JP2001292238A

JP2001292238A - 移動電話端末広告表示システム

Info

Publication number: JP2001292238A
Application number: JP2000107609A
Authority: JP
Inventors: Koichi Matsumoto; 康一松本
Original assignee: NEC Saitama Ltd
Current assignee: NEC Saitama Ltd
Priority date: 2000-04-10
Filing date: 2000-04-10
Publication date: 2001-10-19

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】現在いる周囲の地域の広告を移動電話端末に
対して効率的に行う移動電話端末広告表示システム。【解決手段】インターネット網３０３には広告を取り
扱う広告サービスセンタ３０２や、各移動電話端末３０
６₁〜３０６₄の位置情報を取り扱う位置情報サービスセ
ンタ３０４や、移動電話網３０１や、店舗３１３が広告
を出すためにインターネットにアクセスするためのコン
ピュータ３１４が配置されている。広告主が店舗３１３
の広告を第１のサービスエリア３０７₁を対象として申
し込むと、広告サービスセンタ３０２は位置情報サービ
スセンタ３０４に該当する地域にいる第１および第２の
移動電話端末３０６₁、３０６₂を抽出させ、該当の第１
の基地局３０８₁からこれらに対して電話を掛けて広告
を送出、移動電話端末側で広告を視聴できる。また、広
告主は膨大な数のホームページの１つに広告を出すより
も広告の視聴の可能性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は移動電話端末に広告
を表示する移動電話端末広告表示システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】移動電話端末は本来の電話機能だけの端
末から大きく進化し、インターネット等のネットワーク
にアクセスすることで多彩な情報を入手することができ
るようになっている。これと共に、移動電話端末の表示
画面も大型化やカラー化が進んでいる。このため、たと
えばインターネットに接続したとき等に、表示画面に広
告を表示して広告収入を得たり、この広告収入を移動電
話端末の利用者に還元して通信料金を安くしようとする
試みが行われている。

【０００３】図６は移動電話端末を使用した従来から行
われてきた移動電話端末広告表示システムの一例を表わ
したものである。この例では移動電話端末１０１が基地
局１０２およびこれに接続された移動電話網１０３を介
してインターネット網１０４と接続されている。インタ
ーネット網１０４には各種コンテンツを提供するコンテ
ンツプロバイダ１０５が接続されている。基地局１０２
はそのサービスエリア１０６内の移動電話端末１０１と
通信を行う。サービスエリア１０６内には各種の店舗１
０７が配置されている場合が多い。

【０００４】この図６に示した移動電話端末広告表示シ
ステムでは、広告主がコンテンツプロバイダ１０５に広
告の掲載を依頼する。コンテンツプロバイダ１０５は依
頼された広告を所定のホームページに掲載する。したが
って、移動電話端末１０１が基地局１０２および移動電
話網１０３を経由してインターネット網１０４にアクセ
スし、コンテンツプロバイダ１０５の提供するホームペ
ージにアクセスすると、そのページで依頼主の広告を見
ることができる。図６のサービスエリア１０６内の店舗
１０７が広告を依頼した場合には、図示しない多くのホ
ームページの中から特定のコンテンツプロバイダ１０５
のホームページにアクセスした場合に、その店舗１０７
の広告を初めて表示できる状態となる。なお、本明細書
で「広告の表示」とは単に視覚的な表示に止まるもので
はない。場合によっては音もここでいう表示に含まれ
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】図６に示したこのよう
な移動電話端末広告表示システムでは、たとえば店舗１
０７が広告を依頼するとコンテンツプロバイダ１０５が
そのホームページにその広告を掲載し、その広告は地域
を特定せず全世界で見ることのできる状態となる。しか
しながら、ホームページは全世界に莫大な数が存在して
いる。したがって、その店舗１０７がたとえばレストラ
ンであり、付近の住民に広告を見てもらいたいと思って
も、そのような者の所持する移動電話端末１０１が反対
にそのホームページをアクセスする可能性は統計的に見
ると極めて低くなる。

【０００６】もちろん、移動電話端末１０１の側が「レ
ストラン」と指定して検索を行うことは可能である。し
かしながら、レストランのホームページの数は、地域を
指定しても非常に多く、ある程度大きな都市あるいは地
区であれば該当するホームページにアクセスするのは非
常に困難になる。しかもホームページの数は急速に増加
しているので、日を追うごとにアクセスが困難になり、
広告としての価値は非常に低いものとなる。そこでＰＨ
Ｓ（Personal Handy phone System）等の端末自体の位
置情報を把握することのできる移動電話端末を使用して
効率的な広告を行うことが検討されている。

【０００７】図７は、ＰＨＳを使用したこのような移動
電話端末広告表示システムを示したものである。図６と
同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を
省略する。ＰＨＳ端末２０１はＰＨＳ基地局２０２およ
びこれに接続されたＰＨＳ用の移動電話網２０３を介し
てインターネット網１０４と接続されている。インター
ネット網１０４には各種コンテンツを提供するコンテン
ツプロバイダ２０５が接続されている。ＰＨＳ基地局２
０２はそのサービスエリア２０６内のＰＨＳ端末２０１
と通信を行う。サービスエリア２０６内には各種の店舗
１０７が配置されている場合が多い。

【０００８】ところで、ＰＨＳ基地局２０２はその経緯
度を示す経緯度情報をＰＨＳ端末２０１に通知する基地
局位置サービスを実施している。この移動電話端末広告
表示システムではこのサービスを使用する。すなわち、
ＰＨＳ基地局２０２のサービスエリア２０６内に位置す
る店舗１０７は、広告を依頼するときに、このサービス
エリア２０６を管轄しかつ経緯度情報を指定することで
周囲の店舗情報を表示するサービスを行っているコンテ
ンツプロバイダ２０５を選択する。そして、広告を依頼
する際に、店舗１０７の所在地（経緯度情報）と広告内
容を連絡する。コンテンツプロバイダ２０５はこれを基
にして、店舗１０７の広告を周囲の地図と組み合わせた
形で掲載するようなホームページを作成する。

【０００９】この移動電話端末広告表示システムの運用
は次のようになる。まずＰＨＳ端末２０１は自分の通信
を介するＰＨＳ基地局２０２の経緯度情報をＰＨＳ基地
局２０２から取得する。次にＰＨＳ端末２０１は店舗情
報を取得するためにインターネット網１０４のコンテン
ツプロバイダ２０５が運用するホームページにアクセス
する。このとき、そのＰＨＳ端末２０１の通信を介する
ＰＨＳ基地局２０２の経緯度情報がそのホームページに
送られる。ホームページ側では送ってきた経緯度情報を
基にしてその周囲の地図情報をＰＨＳ端末２０１に送信
する。これにより、ＰＨＳ端末２０１の近くの地図情報
が表示画面に表示される。

【００１０】図８は、ＰＨＳ端末の表示画面に表示され
たホームページの一例を示したものである。表示画面２
２１には、地図情報２２２が表示されている。この地図
情報２２２ではコンテンツプロバイダ２０５に広告を申
し込んだ店舗１０７や目印となる道路や建物等が表示さ
れている。したがって、ＰＨＳ端末２０１を所持してい
る利用者は、特定のコンテンツプロバイダ２０５のホー
ムページにアクセスすることで、現在いる周囲の地域の
店舗情報を得ることができる。また、広告を掲載してい
る場合には、地図上の該当する店舗を指定することで、
電話番号、店舗の特徴、店舗を紹介する画像等からなる
その店舗の広告のページ（詳細ページ）が表示されるよ
うになっている。

【００１１】しかしながら、この図７および図８に示し
た移動電話端末広告表示システムでも、１つのコンテン
ツプロバイダ２０５が日本のあらゆる地域について店舗
の広告を担当しているというわけではないので、多くの
同種のプロバイダの中から１つのプロバイダを選択する
必要がある。しかも、選択したプロバイダが所望の経緯
度情報に対応した地図情報２２２等の情報を表示できる
という確約もない。更にプロバイダあるいはホームペー
ジの数が膨大であることは前述した通りであり、所望の
経緯度情報に対応した地図情報２２２が表示されたとし
てもその地図情報２２２の中に広告主の店舗が表示され
ているという保証もない。

【００１２】すなわち、後者の移動電話端末広告表示シ
ステムであっても、ＰＨＳ端末を含んだ移動電話端末側
の利用者が予めその店舗の名称を知っていてその名称を
ホームページ上で検索して探すといった場合以外は、ホ
ームページ上の広告の効果を十分期待できる状況にない
場合が多い。

【００１３】そこで本発明の目的は、通信ネットワーク
上のホームページを特に検索する必要なく、現在いる周
囲の地域の店舗等の広告を移動電話端末に対して効率的
に行うことのできる移動電話端末広告表示システムを提
供することにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明で
は、（イ）広告主から広告が行われる地域および時間帯
を指定して広告を受け付ける広告受付手段と、（ロ）こ
の広告受付手段が受け付けた広告についてそれぞれ指定
した時間帯になるたびにそれぞれの広告で指定された地
域に存在する移動電話端末を検索する移動電話端末検索
手段と、（ハ）この移動電話端末検索手段によって検索
された移動電話端末に対して時間帯に対応する広告を送
信する広告送信手段とを移動電話端末広告表示システム
に具備させる。

【００１５】すなわち請求項１記載の発明では、広告主
から広告が行われる地域および時間帯を指定して広告を
受け付け、指定した時間帯になるたびにそれぞれの広告
で指定された地域に存在する移動電話端末を検索して、
検索された移動電話端末に対して時間帯に対応する広告
を送信することにしている。したがって、該当する地域
に存在する移動電話端末に対して広告を送信するので、
移動電話端末側では現在いる地域でその地域に密着した
広告を受信することになり、効果的な広告が実現する。

【００１６】請求項２記載の発明では、（イ）広告主か
ら広告が行われる地域および時間帯を指定して広告を受
け付ける広告受付手段と、（ロ）この広告受付手段が受
け付けた広告についてそれぞれ指定した時間帯になるた
びにそれぞれの広告で指定された地域に存在する移動電
話端末を検索する移動電話端末検索手段と、（ハ）この
移動電話端末検索手段によって検索された移動電話端末
のうち待機中の端末を選択する移動電話端末選択手段
と、（ニ）この移動電話端末選択手段によって選択され
た待機中の移動電話端末に対して時間帯に対応する広告
を送信する広告送信手段とを移動電話端末広告システム
に具備させる。

【００１７】すなわち請求項２記載の発明では、広告主
から広告が行われる地域および時間帯を指定して広告を
受け付け、指定した時間帯になるたびにそれぞれの広告
で指定された地域に存在する移動電話端末を検索して、
検索結果としての移動電話端末から受信を待機している
端末を選択して、これらの移動電話端末に広告を送信す
ることにした。したがって、該当する地域に存在する待
機中の移動電話端末に対して広告を送信するので、移動
電話端末側では現在いる地域でその地域に密着した広告
を受信することになり、効果的な広告が実現する。

【００１８】請求項３記載の発明では、請求項１または
請求項２記載の移動電話端末広告表示システムで、広告
送信手段の送出する広告は、移動電話端末の表示画面の
一部に組み込まれた部分広告であることを特徴としてい
る。

【００１９】すなわち請求項３記載の発明では、移動電
話端末の表示画面に表示される広告は表示画面の一部に
組み込まれた部分広告なので、移動電話端末の利用者が
インターネット等にアクセスして情報を受信している最
中でも広告が可能である。

【００２０】請求項４記載の発明では、請求項２記載の
移動電話端末広告表示システムで、広告送信手段の送出
する広告は、移動電話端末の表示画面の全面を使用して
いることを特徴としている。

【００２１】すなわち請求項４記載の発明では、移動電
話端末の表示画面に表示される広告は表示画面の全面を
使用しているので、多くの情報を移動電話端末の利用者
に伝えることができる。

【００２２】請求項５記載の発明では、請求項１または
請求項２記載の移動電話端末広告表示システムが、広告
の受信の可否を登録する広告可否登録手段を備え、広告
送信手段は広告の受信を可とする移動電話端末に対して
広告を送信することを特徴としている。

【００２３】すなわち請求項５記載の発明では、広告が
一方的に送信されて表示されることに違和感を感じる移
動電話端末の利用者に対処するために広告可否登録手段
を用意している。そして広告の送信を可とする利用者に
対して広告を送出することにしている。広告を受信する
利用者に対しては移動電話端末の支払い料金を広告の受
信や利用に応じて低減する措置を採ることも可能であ
る。

【００２４】請求項６記載の発明では、請求項１または
請求項２記載の移動電話端末広告表示システムが、送出
すべき広告の中からあらかじめ定めた分類のものを移動
電話端末に送出する広告選択送出手段を具備することを
特徴としている。

【００２５】すなわち請求項６記載の発明では、移動電
話端末の利用者に応じて、適正な広告を送出することに
して、広告の効率的な利用を図っている。

【００２６】

【発明の実施の形態】

【００２７】

【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。

【００２８】図１は本発明の一実施例における移動電話
端末広告表示システムの構成の概要を表わしたものであ
る。このシステムで移動電話網３０１は、広告に関する
サービスを行う広告サービスセンタ３０２と同様にイン
ターネット網３０３に接続されている。移動電話網３０
１およびインターネット網３０３には位置情報サービス
センタ３０４が接続されている。位置情報サービスセン
タ３０４は、この図で例示した第１〜第４の移動電話端
末３０６₁〜３０６₄の位置情報を取り扱うセンタであ
る。この図１に示した例では第１および第２の移動電話
端末３０６₁、３０６₂が第１のサービスエリア３０７₁
内に位置しており、第３および第４の移動電話端末３０
６₃、３０６₄が第２のサービスエリア３０７₂内に位置
している。ただし、例示した第１のサービスエリア３０
７₁と第２のサービスエリア３０７₂は隣接しており、こ
れらのエリアの一部が重複している。第１のサービスエ
リア３０７₁は第１の基地局３０８₁が管轄するエリアで
あり、第２のサービスエリア３０７₂は第２の基地局３
０８₂が管轄するエリアである。移動電話網３０１はこ
れら第１および第２の基地局３０８₁、３０８₂と接続さ
れている他、一般電話網（ＰＳＴＮ：Public Switched
Telephone Network）３０９とも接続されている。一般
電話網３０９は図示しない固定式の電話機を回線交換で
接続するための網である。

【００２９】本実施例の移動電話網３０１、広告サービ
スセンタ３０２および位置情報サービスセンタ３０４
は、それぞれ図示しないＣＰＵ（中央処理装置）を配置
したコンピュータを備えている。このうちの移動電話網
３０１はデータベース３１１を備えている。データベー
ス３１１には、それぞれの移動電話端末３０６₁〜３０
６₄の能力や電話番号および現在どの基地局３０８のエ
リアに位置しているかといった通信回線接続のための各
種情報が格納されている。したがって、移動電話網３０
１はデータベース３１１に格納された情報を使用してエ
リア内の第１〜第４の移動電話端末３０６₁〜３０６₄に
対して通信回線の接続を行うようになっている。第１〜
第４の移動電話端末３０６₁〜３０６₄は移動電話網３０
１を介して一般電話網３０９に接続された一般の固定式
電話機との通話が可能であり、また同じく移動電話網３
０１を介してインターネット網３０３に接続すること
で、インターネット上の各種の情報を受信することがで
きる。

【００３０】広告サービスセンタ３０２は、インターネ
ット網３０３を介して位置情報サービスセンタ３０４か
ら第１〜第４の移動電話端末３０６₁〜３０６₄の位置情
報を取得するようになっている。そして、前記したコン
ピュータの図示しないロケーションレジスタに第１〜第
４の移動電話端末３０６₁〜３０６₄がそれぞれどのサー
ビスエリアに現在存在するかの登録および登録の更新を
行っている。したがって、広告サービスセンタ３０２が
たとえば第１のサービスエリア３０７₁内に位置してい
る店舗３１３の広告を受注しているとすると、この店舗
３１３の付近の所定のエリア内に存在する移動電話端末
３０６、たとえば第１のサービスエリア３０７₁内に存
在する第１および第２の移動電話端末３０６₁、３０６₂
に対して広告情報を送出することができる。本実施例の
店舗３１３は商用施設であり、インターネット網３０３
に接続されるコンピュータ３１４を使用することでイン
ターネット網３０３にアクセスし、広告サービスセンタ
３０２に広告のサービスを依頼することができる。

【００３１】このような移動電話端末広告表示システム
の運用について次に説明する。

【００３２】図２は広告サービスセンタにおける広告の
受付処理を表わしたものである。ここでは店舗３１３が
広告を依頼するものとして説明する。なお、受付処理は
広告サービスセンタ３０２内の図示しない記憶媒体に格
納されたプログラムを同じく図示しないＣＰＵ（中央処
理装置）が実行することによって実現する。

【００３３】図１に示す店舗３１３の広告主はコンピュ
ータ３１４を使用して広告サービスセンタ３０２のＵＲ
Ｌ（Uniform Resource Locator）を入力し、インターネ
ット網３０３を経由してそのホームページにアクセスす
る。すると、コンピュータ３１４の表示画面にそのホー
ムページのメニュー画面（トップ画面）が表示される
（ステップＳ３３１）。広告主が広告申込ページをメニ
ューから選択すると（ステップＳ３３２：Ｙ）、そのペ
ージが表示される。この状態で広告主は、広告を行う広
告地域、広告内容、広告の行われる時間帯、広告の期間
等の必要なデータを入力する（ステップＳ３３３）。前
記したＣＰＵはこれらの入力事項が適正なものであるか
をチェックして（ステップＳ３３４）、適性であれば入
力内容を受け付けて広告の契約を行う（ステップＳ３３
５）。入力内容に不備がある場合には（ステップＳ３３
４：Ｎ）、それが入力の漏れ等の訂正可能なものであれ
ば（ステップＳ３３６：Ｙ）、ステップＳ３３３に戻っ
て入力処理を受け付ける。訂正不可能なもの、たとえば
広告地域がテリトリの範囲外であるような場合には（ス
テップＳ３３６：Ｎ）、エラー表示を行って（ステップ
Ｓ３３７）、処理を終了する（エンド）。

【００３４】一方、広告主が広告サービスセンタ３０２
のそれ以外のメニューを選択したような場合には（ステ
ップＳ３３８：Ｙ）、指定されたページの表示処理を行
う（ステップＳ３３９）。たとえば、広告サービスセン
タ３０２の利用方法のページや、広告料金等のページを
選択すると、それぞれの内容が表示されることになる。

【００３５】したがって、店舗３１３の広告主は広告サ
ービスセンタ３０２のホームページにアクセスして、広
告をどの地域で行うか等の必要事項を入力すると共に広
告内容を表わしたデータをアップロードし（ステップＳ
３３３）、広告料金をクレジットカードやインターネッ
ト上の銀行で支払う手続を行うことで、広告の契約を終
了させることができる。

【００３６】図３は、広告サービスセンタによるテーブ
ルを用いた広告の管理の様子を表わしたものである。新
たな広告の契約が成立すると（ステップＳ３５１：
Ｙ）、その契約事項を盛り込む形で広告用テーブルの内
容を更新する（ステップＳ３５２）。図示しない広告用
テーブルには、時間帯ごとに広告の行われる地域および
広告の受付番号を対応付けている。広告用テーブルを更
新したら、期間管理テーブルの内容を同様に更新する
（ステップＳ３５３）。ここで期間管理テーブルとは広
告の受付番号に対応付けて広告の行われる期間を示した
ものである。

【００３７】また、広告サービスセンタ３０２の前記し
たＣＰＵは一日の日付が変更される午前零時の到来を監
視しており（ステップＳ３５４）、日付が変更されると
（Ｙ）、期間管理テーブルを参照して広告期間の開始す
るものあるいは終了するものがあるかどうかをチェック
する（ステップＳ３５５）。このようなものがない場合
には、処理を終了する（リターン）。期間の開始あるい
は終了するものがある場合には（Ｙ）、広告用テーブル
の変更を行う。期間が開始するものがある場合には、広
告用テーブルに書き込まれてまだ有効となっていないデ
ータを有効にする。これに対して期間が終了したものが
ある場合には、広告用テーブルにそのデータを残す必要
がないので、これを削除する（ステップＳ３５６）。

【００３８】図４は、広告サービスセンタによる広告の
送信処理の流れを表わしたものである。ここでは１つの
広告のみを示しているが、実際には１日の広告が複数存
在する場合にはこれらの処理が平行して行われる。まず
前記したＣＰＵは広告の開始時刻が到来したかどうかを
チェックする（ステップＳ３７１）。広告用テーブルに
書き込まれたいずれかのデータで広告の行われる時刻に
なったことが判別された場合には（Ｙ）、その広告が行
われる該当地域が読み出され、その地域（サービスエリ
ア）に存在する移動電話端末３０６の位置情報を位置情
報サービスセンタ３０４に問い合わせる（ステップＳ３
７２）。そしてたとえば店舗３１３が第１のサービスエ
リア３０７₁内の移動電話端末３０６を問い合わせた場
合には、第１および第２の移動電話端末３０６₁、３０
６₂が該当する端末であるとの報告を受ける。店舗３１
３が第１および第２のリア３０７₁、３０７₂に対する広
告を希望した場合には、第１〜第４の移動電話端末３０
６₁〜３０６₄が該当する端末であるとの報告を受けるこ
とになる。

【００３９】そこで、広告サービスセンタ３０２の前記
したＣＰＵは回答のあった移動電話端末３０６であっ
て、該当する基地局３０８からその時間帯でまだ広告を
受信していない新規の端末に対して広告を送信する（ス
テップＳ３７３）。すなわち、該当する移動電話端末３
０６に対して電話を掛けて、広告を送出する。送信の確
認された移動電話端末３０６については、その電話番号
を記憶する（ステップＳ３７４）。これは、たとえば午
後３時から４時の時間内に広告を行う旨の指定が行われ
た場合に、３時の時点で一度広告を行った移動電話端末
３０６は避けて、それ以後のたとえば３時１０分にその
サービスエリアに移動してきた移動電話端末３０６に新
たに広告を送信するようにするためである。

【００４０】店舗３１３について最初の広告が行われて
時間ｔ（時間ｔはたとえば１０分）が経過すると（ステ
ップＳ３７５：Ｙ）、前記したＣＰＵはその経過後の時
間がまだ広告を行う時間帯に属しているかどうかをチェ
ックする（ステップＳ３７６）。属している場合には
（Ｙ）、その時刻に該当する地域（サービスエリア）に
存在する移動電話端末３０６を位置情報サービスセンタ
３０４に問い合わせる（ステップＳ３７２）。そして、
得られた移動電話端末３０６のうちでまだその日のその
時間帯に広告を送出していない移動電話端末３０６を選
択してこれに店舗３１３の広告を送出する（ステップＳ
３７３）。そして送信済みの移動電話端末３０６を記憶
内容に追加する（ステップＳ３７４）。このような繰り
返しが行われることで、店舗３１３が指定した広告地域
に指定した時間帯に入ってくる移動電話端末３０６に対
して広告が送出されることになる。

【００４１】なお、この広告の送出は広告主が広告サー
ビスセンタ３０２に支払った広告代によってまかなわれ
る。したがって、個々の移動電話端末３０６はこれらを
無料で受信することができる。広告サービスセンタ３０
２が送出した広告は通話中でなくかつ電源が切られてい
ない該当する電話番号の移動電話端末３０６で受信さ
れ、その表示画面に表示される。必要に応じてメロディ
等の音が付加されていてもよい。

【００４２】図５は移動電話端末の表示画面に表示され
る広告の一例を示したものである。広告は地域に密着し
た形で行われるので、移動電話端末３０６の利用者の広
告に対する効果は非常に大きくなる。たとえばその店舗
３１３が繁華街の道路に面していない場所に存在した
り、繁華街の道路に面していないビルのテナントである
ような場合であっても、その付近を通っている利用者を
ターゲットとして広告を表示するので、消費者に効率的
にアピールすることができる。また、消費者も自分の通
行している場所の情報を得ることができるという利点が
ある。

【００４３】なお、図５では広告を移動電話端末３０６
の表示画面３９１の全体に表示することにしたが、その
一部に表示するものであってもよい。一部に表示される
形式であれば移動電話端末３０６の利用者がたとえばイ
ンターネット網３０３にアクセスしている状態でも、画
像の嵌め込みの技術やテレビ電話のような複数回線との
接続の技術を適用すれば広告を表示画面上に表示するこ
とができる。

【００４４】ただし、移動電話端末３０６の利用者にと
っては広告の受信がたとえ無料であっても、煩雑である
と感じるものもいる。そこで、広告を受信するのを拒否
するモードを移動電話端末３０６に設けてもよい。ま
た、このような移動電話端末３０６は位置情報サービス
センタ３０４あるいは広告サービスセンタ３０２に無料
でアクセスして位置情報の取得の禁止や広告の送出の禁
止を申告できるようにしてもよい。もちろん、広告の受
信を無料にするのではなく、受信数に応じて移動電話端
末３０６の基本料金を低減するようにしたり、受信した
広告先に電話した場合にはポイントを付けて、その合算
で商品を交換できるといった特典を付けるようにしても
よい。更に、広告サービスセンタ３０２に対して広告を
拒否する場合には、全商品の広告を拒否するものであっ
てもよいし、一部の商品の広告を許し、それぞれ以外の
商品の広告を拒絶するといった選択性を有するものであ
ってもよい。

【００４５】なお、以上説明した実施例では広告サービ
スセンタ３０２と位置情報サービスセンタ３０４を別の
装置として説明したが、システムによってはこれらを同
一の装置として構成することも可能である。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
によれば、広告主から広告が行われる地域および時間帯
を指定して広告を受け付け、指定した時間帯になるたび
にそれぞれの広告で指定された地域に存在する移動電話
端末を検索して、検索された移動電話端末に対して時間
帯に対応する広告を送信することにしたので、該当する
地域に存在する移動電話端末に対して広告を送信するこ
とができ、移動電話端末側では現在いる地域でその地域
に密着した広告を受信することになり、効果的な広告が
実現することになる。しかも各移動電話端末はインター
ネット網上のホームページにアクセスし店舗を検索する
必要がないので、簡便に必要な地域情報を取得すること
ができる。

【００４７】また請求項２記載の発明によれば、広告主
から広告が行われる地域および時間帯を指定して広告を
受け付け、指定した時間帯になるたびにそれぞれの広告
で指定された地域に存在する移動電話端末を検索して、
検索結果としての移動電話端末から受信を待機している
端末を選択して、これらの移動電話端末のうちの待機中
の端末に広告を送信することにしたので、受信を待機し
ている時間帯を広告に効率的に活用することができる。
また利用者も本来の受信が行われない空き時間に付近の
情報を取得することができる。特に不慣れな場所で店舗
を探しているような場合には有効な情報を取得すること
かできる。

【００４８】更に請求項３記載の発明によれば、請求項
１または請求項２記載の移動電話端末広告表示システム
で、広告送信手段の送出する広告は、移動電話端末の表
示画面の一部に組み込まれた部分広告であるので、移動
電話端末の利用者がインターネット等にアクセスして情
報を受信している最中でも広告の受信が可能になる。

【００４９】また請求項４記載の発明によれば、請求項
２記載の移動電話端末広告表示システムで、広告送信手
段の送出する広告は、移動電話端末の表示画面の全面を
使用するので、比較的狭い表示画面であっても多くの情
報を移動電話端末の利用者に伝えることができる。

【００５０】更に請求項５記載の発明によれば、請求項
１または請求項２記載の移動電話端末広告表示システム
が、広告の受信の可否を登録する広告可否登録手段を備
え、広告送信手段は広告の受信を可とする移動電話端末
に対して広告を送信するので、広告の効果的な受信が可
能になる。また、広告を受信する者に広告料の一部を還
元するようにすれば移動電話端末の利用料を低減する措
置を採ることも可能である。

【００５１】また請求項６記載の発明によれば、請求項
１または請求項２記載の移動電話端末広告表示システム
が、送出すべき広告の中からあらかじめ定めた分類のも
のを移動電話端末に送出する広告選択送出手段を備えて
いるので、移動電話端末の利用者に応じて、適正な広告
を送出することができ、広告の効率的な利用を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における移動電話端末広告表
示システムの構成の概要を表わしたシステム構成図であ
る。

【図２】本実施例で広告サービスセンタにおける広告の
受付処理を表わした流れ図である。

【図３】本実施例で広告サービスセンタによるテーブル
を用いた広告の管理の様子を表わした流れ図である。

【図４】本実施例で広告サービスセンタによる広告の送
信処理の流れを表わした流れ図である。

【図５】本実施例で移動電話端末の表示画面に表示され
る広告の一例を示した平面図である。

【図６】移動電話端末を使用した従来から行われてきた
移動電話端末広告表示システムの一例を表わしたシステ
ム構成図である。

【図７】ＰＨＳを使用した従来提案された移動電話端末
広告表示システムを示したシステム構成図である。

【図８】図７に示したシステムでＰＨＳ端末の表示画面
に表示されたホームページの一例を示した平面図であ
る。

【符号の説明】

３０１移動電話網３０２広告サービスセンタ３０３インターネット網３０４位置情報サービスセンタ３０６移動電話端末３０７サービスエリア３０８基地局３１１データベース３１３店舗３１４コンピュータ３９１（移動電話端末の）表示画面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｈ０４Ｍ 3/42 Ｈ０４Ｍ 11/00 ３０２ 11/00 ３０２Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９ＴＦターム(参考） 5K015 AB01 AF04 5K024 CC11 FF04 HH01 5K067 AA21 AA29 AA34 BB04 DD52 DD53 EE02 EE10 EE16 FF03 FF04 FF05 FF07 FF23 GG01 HH07 HH22 HH23 JJ64 KK15 5K101 KK16 LL12 NN18 RR13 9A001 CC05 JJ25 JJ72

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】広告主から広告が行われる地域および時
間帯を指定して広告を受け付ける広告受付手段と、この広告受付手段が受け付けた広告についてそれぞれ指
定した時間帯になるたびにそれぞれの広告で指定された
地域に存在する移動電話端末を検索する移動電話端末検
索手段と、この移動電話端末検索手段によって検索された移動電話
端末に対して時間帯に対応する広告を送信する広告送信
手段とを具備することを特徴とする移動電話端末広告表
示システム。
【請求項２】広告主から広告が行われる地域および時
間帯を指定して広告を受け付ける広告受付手段と、この広告受付手段が受け付けた広告についてそれぞれ指
定した時間帯になるたびにそれぞれの広告で指定された
地域に存在する移動電話端末を検索する移動電話端末検
索手段と、この移動電話端末検索手段によって検索された移動電話
端末のうち待機中の端末を選択する移動電話端末選択手
段と、この移動電話端末選択手段によって選択された待機中の
移動電話端末に対して時間帯に対応する広告を送信する
広告送信手段とを具備することを特徴とする移動電話端
末広告表示システム。
【請求項３】前記広告送信手段の送出する広告は、移
動電話端末の表示画面の一部に組み込まれた部分広告で
あることを特徴とする請求項１または請求項２記載の移
動電話端末広告表示システム。
【請求項４】前記広告送信手段の送出する広告は、移
動電話端末の表示画面の全面を使用していることを特徴
とする請求項２記載の移動電話端末広告表示システム。
【請求項５】広告の受信の可否を登録する広告可否登
録手段を備え、前記広告送信手段は広告の受信を可とす
る移動電話端末に対して広告を送信することを特徴とす
る請求項１または請求項２記載の移動電話端末広告表示
システム。
【請求項６】送出すべき広告の中からあらかじめ定め
た分類のものを移動電話端末に送出する広告選択送出手
段を具備することを特徴とする請求項１または請求項２
記載の移動電話端末広告表示システム。