JP2001293779A - 乾熱収縮特性に優れる熱収縮性フィルム及びその使用 - Google Patents
乾熱収縮特性に優れる熱収縮性フィルム及びその使用Info
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- JP2001293779A JP2001293779A JP2000110076A JP2000110076A JP2001293779A JP 2001293779 A JP2001293779 A JP 2001293779A JP 2000110076 A JP2000110076 A JP 2000110076A JP 2000110076 A JP2000110076 A JP 2000110076A JP 2001293779 A JP2001293779 A JP 2001293779A
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Abstract
印刷図柄の歪みが実質上無い熱収縮性フィルムを提供す
ること。 【解決手段】90℃熱風中10秒で測定した主収縮方向
収縮率の標準偏差が2.0以下である熱収縮性フィルム
とする。より好ましくは、さらに、90℃熱風中10秒
で測定した主収縮方向収縮率が20%以上である熱収縮
性フィルムとする。好ましいフィルム構成として、環状
オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル
系樹脂から選ばれる1種を主成分とする外層を含む多層
構成をとる熱収縮性フィルムが挙げられる。
Description
縮トンネル内で収縮する際均一収縮性に優れる熱収縮性
フィルム、特にラベル用に好適な熱収縮性フィルムに関
する。
種容器には、商品名や使用上の注意等の情報を伝えるた
めと意匠性を持たせるために、内面に印刷を施した熱収
縮性フィルム(ラベル)を装着することが一般的に行わ
れている。このようなフィルムとして各種樹脂からなる
フィルムが種々提案されている。各種容器に熱収縮性フ
ィルム(ラベル)を熱収縮装着する手段としては、熱風
式トンネルまたは湿熱式トンネルを用いるのが一般的で
ある。熱風式トンネルは湿熱式トンネルに比べ構造が簡
単であるという利点がある反面、フィルムに与える熱量
が一定でないという欠点を有している。即ち、トンネル
内の場所やトンネル内における容器の左右前後におい
て、あるいは時間時間によって風量や温度にバラツキが
あるという欠点を有している。この欠点に加えてフィル
ムの熱収縮特性も同ロット内でバラツキがあるため、印
刷図柄の歪みがない良品を常に得ることは不可能であっ
たが、従来は仕方がないこととして許容されてきた。
繊細緻密な印刷図柄を採用する傾向にあり少しの印刷図
柄の歪みも外観不良とされ、ひいては中味商品の品質管
理にまで消費者が疑念を抱きかねず、印刷図柄の歪みが
ない良品を常に得られるフィルムが強く要望されるよう
になってきた。本発明は、熱風式トンネルによる熱収縮
装着であっても印刷図柄の歪みが実質上無い熱収縮性フ
ィルムを提供することを課題とする。
段として本発明は、90℃熱風中10秒で測定した主収
縮方向収縮率の標準偏差が2.0以下である熱収縮性フ
ィルムであることを特徴とする。
縮方向収縮率が20%以上である熱収縮性フィルムであ
ることを特徴とする。
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂から選ばれる1種を主成
分とする外層を含む多層構成をとる熱収縮性フィルムで
あることを特徴とする。
れたラベルであることを特徴とし、このラベルが装着さ
れた容器であることを特徴とする。
する。
のバラツキは収縮率の標準偏差で表される。本発明の熱
収縮性フィルムは、90℃熱風中10秒で測定した主収
縮方向収縮率の標準偏差が2.0以下、好ましくは1.
0以下、より好ましくは0.4以下の、少なくとも1層
の熱可塑性樹脂からなるフィルムである。主収縮方向収
縮率の標準偏差が2.0を超えると、熱収縮特性のバラ
ツキが大きくなり過ぎて印刷図柄の歪みが発生し、好ま
しくない。なお、90℃としたのは、収縮トンネルの第
1ゾーン(入り口側)の温度を90℃前後に設定するの
が一般的であり、且つ、印刷図柄の歪みは第1ゾーンで
決まってしまうためである。また、主収縮方向とは、縦
方向と横方向とで収縮率が大きい方、例えば、ボトルに
装着する場合にはその円周方向に相当する方向を言う。
はなく、例えば、環状オレフィン系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等が例示でき
る。熱可塑性樹脂には紫外線吸収剤、アンチブロッキン
グ剤、滑剤、静電気防止剤、抗菌剤、安定剤等各種公知
の添加剤を合目的に添加してもよい。前記熱可塑性樹脂
の中でも、光沢、透明性、腰等の点からは環状オレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂か
ら選ばれる1種を主成分とするものがより好ましい。
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂から選ば
れる1種を主成分とする外層を含む多層構成をとる熱収
縮性フィルムとすることが望ましい。他の層は、外層と
は異なる公知の熱可塑性樹脂の中から適宜選んで他の層
とすればよい。また、環状オレフィン系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリエステル系樹脂から選ばれる1種を主
成分とする層を外層とし、それと同種の樹脂であって、
例えば分子量が異なる樹脂や前記の添加剤処方等配合の
異なる樹脂系、共重合体樹脂の場合においてはモル分率
の異なる共重合体樹脂や共重合する単量体の種類が異な
る共重合体樹脂を他の層とするものであってもよい。こ
うすることにより環状オレフィン系樹脂やポリスチレン
系樹脂、ポリエステル系樹脂の特性を生かしつつ、さら
なる特性、例えば、引き裂き強度等機械的強度の改善
や、主収縮方向熱収縮率〜収縮温度曲線を希望するもの
にし易い、あるいは主収縮方向とそれと直交する方向の
熱収縮率のバランスがより取りやすくなる等の利点が出
てくるからである。
あり、具体的には、(a)環状オレフィンの開環(共)
重合体を必要に応じ水素添加した重合体、(b)環状オ
レフィンの付加(共)重合体、(c)環状オレフィンと
エチレン、プロピレン等α−オレフィンとのランダム共
重合体、(d)前記(a)〜(c)を不飽和カルボン酸
やその誘導体等で変性した変性体等が例示できる。環状
オレフィンとしては特に限定するものではなく、例えば
ノルボルネンやテトラシクロドデセンが例示できる。環
状オレフィン系樹脂は1種類でもよいし、2種類以上の
混合物としてもよい。
耐衝撃性ポリスチレン、グラフトタイプ耐衝撃性ポリス
チレン、スチレン−共役ジエンブロックコポリマー、ス
チレン−共役ジエンブロックエラストマー等、スチレン
を構成要素の一つとする樹脂全般をいう。ポリスチレン
とは、スチレンやα−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン等のスチレン誘導体からなる単独重合体、相互共重
合体はもとより、スチレンやスチレン誘導体と共重合可
能な単量体、例えばアクリル酸、メタクリル酸、それら
の金属塩(例えば、Na、K、Li、Mg、Ca、Z
n、Fe等の金属塩)、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル等の脂肪族不飽和カルボン酸やその誘導体
との共重合体も含む。
チレンと、例えばポリブタジエンやポリイソプレン等の
合成ゴムとの混合物、あるいは、ポリブタジエン、ポリ
イソプレン等の合成ゴムにポリスチレンをグラフト重合
させたものをいう。また、グラフトタイプ耐衝撃性ポリ
スチレンとは、ポリスチレンからなる連続相に、ポリス
チレンを内部に包含し、且つ、ポリスチレンがポリブタ
ジエン等ゴム成分にグラフトしたゴム状重合体からなる
粒子が分散する構造を基本としたものをいう。
リマーとは、スチレンブロックとブタジエン、イソプレ
ン等の共役ジエンのブロックとを含み、スチレン含有量
51〜99重量%、共役ジエン含有量49〜1重量%の
コポリマーをいい、例えばS−J−SやJ−S−J、あ
るいは(S−J)n−Sや(J−S)n−J(Sはスチ
レンブロック、Jは共役ジエンブロック、nは2以上の
整数を表す)が例示できる。 なお、スチレン−ブタジ
エンブロックコポリマーに他の成分を含めた3元、4元
コポリマーも本発明の中に入る。他の成分としては、例
えば、アクリル酸、メタクリル酸、それらの金属塩(例
えば、Na、K、Li、Mg、Ca、Zn、Fe等の金
属塩)、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等
の脂肪族カルボン酸やその誘導体が例示できる。さらに
は共役ジエンに基づく二重結合残基の一部を水添したも
のも例示できる。
ストマーとは、スチレンブロックとブタジエン、イソプ
レン等の共役ジエンのブロックとを含み、スチレン含有
量1〜50重量%、共役ジエン含有量99〜50重量%
のエラストマーをいう。
いし、2種類以上の混合物としてもよい。
一般に共重合ポリエステル樹脂と呼ばれる樹脂を主成分
とするものである。共重合ポリエステル樹脂を構成する
酸成分としては公知のものでよく、例えば、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸等のナフタレンジカルボン酸類、4,4’−ジ
カルボン酸ジフェニール等のジカルボキシビフェニール
類、5−t−ブチルイソフタル酸等の置換フタル酸類、
2,2,6,6−テトラメチルビフェニル−4,4’−
ジカルボン酸等の置換ジカルボキシルビフェニル類、
1,1,3−トリメチル−3−フェニルインデン−4,
5−ジカルボン酸及びその置換体、1,2−ジフェノキ
シエタン−4,4’−ジカルボン酸及びその置換体等の
芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、
ピメル酸、スぺリン酸、ウンデカン酸、ドデカンジカル
ボン酸、ブラシリン酸、テトラデカンジカルボン酸、タ
ブシン酸、ノナデカンジカルボン酸、ドコリンジカルボ
ン酸等の脂肪族ジカルボン酸及びその置換体、4,4’
−ジカルボキシシクロヘキサン等の脂環族ジカルボン酸
及びその置換体等が挙げられる。そしてジオール成分と
しては公知のものでよく、例えば、エチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10
−デカンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−ジエ
チル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−n
−ブチル−1,3−プロパンジオール等の脂肪族ジオー
ル類、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール類、
2,2−ビス(4’−β−ヒドロキシエトキシジフェニ
ル)プロパン、ビス(4’−β−ヒドロキシエトキシフ
ェニル)スルホン等のビスフェノール系化合物のエチレ
ンオキサイド付加物、キシリレングリコール等の芳香族
系のジオール類、あるいはジエチレングリコール等が挙
げられる。共重合ポリエステル樹脂は1種類でもよい
し、2種類以上の混合物としてもよい。また、少量のポ
リエチレンテレフタレート樹脂やポリブチレンテレフタ
レート樹脂等を混合してもよい。
ルム製造時における各種のバラツキを極力小さくするこ
とが必要である。例えば、混練効果の大きいスクリュー
と温度のバラツキが小さいダイスとを備えた押出し機を
用いて、極力均一な温度の(延伸前の)フィルム原反を
押出すことも有効な手段である。
向)の偏肉開差(厚さのバラツキ)を極力小さくなるよ
うに作り込むことも有効な手段である。偏肉開差は好ま
しくは±6.0%以内、より好ましくは±5.5%以
内、さらに好ましくは±5.0%以内に抑えることが望
ましい。
には、冷却ロールの表面温度のバラツキを極力小さくす
ることも有効な手段である。表面温度の開差は好ましく
は3℃以内、より好ましくは2℃以内、さらに好ましく
は1℃以内であることが望ましい。これを達成するため
には、例えば、冷却水循環方式のロールであれば、外筒
の肉厚をできるだけ薄くして熱伝達効率を高めるのがよ
い。より好ましくは誘導発熱加熱冷却ジャケットローラ
ーを用いるのが望ましい。
は、ロール表面温度のバラツキを極力小さくすることも
有効な手段である。表面温度の開差は好ましくは3℃以
内、より好ましくは2℃以内、さらに好ましくは1℃以
内であることが望ましい。これを達成するためには、例
えば熱油循環方式のロールであれば、外筒の肉厚をでき
るだけ薄くして熱伝達効率を高めるのがよい。より好ま
しくは誘導発熱加熱ジャケットローラーを用いるのが望
ましい。
には、熱風温度のバラツキを極力小さくすることも有効
な手段である。熱風温度の開差は好ましくは±4℃以
内、より好ましくは±3℃以内、さらに好ましくは±2
℃以内であることが望ましい。
は、アニール温度のバラツキを極力小さくすることも有
効な手段である。アニール温度の開差は好ましくは±4
℃以内、より好ましくは±3℃以内、さらに好ましくは
±2℃以内であることが望ましい。アニール時、横方向
(幅方向)に熱弛緩させるのも有効な手段である。弛緩
率は好ましくは0.5%以上、より好ましくは1.0%
以上とすることが望ましい。
0以下にするためには樹脂の選定も重要な要件である。
即ち、押出し機内で流れムラの発生しないような樹脂や
樹脂系が望ましく、溶融粘度や相溶性等を勘案しながら
適宜選定するのが望ましい。第3成分樹脂を配合するこ
とによって押出し機内で流れムラの発生を抑制するのも
有効な手段である。また、ガラス転移点の低い樹脂、例
えばエラストマー(ラバー)等を配合することによって
熱収縮特性を改良するのも有効な手段である。
さらに、90℃熱風中10秒で測定した主収縮方向収縮
率が好ましくは20%以上、より好ましくは25%以
上、さらに好ましくは30%以上であることが望まし
い。20%未満であれば容器の形状によってはタイトに
熱収縮装着できない場合もあるからである。90℃熱風
中10秒で測定した主収縮方向収縮率を20%以上にす
るには、熱可塑性樹脂の選定、層構成、延伸条件(温
度、倍率、速度)やアニール条件(温度、時間、弛緩
率)等を適宜選定すればよい。
収縮方向収縮率をStとした場合、下記(数1)を満た
す収縮率を有するフィルムがより望ましい。 (数1) |(S90−S80)−(S100−S90)|≦15 上記数1の左辺の値が15を超える場合には、80〜1
00℃の間で急激に収縮率が変化するので、局所的な収
縮ムラが生じやすくシワ、アバタ等フィルム外観不良を
生じる原因となる傾向にある。(数1)を満足するする
には、熱可塑性樹脂の選定、層構成、延伸条件(温度、
倍率、速度)やアニール条件(温度、時間、弛緩率)等
を適宜選定すればよい。
は、例えば、押出機を用いて樹脂を溶融し、Tダイスか
ら押出し、引き取りロールで引き取り、縦方向にロール
延伸をし、横方向にテンター延伸をし、アニールし、冷
却して、巻き取り機にて巻き取ることによりフィルムを
得る方法が例示できる。(延伸倍率は主収縮方向に相当
する方向が約3〜約10倍、それと直交する方向が1〜
約2倍の、実質的には一軸延伸の範疇にある倍率比を選
定するのが望ましい。何故ならば、通常の二軸延伸の倍
率で得られるフィルムは主収縮方向と直交する方向の熱
収縮率も大きくなるので、例えばボトルに装着する場合
には、ボトルの高さ方向にもフィルムが熱収縮する、い
わゆる縦引け現象が起こり、好ましくないからである。
従って、直交する方向の収縮率は90℃熱風中10秒で
好ましくは10%以下、より好ましくは6%以下、さら
に好ましくは4%以下が望ましい。)熱収縮性フィルム
の厚みは10〜150ミクロン、通常20〜70ミクロ
ンである。
る。
の測定及び標準偏差は以下の方法による。即ち、面積が
10m2の熱収縮性フィルムの任意の箇所から図1に示
すサンプル(主収縮方向に140mm長、それと直交す
る方向に10mm長)を100枚切り取る。次いで、各
サンプルについて90℃熱風中10秒での標線〜標線の
主収縮方向収縮率を測定する。そして、標準偏差を算出
する。また、前記収縮率の平均値を90℃熱風中10秒
での主収縮方向収縮率とする。
0秒での主収縮方向収縮率は、前記90℃熱風中10秒
での主収縮方向収縮率の測定方法に準じる。また、主収
縮方向と直交する方向の収縮率は、図1において140
mm長を主収縮方向と直交する方向とし、10mm長を
主収縮方向としてサンプリングし、同様にして測定す
る。
る。即ち、(後記する実施例2と同様に)熱収縮性フィ
ルムに5mm角の格子状印刷を施し、100個の容器に
熱収縮装着した後、格子の状態を目視して1個でも歪み
が認められたものを×、100個全てに歪みが認められ
なかったものを○とした。
以下の方法による。即ち、(後記する実施例2と同様
に)100個の容器に熱収縮装着した後、フィルムの外
観を目視して1個でもシワあるいはアバタが認められた
ものを×、100個全てにシワあるいはアバタが認めら
れなかったものを○とした。
ーバッチ(東振化学株式会社製 トーセロγ剤CPU3
012)0.9重量%を混合した環状オレフィン系樹脂
(エチレン−テトラシクロドデセンランダム共重合体
(密度:1.02g/cm3、Tg:70℃、MI:1
5))を内外層となるように2台の300℃の押出し機
を用いて溶融し、さらにもう1台の230℃の押出し機
を用いて、エチレン−プロピレンランダム共重合体(エ
チレン含量:4重量%、密度:0.91g/cm3、M
I:2.3)100重量部と石油樹脂(荒川化学工業株
式会社製 アルコンP140)30重量部と直鎖状低密
度ポリエチレン(エチレン−1−ブテンランダム共重合
体(密度:0.921g/cm3、MI:2.0))1
0重量部とエチレンプロピレンラバー(エチレン含量:
40重量%、密度:0.88g/cm3、MI:1.
5)10重量部との混合物を中間層となるように溶融
し、230℃のTダイス内で融着積層してTダイスから
幅620mmで押出し、誘導発熱加熱冷却ジャケットロ
ーラーを用いて引き取った。なお、Tダイスから押出さ
れた直後の溶融シートの温度は、全幅方向で235℃±
5℃であった。また、溶融シートが接触する部分の誘導
発熱加熱冷却ジャケットローラーの表面温度は運転中4
5℃±ほぼ0℃であった。また、誘導発熱加熱冷却ジャ
ケットローラーで冷却されたシートの厚さは、全幅方向
で340μm±11μmであった。
を用いて縦方向に1.2倍ロール延伸をし、110℃±
2℃で8秒間予熱した後、第1ゾーン95℃±2℃、第
2ゾーン85℃±2℃で横方向に4.8倍テンター延伸
し、テンター出口近傍で、時間6秒をかけて75℃±2
℃の熱風によって横方向に4.0%弛緩させながらアニ
ールし、冷却ロールで冷却して、内外層の平均厚さが共
に6μm、中間層の平均厚さが48μm、トータルの平
均厚さが60μmの3層構成の熱収縮性フィルムを得
た。なお、シートが接触する部分の誘導発熱加熱ジャケ
ットローラーの表面温度は運転中80℃±ほぼ0℃であ
った。かくした得られたフィルムの90℃における主収
縮方向収縮率の標準偏差及び各温度における収縮率を表
1に示す。
面に格子状印刷(墨格子、白ベタ)を施こし、4丁取り
にスリットし、溶剤(テトラヒドロフラン/酢酸エチル
=100/20重量比)を用いて各々センターシールし
カットして、折径108mm、長さ105mmのラベル
を計10000枚作製した。次いで、このラベルから任
意に100枚選んで100個のPP容器に被せ、第1ゾ
ーン(長さ1m、熱風温度90℃に設定)と第2ゾーン
(長さ1m、熱風温度140℃に設定)とを有する熱風
式収縮トンネルに15秒間で通過させて熱収縮装着させ
た。印刷図柄の歪みの評価及びフィルムの外観の評価結
果を表2に示す。
ーバッチ(東振化学株式会社製 トーセロγ剤CPU3
012)0.9重量%を混合した環状オレフィン系樹脂
(エチレン−テトラシクロドデセンランダム共重合体
(密度:1.02g/cm3、Tg:70℃、MI:1
5))を内外層となるように2台の300℃の押出し機
を用いて溶融し、さらにもう1台の230℃の押出し機
を用いて、エチレン−プロピレンランダム共重合体(エ
チレン含量:4重量%、密度:0.91g/cm3、M
I:2.3)100重量部と石油樹脂(荒川化学工業株
式会社製 アルコンP140)10重量部と直鎖状低密
度ポリエチレン(エチレン−1−ブテンランダム共重合
体(密度:0.921g/cm3、MI:2.0))1
0重量部との混合物を中間層となるように溶融し、23
0℃のTダイス内で融着積層してTダイスから幅620
mmで押出し、冷却水循環方式の冷却ロールを用いて引
き取った。なお、Tダイスから押出された直後の溶融シ
ートの温度は、全幅方向で235℃±10℃であった。
また、溶融シートが接触する部分の冷却ロールの表面温
度は運転中45℃±3℃であった。また、冷却ロールで
冷却されたシートの厚さは、全幅方向で340μm±2
5μmであった。次いで、熱油循環方式のロールを用い
て縦方向に1.2倍ロール延伸をし、110℃±6℃で
6秒間予熱した後、第1ゾーン95℃±5℃、第2ゾー
ン85℃±5℃で横方向に4.8倍テンター延伸し、テ
ンター出口近傍で、時間8秒をかけて75℃±5℃の熱
風によってアニールし、冷却ロールで冷却して、内外層
の平均厚さが共に6μm、中間層の平均厚さが48μ
m、トータルの平均厚さが60μmの3層構成の熱収縮
性フィルムを得た。なお、シートが接触する部分の熱油
循環方式のロールの表面温度は運転中80℃±4℃であ
った。かくした得られたフィルムの90℃における主収
縮方向収縮率の標準偏差及び各温度における収縮率を表
1に示す。
してPP容器に熱収縮装着させた。印刷図柄の歪みの評
価及びフィルムの外観の評価結果を表2に示す。
PETG(6733)50重量%と三菱レーヨン株式会
社製KF511QIT50重量%とにアンチブロッキン
グ剤(東振化学株式会社製 アートパールF−4P/ア
ートパールF−5P=1/1重量比で400ppmと、
平均粒径1.4μmのシリカ200ppm)を添加した
混合共重合ポリエステル樹脂を内外層となるように2台
の220℃の押出し機を用いて溶融し、さらにもう1台
の210℃の押出し機を用いて、イーストマンケミカル
社製 PETG(6733)50重量%と三菱レーヨン
株式会社製KF511QIT50重量%とにアンチブロ
ッキング剤(東振化学株式会社製 アートパールF−4
P/アートパールF−5P=1/1重量比で100pp
mと、平均粒径1.4μmのシリカ50ppm)を添加
した混合共重合ポリエステル樹脂を中間層となるように
溶融し、240℃のTダイス内で融着積層してTダイス
から幅800mmで押出し、誘導発熱加熱冷却ジャケッ
トローラーを用いて引き取った。なお、Tダイスから押
出された直後の溶融シートの温度は、全幅方向で220
℃±3℃であった。また、溶融シートが接触する部分の
誘導発熱加熱冷却ジャケットローラーの表面温度は運転
中35℃±ほぼ0℃であった。また、誘導発熱加熱冷却
ジャケットローラーで冷却された シートの厚さは、全
幅方向で190μm±9μmであった。
後、第1ゾーン86℃±2℃、第2ゾーン84℃±2℃
で横方向に4.6倍テンター延伸し、テンター出口近傍
で、時間5秒をかけて86℃±2℃の熱風によって横方
向に1.2%弛緩させながらアニールし、冷却ロールで
冷却して、内外層の平均厚さが共に6.5μm、中間層
の平均厚さが27μm、トータルの平均厚さが40μm
の3層構成の熱収縮性フィルムを得た。かくした得られ
たフィルムの90℃における主収縮方向収縮率の標準偏
差及び各温度における収縮率を表1に示す。
シールをしてラベルを作製し、実施例2と同様にしてP
P容器に熱収縮装着させた。印刷図柄の歪みの評価及び
フィルムの外観の評価結果を表2に示す。
ETG(6763)77重量%と鐘紡合繊株式会社製
PBK−1(ポリエチレンテレフタレート樹脂)23重
量%にアンチブロッキング剤(東振化学株式会社製 ア
ートパールF−4P/アートパールF−5P=1/1重
量比で400ppmと、平均粒径1.4μmのシリカ4
00ppm)を添加した混合ポリエステル樹脂を内外層
となるように2台の245℃の押出し機を用いて溶融
し、さらにもう1台の230℃の押出し機を用いて、イ
ーストマンケミカル社製PETG(6763)77重量
%と鐘紡合繊株式会社製 PBK−1(ポリエチレンテ
レフタレート樹脂)23重量%にアンチブロッキング剤
(東振化学株式会社製 アートパールF−4P/アート
パールF−5P=1/1重量比で100ppmと、平均
粒径1.4μmのシリカ100ppm)を添加した混合
ポリエステル樹脂を中間層となるように溶融し、255
℃のTダイス内で融着積層してTダイスから幅800m
mで押出し、冷却水循環方式の冷却ロールを用いて引き
取った。なお、Tダイスから押出された直後の溶融シー
トの温度は、全幅方向で235℃±10℃であった。ま
た、溶融シートが接触する部分の冷却ロールの表面温度
は運転中32℃±2℃であった。また、冷却ロールで冷
却されたシートの厚さは、全幅方向で180μm±20
μmであった。次いで、熱油循環方式のロールを用いて
縦方向に1.05倍ロール延伸をし、104℃±3℃で
8秒間予熱した後、第1ゾーン87℃±4℃、第2ゾー
ン83℃±4℃で横方向に4.3倍テンター延伸し、テ
ンター出口近傍で、時間5秒をかけて84℃±3℃の熱
風によってアニールし、冷却ロールで冷却して、内外層
の平均厚さが共に6.5μm、中間層の平均厚さが27
μm、トータルの平均厚さが40μmの3層構成の熱収
縮性フィルムを得た。なお、シートが接触する部分の熱
油循環方式のロールの表面温度は運転中83℃±3℃で
あった。かくした得られたフィルムの90℃における主
収縮方向収縮率の標準偏差及び各温度における収縮率を
表1に示す。
シールしてラベルを作製し、実施例2と同様にしてPP
容器に熱収縮装着させた。印刷図柄の歪みの評価及びフ
ィルムの外観の評価結果を表2に示す。表2においてフ
ィルムの外観が×であるのは、|(S90−S80)−
(S1 00−S90)|が24と大きいからである。
量%含むスチレン−ブタジエンブロックコポリマー(電
気化学工業株式会社製 クリアレン200ZH)を内外
層となるように2台の210℃の押出し機を用いて溶融
し、さらにもう1台の230℃の押出し機を用いて、ス
チレン−アクリル酸エステル共重合体(A&Mスチレン
株式会社製SC−008)100重量部とスチレン−共
役ジエンブロックコポリマー(旭化成工業株式会社製
アサフレックス830)32重量部とスチレン−共役ジ
エンブロックエラストマー(旭化成工業株式会社製 タ
フプレン126)7.5重量部重量部との混合物を中間
層となるように溶融し、190℃のTダイス内で融着積
層してTダイスから幅650mmで押出し、誘導発熱加
熱冷却ジャケットローラーを用いて引き取った。なお、
Tダイスから押出された直後の溶融シートの温度は、全
幅方向で200℃±3℃であった。また、溶融シートが
接触する部分の誘導発熱加熱冷却ジャケットローラーの
表面温度は運転中40℃±ほぼ0℃であった。また、誘
導発熱加熱冷却ジャケットローラーで冷却された シー
トの厚さは、全幅方向で620μm±12μmであっ
た。
を用いて縦方向に1.7倍ロール延伸をし、120℃±
2℃で8秒間予熱した後、第1ゾーン100℃±2℃、
第2ゾーン90℃±2℃で横方向に6.2倍テンター延
伸し、テンター出口近傍で、時間6秒をかけて88℃±
2℃の熱風によって横方向に3.5%弛緩させながらア
ニールし、冷却ロールで冷却して、内外層の平均厚さが
共に7.5μm、中間層の平均厚さが45μm、トータ
ルの平均厚さが60μmの3層構成の熱収縮性フィルム
を得た。なお、シートが接触する部分の誘導発熱加熱ジ
ャケットローラーの表面温度は運転中85℃±ほぼ0℃
であった。かくした得られたフィルムの90℃における
主収縮方向収縮率の標準偏差及び各温度における収縮率
を表1に示す。
してPP容器に熱収縮装着させた。印刷図柄の歪みの評
価及びフィルムの外観の評価結果を表2に示す。
で、以下の効果を奏す。
(乾熱)式の収縮トンネルで収縮させても印刷図柄の歪
みがない良品を常に得ることができる。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】90℃熱風中10秒で測定した主収縮方向
収縮率の標準偏差が2.0以下である熱収縮性フィル
ム。 - 【請求項2】90℃熱風中10秒で測定した主収縮方向
収縮率が20%以上である請求項1記載の熱収縮性フィ
ルム。 - 【請求項3】環状オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリエステル系樹脂から選ばれる1種を主成分とす
る外層を含む多層構成をとる請求項1又は2記載の熱収
縮性フィルム。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の熱収縮
性フィルムから作製されたラベル。 - 【請求項5】請求項4記載のラベルが装着された容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000110076A JP2001293779A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 乾熱収縮特性に優れる熱収縮性フィルム及びその使用 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000110076A JP2001293779A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 乾熱収縮特性に優れる熱収縮性フィルム及びその使用 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001293779A true JP2001293779A (ja) | 2001-10-23 |
Family
ID=18622658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000110076A Pending JP2001293779A (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 乾熱収縮特性に優れる熱収縮性フィルム及びその使用 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001293779A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008230225A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-10-02 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | ポリエステル系熱収縮性フィルムロール |
JP2014073688A (ja) * | 2007-01-17 | 2014-04-24 | Mitsubishi Plastics Inc | ポリエステル系熱収縮性フィルムロール |
JP2015168218A (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-28 | ユニチカ株式会社 | 二軸延伸ポリアミドフィルムおよびその製造方法 |
-
2000
- 2000-04-12 JP JP2000110076A patent/JP2001293779A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014073688A (ja) * | 2007-01-17 | 2014-04-24 | Mitsubishi Plastics Inc | ポリエステル系熱収縮性フィルムロール |
JP2008230225A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-10-02 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | ポリエステル系熱収縮性フィルムロール |
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