JP3604364B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、幅寸法、高さ寸法、および奥行き寸法のうちのいずれかの寸法が最小寸法とされ、他のいずれかの寸法が最大寸法とされ、内部に機器本体が収納される筐体を有し、前記最小寸法を高さ寸法とする横置き状態、および最大寸法を高さ寸法とする縦置き状態で使用可能な電子機器に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来より、ビデオゲーム装置等の電子機器には、外部電源と電子機器とを接続する電源ケーブルや、コントローラと電子機器とを接続するコントローラケーブル等の種々のケーブルが接続されている。このようなケーブルは、各接続を、余裕を持って行えるようにするために、長尺化されている。
ここで、ケーブルが接続される端子は、電子機器を構成する部品の位置に応じて様々な位置に取り付けられている。
このため、電子機器を縦置き状態で使用すると、例えば、機器の上部で外部接続用のケーブルが接続され、このケーブルに誤って足が引っ掛かり、当該ケーブルを引っ張ってしまった場合、電子機器に大きな回転モーメントが作用し、倒れるおそれがある。このようなことから、電子機器は、通常、横置き状態で使用され、これに伴い、当該電子機器も横置き状態で使用することを前提に設計されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような電子機器は、近年、単にビデオゲーム装置として使用するだけでなく、CDプレーヤや、DVDプレーヤ、その他の種々の機能を有し、居室内に常設される電子機器となりつつある。
従って、縦置き状態および横置き状態のどちらの置き方にも対応でき、室内のレイアウトに応じて自由に設置できるものが要望されている。
また、縦置き状態および横置き状態のどちらの置き方にも対応できる電子機器を設計する際、当該電子機器を制御するためのスイッチ等を、操作性を勘案して配置する必要がある。
【0004】
本発明の第1の目的は、縦置き状態でケーブルを引っ張っても、倒れにくい電子機器を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、縦置き状態でも操作性を向上させることが可能な電子機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、幅寸法、高さ寸法、および奥行き寸法のうちのいずれかの寸法が最小寸法とされ、他のいずれかの寸法が最大寸法とされ、内部に機器本体が収納される筐体を有し、前記最小寸法を高さ寸法とする横置き状態、および最大寸法を高さ寸法とする縦置き状態
で使用可能な電子機器であって、前記筐体は、奥行き寸法が異なり、小さな奥行き寸法のケースの方が容積の小さい2つのケースを含み、横置き状態における下側のケースの前面が上側のケースの前面よりも内側に奥まって組み合わせて構成され、外部接続用のケーブルが接続される端子は、前記2つのケースのうち、奥行き寸法の大きなケースの縦置き状態の高さ方向に沿って延びる側面の下方で露出していることを特徴とする。
ここで、端子としては、外部電源から機器本体に電力を供給するACインレット等の電力供給用端子や、信号の入出力を行うための入出力端子等が採用できる。入出力端子としては、例えば、キーボード等の入力装置や、マウス等のポインティングデバイスが接続されるUSB(Universal Serial Bus)規格に準拠した端子や、電子機器がビデオゲーム装置であれば、コントローラ接続端子が採用できる。
また、外部接続用端子が入出力端子である場合、この入出力端子は、奥行き寸法の大きなケースの前面に設けられているのが好ましい。
このような本発明によれば、電子機器を縦置き状態にした際に、端子が下方に配置されるので、この端子に接続した電源ケーブルやコントローラケーブル等に足を引っかけて、ケーブルを引っ張っても、当該電子機器に作用する回転モーメントが小さいことから、当該電子機器が従来より倒れにくくなる。
また、電子機器がビデオゲーム装置であれば、格闘ゲームやシューティングゲーム等の進行中では、コントローラケーブルを強い力で引っ張ることがあるので、端子を下方に配置することは特に有効である。
【0006】
さらに、前述した電子機器が前記機器本体を操作するための操作手段を有する場合、この操作手段は、前記2つのケースのうち、奥行き寸法の大きなケースの縦置き状態の高さ方向に沿って延びる側面の上方で露出しているのが好ましい。
この発明によれば、電子機器を縦置き状態にした際に、スイッチ等の操作手段が当該電子機器の上方に配置されるので、下方に配置される場合に比べて視認性が向上し、操作手段を操作する際の操作性を向上させることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)装置の全体構成
図1〜図5には、本実施形態に係る電子機器であるビデオゲーム装置1の概略図が示され、図1は、装置1を上方から見た斜視図、図2は、装置1を正面から見た正面図、図3は、装置1を背面から見た斜視図、図4は、筐体3の分解斜視図、図5は、装置1の内部を上方から見た斜視図である。
ビデオゲーム装置1は、例えば、光ディスク等に記録されているゲームプログラムを読み出して、使用者(ゲームプレーヤ)からの指示に応じて実行するものである。なお、ゲームの実行とは、主としてゲームの進行、および表示や音声を制御することをいう。
【0008】
ビデオゲーム装置1は、装置本体2と、この装置本体2を収容する筐体3とを備えて構成されている。
筐体3は、図4に示されるように、装置本体2が設けられるセンターシャーシ4と、このセンターシャーシ4を挟持するとともに、装置本体2を収容するアッパーケース5およびロアーケース6とを備え、平面四角形状、かつ、正面略L字形状に形成されている。
【0009】
アッパーケース5の前面右側(正面から見て右側)には、ビデオゲームのアプリケーションプログラムが記録された記録媒体であるCD−ROMやDVD−ROM等の光ディスクの動作制御を行うディスク装置11が設けられ、このディスク装置11のディスクトレー11Bが露出している。
また、ディスクトレー11Bの右側(正面から見て右側)には、操作手段である電源スイッチ16と、ディスクトレー11Bをアッパーケース5から出し入れする操作を行うためのトレー操作スイッチ17とが上下に配置されている。
【0010】
アッパーケース5の前面左側(正面から見て左側)には、2つのスロット部18が露出している。各スロット部18は、上段に配置されたメモリーカード挿入部61と、下段に配置されたコントローラ接続部62とを備えている。
メモリーカード挿入部61は、メモリーカード等の外部補助記憶装置が挿着されるものであり、その挿入孔61Aは、横方向に長い長方形状に形成されている。このメモリーカード挿入部61には、その内部に設けられている接続端子を保護するためのシャッタ61Bが設けられている。
【0011】
コントローラ接続部62は、信号の入出力を行うための入出力端子であり、操作装置であるコントローラ101(後述)から延びるコントローラケーブル102(後述)の先端に形成されている接続端子が接続される。その挿入孔62Aは、横方向に長い略長方形状に形成されているとともに、下側の角部分が上側の角部分に比べて丸みを帯びた形状となっている。
このように挿入孔62Aを形成することで、コントローラ101の接続端子が誤った向きに接続されないようになっている。また、挿入孔62Aの形状を、メモリーカード挿入部61の挿入孔61Aの形状と異なる構造にしたので、外部補助記憶装置を挿入孔62Aに誤挿入するおそれがない。
このコントローラ接続部62を2つ備えることによって、2つのコントローラ101を接続することが可能となり、2人の使用者が対戦ゲーム等を行うことが可能となっている。
また、各コントローラ接続部62に接続されるコントローラ101で操作した結果は、それぞれの上部に配置されるメモリーカード挿入部61に挿着される外部補助記憶装置に記録されるようになっている。
【0012】
ロアーケース6は、その前面および右側面(正面から見て右側の側面)が、これに対応する上方のアッパーケース5の前面および右側面よりも内側に奥まっている。言い換えると、ロアーケース6の幅寸法および奥行き寸法は、アッパーケース5の幅寸法および奥行き寸法よりも小さくなっていて、ロアーケース6の容積は、アッパーケース5の容積よりも小さくなっている。一方、ロアーケース6の左側面(正面から見て左側の側面)は、これに対応するアッパーケース5の面に揃っている。これらにより、筐体3は、センターシャーシ4を中心として非対称に構成されている(図2、図6)。
【0013】
ロアーケース6の前面左側(正面から見て左側)には、データ転送端子19および外部機器を接続するための2つの外部機器接続端子20が露出している。
データ転送端子19は、IEEE1394規格に準拠したものであり、この端子に接続されたケーブルをデジタルカメラやビデオデッキ等に接続することで、デジタルカメラやビデオデッキで記録した映像や音声等をビデオゲーム装置1に取り込むことが可能となっている。
【0014】
2つの外部機器接続端子20は、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠したものであり、キーボード等の入力装置や、マウス等のポインティングデバイス、プリンタ等の印刷装置、光磁気ディスク等の磁気メディアを用いた外部記憶装置等が接続可能となっている。
また、ロアーケース6の前面には、その長手方向に沿って、外部から取り入れた空気を装置1内部へ冷却空気として導入するためのスリット状の開口6Aが形成されている。
【0015】
センターシャーシ4は、図3および図4に示されるように、ビデオゲーム装置1の背面を形成する背面部41と、この背面部41の高さ方向の中間部分に直交するように設けられる板状の中敷部42とを備えて一体に形成されている。
背面部41は、アッパーケース5の背面部分を塞ぐ程度の長さ寸法を有する略長方形状に形成されたアッパー背面部43と、ロアーケース6の背面部分を塞ぐ程度の長さ寸法を有する略長方形状に形成されたロアー背面部44とから構成されている。
【0016】
アッパー背面部43の図3中右端縁近傍には、図4に示されるように、矩形状の切欠部43Aが形成されている。この切欠部43Aには、外部電源から装置本体2に電力を供給するための電力供給用端子であるACインレット32Aと、外部電源からの電力の供給を操作する主電源スイッチ32Bとが配置されている。
また、この切欠部43Aの下方となるロアー背面部44の図中右端縁近傍には、光ディスクに記録されている映像信号、音声信号等の各種信号を、テレビ等の表示装置に出力するための映像音声出力端子21が露出している。
映像音声出力端子21の隣には、外部機器との通信を行うための通信端子22が露出している。この通信端子は、赤外線を使ったデータ通信の規格であるIrDA(Infrared Data Association)規格に準拠したものであり、外部機器にこの端子が設けられていれば、装置1と外部機器との間をケーブル等で接続する必要がなく、赤外線通信でデータの受け渡しが可能となる。
【0017】
ロアー背面部44の図3中左端縁近傍には、PCMCIA規格に準拠したメモリーカードや、モデムカード等の各種カード型周辺装置が挿着されるPCMCIAスロット23が露出している。このPCMCIAスロット23に挿着されたカード型周辺装置は、当該PCMCIAスロット23の横で露出している取出ボタン23Aを押すことによって取り外し可能となっている。
さらに、背面部41の略中央には、装置1内部の空気を排出する排気口41Aが設けられている。
【0018】
中敷部42は、アッパーケース5の幅寸法と略同じ幅寸法を有するとともに、当該アッパーケース5の奥行き寸法と略同じ寸法を有して板状に形成され、アッパー背面部43とロアー背面部44との境界部分に直交して設けられている。
この中敷部42の、背面部41に設けられている排気口41Aに対応する部分には、排気ファン15を配置するための切欠部42Aが形成されている。
【0019】
(2)装置の内部構造
図5〜図7には、ビデオゲーム装置1の内部構造が示されている。図5は、装置1内部の概略斜視図、図6は、ビデオゲーム装置1の垂直断面図、図7は、要部を示す拡大断面図である。
これらの図において、アッパーケース5およびロアーケース6で覆われた内部には、センターシャーシ4に設けられた装置本体2が内蔵されている。
装置本体2は、ディスク装置11、電源ユニット12、主制御回路基板であるメインボード13、入出力信号制御基板14等を備えて構成されている。
ここで、ディスク装置11および電源ユニット12は、センターシャーシ4の中敷部42上に配置され、メインボード13および入出力信号制御基板14は、中敷部42とロアーケース6とで形成された空間に層状に配置されている。
【0020】
電源ユニット12は、センターシャーシ4の中敷部42上に載置された電源回路基板31と、外部電源からの電力が入力される電源部32とを備えている。
電源部32は、前記ACインレット32Aおよび主電源スイッチ32Bを備え、コネクタ31Bを介して電源回路基板31に接続されている。つまり、外部電源の電力は、主電源スイッチ32Bをオンすることで、ACインレット32Aを通して電源回路基板31に供給されるようになっている。
電源回路基板31は、中敷部42の略半分の平面積を有し、当該電源回路基板31を構成するコンデンサやコイル、変圧器等の回路素子31Aにより、外部電源から供給された電力を、変換および所定電圧に変圧するものである。ここで、電源回路基板31上には、前記ロアーケース6の前面に形成されている開口6Aから導入された冷却空気の流れを、所定の方向に導くための平面L字形状の案内板31Cが設けられている。
これにより、電源ユニット12は、電源回路基板31によって得られた電力を、ディスク装置11や各ボード13、14等に供給している。
【0021】
この電源ユニット12の排気口41A側には、当該排気口41Aに応じた位置に排気ファン15が取り付けられている。この排気ファン15も電源ユニット12からの電力で駆動される。
また、電源ユニット12の排気口41A側と反対側の開口6A近傍には、後述する矩形ヒートシンク54およびスロット部18が配置されている。
【0022】
ディスク装置11は、CD−ROMやDVD−ROM等の光ディスクを再生するものであり、内部に光ピックアップ部(図示略)が収納される装置本体11Aと、この装置本体11Aに光ディスクをローディングする前記ディスクトレー11Bとを含んで構成され、電源ユニット12の隣に空いている部分の中敷部42上に載置されている。
【0023】
メインボード13は、中央演算処理装置51(CPU:Central Processing Unit)およびその周辺装置等からなる制御系(図示略)と、描画を行う画像処理装置等からなるグラフィックシステム(図示略)と、音楽、効果音等を発生する音声処理装置等からなるサウンドシステム(図示略)とを備え、中敷部42の下面に対向する最も近接した位置に設けられている。
【0024】
制御系は、CPU51と、割り込み制御やダイレクトメモリアクセス(DMA:Direct Memory Access)転送の制御等を行う周辺装置制御部と、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)からなるメインメモリ(主記憶装置)と、メインメモリ、グラフィックスシステム、サウンドシステム等の管理を行ういわゆるオペレーティングシステム等のプログラムが格納されたリードオンリーメモリ(ROM:Read Only Memory)とを備えている。なお、ここでいうメインメモリは、そのメモリ上でプログラムを実行できるものをいう。
【0025】
CPU51は、ROMに記憶されているオペレーティングシステムを実行することにより、ビデオゲーム装置1全体を制御するもので、例えば、128ビットのRISC(Reduced Instruction Set Computer)−CPUからなる。
グラフィックシステムは、CPU51からの描画指示に従って描画を行う画像処理装置と、この画像処理装置により描画された画像を記憶するフレームバッファとを備えている。
画像処理装置は、CPU51からの描画命令に従って、フレームバッファに対して多角形(ポリゴン)等の描画を行う。この画像処理装置は、1秒間に最大7500万程度のポリゴンの描画を行うことが可能となっている。
サウンドシステムは、CPU51からの指示に基づいて、BGM、効果音等を発生する音声処理装置と、この音声処理装置により波形データ等が記録されるサウンドバッファとを備えている。
【0026】
このようなCPU51の上面には、熱伝導率の高いアルミニウム製の熱伝導部材52が接着剤52Bで取り付けられている。この熱伝導部材52の上面には、T字形状のピン52Aが所定間隔毎に複数立設されている。
【0027】
これらCPU51および熱伝導部材52は、金属製の遮蔽部材53で覆われている。
詳しくは、遮蔽部材53は、熱伝導部材52の上面に当接される平面遮蔽部55と、この平面遮蔽部55の両端縁からメインボード13の上面に向かって延びる断面L字形状の側面遮蔽部56とを含んで構成されている。
平面遮蔽部55には、熱伝導部材52の上面に設けられているピン52Aに応じた位置に孔55Bが形成されている。つまり、この孔55Bにピン52Aを挿通させ、ピン52Aの上部を平面遮蔽部55の上面に突出させることで、平面遮蔽部55がピン52Aで係止され、熱伝導部材52上に固定されるようになっている。
側面遮蔽部56は、平面遮蔽部55の端縁から下方に延びる鉛直部56Aと、この鉛直部56Aの先端から外側に向かって水平に延びるとともに、下面がメインボード13の上面に当接している水平部56Bとを備えている。
この遮蔽部材53を設けることにより、入出力信号制御基板14や電源ユニット12から発生するノイズ等の外乱がCPU51に侵入するのを容易に防ぐことが可能となり、CPU51の安定な動作を確実に維持することが可能となる。
【0028】
熱伝導部材52の端部上面には、矩形状の矩形ヒートシンク54が設けられている。この矩形ヒートシンク54は、熱伝導部材52の上面からアッパーケース5の上部近傍まで延びている。このため、図4および図7に示されるように、中敷部42および平面遮蔽部55には、矩形ヒートシンク54が設けられる位置に応じた位置に開口42B、55Aが形成されている。
これにより、CPU51で発生する熱を、熱伝導部材52および矩形ヒートシンク54を伝って装置1内部に放出することで、当該CPU51を簡単に冷却することが可能となっている。さらに、開口6Aから冷却空気を取り入れ、装置1内部に溜まった熱を排気ファン15によって装置1外部に排気することで、CPU51の冷却効率を向上させることが容易に可能となっている。
【0029】
入出力信号制御基板14は、アプリケーションプログラムが記録されている光ディスクの制御を行う光ディスク制御部(図示略)と、使用者からの指示が入力されるコントローラ101からの信号や、コントローラ101に出力される信号、およびビデオゲームの設定等を記憶する外部補助記憶装置からのデータの入出力等を制御する通信制御部(図示略)とを備え、前記メインボード13の下方に配置されている。
【0030】
光ディスク制御部は、例えば、エラー訂正符号(ECC:Error Correction Code)が付加されて記録されているプログラムやデータ等を復号するデコーダと、ディスク装置11からのデータを一時的に記憶することにより、光ディスクからのデータの読み出しを高速化するバッファとを備えている。
通信制御部には、コントローラ接続部62およびメモリーカード挿入部61からなる前記各スロット部18の一端が電気的に接続されている(図示略)。これにより、使用者からの指示が入力されるコントローラ101からの信号や、コントローラ101に出力される信号、およびビデオゲームの設定等を記憶する外部補助記憶装置からのデータの入出力等の制御が行われるようになっている。また、この通信制御部には、各スロット部18の他、データ転送端子19や、外部機器接続端子20、通信端子22、PCMCIAスロット23等も電気的に接続され、当該通信制御部は、これら端子等に接続および挿着される外部機器等との信号の入出力制御も行うようになっている。
【0031】
以上の内部構造を有するビデオゲーム装置1としては、主電源スイッチ32Bが投入され、電源スイッチ16が押されると、前記制御系のCPU51がROMに記憶されているオペレーティングシステムを実行することにより制御される。その後、当該CPU51が前記グラフィックシステム、サウンドシステム等の制御を行うようになっている。
また、オペレーティングシステムが実行されると、CPU51は、動作確認等のビデオゲーム装置1全体の初期化を行った後、前記ディスク装置11を制御して光ディスクに記録されているゲーム等のアプリケーションプログラムを実行する。このゲーム等のプログラムの実行により、CPU51は、使用者からの入力に応じてグラフィックシステム、サウンドシステム等を制御し、画像の表示、効果音、BGMの発生を制御する。
【0032】
この際、CPU51で発生した熱は、熱伝導部材52および矩形ヒートシンク54を伝って装置1内部に放出される。放出された熱は、電源ユニット12から発生する熱や、ディスク装置11から発生する熱と共に、排気ファン15によって装置1外部に排気される。
また、開口6Aから装置1内部に吸引された冷却空気によって、矩形ヒートシンク54やCPU51、電源ユニット12等が冷却される。これにより、当該装置1内部の冷却効率が向上する。なお、冷却空気は、装置1内部を冷却した後、案内板31C等に導かれて排気ファン15によって排気口41Aから装置1の背面側に排気される。
【0033】
(3)筐体の組立構造
図8〜図11には、筐体3の組立構造が示されている。図8は、アッパーケース5、センターシャーシ4、ロアーケース6の概略接続図、図9、図10は、右側面側からみた断面図、図11は、左側面側から見た断面図である。
アッパーケース5の内面には、センターシャーシ4に向かって突出する棒状の突出部5Aが設けられている。この突出部5Aの先端は、センターシャーシ4の上面に固定されている受部42Cに嵌合されている(図8の円Dで示される箇所)。
また、センターシャーシ4の下面には、ねじ10Dを挿入するためのねじ孔42Eが複数形成されている。このねじ孔42Eの上方には、アッパーケースの内面から下方に突出するスペーサ5Cが配置されている。このスペーサ5Cには、内部にねじ溝が形成されている(図8の円Aで示される箇所)。
つまり、突出部5Aと受部42Cとを嵌合するとともに、ねじ孔42Eにねじ10Dを挿通し、当該ねじ10Dをスペーサ5Cのねじ溝に螺合することで、アッパーケース5とセンターシャーシ4とが一体化される。
【0034】
また、ロアーケース6の下面には、図10に示されるように、ねじ10A、10Bを挿入するためのねじ孔6Bが複数形成されている。このねじ孔6Bの上方には、センターシャーシ4の下面から下方に突出するスペーサ42Dが配置されている。このスペーサ42Dには、内部にねじ溝が形成されている。従って、ねじ孔6Bにねじ10A、10Bを挿通し、当該ねじ10A、10Bをスペーサ42Dのねじ溝に螺合することで、ロアーケース6とセンターシャーシ4とが一体化される(図8の円Bで示される箇所)。
【0035】
さらに、これらねじ孔6Bのうち、一部のねじ孔6Cの上方には、図11に示されるように、アッパーケース5の内面からセンターシャーシ4を貫通し、当該ねじ孔6Cに向かって突出する貫通スペーサ5Bが設けられている。つまり、このねじ孔6Cにねじ10Cを挿通し、当該ねじ10Cを貫通スペーサ5Bのねじ溝に螺合することで、ロアーケース6、センターシャーシ4、およびアッパーケース5が一体的に接続(一体化)されるようになっている(図8の円Cで示される箇所)。
【0036】
(4)装置の設置
図12および図13には、ビデオゲーム装置1の設置構造が示されている。図12は、横置き状態を示す正面図、図13は、縦置き状態を示す正面図である。横置き状態としては、図12に示されるように、幅寸法をW、高さ寸法をHとすると、幅寸法Wが最大寸法とされ、高さ寸法Hが最小寸法とされて床100に設置されている状態を示す。
同様に、縦置き状態としては、図13に示されるように、幅寸法をW、高さ寸法をHとすると、幅寸法Wが最小寸法とされ、高さ寸法Hが最大寸法とされて床100に設置されている状態を示す。この際、横置き状態に、アッパーケース5およびロアーケース6の面が揃っている側面が、床に当接される下面となっている。
このように設置することで、ビデオゲーム装置1は、横置き状態および縦置き状態で使用可能となっている。
【0037】
横置き状態でアッパーケース5の前面左側で露出しているコントローラ接続部62は、装置1を縦置き状態にすると、高さ方向に沿って延びる筐体3の側面となる前面の下方、つまり、アッパーケース5の前面の高さ方向下側で露出するようになっている。また、電源ケーブルが接続されるACインレット32Aも、装置1を縦置き状態にすると、高さ方向に沿って延びる筐体3の背面の下方、つまり、背面部41の高さ方向下側で露出するようになっている(図3)。
一方、横置き状態でアッパーケース5の前面右側で露出している電源スイッチ16およびトレー操作スイッチ17は、装置1を縦置き状態にすると、筐体3の上方、つまり、アッパーケース5の前面の高さ方向上側で露出するようになっている。
【0038】
装置1を縦置き状態にした際に、コントローラ接続部62およびACインレット32Aが装置1の下方に配置されているので、図14に示されるように、これらに接続されるコントローラ101から延びるコントローラケーブル102や、電源ケーブル103等は、這うように床100上に置かれる。
【0039】
このような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、ビデオゲーム装置1は、縦置き状態にした際に、コントローラ接続部62や、ACインレット32Aを当該装置1の下方に配置される位置に設けたので、これらに接続する電源ケーブル103やコントローラケーブル102等に足を引っかけて引っ張っても、当該装置1に作用する回転モーメントが小さく、これにより、装置1を従来より倒れにくくできる。
【0040】
また、ビデオゲーム装置1は、縦置き状態にした際に、コントローラ接続部62を当該装置1の下方に配置される位置に設けたので、格闘ゲームやシューティングゲーム等の遊戯中に、コントローラケーブル102を強い力で引っ張っても、当該装置1に作用する回転モーメントが小さく、この点からも、当該装置1を従来より倒れにくくできる。
【0041】
さらに、ビデオゲーム装置1は、縦置き状態にした際に、電源スイッチ16およびトレー操作スイッチ17を当該装置1の上方に配置される位置に設けたので、下方に配置される場合に比べて視認性を向上でき、当該電源スイッチ16およびトレー操作スイッチ17を操作する際の操作性を向上させることができる。
【0042】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、操作手段としては、アッパーケース5の前面上方で露出させるに限らず、例えば、縦置き状態にした際に、アッパーケース5の上面で露出させてもよく、要するに、縦置き状態における筐体3の上方で露出していればよい。
【0043】
また、コントローラ接続部62や、ACインレット32Aとしては、縦置き状態にした際の高さ方向に沿って延びる筐体3の前面の下方に限らず、前面に直交する側面の下方でもよい。
【0044】
さらに、端子としては、コントローラ接続部62や、ACインレット32Aに限らず、データ転送端子19や外部機器接続端子20等のケーブルが接続されるものであればよい。
【0045】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の電子機器によれば、縦置き状態でケーブルを引っ張っても、倒れにくいという効果がある。
また、本発明の電子機器によれば、縦置き状態でも操作性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるビデオゲーム装置を示す概略斜視図である。
【図2】前記ビデオゲーム装置の正面図である。
【図3】前記ビデオゲーム装置の斜視図である。
【図4】前記筐体を示す分解斜視図である。
【図5】前記ビデオゲーム装置の内部構造を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】前記CPUの放熱および遮蔽構造を示す断面図である。
【図8】前記筐体を構成するアッパーケース、センターシャーシ、ロアーケースの接続位置を示す概略平面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿った装置上部の断面図である。
【図10】図8のX−X線に沿った装置下部の断面図である。
【図11】図8のXI−XI線に沿った断面図である。
【図12】前記ビデオゲーム装置の横置き状態を示す正面図である。
【図13】前記ビデオゲーム装置の縦置き状態を示す正面図である。
【図14】前記ビデオゲーム装置の縦置き状態での使用方法を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 電子機器であるビデオゲーム装置
2 装置本体
3 筐体
16 操作手段である電源スイッチ
17 操作手段であるトレー操作スイッチ
32A 端子であるACインレット
62 端子であるコントローラ接続部
W 幅寸法
H 高さ寸法
Claims (3)
- 幅寸法、高さ寸法、および奥行き寸法のうちのいずれかの寸法が最小寸法とされ、他のいずれかの寸法が最大寸法とされ、内部に機器本体が収納される筐体を有し、前記最小寸法を高さ寸法とする横置き状態、および最大寸法を高さ寸法とする縦置き状態で使用可能な電子機器であって、
前記筐体は、奥行き寸法が異なり、小さな奥行き寸法のケースの方が容積の小さい2つのケースを含み、横置き状態における下側のケースの前面が上側のケースの前面よりも内側に奥まって組み合わせて構成され、
外部接続用のケーブルが接続される端子は、前記2つのケースのうち、奥行き寸法の大きなケースの縦置き状態の高さ方向に沿って延びる側面の下方で露出していることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記端子は、信号の入出力を行うための入出力端子であり、奥行き寸法の大きなケースの前面に設けられていることを特徴とする電子機器。 - 請求項1又は請求項2に記載の電子機器において、
前記機器本体を操作するための操作手段を有し、この操作手段は、前記2つのケースのうち、奥行き寸法の大きなケースの縦置き状態の高さ方向に沿って延びる側面の上方で露出していることを特徴とする電子機器。
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