JP2001293899A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2001293899A
JP2001293899A JP2000111320A JP2000111320A JP2001293899A JP 2001293899 A JP2001293899 A JP 2001293899A JP 2000111320 A JP2000111320 A JP 2000111320A JP 2000111320 A JP2000111320 A JP 2000111320A JP 2001293899 A JP2001293899 A JP 2001293899A
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JP2000111320A
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Keiichi Nakanishi
啓一 中西
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度が低い環境下においても、十分な記録濃
度を得ることができる画像記録装置を提供する。 【解決手段】 温度センサ17で記録ヘッド16の温度
を検出し、温度が所定温度以下であることを検出した場
合には、同じ位置で同じ画像データについて複数回の記
録を行う。すなわち、駆動制御部15に入力された画像
データについて、記録ヘッド16で1ラインの画像を記
録した後、モータドライバ18によるステッピングモー
タ19を駆動せずに、再び同じ画像データにより記録ヘ
ッド16で記録動作を行う。これによって記録紙に与え
る熱量を増加させ、低温による濃度低下を防止して十分
な記録濃度を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱により被記録
媒体に画像を記録する画像記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像記録装置においては、記
録方式として感熱記録方式が広く用いられている。この
方式は、サーマル・プリント・ヘッドの熱で感熱記録紙
を発色させて記録するものである。すなわち、サーマル
・プリント・ヘッドには発熱素子が所定の間隔で配列さ
れており、発熱素子を発熱させることによって感熱記録
紙に熱を与え、発色させて記録する。感熱記録紙を搬送
するとともに、発熱させる発熱素子を選択的に切り換え
て各ラインの画像を形成することによって、2次元的な
画像を記録することができる。このような感熱記録方式
は、他の記録方式に比べてその構造が簡単であり、記録
装置としてのコストが低廉であるところに特長がある。
【0003】図10は、一般的な感熱記録方式の画像記
録装置における記録時のタイミングチャートである。な
お、この例では記録ヘッドに設けられている複数の発熱
素子をブロックA及びブロックBに分割して駆動するも
のとする。これは、すべてを同時に発熱させると駆動電
流がかなり大きくなるので、これを分散させるためのも
のである。図10において、外部から送られてくる画像
データDATAをラッチ信号LATCHによってラッチ
する。そして、ストローブ信号STROBE(A)及び
STROBE(B)をそれぞれブロックA及びブロック
Bの発熱素子に順次与えることによって、画像データD
ATAにより選択された発熱素子が発熱し、画像データ
DATAに対応した画像が記録されることになる。1ラ
イン分の記録時には、モータの駆動信号MOTORによ
りステッピングモータが駆動されて記録紙が所定量だけ
搬送される。ここではステッピングモータの駆動を2つ
の信号MOTOR(A)及びMOTOR(B)によって
行っている。いずれかの信号のエッジにおいてステッピ
ングモータが駆動され、回転する。
【0004】感熱記録紙に記録される画像の濃度は、記
録素子から与えられる熱量によって変化する。すなわ
ち、熱量が多くなると濃く発色し、熱量が少なくなると
発色は薄くなる。このような濃度差をなるべく少なくす
るため、例えば記録ヘッドの温度を検出し、検出された
温度に応じて発熱量を制御することが考えられている。
例えば、記録ヘッドの温度に応じてストローブ信号ST
ROBE(A)及びSTROBE(B)のパルス幅を変
更することによって、発熱量を制御することができる。
【0005】しかし、一般にサーマルプリントヘッドの
消費電力が大きく、ストローブ幅が長い程、電源に負担
がかかる。このため、ライン間で適当に休止期間を設け
て、パルス負荷とするのが通例である。また、回路を簡
単にするために、ラッチの周期を固定する場合が多い。
上記ラッチの周期は最大印字スピードを決定するため、
極端に長くすることができない。以上のような理由で、
ストローブ信号STROBE(A)及びSTROBE
(B)のパルス幅を変更するにも限界がある。例えば記
録ヘッドの温度が非常に低下した場合、ストローブ信号
STROBE(A)及びSTROBE(B)のパルス幅
は1サイクルの半分近くまでしか伸ばせない。それでも
発熱量が不足するような低温状況においては、パルス幅
の変更のみでは発熱量を確保できず、記録濃度が低下し
て十分な濃度が得られないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、温度が低い環境下において
も、十分な記録濃度を得ることができる画像記録装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像記録装置
において、発熱により被記録媒体に画像を記録する記録
手段と、前記被記録媒体をライン単位で搬送する搬送手
段と、温度を検出する温度センサと、前記記録手段と前
記搬送手段を制御し前記温度センサで検出した温度が所
定温度以下の時に1ラインの画像記録後に前記被記録媒
体を搬送せずに同じ画像を記録するように制御可能な制
御手段を有することを特徴とするものである。このよう
に、同じ1ラインの画像を複数回記録することにより、
記録手段の温度が低い場合でも記録媒体を十分に発色さ
せることが可能になる。
【0008】また本発明は、画像記録装置において、発
熱により被記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記
被記録媒体をnステップで1ライン分搬送する搬送機構
と、温度を検出する温度センサと、前記記録手段と前記
搬送機構を制御し前記温度センサで検出された温度が所
定温度以下の時に前記被記録媒体を1ステップ搬送する
毎に同じ画像を記録する動作をn回以下の回数だけ繰り
返して行うように制御可能な制御手段を有することを特
徴とするものである。これによって、1ライン分の画像
データを用いてn回の記録動作を行うことになるため、
記録濃度を向上させることができ、温度が低い場合でも
十分な記録濃度を得ることができる。
【0009】さらに本発明は、画像記録装置において、
発熱により被記録媒体に画像を記録する記録手段と、前
記被記録媒体をm<nの関係となるmステップ又はnス
テップで1ライン分搬送する搬送機構と、温度を検出す
る温度センサと、前記温度センサで検出された温度が所
定温度を上回る時にmステップで1ラインを記録し前記
温度センサで検出された温度が所定の温度以下の時にn
ステップで1ラインを記録するように制御可能な制御手
段を有することを特徴とするものである。これによっ
て、温度が低い場合には、1ライン分の画像を記録する
ステップ数を増加させるように調整ができ、十分な記録
濃度を得ることが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像記録装置の
実施の一形態を含むファクシミリ装置の一例を示すブロ
ック図である。図中、11はCPU、12は操作部、1
3は読取部、14は記録部、15は駆動制御部、16は
記録ヘッド、17は温度センサ、18はモータドライ
バ、19はステッピングモータ、20は通信部、21は
RAM、22はROM、23はバスである。
【0011】CPU11は、ファクシミリ装置全体を制
御し、操作部12における操作などに従って各部を動作
させ、画像送受信機能、コピー機能などを実現する。特
に記録部14の制御においては、温度センサ17で検出
した記録ヘッド16の温度に応じて駆動制御部15を制
御し、記録される画像の濃度がほぼ一定となるように制
御する。このとき、記録ヘッド16の温度が所定の温度
以下となった場合には、駆動制御部15及びステッピン
グモータ19の制御を行い、同じ1ラインの画像データ
について通常よりも多い回数だけ記録動作を行わせ、記
録される画像の濃度低下を抑えるように制御する。例え
ば、ステッピングモータ19による記録紙の搬送を停止
させて複数回の記録動作を駆動制御部15に行わせるこ
とができる。あるいは、n回のステッピングモータ19
の駆動によって1ライン分の記録紙を搬送する場合に
は、1ないし数回のステッピングモータ19の駆動毎に
記録動作を行い、n回の記録紙の搬送中に複数回の記録
動作を行わせて記録濃度を向上させることができる。あ
るいは、ステッピングモータの搬送刻みを変更できる場
合には、通常はmステップで1ライン分の記録紙の搬送
を行うところをmより多いnステップで1ライン分の記
録紙を搬送するように制御し、n回の記録動作によって
1ラインの画像を記録するように制御することができ
る。
【0012】操作部12は、LCDやCRTなどの表示
手段と、各種のキー等の入力手段を有しており、表示手
段及び入力手段を用いて利用者は各種の設定を行うこと
ができる。さらに表示手段には、利用者に対するメッセ
ージや、装置の状態を示すメッセージ、操作ガイダンス
など、種々の情報を表示することができる。この操作部
12を用い、例えばコピー機能時に記録部14で記録す
る画像の解像度などを設定することができる。
【0013】読取部13は、CPU11による制御に従
い、送信あるいはコピーすべき原稿上の画像を読み取
る。読取方式としては、例えば原稿を静止させて読み取
る方式や、原稿を搬送しながら読み取る方式など、任意
の方式でよい。
【0014】記録部14は、CPU11の制御に従って
受信した画像あるいは読取部13で読み取った画像を記
録紙上に記録する。この例では、記録部14は記録ヘッ
ド16,駆動制御部15,温度センサ17,モータドラ
イバ18,ステッピングモータ19等を有している。記
録ヘッド16は、発熱素子を内部に有しており、駆動制
御部15による制御に従って発熱素子が発熱し、記録紙
に画像を記録する。駆動制御部15は、CPU11から
送られてくる画像データに従って記録ヘッド16を駆動
制御する。このとき、CPU11からの設定に従って、
記録ヘッド16の発熱素子を駆動するストローブパルス
のパルス幅制御や、画像データをラッチするための制御
などを行うことができる。
【0015】温度センサ17は、記録ヘッド16の温度
を検出し、CPU11あるいは駆動制御部15に伝え
る。
【0016】モータドライバ18は、CPU11からの
制御に従ってステッピングモータ19の駆動制御を行
う。これによって記録紙の搬送制御を行うことができ
る。ステッピングモータ19は、記録紙を搬送するため
の搬送機構、例えば紙送りローラなどを駆動し、モータ
ドライバ18による駆動制御に従って記録紙を搬送す
る。なお、ステッピングモータ19及び搬送機構の特性
にもよるが、例えば画像の1ラインについて1ステップ
で記録紙を搬送する場合もあれば、nステップで記録紙
を1ライン分搬送する場合もある。あるいは、記録紙を
1ライン分搬送する際のステップ数を変更できる場合も
ある。これらは、例えばCPU11により制御可能に構
成しておくことができる。また、モータドライバ18
は、駆動制御部15と同期して動作させることができ
る。
【0017】通信部20は、NCUやモデムを有し、例
えば公衆回線や専用回線などを介して外部の通信端末装
置等とファクシミリ通信を行い、読取部13で読み取っ
た画像の送信あるいは外部の通信端末装置から送られて
くる画像の受信を行うことができる。
【0018】RAM21は、読取部13で読み取ったり
通信部20で送受信する画像などを格納するとともに、
CPU11や他の各部の処理において必要なデータなど
を保存する。また、ROM22は、CPU11の動作を
規定したプログラムや固定的なデータなどが格納されて
いる。例えば記録部14における記録ヘッド16の温度
による記録濃度の管理をCPU11が行う場合には、温
度センサ17で検出した温度に対応した駆動制御部15
及びモータドライバ18に対する制御のための各種のデ
ータをROM22内に格納しておくことができる。
【0019】バス23は、CPU11、操作部12、読
取部13、記録部14(駆動制御部15、温度センサ1
7、モータドライバ18)、通信部20、RAM21、
ROM22等を相互に接続しており、これらの間のデー
タ転送を可能にしている。これらのほか、外部記憶装置
など、各種の機器がバス23に接続されていてもよい。
また、例えばバス23にインタフェースを接続し、その
インタフェースを介して外部のコンピュータやLAN等
と接続されていてもよい。
【0020】なお、上述の例では、記録ヘッド16の温
度に従った記録制御をCPU11が行うように、温度セ
ンサ17の出力をCPU11が読取可能に構成した例を
示しているが、例えば駆動制御部15が高機能の場合、
温度センサ17の出力を受け取って記録ヘッド16の温
度に最適な記録ヘッド16の駆動制御及びモータドライ
バ18に対するステッピングモータ19の動作制御を行
うように構成することも可能である。
【0021】図2は、本発明の画像記録装置の実施の一
形態における記録動作の第1の例を示すフローチャート
である。S31において、温度センサ17の出力を読み
出し、記録ヘッド16の温度を検出する。S32におい
て、検出した記録ヘッド16の温度が所定温度以下か否
かを判定する。記録ヘッド16の温度が所定温度より高
ければ、S33において低温フラグをOFFにし、記録
ヘッド16の温度が所定温度以下であればS34におい
て低温フラグをONにする。
【0022】S35において、モータドライバ18によ
りステッピングモータ19を駆動し、1ライン分だけ記
録紙を搬送した後、S36において、駆動制御部15
は、CPU11から送られてくる画像データを予めラッ
チし、その画像データに従って記録ヘッド16を駆動し
て1ライン分の画像を記録する。このとき、記録ヘッド
16を駆動するためのストローブ信号のパルス幅は、C
PU11により記録ヘッド16の温度に従って設定され
るものとする。この設定により、記録ヘッド16の温度
にかかわらず、ほぼ同様の濃度で記録を行うことができ
る。
【0023】S37において、低温フラグがONになっ
ているか否かを判定し、低温フラグがONになっている
場合には、S38において、記録紙の搬送を行わない
で、同じ画像データを再度記録する。これによって、記
録紙の同じ領域に与える熱量が増加し、記録濃度を濃く
することができる。特に所定温度以下では、ストローブ
信号のパルス幅を最大限大きくしても記録濃度の低下が
発生する場合がある。しかし、このように再度の記録動
作を行うことによって、記録濃度を濃くすることができ
る。
【0024】上述のような通常温度時あるいは低温時の
1ライン分の記録動作を行った後、S39において、記
録終了か否かを判定し、まだ記録すべき画像データが残
っている場合にはS31に戻って記録処理を続ける。こ
のような1ラインごとの記録を繰り返してゆくことによ
って、2次元の画像を記録することができる。
【0025】なお、この例では1ラインの記録を行うご
とに記録ヘッド16の温度を温度センサ17で検出して
いるが、これに限らない。例えば数ラインごとに検出し
たり、あるいは1ページ単位、さらには1ジョブ単位で
検出し、低温時の記録動作を行うか否かを決定してもよ
い。また、上述の動作例では、低温時には2回の記録動
作を行っているが、もちろん、さらに低温時には同じラ
インについて3回以上の記録動作を行ってもよい。
【0026】図3は、本発明の画像記録装置の実施の一
形態における記録動作の第1の例の具体例を示すタイミ
ングチャートである。ここでは低温時の動作を示してお
り、図2に対応して、同じラインに対して2回の記録動
作を行う例を示している。すなわち、この例では2周期
で1ラインの記録を行っている。周期では、前々の周
期で出力された画像データDATAをラッチ信号LAT
CHでラッチし、モータ駆動信号MOTOR(A)によ
り記録紙を1ライン分搬送した後、ストローブ信号ST
ROBE(A)、(B)で記録ヘッド16を駆動して1
ライン分の画像データに対応した画像を記録する。
【0027】次の周期においては、モータ駆動信号M
OTOR(A),(B)とも変化せず、すなわち記録紙
を搬送せず、そのまま、ストローブ信号STROBE
(A)、(B)で記録ヘッド16を駆動して、周期と
同じ1ライン分の画像データに対応した画像を記録す
る。このようにして、記録紙の同じ位置に複数回の記録
動作を行う。この複数回の記録動作によって記録紙に与
えられる熱量が増大し、濃度を高める。これによって、
低温時の記録濃度の低下を防ぐことができる。なお、図
3では周期と周期のストローブ信号のパルス幅を異
ならせているが、もちろん同じパルス幅となるように分
割してもよく、記録紙に与えるべき熱量に応じて周期
とのストローブ信号のパルス幅を制御すればよい。
【0028】なお、低温時以外の通常の記録動作は、上
述の図10で示したタイミングと同様にして記録を行う
ことができる。低温時以外では、ストローブ信号STR
OBE(A)、(B)のパルス幅を制御することによっ
て、記録濃度の調整が可能である。
【0029】図4は、本発明の画像記録装置の実施の一
形態における記録動作の第2の例を示すフローチャート
である。この例では、1ライン分の記録紙を搬送するた
めに、ステッピングモータをnステップ移動させる場合
を想定している。この場合についても図2に示した動作
と同様にして、低温時に記録紙を移動させずに複数回の
記録動作を行うこともできるが、ここでは別の例とし
て、1ないし数ステップ毎に記録動作を行い、これをn
ステップに達するまで繰り返す例を示している
【0030】S41において、温度センサ17の出力を
読み出し、記録ヘッド16の温度を検出する。S42に
おいて、検出した記録ヘッド16の温度が所定温度以下
か否かを判定する。記録ヘッド16の温度が所定温度よ
り高ければ、通常と同様の記録動作を行うものとし、S
43においてモータドライバ18によりステッピングモ
ータ19をnステップ駆動し、1ライン分だけ記録紙を
搬送する。そしてS44において、駆動制御部15は、
CPU11から送られてくる画像データを予めラッチ
し、その画像データに従って記録ヘッド16を駆動して
1ライン分の画像を記録する。このとき、記録ヘッド1
6を駆動するためのストローブ信号のパルス幅は、CP
U11により記録ヘッド16の温度に従って設定するこ
とができる。この設定により、記録ヘッド16の温度に
かかわらず、ほぼ同様の濃度で記録を行うことができ
る。
【0031】S42で記録ヘッド16の温度が所定温度
以下であると判定された場合には、S45において、モ
ータドライバ18によりステッピングモータ19を1ス
テップだけ駆動して記録紙を搬送し、S46において、
駆動制御部15は、CPU11から送られてくる画像デ
ータを予めラッチし、その画像データに従って記録ヘッ
ド16を駆動して1ライン分の画像を記録する。S47
において、n回の記録動作を行ったか否かを判定し、n
回に達していない場合にはS45へ戻る。そして、1ス
テップずつの記録紙の搬送と、同じ画像データによる1
ラインの記録を繰り返し行う。これによって、同じ画像
データについて、n回の記録動作が行われたことにな
る。
【0032】このようにして1ライン分の記録を行った
後、S48において、記録終了か否かを判定し、まだ記
録すべき画像データが残っている場合にはS41に戻っ
て記録処理を続ける。このような1ラインごとの記録を
繰り返してゆくことによって、2次元の画像を記録する
ことができる。
【0033】なお、上述の動作例では、nステップで1
ライン分の記録紙を送る場合に、低温時にはn回の記録
動作を行っているが、これに限らず、例えばn回よりも
少ない回数でよい。例えば2ステップ毎に記録動作を行
うといったことも可能である。また、この例では1ライ
ンの記録を行うごとに記録ヘッド16の温度を温度セン
サ17で検出しているが、これに限らない。例えば数ラ
インごとに検出したり、あるいは1ページ単位、さらに
は1ジョブ単位で検出し、低温時の記録動作を行うか否
かを決定してもよい。
【0034】図5は、本発明の画像記録装置の実施の一
形態における記録動作の第2の例の具体例を示すタイミ
ングチャートである。図5(A)には通常時の動作を示
し、図5(B)には低温時の動作を示している。ここで
は4ステップによって1ライン分の記録紙を搬送するも
のとして説明している。ステッピングモータ19が2つ
のモータ駆動信号MOTOR(A)、MOTOR(B)
のいずれかのエッジにおいて駆動されるとする。
【0035】図5(A)に示すように、通常時には1回
のストローブ信号STROBE(A)、(B)による記
録ヘッド16の駆動期間、すなわち1ライン分の画像デ
ータに対応した画像を記録する間に、ステッピングモー
タ19は4回駆動される。この4回のステッピングモー
タ19の駆動によって、1ライン分の記録紙の搬送が行
われる。すなわち、ステッピングモータ19により4ス
テップの記録紙の搬送が行われている間に、1回の記録
動作が行われ、1ライン分の画像が記録される。
【0036】低温時には、図5(B)に示すように、1
回のストローブ信号STROBE(A)、(B)による
記録ヘッド16の駆動期間に、ステッピングモータ19
は1回しか駆動されない。そしてこのような動作を同じ
画像データについて4回繰り返す。このようにして、1
ライン分の記録紙が搬送されるまでに、4回の記録動作
が行われる。このように1ライン分の領域に1ステップ
ずつずらしながら4回の記録動作を行うことによって、
記録紙に与えられる単位面積あたりの熱量が増大し、濃
度を高めることができ、低温時の記録濃度の低下を防ぐ
ことができる。
【0037】図6は、本発明の画像記録装置の実施の一
形態における記録動作の第2の例により記録される画像
の模式図である。ここでは図5と同様に4ステップによ
って1ライン分の記録紙を搬送するものとして説明して
いる。図6(A)は通常温度において記録される画素位
置の例を示している。通常時には4ステップ移動する間
に1回の記録動作が行われる。そのため、1回の記録動
作で与えられる熱量により、1ライン分の広がりをもっ
た領域に記録を行うことになる。
【0038】しかし、1ライン分の領域に熱量が分散し
てしまうため、低温時には単位面積あたりの熱量が不足
して記録濃度の低下を起こすことがある。そのため、図
4でも説明したように、1ステップごとに画像データを
記録する。これによって、図6(B)に示すように、各
ステップ毎に記録が行われ、4回の記録動作によって1
ラインの画像が形成される。このように1ステップずつ
ずらしながら記録を行ってゆくことによって、1回の記
録動作で記録紙に与える熱量は通常時の約1/4の領域
に適用されることになる。そのため、単位面積あたりの
熱量が増大し、全体として記録濃度を高めることができ
る。
【0039】なお、図5,図6に示した例では、低温時
に1ステップずつ4回の記録動作を行っているが、これ
に限らず、例えば2ステップずつ2回の記録動作を行っ
てもよい。また、これらを温度に応じて切り換え可能に
構成することも可能である。さらに、上述の例では4ス
テップで1ライン分の用紙の搬送を行う例を示したが、
1ライン分のステップ数は任意である。
【0040】図7は、本発明の画像記録装置の実施の一
形態における記録動作の第3の例を示すフローチャート
である。この例では、1ライン分の記録紙を搬送するた
めに要するステッピングモータのステップ数を変更可能
な場合を想定している。ここで、通常の温度における1
ライン分の記録紙を搬送するためステップ数をm、低温
時における1ライン分の記録紙を搬送するためステップ
数をnとし、m<nとする。すなわち、低温時には多く
のステップ数で1ライン分の記録紙を搬送するものと
し、この間に同じ画像データにより複数回の記録動作を
行う。
【0041】S51において、温度センサ17の出力を
読み出し、記録ヘッド16の温度を検出する。S52に
おいて、検出した記録ヘッド16の温度が所定温度以下
か否かを判定する。記録ヘッド16の温度が所定温度よ
り高ければ、通常と同様の記録動作を行うものとし、S
53において1ラインmステップで記録紙を搬送するよ
うにモータドライバ18を設定し、駆動制御部15の制
御に従って記録ヘッド16により1ライン分の画像を記
録する。
【0042】一方、S52で記録ヘッド16の温度が所
定温度以下であると判定された場合には、S54におい
て、1ラインのステップ数がnステップとなるように、
モータドライバ18の設定を変更し、駆動制御部15の
制御に従って記録ヘッド16により1ライン分の画像を
記録する。
【0043】このようにして1ライン分の記録を行った
後、S55において、記録終了か否かを判定し、まだ記
録すべき画像データが残っている場合にはS51に戻っ
て記録処理を続ける。このような1ラインごとの記録を
繰り返してゆくことによって、2次元の画像を記録する
ことができる。
【0044】なお、通常の温度においてmステップで1
ライン分の記録紙を搬送しながら記録を行う場合には、
例えば上述の第2の例と同様に、mステップの記録紙の
搬送を行ってから1回の記録動作を行ってもよいし、1
ないし数ステップ毎に記録動作を行ってもよい。この場
合には、低温時の記録動作の回数の方が多くなるように
設定しておくことになる。なお、低温時の記録動作につ
いても、nステップについて毎回記録動作を行う必要は
なく、通常時よりも記録動作の回数が多くなれば、数ス
テップ毎に記録動作を行ってもよい。また、この例では
1ラインの記録を行うごとに記録ヘッド16の温度を温
度センサ17で検出しているが、これに限らない。例え
ば数ラインごとに検出したり、あるいは1ページ単位、
さらには1ジョブ単位で検出し、低温時の記録動作を行
うか否かを決定してもよい。
【0045】図8は、本発明の画像記録装置の実施の一
形態における記録動作の第3の例の具体例を示すタイミ
ングチャートである。この例ではm=1,n=2とし、
低温時の動作を示している。図2と比較して分かるよう
に、この例ではステッピングモータ19の駆動方式とし
て1−2相励磁方式を採用しており、その駆動信号とし
て、MOTOR(A)及びMOTOR(B)とともに、
MOTOR(XA)及びMOTOR(XB)で示す信号
を用いている。この駆動信号MOTOR(XA)及びM
OTOR(XB)によって、通常時のステップ幅の半分
の駆動を行うことができる。これによって、2ステップ
で1ライン分の記録紙を搬送することができる。もちろ
ん、通常時は図10に示したように、1ステップで1ラ
イン分の記録紙を搬送するように制御することができ
る。このような記録制御は、例えば高解像度の画像を記
録するスーパーファインモードなどにおいて利用されて
いる。
【0046】このようなステッピングモータ19の機能
を利用し、低温時には2ステップで1ライン分の記録紙
が搬送されるようにモータドライバ18を制御し、図8
に示すようにモータの駆動信号MOTOR(A)、MO
TOR(B)、MOTOR(XA)、MOTOR(X
B)によりステッピングモータ19を動作させる。そし
て、1ステップ移動させるごとに記録ヘッド18を駆動
する。このとき、隣接する2ステップでは同じ画像デー
タを記録ヘッド16に与えて記録させる。例えば図8に
おいて最初の2周期で同じ画像データを与えることによ
って、図中の及びとして示した周期において同じ画
像データによる記録が行われる。
【0047】これによって、同じ画像データを与えた2
ステップにより記録される1ライン分の画像では、1ス
テップで記録する場合に比べて単位面積あたりの熱量が
増大するとともに、2回の記録が重なる部分においては
濃度が増加し、全体として画像の濃度を濃くすることが
できる。そのため、低温時における濃度低下を防ぐこと
が可能になる。
【0048】なお、図8に示した例では、各ステップ毎
の記録の際に、同じ画像データを入力しているが、これ
に限らず、例えば図3に示した例のように、同じ画像デ
ータについては転送せずに記録を繰り返すことも可能で
ある。また、低温時以外の通常の記録動作は、上述の図
10で示したタイミングと同様にして記録を行うことが
できる。低温時以外では、ストローブ信号STROBE
(A)、(B)のパルス幅を制御することによって、記
録濃度の調整が可能である。
【0049】図9は、本発明の画像記録装置の実施の一
形態における記録動作の第3の例により記録される画像
の模式図である。図9(A)には、通常の温度において
記録された画素を模式的に示している。この状態は、1
ステップで1ライン分の記録紙の搬送を行う場合であ
る。
【0050】図8でも説明したように、ステッピングモ
ータ19の制御方法によって、例えば2ステップで1ラ
イン分の記録紙の搬送を行うことができる。このような
ステッピングモータ19の制御方法を用いることによっ
て、例えば上述のスーパーファインモードでは解像度を
高め、図9(B)に模式的に示すように1ラインあたり
のピッチを狭めることもできる。この第3の例において
は、このスーパーファインモードにおけるステッピング
モータ19の制御方法をそのまま利用し、2ステップで
同じ画像データによる記録を行わせる。これによって、
図9(C)に模式的に示すように記録される。図9
(A)と比較して分かるように、画像の解像度としては
同じであるが、2回の記録動作を行うことによって単位
面積あたりの熱量が増大し、また、ある程度の重なりが
生じることから、記録濃度が濃くなる。これによって、
低温時の濃度低下を防止することができる。また、既存
の記録モードをそのまま用いることができるため、画像
データの転送を制御するだけでよく、簡単に制御するこ
とが可能である。
【0051】なお、上述の説明においては、温度センサ
17による温度検出の対象を、記録ヘッド16として説
明した。しかしこれに限らず、例えば装置内の温度に従
って、通常時の制御と低温時の制御を切り換えることも
可能である。また、上述の説明では、温度制御をCPU
11において行うものとしたが、これに限らず、駆動制
御部15において行ってもよい。
【0052】また、図1に示した例では、本発明の画像
記録装置をファクシミリ装置に適用した例を示したが、
本発明はこれに限られるものではない。例えば複写装置
に適用したり、あるいは記録機能のみのプリンタやプロ
ッタとして構成してもよい。また、感熱記録紙への記録
を行うもののほか、発熱により記録を行う他の方式に対
しても本発明を適用することが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、同一画像を複数回記録するように制御するこ
とによって、低温時においても記録濃度が低下すること
はなく、温度によらず良好な濃度により画像を記録する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の実施の一形態を含むフ
ァクシミリ装置の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の画像記録装置の実施の一形態における
記録動作の第1の例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の画像記録装置の実施の一形態における
記録動作の第1の例の具体例を示すタイミングチャート
である。
【図4】本発明の画像記録装置の実施の一形態における
記録動作の第2の例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の画像記録装置の実施の一形態における
記録動作の第2の例の具体例を示すタイミングチャート
である。
【図6】本発明の画像記録装置の実施の一形態における
記録動作の第2の例により記録される画像の模式図であ
る。
【図7】本発明の画像記録装置の実施の一形態における
記録動作の第3の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の画像記録装置の実施の一形態における
記録動作の第3の例の具体例を示すタイミングチャート
である。
【図9】本発明の画像記録装置の実施の一形態における
記録動作の第3の例により記録される画像の模式図であ
る。
【図10】一般的な感熱記録方式の画像記録装置におけ
る記録時のタイミングチャートである。
【符号の説明】
11…CPU、12…操作部、13…読取部、14…記
録部、15…駆動制御部、16…記録ヘッド、17…温
度センサ、18…モータドライバ、19…ステッピング
モータ、20…通信部、21…RAM、22…ROM、
23…バス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱により被記録媒体に画像を記録する
    記録手段と、前記被記録媒体をライン単位で搬送する搬
    送手段と、温度を検出する温度センサと、前記記録手段
    と前記搬送手段を制御し前記温度センサで検出した温度
    が所定温度以下の時に1ラインの画像記録後に前記被記
    録媒体を搬送せずに同じ画像を記録するように制御可能
    な制御手段を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 発熱により被記録媒体に画像を記録する
    記録手段と、前記被記録媒体をnステップで1ライン分
    搬送する搬送機構と、温度を検出する温度センサと、前
    記記録手段と前記搬送機構を制御し前記温度センサで検
    出された温度が所定温度以下の時に前記被記録媒体を1
    ステップ搬送する毎に同じ画像を記録する動作をn回以
    下の回数だけ繰り返して行うように制御可能な制御手段
    を有することを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 発熱により被記録媒体に画像を記録する
    記録手段と、前記被記録媒体をm<nの関係となるmス
    テップ又はnステップで1ライン分搬送する搬送機構
    と、温度を検出する温度センサと、前記温度センサで検
    出された温度が所定温度を上回る時にmステップで1ラ
    インを記録し前記温度センサで検出された温度が所定の
    温度以下の時にnステップで1ラインを記録するように
    制御可能な制御手段を有することを特徴とする画像記録
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010274517A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Brother Ind Ltd 印刷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010274517A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Brother Ind Ltd 印刷装置

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