JP2001293075A - ホルマリンガス消臭機能を有する人工観葉植物 - Google Patents

ホルマリンガス消臭機能を有する人工観葉植物

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JP2001293075A
JP2001293075A JP2000110504A JP2000110504A JP2001293075A JP 2001293075 A JP2001293075 A JP 2001293075A JP 2000110504 A JP2000110504 A JP 2000110504A JP 2000110504 A JP2000110504 A JP 2000110504A JP 2001293075 A JP2001293075 A JP 2001293075A
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compound
deodorant
artificial
formaldehyde
foliage plant
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Yoshie Inagaki
由江 稲垣
Toshiji Tamaoki
利治 玉置
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シックハウス症候群の起因物質の一つとして
のホルムアルデヒドを効率よく、また、実用的な速度で
消臭し、ホルムアルデヒドを再放散させる恐れが無く、
かつインテリアとしての美観も有する人工観葉植物を提
供する。 【解決手段】 人工観葉植物を構成する繊維質の一部に
ホルマリンガス消臭能を有する第一級アミノ基を有する
化合物、ヒドラジド化合物または2個もしくは3個の窒
素原子を有する複素環化合物の何れか一つの消臭剤を付
与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シックハウス症候
群の起因物質の一つとされるホルマリンガスに対して、
非常に速い速度で作用し、吸着されたホルムアルデヒド
を再放散することがない消臭性能を有する人工観葉植物
に関する。
【0002】
【従来の技術】快適生活を目指した生活環境の多様化に
伴い、ニオイに対する人間の関心が非常に高まり、タバ
コのような身近な悪臭を除去したいという欲求が広がり
つつある。悪臭を繊維構造体で取り除くという目的を達
成せんとして、特開平2−157040号公報では、繊
維形成能を有する熱可塑性高分子化合物と消臭剤とを主
成分とする繊維原料を溶融紡糸する方法、また、後加工
においては、消臭剤をポリウレタン系樹脂組成物を介し
て付与する方法(特開平2−269875号公報など)
や、ポリエステル樹脂を用いる方法(特開平7−216
751号公報など)によって、アンモニア、硫化水素な
どの悪臭成分を除去することの可能な繊維構造体が開発
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、近年、シックハ
ウス症候群の起因物質の一つとして、ホルムアルデヒド
が取りざたされている。しかしながら、上記技術で用い
られているような従来の吸着タイプの消臭剤では、ホル
ムアルデヒドを効率よく、また、実用的な速度で消臭す
ることは非常に困難であり、且つ、気温、湿度などの変
化により、吸着されたホルムアルデヒドを再放散させる
恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、ホルムアルデヒドに対して、非常に速い
速度で作用し、吸着されたホルムアルデヒドを再放散す
ることがない化学反応タイプの消臭剤として、ホルマリ
ンガス消臭能を有する第一級アミノ基を有する化合物、
ヒドラジド化合物または2個もしくは3個の窒素原子を
有する複素環化合物の何れか一つの消臭剤を人工観葉植
物の繊維質の一部に加工し、室内にインテリアとして置
くことができる意匠性のあるホルマリン消臭人工観葉植
物を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における繊維質とは、従来
公知の天然繊維、再生繊維、合成繊維からな織物、編
物、不織布等である。なかでも、繊維強度及び耐光性の
面から、ポリエステル繊維からなるものが特に好まし
い。
【0006】好ましく用いられるポリエステル繊維とし
ては、テレフタル酸を主たるジカルボン酸成分とし、少
なくとも1種のグリコール、好ましくはエチレングリコ
ール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコ
ールなどから選ばれた少なくとも1種のアルキレングリ
コールを主たるグリコール成分とするポリエステルから
なるポリエステル繊維を例示することができる。かかる
ポリエステル繊維は、必要に応じて第三成分が共重合及
び/またはブレンドによって変性されていても良い。ま
た必要に応じて任意の添加剤、例えば触媒、着色防止
剤、耐熱剤、難燃剤、酸化防止剤、無機微粒子などが含
まれていても構わない。
【0007】本発明においては、上記ポリエステル繊維
は、必要に応じて、綿、羊毛などの天然繊維、レーヨ
ン、アセテートなどの再生繊維及びポリエステル繊維以
外の合成繊維との混紡、交編、交織品などになして使用
されても構わない。
【0008】本発明において使用する消臭剤としては、
ホルムアルデヒドに対して化学的に反応して消臭作用す
る第一級アミノ基を有する有機化合物、またはホルムア
ルデヒドに対して化学的に反応して消臭作用するヒドラ
ジド化合物、またはホルムアルデヒドに対して化学的に
反応して消臭作用する2個もしくは3個の窒素原子を有
する窒素原子含有複素環化合物を用いることが肝要であ
る。なかでも窒素原子含有複素環化合物としては、特に
アゾール化合物、アジン化合物、1−アミノピロリジン
化合物が好ましい。例えばアゾール化合物としては、ジ
アゾール化合物、トリアゾール化合物、チアジアゾール
化合物が挙げられ、アジン化合物としては、ジアジン化
合物、トリアジン化合物、ピリダジン化合物などが挙げ
られる。用いるべき化合物は何れも、ホルムアルデヒド
に対して、化学的に反応し得る窒素含有の有機化合物で
あり、ホルムアルデヒドをすばやく吸着し、再放散しな
いので消臭剤として機能する。化学反応にて、消臭作用
を示すことにより、消臭速度が非常に速く、かつ再放散
のない消臭効果を得る事が出来る。また、吸着タイプの
消臭剤では、濃度勾配が低くなるため、速度的に実用性
のなかったごく微量のホルマリンガスの消臭に対しても
性能を発揮する。
【0009】本発明で使用する消臭剤の量は、繊維質重
量に対して0.5〜10重量%の範囲が好ましく、より
好ましくは、0.5〜5重量%の範囲、さらに好ましく
は、1〜3重量%の範囲である。
【0010】本発明において繊維質に消臭剤を付与する
方法は、通常用いられているいずれの付与方法でも適用
できるが、一例としてバインダーを用いて繊維質に固着
させる方法が挙げられる。
【0011】本発明において消臭剤を固着させるための
バインダーとしては、特に制限がなく、アクリル酸エス
テル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコー
ン樹脂、メラミン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹
脂あるいはそのプレポリマーなどすべての樹脂が使用で
きるが、風合い面から、アクリル酸エステル樹脂、ウレ
タン樹脂及びそのプレポリマーが特に好ましい。
【0012】消臭剤及びバインダー樹脂は、水、ヘプタ
ン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ミネラルタ─ペン、
イソプロピルアルコ─ル等の有機溶剤に溶解して使用し
てもよいし、そのまま水中に自己乳化するか、または適
当な乳化剤、例えば高級アルコ─ルの硫酸エステル塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコ─ルポリオ
キシアルキレン付加物、高級脂肪酸ポリオキシアルキレ
ン付加物、高級脂肪酸ソルビタンエステル等を用いて水
中に乳化して使用することができる。
【0013】本発明における消臭剤の付与は、人工観葉
植物を形成する繊維質の原綿、糸、織編物、不織布いず
れの段階でも行うことができる。消臭剤及びバインダー
樹脂の付与方法については、浸漬法、パッドドライ法、
スプレー法、コーティング法、ラミネート法などいずれ
の方法によっても行うことができ、前記繊維質の原綿、
糸、織編物、不織布等の繊維構造物の形態、樹脂溶液の
種類によって適宜選択できる。
【0014】
【実施例】以下に実施例を用いて、本発明を詳細に説明
する。なお、%は特に断らない限り重量基準である。消
臭性の評価は、臭気成分であるホルマリンの初期濃度を
15ppm、と設定し、人工観葉植物完成品 1体、総
量90L、測定時間30分、60分、120分で容器中
の臭気成分残存濃度を検知管にて測定し消臭率として算
出した。
【0015】また、再放散性の確認については、消臭試
験終了後、消臭ボックス内の空気を全て新鮮なものに入
れ換え、ヒーターを用いて、周りから40℃に加温し、
60分後に、再放出するホルムアルデヒドの濃度と消臭
した濃度の比率から再放散率として計算した。結果はす
べて表1に示す。
【0016】[実施例1]通常ポリエステル繊維100%
織物(目付100g/m2)を用い、ウレタン樹脂エラ
ストロンMF−25(第一工業製薬製)1.0重量%、
ヒドラジド化合物(大塚化学製 消臭剤H6000)
0.5重量%を含む水分散液でパッディング処理(we
t.pick.up100%)し、130℃で3分間乾
燥し、180℃で1分間熱処理した。この時の水分散液
の付着量は100g/m2であり、最終的な消臭剤ヒド
ラジド化合物の付着量は0.5g/m2である。本基布
にアクリル樹脂(帝国化学製 A−3611)をバイン
ダーとして顔料コーティングを行った後、人工観葉植物
用基布とし、溶融カッティングにより葉形状に切断、ポ
リエチレンを素材とする葉軸をウレタン系接着剤にて接
着し、人工観葉植物の葉とした。なお人工観葉植物の葉
の大きさは、1枚あたり270cm2であり、人工観葉
植物完成品には、前記の葉を12枚用いた。
【0017】[実施例2]実施例1と同様の織物を用い、
顔料コーティング時の加工液に対して、ヒドラジド化合
物(大塚化学製 消臭剤H6000)を1.0重量%添
加し、コーティング量がWet状態で50g/m2とな
るようにコーティングした以外は、実施例1と同様の工
程にて、人工観葉植物を完成させた。
【0018】[実施例3]実施例1と同様の織物を用い、
顔料コーティング、カッティングの後に、アクリル樹脂
(帝国化学製 A−3611)1.0%、ヒドラジド化
合物(大塚化学製 消臭剤H6000)2.0%を含む
水分散液をスプレー法により、Wet状態で50g/m
2となるように加工した以外は、実施例1と同様の工程
にて、人工観葉植物を完成させた。最終的な消臭剤とし
てのヒドラジド化合物の付着量は1g/m2である。
【0019】[実施例4]実施例1と同様の織物を用い、
消臭剤をヒドラジド化合物の代わりに、ポリビニルアミ
ン(三菱化学製:分子量約6万)を用いたほかは、実施
例1と同様の処理を行い、人工観葉植物を得た。この時
の水分散液の付着量は100g/m2であり、最終的な
消臭剤としてのビニルアミンの付着量は0.5g/m2
である。
【0020】[実施例5]実施例1と同様の織物を用い、
消臭剤をヒドラジド化合物の代わりに、1,2,4−ト
リアゾール(試薬:アルドリッチ製)を用いたほかは、
実施例1と同様の処理を行い、人工観葉植物を得た。こ
の時の水分散液の付着量は100g/m 2であり、最終
的な消臭剤としての1,2,4−トリアゾールの付着量
は0.5g/m2である。
【0021】[比較例1]実施例1と同様の織物を用い、
消臭剤を添加しなかったほかは、実施例1と同様の処理
を行い、人工観葉植物を完成させた。
【0022】[比較例2]実施例1と同様の織物を用い、
消臭剤をヒドラジド化合物の変わりに、活性炭を用いた
ほかは、実施例1と同様の処理を行い、人工観葉植物を
完成させた。この時の水分散液の付着量は100g/m
2であり、最終的な活性炭の付着量は0.5g/m2であ
る。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の人工観葉植物は、シックハウス
症候群の起因物質の一つとされるホルマリンガスに対し
て、非常に速い速度で作用する消臭剤を付与しているの
で、実用的な速度でホルマリンガスを消臭することがで
き、しかも再放散の恐れがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 13/355 D06M 13/355 13/422 13/422 Fターム(参考) 4C080 AA06 BB02 CC02 CC12 HH05 JJ05 KK08 LL10 LL20 MM18 NN26 4D020 AA08 BA16 BB07 CC14 4L033 AC10 BA45 BA49 BA56 BA57

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維質から構成された人工観葉植物にお
    いて、該繊維質の一部にホルマリンガス消臭能を有する
    第一級アミノ基を有する化合物、ヒドラジド化合物また
    は2個もしくは3個の窒素原子を有する複素環化合物の
    何れか一つの消臭剤が付与されていることを特徴とする
    人工観葉植物。
  2. 【請求項2】 2個もしくは3個の窒素原子を有する複
    素環化合物である消臭剤がアゾール化合物またはアジン
    化合物であることを特徴とする請求項1記載の人工観葉
    植物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008012113A3 (de) * 2006-07-27 2008-03-13 Basf Ag Verwendung von holzwerkstoffen enthaltend polyamin zur senkung des formaldehydgehalts in der umgebungsluft

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008012113A3 (de) * 2006-07-27 2008-03-13 Basf Ag Verwendung von holzwerkstoffen enthaltend polyamin zur senkung des formaldehydgehalts in der umgebungsluft
RU2443735C2 (ru) * 2006-07-27 2012-02-27 Басф Се Применение содержащих полиамин древесных материалов для снижения содержания формальдегида в окружающем воздухе

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