JP2001292666A - 魚釣用リールの逆転止め装置 - Google Patents

魚釣用リールの逆転止め装置

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JP2001292666A
JP2001292666A JP2000107934A JP2000107934A JP2001292666A JP 2001292666 A JP2001292666 A JP 2001292666A JP 2000107934 A JP2000107934 A JP 2000107934A JP 2000107934 A JP2000107934 A JP 2000107934A JP 2001292666 A JP2001292666 A JP 2001292666A
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retainer
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Atsuto Okada
厚人 岡田
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣用リールの逆転止め装置におけるクラッ
チのオン・オフ切換を小さな操作力で行うことができる
ようにする。 【解決手段】 リール本体(1)と回転軸(6)との間
にオン又はオフに選択的に切り換え可能なクラッチ手段
を介在させる。クラッチ手段を構成する保持器(14)
は、クラッチ手段がオンの時に転動ローラ(13)を楔
作用を強める方向へ常時付勢し、クラッチ手段がオフの
時に転動ローラ(13)を楔作用を強める方向への付勢
を解除するか又は転動ローラ(13)を楔作用をしない
方向へ付勢する付勢手段(18)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールの逆
転止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特開平
11−46637号は魚釣用リールのクラッチ手段によ
る逆転止め装置について開示する。
【0003】この逆転止め装置はクラッチ手段における
ローラの保持器(リテーナ)を楔食い込み方向に常にバ
ネで付勢しているため、クラッチ手段をオンからオフに
切り換える時にバネを余計に伸ばさなければならず、ク
ラッチ切換操作レバーの動きが重い。従って、クラッチ
切換操作レバーをオンからオフに操作する力とオフから
オンに操作する力が変わってしまう。
【0004】また、ロータに負荷のかかっている時にオ
ンからオフに操作する時は、楔からローラを外す力とバ
ネを余計に伸ばす力とが必要なため、クラッチ切換操作
レバーの動きが重く操作しにくい。
【0005】従って、本発明はクラッチ切換操作レバー
を操作しやすくするための手段を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体(1)とこれに
回転自在に支持された回転部(6等)とにそれぞれ設け
られた内(11)・外輪(12)と、該内(11)・外
輪(12)間に形成される嵌合溝(17)の対向面の何
れか一方に形成されたカム部(17b)にて前記回転部
(6等)の一方向への回転時に楔作用にて前記内(1
1)・外輪(12)の相対回転を規制すると共に前記回
転部(6等)の他方向への回転時に楔作用を解除して前
記内(11)・外輪(12)の相対回転を許容するよう
に前記嵌合溝(17)内に配置された複数の転動ローラ
(13)と、前記嵌合溝(17)内に配置されて前記転
動ローラ(13)を保持する環状保持体(14)と、前
記環状保持体(14)を回動切換して前記転動ローラ
(13)を前記回転部(6等)の一方向への回転時に楔
作用可能位置と楔作用不能位置と選択的に切換える切換
手段(19等)とを備えた魚釣用リールの逆転止め装置
において、前記環状保持体(14)に前記転動ローラ
(13)の楔作用可能位置への切換時に前記転動ローラ
(13)を楔作用する方向に付勢し、かつ前記転動ロー
ラ(13)の楔作用不能位置への切換時に前記転動ロー
ラ(13)への楔作用する方向への付勢を解除するか又
は転動ローラ(13)を楔作用しない方向に付勢するよ
うに付勢手段(18,23,25,27,28,29
a,19b)を設けた魚釣用リールの逆転止め装置を採
用する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0008】<実施の形態1>図1及び図2に示すよう
に、この魚釣用リールは、スピニングリールであり、竿
(図示せず)に固定するリール脚1aを有したリール本
体1と、リール本体1の前方に配置されるスプール2
と、スプール2に釣糸を巻き付けるためのロータ3とを
備える。
【0009】リール本体1の外部には釣糸の巻き取りの
際にロータ3を回転させると共にスプール2をリールの
前後方向に往復動させるためのハンドル4が取り付けら
れ、リール本体1の内部にはハンドル4の回転をロータ
3及びスプール2に伝達するための伝動装置が収納され
ている。
【0010】すなわち、リール本体1内にはリールの左
右方向に伸びるハンドル軸4aが挿入され、このハンド
ル軸4aにマスター歯車5が固定される。また、リール
本体1内にはリールの前後方向に伸びるスプール軸2a
が挿入され回転軸である筒軸6を介してリール本体1に
スライド自在に支持される。スプール軸2aの先端には
スプール2が固定される。筒軸6はリール本体1に対し
軸受9,10を介し支持される。筒軸6にはピニオン6
aが一体に形成され、このピニオン6aにマスター歯車
5が噛み合っている。また、リール本体1内にはスプー
ル軸2aと平行にトラバースカム7が回転自在に支持さ
れ、このトラバースカム7と一体の歯車8がピニオン6
aに噛み合っている。トラバースカム7のカム溝7aに
はスプール軸2aの後端に取り付けられたスライダ片
(図示せず)が嵌り込んでいる。これによりハンドル4
が回転操作されるとトラバースカム7が回転し、スプー
ル軸2aがスプール2を保持してリールの前後方向に往
復直線運動をする。また、筒軸6にはロータ3が固定さ
れている。上述のようにハンドル4が回されスプール2
が往復直線運動をすると、ロータ3が同時に筒軸6に支
持されつつスプール2の回りで回転運動をする。ロータ
3は回転しつつ釣糸をスプール2の回りに巻き付ける。
【0011】ロータ3を支持する回転軸である筒軸6と
リール本体1との間には、上記軸受9,10のほかオン
又はオフに選択的に切り換え可能なクラッチ手段が介在
している。後述するようにこのクラッチ手段をオンにす
ることでロータ3の正転のみを許容し逆転を阻止するこ
とができ、オフにすることでロータ3の正逆両方向への
回転を許容することができる。ロータ3の正転とは釣糸
の巻き取り方向への回転をいい、逆転とは釣糸の繰り出
し方向への回転をいう。
【0012】このクラッチ手段は、例えばワンウェイク
ラッチで構成され、図3乃至図5に示すように、回転軸
である筒軸6に固定される内輪11と、リール本体1に
固定される外輪12と、内外両輪11,12に対し楔作
用をする内外両輪11,12間に配置される複数の転動
ローラ13と、これら転動ローラ13を保持する内外両
輪11,12間に配置される保持器14とを具備する。
【0013】外輪12はその突起15がリール本体1の
孔に挿入されることでリール本体1側に回り止め状態で
固定され、またリール本体1の先端に固定されるカラー
16によりリール本体1内に押し込められている。外輪
12の内周面には内輪11の外周面との間で転動ローラ
13毎に嵌合溝を形成するための凹部17が形成されて
いる。
【0014】内輪11は円筒体であり筒軸6のピニオン
6aよりも前側に筒軸6と一体で回転するように筒軸6
上に固定されている。外輪12の内周面に形成した凹部
17はこの内輪11の外周面上に形成してもよいし内外
両輪11,12の双方に形成してもよい。
【0015】転動ローラ13は内外両輪11,12の間
に等角ピッチで配置され、それぞれが上記凹部17内に
入り込むようになっている。これらのローラはボール等
他の転動体で代替可能である。
【0016】保持器14は内外両輪11,12の間隙に
挿入される円筒体であり、転動ローラ13を収納する溝
を等角ピッチで有する。保持器14が図3のごとく転動
ローラ13を嵌合溝17の幅が小さくなるカム部17b
方向に移動すると、クラッチ手段はオン状態になり筒軸
6及びロータ3は釣糸の巻き取り方向への回転が許容さ
れるが釣糸の繰り出し方向への回転は阻止される。逆に
保持器14が図4のごとく転動ローラ13を嵌合溝17
の幅が大きくなる凹部17b方向に移動すると、クラッ
チ手段はオフ状態になり筒軸6及びロータ3は釣糸の巻
き取り方向と繰り出し方向の双方の回転が許容される。
【0017】また、保持器14は、クラッチ手段がオン
の時に転動ローラ13を楔作用を強める方向へ常時付勢
し、クラッチ手段がオフの時に転動ローラ13を楔作用
を強める方向への付勢を解除するか又は転動ローラ13
を楔作用をしない方向へ付勢する付勢手段を備えてい
る。図3乃至図5に示すように、この付勢手段は具体的
には弾性材であるコイルバネ18であり、クラッチ切換
操作レバー19のシャフト19a先端から保持器14の
方に突出するアーム19bの先端と保持器14からその
半径方向に突出する腕14aの先端との間に掛け渡され
ている。クラッチ切換操作レバー19は図1に示すよう
にスプール軸2aと平行にリール本体1に取り付けられ
たシャフト19aがリール本体1からその後方に突出し
た個所に取り付けられている。シャフト19aの先端は
リール本体1をその前端側へ付き抜け、そこに上記アー
ム19bが固定されている。クラッチ切換操作レバー1
9を図3に示す位置へ移動させると、コイルバネ18は
保持器14を同図中反時計方向に付勢し、転動ローラ1
3は楔作用を強める方向へ移動する。これによりクラッ
チ手段はオン状態になり、筒軸6及びロータ3に対しそ
の正転は許容するが逆転は阻止する。クラッチ切換操作
レバー19を図4に示す位置へと回すと、コイルバネ1
8は自由長さに戻って保持器14に対する反時計方向へ
の付勢を解除するか又は逆に時計方向に付勢し、転動ロ
ーラ13の楔作用を解除する。これによりクラッチ手段
はオフ状態になり、ロータ3の正逆両回転を許容する。
【0018】クラッチ切換操作レバー19には、図1、
図3及び図4に示すように、クラッチ手段をオン・オフ
いずれかの切り換え位置に保持するための手段としてデ
ッドポイントバネ20とストッパ21a,21bとが設
けられている。デッドポイントバネ20はシャフト19
aの中途とリール本体1との間に渡されたバネであり、
思案点を境にシャフト19aをいずれか一方に付勢す
る。ストッパ21a,21bは思案点を挟むようにリー
ル本体1の前端面上に設けられた突起であり、いずれか
一方のストッパ21a又は21bでアーム19bを受け
止めるようになっている。
【0019】次に、上記構成の魚釣用リールの作用につ
いて述べる。
【0020】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオンにすると、図3に示すように、アーム
19bが一方のストッパ21aに当たって停止する。ア
ーム19bはコイルバネ18を介して保持器14を同図
中反時計方向に付勢し、コイルバネ18の弾性力により
転動ローラ13は内外輪11,12間の嵌合溝17の幅
が小さくなるカム部17b方向に移動する。このクラッ
チオンの状態では、内輪11の反時計方向は転動ローラ
13の楔作用を高める方向であるから、内輪11からハ
ンドル4に至る部分はその方向すなわち釣糸の繰り出し
方向への回転を阻止され、ハンドル4を回すことができ
ない。しかし、内輪11の時計方向は転動ローラ13の
楔作用を解消する方向であるから、内輪11からハンド
ル4に至る部分はその方向すなわち釣糸の巻き取り方向
への回転は許容され、ハンドル4を回すことで釣糸をス
プール2に巻き取ることができる。
【0021】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオフにすると、図4に示すように、アーム
19bが他方のストッパ21bに当たって停止する。ア
ーム19bと保持器14との間のコイルバネ18は自由
長さに復帰し、転動ローラ13及び保持器14はフリー
状態になる。またはコイルバネ18が圧縮バネとして作
用し転動ローラ13を嵌合溝17の幅が大きくなる凹部
17a方向付勢する。このクラッチオフの状態では、内
輪11が反時計方向に回転しようとしても転動ローラ1
3は楔作用を発揮しないから、内輪11からハンドル4
に至る部分はその方向すなわち釣糸の繰り出し方向への
回転を許容され、ハンドル4を逆転させて釣糸を繰り出
すことができる。内輪11の時計方向は転動ローラ13
の楔作用を解消する方向であるから、クラッチオンの場
合と同様に、内輪11からハンドル4に至る部分はその
方向すなわち釣糸の巻き取り方向への回転を許容され、
ハンドル4を回すことで釣糸をスプール2に巻き取るこ
とができる。
【0022】なお、この実施の形態1では外輪12のリ
ール本体1に対する回り止めはリール本体1の切欠等か
らなる孔に外輪12から半径方向に突出する突起15を
係合させることにより行っているが、図6及び図7に示
すように、外輪12の端から軸方向に突出する突起12
aをリール本体の切欠22に係合させるようにしてもよ
い。また、いずれの場合も金属の絞り成形により外輪1
2を突起12aと一体的に成形し、嵌合溝17を形成す
るための凹部17aも同時に成形することができる。こ
のようにすることで外輪12を軽量化することができ、
しかも部品点数を増やさずに精度、強度の高い回り止め
作用を得ることができる。
【0023】<実施の形態2>図8及び図9に示すよう
に、この魚釣用リールの逆転止め装置では、実施の形態
1における付勢手段としてのコイルバネ18に代えてデ
ッドポイントバネの作用をなすねじりコイルバネ23が
設けられ、このねじりコイルバネ23が保持器14の腕
14aの先端とリール本体1との間に掛け渡されてい
る。また、クラッチ切換操作レバー19(図1参照)の
アーム19bにはカム24が設けられ、このカム24が
保持器14から突出する他の腕14bに形成された溝に
嵌り込んでいる。
【0024】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオンにすると、カム24が腕14bを介し
て保持器14を図8に示す位置に切り換える。このクラ
ッチオンの状態では、保持器14はねじりコイルバネ2
3により同図中反時計方向へ付勢され、従って転動ロー
ラ13が嵌合溝17の幅が小さくなるカム部17b方向
に付勢される。
【0025】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオフにすると、カム24が腕14bを介し
て保持器14を図9に示す位置に切り換える。このクラ
ッチオフの状態では、保持器14はねじりコイルバネ2
3により同図中時計方向へ付勢され、従って転動ローラ
13は嵌合溝17の幅が大きくなる凹部17a方向へ移
動する。
【0026】<実施の形態3>図10及び図11に示す
ように、この魚釣用リールの逆転止め装置では、実施の
形態2における付勢手段としてのねじりコイルバネ23
に代えて圧縮コイルバネ25が設けられ、この圧縮コイ
ルバネ25が保持器14の腕14aに設けられたバネ受
け26とクラッチ切換操作レバー19の先端のカム24
との間に介装されている。
【0027】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオンにすると、カム24が腕14aを介し
て保持器14を図10に示す位置に切り換える。このク
ラッチオンの状態では、保持器14は圧縮コイルバネ2
5により同図中反時計方向へ付勢され、従って転動ロー
ラ13が嵌合溝17の幅が小さくなるカム部17b方向
に付勢される。
【0028】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオフにすると、カム24が腕14aを介し
て保持器14を図11に示す位置に切り換える。このク
ラッチオフの状態では、圧縮コイルバネ25は自由長さ
に復帰し保持器14及び転動ローラ13に対する前記付
勢を解く。従って内輪11及び筒軸6は正逆いずれの方
向にも回転可能になる。
【0029】<実施の形態4>図12及び図13に示す
ように、この魚釣用リールの逆転止め装置では、実施の
形態3における付勢手段としての圧縮コイルバネ25に
代えて板バネ27が設けられ、この板バネ27が保持器
14の腕14aとクラッチ切換操作レバー19の先端の
カム24との間に介装されている。
【0030】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオンにすると、カム24が板バネ27を介
して保持器14を図12に示す位置に切り換える。この
クラッチオンの状態では、保持器14は板バネ27の弾
性変形により同図中反時計方向へ付勢され、従って転動
ローラ13が嵌合溝17の幅が小さくなるカム部17b
方向に付勢される。
【0031】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオフにすると、カム24が板バネ27を解
放するので、保持器14は図13に示す位置に切り換え
られる。このクラッチオフの状態では、板バネ27は原
形に復帰し保持器14及び転動ローラ13に対する付勢
を解く。従って内輪11及び筒軸6は正逆いずれの方向
にも回転可能になる。
【0032】<実施の形態5>図14に示すように、こ
の魚釣用リールは実施の形態1の場合と異なりクラッチ
切換操作レバー19がリール本体1の下部に設けられて
いる。
【0033】また、図15及び図16に示すように、こ
の魚釣用リールの逆転止め装置では、実施の形態1にお
けるクラッチ切換操作レバー19を切換位置に保持する
ためのデッドポイントバネ20がシャフト19aの先端
のアーム19bとリール本体1の前端部との間に設けら
れている。また、クラッチ切換操作レバー19のアーム
19bにはカム24が設けられ、このカム24が保持器
14から突出する腕14aに形成された溝に嵌り込んで
いる。
【0034】また、保持器14の各転動ローラ13に対
向する個所に転動ローラ13を吸引する磁石28が固定
され、これらの磁石28で転動ローラ13を嵌合溝17
の幅が小さくなるカム部17b方向に付勢するようなっ
ている。磁石28を別体として設ける代わりに保持器1
4の一部又は全体を磁石にしてもよい。
【0035】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオンにすると、カム24が腕14aを介し
て保持器14を図15に示す位置に切り換える。このク
ラッチオンの状態では、保持器14の磁石28が転動ロ
ーラ13を同図中反時計方向へ引き寄せ、従って転動ロ
ーラ13が嵌合溝17の幅が小さくなるカム部17b方
向に付勢されることとなる。
【0036】クラッチ切換操作レバー19を操作してク
ラッチ手段をオフにすると、保持器14の磁石28が転
動ローラ13を吸着し同図中時計方向へ移動させ嵌合溝
17の幅が大きくなる凹部17a方向に付勢する。
【0037】このように磁石28を付勢手段として使用
することにより保持器14又は転動ローラ13を付勢す
るバネが不要となるので、リールの小型化が可能にな
り、保持器14の強度が向上する。
【0038】<実施の形態6>図17に示すように、こ
の魚釣用リールの逆転止め装置では、実施の形態2にお
ける付勢手段としてのねじりコイルバネ23が保持器1
4の腕14bの先端とリール本体1との間に掛け渡され
ている。
【0039】クラッチ切換操作レバー19(図1参照)
を操作してクラッチ手段をオンにすると、カム24が腕
14bを介して保持器14を図8と同様な位置に切り換
える。クラッチ切換操作レバー19を操作してクラッチ
手段をオフにすると、カム24が腕14bを介して保持
器14を図9と同様な位置に切り換える。
【0040】<実施の形態7>実施の形態5では付勢手
段としての磁石28が転動ローラ13ごとに配置されて
いるが、この実施の形態7の魚釣用リールの逆転止め装
置では、図18に示すように、この保持器14から突出
するアーム14aとシャフト19aの先端のアーム19
bとに磁石29a,29bが対になって設けられてい
る。すなわちクラッチ切換操作レバー19がクラッチオ
ンの方に回されると同図(A)のように磁石29a,2
9bの異極同士が対峙し保持器14を図15と同様に転
動ローラ13を嵌合溝17の幅が小さくなるカム部17
b方向に付勢し、クラッチ切換操作レバー19がクラッ
チオフの方に回されると同図(B)のように磁石29
a,29bの同極同士が対峙し保持器14を図16と同
様に転動ローラ13を嵌合溝17の幅が大きくなる凹部
17a方向に付勢するようなっている。
【0041】<実施の形態8>図19に示すように、こ
の魚釣用リールの逆転止め装置では、クラッチ手段であ
るワンウェイクラッチをユニット化し、リールの組立、
分解時等に転動ローラ13等が脱落したり紛失したりす
るのを防止し、また組立・分解作業性を簡易且つ迅速化
するようになっている。
【0042】すなわち、内輪11の転動ローラ13に接
する面に環状凸部11aを形成してこの環状凸部11a
を保持器14と外輪12とで形成される環状凹部内に嵌
め込み、また保持器14の外周面上に突起30を形成し
この突起30を外輪12の内周面に形成した環状溝31
内に嵌め込んでおり、これにより内外輪11,12、転
動ローラ13及び保持器14をアセンブリ化している。
ただし、環状凸部11aと環状凹部は内外輪11,12
間で入れ替えるようにしても良いし、突起30と環状溝
31も保持器14と外輪12との間で入れ替えるように
しても良い。このワンウェイクラッチは図19に示すよ
うにリール本体1の前部に形成された空洞内に挿入され
た後止め具32により空洞内に固定される。
【0043】<実施の形態9>図20に示すように、こ
の魚釣用リールの逆転止め装置であるワンウェイクラッ
チも実施の形態8と同様にユニット化されているが、実
施の形態8と異なり筒軸6をリール本体1に支持するた
めのボールベアリング9a,9bも同時にユニット化さ
れている。
【0044】すなわち、外輪12の後端にリム33が形
成され、外輪12内にそのリム33に向かってボールベ
アリング9aと、内輪11に保持器14及び転動ローラ
13を嵌め込んだものと、他のボールベアリング19b
とが順に挿入され、最後に外輪12に止め輪34が嵌め
込まれることでワンウェイクラッチはボールベアリング
9a,9bと共にアセンブリ化されている。
【0045】このようにベアリング9a,9bもワンウ
ェイクラッチと一体化されることにより、リールの組立
・分解の作業性が向上するほか、外輪12と内輪11の
同心度が良くなるため筒軸6等の回転が軽くなり、逆転
機能も確実となる。
【0046】<実施の形態10>図21に示すように、
この魚釣用リールの逆転止め装置であるワンウェイクラ
ッチも実施の形態9と同様にユニット化されているが、
実施の形態9と異なりボールベアリング9a,9bを内
輪11の外周面と外輪12の内周面との間に挟み込んで
いる。
【0047】<実施の形態11>図22に示すように、
この魚釣用リールの逆転止め装置では、保持器14に抜
け止め突起35を軸方向に設け、この突起35の引っ掛
かり部を外輪12の後端から外に出して外輪12の縁に
引っ掛けるようになっている。保持器14は抜け止め突
起35を含め樹脂等で一体成形されており、保持器14
を外輪12内に押し込む際に抜け止め突起35が撓み外
輪12に完全に挿入された後原形に復すことで外輪12
の縁に引っ掛かる。抜け止め突起35は複数個あるのが
望ましい。
【0048】なお、上記各実施の形態ではクラッチ切換
操作レバー19は回転方式としたが、スライド方式にし
ても良い。また、上記各実施の形態ではスピニングリー
ルとして説明したが本発明は両軸受リール等他の形式の
リールにも適用可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、クラッチ手段のオン・
オフの切り換えにおいてクラッチ切換操作レバーの操作
に必要とする力がいずれの向きの操作であっても同じに
なるので、クラッチ手段のオン・オフ操作がしやすくな
る。また、転動ローラが嵌合溝に食い込みクラッチ手段
に負荷がかかっている時に更にクラッチオン方向への付
勢手段による付勢力が加算されないので、オンからオフ
に切り換える際、クラッチ切換操作レバーを軽く操作す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る逆転止め装置を備
えた魚釣用リールの垂直断面図である。
【図2】図1中II−II線矢視断面図である。
【図3】クラッチ手段を示す断面図であり、クラッチが
オンの状態を示す。
【図4】クラッチ手段を示す断面図であり、クラッチが
オフの状態を示す。
【図5】図3中V−V線矢視図である。
【図6】実施の形態1のクラッチ手段の変形例を示す縦
断面図である。
【図7】図6中VII−VII線矢視断面図である。
【図8】実施の形態2のクラッチ手段を示す断面図であ
り、クラッチがオンの状態を示す。
【図9】実施の形態2のクラッチ手段を示す断面図であ
り、クラッチがオフの状態を示す。
【図10】実施の形態3のクラッチ手段を示す断面図で
あり、クラッチがオンの状態を示す。
【図11】実施の形態3のクラッチ手段を示す断面図で
あり、クラッチがオフの状態を示す。
【図12】実施の形態4のクラッチ手段を示す断面図で
あり、クラッチがオンの状態を示す。
【図13】実施の形態4のクラッチ手段を示す断面図で
あり、クラッチがオフの状態を示す。
【図14】実施の形態5のクラッチ手段を示す縦断面図
である。
【図15】実施の形態5のクラッチ手段を示す断面図で
あり、クラッチがオンの状態を示す。
【図16】実施の形態5のクラッチ手段を示す断面図で
あり、クラッチがオフの状態を示す。
【図17】実施の形態6のクラッチの切換部を示す部分
図であり、(A)はクラッチがオンの状態を示し、
(B)はクラッチがオフの状態を示す。
【図18】実施の形態7のクラッチの切換部を示す部分
図であり、(A)はクラッチがオンの状態を示し、
(B)はクラッチがオフの状態を示す。
【図19】実施の形態8のクラッチ手段を示す縦断面図
である。
【図20】実施の形態9のクラッチ手段を示す縦断面図
である。
【図21】実施の形態10のクラッチ手段を示す縦断面
図である。
【図22】実施の形態11のクラッチ手段を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1…リール本体 6…筒軸 11…内輪 12…外輪 13…転動ローラ 14…保持器 18…コイルバネ 23…ねじりコイルバネ 25…圧縮コイルバネ 27…板バネ 28,29a,29b…磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体とこれに回転自在に支持され
    た回転部とにそれぞれ設けられた内・外輪と、該内・外
    輪間に形成される嵌合溝の対向面の何れか一方に形成さ
    れたカム部にて前記回転部の一方向への回転時に楔作用
    にて前記内・外輪の相対回転を規制すると共に前記回転
    部の他方向への回転時に楔作用を解除して前記内・外輪
    の相対回転を許容するように前記嵌合溝内に配置された
    複数の転動ローラと、前記嵌合溝内に配置されて前記転
    動ローラを保持する環状保持体と、前記環状保持体を回
    動切換して前記転動ローラを前記回転部の一方向への回
    転時に楔作用可能位置と楔作用不能位置と選択的に切換
    える切換手段とを備えた魚釣用リールの逆転止め装置に
    おいて、前記環状保持体に前記転動ローラの楔作用可能
    位置への切換時に前記転動ローラを楔作用する方向に付
    勢し、かつ前記転動ローラの楔作用不能位置への切換時
    に前記転動ローラへの楔作用する方向への付勢を解除す
    るか又は転動ローラを楔作用しない方向に付勢するよう
    に付勢手段を設けたことを特徴とする魚釣用リールの逆
    転止め装置。
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