を用意する。その型枠上に、予め所定
の寸法および開口部を有するように加工された幌部材2
を展開する。続いて、予め所定の寸法および曲面を有す
るように加工された曲面ガラス板3を、前記型枠上に設
けられた支持部材7に載せる。そして、前記開口周縁部
と前記ガラス板外周部分を接着する。
と前記ガラス板外周部分を所定の間隔を保持する寸法を
有していることが好ましい。ここで、予め前記開口周縁
部、または前記ガラス板外周部分に接着剤を塗布してお
き、これらを押圧して接着するとよい。またこの間隔
に、接着剤をノズル等から充填しながら接着してもよ
い。このときの間隔が0.3〜2.0mmとなるよう
に、好ましくは0.5〜1.0mmとなるように、前記
保持部材の寸法が定められているとよい。
し、前記ガラス板を支持できるのであれば、複数個の部
材からなっていてもよい。
は、接着の前処理としてプライマー8が塗布されてい
る。
車両用窓付き幌は、剛体であるガラス板と幌部材を弾性
を有する接着剤で接着している。このため、窓部材にガ
ラス板を用いていながら、幌の展開および折り畳みを繰
り返しても、幌部材とガラス板の剥がれが少なく、十分
な耐久性を有している。
必要としないので、意匠的にもすっきりとした外観が得
られる。
したので、耐擦過性や耐候性等の耐久性に優れ、しかも
透明性も維持されている。
方法は、曲面ガラス板と幌部材を接着するときに、所定
の凹曲面を有する型枠上に幌部材を展開し、さらに曲面
ガラス板と幌部材を所定の間隔を保つ支持部材を、前記
型枠上に設けている。このため、幌部材に皺が発生しに
くい特徴を有する。
ある。
する断面図である。
る断面図である。
根を説明する図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 折り畳み可能な車両用窓付き幌におい
て、 前記窓部材はガラス板よりなり、前記幌部材は防水加工
された布またはレザーよりなり、前記窓部となる開口部
を有しており、前記開口部の周縁部は、前記防水加工さ
れた面を外側にして折り返されて接着されており、前記
折り返された防水加工面と前記ガラス板の外周部が、弾
性を有する接着剤によって接着されていることを特徴と
する車両用窓付き幌。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車両用窓付き幌におい
て、 前記接着剤が、湿気硬化型ウレタン接着剤または加熱硬
化型シリコーン接着剤である車両用窓付き幌。 - 【請求項3】 請求項1に記載の車両用窓付き幌におい
て、 前記ガラス板が、曲面ガラス板である車両用窓付き幌。 - 【請求項4】 請求項1に記載の車両用窓付き幌におい
て、 前記ガラス板に防曇用熱線が設けられている車両用窓付
き幌。 - 【請求項5】 請求項1に記載の車両用窓付き幌におい
て、さらに、前記ガラス板の車内側外周部を覆うカバー
が設けられ、前記カバーは前記ガラス板の外周部と接着
され、前記幌部材とは縫製されている車両用窓付き幌。 - 【請求項6】 所定の凹曲面を有する型枠上に、所定の
寸法および開口部を有する幌部材を展開し、所定の寸法
および曲面を有する曲面ガラス板を、前記型枠上に設け
られた支持部材上に載せ、前記開口周縁部と前記ガラス
板外周部分を接着することを特徴とする車両用窓付き幌
の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の車両用窓付き幌の製造
方法において、前記支持部材は、前記開口周縁部と前記
ガラス板外周部分を所定の間隔を保持する寸法を有して
いる車両用窓付き幌の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000112725A JP4728465B2 (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | 車両用窓付き幌およびその製造方法 |
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Cited By (2)
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Also Published As
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