JP2001292862A - 電動オットマン装置 - Google Patents

電動オットマン装置

Info

Publication number
JP2001292862A
JP2001292862A JP2000115020A JP2000115020A JP2001292862A JP 2001292862 A JP2001292862 A JP 2001292862A JP 2000115020 A JP2000115020 A JP 2000115020A JP 2000115020 A JP2000115020 A JP 2000115020A JP 2001292862 A JP2001292862 A JP 2001292862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ottoman
frame
sliding
side plate
electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000115020A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kogure
暮 雅 明 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Johnson Controls Automotive Systems KK
Original Assignee
Johnson Controls Automotive Systems KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Johnson Controls Automotive Systems KK filed Critical Johnson Controls Automotive Systems KK
Priority to JP2000115020A priority Critical patent/JP2001292862A/ja
Priority to US09/835,846 priority patent/US20010048239A1/en
Priority to EP01109521A priority patent/EP1147939A3/en
Publication of JP2001292862A publication Critical patent/JP2001292862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートクッションの前端側に設けたオットマ
ンを展開時に前方に迫り出させる際に、安定した摺動を
確保する。 【解決手段】 シートクッション2の前端部にオットマ
ン本体10を略垂直状態で収納する。オットマン本体1
0をコ字状の支持フレーム12にスライダ19A及び1
9Bを介して摺動フレーム14を摺動自在に配設する。
オットマン本体10は展開時に第1のリンク機構9で前
方に移動しながら傾斜角が略水平状態となるように回動
され、直線駆動機構22で駆動される第2のリンク機構
28で展開されると共に、摺動フレーム14が前方に迫
り出される。スライダ19A及び19Bは、係止部と側
板部19bと短側板部19cとでL字状に形成され、側
板部19b及び短側板部19cに弾性爪が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
の前部にオットマンを前方に展開可能に設け、このオッ
トマンを展開機構で足載せ位置及び収納位置間で移動さ
せるようにした電動オットマン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動オットマン装置としては、例
えば特開平9−206157号公報に記載されたものが
ある。この従来例には、前後方向に延びるように配設さ
れたスライダーの可動レールを電動駆動機構で前後動さ
せることによって平板状に形成された6本のリンク腕で
構成されるリンク機構を動作させ、これによって足載せ
台を収納姿勢と足載せ姿勢との間で姿勢変更可能に構成
した椅子の足載せ台の姿勢変更装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
姿勢変更装置にあっては、足載せ台即ちオットマンを電
動駆動機構によって収納姿勢と足載せ姿勢との間で姿勢
変更が可能であるが、足載せ台とスライダーとの間を連
結するリンク機構が6本の平板状のリンク腕を組合わせ
て構成されているので、構成が複雑となる欠点を有して
いた。
【0004】また、足載せ台をシートクッションの前端
に前方に突出させて装着しているので、例えば車両の前
席に適用する場合に、オットマンが収納位置にある状態
でも前方に突出しており、足元の前方空間が狭いという
未解決の課題があり、これを解決するためには、オット
マンの足載せ位置側への展開時に、これに同期して前方
に迫り出す摺動体を設けることにより、オットマンをシ
ートクッションの下部に収納することが可能となる。
【0005】このように、オットマンに摺動体を設ける
場合には、摺動体をガイドフレームで進退自在に案内す
る必要があるが、ガイドフレームで摺動体を支持する必
要があるため、ガイドフレームを長く形成せざるを得
ず、摺動体とガイドフレームとの間の摺動抵抗が大きく
なり、オットマンを展開させるために大きな駆動力を必
要とするという未解決の課題がある。この未解決の課題
を解決するために、摺動体とガイドフレームとの間に隙
間を設けることが考えられるが、隙間を設けると摺動体
が蛇行することになり、摺動時に異音が発生したり、摺
動抵抗が変動して安定した駆動を行うことができないと
いう未解決の課題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記従来例の未
解決の課題に着目してなされたものであり、ガイドフレ
ームと摺動体との間の摺動抵抗を低減させると共に、異
音の発生を防止して安定した摺動を確保することができ
る電動オットマン装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたものであり、請求項1に係る電動オット
マン装置は、シートクッションの前部にオットマンを展
開可能に配設し、該オットマンを電動駆動機構によって
足載せ位置及び収納位置間で展開させるようにした電動
オットマン装置において、前記オットマンは前記シート
クッションの前部に形成された収納凹部に収納された収
納位置から足載せ位置に展開されるオットマン本体と、
該オットマン本体に進退自在に配設された摺動体と、該
摺動体とオットマン本体との間に配設した合成樹脂製の
スライダとで構成されていることを特徴とする。
【0008】この請求項1に係る発明では、オットマン
本体と摺動体との間に合成樹脂製のスライダが配設され
ていることにより、オットマン本体に対して摺動体を摺
動させる際に、摺動抵抗を減少させて、安定した摺動を
確保することができる。
【0009】また、請求項2に係る電動オットマン装置
は、請求項1に係る発明において、前記スライダは、摺
動体を構成するフレームに嵌合可能に構成されていると
共に、オットマン本体側の断面コ字状のガイドフレーム
の少なくとも隣接する2つのフレーム部に係合する弾性
爪を備えていることを特徴とする。
【0010】この請求項2に係る発明では、スライダを
摺動体に確実に嵌合させることにより、ガタの発生を防
止すると共に、弾性爪がガイドフレームの2つのフレー
ム部に係合することにより、ガイドフレームとの間のガ
タを防止して、安定した摺動を確保する。
【0011】更に、請求項3に係る電動オットマン装置
は、請求項2に係る発明において、前記スライダは、先
端に摺動体のフレームの開放端に係合する係止部を形成
すると共に、中央部に弾性爪を有する側板部と、該側板
部の係止部とは反対側に直角に連接し、前記フレームの
係合孔に係合するボス部及び弾性爪を有する短側板部と
でL字状に形成されていることを特徴とする。
【0012】この請求項3に係る発明においては、最初
に係止部を摺動体のフレームの開放端に係止させた状態
で、スライダを係止部を回動中心として回動させて、ボ
ス部をフレームの係合孔に係合させるだけで、スライダ
を摺動体に容易に装着することができると共に、係止
部、側板部及び短側板部がコ字状のフレームにガタを生
じることなく接触させることができ、より安定した摺動
を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる電動オット
マン装置を図面に基づいて説明する。図1乃至図9
(a),(b),(c)は本発明に係わる電動オットマ
ン装置の実施の形態を夫々示すもので、図1は概略斜視
図、図2は図1の側面図であり、図中、1は車両の助手
席のシートであって、シートクッション2とその後端側
に例えば図示しないリクライニング機構によって傾斜可
能なシートバック3と、シートクッション2の前端部に
形成された収納凹部2a内に収納された収納位置と一点
鎖線図示の足載せ位置との間に回動可能に配設されたオ
ットマン4とを備えている。
【0014】ここで、シートクッション2は、図3乃至
図6に示すように、その内部に配設されたクッションフ
レーム5が車体の床面に配設された左右一対の前後方向
に延長するシートスライド機構6に高さ調整自在に支持
されている。尚、符号2bはパッド材、2cは表皮材で
ある。図3に示す如く、クッションフレーム5の前後位
置には取付部5a,5bが形成されている。
【0015】このシートスライド機構6は、車体に左右
方向に所定間隔を保って配設された前後方向に延長する
一対の固定案内レール6a,6bと、これら固定案内レ
ール6a,6bによって前後方向にスライド自在に案内
されるスライドレール6c,6dと、これらスライドレ
ール6c,6dを固定案内レール6a,6bに対してス
ライドさせる電動モータ6eを有する駆動機構6fと、
スライドレール6c,6dの前端側位置に形成された支
持ブラケット6g,6hと、これら支持ブラケット6
g,6hの上端に形成されたクッション支持ブラケット
6j,6kと、スライドレール6c,6dの後端側位置
に形成されたクッション支持ブラケット6m,6nと、
支持ブラケット6g,6h間に橋架されたオットマン用
取付メンバー6oとを備えている。
【0016】ここで、オットマン用取付メンバー6o
は、支持ブラケット6g,6hの上端前端側及び後端側
に夫々橋架された支持パイプ6p,6qと、これら支持
パイプ6p,6qの中央位置間に橋架された中央取付ブ
ラケット6rと、この中央取付ブラケット6rの左右位
置に平行に橋架された左右取付ブラケット6s,6tと
で構成されている。
【0017】そして、クッション支持ブラケット6j,
6kにクッションフレーム5の前部取付部5aが支持さ
れ、クッション支持ブラケット6m,6nにクッション
フレーム5の後部取付部5bが支持されていると共に、
オットマン用取付メンバー6oにオットマン4が取付け
られている。
【0018】オットマン4は、図3乃至図5に示すよう
に、オットマン用取付メンバー6oの左右取付ブラケッ
ト6s,6tの下面側に夫々前下方に突出して固定され
た例えば水平面に対して30度程度傾斜する支持アーム
8に第1のリンク機構9を介して展開自在に支持された
オットマン本体10とで構成されている。
【0019】また、第1のリンク機構9は、左右の支持
アーム8に夫々所定間隔を保って回動自在に枢支された
オットマン本体10が支持アーム8に対して略直交する
状態で、先端が夫々内方に屈曲されてく字状に形成され
た回動リンク9Aと、クランク状に形成された回動リン
ク9Bを有し、これら回動リンク9A及び9Bの先端が
オットマン本体10に配設された下端部を開放した中央
フレーム12aと、その左右端部から下方に延長する断
面コ字状のガイドフレーム12b及び12cとでコ字状
に形成された支持フレーム12の左右後端側に取付られ
た支持アーム13に回動自在に連結されている。
【0020】ここで、回動リンク9A及び9Bの連結関
係は、図4及び図6に示すように、オットマン本体10
がシートクッション2の収納凹部2a内に収納されてい
る状態で、回動リンク9A及び9Bが近接して例えば水
平面に対して30°程度傾斜する状態となり、支持アー
ム8に対する連結点間を結ぶ直線に対して支持アーム1
3に対する連結点間を結ぶ直線が交差する状態となり、
且つ支持アーム8の連結点間距離に対して支持アーム1
3の連結点間距離が短く選定され、これによってオット
マン本体10が水平線に対して略70°程度傾斜した状
態に保持される。
【0021】そして、オットマン本体10を収納位置か
ら前方に展開させたときに、回動リンク9A及び9Bの
反時計方向の回動によって両者間が徐々に離間すること
により、オットマン本体10が徐々に傾斜角が緩やかと
なって水平状態に近い状態に向かい、回動リンク9A及
び9Bの基部が夫々支持アーム8と略直角となる状態
で、オットマン本体10と支持アーム8とが略平行状態
となる。
【0022】更に、オットマン本体10は、前述したコ
字状の支持フレーム12と、この支持フレーム12に摺
動自在に案内された後端面を開放した箱状の摺動体とし
ての摺動フレーム14と、この摺動フレーム14の前端
面にワイヤフレーム15を介して取付けられた合成樹脂
製フレーム16と、この合成樹脂製フレーム16を覆う
パッド17と、このパッド17を覆うトリム材18と、
摺動フレーム14の支持フレーム12の摺動案内面と対
向する位置に配設された合成樹脂製の左右一対のスライ
ダ19A,19Bとで構成されている。
【0023】ここで、スライダ19Aは、図7及び図8
に示すように、一端に摺動フレーム14の開放端に係合
する係止部19aを形成した摺動フレーム14の左側面
板部14aを覆う側板部19bと、この側板部19aの
係止部19aとは反対側に摺動フレーム14の前板部1
4bに係合する短側板部19cとで断面L字状に形成さ
れている。そして、側板部19bには、上下方向の上端
部側及び下端部側に夫々斜め左方に突出する弾性爪19
dが形成されていると共に、短側板部19cにも上下方
向の上端部側及び下端部側に夫々斜め前方に突出する弾
性爪19eが形成され、さらに短側板部19cの内周面
に後方に突出した摺動フレーム14の前板部14bに形
成された係合孔14c内に係合するボス部19fが形成
されている。なお、側板部19bにはその外表面にガイ
ドフレーム12b及び12cとの摺接面積を減少させる
凹部19g及び19hが形成されている。
【0024】スライダ19Bもスライダ19Aと面対象
となるように係止部19a、側板部19b、短側板部1
9c、弾性爪19d、19e、ボス部19f及び凹部1
9g,19hが形成されている。
【0025】そして、これらスライダ19A及び19B
が図9(a)〜(c)に示すようにして、摺動フレーム
14の左右側面板部14aに装着される。すなわち、先
ず、図9(a)に示すように、摺動フレーム14の左右
側面板部14aの端面に係止部19aを係合させると、
このボス部19fが摺動フレーム14の左右側面板部1
4aと前面板部14bとのR面取り部に当接する。この
状態で、係止部19aを回動中心として時計方向に回動
させることにより、図9(b)に示すように、短側板部
19bが外方に撓み、この状態で、スライダ19A及び
19Bをさらに回動させることにより、図9(c)に示
すように、ボス部19fが摺動フレーム14の前面板部
14bに形成された係合孔14cに係合する位置になる
と、短側板部19cの撓みが復元して、ボス部19fが
係合孔14cに係合して、スライダ19A及び19Bが
摺動フレーム14の左右側面板部14aに一体に装着さ
れる。
【0026】この状態で、摺動フレーム14を支持フレ
ーム12のコ字状ガイドフレーム12b及び12cに係
合させることにより、図8に示すように、係止部14a
の外側面、弾性爪19d及び19eがガイドフレーム1
2b及び12cの各面に接触することにより、ガイドフ
レーム12b及び12cと摺動フレーム14との間でガ
タの発生を確実に防止することができる。
【0027】一方、前述したオットマン用取付メンバー
6oの中央取付ブラケット6rに後ろ下がりに延長する
断面逆U字状の支持ケース体21が配設され、このケー
ス体21内に直線駆動機構22が配設されている。
【0028】この直線駆動機構22は、ケース体21の
後端側に枢着された、電動モータ23の回転駆動力を減
速するギヤユニット24を有し、その前端から突出する
出力回転軸25に前端がケース体21の前端部に回転自
在に支持された二重ネジ軸26の他端が連結されてい
る。この二重ネジ軸26に移動子としてのナット27が
螺合されている。尚、符号25A,25Bはナット27
のストッパーである。
【0029】そして、ナット27には、オットマン本体
10を可動させる第2のリンク機構28が連結されてい
る。この第2のリンク機構28は、ナット27に垂直面
内で回動自在に取付けられた前方に延長する主リンク2
9を有する。
【0030】そして、主リンク29の先端部が、前述し
たオットマン本体10の摺動フレーム14における連結
杆14bに回転自在に配設され且つオットマン本体10
が収納位置にある状態で摺動フレーム14と平行となる
回動リンク30の自由端に回動自在に連結されている。
【0031】また、主リンク29の前側の外側位置にオ
ットマン本体10の支持フレーム12におけるやや後方
側の下面に突出形成された支持ブラケット31が回動自
在に連結されている。主リンク29の後端部に前記ナッ
ト27が取付けられる。
【0032】ここで、直線駆動機構22、第1のリンク
機構9及び第2のリンク機構28で展開機構が構成され
ている。次に、前記実施の形態の動作を説明する。
【0033】今、図4に示すように、二重ネジ軸26の
基部側にナット27が螺合しており、この状態で、主リ
ンク29を介してオットマン本体10がシートクッショ
ン2の収納凹部2a内に収納されている状態で、回動リ
ンク9A及び9Bが近接して例えば水平面に対して30
°程度傾斜する状態となり、支持アーム8に対する連結
点間を結ぶ直線に対して支持アーム13に対する連結点
間を結ぶ直線が交差する状態となり、且つ支持アーム8
の連結点間距離に対して支持アーム13の連結点間距離
が短く選定され、これによってオットマン本体10が水
平線に対して略70°程度傾斜した状態に保持される。
【0034】この状態では、オットマン本体10の摺動
フレーム14は、コ字状の支持フレーム12内の奥まで
入り込んでおり、パッド17によって支持フレーム12
が完全に覆われ、このパッド17の上端がシートクッシ
ョン2の下面に当接しており、パッド17の上下方向の
幅がシートクッション2の最低高さ未満となって、パッ
ド17の下端が床面に対して離間している。
【0035】この収納状態で、電動モータ23を例えば
正転駆動することにより、ギヤユニット24の出力回転
軸25を例えば時計方向に回転させて、二重ネジ軸26
を時計方向に回転させると、これに応じてナット27が
前方に移動される。
【0036】このため、回動リンク9A及び9Bが反時
計方向に回動することになり、これによって支持アーム
12での回動リンク9A及び9Bの連結点を結ぶ直線の
傾斜角が徐々に水平方向に向かい、これに従ってオット
マン本体10が前方に押し出されると共に傾斜角が略水
平となるように移動される。
【0037】このオットマン本体10の傾斜角が徐々に
水平方向に向かうことにより、主リンク29とオットマ
ン本体10の支持ブラケット31とのなす角が徐々に大
きくなって、回動リンク30を介して摺動フレーム14
が支持フレーム12のガイドフレーム12b及び12c
に案内されて前方に徐々に摺動されて、パッド17が前
方に移動する。
【0038】このとき、摺動フレーム14に合成樹脂製
のスライダ19A及び19Bが装着され、このスライダ
19A及び19Bがガイドフレーム12b及び12cに
摺接するので、摺動抵抗を小さくすることができる共
に、スライダ19A及び19Bに弾性爪19d及び19
eが配設されていることにより、図8に示すように、弾
性爪19dによって摺動フレーム14とガイドフレーム
12b,12cとの左右方向のガタの発生を防止し、弾
性爪19eによって前後方向のガタの発生を防止するこ
とができ、ガイドフレーム12b及び12cに対して摺
動フレーム14が蛇行することなく摺動され、異音の発
生や摺動抵抗の変動を確実に防止して、摺動フレーム1
4の安定した摺動を確保することができる。
【0039】そして、図5に示すように、ナット27が
二重ネジ軸26の前方端部側まで前進すると、その前進
位置で前記ストッパー25Bと当接して停止する。電動
モータ23の通電が停止されることにより、ギヤユニッ
ト24による二重ネジ軸26の回転が停止され、オット
マン4の前方への展開が停止されて、所定の足載せ位置
に停止される。
【0040】このとき、図5に示すように、オットマン
本体10のパッド17が前方に大きく突出して、このパ
ッド17及びトリム材18で着座者のふくらはぎを支持
することができ、着座者がリラックス姿勢をとることが
できる。
【0041】この足載せ位置から収納位置に復帰させる
には、電動モータ23を逆転駆動して、ギヤユニット2
4の出力回転軸25を反時計方向に回転させることによ
り、ナット27が後退し、このナット27に連結されて
いる主リンク29が後退することにより、オットマン本
体10が図5の足載せ位置から徐々に傾斜角が大きくな
りながら後方に移動すると共に、摺動フレーム14が支
持フレーム12内に徐々に挿入されることにより、パッ
ド17が支持フレーム12を覆うように移動する。
【0042】その後、ナット27が図4に示す収納位置
に達すると、前記ストッパー25Aと当接して停止す
る。電動モータ23に対する通電が停止されて、その回
転が停止され、これに応じてギヤユニット24の出力回
転軸25の回転が停止されることにより、二重ネジ軸2
6の回転も停止してナット27の後退が停止され、パッ
ド17で支持フレーム12を完全に覆う状態でオットマ
ン4がシートクッション2の収納凹部2a内に収納され
た収納位置で停止される。
【0043】ところで、オットマン4が所定の足載せ位
置に展開している状態で、車両前方での衝突発生時に、
インストルメントパネルが後方に移動することにより、
オットマン本体10の前端部に衝接した場合には、その
オットマン本体10が後方に移動されることにより、こ
れに回動リンク30及び支持ブラケット31を介して連
結されている主リンク29も後方に移動される。
【0044】このように、前記実施の形態によると、二
重ネジ軸26を回転させてナット27を進退させること
により、オットマン本体10の前方への展開と摺動フレ
ーム14の前方への摺動との双方を行うことができ、簡
易なリンク機構でオットマン4の回動と前方移動とを同
時に行うことができる。
【0045】しかも、オットマン4は収納位置でシート
クッション2に形成した収納凹部2a内に収納されるこ
とにより、着座者の足元の自由空間が狭くなることを防
止することができる。
【0046】また、オットマン本体10を展開させる展
開機構がシートスライド機構6に形成されたオットマン
用取付メンバー6oに支持されており、シートクッショ
ン2とは独立して支持されているので、オットマン4を
ユニット化することができ、組み付けを容易に行うこと
ができると共に、シートクッション2のトリム処理を容
易に行うことができ、更に異なる車種であっても容易に
適用することができ、部品の共通化を図ることができ
る。
【0047】更に、オットマン本体10が一対の回動リ
ンク9A及び9Bを有する第1のリンク機構9によって
支持されているので、オットマン本体10が収納位置か
ら前方に展開される時に、摺動フレーム14を前方に押
し出されながら傾斜角を徐々に小さくするので、オット
マン本体10を一点で回動自在に支持する場合に比較し
て前方への突出量を大きくとることができる。
【0048】尚、前記実施の形態においては、回動リン
ク9Aをく字状に、回動リンク9Bをクランク状に形成
されている場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、平行リンクを構成していれば任意の形状
に形成することができる。
【0049】また、前記実施の形態においては、摺動フ
レーム14に足載せクッション部となるパッド17を取
付けた場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、支持フレーム12にも足載せクッション部を
形成するようにしてもよい。
【0050】更に、前記実施の形態においては、直線移
動機構として二重ネジ軸26を適用した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、一重ネジ軸
または三重ネジ軸を適用することもでき、更にはネジ軸
に代えてボールネジを適用することもできる。
【0051】更にまた、前記実施の形態においては、ス
ライダ19A,19Bの弾性爪19d及び19eをスラ
イダの長手方向と直交する方向に延長させた場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、弾性爪
19d及び19eをスライダの長手方向に延長させるよ
うにしてもよく、この場合には、組み付け時に摺動フレ
ーム14を支持フレーム12のガイドフレーム12b及
び12cに摺接させる際にその摺接作業を容易に行うこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る電
動オットマン装置によれば、オットマン本体と摺動体と
の間に合成樹脂製のスライダが配設されていることによ
り、オットマン本体に対して摺動体を摺動させる際に、
摺動抵抗を減少させて、安定した摺動を確保することが
できるという効果が得られる。
【0053】また、請求項2に係る電動オットマン装置
によれば、スライダを摺動体に確実に嵌合させることに
より、ガタの発生を防止すると共に、弾性爪がガイドフ
レームの2つのフレーム部に係合することにより、ガイ
ドフレームとの間のガタを防止して、安定した摺動を確
保することができるという効果が得られる。
【0054】更に、請求項3に係る電動オットマン装置
によれば、最初に係止部を摺動体のフレームの開放端に
係止させた状態で、スライダを係止部を回動中心として
回動させて、ボス部をフレームの係合孔に係合させるだ
けで、スライダを摺動体に容易に装着することができる
と共に、係止部、側板部及び短側板部がコ字状のフレー
ムにガタを生じることなく接触させることができ、より
安定した摺動を確保することができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動オットマン装置の実施の形態
の概略構成を示す斜視図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】図1のフレーム構成を示す分解斜視図。
【図4】本発明に係る電動オットマン装置におけるオッ
トマンが収納位置にある状態の断面図。
【図5】本発明に係る電動オットマン装置におけるオッ
トマンが足載せ位置にある状態の断面図。
【図6】本発明に係る電動オットマン装置の回動リンク
と支持アーム及び支持フレームの分解斜視図。
【図7】本発明に係る電動オットマン装置に適用し得る
スライダを示す斜視図。
【図8】本発明に係る電動オットマン装置のスライダの
装着状態を示す断面図。
【図9】スライダを摺動フレームに装着する手順を夫々
示すもので、(a)は説明図、(b)は説明図、(c)
は説明図。
【符号の説明】
1 シート 2 シートクッション 3 シートバック 4 オットマン 5 クッションフレーム 6 シートスライド機構 6o オットマン用取付用メンバー 8 支持アーム 9 第1のリンク機構 9A 回動リンク 9B 回動リンク 10 オットマン本体 12 支持フレーム 14 摺動フレーム 19A スライダ 19B スライダ 19a 係止部 19b 側板部 19c 短側板部 19d 弾性爪 19e 弾性爪 19f ボス部 22 直線駆動機構 23 電動モータ 24 ギヤユニット 26 二重ネジ軸 27 ナット 28 第2のリンク機構 29 主リンク 30 回動リンク 31 支持ブラケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションの前部にオットマンを
    展開可能に配設し、該オットマンを電動駆動機構によっ
    て足載せ位置及び収納位置間で展開させるようにした電
    動オットマン装置において、前記オットマンは前記シー
    トクッションの前部に形成された収納凹部に収納された
    収納位置から足載せ位置に展開されるオットマン本体
    と、該オットマン本体に進退自在に配設された摺動体
    と、該摺動体とオットマン本体との間に配設した合成樹
    脂製のスライダとで構成されていることを特徴とする電
    動オットマン装置。
  2. 【請求項2】 前記スライダは、摺動体を構成するフレ
    ームに嵌合可能に構成されていると共に、オットマン本
    体側の断面コ字状のガイドフレームの少なくとも隣接す
    る2つのフレーム部に係合する弾性爪を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の電動オットマン装置。
  3. 【請求項3】 前記スライダは、先端に摺動体のフレー
    ムの開放端に係合する係止部を形成すると共に、中央部
    に弾性爪を有する側板部と、該側板部の係止部とは反対
    側に直角に連接し、前記フレームの係合孔に係合するボ
    ス部及び弾性爪を有する短側板部とでL字状に形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の電動オットマ
    ン装置。
JP2000115020A 2000-04-17 2000-04-17 電動オットマン装置 Pending JP2001292862A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000115020A JP2001292862A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 電動オットマン装置
US09/835,846 US20010048239A1 (en) 2000-04-17 2001-04-17 Motor-driven footrest device of seat
EP01109521A EP1147939A3 (en) 2000-04-17 2001-04-17 Motor-driven footrest device of seat

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000115020A JP2001292862A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 電動オットマン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001292862A true JP2001292862A (ja) 2001-10-23

Family

ID=18626735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000115020A Pending JP2001292862A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 電動オットマン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001292862A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11332687A (ja) 電動オットマン装置
RU2695548C2 (ru) Сиденье транспортного средства (варианты) и гибкий закрывающий элемент
US7367625B2 (en) Retractable seats
US11634058B2 (en) Table for seat
KR20180045478A (ko) 차량용 시트의 워크인 및 폴딩 장치
JPH11332688A (ja) 電動オットマン装置
JP2002186540A (ja) 電動オットマン装置
JP3489664B2 (ja) 電動オットマン装置
JP2001292861A (ja) 電動オットマン装置
JP2001292862A (ja) 電動オットマン装置
JP2001292860A (ja) 電動オットマン装置
JP2001292857A (ja) 電動オットマン装置
JP2000175763A (ja) 電動オットマン装置
JP2001292858A (ja) 電動オットマン装置
JP3972002B2 (ja) 回転式の沈み込み防止突起を有する特に自動車用の可変形状ベンチシート
JP5604879B2 (ja) 車両用シート
JP3531795B2 (ja) 電動オットマン装置
JP2000157367A (ja) 電動オットマン装置
JP2000157366A (ja) 電動オットマン装置
JPH09109746A (ja) 車両のシート装置
JP4742739B2 (ja) 車両用シート
JP2000158995A (ja) 電動オットマン装置
JPH08913Y2 (ja) シートロック解除装置
JP2518006Y2 (ja) アームレスト構造
JPH0628040Y2 (ja) 自動車用座席

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051004