JP2001292036A - 電流−電圧変換回路 - Google Patents

電流−電圧変換回路

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JP2001292036A
JP2001292036A JP2000103892A JP2000103892A JP2001292036A JP 2001292036 A JP2001292036 A JP 2001292036A JP 2000103892 A JP2000103892 A JP 2000103892A JP 2000103892 A JP2000103892 A JP 2000103892A JP 2001292036 A JP2001292036 A JP 2001292036A
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voltage
unit
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conversion circuit
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JP2000103892A
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Shoichiro Yano
正一郎 矢野
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答性に優れ、温度変動および駆動電源変動
に対して安定な出力が得られる電流−電圧変換回路を提
供する。 【解決手段】 電流−電圧変換部2の温度補償をバイア
ス電圧部7で行うとともに、カレントミラー部5の温度
補償をレベルシフト部4で行う電流−電圧変換回路1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加入者線光伝送
の光送信系に用いられるレーザダイオードの出力変動を
安定にする自動電力制御回路(APC)の電流−電圧変
換回路に係り、特に温度変動に対して安定した電流−電
圧変換が実現できる電流−電圧変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、加入者線光伝送方式は、PDS
(Passive Double Star)構成のよ
うに、信号マーク率が幅広く変化するバースト性信号を
送受信する光伝送方式が実用化されている。このような
PDS構成の光インタフェースには、発光素子として通
常レーザダイオード(LD)が用いられている。しか
し、レーザダイオード(LD)は、周囲温度の変化に対
して特性変動が大きいため、この特性変動を補償して一
定の光送信レベルに保つために自動電力制御回路(AP
C)が用いられる。図2に従来の自動電力制御回路(A
PC)の要部ブロック構成図を示す。図2において、レ
ーザダイオード(LD)から発生するレーザ光出力LZ
の背面光LB は、フォトダイオード(PD)にて受光さ
れ、入力電流(検出電流)Iiに変換されてAPC(自
動電力制御回路)50に入力される。LD駆動回路54
は、電気入力信号SI により駆動され、電気入力信号S
I に対応した電流ID をレーザダイオード(LD)に流
し、レーザダイオード(LD)を駆動する。APC(自
動電力制御回路)50は、電流−電圧変換回路51、ピ
ークホールド回路52、差動増幅器53を備える。電流
−電圧変換回路51は、フォトダイオード(PD)で変
換された入力電流(検出電流)Iiを電圧に変換し、変
換した電圧を出力電圧VO として出力する。ピークホー
ルド回路52は、電流−電圧変換回路51から供給され
る出力電圧VO のピーク値(最大値)をホールドし、ピ
ーク電圧VP を発生する。差動増幅器53は、ピークホ
ールド回路52から供給されるピーク電圧VP と基準電
圧VF の偏差(=VP −VF )を増幅し、APC出力V
APC をLD駆動回路54に供給する。例えば、レーザダ
イオード(LD)が周囲温度の変化によりレーザ光出力
LZのレベルが変動すると、フォトダイオード(PD)
が受光する背面光LB も変動し、入力電流(検出電流)
Iiが変動する。入力電流Iiの変動に伴い、出力電圧
VO ならびにピーク電圧VP も変動するため、APC出
力VAPC がLD駆動回路54の駆動を制御して電流ID
がレーザ光出力LZ のレベル変動を抑えるようにする。
このように、APC(自動電力制御回路)50は、レー
ザ光出力LZ のレベル変動を抑制して一定レベルとなる
よう負帰還(NFB)制御系を構成する。従来の電流−
電圧変換回路として、例えば特開平11−68677号
公報に開示されているものが知られている。
【0003】図3に従来の電流−電圧変換回路図を示
す。電流−電圧変換回路51においては、ベース接地の
トランジスタQ55のエミッタにはフォトダイオードPD
が接続され、図2に示すレーザダイオードLDの背光L
B を入力電流(検出電流)Iiに変換している。入力電
流(検出電流)Iiは、抵抗R61で電圧(=R61*I
i)に変換され、エミッタホロア(トランジスタQ56と
抵抗R62で構成)を介してトランジスタQ57の負荷抵抗
R64で出力電圧VO として出力される。なお、VB はト
ランジスタQ55のベースバイアス電圧となる。フォトダ
イオードPDの結合容量CPDは、電流−電圧変換回路5
1の入力インピーダンスが高い場合には、レーザダイオ
ードLDの背光LB のビットレートが高くなるに伴い、
パルス信号の応答に遅れを発生する原因となるため、入
力トランジスタQ55をベース接地として入力インピーダ
ンスの低下を実現している。このように、従来の電流−
電圧変換回路50は、周囲温度が常温の条件では、30
Mb/sまでの伝送速度に対応できる。図4に図2の各
部の波形図を示す。図4において、周囲温度が常温の場
合には、入力電流Ii、出力電圧VO のそれぞれは、レ
ーザ光出力LZ の各ビット波形と同じとなり、ピーク電
圧VP も一定のレベルを保つ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電流−電圧変換
回路51は、周囲温度の変化に伴い、トランジスタQ5
5,Q56,Q57のベース−エミッタ間電圧VBEが−2m
V/℃の割合で変化して各トランジスタを流れる電流が
変化し、電流−電圧変換される出力電圧VO が変動(例
えば、図4でVO1がVO2に変化)し、この変動によって
ピーク電圧VP も変動(例えば、図4のVP1がVP2に変
化)してしまい所望のピーク電圧VP (例えば、図4の
VP1)が得られないという欠点がある。従って、ピーク
電圧VP の変動により、光送信系にとってレーザダイオ
ードLDのレーザ光出力LZ がレベル変動を発生すると
いう問題が生じる。また、従来の電流−電圧変換回路5
1は、駆動電源VCCの変動により出力電圧VO が変動
(図4でVO1がVO2)し、所望のピーク電圧VP (図3
のVP1)が得られないという問題も生じる。この発明は
このような問題を解決するためなされたもので、その目
的は高周波の応答性に優れ、周囲温度変化ならびに駆動
電源変動に対して安定な電流−電圧変換回路を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電流−電圧変換回路は、検出電流を対応
した変換電圧に変換する帰還型の電流−電圧変換部と、
変換電圧を増幅して増幅電圧を出力する差動増幅部、こ
の差動増幅部に電流バイアスを供給するカレントミラー
増幅部、差動増幅部に電圧バイアスを供給するバイアス
電圧部を有する増幅部と、増幅電圧をレベルシフトして
出力電圧を発生するレベルシフト部とを備え、電流−電
圧変換部の温度補償をバイアス電圧部で行うとともに、
カレントミラー部の温度補償をレベルシフト部で行い、
レベルシフト部から出力される出力電圧の温度補償を行
うことを特徴とする。この発明に係る電流−電圧変換回
路は、帰還型の電流−電圧変換部を備えたので、入力イ
ンピーダンスを充分低い値に設定することができる。次
に、この発明に係る電流−電圧変換回路は、電流−電圧
変換部の温度補償をバイアス電圧部で行うとともに、カ
レントミラー部の温度補償をレベルシフト部で行ので、
出力電圧の温度補償を行うことができる。また、この発
明に係る電流−電圧変換回路は、電流−電圧変換部のト
ランジスタ数(n1 個)およびベース−エミッタ間電圧
(VBE1 )、前記バイアス電圧部のトランジスタ数(n
2 個)およびベース−エミッタ間電圧(VBE3 )、前記
カレントミラー部のトランジスタ数(k1 個)およびベ
ース−エミッタ間電圧(VBE2 )、前記レベルシフト部
のトランジスタ数(k2 )およびベース−エミッタ間電
圧(VBE4 )とした場合に、カレントミラー部の電流設
定用抵抗と差動増幅部の負荷抵抗との比をPとし、n1
*VBE1 =n2 *VBE3 で、かつ(k1 *VBE2 )/
(2*P)=k2 *VBE4 を満足することを特徴とす
る。この発明に係る電流−電圧変換回路は、数式n1 *
VBE1 =n2 *VBE3 を満足することにより、電流−電
圧変換部とバイアス電圧部の温度補償をするとともに、
カレントミラー部の電流設定用抵抗と差動増幅部の負荷
抵抗との比をPとし、数式(k1 *VBE2 )/(2*
P)=k2 *VBE4 を満足することにより、カレントミ
ラー部とレベルシフト部の温度補償をするので、比Pを
パラメータとして自由度の広い温度補償をすることがで
きる。さらに、この発明に係る電流−電圧変換回路は、
カレントミラー部の電流設定用抵抗と差動増幅部の負荷
抵抗との比(P)を1/2に設定したことを特徴とす
る。この発明に係る電流−電圧変換回路は、電流設定用
抵抗と負荷抵抗との比(P)を1/2に設定したので、
最適な温度補償をすることができる。また、電流設定用
抵抗と負荷抵抗との比(P)を1/2に設定して出力電
圧に対する駆動電圧の変動も補償することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る電流
−電圧変換回路の実施の形態回路図である。なお、電流
−電圧変換回路を除く電力出力制御回路、LD駆動回
路、レーザダイオードLD、フォトダイオードPDは、
図2に示す従来のものと同じなので、説明を省略する。
図1において、電流−電圧変換回路1は、電流−電圧変
換部2、増幅部3、レベルシフト部4を備える。電流−
電圧変換部2は、前段のエミッタと次段のベースが接続
されたn1 個のトランジスタQ11〜Q1n1 、最終段のト
ランジスタQ1n1 のコレクタに接続された電圧変換用抵
抗R1 、最終段のトランジスタQ1n1 のコレクタと初段
のトランジスタQ11のベース(電流Ii入力端)間に接
続された帰還用抵抗R2 、帰還用抵抗R2 と並列接続さ
れたコンデンサC1 、トランジスタQ11〜Q1n1-1 のそ
れぞれエミッタに接続されたエミッタ抵抗を備える。電
流−電圧変換部2は、入力電流(検出電流)Iiをn1
個のトランジスタQ11〜Q1n1 によって電流増幅し、電
圧変換用抵抗R1 で入力電流Iiに対応した変換電圧V
aに変換するとともに、変換電圧Vaを帰還抵抗R2 を
介して電流Ii入力端に帰還する。最終段トランジスタ
Q1n1 に流れるコレクタ電流(IC とする)と、トラン
ジスタQ11のベースに流れるベース電流(IB とする)
の比である電流増幅率をβ(=IC /IB )とし、電流
増幅率βと変換用抵抗R1 の積(β*R1 )を帰還用抵
抗R2 よりも充分大きな値に設定すると、変換電圧Va
は入力電流Iiを用いて数1で表される。 (数1) Va=−R2 *Ii+n1 *VBE1 数1から明らかなように、この構成により入力電流Ii
を変換電圧Vaに電流−電圧変換することができる。た
だし、ベース−エミッタ間電圧VBE1 がトランジスタQ
11〜Q1n1 で全て等しくなるよう、トランジスタQ11〜
Q1n1-1 の各エミッタに接続されたエミッタ抵抗を調整
する。なお、コンデンサC1 と帰還用抵抗R2 とを並列
に接続した回路を挿入することにより、帰還ループ利得
の調整および位相特性の調整を行うことができる。ま
た、変換電圧Vaを帰還用抵抗R2 を介して帰還するこ
とによって電流−電圧変換部2の入力インピーダンスを
充分低く設定することができる。
【0007】次に、増幅部3は、カレントミラー部5、
差動増幅部6、バイアス電圧部7を備える。カレントミ
ラー部5は、定電流IO を設定する電流設定用抵抗R3
、電流設定用抵抗R3 と直列に接続されたダイオード
構成(コレクタとベースを接続してアノード、エミッタ
をカソードとする)のk1 個のトランジスタQ21〜Q2K
1 、エミッタが接地されたトランジスタQ2K1 とそれぞ
れベースおよびエミッタが共通に接続され、コレクタに
定電流のバイアス電流IO を流すトランジスタQA を備
える。直列に接続されたダイオード構成のk1 個のトラ
ンジスタQ21〜Q2K1 のベース−エミッタ間電圧をそれ
ぞれVBE2 とすると、定電流IO は、電流設定用抵抗R
3 、駆動電源VCCを用いて数2で表される。 (数2) IO =(VCC−k1 *VBE2 )/R3 即ち、トランジスタQA とk1 個のトランジスタQ21〜
Q2K1 とを同じ特性(ペア性)を有するもので構成する
ことにより、トランジスタQA に定電流IO を流すこと
ができ、この定電流IO を差動増幅部6のバイアス電流
として用いる。差動増幅部6は、差動増幅器を構成する
一対のトランジスタQB 、QC 、一対のコレクタ抵抗R
4 、R6 および一対のエミッタ抵抗R5 、R7 から成
り、一方のトランジスタQB のベースに電流−電圧変換
部2からの変換電圧Vaを入力するとともに、他方のト
ランジスタQC のベースに固定バイアス電圧Vbを印加
し、一対のエミッタ抵抗R5 、R7 の共通接続点をカレ
ントミラー部5のバイアス電流IO を流すトランジスタ
QA のコレクタに接続する。一方のトランジスタQB の
コレクタに接続された負荷抵抗(R4 )を形成するコレ
クタ抵抗R4 から差動増幅された増幅電圧Vcを出力す
る。一対のコレクタ抵抗R4 、R6 および一対のエミッ
タ抵抗R5 、R7 をそれぞれR6 =R4 、R7 =R5 と
すると、負荷抵抗R4 の増幅電圧Vcは数3で表され
る。 (数3) Vc=VCC−(IO /2)*R4 −R4 /(2*R5 )
*(Va−Vb) バイアス電圧部7は、n2 個のトランジスタQ31〜Q3n
2 のベース−エミッタ間電圧(VBE3 )の和の電圧(n
2 *VBE3 )で固定バイアス電圧Vbを発生する。
【0008】固定バイアス電圧Vbは、数4で表され
る。 (数4) Vb=n2 *VBE3 レベルシフト部7は、前段のエミッタが次段のベースに
接続されたk2 個のトランジスタQ41〜Q4k2 を有する
エミッタホロア回路で構成し、初段のトランジスタQ41
のベースに増幅部3からの増幅電圧Vcを入力し、最終
段のトランジスタQ4k2 のエミッタから低インピーダン
スの出力電圧VO を出力する。出力電圧VO は、増幅部
3からの増幅電圧Vcをk2 個のベース−エミッタ間電
圧(=k2 *VBE4 )でレベルシフトしたものであるか
ら、数5で表される。 (数5) VO =Vc−k2 *VBE4 次に、この発明に係る電流−電圧変換回路1の温度補償
について説明する。一般に、回路の温度変化に起因する
特性の温度変動は、温度変化に伴う回路を構成する素子
(例えば、トランジスタ等の能動素子、抵抗等の受動素
子)特性の変動に因る。電流−電圧変換回路1の抵抗に
関する特性の温度変動は、温度特性の良い抵抗を使用す
ることによって解消することができる。一方、トランジ
スタのベース−エミッタ間の電圧VBEの温度特性は、周
知の通り周囲の温度変化により、大きく変化する。一般
に、シリコントランジスタのベース−エミッタ間の電圧
VBEは、常温で0. 6Vの電圧であり、−2mV/℃の
温度係数を有する。例えば、回路の動作温度範囲を20
℃±50℃とすると、温度に対応する電圧VBEの値は
0. 5V〜0. 7Vに亘って変化することとなる。従っ
て、回路の温度補償は、必要とされる回路出力にベース
−エミッタ間の電圧VBEの項が含まれないようにする、
即ち複数のベース−エミッタ間の電圧VBEを相殺するよ
うに構成すればよいことになる。
【0009】以下、数1〜数5を用いて本発明の電流−
電圧変換回路1の出力電圧VO の温度補償について説明
する。数3の第2項に数1および数4を用いると、数6
のように変形できる。 (数6) −R4 /(2*R5 )*(−R2 *Ii+n1 *VBE1
−n2 *VBE3 ) 数6において、温度変動によって影響を受ける部分は
(n1 *VBE1 −n2 *VBE3 )であるため、これが0
となるようにn1 *VBE1 =n2 *VBE3 に設定すると
温度補償が実現できることになる。例えば、トランジス
タの個数n1 とn2 を等しく(n1 =n2 )し、ベース
−エミッタ間の電圧VBE1 とVBE3 を同じ特性(ペア
性)にする(VBE1 =VBE3)と、温度変動に起因する
(n1 *VBE1 −n2 *VBE3 )は0となって、この部
分の温度補償を実現することができる。なお、ベース−
エミッタ電圧VBE1 とVBE3 とを同じにするには、対象
となる電流−電圧変換部2のトランジスタQ11〜Q1n1
およびバイアス電圧部7のトランジスタQ31〜Q3n2 を
同一のチップ上に同一形状で近接して配置することによ
って実現できる。また、電流−電圧変換部2のトランジ
スタの個数n1 とバイアス電圧部7のトランジスタの個
数n2 は、同数であれば任意の数量でよいが、電流−電
圧変換回路1の構成によって最適な数量を選択する。こ
のように構成することによって、電流−電圧変換部2の
温度変動をバイアス電圧部7の温度変動で温度補償する
ことができる。以上の処理により、数6は数7で表され
る。 (数7) R4 /(2*R5 )*(R2 *Ii) 次に、数3の第1項に数2を用いると、数8が得られ
る。 (数8) VCC−(VCC−k1 *VBE2 )/(2*R3 )*R4 ここで、カレントミラー部5の電流設定用抵抗R3 と差
動増幅部6の負荷抵抗R4 との比をP(=R3 /R4 )
と置くと、数8は数9のように変形できる。 (数9) {1−1/(2*P)}*VCC+(k1 *VBE2 )/
(2*P)
【0010】数5に数3の第1項である数9と第2項で
ある数7を用いると、出力電圧VOは数10で表され
る。 (数10) VO =Vc−k2 *VBE4 ={1−1/(2*P)}*VCC+R4 *(R2 *Ii)/(2*R5 ) +(k1 *VBE2 )/(2*P)−k2 *VBE4 数10において、温度変動に影響する項は、第2項と第
3項であるから、温度補償の条件は数11で表される。 (数11) (k1 *VBE2 )/(2*P)=k2 *VBE4 数11において、カレントミラー部5を構成するトラン
ジスタQ21〜Q2k1 のベース−エミッタ電圧VBE2 と、
レベルシフト部4を構成するトランジスタQ41〜Q4K2
のベース−エミッタ電圧VBE4 とがVBE2 =VBE4 であ
れば、数11から数12が得られる。 (数12) k1 =(2*P)*k2 数12から、電流設定用抵抗R3 と負荷抵抗R4 との比
P(=R3 /R4 )をパラメータとしてカレントミラー
部5を構成するトランジスタの数量k1 とレベルシフト
部4を構成するトランジスタの数量k2 を設定し、カレ
ントミラー部5の温度変動をレベルシフト部4の温度変
動で温度補償することができる。例えば、P(R3 /R
4 )=1に設定すると、k1 =2*k2 となり、カレン
トミラー部5を構成するトランジスタの数をレベルシフ
ト部4を構成するトランジスタの数の2倍にすること
で、温度補償を実現することができる。また、P=1の
場合、数10の出力電圧VO は、数13で表される。 (数13) VO =VCC/2+R4 *(R2 *Ii)/(2*R5 )
【0011】次に、P(R3 /R4 )=1/2に設定す
ると、数12からk1 =k2 となり、カレントミラー部
5を構成するトランジスタとレベルシフト部4を構成す
るトランジスタを同数にすることで、温度補償をするこ
とができる。また、P=1/2の場合、数10の出力電
圧VO は、数14で表される。 (数14) VO =R4 *(R2 *Ii)/(2*R5 ) 数14には、数13に含まれていた駆動電源VCCの項が
なくなっており、このことから出力電圧VO は駆動電源
VCCの変動も補償することができる。また、いずれの場
合もトランジスタの数量k2 は、1,2,…,の任意の
数でよいが、電流−電圧変換回路1の回路構成で最適な
数量に設定すればよい。なお、Pは他にも様々な値が設
定でき、それぞれのPに対してk1 、k2 を決定してカ
レントミラー部5の温度変動をレベルシフト部4の温度
変動で温度補償することができる。本発明の実施の形態
では、電流−電圧変換部2のトランジスタとバイアス電
圧部7のトランジスタとを同じ特性を有するもので構成
し、カレントミラー部5のトランジスタとレベルシフト
部4のトランジスタとを同じ特性を有するもので構成し
たが、これら全てのトランジスタを同じ特性を有するも
ので構成にしてもよい。なお、本発明を適用した電流−
電圧変換回路のシミュレーションでは、50Mビットま
での応答性と、−30℃〜+80℃の温度範囲で安定し
た出力特性が得られることを確認している。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る電
流−電圧変換回路は、入力インピーダンスを充分低い値
に設定することができるので、フォトダイオード(P
D)の結合容量の影響を解消して高速な応答性を実現す
ることができる。また、この発明に係る電流−電圧変換
回路は、電流−電圧変換部の温度補償をバイアス電圧部
で行うとともに、カレントミラー部の温度補償をレベル
シフト部で行う構成としたので、温度変化に対して安定
な出力電圧を得ることができる。さらに、この発明に係
る電流−電圧変換回路は、数式n1 *VBE1 =n2 *V
BE3 を満足し、電流−電圧変換部とバイアス電圧部の温
度補償をするとともに、カレントミラー部の電流設定用
抵抗と差動増幅部の負荷抵抗との比をPとし、数式(k
1 *VBE2 )/(2*P)=k2 *VBE4 を満足してカ
レントミラー部とレベルシフト部の温度補償をするの
で、比Pをパラメータとして自由度の広い温度補償をす
ることができる。特に、カレントミラー部の電流設定用
抵抗と差動増幅部の負荷抵抗との比(P)を1/2に設
定することにより、最適な温度補償を実現することがで
きる。また、出力電圧への駆動電源の変動も補償するこ
とができる。よって、応答性に優れ、温度変動および駆
動電源変動に対して安定な出力が得られる電流−電圧変
換回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電流−電圧変換回路の実施の形
態回路図。
【図2】従来の自動電力制御回路(APC)の要部ブロ
ック構成図。
【図3】従来の電流−電圧変換回路図。
【図4】図2の各部の波形図。
【符号の説明】
1…電流−電圧変換回路、2…電流−電圧変換部、3…
増幅部、4…レベルシフト部、5…カレントミラー部、
6…差動増幅部、7…バイアス電圧部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03F 3/343 H03F 3/45 Z 5K002 3/45 H01L 31/10 G H04B 10/14 H04B 9/00 S 10/06 10/04 Fターム(参考) 5F049 NA17 UA06 UA12 UA20 5F073 BA01 EA29 GA03 GA38 5J066 AA01 AA12 CA02 CA04 CA65 FA10 FA12 HA08 HA19 HA25 HA29 HA44 KA02 KA09 KA12 KA18 KA19 KA28 MA01 MA11 MA21 ND01 ND11 ND25 PD01 TA01 TA06 5J090 AA01 AA12 CA02 CA04 CA65 CN01 FA10 FA12 FN06 FN10 HA08 HA19 HA25 HA29 HA44 KA02 KA09 KA12 KA18 KA19 KA28 MA01 MA11 MA21 MN01 MN02 TA01 TA06 5J091 AA01 AA12 CA02 CA04 CA65 FA10 FA12 HA08 HA19 HA25 HA29 HA44 KA02 KA09 KA12 KA18 KA19 KA28 MA01 MA11 MA21 TA01 TA06 5K002 AA01 BA13 BA15 CA09 CA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バースト性光信号を発生するレーザダイ
    オードを安定に駆動するため、前記レーザダイオードの
    背光を受光するフォトダイオードの検出電流に基づいて
    前記レーザダイオードを駆動する駆動回路をフィードバ
    ック制御する自動電力制御回路(APC)の電流−電圧
    変換回路であって、 検出電流を対応した変換電圧に変換する帰還型の電流−
    電圧変換部と、変換電圧を増幅して増幅電圧を出力する
    差動増幅部、この差動増幅部に電流バイアスを供給する
    カレントミラー増幅部、前記差動増幅部に電圧バイアス
    を供給するバイアス電圧部を有する増幅部と、増幅電圧
    をレベルシフトして出力電圧を発生するレベルシフト部
    と、を備え、 前記電流−電圧変換部の温度補償を前記バイアス電圧部
    で行うとともに、前記カレントミラー部の温度補償を前
    記レベルシフト部で行い、前記レベルシフト部から出力
    される出力電圧の温度補償を行うことを特徴とする電流
    −電圧変換回路。
  2. 【請求項2】 前記電流−電圧変換部のトランジスタ数
    (n1 個)およびベース−エミッタ間電圧(VBE1 )、
    前記バイアス電圧部のトランジスタ数(n2個)および
    ベース−エミッタ間電圧(VBE3 )、前記カレントミラ
    ー部のトランジスタ数(k1 個)およびベース−エミッ
    タ間電圧(VBE2 )、前記レベルシフト部のトランジス
    タ数(k2 )およびベース−エミッタ間電圧(VBE4 )
    とした場合に、下記の式を満足することを特徴とする請
    求項1記載の電流−電圧変換回路。 n1 *VBE1 =n2 *VBE3 で、かつ (k1 *VBE2 )/(2*P)=k2 *VBE4 ただし、Pはカレントミラー部の電流設定用抵抗と差動
    増幅部の負荷抵抗との比である。
  3. 【請求項3】 前記カレントミラー部の電流設定用抵抗
    と前記差動増幅部の負荷抵抗との比(P)を1/2に設
    定したことを特徴とする請求項2記載の電流−電圧変換
    回路。
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