JP2001291561A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

Info

Publication number
JP2001291561A
JP2001291561A JP2001027520A JP2001027520A JP2001291561A JP 2001291561 A JP2001291561 A JP 2001291561A JP 2001027520 A JP2001027520 A JP 2001027520A JP 2001027520 A JP2001027520 A JP 2001027520A JP 2001291561 A JP2001291561 A JP 2001291561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
signal transmission
power supply
emi
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001027520A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Murasawa
修 村澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Interactive Entertainment Inc
Original Assignee
Sony Computer Entertainment Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Computer Entertainment Inc filed Critical Sony Computer Entertainment Inc
Priority to JP2001027520A priority Critical patent/JP2001291561A/ja
Publication of JP2001291561A publication Critical patent/JP2001291561A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続される導体同士間の基準電位を揃えるこ
とができ、かつEMI対策が施され、製造が容易なコネ
クタを提供すること。 【解決手段】 4本の信号伝達部材82A〜82Dのう
ち、電圧印加線とされた2本の信号伝達部材82A、8
2BのみをEMIフィルタ83に貫通させる。電圧が印
可される部分のみEMI対策を施すことができ、他の接
地線を構成する信号伝達部材82C、82DにEMIフ
ィルタ83を介在させないことで、EMIフィルタ83
が接地線上のインピーダンス素子として作用することも
防止でき、接地線で接続されるプリントパターン同士の
基準電位を揃えることができる。信号伝達部材82A〜
82Dが挿通する絶縁性ハウジング81を、可撓性を有
する樹脂成型品で形成したので、信号伝達部材82A〜
82Dを簡単に挿通させることができ、コネクタ80の
製造を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性ハウジング
と、この絶縁性ハウジングに挿通され、導体同士を電気
的に接続する複数の信号伝達部材とを備えたコネクタに
関する。
【0002】
【背景技術】従来より、絶縁性ハウジングと、およびこ
の絶縁性ハウジングに挿通され、導体同士を電気的に接
続する信号伝達部材とを備えたコネクタにおいて、信号
伝達部材をフェライトコア等に貫通させることにより、
EMI(ElectroMagnetic Interference)対策を施した
コネクタが利用され、例えば、特公平7−48427号
公報に示されるコネクタが知られている。
【0003】前記公報に示されるコネクタは、ハウジン
グ自体をフェライトコアで形成し、このハウジング内部
に信号伝達部材となるコネクタピンを複数本挿入して構
成されている。このようなコネクタによれば、ハウジン
グ自体がフェライトコアから構成されているので、別途
フェライトビーズ等のフィルタ素子を設ける必要がな
く、EMI対策が施されたコネクタを簡素な構造で構成
できるという利点がある。そして、前記公報に開示され
るコネクタは、EMI対策を十分に施すことができると
いう点で電源線用のコネクタとして好適である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示されるコネクタでは、信号伝達部材となるコネ
クタピンがすべてフェライトコアを貫通する構成となる
ため、フェライトコアが各コネクタピン上に設けられる
インピーダンス素子として作用することとなる。従っ
て、このようなコネクタを電圧印加線および接地線から
なる直流電源用のコネクタとして使用する場合、本来E
MI対策を施す必要のない接地線部分にもフェライトコ
アが設けられることとなり、このフェライトコアがイン
ピーダンス素子として作用することにより、接地線で接
続される導体間の基準電位に差が生じ、接地線で接続さ
れるすべての導体の基準電位を揃えることが困難である
という問題がある。また、フェライトコアから構成され
るハウジングは可撓性がないので、コネクタピンをハウ
ジングに挿通する際に、その挿通作業に手間がかかり、
これにより、コネクタの製造が煩雑になるという問題が
ある。
【0005】本発明の目的は、接続される導体同士間の
基準電位を揃えることができ、かつEMI対策が施さ
れ、製造が容易なコネクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るコネクタは、絶縁性ハウジングと、こ
の絶縁性ハウジングに挿通され、導体同士を電気的に接
続する複数の信号伝達部材とを備えたコネクタであっ
て、前記複数の信号伝達部材のうち、一部の信号伝達部
材は、EMIフィルタを貫通していることを特徴とす
る。
【0007】ここで、EMIフィルタを貫通する一部の
信号伝達部材は、実際に電気信号が流れる信号線とし、
EMIフィルタを貫通しない他の部分の信号伝達部材
は、接地線等とするのが好ましく、上述したコネクタ
は、例えば、一部の信号伝達部材が電圧印加線とされ、
他の一部が接地線とされる直流電源用コネクタとして構
成することができる。
【0008】このような本発明によれば、複数の信号伝
達部材のうち、一部の信号伝達部材のみEMIフィルタ
を貫通しているので、電気信号が流れる部分のみEMI
対策を施すことが可能となり、接地線を構成する信号伝
達部材にEMIフィルタを介在させないことで、EMI
フィルタが接地線上のインピーダンス素子として作用す
ることも防止され、接地線で接続される導体同士の基準
電位を揃えることが可能となる。また、絶縁性ハウジン
グを、可撓性を有する樹脂成型品で形成すれば、信号伝
達部材をハウジングに挿通する際、簡単に挿通させるこ
とが可能となるので、従来に比べてコネクタの製造を容
易に行うことが可能となる。
【0009】以上において、上述したEMIフィルタ
は、絶縁性ハウジング内に設けられているのが好まし
い。すなわち、EMIフィルタを絶縁性ハウジング内に
設けることで、これらを一体的に取り扱うことができ、
コネクタによる接続構造の簡素化を図ることができる。
【0010】また、上述したコネクタは、対向配置され
る一対の回路基板を物理的に接続し、かつ各回路基板上
に形成される導体同士を電気的に接続する基板間接続用
コネクタ、いわゆるボードツーボードコネクタとして構
成するのが好ましい。すなわち、ボードツーボードコネ
クタにおいて、簡素な構造でEMI対策を施すことがで
き、かつ各回路基板上に形成される接地線のプリントパ
ターン間の基準電位を揃えることが必要となるので、本
発明の有用性は高い。
【0011】さらに、前記一部の信号伝達部材が複数あ
る場合、それぞれの信号伝達部材は、EMIフィルタを
介して区画されているのが好ましい。すなわち、EMI
対策を施す信号伝達部材の1本1本がEMIフィルタに
より区画されることにより、各信号伝達部材のEMIフ
ィルタによるシールド効果を確実に確保することができ
るので、EMI対策上一層好ましい。
【0012】そして、前述のEMIフィルタとしては、
要するに、EMIを遮断できるあらゆる材料を採用でき
るが、フェライトコアから構成されているのが好まし
い。すなわち、フェライトコアは、背景技術で説明した
ように、EMI対策の用途に広く供給され、低コストで
EMI対策を施すことができるからである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図5には、本発明の一実施
形態に係るエンタテインメント装置1が示されている。
エンタテインメント装置1は、例えば、光ディスク等に
記録されているゲームプログラム等を読み出して、使用
者(ゲームプレーヤ)からの指示に応じて実行するもの
である。なお、ゲームの実行とは、主としてゲームの進
行、および表示や音声を制御することをいう。
【0014】エンタテインメント装置1は、電子部品等
を有する装置本体2と、この装置本体2を収容するエン
タテインメント装置用筐体3(以下、筐体という)とを
備えて構成されている。筐体3は、装置本体2が設けら
れるセンターシャーシ4と、このセンターシャーシ4を
挟持するとともに、装置本体2を収容する収納部材であ
るアッパーケース5およびロアーケース6とを備え、平
面四角形状、かつ、正面略L字形状に形成されている。
【0015】アッパーケース5の前面右側(正面から見
て右側)には、エンタテインメントのアプリケーション
プログラムが記録された記録媒体であるCD−ROMや
DVD−ROM等の光ディスクの動作制御を行うディス
ク装置11が設けられ、このディスク装置11のディス
クトレー11Bが露出している。また、ディスクトレー
11Bの右側(正面から見て右側)には、電源スイッチ
16と、ディスクトレー11Bをアッパーケース5から
出し入れ(ローディング)する操作を行うためのトレー
操作スイッチ17とが上下に配置されている。電源スイ
ッチ16の表面中央部分には、当該エンタテインメント
装置1への電力供給状態を表示する状態表示手段として
の発光体である赤色発光ダイオード(以下、赤色LE
D)71、および緑色発光ダイオード(以下、緑色LE
D)72が設けられている。これら赤色LED71およ
び緑色LED72は、ユニット化されており、いずれか
一方のみが発光するようになっている。また、トレー操
作スイッチ17の表面中央部分には、ディスク装置11
の動作状態を表示する発光体である青色発光ダイオード
(以下、青色LED)73が設けられている。
【0016】アッパーケース5の前面左側(正面から見
て左側)には、2つのスロット部18が露出している。
各スロット部18は、上段に配置されたメモリーカード
挿入部61と、下段に配置されたコントローラ接続部6
2とを備えている。メモリーカード挿入部61は、メモ
リーカード等の外部補助記憶装置が挿着されるものであ
り、その挿入孔61Aは、横方向に長い長方形状に形成
されている。このメモリーカード挿入部61には、その
内部に設けられている接続端子を保護するためのシャッ
タ61Bが設けられている。
【0017】コントローラ接続部62は、信号の入出力
を行うための入出力端子であり、操作装置であるコント
ローラから延びるコントローラケーブルの先端に形成さ
れている接続端子が接続される。その挿入孔62Aは、
横方向に長い略長方形状に形成されているとともに、下
側の角部分が上側の角部分に比べて丸みを帯びた形状と
なっている。このように挿入孔62Aを形成すること
で、コントローラの接続端子が誤った向きに接続されな
いようになっている。また、挿入孔62Aの形状を、メ
モリーカード挿入部61の挿入孔61Aの形状と異なる
構造にしたので、外部補助記憶装置を挿入孔62Aに誤
挿入するおそれがない。このコントローラ接続部62を
2つ備えることによって、2つのコントローラを接続す
ることが可能となり、2人の使用者が対戦ゲーム等を行
うことが可能となっている。また、各コントローラ接続
部62に接続されるコントローラで操作した結果は、そ
れぞれの上部に配置されるメモリーカード挿入部61に
挿着される外部補助記憶装置に記録されるようになって
いる。
【0018】ロアーケース6は、その前面および右側面
(正面から見て右側の側面)が、これに対応する上方の
アッパーケース5の前面および右側面よりも内側に奥ま
っている。言い換えると、ロアーケース6の幅寸法およ
び奥行き寸法は、アッパーケース5の幅寸法および奥行
き寸法よりも小さくなっていて、ロアーケース6の容積
は、アッパーケース5の容積よりも小さくなっている。
一方、ロアーケース6の左側面(正面から見て左側の側
面)は、これに対応するアッパーケース5の面に揃って
いる。これらにより、筐体3は、センターシャーシ4を
中心として非対称に構成されている(図2、図5)。ま
た、ロアーケース6の前面および側面に囲まれた平面
は、床面上(図示略)に当接される下面となっている。
つまり、エンタテインメント装置1は、ロアーケース6
の下面を床面上に当接して、水平方向に延びる横置き状
態で設置することができる。さらに、横置き状態におけ
る、アッパーケース5およびロアーケース6の面が揃っ
ている側面を床面上に当接すれば、垂直方向に延びる縦
置き状態で設置することができる。つまり、エンタテイ
ンメント装置1は、横置き状態および縦置き状態の両方
で使用可能となっている。
【0019】ロアーケース6の前面左側(正面から見て
左側)には、データ転送端子19および外部機器を接続
するための2つの外部機器接続端子20が露出してい
る。データ転送端子19は、IEEE1394規格に準
拠したものであり、この端子に接続されたケーブルをデ
ジタルカメラやビデオデッキ等に接続することで、デジ
タルカメラやビデオデッキで記録した映像や音声等をエ
ンタテインメント装置1に取り込むことが可能となって
いる。
【0020】2つの外部機器接続端子20は、USB
(Universal Serial Bus)規格に準拠したものであり、
キーボード等の入力装置や、マウス等のポインティング
デバイス、プリンタ等の印刷装置、光磁気ディスク等の
磁気メディアを用いた外部記憶装置等が接続可能となっ
ている。また、ロアーケース6の前面には、その長手方
向に沿って、外部から取り入れた空気を装置1内部へ冷
却空気として導入するためのスリット状の開口6Aが形
成されている。
【0021】センターシャーシ4は、図4に示されるよ
うに、エンタテインメント装置1の背面を形成する背面
部41と、この背面部41の高さ方向の中間部分に直交
するように設けられる板状の中敷部42とを備えて一体
に形成されている。背面部41は、筐体3の背面を覆う
ものであり、アッパーケース5の背面部分を塞ぐ程度の
長さ寸法を有する略長方形状に形成されたアッパー背面
部43と、ロアーケース6の背面部分を塞ぐ程度の長さ
寸法を有する略長方形状に形成されたロアー背面部44
とから構成されている。
【0022】アッパー背面部43の図4中右端縁近傍に
は、矩形状の切欠部43Aが形成されている。この切欠
部43Aには、外部電源から装置本体2に電力を供給す
るための電力供給用端子であるACインレット32A
と、外部電源からの電力の供給を操作する主電源スイッ
チ32Bとが配置されている。また、この切欠部43A
の下方となるロアー背面部44の図4中右端縁近傍に
は、光ディスクに記録されている映像信号、音声信号等
の各種信号を、テレビ等の表示装置に出力するための映
像音声出力端子21が露出している。映像音声出力端子
21の隣には、外部機器にデジタル信号を出力するため
の光出力端子22が露出している。例えば、この光出力
端子22に、MDレコーダー等を接続すれば、光ディス
クに記録されているデジタル音楽信号等を劣化させるこ
となく当該MDレコーダーに録音することが可能となっ
ている。
【0023】ロアー背面部44の図4中左端縁近傍に
は、PCMCIA規格に準拠したメモリーカードや、モ
デムカード等の各種カード型周辺装置が挿着されるPC
MCIAスロット23が露出している。このPCMCI
Aスロット23に挿着されたカード型周辺装置は、当該
PCMCIAスロット23の横に露出している取出ボタ
ン23Aを押すことによって取り外し可能となってい
る。さらに、背面部41の略中央には、装置1内部の空
気を排出する排気口41Aが設けられている。
【0024】中敷部42は、アッパーケース5の幅寸法
と略同じ幅寸法を有するとともに、当該アッパーケース
5の奥行き寸法と略同じ寸法を有して板状に形成され、
アッパー背面部43とロアー背面部44との境界部分に
直交して設けられている。この中敷部42の、背面部4
1に設けられている排気口41Aに対応する部分には、
排気ファン15を配置するための図示しない切欠部が形
成されている。
【0025】装置本体2は、図3および図5に示される
ように、ディスク装置11、電源装置である電源ユニッ
ト12、演算処理装置が搭載されるメインボード13等
を備えて構成されている。ここで、ディスク装置11お
よび電源ユニット12は、センターシャーシ4の中敷部
42上に配置され、メインボード13は、中敷部42と
ロアーケース6とで形成された空間に配置されている。
つまり、ディスク装置11および電源ユニット12と、
メインボード13とは、センターシャーシ4を介して互
いに反対側に配置されている。
【0026】電源ユニット12は、センターシャーシ4
の中敷部42上に載置された電源回路基板31と、外部
電源からの電力が入力される電源部32とを備えてい
る。電源部32は、前記ACインレット32Aおよび主
電源スイッチ32Bを備え、コネクタ31Bを介して電
源回路基板31に接続されている。つまり、外部電源の
電力は、主電源スイッチ32Bをオンすることで、AC
インレット32Aを通して電源回路基板31に供給され
るようになっている。
【0027】電源回路基板31は、中敷部42の略半分
の平面積を有し、当該電源回路基板31を構成するコン
デンサやコイル、変圧器等の回路素子31Aにより、外
部電源から供給された交流電力を、直流電力に変換およ
び所定電圧に変圧するものである。ここで、電源回路基
板31上には、前記ロアーケース6の前面に形成されて
いる開口6Aから導入された冷却空気の流れを、所定の
方向に導くための平面L字形状の案内板31Cが設けら
れている。また、電源回路基板31上には、図示しない
直流電圧が印加される電圧印加線および接地線等のプリ
ントパターン(導体)が形成されている。これにより、
電源ユニット12は、電源回路基板31によって得られ
た電力を、ディスク装置11やメインボード13等に供
給している。
【0028】この電源ユニット12の前記排気口41A
側には、当該排気口41Aに応じた位置に排気ファン1
5が取り付けられている。この排気ファン15も電源ユ
ニット12からの電力で駆動される。また、電源ユニッ
ト12の排気口41A側と反対側の開口6A近傍には、
後述する放熱手段である矩形ヒートシンク54およびス
ロット部18が配置されている。
【0029】ディスク装置11は、CD−ROMやDV
D−ROM等の光ディスクを再生するものであり、内部
に光ピックアップ部(図示略)が収納される装置本体1
1Aと、この装置本体11Aに光ディスクをローディン
グする前記ディスクトレー11Bとを含んで構成され、
電源ユニット12の隣に空いている部分の中敷部42上
に載置されている。
【0030】メインボード13は、演算処理ユニットで
あるCPU(Central Processing Unit)51およびそ
の周辺装置等からなる制御系(図示略)と、CPU51
からの信号に基づいて出力画像を形成する画像処理ユニ
ット等を含むグラフィックシステム(図示略)と、音
楽、効果音等を発生する音声処理ユニット等を含むサウ
ンドシステム(図示略)と、これら制御系、グラフィッ
クシステム、サウンドシステム等への電源ユニット12
からの電力の供給を制御する電力制御手段であるマイク
ロプロセッサユニット(図示略)と、アプリケーション
プログラムが記録されている光ディスクの制御を行う光
ディスク制御部(図示略)と、使用者からの指示が入力
されるコントローラからの信号や、コントローラに出力
される信号、およびビデオゲームの設定等を記憶する外
部補助記憶装置からのデータの入出力等を制御する通信
制御部(図示略)とを備え、中敷部42の下面に対向す
るように設けられている。このようなメインボード13
上にも、電源回路基板31と同様に、図示しない直流電
圧が印加される電圧印加線および接地線等のプリントパ
ターン(導体)が形成されている。
【0031】制御系は、CPU51と、割り込み制御や
ダイレクトメモリアクセス(DMA:Direct Memory Ac
cess)転送の制御等を行う周辺装置制御部と、ランダム
アクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)から
なるメインメモリ(主記憶装置)と、メインメモリ、グ
ラフィックスシステム、サウンドシステム等の管理を行
ういわゆるオペレーティングシステム等のプログラムが
格納されたリードオンリーメモリ(ROM:Read Only
Memory)とを備えている。なお、ここでいうメインメモ
リは、そのメモリ上でプログラムを実行できるものをい
う。
【0032】CPU51は、ROMに記憶されているソ
フトウェア情報であるオペレーティングシステムを実行
(演算処理)することにより、エンタテインメント装置
1全体を制御するもので、例えば、128ビットのRI
SC(Reduced InstructionSet Computer)−CPUか
らなる。グラフィックシステムは、CPU51からの描
画指示に従って描画を行う画像処理ユニットと、この画
像処理ユニットにより描画された画像を記憶するフレー
ムバッファとを備えている。画像処理ユニットは、CP
U51からの描画命令に従って、フレームバッファに対
して多角形(ポリゴン)等の描画を行う。この画像処理
ユニットは、1秒間に最大7500万程度のポリゴンの
描画を行うことが可能となっている。サウンドシステム
は、CPU51からの指示に基づいて、BGM、効果音
等を発生する音声処理ユニットと、この音声処理ユニッ
トにより波形データ等が記録されるサウンドバッファと
を備えている。
【0033】このようなCPU51および画像処理ユニ
ットの上面には、放熱手段である熱伝導率の高いアルミ
ニウム製の熱伝導部材52が、当該CPU51および画
像処理ユニットに跨って接着剤で取り付けられている。
これらCPU51、画像処理ユニットおよび熱伝導部材
52は、金属製の遮蔽部材53で覆われている。
【0034】遮蔽部材53は、熱伝導部材52の上面に
当接される平面遮蔽部55と、この平面遮蔽部55の両
端縁からメインボード13の上面に向かって延びる断面
L字形状の側面遮蔽部56とを含んで構成されている。
この遮蔽部材53を設けることにより、電源ユニット1
2等から発生するノイズ等の外乱がCPU51等に侵入
するのを容易に防ぐことが可能となり、CPU51等の
安定な動作を確実に維持することが可能となる。
【0035】ここで、熱伝導部材52には、CPU51
および画像処理ユニットの温度を検出する温度検出手段
である図示しない温度センサが設けられている。この温
度センサは、熱伝導部材52の温度を検出するセンサ部
と、検出した温度を温度検出信号に変換する信号変換部
とを備えたセンサ一体型のIC(Integrated Circuit)
であり、この出力は、マイクロプロセッサユニットに接
続されている。マイクロプロセッサユニットは、前記温
度センサからの温度異常検出信号に基づいて電源ユニッ
ト12からメインボード13のCPU51および画像処
理ユニットへの電力の供給を制御するようになってい
る。
【0036】熱伝導部材52の端部上面には、放熱手段
である矩形状の矩形ヒートシンク54が設けられてい
る。つまり、矩形ヒートシンク54は、熱伝導部材52
を介してCPU51および画像処理ユニットに跨って配
置されている。この矩形ヒートシンク54は、熱伝導部
材52の上面からアッパーケース5の上部近傍まで延び
ている。このため、図5に示されるように、中敷部42
および平面遮蔽部55には、矩形ヒートシンク54が設
けられる位置に応じた位置に開口42B、55Aが形成
されている。
【0037】光ディスク制御部は、例えば、エラー訂正
符号(ECC:Error Correction Code)が付加されて
記録されているプログラムやデータ等を復号するデコー
ダと、ディスク装置11からのデータを一時的に記憶す
ることにより、光ディスクからのデータの読み出しを高
速化するバッファとを備えている。通信制御部には、コ
ントローラ接続部62およびメモリーカード挿入部61
からなる前記各スロット部18の一端が電気的に接続さ
れている(図示略)。これにより、使用者からの指示が
入力されるコントローラからの信号や、コントローラに
出力される信号、およびビデオゲームの設定等を記憶す
る外部補助記憶装置からのデータの入出力等の制御が行
われるようになっている。また、この通信制御部には、
各スロット部18の他、データ転送端子19や、外部機
器接続端子20、光出力端子22、PCMCIAスロッ
ト23等も電気的に接続され、当該通信制御部は、これ
ら端子等に接続および挿着される外部機器等との信号の
入出力制御も行うようになっている。
【0038】このようなメインボード13には、図6に
示されるように、電源回路基板31で所定電圧に変圧さ
れた直流電力がコネクタ80を介して供給されている。
このコネクタ80は、一端が電源回路基板31の下面に
取り付けられている第1接続部31Dに接続され、他端
がメインボード13上に取り付けられている第2接続部
13Aに接続されている。これにより、電源回路基板3
1とメインボード13とは相互に連結されている。な
お、第1接続部31Dおよび第2接続部13Aには、そ
れぞれ電源回路基板31上およびメインボード13上に
形成されるプリントパターン(図示略)に接続されてい
る図示しない端子が設けられている。
【0039】詳しくは、コネクタ80は、図7および図
8にも示されるように、可撓性を有する樹脂成型品で形
成された略箱状の絶縁性ハウジング81と、この絶縁性
ハウジング81に挿通され、電源回路基板31上および
メインボード13上に形成されるプリントパターン同士
を電気的に接続する4本の信号伝達部材82A〜82D
と、絶縁性ハウジング81内に設けられているEMIフ
ィルタとなるフェライトコア83とを備えて構成されて
いる。
【0040】絶縁性ハウジング81には、4本の信号伝
達部材82A〜82Dが挿通される挿通孔81Aが形成
されているとともに、2本の信号伝達部材82A、82
B側にフェライトコア83が嵌挿される凹部81Eが形
成されている。また、絶縁性ハウジング81の一端縁に
は、孔81Dが形成されるとともに、上面が中敷部42
の下面に当接する挿通部81Cが形成されている。さら
に、絶縁性ハウジング81の他端の端面には、第2接続
部13Aに嵌合される2つの嵌合部81Bが信号伝達部
材82A〜82Dを挟んで筋交いとなる位置に形成され
ている。中敷部42および電源回路基板31の前記孔8
1Dに対応した位置には、それぞれ図示しない挿通孔お
よび雌ねじ部が形成されている。これにより、挿通部8
1Cの下面側からボルトを挿通し、電源回路基板31の
雌ねじ部に当該ボルトを螺合することで、コネクタ80
が中敷部42を介して電源回路基板31に固定されるよ
うになっている。
【0041】4本の信号伝達部材82A〜82Dは、絶
縁性ハウジング81に挿通する方向と直交する方向に平
行に配置されている。そして、電源回路基板31で所定
電圧に変圧された直流電力を流すために、4本の信号伝
達部材82A〜82Dのうち、2本の信号伝達部材82
A、82Bは、直流電圧が印加される電圧印加線とさ
れ、他の2本の信号伝達部材82C、82Dは、接地線
とされている。つまり、コネクタ80は、直流電源用の
コネクタとなっている。
【0042】フェライトコア83は、外形を形成する外
殻部83Aと、外殻部83Aの内部に形成されている2
つの挿通部83B、83Cとを備えて多層構造とされる
とともに、絶縁性ハウジング81の幅寸法の略半分程度
の幅寸法を有して略円柱状に形成され、前記凹部81E
に嵌挿されている。従って、前記2本の信号伝達部材8
2A、82Bは、フェライトコア83の各挿通部83
B、83Cを貫通し、かつ、絶縁性ハウジング81に挿
通されている。ここで、2本の信号伝達部材82A、8
2Bは、それぞれフェライトコア83の各挿通部83
B、83Cに挿通されていることから、当該挿通部83
B、83Cを介して一つずつ区画されている。
【0043】このように、電圧印加線を構成する2本の
信号伝達部材82A、82Bをフェライトコア83に貫
通させることで、当該信号伝達部材82A、82BにE
MI対策を施している。一方、接地線を構成する信号伝
達部材82C、82Dにフェライトコア83を介在させ
ないことで、信号伝達部材82C、82Dで接続される
電源回路基板31およびメインボード13上に形成され
た接地線のプリントパターン同士の基準電位を揃えてい
る。
【0044】このように形成されたコネクタ80の両端
をそれぞれ第1接続部31Dおよび第2接続部13Aに
接続し、信号伝達部材82A〜82Dの両端部を、各接
続部31D、13A内の端子に接触させることで、電源
回路基板31で所定電圧に変圧された直流電力がメイン
ボード13に供給されるようになっている。つまり、コ
ネクタ80は、互いに対向配置される一対のメインボー
ド13および電源回路基板31を物理的に接続し、か
つ、メインボード13上および電源回路基板31上に形
成されるプリントパターン同士を電気的に接続する基板
間接続用コネクタ(ボードツーボードコネクタ)であ
る。
【0045】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。すなわち、4本の信号伝達部材82
A〜82Dのうち、電圧印加線とされた2本の信号伝達
部材82A、82Bのみをフェライトコア83に貫通さ
せたので、電圧が印可される部分のみEMI対策を施す
ことができ、他の接地線を構成する信号伝達部材82
C、82Dにフェライトコア83を介在させないこと
で、フェライトコア83が接地線上のインピーダンス素
子として作用することも防止でき、当該接地線で接続さ
れるプリントパターン同士の基準電位を揃えることがで
きる。
【0046】また、絶縁性ハウジング81を、可撓性を
有する樹脂成型品で形成したので、信号伝達部材82A
〜82Dを当該絶縁性ハウジング81に挿通する際、簡
単に挿通させることができ、これにより、コネクタ80
の製造を容易に行うことができる。
【0047】また、フェライトコア83を絶縁性ハウジ
ング81内に設けたので、これらを一体的に取り扱うこ
とができ、コネクタ80による接続構造の簡素化を図る
ことができる。
【0048】さらに、コネクタ80は、互いに対向配置
される一対のメインボード13および電源回路基板31
を物理的に接続し、かつ、メインボード13上および電
源回路基板31上に形成されるプリントパターン同士を
電気的に接続する基板間接続用コネクタ、いわゆるボー
ドツーボードコネクタとして構成されているので、簡素
な構造でEMI対策を施すことができ、かつ電源回路基
板31およびメインボード13上に形成される接地線の
プリントパターン間の基準電位を揃えることができる。
【0049】また、2本の信号伝達部材82A、82B
をそれぞれ挿通部83B、83Cに挿通させ、当該2本
の信号伝達部材82A、82Bを1本1本を区画したの
で、各信号伝達部材82A、82Bのフェライトコア8
3によるシールド効果を確実に確保することができ、E
MI対策上一層好ましい。
【0050】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、2本の信号伝達部材82
A、82Bを1本1本区画したが、これに限らず、例え
ば、区画せずに一つの挿通部に2本の信号伝達部材82
A、82Bを一緒に挿通させてもよい。
【0051】また、前記実施形態では、2本の信号伝達
部材82A、82Bを外殻部83Aで覆って一つにまと
めていたが、これに限らず、例えば、外殻部83Aで覆
わずに、挿通部83B、83Cだけに挿通させて2本の
信号伝達部材82A、82Bをそれぞれ別体としてもよ
い。
【0052】また、コネクタとしては、基板間を接続す
るものに限らず、例えば、プリントパターン同士や回路
素子同士を直接接続するものでもよい。
【0053】さらに、フェライトコアとしては、絶縁性
ハウジング81内に設けるに限らず、例えば、絶縁性ハ
ウジング81の端部に設けてもよく、要するに、複数の
信号伝達部材のうち、一部の信号伝達部材が貫通する位
置に設けられていればよい。
【0054】また、信号伝達部材としては、電圧印加線
および接地線から構成するに限らず、例えば、電圧印加
線、接地線、制御信号線から構成してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のコネクタ
によれば、接続される導体同士間の基準電位を揃えるこ
とができ、かつEMI対策を施すことができ、製造を容
易に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるエンタテインメン
ト装置を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態におけるエンタテインメント装置
を示す正面図である。
【図3】前記実施形態におけるエンタテインメント装置
の内部構造を示す斜視図である。
【図4】前記実施形態におけるエンタテインメント装置
の背面部分を示す斜視図である。
【図5】図3のV−V線に沿った断面図である。
【図6】前記実施形態における電源回路基板とメインボ
ードとの接続部分を示す拡大図である。
【図7】前記実施形態におけるコネクタを示す(a)正
面図、(b)平面図、(c)断面図である。
【図8】前記実施形態におけるコネクタを示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
13 メインボード 31 電源回路基板 80 コネクタ 81 絶縁性ハウジング 82A〜82D 信号伝達部材 83 フェライトコア(EMIフィルタ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性ハウジングと、この絶縁性ハウジン
    グに挿通され、導体同士を電気的に接続する複数の信号
    伝達部材とを備えたコネクタであって、 前記複数の信号伝達部材のうち、一部の信号伝達部材
    は、EMI(ElectroMagnetic Interference)フィルタ
    を貫通していることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のコネクタにおいて、 前記一部の信号伝達部材が電圧印加線とされ、他の一部
    が接地線とされる直流電源用コネクタであることを特徴
    とするコネクタ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のコネクタ
    において、 前記EMIフィルタは、前記絶縁性ハウジング内に設け
    られていることを特徴とするコネクタ。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載のコ
    ネクタにおいて、 互いに対向配置される一対の回路基板を物理的に接続
    し、かつ各回路基板上に形成される導体同士を電気的に
    接続する基板間接続用コネクタであることを特徴とする
    コネクタ。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコ
    ネクタにおいて、 前記一部の信号伝達部材は複数あり、それぞれの信号伝
    達部材は、EMIフィルタを介して区画されていること
    を特徴とするコネクタ。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコ
    ネクタにおいて、 前記EMIフィルタは、フェライトコアであることを特
    徴とするコネクタ。
JP2001027520A 2000-02-04 2001-02-02 コネクタ Pending JP2001291561A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001027520A JP2001291561A (ja) 2000-02-04 2001-02-02 コネクタ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-27900 2000-02-04
JP2000027900 2000-02-04
JP2001027520A JP2001291561A (ja) 2000-02-04 2001-02-02 コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001291561A true JP2001291561A (ja) 2001-10-19

Family

ID=26584892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001027520A Pending JP2001291561A (ja) 2000-02-04 2001-02-02 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001291561A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4388174B2 (ja) 電子機器
US6313984B1 (en) Low profile hard disk drive assembly mounting to computer motherboard
TWI241208B (en) Cabinet of electronic device for housing electronic components and electronic device having the cabinet
KR20010080968A (ko) 온도 감지기가 장착된 전자 장치
KR20190119819A (ko) 차폐 공간을 형성하는 커넥터 및 이를 구비하는 전자 장치
TW490892B (en) Connector and method of making
US8352650B2 (en) Electronic apparatus and cooling method thereof
JP2001291562A (ja) コネクタおよびその製造方法
US6580605B1 (en) Electronic equipment and housing for accommodating the same
JP2001291561A (ja) コネクタ
JP3476068B2 (ja) 電子機器
JP3604364B2 (ja) 電子機器
JP2001320192A (ja) 電子機器
JP2002253855A (ja) 電子機器
KR20010108360A (ko) 중계기
JP2005038835A (ja) メモリカードコネクタの端子挿入の改善
MXPA01009481A (en) Repeater
JP2006164316A (ja) 再生装置若しくは記録装置若しくは記録再生装置