JP2001292996A - 超音波内視鏡 - Google Patents

超音波内視鏡

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JP2001292996A
JP2001292996A JP2000115561A JP2000115561A JP2001292996A JP 2001292996 A JP2001292996 A JP 2001292996A JP 2000115561 A JP2000115561 A JP 2000115561A JP 2000115561 A JP2000115561 A JP 2000115561A JP 2001292996 A JP2001292996 A JP 2001292996A
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Takaaki Takemoto
高昭 武本
Shiyouki Adachi
勝貴 安達
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超音波振動子部を挿入部の先端部から突出させ
た状態又は先端部に収納した状態のどちらでも超音波検
査を行える超音波内視鏡を提供すること。 【解決手段】超音波内視鏡1の挿入部2を構成する先端
構成部7には超音波観察を行うための超音波振動子部3
0を収納する振動子部収納空間部21が形成されてい
る。先端構成部7の外表面の一部には振動子部収納空間
部21に連通し、この振動子部収納空間部21に超音波
振動子部10を収納したとき、この超音波振動子部10
の外表面の一部が先端構成部7の外表面上に位置する切
欠部7bが形成されている。この切欠部7bは挿入部長
手軸方向に対して略平行に形成されており、進退操作ノ
ブ3eの進退操作に応じて突没する際、この超音波振動
子部30の外周面部が切欠部7bの開口端部を案内にし
て進退移動する。つまり、この切欠部7bは、観察用及
び案内用を兼用している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に挿入され
挿入部の先端部にメカニカル走査型の超音波振動子を備
えた超音波内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波振動子から生体組織内に超
音波パルスを繰り返し送信し、この生体組織から反射さ
れる超音波パルスのエコーを同一、或いは、別体に設け
た超音波振動子で受信して、この超音波パルスを送受信
する方向を徐々にずらすことによって、生体内の複数の
方向から収集した情報を可視像の超音波診断画像として
表示する超音波診断装置が種々提案されている。
【0003】そして、近年では体腔内の深部を内視鏡及
び超音波によって観察の行える超音波内視鏡も種々提案
されており、特公昭63−1050号公報には体腔内の
病変部等の観察部位を観察しながら正確、かつ容易に超
音波発振体の走査面をその病変部に誘導して密着させ正
確に超音波検査を行うことができるように超音波発振体
を必要に応じ挿入部の先端部から外方に向けて突出構造
とした体腔内検査用超音波スキャナ装置が示されてい
る。
【0004】また、特開平1−249041号公報には
管腔臓器内への挿入を容易かつ確実に行え、超音波振動
子部を挿入部の先端部から外方に突出させることなく、
輪切り状の超音波断層像を得るため、挿入部中心軸に対
し略直交する方向の略全周に超音波ビームを出射し、か
つ入射するようにした超音波送受信窓部を設け、前方視
野方向を有する観察光学系を挿入部中心軸に対して略平
行となるように前記超音波振動子部に並設した体腔内超
音波内視鏡が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
公昭63−1050号公報の体腔内検査用超音波スキャ
ナ装置では超音波発振体の走査面を必要に応じ挿入部の
先端部から外方に向けて突出させて病変部等、観察部位
の超音波検査を行うようにしていたので、病変部等を必
ず挿入部の先端側に配置しなければならなかった。
【0006】一方、前記特開平1−249041号公報
の体腔内超音波内視鏡では観察光学系を挿入部中心軸に
対して略平行となるように前記超音波振動子部に対して
並設させていたので360°にわたる輪切り状の超音波
断層像を得られるない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、観察部位と挿入部との位置関係によって、必要に
応じて超音波振動子部を挿入部の先端部から突出させた
状態又は先端部に収納した状態のどちらでも超音波検査
を行える超音波内視鏡を提供することを目的にしてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波内視鏡
は、体腔内に挿入される挿入部と、この挿入部の先端部
に位置して対物光学系や照明光学系などを内蔵するとと
もに、この先端構成部から突没自在な超音波振動子部を
収納する振動子部収納空間を設けた先端構成部とを具備
する超音波内視鏡であって、前記先端構成部外表面の一
部に前記振動子部収納空間に連通し、この振動子部収納
空間に前記超音波振動子部を収納したとき、この超音波
振動子部の外表面の一部が前記先端構成部外表面上に位
置する切欠部を形成している。
【0009】この構成によれば、超音波振動子部を挿入
部の先端部から突出させた状態での超音波検査又は超音
波振動子部を先端部に収納した状態での超音波検査を状
況に応じて選択的に行える。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図3は本発明の一実施
形態に係り、図1は超音波内視鏡の構成を示す説明図、
図2は超音波内視鏡の先端部分の構成を説明する図、図
3は超音波振動子部の先端構成部に対する動作を説明す
る図である。
【0011】図2(a)は超音波内視鏡の先端部分を正
面から見たときの図、図2(b)は超音波内視鏡の先端
部分の構成を示す断面図、図3(a)は超音波振動子部
を先端構成部の振動子部収納空間部に収納した状態を示
す図、図3(b)は超音波振動子部を先端構成部から突
出させた状態を示す図、図3(c)は図3(b)のA矢
視図である。
【0012】図1に示すように本実施形態の超音波内視
鏡1は、体腔内に挿入される可撓性を有する挿入部2
と、この挿入部2の基端部に連結された把持部を兼ねる
主操作部3と、この主操作部3の後端部に設けられ駆動
ユニットを内蔵した副操作部4と、前記主操作部3の側
部から延出し基端部に図示しない光源装置に着脱自在に
接続される光源用コネクタ5aを備え、この光源用コネ
クタ5aの側部に図示しないカメラコントロールユニッ
トから延出するカメラケーブル(不図示)が接続される
電気コネクタ部5bを設けたユニバーサルコード5と、
前記副操作部4の側部から延出し基端部に図示しない超
音波診断観測装置に着脱自在に接続される超音波用コネ
クタ6aを備えた超音波コード6とで主に構成されてい
る。
【0013】前記挿入部2は、先端側から順に、硬質な
部材で形成された先端構成部7、例えば上下左右方向に
湾曲自在な湾曲部8、柔軟で細長なシースで形成された
可撓管部9を連接して構成されている。本実施形態の超
音波内視鏡1は、挿入部2を構成する先端構成部7から
突没する超音波振動子部30内に後述する超音波振動子
を内蔵している。
【0014】前記超音波観測装置には超音波振動子の制
御を行う駆動制御部及び超音波振動子との信号の送受を
行う信号処理部等が備えられており、この超音波観測装
置で生成された映像信号を表示装置に出力することによ
って超音波画像の観察を行えるようになっている。
【0015】前記主操作部3には例えば穿刺針などの処
置具を前記挿入部2内を挿通して図2(a)に示す先端
構成部7の先端面7aで開口する処置具導出口11が出
口になる処置具挿通用チャンネルへの入り口となる処置
具挿入口3aや前記湾曲部8を所望の方向に湾曲操作す
る湾曲操作ノブ3bや送気及び送水の操作を行う送気・
送水ボタン3c、吸引を行う吸引ボタン3d、前記超音
波振動子部30を突没操作する進退操作ノブ3eが設け
られている。一方、前記副操作部4には超音波画像や内
視鏡光学画像を静止させたり、写真を撮るためのリモー
トスイッチ4aが複数設けられている。
【0016】図2(a)及び図2(b)に示すように前
記超音波内視鏡1の挿入部2を構成する先端構成部7に
は超音波観察を行うための超音波振動子部30を収納す
る収納空間となる振動子部収納空間部21が形成されて
いる。そして、前記先端構成部7の外表面の一部には前
記振動子部収納空間部21に連通し、この振動子部収納
空間部21に前記超音波振動子部10を収納したとき、
この超音波振動子部10の外表面の一部が前記先端構成
部7の外表面上に位置する切欠部7bが形成されてい
る。
【0017】この切欠部7bは挿入部長手軸方向に対し
て略平行に形成されており、前記超音波振動子部30が
前記進退操作ノブ3eの進退操作に応じて突没する際、
この超音波振動子部30の外周面部が前記切欠部7bの
開口端部を案内にして進退移動するようになっている。
つまり、この切欠部7bは、観察用及び案内用を兼用し
ている。
【0018】また、前記先端構成部7には前記振動子部
収納空間部21に併設して観察部位をとらえる観察光学
系10が所定の位置に接着剤或いはビス等によって一体
的に配置固定されている。この観察光学系10は、観察
部位の光学像を図示しないCCDの撮像面に結像させる
複数の光学レンズ10aと、これら光学レンズ10a保
持するレンズ枠10b等で構成されている。
【0019】図2(a)に示すように前記先端構成部7
の先端面7aには処置具を観察部位に導く処置具導出口
11、観察光学系を構成する観察用レンズカバー12や
照明光学系を構成する2つの照明用レンズカバー13及
び前記レンズカバー12,13の表面に付着した汚物や
体液等を排除する液体、或いはこのレンズカバー12,
13の表面に付着した液体を吹き飛ばす空気などを噴出
するノズル14が所定位置に配設されている。
【0020】図2(b)に示すように前記先端構成部7
の基端部外周には前記湾曲部8を構成する第1湾曲駒8
aが固設されており、この第1湾曲駒8aに複数の湾曲
駒8b,…,8bが回動自在に連接している。これら回
動自在に構成された湾曲駒8a,8b,…,8bの外周
には網管8c及び外皮チューブ8dが被覆されている。
また、前記先端構成部7には口金15が固設されてお
り、この口金15には挿入部2内を挿通するガイドチュ
ーブ16の一端部が糸巻き接着等によって固定されてい
る。なお、前記湾曲駒8aには図示しない湾曲ワイヤが
所定の位置に固定されている。
【0021】前記超音波振動子部30は、超音波の出射
方向が挿入部長手軸に対して直交する超音波振動子31
と、この超音波振動子31が配置固定される曲面部32
aと細長な軸部32bとを備えた略Y字形状で後述する
フレキシブルシャフトからの回転駆動力によって回転す
る振動子ホルダ32と、この振動子ホルダ32の軸部3
2bが遊嵌する貫通孔を有し、先端側に雌ネジを形成し
た凹部を有する断面形状が略凸字形状で例えばステンレ
ス鋼などの金属部材で形成された振動子部本体33と、
前記振動子ホルダ32の軸部32bが摺動自在に挿通配
置され、前記振動子部本体33の凹部に形成されている
雌ネジに螺合する雄ネジを外周面に形成した大径部34
aと前記振動子部本体33の貫通孔内に係入配置される
小径部34bとを有する滑り軸受部材34と、この振動
子部本体33のの先端側に糸巻き接着等によって固定配
置されるポリメチルペンテンやポリエチレン、ポリエー
テルブロックアミド等、超音波透過性に優れた材質で形
成された先端キャップ35と、この先端キャップ35内
に例えば流動パラフィン、水、カルボキシルメチルセル
ロース水溶液、KYゼリー等の超音波伝達媒体を封入す
る際に着脱される前記先端キャップ35に螺合するネジ
部を有する蓋体36とで主に構成されている。この蓋体
36の先端キャップ空間側には超音波振動子31の端部
を配置可能にする逃がし凹部36aが形成してある。
【0022】前記振動子部本体33の基端側凸部には超
音波振動子部30を、前記進退操作ノブ3eの操作に応
じて先端構成部7に対して突没させる進退部材である例
えば、ステンレス等の細径の金属素線を網状に形成し、
絶縁性の樹脂部材に一体成形によって層構造に形成した
ブレード付き等伸縮性を小さくした進退用シース37の
先端部が例えば糸巻き接着によって固定されている。そ
して、この進退用シース37は、前記ガイドチューブ1
6内を挿通して操作部3まで延出している。
【0023】また、振動子部本体33の側周面所定位置
には前記進退用シース37の進退移動にしたがって前記
超音波振動子部30を挿入部長手軸方向にスムーズに案
内移動させるためのガイドネジ38が螺合固定されてい
る。このガイドネジ38の基端部は、前記振動子部収納
空間部21の前記切欠部7bに対向する内周面に挿入部
長手軸方向に形成された案内溝7cに配置されている。
【0024】前記振動子部本体33の先端側凹部には図
示しない駆動装置の回転駆動力を伝達する中空構造のフ
レキシブルシャフト39の一端部が固定されている。こ
のフレキシブルシャフト39内には前記超音波振動子3
1から延出して、前記超音波振動子31を駆動制御する
駆動信号や超音波振動子31受信した信号を伝送する信
号ケーブル31aが挿通配置されている。そして、この
フレキシブルシャフト39は、前記進退用シース37内
に遊嵌した状態で挿通配置されている。
【0025】なお、前記切欠部7bの開口幅寸法は、前
記振動子部収納空間部21から超音波振動子部30が図
2(a)で示す矢印方向に脱落することを防止するよう
に、前記超音波振動子部30を構成する先端キャップ3
5の外径寸法より小さく、且つ観察に十分な走査範囲を
確保し、前記振動子部収納空間部21の洗滌性を考慮し
て洗滌プラシを挿通することが可能な寸法に設定してあ
る。
【0026】符号40は超音波振動子31から出射され
る超音波が振動子部収納空間部21の内面で反射するの
を防止する超音波反射防止部材である。符号41は汚物
等が挿入部2内に侵入するのを防止する第1Oリングで
ある。符号42は先端キャップ35内に封入された超音
波伝達媒体がフレキシブルシャフト39側に漏れたり、
進退用シース37内に摺動性を向上させる目的で封入し
た潤滑油が先端キャップ内に漏れることを防止する第2
Oリングである。符号43は振動子部本体と滑り軸受部
剤との隙間を通って超音波伝達媒体や潤滑油が漏れるこ
とを防止する第3Oリングである。符号44は摺動性を
向上させる目的で封入する潤滑油が封入される進退用シ
ース37の空間部に連通する透孔を封止する封止ネジで
ある。
【0027】上述のように構成した超音波内視鏡1の作
用を説明する。図3(a)に示すように前記超音波振動
子部30を前記先端構成部7に形成した振動子部収納空
間部21に収納した状態にし、前記超音波内視鏡1の観
察光学系10を構成する観察用レンズカバー12を通し
て得られる内視鏡画像を観察しながら挿入部2を目的観
察部位まで挿入していく。
【0028】そして、前記超音波振動子部30を先端構
成部7内に収めたままの状態で超音波走査を行う場合に
は前記観察用レンズカバー12を通して目的観察部位の
位置を確認した後、フレキシブルシャフト39を回転さ
せてることによって、振動子ホルダ32に固定されてい
る超音波振動子31を回転させて超音波を出射させると
ともに、湾曲操作や捻じり操作等の手元操作を適宜行っ
て、前記先端構成部7に形成されている切欠部7bを目
的観察部位に配置する。このことによって、目的観察部
位の超音波画像が図示しない表示装置に表示されて観察
を行える。
【0029】一方、前記超音波振動子部30を先端構成
部7に対して突出させた状態にして超音波走査を行う場
合には、フレキシブルシャフト39を回転させてること
によって、振動子ホルダ32に固定されている超音波振
動子31を回転させて超音波を出射させるとともに、前
記観察用レンズカバー12を通して目的観察部位の観察
を行いながら主操作部3に設けた進退操作ノブ3eを操
作する。
【0030】すると、前記超音波振動子部30が切欠部
7b及び案内溝7cを案内にして先端構成部7より徐々
に突出して、図3(b)及び図(c)に示すように前記
超音波振動子部30が先端構成部7から突出した状態に
なって目的観察部位に配置される。このことによって、
目的観察部位の360°全周にわたる超音波画像が図示
しない表示装置に表示されて観察を行える。
【0031】このように、先端構成部に設けた超音波振
動子部を収納する振動子部収納空間部に挿入部長手軸方
向に対して略平行な観察用及び案内用を兼ねる切欠部を
形成したことによって、超音波振動子部を振動子部収納
空間部内に収納した状態における所定走査範囲の超音波
観察及び超音波振動子部を振動子部収納空間部から突出
させた状態にして360°に渡る超音波観察を観察部位
の状況に応じて選択的に行うことができる。
【0032】また、振動子ホルダの軸部を、振動子部本
体に螺合によって配置固定可能な滑り軸受部材で回動自
在に保持したことによって、従来の一般的な構成であっ
た軸部の回動を保持するベアリング、このベアリングが
脱落することを防止する押さえ部材、この押さえ部材を
固定保持する止めナット等の固定部材を不要にして硬質
長の短縮化を図ることができるとともに、組立性を大幅
に向上させることができる。
【0033】また、先端キャップの蓋体の先端キャップ
内部空間側に、先端キャップ内に配置された超音波振動
子の一部が配置されることを可能にした逃がし凹部を形
成したことによって超音波振動子の径寸法を小径に形成
することなく先端キャップの短縮化を図ることができる
なお、前記先端構成部7に形成した切欠部7bを介して
振動子部収納空間部21に体腔壁や粘膜が入り込むこと
を防止するため、この切欠部7bを塞ぐように前記先端
構成部7の全周に渡って略パイプ形状のカバー部材を配
置するようにする。
【0034】このとき、前記カバー部材を例えば弾性を
有するゴム等の弾性部材で形成する際には図4(a)の
弾性カバーと先端構成部との関係を説明する図に示すよ
うにこの弾性カバー45が先端構成部7から脱落するの
を防止するため、この先端構成部7の外周面にカバー部
材装着凹部46を形成する。このことによって、図4
(b)の弾性カバー装着状態を示す図に示すように弾性
カバー45を先端構成部へ配置した状態にして挿入部2
を目的部位までスムーズに挿入させることができる。ま
た、図4(c)の弾性カバーを装着した先端構成部から
超音波振動子部が突出した状態を示す図に示すように先
端構成部7から超音波振動子部30を突出させた状態に
して360°全周にわたる超音波観察を行うことができ
る。
【0035】前記カバー部材を超音波透過性を有する例
えば、低密度ポリエチレンやポリメチルペンテン等の弾
性の低い部材で形成する際には図4(d)の超音波透過
性カバーと先端構成部との関係を説明する図に示すよう
に超音波透過性カバー47を先端構成部7に装着した
際、粘着シート48等によって固定する。このことによ
って、先端構成部の振動子部収納空間部に超音波振動子
部を配置させた状態にして目的観察部位の超音波観察を
行うことができる。
【0036】尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。
【0037】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0038】(1)体腔内に挿入される挿入部と、この
挿入部の先端部に位置して対物光学系や照明光学系など
を内蔵するとともに、この先端構成部から突没自在な超
音波振動子部を収納する振動子部収納空間を設けた先端
構成部とを具備する超音波内視鏡において、前記先端構
成部外表面の一部に前記振動子部収納空間に連通し、こ
の振動子部収納空間に前記超音波振動子部を収納したと
き、この超音波振動子部の外表面の一部が前記先端構成
部外表面上に位置する切欠部を形成した超音波内視鏡。
【0039】(2)前記切欠部を挿入部長手軸方向に対
して略平行に形成し、この切欠部に沿って前記超音波振
動子部が進退移動する付記1記載の超音波内視鏡。
【0040】(3)前記切欠部の幅寸法は、超音波振動
子部を構成する先端キャップの外径寸法より幅狭で、且
つ観察に十分で洗滌プラシが挿通する寸法である付記1
記載の超音波内視鏡。
【0041】(4)前記切欠部を覆う先端カバー部材を
前記先端構成部に着脱自在に配置した付記1記載の超音
波内視鏡。
【0042】(5)前記先端カバー部材は、弾性部材で
ある付記4記載の超音波内視鏡。
【0043】(6)前記先端カバー部材は、超音波透過
性部材である付記4記載の超音波内視鏡。
【0044】(7)体腔内に挿入される挿入部と、この
挿入部の先端部に位置して対物光学系や照明光学系など
を内蔵するとともに、この先端構成部から突没自在な超
音波振動子部を収納する振動子部収納空間を設けた先端
構成部と、前記超音波振動子部を突没操作する進退部材
とを具備する超音波内視鏡において、前記進退部材と挿
入部内孔との水密を図る水密部材を振動子部収納空間部
の近傍に設けた超音波内視鏡。
【0045】(8)超音波を出射する超音波振動子と、
この超音波振動子が固定されフレキシブルシャフトから
の回転駆動力を伝達される軸部を有する回転自在な振動
子ホルダと、この振動子ホルダの軸部が遊嵌する貫通孔
を有し、先端側に雌ネジを形成した凹部を有する振動子
部本体と、前記軸部が摺動自在に挿通配置され、前記振
動子部本体の凹部に形成されている雌ネジに螺合する雄
ネジを外周面に形成した大径部と、前記振動子部本体の
貫通孔内に係入配置される小径部を有する滑り軸受部材
と、この振動子部本体の先端側に固定配置される超音波
透過性を有する先端キャップと、この先端キャップ内に
超音波伝達媒体を封入する際に着脱される蓋体と、を具
備する超音波内視鏡の超音波振動子部。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、観
察部位と挿入部との位置関係によって、必要に応じて超
音波振動子部を挿入部の先端部から突出させた状態又は
先端部に収納した状態のどちらでも超音波検査を行える
超音波内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の一実施形態に係り、
図1は超音波内視鏡の構成を示す説明図
【図2】超音波内視鏡の先端部分の構成を説明する図
【図3】超音波振動子部の先端構成部に対する動作を説
明する図
【図4】先端カバー部材とこの先端カバー部材が装着さ
れる先端構成部とを説明する図
【符号の説明】
1…超音波内視鏡 2…挿入部 7…先端構成部 7b…切欠部 21…振動子部収納空間部 30…超音波振動子部 31…超音波振動子 37…進退用シース 39…フレキシブルシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 勝貴 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C061 DD03 FF35 4C301 AA02 BB03 BB28 BB30 EE13 FF05 GA01 GA15 GA16 GB40 GC02 GC03 GC04 GC15 GC23

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入される挿入部と、この挿入
    部の先端部に位置して対物光学系や照明光学系などを内
    蔵するとともに、この先端構成部から突没自在な超音波
    振動子部を収納する振動子部収納空間を設けた先端構成
    部とを具備する超音波内視鏡において、 前記先端構成部外表面の一部に前記振動子部収納空間に
    連通し、この振動子部収納空間に前記超音波振動子部を
    収納したとき、この超音波振動子部の外表面の一部が前
    記先端構成部外表面上に位置する切欠部を形成したこと
    を特徴とする超音波内視鏡。
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