JP2001293503A - 継ぎ目無し管の圧延装置および圧延制御方法 - Google Patents

継ぎ目無し管の圧延装置および圧延制御方法

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JP2001293503A JP2000112646A JP2000112646A JP2001293503A JP 2001293503 A JP2001293503 A JP 2001293503A JP 2000112646 A JP2000112646 A JP 2000112646A JP 2000112646 A JP2000112646 A JP 2000112646A JP 2001293503 A JP2001293503 A JP 2001293503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内面工具を用いずに管の外径を調整する絞り
圧延機等の出側において偏肉の小さい管を製造し得る、
継ぎ目無し管の圧延装置および圧延制御方法を提供す
る。 【解決手段】複数の孔型ロールスタンドを具備し、内面
工具を用いずに管12の外径を調整する圧延機11と、
圧延機11の下流側に配置され、圧延機11の圧下方向
の肉厚又は周方向5箇所以上肉厚を測定する熱間肉厚測
定装置14とを備える。演算装置15及びロール圧下装
置16からなる圧延制御装置は、熱間肉厚測定装置14
で測定した管12の肉厚に基づき、圧延機11の圧下位
置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマンドレルミルライ
ン又はプラグミルラインにおいて、管周方向の偏肉を減
少し得る継ぎ目無し管の圧延装置および圧延制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、マンネスマン−マンドレルミル
方式による継ぎ目無し鋼管の製造方法を示す説明図であ
る。図5に示すように、継ぎ目無し鋼管の製造に際して
は、まずビレット51を、加熱炉52で1200〜13
00℃まで加熱する。次に、加熱されたビレット51を
ピアサー53で穿孔圧延して中空素管54とする。この
中空素管54にマンドレルバー55を挿入し、マンドレ
ルミル56で延伸圧延して管肉厚を調整する。その後マ
ンドレルバー55を抽出し、サイザー又はストレッチレ
デューサー等の外径調整圧延機57(以降、外径調整圧
延機を便宜上絞り圧延機という)で管を所定の径に成形
し、製品寸法に仕上げる。マンドレルミル56では、複
数個のスタンド#1,…,#Nにおいて、中空素管54
を外側から孔型ロール58で、内側からマンドレルバー
55でそれぞれ拘束し、圧延方向に垂直な面内で90°
ずつ交差した部分の肉厚を交互に圧延する。
【0003】前記マンドレルミル56では、孔型ロール
58の孔型径と、使用するマンドレルバー55の外径と
により幾何学的に決定される間隔によって肉厚が決ま
る。したがって、継ぎ目無し鋼管の仕上げ肉厚が異なる
場合には、該肉厚に応じて孔型ロール58とマンドレル
バー55との間隔を変更する必要があるが、この間隔を
変更する方法として、径の異なる別のマンドレルバー5
5への交換、孔型ロール58の交換、孔型ロール58の
位置調整によるロールギャップ(マンドレルバー55と
孔型ロール58との隙間)の変更がある。
【0004】しかし、孔型ロール58の交換は、マンド
レルバー55を交換するよりも手数がかかり、現実的で
はない。
【0005】また、マンドレルミル56のロールギャッ
プを変更した場合には、円周方向に偏肉が発生する。な
ぜならば、孔型ロール58の孔型径と、使用するマンド
レルバー55の外径とにより幾何学的に決定される間隔
によって肉厚が決まるため、所定のロールギャップ以外
では一対の孔型ロール58で形成される孔型径(形状)
が変化し、これに伴って前記間隔も円周方向で変化する
からである。
【0006】上記現象を、真円孔型の孔型ロールの仕上
げスタンドロールを例にとって模式的に示したのが図6
である。以下、図6のロール孔型の最も深い部分をロー
ルの溝底部63、2つのロールに挟まれ肉厚圧下をして
いないロール孔型の開口部をフランジ部64という。図
6(a)は、一対の孔型ロール61とマンドレルバー6
2とから形成される間隔が円周方向で均一、つまり円周
方向で肉厚が均一となる場合を示す。また、図6(b)
は、ロールギャップを締めた場合に円周方向で肉厚が不
均一となる場合を示す。図6(b)の場合には、孔型ロ
ール61の溝底部63に相当する部分で孔型ロール61
とマンドレルバー62との間隔が一番小さくなり、孔型
ロール61のフランジ部64側に進むにつれて、孔型ロ
ール61とマンドレルバー62との間隔は広くなる。し
たがって、圧延された管は、孔型ロール61の溝底部6
3で最小になり、フランジ部64に向かって厚肉とな
る。
【0007】また、マンドレルミル56の仕上げスタン
ドは、通常2スタンドからなり、同じ曲率の孔型ロール
61を使い、ロールギャップも同じに設定する方法が一
般的である。マンドレルミル56の隣接するスタンド
は、圧下方向が交互に90°交差しているため、仕上げ
2スタンド後の管の肉厚は、仕上げ2スタンドの孔型ロ
ール溝底部63に相当する部分が最小肉厚で、そこから
45°ずれた位置が最大肉厚となる肉厚分布となる。
【0008】以上のような理由から、仕上げ肉厚の変更
に対しては、マンドレルバー62を交換することが行わ
れている。しかし、マンドレルミル56で周方向の偏肉
を防止するには、仕上げ肉厚のピッチに応じた外径を有
する多数の寸法のマンドレルバー62を保有しておく必
要があり、数多くのマンドレルバー62が必要となるた
め、製造コストが高くなるという問題がある。
【0009】この問題を解決するため、限られた寸法の
マンドレルバー62を使用しロールギャップの変更によ
り仕上げ肉厚を変更するべく、ロールギャップ変更に起
因する周方向の偏肉を防止する方法が種々提案されてい
る。マンドレルミルにおける周方向の偏肉対策として
は、素管を、圧下方向を交互に90°交差させて連続配
置された2スタンド以上の2ロールミルで圧延し、次い
で、前記2ロールミルの圧下方向に対して45°傾斜さ
せた4方向からロールミルで圧延して管形状を整形し、
且つ各口一ルミルのロール圧下量を変えることにより、
鋼管の仕上がり肉厚を変更する方法(特開平6−870
08号公報)が提案されている。さらに、前記2ロール
ミルおよび4ロールミルのギャップ精度を±0.1mm
以下にするため、前記4ロールミルの下流に熱間肉厚測
定装置を配置し、該熱間肉厚測定装置で測定された最終
3スタンドの圧下方向の肉厚測定結果に基づき、最終3
スタンドのロールギャップを調整する方法(特開平8−
71616号公報)が提案されている。
【0010】一方、3ロールサイザー又は3ロールスト
レッチレデューサー等の絞り圧延機は、図7(a)及び
(b)に示すように、圧延方向に垂直な面内で、それぞ
れのロールの圧下方向のなす角が120°となるように
配設されたスタンドを使用している。また、駆動軸が水
平となるように、隣接するスタンド間では、孔型ロール
75の圧下方向を60°ずらして交互に配置され、4〜
28スタンド(外径加工度によってスタンド数が決定さ
れる)で母管76の連続絞り圧延を行って外径の縮小と
若干の肉厚減肉加工を行い、所定の製品寸法に仕上げて
いる。
【0011】ここで、前記絞り圧延機の単スタンド圧延
では、ロール溝底部ではエッジ部(フランジ部)に比較
して圧延方向延びが大きく、管の周方向肉厚は不均一な
変形を受ける。連続スタンドでの圧延では、ロール溝底
部とエッジ部は、スタンド毎に交互に塑性変形が繰り返
されるため、ほぼ同一肉厚となるが、図8に示すよう
に、ロール溝底部とエッジ部の中間点は、ロール溝底部
とエッジ部の肉厚より減肉する負の位相(図8(a))
または増肉する位相(図8(b))状況となり、位相の
異なった六角形状の角張りを生ずる。この角張現象は、
絞り圧延における管長手方向の延伸率が大きくなるほ
ど、且つ厚肉小径になるほど角張り率が増加する傾向に
ある。さらに、前記絞り圧延機で発生する6方向の厚肉
部と、前記マンドレルミルでマンドレルミルの圧下方向
から45°ずれた位置に発生する4方向の厚肉部が重複
し、その相乗作用によって円周方向の肉厚不均一(偏
肉)が助長されるという問題が知られている。
【0012】絞り圧延機で助長される前記偏肉の対策と
しては、厚肉部が重複しないよう前記マンドレルミル
と、前記絞り圧延機とをタンデム配置し、マンドレルミ
ルの圧下方向のいずれかと、前記絞り圧延機の圧下方向
のいずれかが±5°の範囲内に位置するよう配列する方
法(特開平8−19806号公報)が提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らが、上記特
開平8−71616号に示された方法及び特開平8−1
9806号に示された方法を同時に用いて試圧延した
が、前記マンドレルミル出側におけるマンドレルミルの
圧下方向の偏肉は、±0.1mm以下に抑えることがで
きたものの、前記絞り圧延機出側におけるマンドレルミ
ルの圧下方向および絞り圧延機の圧下方向の偏肉は、±
0.1mm以下に抑えることができなかった。
【0014】前記試圧延では、3ロールの絞り圧延機の
各ロールの圧下方向毎に異なる偏肉が発生しており、特
開平8−19806号に示された方法には、3ロールの
絞り圧延機の各ロールの圧下方向で均等に発生する六角
張りは抑制できるものの、前記各ロールの圧下方向毎に
異なる偏肉を抑制できないという欠点がある。
【0015】また、前記試圧延では、絞り圧延機におい
て偏肉が発生しており、特開平8−71616号に示さ
れた方法には、絞り圧延機の母管の偏肉、すなわちマン
ドレルミルで発生する偏肉は抑制できるものの、前記絞
り圧延機において発生する偏肉を抑制できないという欠
点がある。
【0016】本発明は、斯かるマンドレルミル及び絞り
圧延機における問題点を解決するべくなされたもので、
内面工具を用いずに管の外径を調整する絞り圧延機等の
出側において偏肉の小さい管を製造し得る、継ぎ目無し
管の圧延装置および圧延制御方法を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を行った。その結果、前記
±0.1mmより大きい偏肉は、マンドレルミル及び絞
り圧延機双方の圧延過程で発生していること、前記マ
ンドレルミルで偏肉が発生する原因は、特開平8−71
616号に示されているロールギャップの設定の誤差に
加えて、対向する2ロールの位置が回転軸方向にずれて
いるためでもあること、前記絞り圧延機で偏肉が発生
する原因は、絞り圧延機の各スタンドロール設置位置に
ずれがあり、このずれのため、管の外径圧下量が各ロー
ル圧下方向毎に不均一となり、外径圧下量が増大する方
向において管周方向に圧縮力がかかり管の増肉量が大き
くなるためであることを見出した。
【0018】上記知見より、偏肉を発生させるミルに応
じて、偏肉が発生するマンドレルミルの下流側、又は偏
肉が発生する絞り圧延機の上流側若しくは下流側に、マ
ンドレルミル又は絞り圧延機の圧下方向の肉厚が測定で
きるように肉厚測定装置を設置し、該装置による肉厚測
定結果に基づき、前記方向のミルの圧下位置を調整して
偏肉を抑える必要性を見出すに至った。
【0019】さらに、前記マンドレルミルで発生する
偏肉量は、マンドレルミルの各ロールを設置し直さない
限り、マンドレルミルで圧延する管の肉厚、材質毎にほ
ぼ一意に決まること、前記絞り圧延機で発生する偏肉
量は、絞り圧延機での外径加工率にほぼ比例して大きく
なること、前記絞り圧延機の前で付与された偏肉量は
絞り圧延機の出側で減少するが、この偏肉減少量が絞り
圧延機での外径加工率にはば比例して大きくなることを
見出した。
【0020】上記知見より、(a)マンドレルミルで発
生する偏肉量及び絞り圧延機で発生する偏肉量を、管の
肉厚、材質及び絞り圧延機での外径加工率を用いて定式
化し、(b)斯かる式に基づいて、絞り圧延機の出側にお
けるマンドレルミルの圧下方向の偏肉量が最小となる、
絞り圧延機の母管の偏肉量を逆算し、(c)前記逆算され
た偏肉量の母管が得られるように、マンドレルミル最終
2スタンド又は3スタンドの圧下方向についてのマンド
レルミル下流側の肉厚測定結果に基づき、マンドレルミ
ル最終2スタンド又は3スタンドのロールギャップを調
整することにより偏肉の小さい管が得られることを究明
した。
【0021】或いは、(a)前記定式化された式に基づ
いて、絞り圧延機の出側における絞り圧延機の圧下方向
の偏肉量が最小となる、絞り圧延機の母管の偏肉量を逆
算し、(b)前記逆算された偏肉量の母管が得られるよう
に、絞り圧延機の圧下方向の絞り圧延機上流側(マンド
レルミル下流側)の肉厚測定結果に基づき、絞り圧延機
の圧下位置を調整することにより偏肉の小さい管が得ら
れることを究明した。
【0022】或いは、(a)絞り圧延機下流側の肉厚測
定結果に基づき、絞り圧延機の出側のマンドレルミル圧
下方向又は絞り圧延機圧下方向の偏肉量が最小となるよ
う、前記定式化された式によってマンドレルミル最終2
スタンド若しくは3スタンドのロールギャップ又は絞り
圧延機の圧下位置を調整すれば、偏肉の小さい管が得ら
れることを究明した。
【0023】なお、肉厚測定結果を反映させるタイミン
グは、測定された管が圧延されるときであってもよく、
前記測定された管が圧延された後に供給される管材を圧
延するときであってもよい。また、圧下位置の調整量
は、長手方向に亘って変更してもよい。
【0024】前述した本発明者らが見出した事実より、
一般的に、(1)絞り圧延機出側での偏肉量は、絞り圧
延機の外径加工率(外径圧下率)によって変化し、
(2)絞り圧延機入側の偏肉量を調整することにより、
絞り圧延機出側の偏肉量が変化するといえるが、これを
数式を用いて表すと次のようになる。
【数5】
【0025】上記式(1)における関数f1の一例とし
て、次式を選択した場合について、さらに詳細に説明す
る。
【数6】
【0026】本究明者らは、さらに鋭意試験研究を行っ
た結果、前記式(2)のように、ΔWT_S/WT−S
をΔWT_M/WT_Mに対して線形に、a及びbをρ
に対して線形に定式化した場合、定数c及びdの値は、
それぞれ次の範囲内であること、 −0.02≦c(j)≦0 ・・・(3) 0.9≦d(j)≦1.1 ・・・(4) 定数e及びfの値は、ミルの設置状況、管の寸法、材質
などにより異なるが、 −0.002≦e(j)≦0.002 ・・・(5) −0.03≦f(j)≦0.03 ・・・(6) の範囲内であることを見出した。
【0027】従って、絞り圧延機上流側(マンドレルミ
ル下流側)の肉厚測定結果に基づいて、マンドレルミル
最終2スタンド若しくは3スタンドのロールギャップ又
は絞り圧延機の圧下位置を調整する場合には、前記式
(2)のΔWT_Sを0にすることを目標として調整す
ればよく、このとき、ΔWT_Mの目標値は、式(2)
においてΔWT_S=0とすることにより、−b/a×
WT_Mとなる。よって、以下の式に従って、マンドレ
ルミル最終2スタンド若しくは3スタンドのロールギャ
ップ又は絞り圧延機の圧下位置を調整すればよい。
【数7】
【0028】また、絞り圧延機下流側の肉厚測定結果に
基づいて、マンドレルミル最終2スタンド若しくは3ス
タンドのロールギャップ又は絞り圧延機の圧下位置を調
整する場合にも、式(2)のΔWT_Sを0にすること
を目標として調整すればよく、以下の式に従えばよい。
【数8】
【0029】以上では、ΔWT_S/WT−SをΔWT
_M/WT_Mに対して線形に、a及びbをρに対して
線形に定式化した場合について詳細に説明したが、もち
ろん他の一般的な関数を選んでもよく、さらに、関数の
値は管材質にも影響を受けることを考慮すれば、前記肉
厚測定結果に基づく圧下位置調整法は、次のように表す
ことができる。
【0030】(1)絞り圧延機上流側(マンドレルミル
下流側)の肉厚測定結果に基づいて、マンドレルミル最
終2スタンド若しくは3スタンドのロールギャップ又は
絞り圧延機の圧下位置を調整する場合
【数9】 ここで、前述した式(7)のようなケースでb(j)≒
0とみなせることを考慮すれば、上記式(9)は、近似
的に以下の式で表すことができる。
【数10】
【0031】(2)絞り圧延機下流側の肉厚測定結果に
基づいて、マンドレルミル最終2スタンド若しくは3ス
タンドのロールギャップ又は絞り圧延機の圧下位置を調
整する場合
【数11】 ここで、前述した式(8)のようなケースで、WT_S
≒WT_Mとなる場合が多いことを考慮すれば、上記式
(11)は、近似的に以下の式で表すことができる。
【数12】
【0032】本発明は、本発明者らが見出した前述の新
しい知見に基づき案出されたものであり、絞り圧延機の
出側において偏肉の小さい管を製造し得る、継ぎ目無し
管の圧延装置および圧延制御方法を提供するものであ
る。
【0033】すなわち、本願の第1発明は、複数の孔型
ロールスタンドを具備し、内面工具を用いずに管の外径
を調整する圧延機と、該圧延機の下流側に配置され、該
圧延機の圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5
箇所以上の前記管の肉厚を測定する熱間肉厚測定装置と
を備えることを特徴とする継ぎ目無し管の圧延装置であ
る。
【0034】本願の第2発明は、複数の孔型ロールスタ
ンドを具備し、内面工具を用いずに管の外径を調整する
圧延機と、該圧延機の上流側に配置され、該圧延機の圧
下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以上の
前記管の肉厚を測定する熱間肉厚測定装置とを備えるこ
とを特徴とする継ぎ目無し管の圧延装置である。
【0035】本願の第3発明は、複数の孔型ロールスタ
ンドを具備し、該孔型ロールスタンドが形成するロール
孔型配列内にマンドレルバーが配置され、管を圧延する
リトラクト方式のマンドレルミルと、該マンドレルミル
の下流側に直列配置され、前記マンドレルバーから前記
管を引き抜くエキストラクタ又は前記管の外径を調整す
る圧延機と、前記エキストラクタ又は前記圧延機の下流
側に配置され、前記マンドレルミルの圧下方向の前記管
の肉厚又は前記管の周方向5箇所以上の前記管の肉厚を
測定する熱間肉厚測定装置とを備えることを特徴とする
継ぎ目無し管の圧延装置である。
【0036】本願の第4発明は、複数の孔型ロールスタ
ンドを具備し、該孔型ロールスタンドが形成するロール
孔型配列内にマンドレルバーを配置され、管を圧延する
リトラクト方式のマンドレルミルと、該マンドレルミル
の下流側に直列配置され、前記マンドレルバーから前記
管を引き抜くエキストラクタ又は前記管の外径を調整す
る圧延機と、前記マンドレルミルと、前記エキストラク
タ又は前記圧延機との間に配置され、前記マンドレルミ
ルの圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所
以上の前記管の肉厚を測定する熱間肉厚測定装置とを備
えることを特徴とする継ぎ目無し管の圧延装置である。
【0037】本願の第5発明は、前記第1発明におい
て、前記熱間肉厚測定装置で測定した前記圧延機の圧下
方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以上の前
記管の肉厚に基づき、前記圧延機の圧下位置を調整する
圧延制御装置を備えることを特徴とする継ぎ目無し管の
圧延装置である。
【0038】本願の第6発明は、前記第2発明におい
て、前記熱間肉厚測定装置で測定した前記圧延機の圧下
方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以上の前
記管の肉厚に基づき、前記圧延機の圧下位置を調整する
圧延制御装置を備えることを特徴とする継ぎ目無し管の
圧延装置である。
【0039】本願の第7発明は、前記第3発明におい
て、前記熱間肉厚測定装置で測定した前記マンドレルミ
ルの圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所
以上の前記管の肉厚に基づき、前記マンドレルミルのロ
ールギャップを調整する圧延制御装置を備えることを特
徴とする継ぎ目無し管の圧延装置である。
【0040】本願の第8発明は、前記第4発明におい
て、前記熱間肉厚測定装置で測定した前記マンドレルミ
ルの圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所
以上の前記管の肉厚に基づき、前記マンドレルミルのロ
ールギャップを調整する圧延制御装置を備えることを特
徴とする継ぎ目無し管の圧延装置である。
【0041】本願の第9発明は、前記第1発明に係る圧
延装置において、前記熱間肉厚測定装置で測定した、前
記圧延機の圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向
5箇所以上の前記管の肉厚に基づき、前記圧延機の圧下
位置を調整することを特徴とする継ぎ目無し管の圧延制
御方法である。
【0042】本願の第10発明は、前記第2発明に係る
圧延装置において、前記熱間肉厚測定装置で測定した、
前記圧延機の圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方
向5箇所以上の前記管の肉厚に基づき、前記圧延機の圧
下位置を調整することを特徴とする継ぎ目無し管の圧延
制御方法である。
【0043】本願の第11発明は、前記第3発明に係る
圧延装置において、前記熱間肉厚測定装置で測定した、
前記マンドレルミルの圧下方向の前記管の肉厚又は前記
管の周方向5箇所以上の前記管の肉厚に基づき、前記マ
ンドレルミルのロールギャップを調整することを特徴と
する継ぎ目無し管の圧延制御方法である。
【0044】本願の第12発明は、前記第4発明に係る
圧延装置において、前記熱間肉厚測定装置で測定した、
前記マンドレルミルの圧下方向の前記管の肉厚又は前記
管の周方向5箇所以上の前記管の肉厚に基づき、前記マ
ンドレルミルのロールギャップを調整することを特徴と
する継ぎ目無し管の圧延制御方法である。
【0045】本願の第13発明は、前記第5発明又は第
7発明において、前記圧延制御装置が、前記圧延機の圧
下位置又は前記マンドレルミルの仕上スタンドのロール
ギャップを次式に基づいて調整することを特徴とする継
ぎ目無し管の圧延装置である。
【数13】 なお、前記「仕上スタンド」の語は、マンドレルミルの
各スタンドのうち、管材の各部位を圧延する最終のスタ
ンド、つまり、当該スタンドの孔型の溝底部で圧延され
た管材の部位が、それ以降のマンドレルミルのどのスタ
ンドでも圧延されない場合を意味するものとして使用す
る。特許請求の範囲及び以下の記載において、全て同様
である。
【0046】本願の第14発明は、前記第6発明又は第
8発明において、前記圧延制御装置が、前記圧延機の圧
下位置又は前記マンドレルミルの仕上スタンドのロール
ギャップを次式に基づいて調整することを特徴とする継
ぎ目無し管の圧延装置である。
【数14】
【0047】本願の第15発明は、前記第9発明又は第
11発明において、前記圧延機の圧下位置又は前記マン
ドレルミルのロールギャップを次式に基づいて調整する
ことを特徴とする継ぎ目無し管の圧延制御方法である。
【数15】
【0048】本願の第16発明は、前記第10発明又は
第12発明において、前記圧延機の圧下位置又は前記マ
ンドレルミルのロールギャップを次式に基づいて調整す
ることを特徴とする継ぎ目無し管の圧延制御方法であ
る。
【数16】
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照して説明する。図1は、前述した本
願の第1発明、第5発明、第9発明、第13発明及び第
15発明の一実施形態を示す構成図である。
【0050】図1において、11は複数個のスタンド#
1,…,#Nからなる3ロールの絞り圧延機、12はマ
ンドレルミルで圧延された母管、13は絞り圧延機11
の圧延ロールをそれぞれ示す。3ロールの絞り圧延機1
1の各スタンドにおけるロールは、3個の孔型口一ル1
3が120°間隔で組み込まれたものである。さらに、
絞り圧延機11の上流側からみて、例えば、奇数スタン
ドは図7(a)のように、偶数スタンドは図7(b)の
ように、隣接するスタンドでロールの圧下方向が60°
交差するように配置されている。母管12は、絞り圧延
機11のスタンド#1から順に、圧延ロール13によっ
て外径が絞り加工され、所定の管外径に仕上げられる。
【0051】また、図1において、14は絞り圧延機1
1の下流側に設置された熱間肉厚測定装置、15は演算
装置、16は絞り圧延機11の各ロール圧下装置をそれ
ぞれ示す。演算装置15及びロール圧下装置16によっ
て圧延制御装置が構成されている。演算装置15は、管
肉厚、材質、絞り圧延機11における外径加工率、及び
熱間肉厚測定装置14により測定された絞り圧延機11
の圧下方向の肉厚から、予め与えられた式に基づいて絞
り圧延機11の#1、#2スタンドにおける適切な母管
偏肉量を計算する。さらに、前記適切な母管偏肉量を与
えるために必要な絞り圧延機11の♯1、#2スタンド
の圧下位置の変更量を算出する。
【0052】絞り圧延機11の下流側に設置された熱間
肉厚測定装置14は、絞り圧延機11の奇数スタンド圧
下方向(3方向)及び偶数スタンド圧下方向(3方向)
の合計6方向の管肉厚を測定する。図9に示すように、
熱間肉厚測定装置14は、絞り圧延機11の圧下方向に
沿って、γ線発光器91とγ線受光器92とが対向配置
された構成であり、斯かる構成により管肉厚を測定する
ものである。
【0053】演算装置15に組み込まれている絞り圧延
機11の♯1、#2スタンドにおける適切な母管偏肉量
を計算する式と、前記適切な母管偏肉量を与えるために
必要な#1、♯2スタンドの圧下位置の変更量を求める
式とは、例えば以下のような試験によって定式化するこ
とができる。
【0054】図5に示すマンドレルミル56において、
まず通常の製造方法により、中空素管54を圧延する。
このとき、マンドレルミル圧延中に、マンドレルミル5
6の下流側で管54の上部管端部の外表面に人工疵を付
し、管54のどの方向をマンドレルミル56で圧下した
かが識別できるようにしておく。次に、マンドレルミル
56で圧延した母管を、図1の絞り圧延機11で絞り加
工し、絞り加工された管について、マンドレルミル最終
2スタンドの圧下方向に対応する肉厚T1、T1’、T
2及びT2’(図10(a))を計測する。ここで肉厚
計測された管を以降管Aという。
【0055】次に、前記管Aを圧延したときに使用した
中空素管と同一の寸法、材質からなる中空素管54を、
マンドレルミル56において、前記管Aを圧延したとき
と同一のマンドレルバー55を用い、次の点を除いて前
記管Aを圧延したときと同一の条件で圧延する。すなわ
ち、前記管Aを圧延したときと条件が異なるのは、マン
ドレルミル56のスタンド数をNとしたときに、#N−
1スタンドでは、圧延ロール58とマンドレルバー55
との間隙が0.5mm大きくなるように、逆に♯Nスタ
ンドでは、圧延ロール58とマンドレルバー55の間隙
が0.5mm小さくなるように、最終2スタンドのロー
ル圧下位置を調整する点である。なお、前記管Aを圧延
したときと同様に、マンドレルミル圧延中に、マンドレ
ルミル56の下流側で管54の上部管端部の外表面に人
工疵を付し、管54のどの方向をマンドレルミル56で
圧下したかを識別し得るようにしておく。次に、マンド
レルミル56で圧延した母管を、絞り圧延機11で絞り
加工し、絞り加工された管について、マンドレルミル最
終2スタンドの圧下方向に対応する肉厚T3、T3’、
T4及びT4’(図10(b))を計測する。
【0056】以上の試験により、絞り圧延機11で発生
する偏肉量と、絞り圧延機11の前で付与された1.O
mmの偏肉量が絞り圧延機11の出側でどの程度減少す
るかを以下の式で知ることができる。
【数17】
【0057】さらに、絞り圧延機11での外径加工率を
変えて同様の実験をすることにより、絞り圧延機11の
前で付与された1.Ommの偏肉量の絞り圧延機11の
出側での減少量(式(17)のa)及び絞り圧延機11の出
側の偏肉量(式(17)のb)を、外径加工量の関数で求め
ることができる。また、管の肉厚、材質毎に絞り加工さ
れた管の絞り圧延機11圧下方向の肉厚を測定すること
により、管の肉厚、材質毎の偏肉量を求めることができ
る。このようにして得られた以下の式(18)が、絞り
圧延機11の♯1、♯2スタンドにおける適切な母管偏
肉量を計算する式として、予め演算装置15に組み込ま
れている。
【数18】
【0058】なお、ΔWT_S/WT_SはΔWT_M
/WT_Mの関数であり、a及びbはρの関数である
が、式(18)では簡易的に、ΔWT_S/WT_SをΔW
T_M/WT_Mに対して線形とし、a及びbをρに対
して線形とした。本発明はこれに限るものではなく、前
記試験結果に基づき、例えば、以下の式(19)のような、
より厳密な式を演算装置15に組み込んでもよい。
【数19】
【0059】さらに、絞り圧延機11の#1スタンドの
圧下位置を変更して圧延する試験により、#1スタンド
の圧下位置を1mm変更したときの絞り圧延後の偏肉量
ΔWT_Sの変化量δ(#1)を測定し、#2スタンド
以降の絞り圧延機11での外径圧下率ρを用いて式(18)
を逆算すれば、#1スタンドの圧下位置を1mm変更し
た場合の絞り圧延機11の#1スタンドでの偏肉量変化
量p_S(♯1)を次式のように求めることができる。
【数20】
【0060】#2スタンドについても同様に、絞り圧延
機11の#2スタンドの圧下位置を変更して圧延する試
験により、#2スタンドの圧下位置を1mm変更したと
きの絞り圧延後の偏肉量ΔWT_Sの変化量δ(#2)
を測定し、#3スタンド以降の絞り圧延機11での外径
圧下率ρを用いて式(18)を逆算すれば、#2スタンドの
圧下位置を1mm変更した場合の絞り圧延機11の♯2
スタンドでの偏肉量変化量p_S(#2)を次式のよう
に求めることができる。
【数21】
【0061】絞り圧延機11の#1、#2スタンドにお
ける適切な母管偏肉量を与えるために必要な#1、#2
スタンドの圧下位置の変更量を求めるため、例えば上記
試験で得られた式(20)及び式(21)が予め演算装置15に
組み込まれている。
【0062】演算装置15は、熱間肉厚測定装置14で
測定した絞り圧延機11の♯1、#2スタンドの圧下方
向(6方向)それぞれの偏肉量ΔWT_Sから、式(18)
に基づき#1、#2スタンドで与えるべきそれぞれの偏
肉量ΔWT_Mを計算する。さらに、前記偏肉量ΔWT
_Mを得るために必要な#1、#2スタンドの圧下位置
の変更量を式(20)及び式(21)に基づき計算し、計算され
た#1、#2スタンドの圧下位置の変更量を絞り圧延機
11の各ロール圧下装置16に指令し、圧下位置が調整
される。
【0063】以上に説明した構成を整理すると、以下の
式(22)となる。
【数22】
【0064】上記のように構成されたことによって、絞
り圧延機11で絞り加工された管12の周方向の肉厚分
布に発生した偏肉は、管12の円周6方向に設置された
γ線発光器91とγ線受光器92とからなる熱間肉厚測
定装置14によって測定され、演算装置15に出力され
る。演算装置15は、熱間肉厚測定装置14から入力さ
れる所定圧下位置時の溝底部の肉厚と6方向の肉厚の平
均値との差として得られる偏肉量ΔWT_Sが0となる
♯1、#2スタンドでの偏肉量ΔWT_Mを式(18)に基
づき演算する。さらに、前記偏肉量ΔWT_Mを得るた
めに必要な、#1、♯2スタンドの圧下位置の変更量を
式(20)及び式(21)に基づき演算し、算出された圧下位置
の変更量を#1、#2スタンドの各ロール圧下装置16
に指令し、圧下位置を調整する。よって、圧下位置を調
整した後に圧延した管材の、絞り圧延機11の#1、#
2スタンドの各ロール圧下方向の肉厚分布は均一化さ
れ、管12の周方向における偏肉を抑制することができ
る。
【0065】次に、本願の第2発明、第6発明、第10
発明、第14発明及び第16発明の一実施の形態を図2
を参照して説明する。
【0066】図2において、21は複数個のスタンド#
1,…,#Nからなる3ロールの絞り圧延機、22はマ
ンドレルミルで圧延された母管、23は絞り圧延機21
の圧延ロールをそれぞれ示す。3ロールの絞り圧延機2
1の各スタンドにおけるロールは、3個の孔型ロール2
3が120°間隔で組み込まれたものである。さらに、
絞り圧延機21の上流側からみて、例えば、奇数スタン
ドは図7(a)のように、偶数スタンドは図7(b)の
ように、隣接するスタンドでロールの圧下方向が60°
交差するように配置されている。母管22は、絞り圧延
機21のスタンド#1から順に、圧延ロール23によっ
て外径が絞り加工され、所定の管外径に仕上げられる。
【0067】また、図2において、24は絞り圧延機2
1の上流側に設置された熱間肉厚測定装置、25は演算
装置、26は絞り圧延機21の各ロール圧下装置をそれ
ぞれ示す。演算装置25及びロール圧下装置26によっ
て圧延制御装置が構成されている。演算装置25は、管
肉厚、材質、絞り圧延機21における外径加工率、及び
熱間肉厚測定装置24により測定された絞り圧延機21
の圧下方向の肉厚から、予め与えられた式(18)に基づい
て絞り圧延機21の#1、♯2スタンドにおける適切な
母管偏肉量を計算する。さらに、前記適切な母管偏肉量
を与えるために必要な#1、#2スタンドの圧下位置の
変更量を式(20)及び式(21)に基づいて算出する。
【0068】絞り圧延機21の下流側に設置された熱間
肉厚測定装置24は、絞り圧延機21の奇数スタンド圧
下方向(3方向)及び偶数スタンド圧下方向(3方向)
の合計6方向の管肉厚を測定する。図9に示すように、
熱間肉厚測定装置14は、絞り圧延機21の圧下方向に
沿って、γ線発光器91とγ線受光器92とが対向配置
された構成であり、斯かる構成により管肉厚を測定する
ものである。
【0069】演算装置25には、式(18)、式(20)及び式
(21)が予め組み込まれている。演算装置25では、式(1
8)に基づき、絞り圧延機21の#1、#2スタンドで与
えるべきそれぞれの偏肉量ΔWT_Mが計算される。図
2の熱間肉厚測定装置24で測定した絞り圧延機21の
♯1、#2スタンドの圧下方向(6方向)それぞれの偏
肉量ΔWT_M’が前記偏肉量ΔWT_Mと異なる場合
には、#1、#2スタンドの圧下方向(6方向)それぞ
れの偏肉量ΔWT_M’を前記偏肉量ΔWT_Mに等し
くするために必要な♯1、#2スタンドの圧下位置の変
更量を式(20)及び式(21)に基づき計算する。さらに、前
記計算された#1、#2スタンドの圧下位置の変更量を
絞り圧延機21の各ロール圧下装置26に指令し、圧下
位置を調整する。
【0070】以上に説明した構成を整理すると、以下の
式(23)となる。
【数23】
【0071】上記のように構成されたことによって、絞
り圧延機21に供給された母管22の周方向の肉厚分布
に発生した偏肉は、母管22の円周6方向に設置された
γ線発光器91とγ線受光器92とからなる熱間肉厚測
定装置24によって測定され、演算装置25に出力され
る。演算装置25は、式(18)に基づき、絞り圧延機21
の出側の絞り圧延機21の圧下方向(6方向)の偏肉量
が0となる絞り圧延機#1、♯2スタンドでの偏肉量Δ
WT_Mを演算する。さらに、熱間肉厚測定装置24か
ら入力される絞り圧延機21の#1、#2スタンドの圧
下方向(6方向)それぞれの偏肉量ΔWT_M’と前記
#1,#2スタンドでの必要な偏肉量ΔWT_Mとの差
から、絞り圧延機21の出側の絞り圧延機21の圧下方
向(6方向)の偏肉量を0とするために必要な#1、#
2スタンドの圧下位置の変更量を式(20)及び式(21)に基
づき演算し、算出された圧下位置の変更量を#1、#2
スタンドの各口一ル圧下装置26に指令し、圧下位置を
調整する。よって、絞り圧延機21の#1、#2スタン
ドの各ロール圧下方向の肉厚分布は均一化され、管22
の周方向における偏肉を抑制することができる。
【0072】次に、本願の第3発明、第7発明、第11
発明、第13発明及び第15発明の一実施の形態を図3
を参照して説明する。
【0073】図3において、31は複数個のスタンド#
1,…,#Nからなるマンドレルミル、32はピアサー
で穿孔された中空素管(素管)、33はマンドレルバ
ー、34はマンドレルミル31の圧延ロール、35は複
数個のスタンド#1,・・・,#Nからなる3ロールのエ
キストラクタ又は絞り圧延機である。ピアサーで穿孔さ
れた素管32は、内部にマンドレルバー33が挿入さ
れ、マンドレルバー33の後端が保持装置(図示せず)
により一定速度に保持された状態で、マンドレルミル3
1においてマンドレルバー33と複数の孔型圧延ロール
34とにより延伸圧延される。マンドレルミル31での
圧延が完了した後、マンドレルバー33が停止し、母管
32は、エキストラクタ又は絞り圧延機35によってマ
ンドレルバー33から引き抜かれる。3ロールのエキス
トラクタ又は絞り圧延機35の各スタンドにおけるロー
ルは、3個の孔型ロール36が120°間隔で組み込ま
れたものである。さらに、エキストラクタ又は絞り圧延
機35の上流側からみて、例えば、奇数スタンドは図7
(a)のように、偶数スタンドは図7(b)のように、
隣接するスタンドでロールの圧下方向が60°交差する
ように配置されている。マンドレルミル31で圧延さ
れ、マンドレルバー33から引き抜かれた母管32は、
エキストラクタ又は絞り圧延機35のスタンド#1から
順に、圧延ロール36によって外径が絞り加工され、所
定の管外径に仕上げられる。
【0074】また、図3において、37はエキストラク
タ又は絞り圧延機35の下流側に設置された熱間肉厚測
定装置、38は演算装置、39はマンドレルミル31の
仕上げスタンドの各ロール圧下装置をそれぞれ示す。演
算装置38及びロール圧下装置39によって圧延制御装
置が構成されている。演算装置38は、管肉厚、材質、
エキストラクタ又は絞り圧延機35における外径加工
率、及び熱間肉厚測定装置37により測定されたマンド
レルミル31の圧下方向の肉厚から、予め与えられた式
(18)に基づいてマンドレルミル31出側における母管3
2の適切な偏肉量を計算する。さらに、前記適切な母管
偏肉量を与えるために必要なマンドレルミル31仕上げ
スタンドの圧下位置の変更量を求める。
【0075】エキストラクタ又は絞り圧延機35の下流
側に設置された熱間肉厚測定装置37は、マンドレルミ
ル31の仕上げ2又は3スタンドの圧下方向の管肉厚を
測定する。図9に示すように、熱間肉厚測定装置37
は、マンドレルミル31仕上げスタンドの圧下方向に沿
って、γ線発光器91とγ線受光器92とが対向配置さ
れた構成であり、斯かる構成により管肉厚を測定するも
のである。
【0076】演算装置38には、式(18)が予め組み込ま
れている。図3の熱間肉厚測定装置37で測定したマン
ドレルミル31仕上げ2又は3スタンドの圧下方向それ
ぞれの偏肉量ΔWT_Sから、演算装置38において、
式(18)に基づきマンドレルミル31出側で与えるべきそ
れぞれの方向の偏肉量ΔWT_Mが計算される。さら
に、演算装置38は、前記偏肉量ΔWT_Mを得るため
に必要な仕上げ2又は3スタンドの圧下位置の変更量を
計算し、該計算された圧下位置の変更量をマンドレルミ
ル31仕上げスタンドの各ロール圧下装置39に指令
し、圧下位置を調整する。
【0077】以上に説明した構成を整理すると、以下の
式(24)となる。
【数24】
【0078】上記のように構成されたことによって、エ
キストラクタ又は絞り圧延機35で絞り加工された管3
2の周方向の肉厚分布に発生した偏肉は、管32の円周
方向に設置されたγ線発光器91とγ線受光器92とか
らなる熱間肉厚測定装置37によって測定され、演算装
置38に出力される。演算装置38は、熱間肉厚測定装
置37から入力される所定圧下位置時のマンドレルミル
31溝底方向の肉厚と円周方向の肉厚の平均値との差と
して得られる偏肉量ΔWT_Sが0となるマンドレルミ
ル31出側での偏肉量ΔWT_Mを式(18)に基づき演算
する。さらに、前記偏肉量ΔWT_Mを得るために必要
なマンドレルミル31の仕上げ2又は3スタンドの圧下
位置の変更量を演算し、算出された圧下位置の変更量を
仕上げ2又は3スタンドの各ロール圧下装置39に指令
し、圧下位置を調整する。よって、圧下位置を調整した
後に圧延した管材において、マンドレルミル31の仕上
げ2又は3スタンドの各ロール圧下方向の肉厚分布は均
一化され、管32の周方向における偏肉を抑制すること
ができる。
【0079】次に、本願の第4発明、第8発明、第12
発明、第14発明及び第16発明の一実施の形態を図4
を参照して説明する。
【0080】図4において、41は複数個のスタンド#
1,…,#Nからなるマンドレルミル、42はピアサー
で穿孔された中空素管(素管)、43はマンドレルバ
ー、44はマンドレルミル41の圧延ロール、45は複
数個のスタンド#1,…,#Nからなる3ロールのエキ
ストラクタ又は絞り圧延機である。ピアサーで穿孔され
た素管42は、内部にマンドレルバー43が挿入され、
マンドレルバー43の後端が保持装置(図示せず)によ
り一定速度に保持された状態で、マンドレルミル41に
おいてマンドレルバー43と複数の孔型圧延ロール44
とにより延伸圧延される。マンドレルミル41での圧延
が完了した後、マンドレルバー43が停止し、母管42
は、エキストラクタ又は絞り圧延機45によってマンド
レルバー43から引き抜かれる。3ロールのエキストラ
クタ又は絞り圧延機45の各スタンドにおけるロール
は、3個の孔型ロール46が120°間隔で組み込まれ
たものである。さらに、エキストラクタ又は絞り圧延機
45の上流側からみて、例えば、奇数スタンドは図7
(a)のように、偶数スタンドは図7(b)のように、
隣接するスタンドでロールの圧下方向が60°交差する
ように配置されている。マンドレルミル41で圧延さ
れ、マンドレルバー43から引き抜かれた母管42は、
エキストラクタ又は絞り圧延機45のスタンド#1から
順に、圧延ロール46により外径が絞り加工され、所定
の管外径に仕上げられる。
【0081】また、図4において、47はマンドレルミ
ル41とエキストラクタ又は絞り圧延機45との問に設
置された熱間肉厚測定装置、48は演算装置、49はマ
ンドレルミル41の仕上げスタンドの各ロール圧下装置
をそれぞれ示す。演算装置48及びロール圧下装置49
によって圧延制御装置が構成されている。演算装置48
は、管肉厚、材質、エキストラクタ又は絞り圧延機45
における外径加工率、及び熱間肉厚測定装置47により
測定されたマンドレルミル41の圧下方向の肉厚から、
予め与えられた式(18)に基づいてマンドレルミル41出
側における適切な母管42の偏肉量を計算する。さら
に、前記適切な母管偏肉量を与えるために必要なマンド
レルミル41仕上げスタンドの圧下位置の変更量を求め
る。
【0082】マンドレルミル41とエキストラクタ又は
絞り圧延機45との間に設置された熱間肉厚測定装置4
7は、マンドレルミル41の仕上げ2又は3スタンドの
圧下方向の管肉厚を測定する。図9に示すように、熱間
肉厚測定装置47は、マンドレルミル41仕上げスタン
ドの圧下方向に沿って、γ線発光器91とγ線受光器9
2とが対向配置された構成であり、斯かる構成により管
肉厚を測定するものである。
【0083】演算装置48には、式(18)が予め組み込ま
れている。演算装置48は、式(18)に基づきマンドレル
ミル41仕上げスタンドで与えるべきそれぞれの偏肉量
ΔWT_Mを計算し、熱間肉厚測定装置47で測定した
マンドレルミル41仕上げ2又は3スタンドの圧下方向
それぞれの偏肉量ΔWT_M’が、前記偏肉量ΔWT_
Mと異なる場合には、仕上げ2又は3スタンドの圧下方
向それぞれの偏肉量ΔWT_M’を前記偏肉量ΔWT_
Mに等しくするために必要なマンドレルミル41仕上げ
スタンドの圧下位置の変更量を計算する。さらに、計算
された圧下位置の変更量をマンドレルミル41仕上げス
タンドの各ロール圧下装置49に指令し、圧下位置を調
整する。
【0084】以上に説明した構成を整理すると、以下の
式(25)となる。
【数25】
【0085】上記のように構成されたことによって、エ
キストラクタ又は絞り圧延機45に供給された母管42
の周方向の肉厚分布に発生した偏肉は、母管42の円周
方向に設置されたγ線発光器91とγ線受光器92とか
らなる熱間肉厚測定装置47によって測定され、演算装
置48に出力される。演算装置48は、式(18)に基づ
き、エキストラクタ又は絞り圧延機45の出側のマンド
レルミル41仕上げ2又は3スタンドの圧下方向の偏肉
量が0となるマンドレルミル41出側での偏肉量ΔWT
_Mを演算する。さらに、熱間肉厚測定装置47から入
力されるマンドレルミル41仕上げ2又は3スタンドの
圧下方向それぞれの偏肉量ΔWT_M’と前記マンドレ
ルミル41出側での必要な偏肉量ΔWT_Mとの差か
ら、エキストラクタ又は絞り圧延機45の出側のマンド
レルミル41仕上げ2又は3スタンドの圧下方向の偏肉
量を0とするために必要なマンドレルミル41仕上げ2
又は3スタンドの圧下位置の変更量を演算する。算出さ
れた圧下位置の変更量をマンドレルミル41の仕上2又
は3スタンドの各ロール圧下装置26に指令し、圧下位
置を調整する。よって、圧下位置を調整した後に圧延し
た管材において、マンドレルミル41の仕上げ2又は3
スタンドの各ロール圧下方向の肉厚分布は均一化され、
管42の周方向における偏肉を抑制することができる。
【0086】なお、本願の第1〜第16発明において、
熱間肉厚測定装置の測定方向は、測定方向が十分多い
(5方向以上)場合には、マンドレルミル又は絞り圧延
機の圧下方向に合致していなくてもよい。つまり、補間
やフーリエ変換等を利用することにより、マンドレルミ
ル又は絞り圧延機の圧下方向の肉厚を推定し、該推定値
を使用することも可能である。
【0087】例えば、熱間肉厚測定装置の測定方向が、
図11における0°、40°、80°、120°、16
0°、200°、240°、280°及び320°の9
方向であり、マンドレルミル又は絞り圧延機の圧下方向
の1つが図11の45°の場合、斯かる45°方向の肉
厚は、次の式で推測できる。 45°方向の肉厚=(40°方向の肉厚×35+80°方向の肉厚×5)/40・・・(26 )
【0088】ここで、補間又はフーリエ変換により圧下
方向の肉厚を推定する際に、5方向以上の肉厚を測定す
る必要があるのは、以下の理由による。すなわち、サン
プリング定理によると、フーリエ変換を用いてn次の偏
肉量(周方向肉厚分布のうち、管断面を一周するとき
に、一定周期で肉厚がn回の最大値をもつ肉厚分布成
分)を抽出するには、周方向2n+1箇所の肉厚の値が
必要となる。ここで、マンドレルミルの圧下量変更によ
り制御できる偏肉量の次数は、2ロールの場合には2次
であり、2×2+1=5方向の肉厚があれば、マンドレ
ルミル圧下方向の肉厚を推定することができる。つま
り、補間又はフーリエ変換により2ロールマンドレルミ
ルの圧下方向の肉厚を推定するには、5方向以上の肉厚
を測定すればよいことになる。
【0089】また、説明を簡単にするために、本願の第
1、第2、第5、第6、第9、第10、第13〜第16
発明に対応する上記実施形態においては、絞り圧延機の
圧下位置調整スタンドを#1、♯2に限定したが、本発
明はこれに限るものではなく、#1、#2以外の外径加
工を行うスタンドで圧下位置を調整してもよいし、#
1、#2と#1、#2以外のスタンドとの両方の圧下位
置を調整してもよい。絞り圧延機の複数のスタンドで圧
下位置を調整する場合は、以下の式(27)又は式(28)のよ
うに、各スタンドで付与する偏肉量の和が修正すべき偏
肉量となるようにすればよい。
【数26】
【0090】また、本願の第1〜第16発明において、
肉厚測定結果を反映させるタイミングは、測定された管
が圧延されるときであってもよく、前記測定された管が
圧延された後に供給される管材を圧延するときであって
もよく、また、圧下位置の調整量は、長手方向に亘って
変更してもよい。
【0091】さらに、以上の説明では、絞り圧延機は3
ロールとしたが、絞り圧延機が2ロール又は4ロール以
上であっても、同様の方法で偏肉を抑制することが可能
である。また、マンドレルミルは2ロール又は2ロール
の下流側に4ロールスタンドを1つだけ併設したミルと
したが、3ロールマンドレルミルや、2スタンド以上の
4ロールマンドレルミル等であっても、同様の方法で偏
肉を抑制することができる。
【0092】また、本願の第1、第2、第5、第6、第
9、第10、第13〜第16発明については、マンドレ
ルミルラインのみならず、プラグミルラインにおいても
適用可能である。
【0093】以下、実施例を説明することにより、本発
明の特徴をより一層明らかにする。外径320.Om
m、肉厚30.Ommの素管を、圧下方向を交互に90
°交差させて連続配置された5スタンドの2ロールミル
で圧延し、次いで、前記2ロールミルの圧下方向に対し
て45°傾斜させた4方向からロールミルで圧延するマ
ンドレルミルで、外径276.Omm、肉厚15.Om
mに延伸圧延した後、8スタンドからなる3ロール絞り
圧延機により外径219.Omm、肉厚16.2mmに
圧延した。
【0094】(実施例1:本発明法A)対象材が圧延さ
れる前に、対象材が圧延されるのと同様の条件の下にマ
ンドレルミルで延伸圧延し、絞り圧延機で定径圧延した
後、絞り圧延機の下流側の熱間肉厚測定装置で測定した
絞り圧延機#1、#2スタンドの圧下方向(6方向)そ
れぞれの偏肉量ΔWT_Sから、式(18)に基づき絞り圧
延機#1、#2スタンドで与えるべきそれぞれの偏肉量
ΔWT_Mを計算した。次に、前記偏肉量ΔWT_Mを
得るために必要な前記絞り圧延機#1、♯2スタンドの
圧下位置の変更量を式(20)及び式(21)に基づき計算し、
計算された圧下位置の変更量により前記絞り圧延機#
1、#2スタンドの圧下位置を調整した。この状態で対
象材をマンドレルミルで延伸圧延し、絞り圧延機で定径
圧延した。
【0095】(実施例2:本発明法B)マンドレルミル
で延伸圧延した後、式(18)に基づき、絞り圧延機#1、
#2スタンドで与えるべきそれぞれの偏肉量ΔWT_M
を計算した。次に、絞り圧延機の上流側の熱間肉厚測定
装置で測定した絞り圧延機#1、#2スタンドの圧下方
向(6方向)それぞれの偏肉量ΔWT_M’が、前記偏
肉量ΔWT_Mと異なる場合には、絞り圧延機♯1、#
2スタンドの圧下方向(6方向)それぞれの偏肉量ΔW
T_M’を前記偏肉量ΔWT_Mに等しくするために必
要な#1、♯2スタンドの圧下位置の変更量を式(20)及
び式(21)に基づき計算した。計算された絞り圧延機#
1、#2スタンドの圧下位置の変更量により、絞り圧延
機の各ロール圧下位置を調整し、絞り圧延機で定径圧延
した。
【0096】(実施例3:本発明法C)対象材が圧延さ
れる前に、対象材が圧延されるのと同様の条件の下にマ
ンドレルミルで延伸圧延し、絞り圧延機で定径圧延した
後、絞り圧延機の下流側の熱間肉厚測定装置で測定した
マンドレルミル仕上げ3スタンドの圧下方向(8方向)
それぞれの偏肉量ΔWT_Sから、式(18)に基づきマン
ドレルミル出側で与えるべきそれぞれの方向の偏肉量Δ
WT_Mを計算した。次に、前記偏肉量ΔWT_Mを得
るために必要な前記マンドレルミル仕上げ3スタンドの
圧下位置の変更量を計算し、計算された圧下位置の変更
量によりマンドレルミル仕上げスタンドの各ロール圧下
位置を調整した。この状態で対象材をマンドレルミルで
延伸圧延し、絞り圧延機で定径圧延した。
【0097】(実施例4:本発明法D)マンドレルミル
で延伸圧延した後、式(18)に基づき、マンドレルミル仕
上げスタンドで与えるべきそれぞれの偏肉量ΔWT_M
を計算した。次に、マンドレルミル下流側の熱間肉厚測
定装置で測定したマンドレルミル仕上げ3スタンドの圧
下方向(8方向)それぞれの偏肉量ΔWT_M’が、前
記偏肉量ΔWT_Mと異なる場合には、マンドレルミル
仕上げ3スタンドの圧下方向(8方向)それぞれの偏肉
量ΔWT_M’を前記偏肉量ΔWT_Mに等しくするた
めに必要な仕上げスタンドの圧下位置の変更量を計算し
た。計算されたマンドレルミル仕上げスタンドの圧下位
置の変更量により、マンドレルミル仕上げスタンドの各
ロール圧下位置を調整し、絞り圧延機で定径圧延した。
【0098】(実施例5:本発明法E)対象材が圧延さ
れる前に、対象材が圧延されるのと同様の条件の下にマ
ンドレルミルで延伸圧延し、絞り圧延機で定径圧延した
後、絞り圧延機の下流側の熱間肉厚測定装置で測定した
絞り圧延機#1、#2スタンドの圧下方向(6方向)及
びマンドレルミル仕上げ3スタンドの圧下方向(8方
向)それぞれの偏肉量ΔWT_Sから、式(18)に基づき
絞り圧延機#1、#2スタンド及びマンドレルミル仕上
げ3スタンドで与えるべきそれぞれの方向の偏肉量ΔW
T_Mを計算した。次に、前記偏肉量ΔWT_Mを得る
ために必要な前記絞り圧延機♯1、♯2スタンドの圧下
位置の変更量を式(20)及び式(21)に基づき計算し、さら
に前記偏肉量ΔWT_Mを得るために必要な前記マンド
レルミル仕上げ3スタンドの圧下位置の変更量を計算し
た。計算された絞り圧延機#1、#2スタンドの圧下位
置の変更量及びマンドレルミル仕上げ3スタンドの圧下
位置の変更量により、前記#1、#2スタンドの圧下位
置及び前記仕上げスタンドの各ロール圧下位置を調整し
た。この状態で対象材をマンドレルミルで延伸圧延し、
絞り圧延機で定径圧延した。
【0099】(比較例1:従来法)比較例として、マン
ドレルミルの下流側で肉厚測定を行い、マンドレルミル
仕上げスタンドの各ロール圧下位置を、マンドレルミル
の出側で管が真円に近くなるように調整する特開平8−
71616号に示された従来法で圧延した。
【0100】上記本発明法A、本発明法B、本発明法
C、本発明法D、本発明法E、及び従来法のそれぞれに
ついて肉厚分布を比較した結果を表1に示す。
【表1】
【0101】表1に示すように、マンドレルミルの下流
側又は絞り圧延機の上流側の肉厚測定結果によりマンド
レルミル又は絞り圧延機の圧下位置を調整した本発明法
B及びDは、従来法と比較して、偏肉率は3%程度改善
された。また、絞り圧延機の下流側の肉厚測定結果によ
りマンドレルミル又は絞り圧延機の圧下位置を調整した
本発明法A及びCは、従来法と比較して、偏肉率は4%
程度改善された。さらに、絞り圧延機の下流側の肉厚測
定結果によりマンドレルミル及び絞り圧延機の圧下位置
を調整した本発明法Eは、従来法と比較して、偏肉率は
5%程度改善された。
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
マンドレルミルの下流側又は内面工具を用いずに管の外
径を調整する圧延機の上流側若しくは下流側に、前記マ
ンドレルミルの圧下方向又は前記圧延機の圧下方向の肉
厚を測定する熱間肉厚測定装置を備えるため、その測定
結果に基づき,圧延機の圧下位置又はマンドレルミルの
各ロール圧下位置を調整することにより、円周方向の肉
厚分布の均一な管が得られるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明(第1発明)の一実施形態に
係る圧延装置を示す概略構成図である。
【図2】 図2は、本発明(第2発明)の一実施形態に
係る圧延装置を示す概略構成図である。
【図3】図3は、本発明(第3発明)の一実施形態に係
る圧延装置を示す概略構成図である。
【図4】 図4は、本発明(第4発明)の一実施形態に
係る圧延装置を示す概略構成図である。
【図5】図5は、マンネスマンーマンドレルミル方式に
よる継ぎ目無し鋼管の製造工程の説明図である。
【図6】 図6は、真円孔型ロールでのロールギャップ
と孔型形状との関係を示し、(a)は孔型ロールとマン
ドレルバーの間隔が円周方向で均一の場合、(b)はロ
ールギャップを締めた場合をそれぞれ表す。
【図7】 図7は、3ロール絞り圧延機の隣接スタンド
のロール配置の説明図であり、(a)は奇数スタンド
(b)は偶数スタンドをそれぞれ表す。
【図8】 図8は、角張り位相の説明図であり、(a)
は負の角張り位相を示す周方向角度と増肉率との関係、
(b)は正の角張り位相を示す周方向角度と増肉率との
関係を表す。
【図9】 図9は、γ線による熱間肉厚測定の原理を示
す説明図である。
【図10】 図10は、γ線による熱間肉厚測定の方向
を示す説明図である。
【図11】 図11は、角度方向の呼称の説明図であ
る。
【符号の説明】
11,21,35,45,57 絞り圧延機 12,22,32,42,54,76 素管 13,23,36,46,75 絞り圧延機の圧
延ロール 14,24,37,47 熱間肉厚測定装
置 15,25,38,48 演算装置 16,26 絞り圧延機の圧
延ロールの圧下装置 31,41,56 マンドレルミル 33,43,55,62 マンドレルバー 34,44,58,61 マンドレルミル
の圧延ロール 39,49 マンドレルミル
の圧延ロールの圧下装置 51 ビレツト 52 加熱炉 53 ピアサー 58 製品 63 溝底部 64 フランジ部 91 γ線発光器 92 γ線受光器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21B 37/78 B21B 37/12 115B

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の孔型ロールスタンドを具備し、内
    面工具を用いずに管の外径を調整する圧延機と、 該圧延機の下流側に配置され、該圧延機の圧下方向の前
    記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以上の前記管の肉
    厚を測定する熱間肉厚測定装置とを備えることを特徴と
    する継ぎ目無し管の圧延装置。
  2. 【請求項2】 複数の孔型ロールスタンドを具備し、内
    面工具を用いずに管の外径を調整する圧延機と、 該圧延機の上流側に配置され、該圧延機の圧下方向の前
    記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以上の前記管の肉
    厚を測定する熱間肉厚測定装置とを備えることを特徴と
    する継ぎ目無し管の圧延装置。
  3. 【請求項3】 複数の孔型ロールスタンドを具備し、該
    孔型ロールスタンドが形成するロール孔型配列内にマン
    ドレルバーが配置され、管を圧延するリトラクト方式の
    マンドレルミルと、 該マンドレルミルの下流側に直列配置され、前記マンド
    レルバーから前記管を引き抜くエキストラクタ又は前記
    管の外径を調整する圧延機と、 前記エキストラクタ又は前記圧延機の下流側に配置さ
    れ、前記マンドレルミルの圧下方向の前記管の肉厚又は
    前記管の周方向5箇所以上の前記管の肉厚を測定する熱
    間肉厚測定装置とを備えることを特徴とする継ぎ目無し
    管の圧延装置。
  4. 【請求項4】 複数の孔型ロールスタンドを具備し、該
    孔型ロールスタンドが形成するロール孔型配列内にマン
    ドレルバーを配置され、管を圧延するリトラクト方式の
    マンドレルミルと、 該マンドレルミルの下流側に直列配置され、前記マンド
    レルバーから前記管を引き抜くエキストラクタ又は前記
    管の外径を調整する圧延機と、 前記マンドレルミルと、前記エキストラクタ又は前記圧
    延機との間に配置され、前記マンドレルミルの圧下方向
    の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以上の前記管
    の肉厚を測定する熱間肉厚測定装置とを備えることを特
    徴とする継ぎ目無し管の圧延装置。
  5. 【請求項5】 前記熱間肉厚測定装置で測定した前記圧
    延機の圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇
    所以上の前記管の肉厚に基づき、前記圧延機の圧下位置
    を調整する圧延制御装置を備えることを特徴とする請求
    項1に記載の継ぎ目無し管の圧延装置。
  6. 【請求項6】 前記熱間肉厚測定装置で測定した前記圧
    延機の圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇
    所以上の前記管の肉厚に基づき、前記圧延機の圧下位置
    を調整する圧延制御装置を備えることを特徴とする請求
    項2に記載の継ぎ目無し管の圧延装置。
  7. 【請求項7】 前記熱間肉厚測定装置で測定した前記マ
    ンドレルミルの圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周
    方向5箇所以上の前記管の肉厚に基づき、前記マンドレ
    ルミルのロールギャップを調整する圧延制御装置を備え
    ることを特徴とする請求項3に記載の継ぎ目無し管の圧
    延装置。
  8. 【請求項8】 前記熱間肉厚測定装置で測定した前記マ
    ンドレルミルの圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周
    方向5箇所以上の前記管の肉厚に基づき、前記マンドレ
    ルミルのロールギャップを調整する圧延制御装置を備え
    ることを特徴とする請求項4に記載の継ぎ目無し管の圧
    延装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の圧延装置において、 前記熱間肉厚測定装置で測定した、前記圧延機の圧下方
    向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以上の前記
    管の肉厚に基づき、前記圧延機の圧下位置を調整するこ
    とを特徴とする継ぎ目無し管の圧延制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の圧延装置において、 前記熱間肉厚測定装置で測定した、前記圧延機の圧下方
    向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以上の前記
    管の肉厚に基づき、前記圧延機の圧下位置を調整するこ
    とを特徴とする継ぎ目無し管の圧延制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の圧延装置において、 前記熱間肉厚測定装置で測定した、前記マンドレルミル
    の圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以
    上の前記管の肉厚に基づき、前記マンドレルミルのロー
    ルギャップを調整することを特徴とする継ぎ目無し管の
    圧延制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項4に記載の圧延装置において、 前記熱間肉厚測定装置で測定した、前記マンドレルミル
    の圧下方向の前記管の肉厚又は前記管の周方向5箇所以
    上の前記管の肉厚に基づき、前記マンドレルミルのロー
    ルギャップを調整することを特徴とする継ぎ目無し管の
    圧延制御方法。
  13. 【請求項13】 前記圧延制御装置は、前記圧延機の圧
    下位置又は前記マンドレルミルの仕上スタンドのロール
    ギャップを次式に基づいて調整することを特徴とする請
    求項5又は7に記載の継ぎ目無し管の圧延装置。 【数1】
  14. 【請求項14】 前記圧延制御装置は、前記圧延機の圧
    下位置又は前記マンドレルミルの仕上スタンドのロール
    ギャップを次式に基づいて調整することを特徴とする請
    求項6又は8に記載の継ぎ目無し管の圧延装置。 【数2】
  15. 【請求項15】 前記圧延機の圧下位置又は前記マンド
    レルミルのロールギャップを次式に基づいて調整するこ
    とを特徴とする請求項9又は11に記載の継ぎ目無し管
    の圧延制御方法。 【数3】
  16. 【請求項16】 前記圧延機の圧下位置又は前記マンド
    レルミルのロールギャップを次式に基づいて調整するこ
    とを特徴とする請求項10又は12に記載の継ぎ目無し
    管の圧延制御方法。 【数4】
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