JP2001292853A - 折り畳み椅子 - Google Patents

折り畳み椅子

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JP2001292853A
JP2001292853A JP2000115762A JP2000115762A JP2001292853A JP 2001292853 A JP2001292853 A JP 2001292853A JP 2000115762 A JP2000115762 A JP 2000115762A JP 2000115762 A JP2000115762 A JP 2000115762A JP 2001292853 A JP2001292853 A JP 2001292853A
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seat
leg
chair
distance
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Toshizo Murakami
利造 村上
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Takano Co Ltd
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Takano Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳んだ状態で自立させる。収納効率を向
上させる。 【解決手段】 下側が前方に折り曲げられて接地する接
地部6を有する後脚2と、該後脚2に回転可能に取り付
けられて前側を持ち上げ可能な座部4と、該座部4に回
転可能に取り付けられた前脚3と、後脚2と前脚3とを
接続するリンク5を設け、座部4の前側を持ち上げると
前脚3が斜め後方に持ち上がり、接地部6のみで自立す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳み椅子に関
する。さらに詳述すると、本発明は、床面に沿って水平
に椅子を重ねることができる椅子、いわゆるスタッキン
グチェアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】折り畳み式のパイプ椅子は、折り畳んだ
状態では自立することができない。こきため、収納時に
は折り畳んで壁等に立てかけて並べておくか、又は専用
の台車やラック等に載せておくことが一般的である。
【0003】また、狭いスペースにより多く収納できる
椅子として、2本の前脚の間隔を2本の後脚の間隔より
も狭くすると共に、座板をその前側を持ち上げるように
して起立させることで前後に重ねるタイプのもの(実開
平3−64537号公報)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
折り畳み式のパイプ椅子では、折り畳んだ状態で自立さ
せることができないので以下の問題があった。すなわ
ち、収納時に壁等に立てかけて並べておくだけではパイ
プ椅子が滑って倒れることがある。また、台車やラック
等に載せて収納しておく場合には、パイプ椅子専用の台
車やラック等が必要になり、コスト高になる。
【0005】一方、上述のスタッキングチェアでは、あ
る程度は収納に必要なスペースを小さくできて収納効率
が良くなるものの、チェア自体の前後幅を縮めることは
できないので収納効率の向上に限界があり、さらなる収
納効率の向上が望まれている。
【0006】本発明は、折り畳んだ状態で自立できる折
り畳み椅子を提供することを目的とする。また、本発明
は、収納効率に優れた折り畳み椅子を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の折り畳み椅子は、下側が前方に折り
曲げられて接地する接地部を有する後脚と、該後脚に回
転可能に取り付けられて前側を持ち上げ可能な座部と、
該座部に回転可能に取り付けられた前脚と、後脚と前脚
とを接続するリンクを設け、座部の前側を持ち上げると
前脚が斜め後方に持ち上がり、接地部のみで自立するも
のである。
【0008】したがって、座部を降ろして前脚に載せた
状態では、座部とリンクによって前脚は固定され、ま
た、前後の脚によって座部は支えられている。この状態
より、座部の前側を持ち上げて座部全体を起立させる
と、座部と前脚の連結ポイントが斜め後方に持ち上がる
ので、リンクを回転させながら前脚が斜め後方に持ち上
がって後脚に近づく。すなわち、座部を起立させると、
前後の脚と座部とリンクの各連結ポイントで構成される
四角形が潰れるように変形し、椅子の前後幅を縮めなが
ら椅子全体として折り畳まれる。また、椅子を折り畳ん
で前脚を持ち上げても、後脚の接地部が床を前後方向の
一定範囲にわたって接地しているので、椅子は壁等に立
てかけなくても倒れることがない。すなわち、自立す
る。
【0009】また、請求項2記載の折り畳み椅子は、リ
ンクは接地部の前端と前脚の下端とを接続し、座部の前
側が降りている着座状態では接地しているものである。
したがって、座部を降ろした状態では、リンクと後脚の
接地部が接地し、前後の脚とリンクが一連の脚を構成し
て座部を支える。そして、座部を起立させて椅子を折り
畳むと、接地部が接地したままの状態でリンクが持ち上
がり、椅子の前後幅が縮まる。
【0010】さらに、請求項3記載の折り畳み椅子は、
接地部の前端の間隔と後端の間隔を異ならせている。し
たがって、接地部の前後に他の椅子の接地部を並べるこ
とができ、一の折り畳み椅子の前後に他の折り畳み椅子
を重ねても接地部同士が干渉することがない。
【0011】また、請求項4記載の折り畳み椅子は、座
部を降ろした状態において、側方からみた場合、座部と
後脚の連結ポイントを座面よりも高い位置に配置したも
のである。したがって、座部を持ち上げた場合、前脚を
後脚により近づけた状態で折り畳むことができる。
【0012】また、請求項5記載の折り畳み椅子は、側
方からみた状態において、座部と前脚の連結箇所を第1
の連結ポイント、前脚とリンクの連結箇所を第2の連結
ポイント、リンクと後脚の連結箇所を第3の連結ポイン
ト、後脚と座部の連結箇所を第4の連結ポイントとした
場合、第1の連結ポイントから第2の連結ポイントまで
の距離と第2の連結ポイントから第3の連結ポイントま
での距離を合計した距離L1と、第3の連結ポイントか
ら第4の連結ポイントまでの距離と第4の連結ポイント
から第1の連結ポイントまでの距離を合計した距離L2
とが、距離L1>距離L2の関係にあり、座部を持ち上
げて折り畳んだ状態では、第2の連結ポイントは第1の
連結ポイントと第3の連結ポイントとを結ぶ直線よりも
後方に位置し、座部の下降をロックするものである。し
たがって、椅子を折り畳んだ状態で、座部を起立させた
ままロックすることができる。
【0013】さらに、請求項6記載の折り畳み椅子は、
側方からみた状態において、座部と前脚の連結箇所を第
1の連結ポイント、前脚とリンクの連結箇所を第2の連
結ポイント、リンクと後脚の連結箇所を第3の連結ポイ
ント、後脚と座部の連結箇所を第4の連結ポイントとし
た場合、第1の連結ポイントから第2の連結ポイントま
での距離と第2の連結ポイントから第3の連結ポイント
までの距離を合計した距離L1と、第3の連結ポイント
から第4の連結ポイントまでの距離と第4の連結ポイン
トから第1の連結ポイントまでの距離を合計した距離L
2とが、距離L1=距離L2の関係にあるものである。
したがって、椅子を折り畳んだ状態で、起立させた座部
の下降を防止でき、しかも軽い力で座部を下降させるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の折り畳み椅子の構
成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。本
実施形態での「前後方向」と「左右方向」と「上下方
向」とは、それぞれ椅子についての方向を意味してい
る。ここで、折り畳み椅子とは、回転椅子を除く例えば
パイプ椅子のようないわゆる固定椅子全般を含むものと
する。
【0015】この折り畳み椅子1は、図1〜図3に示す
ように、後脚2と、前脚3と、これらの脚2,3により
支持される座部(以下、単に座と呼ぶ)4と、各脚2,
3とを連結するリンク5とを備えている。各脚2,3と
リンク5と座4は、左右方向を回転中心として互いに回
転可能に取り付けられた四節回転連鎖を構成している。
この四節回転連鎖は、椅子1の左右に設けられている。
そして、各脚2,3と座4とリンク5をリンク機構によ
り互いに折り曲げることにより椅子1を折り畳み可能に
すると共に、座4の前側を持ち上げると前脚3が後方に
持ち上がって、後脚2のみで自立するようにしている。
このため、座4を降ろして前脚3に載せた状態では、座
4とリンク5によって前脚3は固定され、また、前後の
脚2,3によって座4は支えられている。この状態よ
り、座4の前側を持ち上げて座4の全体を起立させる
と、座4と前脚3の連結ポイント9が斜め後方に持ち上
がるので、リンク5を回転させながら前脚3が斜め後方
に持ち上がって後脚2に近づく。すなわち、座4を起立
させると、前後の脚2,3と座4とリンク5の各連結ポ
イント9,10,11,7で構成される四角形が潰れる
ように変形し、椅子1の前後幅を縮めながら椅子全体と
して折り畳まれる。
【0016】後脚2の下部には、前方に折り曲げられて
接地する接地部6が形成されている。このため、前脚3
を座4と共に持ち上げたときに、接地部6が床を前後方
向の一定範囲にわたって接地しているので、椅子1は接
地部6のみで自立することができる。本実施形態では、
後脚2は1本のパイプ部材を折り曲げて成るほぼL字形
状に形成されている。なお、本明細書中での椅子1の
「自立」とは、椅子1を壁等に凭れ掛けることなく水平
な床上に起立させることを意味している。
【0017】座4は、第4の連結ポイントである第4ヒ
ンジ7により後脚2に回転可能に取り付けられて、前側
を持ち上げ可能にされている。座4は、座フレーム12
と座板13とを備えている。座フレーム12は環状で、
左右のフレーム部分の後部は後脚2に第4ヒンジ7によ
り連結されている。この第4ヒンジ7は、後脚2に固定
されたブラケット8に取り付けられている。座板12
は、プラスチック製の環状枠と該環状枠の内側に張られ
たネットとを備えている。そして、環状枠の裏面に形成
された爪14により座フレーム12に引っ掛かって固定
されている。
【0018】また、座フレーム12の後部は前部に対し
て座4を下げたときの上側に位置するように形成されて
いる。そして、この高く位置された座フレーム12の後
部が第4ヒンジ7を介して後脚2に取り付けられてい
る。すなわち、椅子1を側方からみた場合、座4と後脚
2の連結ポイントである第4ヒンジ7は座面13aより
も高い位置に配置されている。これにより、座4を持ち
上げたときに前脚3が座フレーム12の後部フレーム1
2aに干渉し難くできるので、座4をより大きな角度で
持ち上げることができるようになる。
【0019】前脚3は、座4に回転可能に取り付けられ
ている。この前脚3は、座フレーム12の左右部分の前
部に第1の連結ポイントである第1ヒンジ9により連結
されている。第1ヒンジ9は、図2に示すように座フレ
ーム12の内側に設けられた左右方向を長手方向とする
支持軸19と、この支持軸19に回転可能に止め付けら
れると共に前脚3の上端に固定された軸受け20とを備
えている。そして、前脚3は、椅子1の使用時に座4を
下方から突支棒として支持する。また、左右の前脚3
は、図2に示すように上下に平行に設けられている。左
右の前脚3は、連結棒18により溶接等で連結されてい
ることが好ましい。これにより、椅子1の剛性を高める
ことができる。
【0020】リンク5は、前脚2と後脚3とを第2およ
び第3のヒンジ10,11を介して回転可能に連結して
いる。本実施形態では、リンク5は、接地部6の前端と
前脚2の下端とを連結している。これにより、椅子1の
使用時にリンク5が接地するので、椅子1の安定性を高
めることができる。
【0021】そして、第2の連結ポイントである第2ヒ
ンジ10は、リンク5と後脚3との為す角度が使用状態
のときに為す角度θ1よりも閉じることを規制してい
る。また、第3の連結ポイントである第3ヒンジ11
は、リンク5と接地部6とが180度より大きく開くこ
とを規制している。これにより、使用状態にある椅子1
を運搬時等に持ち上げたときに、リンク5および前脚3
と座4とが使用状態よりも下がって運び難くなってしま
うことを防止できる。
【0022】ここで、各脚2,3とリンク5と座4から
成る四節回転連鎖では、前脚3の第1および第2のヒン
ジ9,10間の長さとリンク5の第2および第3のヒン
ジ10,11間の長さとの合計距離L1と、後脚2の第
4および第3のヒンジ7,11間の長さと座4の第4お
よび第1のヒンジ7,9間の長さの合計距離L2とが等
しくなるように設定している。また、座4と前脚3とリ
ンク5とを持ち上げて最も回転させたとき(図1中、二
点鎖線で示す)に、鉛直よりも後方に傾いて背凭れ16
に凭れた状態で直線状に成るように設定されている。そ
して、この状態を椅子1の折り畳み状態としている。こ
のとき、座4と前脚3とリンク5とは互いに死点に位置
する事になるので、背凭れ16に凭れたまま安定して自
立することができる。
【0023】さらに、この椅子1の折り畳み状態のとき
に、椅子1の重心が接地部6の前後端の間に入るように
設定しておく。これにより、椅子1を折り畳んだときに
接地部6により自立することができる。
【0024】左右の接地部6は、前側と後側とで間隔を
異ならせており、本実施形態では前側が間隔を狭くする
ように設けられている。これにより、図4に示すように
折り畳んだ椅子1を前後にスタッキングするときに前後
の椅子1の接地部6同士が干渉することを防止できる。
ここで、接地部6とリンク5とは直線状に形成してい
る。このため、図2に示すように前脚3は後脚2よりも
幅狭に設けられている。さらに、左右の接地部6の前部
同士は連結棒により溶接等で連結されているようにして
も良い。この場合、椅子1の剛性を高めることができ
る。しかも、接地部6の前部同士であれば水平スタッキ
ング時に前後の椅子1の連結棒同士が干渉することも無
い。
【0025】また、接地部6の前後長は、椅子1の全長
の約1/2としている。このため、リンク5及び座4を
持ち上げたときには、椅子1の全長を約1/2に短縮す
ることができる。これにより、椅子1を水平方向にスタ
ッキングするときに、従来の折り畳みできないスタッキ
ング椅子がそれぞれ椅子1個分の面積を要するのに対し
て、椅子1の1つ当たりに必要な収容面積を約1/2に
縮小することができる。
【0026】一方、後脚2の上部には背支桿15が一体
に形成されている。すなわち、後脚2と背支桿15とは
1本のパイプ部材により形成されている。背支桿15に
は背凭れ16が取り付けられている。背凭れ16は、左
右の背支桿15に取り付けられている。背凭れ16はプ
ラスチック製で、後方に湾曲した板状に形成されてい
る。背凭れ16がプラスチック製であることにより、左
右の背支桿15および後脚2を互いに固定することがで
きるので、椅子1の剛性を高めることができる。
【0027】上述した椅子1を使用状態から折り畳み状
態にする動作を以下に説明する。
【0028】椅子1が使用状態にあるとき(図1中、実
線で示す)には、座4が水平に位置すると共に、前脚3
が座4の前部を下方から支持する。これにより、着座者
の体重は、座4の前部で前脚3により支持されると共に
座4の後部で後脚2により支持される。
【0029】そして、椅子1を折り畳み状態にするとき
には、座4と前脚3とリンク5とを同時に上方に回転す
る。これにより、図1に二点鎖線で示すように座4と前
脚3とリンク5とが直線状になるまで回転されて折り畳
み状態となる。このとき、前脚3とリンク5とが直線状
で死点に位置すると共に座4と前脚3とリンク5とが全
体として後方に傾斜して背凭れ16に凭れるので、外力
が加わらない限り折り畳み状態が維持される。
【0030】この折り畳み状態では、後脚2の接地部6
により椅子1が自立する。このため、椅子1を折り畳ん
だときに壁等に凭れ掛ける必要が無くなるので、壁等が
無い場所でも椅子1を折り畳んでおくことができる。よ
って、椅子1を使用する部屋等の使用面積を拡大するこ
とができる。また、従来の自立できない折り畳み椅子の
ように畳んだ状態で壁等に凭れ掛けたときに滑って倒れ
てしまうことが無いので、安全性を高めることができ
る。
【0031】また、この椅子1を折り畳んだ状態で、図
4に示すように前後方向にスタッキングすることができ
る。このとき、1つの椅子1のスタッキング方向の長さ
は接地部6の前後方向の長さに抑えられているので、従
来のように1つの椅子のスタッキング方向の長さが椅子
の全長に等しい場合に比べて水平スタッキングに必要な
面積を小さくすることができる。すなわち、本実施形態
では接地部6の長さが椅子1の全長の約半分であるの
で、従来の折り畳みできないスタッキング椅子に比べ
て、椅子1の1つ当たりに必要な収容面積を約1/2に
縮小することができる。よって、椅子1の収納効率を高
めることができる。
【0032】さらに、折り畳み状態の椅子1を使用状態
に戻すときは、例えば座4を持って前側に倒すようにす
れば前脚3とリンク5との死点が解除されてこれら前脚
3およびリンク5と共に押し下げることができる。よっ
て、一方の手で座4を把持すると共に他方の手で背凭れ
16を持って、容易に座4を押し下げることができる。
【0033】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態ではリンク5を接地部6の前
端と前脚2の下端とを連結するように設けているが、こ
れには限られず座4と前脚3とリンク5とが後方に持ち
上がって接地部6のみで自立できるように前脚3と後脚
2とを連結していれば良い。例えば、接地部6の前端と
前脚2の中央部とを連結するようにしても良い。あるい
は、図5に示すように後脚2の上下方向の中央部から前
側に向けて突出した支持部17と前脚3とを連結するよ
うにしても良い。いずれの場合も座4と前脚3とリンク
5とが後方に持ち上がって接地部6のみで自立できるよ
うにできるので、水平スタッキング時の椅子1台当たり
の収容面積を小さくすることができる。
【0034】また、本実施形態では、四節回転連鎖にお
いて前脚3の第1および第2のヒンジ9,10間の長さ
とリンク5の第2および第3のヒンジ10,11間の長
さとの合計距離L1と、後脚2の第4および第3のヒン
ジ7,11間の長さと座4の第4および第1のヒンジ
7,9間の長さの合計距離L2とが等しくなるように設
定しているが、これには限られず距離L1が距離L2よ
り僅かに長くなるようにしても良い。この場合、折り畳
み時には前脚3とリンク5とが死点を乗り越えて死点よ
りも僅かに後側に入り込む。すなわち、第2ヒンジ10
が第1ヒンジ9と第3ヒンジ11とを結ぶ直線よりも後
方に位置する。これにより、前脚3とリンク5とは再び
死点を乗り越えなければ座4が水平に倒れることは無い
ので、折り畳み位置のロックを図ることができる。よっ
て、折り畳み状態の安定性を高めることができる。
【0035】また、上述した実施形態では、各脚2,3
とリンク5と座4は四節回転連鎖を構成しているが、こ
れには限られずこれらの4つのリンクを含む五節以上の
回転連鎖を構成するようにしても良い。この場合も、座
4と前脚3とリンク5とが後方に持ち上がって接地部6
のみで自立するように各リンクの長さや回転中心位置等
を設定することにより、水平スタッキング時の椅子1台
当たりの収容面積を小さくすることができる。
【0036】さらに、上述した実施形態では、左右の接
地部6は前側が間隔を狭くするように設けられている
が、これには限られず後側が間隔を狭くするようにして
も良い。この場合も折り畳んだ椅子1を前後にスタッキ
ングするときに前後の椅子1の接地部6同士が干渉する
ことを防止できる。
【0037】また、上述した実施形態では接地部6とリ
ンク5とを直線状に形成しているが、これには限られず
これら接地部6とリンク5とに水平方向の角度を持たせ
るようにしても良い。すなわち、例えば左右のリンク5
を平行になるように設けても良い。あるいは、左右のリ
ンク5の前側が広い間隔となるように設けることによ
り、前脚3を後脚2よりも幅広に設けるようにしても良
い。これらの場合、椅子1の着座時の安定性を高めたり
デザインの自由度を広げることができる。ここで、左右
の前脚3が後脚2よりも幅広に設けられていてもスタッ
キング時には持ち上げるられるので、スタッキングの邪
魔になることは無い。
【0038】さらに、上述した実施形態では接地部6の
前後長は椅子1の全長の約1/2としているが、これに
は限られず折り畳み時に要求される椅子1の自立安定性
とスタッキングの収容効率とのバランスで設定すること
ができる。すなわち、接地部6の前後長を長くすれば椅
子1の折り畳み時の自立安定性を高めることができると
共に、接地部6の前後長を短くすれば椅子1の水平スタ
ッキングの収容効率を更に高めることができる。
【0039】ところで、上述した実施形態では椅子1を
水平にスタッキングしているが、これには限られず垂直
に積み重ねてスタッキングするようにしても良い。すな
わち、例えば椅子1を折り畳んだ状態で前脚3側を下方
にして床等に水平に置いて、この椅子1に積み重ねるよ
うにする。これにより、垂直にスタッキングすることが
できる。また、図6に示すように、左右の前脚3および
後脚2をいずれも座4よりも外側に設けると共に前脚3
および後脚2を下側が広い間隔となるように形成するこ
とにより、椅子1を使用状態のままで垂直にスタッキン
グできるように成る。
【0040】このように、本実施形態の椅子1によれ
ば、図4に示すように折り畳んだ状態で自立させたまま
水平方向にスタッキングすることと、折り畳んだ状態で
水平に倒して垂直方向にスタッキングすることと、図6
に示すように左右の前脚3および後脚2を座4の外側に
設けて下側が広い間隔となるように形成して使用状態で
自立させたまま垂直方向にスタッキングすることとの3
種類のスタッキングを行うことができるようになる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の折り
畳み椅子では、下側が前方に折り曲げられて接地する接
地部を有する後脚と、該後脚に回転可能に取り付けられ
て前側を持ち上げ可能な座部と、該座部に回転可能に取
り付けられた前脚と、後脚と前脚とを接続するリンクを
設け、座部の前側を持ち上げると前脚が斜め後方に持ち
上がり、接地部のみで自立するので、折り畳んだ状態で
自立させることができる。このため、収納時に椅子の転
倒を防止することができ、着座者の衣服に接触する座や
背が汚れるのを防止することができると共に、台車やラ
ック等が不要になるので収納に関するコストを大幅に下
げることができる。また、座部を起立させるだけで椅子
の前後幅を縮めながら折り畳むことができるので、作業
が簡単である。さらに、座部を降ろして使用する場合に
は前後の脚の間隔を確保でき、この状態より椅子を折り
畳むと椅子の前後幅を縮めることができるので、使用時
の安定性の確保と、折り畳み時の小型化を両立すること
ができる。
【0042】また、請求項2記載の折り畳み椅子のよう
に、リンクは接地部の前端と前脚の下端とを接続し、座
部の前側が降りている着座状態では接地するようにして
も良い。
【0043】さらに、請求項3記載の折り畳みでは、接
地部の前端の間隔と後端の間隔を異ならせているので、
一の折り畳み椅子の前後に他の折り畳み椅子を挿入する
だけで、前後方向に折り畳み椅子を重ねることができ
る。すなわち、簡単な作業で椅子を重ねることができ
る。また、一つ一つの椅子の前後幅を縮めているので、
狭いスペースにより多くの折り畳み椅子の収納が可能に
なり、収納効率を向上させることができる。
【0044】また、折り畳んだ状態で椅子を倒し、この
椅子の上に他の椅子を載せていくことで、椅子の上下幅
を縮めた状態で上下方向にスタッキングすることができ
る。さらに、椅子を折り畳んでいない状態で、この椅子
をそのまま上下方向にスタッキングすることができる。
すなわち、本発明の折り畳み椅子は、折り畳んだ状態で
椅子を前後方向にスタッキングしたり、折り畳んだ状態
で椅子を倒して上下方向にスタッキングしたり、折り畳
んでいない状態で椅子をそのまま上下方向にスタッキン
グすることができ、これら3通りの収納状態を、収納ス
ペース等に応じて選択するとができ、使い勝手が向上す
る。
【0045】また、請求項4記載の折り畳み椅子では、
座部を降ろした状態において、側方からみた場合、座部
と後脚の連結ポイントを座面よりも高い位置に配置して
いるので、座部を持ち上げた場合に前脚を後脚により近
づけることができ、前後幅をより一層縮めることができ
る。
【0046】また、請求項5記載の折り畳み椅子では、
側方からみた状態において、座部と前脚の連結箇所を第
1の連結ポイント、前脚とリンクの連結箇所を第2の連
結ポイント、リンクと後脚の連結箇所を第3の連結ポイ
ント、後脚と座部の連結箇所を第4の連結ポイントとし
た場合、第1の連結ポイントから第2の連結ポイントま
での距離と第2の連結ポイントから第3の連結ポイント
までの距離を合計した距離L1と、第3の連結ポイント
から第4の連結ポイントまでの距離と第4の連結ポイン
トから第1の連結ポイントまでの距離を合計した距離L
2とが、距離L1>距離L2の関係にあり、座部を持ち
上げて折り畳んだ状態では、第2の連結ポイントは第1
の連結ポイントと第3の連結ポイントとを結ぶ直線より
も後方に位置し、座部の下降をロックするので、椅子を
折り畳んだ状態で、座部を起立させたままロックするこ
とができる。
【0047】さらに、請求項6記載の折り畳み椅子で
は、側方からみた状態において、座部と前脚の連結箇所
を第1の連結ポイント、前脚とリンクの連結箇所を第2
の連結ポイント、リンクと後脚の連結箇所を第3の連結
ポイント、後脚と座部の連結箇所を第4の連結ポイント
とした場合、第1の連結ポイントから第2の連結ポイン
トまでの距離と第2の連結ポイントから第3の連結ポイ
ントまでの距離を合計した距離L1と、第3の連結ポイ
ントから第4の連結ポイントまでの距離と第4の連結ポ
イントから第1の連結ポイントまでの距離を合計した距
離L2とが、距離L1=距離L2の関係にあるので、椅
子を折り畳んだ状態で、起立させた座部の下降を防止で
き、しかも軽い力で座部を下降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折り畳み椅子を示す側面図である。
【図2】折り畳み椅子を示す正面図である。
【図3】折り畳み椅子を示す底面図である。
【図4】折り畳み椅子を水平方向にスタッキングした状
態を示す側面図である。
【図5】折り畳み椅子の他の実施形態を示す側面図であ
る。
【図6】折り畳み椅子の別の実施形態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】 1 椅子 2 後脚 3 前脚 4 座 5 リンク 6 接地部 7 第4ヒンジ(第4の連結ポイント) 9 第1ヒンジ(第1の連結ポイント) 10 第2ヒンジ(第2の連結ポイント) 11 第3ヒンジ(第3の連結ポイント) 12 座フレーム 13a 座面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下側が前方に折り曲げられて接地する接
    地部を有する後脚と、該後脚に回転可能に取り付けられ
    て前側を持ち上げ可能な座部と、該座部に回転可能に取
    り付けられた前脚と、前記後脚と前脚とを接続するリン
    クを設け、前記座部の前側を持ち上げると前記前脚が斜
    め後方に持ち上がり、前記接地部のみで自立することを
    特徴とする折り畳み椅子。
  2. 【請求項2】 前記リンクは前記接地部の前端と前記前
    脚の下端とを接続し、前記座部の前側が降りている着座
    状態では接地していることを特徴とする請求項1記載の
    折り畳み椅子。
  3. 【請求項3】 前記接地部の前端の間隔と後端の間隔が
    異なっていることを特徴とする請求項1又は2記載の折
    り畳み椅子。
  4. 【請求項4】 前記座部を降ろした状態において、側方
    からみた場合、前記座部と後脚の連結ポイントは座面よ
    りも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載の折り畳み椅子。
  5. 【請求項5】 側方からみた状態において、前記座部と
    前脚の連結箇所を第1の連結ポイント、前記前脚とリン
    クの連結箇所を第2の連結ポイント、前記リンクと後脚
    の連結箇所を第3の連結ポイント、前記後脚と座部の連
    結箇所を第4の連結ポイントとした場合、第1の連結ポ
    イントから第2の連結ポイントまでの距離と第2の連結
    ポイントから第3の連結ポイントまでの距離を合計した
    距離L1と、第3の連結ポイントから第4の連結ポイン
    トまでの距離と第4の連結ポイントから第1の連結ポイ
    ントまでの距離を合計した距離L2とが、距離L1>距
    離L2の関係にあり、前記座部を持ち上げて折り畳んだ
    状態では、前記第2の連結ポイントは前記第1の連結ポ
    イントと前記第3の連結ポイントとを結ぶ直線よりも後
    方に位置し、前記座部の下降をロックすることを特徴と
    する請求項1から4のいずれか記載の折り畳み椅子。
  6. 【請求項6】 側方からみた状態において、前記座部と
    前脚の連結箇所を第1の連結ポイント、前記前脚とリン
    クの連結箇所を第2の連結ポイント、前記リンクと後脚
    の連結箇所を第3の連結ポイント、前記後脚と座部の連
    結箇所を第4の連結ポイントとした場合、第1の連結ポ
    イントから第2の連結ポイントまでの距離と第2の連結
    ポイントから第3の連結ポイントまでの距離を合計した
    距離L1と、第3の連結ポイントから第4の連結ポイン
    トまでの距離と第4の連結ポイントから第1の連結ポイ
    ントまでの距離を合計した距離L2とが、距離L1=距
    離L2の関係にあることを特徴とする請求項1から4の
    いずれか記載の折り畳み椅子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012245027A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Fumihiro Nagakura 扇風機付き椅子
KR101394371B1 (ko) * 2011-12-29 2014-05-13 배춘선 자립형 접이식 의자
JP2014097182A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Itoki Corp 椅子

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