JP2001291223A - 磁気記録媒体及び磁気記憶装置 - Google Patents

磁気記録媒体及び磁気記憶装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は磁気記録媒体及び磁気記憶装置に関
し、SNR、オーバーライト特性及び熱安定性を同時に
向上可能とすることを目的とする。 【解決手段】 基板と、基板の上方に設けられた磁性層
とを備えた磁気記録媒体において、磁性層は、基板に近
い側に設けられた初期層と、基板から遠い側に設けられ
た最終層とからなり、初期層の飽和磁化MSa、最終層
の飽和磁化MSb及び磁性層全体としての飽和磁化M
Stotは、MSa<MStot<MSbなる関係、又
は、MSa>MStot>MSbなる関係を満足するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体およ
び磁気記憶装置に関し、特に高密度記録に適した磁気記
録媒体及び磁気記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク等の水平磁気記録媒体の記
録密度は、媒体ノイズの低減及び磁気抵抗効果型ヘッド
や高感度スピンバルブヘッドの開発により、著しく増大
した。磁気ディスクについては、最近20Gb/in
以上の記録密度のものも開発されている。しかし、コン
ピュータの性能向上に伴い、記録密度を更に向上するこ
とが要求されており、記録媒体及び他の装置の設計に更
なる向上が求められている。
【0003】図1は、代表的な水平磁気記録媒体の要部
を示す断面図である。磁気記録媒体は、基盤1、Cr又
はCr系の下地層2、情報が書き込まれるCo系の磁性
層3及びC又はDLCの保護層4が図示の如く積層され
た構造を有する。保護層4上には、有機物からなる潤滑
剤が塗布されている。
【0004】媒体ノイズを低減するためには、磁性層3
に磁気遷移をよりシャープに書き込む必要がある。これ
は通常、媒体保磁力の増大、磁性層3の膜厚の減少、磁
性層3の粒子サイズ及び粒子サイズ分布の広がりの減
少、磁性層3の粒子の磁気的孤立化等により達成され
る。
【0005】磁性層3の粒子サイズが小さく、且つ、粒
子サイズ分布が狭い場合には、より高い信号対雑音比
(以下、単に、SNR:Signal−to−Nois
e Ratioと言う)を得ることができる。磁性層3
の粒子サイズを小さくする1つの方法として、下地層2
の粒子径を減少させる方法がある。下地層2の粒子サイ
ズは、Mo,V,W,Ti等を含むCr系合金を用いる
ことにより減少させることができる。又、下地層2を2
層構造とすることにより、単層構造の場合より小さい粒
子サイズを実現できることもある。Co系の磁性層3に
Bを添加することによっても、磁性層3の粒子サイズを
減少させることができる。
【0006】ところが、磁性層3の粒子サイズが小さい
と、磁気記録媒体の熱安定性に悪影響を及ぼす。通常、
磁性層3の熱安定性は、熱安定性係数KuV/kTの大
きさで表される。ここで、Kuは磁気異方性定数、Vは
粒子量、Tは温度、kはボルツマン定数を表す。熱安定
性の良い小さな粒子を得るためには、磁気異方性定数K
uを増大させる必要がある。
【0007】磁気異方性磁界Hkは、飽和磁化をMsで
表すと、Hk=2Ku/Msで定義される。磁気異方性
磁界Hkが大きいということは、通常高データ転送速度
の高密度磁気記録媒体における情報書き込みが行われる
ナノ秒(ns)領域において保磁力Hcが大きいという
ことである。書き込み周波数における大きな保磁力Hc
は、このような磁気記録媒体に対して情報を書き込むの
に大きな書き込み電流が必要となることから、書き込み
ヘッドに対して厳しい制約を課してしまう。しかし、書
き込みヘッドにより得られる書き込み電流は、高い磁気
モーメントを有する書き込みヘッドの開発が難しいこと
から、非常に制限されてしまう。
【0008】図2に示すように、新たなデータを既に書
き込まれたデータの上に書き込める性能を表すオーバー
ライト性能(以下、オーバーライト特性と言う)は、高
い磁気異方性磁界Hkを有する磁気記録媒体程低下す
る。図2は、100nsのスウィープ時間で各種保磁力
を有する磁気記録媒体のオーバーライト特性を示す図で
ある。同図中、縦軸はオーバーライト特性OW(d
B)、横軸は100nsのスウィープ時間での保磁力H
c(Oe)を示す。磁気異方性定数Kuが増加して磁気
異方性磁界Hkが増加するにつれて、オーバーライト特
性OWは図2に示すように制限されてしまう。しかし、
磁気異方性定数Kuの増加に伴う磁気異方性磁界Hkの
増加は、磁気異方性定数Kuの増加が飽和磁化Msの増
加を伴えば、制限又は逆転可能である。
【0009】磁性層3の磁気異方性定数Kuは、通常は
磁性層3を構成するCo系合金にPt等の元素を添加す
ることで増加させることができる。しかし、Ptを添加
することにより磁気異方性定数Kuを増加させると、必
然的に飽和磁化Msの減少を招き、その結果オーバーラ
イト特性OWが制限されてしまう。他方、磁気異方性定
数Kuを増加させるのに、磁性層3のCo量を増加させ
る方法もある。しかし、磁性層3のCo量を増加させる
と、磁気異方性定数Kuだけではなく、飽和磁化Msを
も増加させてしまう。
【0010】磁性層3は、一般的にはCoCr合金から
なり、CrはCo粒子間の偏析を促進する。このような
偏析は、低媒体ノイズを実現する上で非常に重要であ
る。磁性層3がCoCrPt,CoCrTa,CoCr
PtTa,CoCrPtB等の合金からなる一般的な磁
気記録媒体を製造する場合、Cr濃度が18〜26原子
%(At%)のターゲットを用いる。Crの大部分は粒
子境界部分に残るが、Crのかなりの部分は依然として
粒子内に残る。又、必要な保磁力Hcと磁気異方性定数
Kuを得るために、8〜14At%のPtを更に添加す
る。これにより、粒子内のCoは、Crや他の添加物に
より希釈され、結果的に磁性層3の飽和磁化Msを大幅
に減少させてしまう。ところが、磁性層3が単層構造を
有する磁気記録媒体においては、高いSNRを得るため
に必要な偏析を考慮すると、このようなCoの希釈は避
けられない。
【0011】図3は、保磁力の増加に伴うSNRの増加
傾向を示す図である。同図中、縦軸は磁気記録媒体のS
NR(又は媒体SNR)(dB)、横軸は磁気記録媒体
の保磁力Hc(又は媒体保磁力)(Oe)を示す。媒体
保磁力の増大は、磁性層3を高い磁気異方性定数Kuを
有する磁性材料で構成することにより可能である。上述
の如く、良いオーバーライト特性OWを得るためには、
高い磁気異方性定数Kuを有する磁性材料は、飽和磁化
Msの増加を伴わなければならない。
【0012】ある組成材料の場合、保磁力Hcは磁性性
層3の面内c軸配向を向上させることで向上可能であ
る。このように向上された面内c軸配向は、dc−消去
されたノイズを低減させる残留磁化Mrの増加を引き起
こす。磁性層3の面内c軸配向は、好ましくは
【0013】
【外1】 面がCr下地層2の(200)面にエピタキシャル成長
されるか、或いは、
【0014】
【外2】 面がNiAl下地層2の(211)面にエピタキシャル
成長されるCo系合金で磁性層3を構成することで促進
される。下地層2と磁性層3との間の格子不整合は、積
層不良を引き起こして保磁力Hcの低下を招く可能性が
ある。そこで、上記の如き格子不整合は、Cr下地層2
にMo,V,W等の元素を添加することで最小限に抑え
ることができる。
【0015】磁性層3のうち、数単分子層は、hcp−
bcc界面でのストレスや欠陥により非磁性である可能
性がある。このような場合、非磁性又は多少磁性でhc
p構造の薄い中間層を設けることで、欠陥を減少させて
面内保磁力を向上することができ、このような方法は例
えば米国特許第5,820,963号公報や米国特許第
5,848,386号公報等にて提案されている。
【0016】媒体ノイズは、残留磁化をMr、磁性層3
の膜厚をtで表すと、Mrtなるパラメータを減少させ
ることでも低減可能である。パラメータMrtは、媒体
厚を減少させるか、或いは、磁性層3の飽和磁化Msを
減少させることで減少させることができる。しかし、媒
体厚をある程度以上に減少させると、それ以上の媒体ノ
イズの低下は不可能である。これは、磁性粒が熱安定性
を失い、保磁力Hcが減少し、媒体ノイズが増加してし
まうからである。従って、ある組成材料からなる磁性層
3については、SNRが最大となる最適な媒体厚が存在
する。このため、あるMrt値に対しては、高い飽和磁
化Msと小さい媒体厚の組み合わせの方が、低い飽和磁
化Msと大きな媒体厚の組み合わせより好ましい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、磁気記録
媒体において高密度記録を実現するためには、媒体ノイ
ズを低減する必要がある。又、磁気記録媒体のオーバー
ライト特性および熱安定性を向上する必要もある。しか
し、熱安定性に悪影響を及ぼすことなく良いオーバーラ
イト特性を得るためには、磁性層の飽和磁化Msを増大
させる必要がある。ところが、単層構造の磁性層を有す
る磁気記録媒体では、飽和磁化Msを増大させると、通
常は粒子間相互作用に影響を及ぼしてしまい、結果的に
SNRの低下につながってしまう。
【0018】そこで、本発明は、SNR、オーバーライ
ト特性及び熱安定性を同時に向上可能な磁気記録媒体及
び磁気記憶装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、基板と該
基板の上方に設けられた磁性層とを備えた磁気記録媒体
であって、該磁性層は、該基板に近い側に設けられた初
期層と、該基板から遠い側に設けられた最終層とからな
り、該初期層の飽和磁化MSa、該最終層の飽和磁化M
Sb及び該磁性層全体としての飽和磁化MStotは、
Sa<MSt ot<MSbなる関係、又は、MSa
Stot>MSbなる関係を満足することを特徴とす
る磁気記録媒体によって達成される。
【0020】前記磁性層全体としての信号対雑音比は、
前記初期層単体の場合の信号対雑音比及び前記最終層単
体の場合の信号対雑音比のいずれよりも高い構成として
も良い。又、前記磁性層全体としての保磁力は、前記初
期層単体の場合の保磁力及び前記最終層単体の場合の保
磁力のいずれよりも高い構成としても良い。
【0021】前記初期層は、CoCrx1合金からな
り、前記最終層はCoCrx2合金からなり、x1は1
8<x1<27を満足する原子%を示し、x2は10<
x2<24を満足する原子%を示す構成としても良い。
又、前記初期層は、CoCrB 合金からなり、前記最
終層はCoCrB合金からなり、yは1<y<8を満
足する原子%を示し、zは0<z<6を満足する原子%
を示す構成としても良い。
【0022】従って、本発明によれば、SNR、オーバ
ーライト特性及び熱安定性を同時に向上可能な磁気記録
媒体及び磁気記憶装置を実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明になる磁気記録媒体及び本
発明になる磁気記憶装置の各実施例を、以下に図4以降
と共に説明する。
【0024】
【実施例】図4は、本発明になる磁気記録媒体の第1実
施例の要部を示す断面図である。磁気記録媒体は、基板
11、Cr又はCr系下地層12、情報が書き込まれる
Co系磁性層13及びC又はDLC保護層14が、同図
に示す順序で積層されている。保護層14上には、有機
物からなる潤滑剤が塗布されている。本実施例では、磁
性層13は2層構造を有する。磁性層13の2層構造
は、初期層21と、初期層21上に設けられた最終層2
2とからなる。
【0025】初期層21の飽和磁化MSa、最終層22
の飽和磁化MSb及び磁性層13全体としての飽和磁化
Stotは、MSa<MStot<MSbなる関係を
満足するように設定されている。この結果、磁性層13
全体としての信号対雑音比(SNR)は、初期層21単
体に対応する単層構造の磁性層の場合のSNR及び最終
層22単体に対応する単層構造の磁性層の場合のSNR
のいずれよりも高い。
【0026】本実施例では、初期層21は、CoCr,
CoCrTa,CoCrPt,CoCrPtB,CoC
rPtBCu,CoCrPtTa,CoCrPtTa
B,CoCrPtW,CoCrPtTaNb又はこれら
の合金からなるグループから選択された材料からなる。
【0027】又、最終層22は、CoCr,CoCrT
a,CoCrPt,CoCrPtB,CoCrPtBC
u,CoCrPtTa,CoCrPtTaB,CoCr
PtW,CoCrPtTaNb又はこれらの合金からな
るグループから選択された材料からなる。
【0028】初期層21及び最終層22がいずれもCo
Cr合金からなる場合、初期層21は、CoCrx1
金からなり、最終層22はCoCrx2合金からなり、
x1は18<x1<27を満足する原子%(At%)を
示し、x2は10<x2<24を満足するAt%を示す
構成とすることが望ましい。
【0029】又、初期層21及び最終層22がいずれも
CoCrB合金からなる場合、初期層21は、CoCr
合金からなり、最終層22はCoCrB合金から
なり、yは1<y<8を満足するAt%を示し、zは0
<z<6を満足するAt%を示す構成とすることが望ま
しい。
【0030】基板11は、NiPがめっきされたAl系
合金、NiPがめっき或いはめっきされていないガラ
ス、Si、SiC等からなる。下地層12は、非磁性の
NiAl、FeAl、Cr、CrMo,CrMoW,C
rTi,CrV,CrW等のCr系合金、又はB2結晶
構造を有する合金からなる。非磁性下地層12がCr,
CrMo,CrMoW,CrTi,CrV,CrWから
なるグループから選択された材料で構成される場合に
は、下地層12の膜厚は好ましくは約1〜25nmに設
定される。他方、非磁性下地層12がNiAl又はFe
Alで構成される場合には、下地層12の膜厚は約5〜
80nmに設定される。
【0031】図5は、磁気記録媒体の第1実施例のSN
R特性を説明する図である。同図中、縦軸はSNR(d
B)、横軸は初期層21の膜厚(nm)及び最終層22
の膜厚(nm)を示す。同図は、初期層21がCo59
Cr24Ptからなり、最終層22がCo62
22Pt10からなる場合のSNRを示す。尚、
同図に示すCCPB及びこれに続く数字は、夫々CoC
rPtB及びCr,Pt,Bの濃度のAt%値を示す。
【0032】図5において、初期層21の膜厚が0nm
である点は、膜厚が20nmである従来のCo62Cr
22Pt10からなる単層構造の磁性層のSNRに
対応する。同様に、最終層22の膜厚が0nmである点
は、膜厚が20nmである従来のCo59Cr24Pt
からなる単層構造の磁性層のSNRに対応する。
同図中の他の点は、初期層21と最終層22からなる2
層構造を有し、総膜厚がいずれも20nmである本実施
例の磁性層13のSNRに対応する。従って、同図は、
第1実施例において得られるSNRと、従来の単層構造
の磁性層で得られるSNRとを、実質的に比較するもの
である。同図からもわかるように、初期層21と最終層
22の膜厚がいずれも10nmであると、第1実施例で
得られるSNRは、従来の単層構造の磁性層で得られる
SNRと比較すると、約1.5dBの改善が確認され
た。
【0033】図6は、磁気記録媒体の第1実施例の各種
磁性層組成についてのSNR特性を示す図である。同図
中、縦軸はSNR(dB)を示し、磁性層13の各種組
成が横軸に沿って示されている。又、黒色で示すデータ
は、第1実施例において初期層21及び最終層22の膜
厚がいずれも10nmである場合のSNRを示し、両側
の灰色及び白色で示すデータは、夫々磁性層13が膜厚
が20nmの初期層21のみからなる場合と膜厚が20
nmの最終層22のみからなる場合のSNRを示す。つ
まり、黒色の両側の灰色及び白色で示すデータは、夫々
従来の単層構造の磁性層のデータに対応する。尚、図6
において、CCPBはCoCrPtB、CCPTはCo
CrPtTa、CCPTBはCoCrPtTaBを示
し、これらに続く数字は、Cr以降の元素の濃度のAt
%値を示す。図6からもわかるように、第1実施例で得
られるSNRは、従来の単層構造の磁性層のSNRと比
較して改善されていることがわかる。
【0034】図7は、磁気記録媒体の第1実施例の飽和
磁化を示す図である。同図中、縦軸は飽和磁化Ms(e
mu/cc)、横軸は磁性層13を構成する初期層21
の膜厚(nm)及び最終層22の膜厚(nm)を示す。
同図においては、図5と同一記号を用いる。図7からも
わかるように、第1実施例で得られる飽和磁化Msは、
初期層21のみの場合に得られる飽和磁化より高い。即
ち、本実施例で得られる飽和磁化Msは、膜厚が20n
mの初期層21単体のみからなる従来の単層構造の磁性
層で得られる飽和磁化よりも高い。
【0035】図8は、磁気記録媒体の第1実施例の保磁
力を示す図である。同図中、縦軸は保磁力Hc(O
e)、横軸は磁性層13を構成する初期層21の膜厚
(nm)及び最終層22の膜厚(nm)を示す。同図に
おいては、図5と同一記号を用いる。図8からもわかる
ように、第1実施例で得られる保磁力Hcは、初期層2
1のみの場合に得られる保磁力より高い。即ち、本実施
例で得られる保磁力Hcは、膜厚が20nmの初期層2
1単体のみからなる従来の単層構造の磁性層で得られる
保磁力よりも高い。
【0036】図9は、磁気記録媒体の第1実施例のオー
バーライト特性を示す図である。同図中、縦軸はオーバ
ーライト特性OW(dB)、横軸は磁性層13を構成す
る初期層21の膜厚(nm)及び最終層22の膜厚(n
m)を示す。同図においては、図5と同一記号を用い
る。図9からもわかるように、第1実施例で得られるオ
ーバーライト特性OWは、最終層22のみの場合に得ら
れるオーバーライト特性より高い。即ち、本実施例で得
られるオーバーライト特性OWは、膜厚が20nmの最
終層22単体のみからなる従来の単層構造の磁性層で得
られるオーバーライト特性よりも高い。
【0037】図10は、磁気記録媒体の第1実施例の1
00nsにおける保磁力を説明する図である。同図中、
縦軸は100nsにおける保磁力Hc(kOe)を示
し、磁性層13の各種組成が横軸に沿って示されてい
る。同図においては、図6と同一記号を用いる。図10
からもわかるように、第1実施例で得られる100ns
における保磁力Hcは、初期層21のみの場合に得られ
る100nsにおける保磁力より高い。即ち、本実施例
で得られる100nsにおける保磁力Hcは、膜厚が2
0nmの初期層21単体のみからなる従来の単層構造の
磁性層で得られる100nsにおける保磁力よりも高
い。
【0038】図11は、磁気記録媒体の第1実施例の熱
安定性係数を説明する図である。同図中、縦軸は熱安定
性係数KuV/kTを示し、磁性層13の各種組成が横
軸に沿って示されている。同図においては、図6と同一
記号を用いる。図11からもわかるように、第1実施例
で得られる熱安定性係数KuV/kTは、初期層21の
みの場合に得られる熱安定性係数より高い。即ち、本実
施例で得られる熱安定性係数KuV/kTは、膜厚が2
0nmの初期層21単体のみからなる従来の単層構造の
磁性層で得られる熱安定性係数よりも高い。
【0039】図12は、磁気記録媒体の第1実施例の磁
気異方性定数を説明する図である。同図中、縦軸は磁気
異方性定数Ku(x10 rg/cc)、横軸は磁性
層13を構成する初期層21の膜厚(nm)及び最終層
22の膜厚(nm)を示す。同図においては、図5と同
一記号を用いる。図12からもわかるように、第1実施
例で得られる磁気異方性定数Kuは、初期層21のみの
場合に得られる磁気異方性定数より高い。即ち、本実施
例で得られる磁気異方性定数Kuは、膜厚が20nmの
初期層21単体のみからなる従来の単層構造の磁性層で
得られる磁気異方性定数よりも高い。
【0040】初期層21は良いオーバーライト特性OW
を有するが、飽和磁化Ms及び熱安定性係数KuV/k
Tは夫々最終層22より低い。他方、最終層22は高い
飽和磁化Ms及び熱安定性係数KuV/kTを有する
が、オーバーライト特性OWは初期層21より低い。こ
のような特性を有する初期層21と最終層22の組み合
わせにより磁性層13を構成することにより、従来の単
層構造の磁性層の場合のように、初期層21のみ、或い
は、最終層22のみが設けられている場合と比較する
と、SNRを改善することが可能となる。又、初期層2
1と最終層22の組み合わせにより磁性層13を構成す
ることにより、オーバーライト特性OW及び熱安定性係
数KuV/kTは、夫々従来の単層構造の磁性層のよう
に最終層22のみが設けられている場合と比較すると改
善される。
【0041】次に、本発明になる磁気記録媒体の第2実
施例を説明する。磁気記録媒体の第2実施例の基本構成
は、図4に示す上記磁気記録媒体の第1実施例の基本構
成と同じで良いため、その図示及び説明は省略する。
【0042】本実施例では、初期層21の飽和磁化M
Sa、最終層22の飽和磁化MSb及び磁性層13全体
としての飽和磁化MStotは、MSa>MStot
Sbなる関係を満足するように設定されている。この
結果、磁性層13全体としてのSNRは、初期層21単
体に対応する単層構造の磁性層の場合のSNR及び最終
層22単体に対応する単層構造の磁性層の場合のSNR
のいずれよりも高い。
【0043】図13は、磁気記録媒体の第2実施例のS
NR特性を説明する図である。同図中、縦軸はSNR
(dB)、横軸は初期層21の膜厚(nm)及び最終層
22の膜厚(nm)を示す。同図は、初期層21がCo
65Cr21Pt12Taからなり、最終層22がC
62Cr22Ptからなる場合のSNRを示
す。同図においては、図5及び図6と同一記号を用い
る。初期層21の飽和磁化Msは420emu/ccで
あり、最終層22の飽和磁化Msは300emu/cc
であり、磁性層13全体としての飽和磁化Msは370
emu/ccである。
【0044】図13において、初期層21の膜厚が0n
mである点は、膜厚が20nmである従来のCo62
22Ptからなる単層構造の磁性層のSNRに
対応する。同様に、最終層22の膜厚が0nmである点
は、膜厚が20nmである従来のCo65Cr21Pt
12Taからなる単層構造の磁性層のSNRに対応す
る。同図中の他の点は、初期層21と最終層22からな
る2層構造を有し、総膜厚がいずれも20nmである本
実施例の磁性層13のSNRに対応する。従って、同図
は図5の場合と同様に、第2実施例において得られるS
NRと、従来の単層構造の磁性層で得られるSNRと
を、実質的に比較するものである。同図からもわかるよ
うに、初期層21と最終層22の膜厚がいずれも10n
mであると、第2実施例で得られるSNRは、従来の単
層構造の磁性層で得られるSNRと比較すると、約1.
5dBの改善が確認された。
【0045】図14は、従来の単層構造の磁性層の粒子
径を説明する図である。又、図15は、第1実施例にお
ける2層構造の磁性層における粒子径を説明する図であ
る。図14中、(a)は粒子径分布を示し、(b)は膜
厚が20nmでCCPB22−10−6からなる単層構
造の磁性層のTEM像を示す。この場合、平均粒径Da
ve=10.9nm、標準偏差σ=4.7nm、SNR=
24.5dBである。
【0046】図15中、(a)は粒子径分布を示し、
(b)は磁性層13が膜厚が10nmでCCPB24−
9−8からなる初期層21と、膜厚が10nmでCCP
B22−10−6からなる最終層22の2層構造からな
る第1実施例のTEM像を示す。この場合、平均粒径D
ave=7.4nm、標準偏差σ=2.1nm、SNR=
24.9dBである。
【0047】図16は、従来の単層構造の磁性層の粒子
径を説明する図である。又、図17は、第2実施例にお
ける2層構造の磁性層における粒子径を説明する図であ
る。図16中、(a)は粒子径分布を示し、(b)は膜
厚が20nmでCCPB24−9−8からなる単層構造
の磁性層のTEM像を示す。この場合、平均粒径Dav
e=6.1nm、標準偏差σ=1.4nm、SNR=2
4.6dBである。
【0048】図17中、(a)は粒子径分布を示し、
(b)は磁性層13が膜厚が10nmでCCPB22−
10−6からなる初期層21と、膜厚が10nmでCC
PB24−9−8からなる最終層22の2層構造からな
る第2実施例のTEM像を示す。この場合、平均粒径D
ave=6.3nm、標準偏差σ=1.5nm、SNR=
25.9dBである。
【0049】図14〜図17からもわかるように、磁気
記録媒体の上記第1及び第2実施例によれば、初期層2
1及び最終層22の両方の良い特性を十分生かすことが
できる。
【0050】図18は、本発明と2層構造の磁性層を有
する従来の磁気記録媒体の特性の違いを説明する図であ
る。
【0051】例えば、米国特許第5,772,857号
公報及び米国特許第5,952,097号公報にて提案
されている磁気記録媒体は、2層構造の磁性層を有す
る。しかし、このような2層構造は、例えばCoCrT
a初期層とCoCrPtTa最終層で構成され、初期層
及び最終層の両方と比較して2層構造のSNRを向上さ
せる構成ではない。図18は、米国特許第5,772,
857号公報及び米国特許第5,952,097号公報
にて提案されている2層構造の磁性層で得られるSNR
を示す。図18からも明らかなように、提案されている
2層構造で得られるSNRは、初期層で得られるSNR
と最終層で得られるSNRの平均値である。従って、こ
の提案されている2層構造で得られるSNRは、初期層
のSNR及び最終層のSNRのいずれに対しても改善さ
れているわけではない。このように、米国特許第5,7
72,857号公報及び米国特許第5,952,097
号公報にて提案されている磁気記録媒体の2層構造の磁
性層は、本発明で用いる磁性層の2層構造とは全く異な
るものである。
【0052】次に、本発明になる磁気記憶装置の一実施
例を、図19及び図20と共に説明する。図19は、磁
気記憶装置の一実施例の要部を示す断面図であり、図2
0は、磁気記憶装置の一実施例の要部を示す平面図であ
る。
【0053】図19及び図20に示すように、磁気記憶
装置は大略ハウジング113からなる。ハウジング11
3内には、モータ114、ハブ115、複数の磁気記録
媒体116、複数の記録再生(書き込み/読み出し又は
リード/ライト)ヘッド117、複数のサスペンション
118、複数のアーム119及びアクチュエータユニッ
ト120が設けられている。磁気記録媒体116は、モ
ータ114により回転されるハブ115に取り付けられ
ている。記録再生ヘッド117は、MRヘッドやGMR
ヘッド等の再生ヘッドと、インダクティブヘッド等の記
録ヘッドとからなる。各記録再生ヘッド117は、対応
するアーム119の先端にサスペンション118を介し
て取り付けられている。アーム119は、アクチュエー
タユニット120により駆動される。この磁気記憶装置
の基本構成自体は周知であり、その詳細な説明は本明細
書では省略する。
【0054】本実施例の磁気記憶装置は、磁気記録媒体
116に特徴がある。各磁気記録媒体116は、上記磁
気記録媒体の実施例又は後述する変形例のいずれかの構
成を有する。勿論、磁気記録媒体116の数は3枚に限
定されず、1枚でも、2枚又は4枚以上であっても良
い。
【0055】磁気記憶装置の基本構成は、図19及び図
20に示すものに限定されるものではない。又、本発明
で用いる磁気記録媒体は、磁気ディスクに限定されな
い。
【0056】図21は、磁気記録媒体の第1及び第2実
施例の変形例の要部を示す断面図である。同図中、図4
と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0057】本変形例は、上記磁気記録媒体の第1及び
第2実施例のいずれにも適用可能である。図21に示す
ように、本変形例では、下地層12と、磁性層13の初
期層21との間に、中間層23が設けられている。この
中間層23は、例えばCoCr系合金からなり、膜厚は
約1〜5nmである。中間層23は、hcp結晶構造の
非磁性又は多少磁性の材料でも構成可能である。このよ
うな中間層23を設けることにより、保磁力Hcの増大
及び媒体ノイズの低減効果を更に向上することができ
る。
【0058】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは、言
うまでもない。
【0059】本発明は、以下に付記する発明をも包含す
るものである。
【0060】(付記1) 基板と該基板の上方に設けら
れた磁性層とを備えた磁気記録媒体であって、該磁性層
は、該基板に近い側に設けられた初期層と、該基板から
遠い側に設けられた最終層とからなり、該初期層の飽和
磁化MSa、該最終層の飽和磁化MSb及び該磁性層全
体としての飽和磁化MStotは、MSa<MStot
<MSbなる関係を満足することを特徴とする、磁気記
録媒体。
【0061】(付記2) 基板と該基板の上方に設けら
れた磁性層とを備えた磁気記録媒体であって、該磁性層
は、該基板に近い側に設けられた初期層と、該基板から
遠い側に設けられた最終層とからなり、該初期層の飽和
磁化MSa、該最終層の飽和磁化MSb及び該磁性層全
体としての飽和磁化MStotは、MSa>MStot
>MSbなる関係を満足することを特徴とする、磁気記
録媒体。
【0062】(付記3) 前記磁性層全体としての信号
対雑音比は、前記初期層単体の場合の信号対雑音比及び
前記最終層単体の場合の信号対雑音比のいずれよりも高
いことを特徴とする、(付記1)又は(付記2)記載の
磁気記録媒体。
【0063】(付記4) 前記磁性層全体としての保磁
力は、前記初期層単体の場合の保磁力及び前記最終層単
体の場合の保磁力のいずれよりも高いことを特徴とす
る、(付記1)〜(付記3)のいずれか1項記載の磁気
記録媒体。
【0064】(付記5) 前記初期層の膜厚は1〜10
nmであり、前記最終層の膜厚は1〜10nmであるこ
とを特徴とする、(付記1)〜(付記4)のいずれか1
項記載の磁気記録媒体。
【0065】(付記6) 前記初期層は、CoCrx1
合金からなり、前記最終層はCoCrx2合金からな
り、x1は18<x1<27を満足する原子%を示し、
x2は10<x2<24を満足する原子%を示すことを
特徴とする、(付記1)〜(付記5)のいずれか1項記
載の磁気記録媒体。
【0066】(付記7) 前記初期層は、CoCrB
合金からなり、前記最終層はCoCrB合金からな
り、yは1<y<8を満足する原子%を示し、zは0<
z<6を満足する原子%を示すことを特徴とする、(付
記1)〜(付記5)のいずれか1項記載の磁気記録媒
体。
【0067】(付記8) Kuが磁気異方性定数、Vが
粒子量、Tが温度、kがボルツマン定数を表すとする
と、前記磁性層全体としての熱安定性係数KuV/kT
は、前記初期層単体の場合の熱安定性係数よりも高いこ
とを特徴とする、(付記1)〜(付記7)のいずれか1
項記載の磁気記録媒体。
【0068】(付記9) 前記磁性層全体としての粒子
径は、該磁性層全体としての膜厚と同じ膜厚の前記最終
層単体の場合の粒子径よりも小さいことを特徴とする、
(付記1)〜(付記8)のいずれか1項記載の磁気記録
媒体。
【0069】(付記10) 前記初期層及び前記最終層
は、いずれもCoCr,CoCrTa,CoCrPt,
CoCrPtB,CoCrPtBCu,CoCrPtT
a,CoCrPtTaB,CoCrPtW,CoCrP
tTaNb又はこれらの合金からなるグループから選択
された材料からなることを特徴とする、(付記1)〜
(付記9)のいずれか1項記載の磁気記録媒体。
【0070】(付記11) ヘッドと、(付記1)〜
(付記10)のいずれか1項記載の磁気記録媒体を少な
くとも1つ備えたことを特徴とする、磁気記憶装置。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、SNR、オーバーライ
ト特性及び熱安定性を同時に向上可能な磁気記録媒体及
び磁気記憶装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】代表的な水平磁気記録媒体の要部を示す断面図
である。
【図2】100nsのスウィープ時間で各種保磁力を有
する磁気記録媒体のオーバーライト特性を示す図であ
る。
【図3】保磁力の増加に伴うSNRの増加傾向を示す図
である。
【図4】本発明になる磁気記録媒体の第1実施例の要部
を示す断面図である。
【図5】磁気記録媒体の第1実施例のSNR特性を説明
する図である。
【図6】磁気記録媒体の第1実施例の各種磁性層組成に
ついてのSNR特性を示す図である。
【図7】磁気記録媒体の第1実施例の飽和磁化を示す図
である。
【図8】磁気記録媒体の第1実施例の保磁力を示す図で
ある。
【図9】磁気記録媒体の第1実施例のオーバーライト特
性を示す図である。
【図10】磁気記録媒体の第1実施例の100nsにお
ける保磁力を説明する図である。
【図11】磁気記録媒体の第1実施例の熱安定性係数を
説明する図である。
【図12】磁気記録媒体の第1実施例の磁気異方性定数
を説明する図である。
【図13】本発明になる磁気記録媒体の第2実施例のS
NR特性を示す図である。
【図14】従来の単層構造の磁性層の粒子径を説明する
図である。
【図15】第1実施例における2層構造の磁性層におけ
る粒子径を説明する図である。
【図16】従来の単層構造の磁性層の粒子径を説明する
図である。
【図17】第2実施例における2層構造の磁性層におけ
る粒子径を説明する図である。
【図18】本発明と2層構造の磁性層を有する従来の磁
気記録媒体の特性の違いを説明する図である。
【図19】本発明になる磁気記憶装置の一実施例の要部
を示す断面図である。
【図20】磁気記憶装置の一実施例の要部を示す平面図
である。
【図21】磁気記録媒体の第1及び第2実施例の変形例
の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
11 基板 12 下地層 13 磁性層 14 保護層 21 初期層 22 最終層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と該基板の上方に設けられた磁性層
    とを備えた磁気記録媒体であって、 該磁性層は、該基板に近い側に設けられた初期層と、該
    基板から遠い側に設けられた最終層とからなり、 該初期層の飽和磁化MSa、該最終層の飽和磁化MSb
    及び該磁性層全体としての飽和磁化MStotは、M
    Sa<MStot<MSbなる関係を満足することを特
    徴とする、磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 基板と該基板の上方に設けられた磁性層
    とを備えた磁気記録媒体であって、 該磁性層は、該基板に近い側に設けられた初期層と、該
    基板から遠い側に設けられた最終層とからなり、 該初期層の飽和磁化MSa、該最終層の飽和磁化MSb
    及び該磁性層全体としての飽和磁化MStotは、M
    Sa>MStot>MSbなる関係を満足することを特
    徴とする、磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記磁性層全体としての信号対雑音比
    は、前記初期層単体の場合の信号対雑音比及び前記最終
    層単体の場合の信号対雑音比のいずれよりも高いことを
    特徴とする、請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記磁性層全体としての保磁力は、前記
    初期層単体の場合の保磁力及び前記最終層単体の場合の
    保磁力のいずれよりも高いことを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれか1項記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記初期層は、CoCrx1合金からな
    り、前記最終層はCoCrx2合金からなり、x1は1
    8<x1<27を満足する原子%を示し、x2は10<
    x2<24を満足する原子%を示すことを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記初期層は、CoCrB合金からな
    り、前記最終層はCoCrB合金からなり、yは1<
    y<8を満足する原子%を示し、zは0<z<6を満足
    する原子%を示すことを特徴とする、請求項1〜4のい
    ずれか1項記載の磁気記録媒体。
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