JP3476739B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP3476739B2 JP2000107071A JP2000107071A JP3476739B2 JP 3476739 B2 JP3476739 B2 JP 3476739B2 JP 2000107071 A JP2000107071 A JP 2000107071A JP 2000107071 A JP2000107071 A JP 2000107071A JP 3476739 B2 JP3476739 B2 JP 3476739B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体及び磁
気記憶装置に係り、特に高密度記録に適した磁気記録媒
体及び磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理技術の発達に伴い、磁気記録媒
体に対し高密度化の要求が高まっている。この要求を満
たすための磁気記録媒体に求められる特性は、例えばハ
ードディスクでは、低ノイズ、高保磁力、高残留磁化、
高分解能がある。
【0003】磁気ディスク等の水平磁気記録媒体の記録
密度は、媒体ノイズの低減及び磁気抵抗効果型ヘッド及
びスピンバルブヘッドの開発により、著しく増大した。
代表的な磁気記録媒体は、基板と、下地層と、磁性層
と、保護層とがこの順序で積層された構造を有する。下
地層は、Cr又はCr系合金からなり、磁性層は、Co
系合金からなる。
【0004】媒体ノイズを低減する方法は、今までに各
種提案されている。例えば、Okamoto et a
l. ,”Rigid Disk Medium For
5Gbit/ in2 Recording”,AB-
3,Intermag ’96 Digestには、C
rMoからなる適切な下地層を用いて磁性層の膜厚を減
少させることで、磁性層の粒子サイズ及びサイズ分布を
減少させることが提案されている。又、米国特許第5,
693,426号では、NiAlからなる下地層を用い
ることが提案されている。更に、Hosoe et a
l. , ”Experimental Study o
f Thermal Decay inHigh- De
nsity Magnetic Recording
Media”, IEEE Trans. Magn.
Vol. 33, 1528(1997)では、CrT
iからなる下地層を用いることが提案されている。上記
の如き下地層は、磁性層の面内配向を促し残留磁化及び
ビットの熱安定性を増加させる。磁性層の膜厚を減少さ
せて、解像度を高くする、或いは、書き込まれたビット
間の遷移幅を減少させることも提案されている。更に、
CoCr系合金からなる磁性層のCr偏析を促進させ、
粒子間の交換結合を減少させることも提案されている。
【0005】しかし、磁性層の粒子が小さくなり互いに
磁気的により孤立するにつれ、書き込まれたビットは、
線密度に応じて増加する減磁界と熱活性化とにより不安
定になる。Lu et al. , ”Thermal
Instability at 10 Gbit/ in
2 Magnetic Recording”, IE
EE Trans. Magn. Vol. 30, 4
230(1994)では、マイクロマグネティックシミ
ュレーションにより、直径が10nmで400kfci
ビットでKu V/ k T〜60なる比の各粒子の交換
結合を抑制された媒体では、大幅な熱的ディケイを受け
やすいことが発表されている。ここで、Ku は磁気異方
性の定数、Vは磁性粒子の平均体積、kはボルツマン
定数、Tは温度を示す。尚、Ku V/kTなる比は、
熱安定性係数とも呼ばれる。
【0006】Abarra et al. , ”The
rmal Stability of Narrow
Track Bits in a 5 Gbit/ in
2 Medium”, IEEE Trans. Mag
n. Vol. 33,2995(1997)では、粒子
間の交換相互作用の存在が書き込まれたビットを安定化
させることが、5Gbit/ in2 のCoCrPtTa
/ CrMo媒体のアニールされた200kfciビット
のMFM(磁気間力顕微鏡)解析により報告されてい
る。ところが、20Gbit/ in2 以上の記録密度で
は、更なる粒子間の磁気的結合の抑制が必須となる。
【0007】これに対する順当な解決策は、磁性層の磁
気異方性を増加させることであった。しかし、磁性層の
磁気異方性を増加させるには、ヘッドの書き込み磁界に
大きな負荷がかかってしまう。
【0008】又、熱的に不安定な磁気記録媒体の保磁力
は、He et al. ,”High Speed S
witching in Magnetic Reco
rding Media”, J. Magn. Ma
gn. Mater. Vol.155, 6(199
6)において磁気テープ媒体について、そして、J.
H. Richter, ”Dynamic Coer
civity Effects in Thin Fi
lm Media”, IEEE Trans.Mag
n. Vol.34, 1540(1997)において
磁気ディスク媒体について報告されているように、スイ
ッチ時間の減少に応じて急激に増加する。このため、デ
ータ速度に悪影響が生じてしまう。つまり、磁性層にど
れくらい速くデータを書き込めるか、及び、磁性粒子の
磁化を反転させるのに必要なヘッドの磁界強度が、スイ
ッチ時間の減少に応じて急激に増加する。
【0009】他方、熱安定性を向上させる他の方法とし
て、磁性層の下の基板に適切なテクスチャ処理を施すこ
とにより、磁性層の配向率を増加させる方法も提案され
ている。例えば、発行中のAkimoto et a
l. , ”MagneticRelaxation i
n Thin Film Media as a Fu
nction of Orientation”,
J. Magn. Magn. Mater. (19
99)では、マイクロマグネティックシミュレーション
により、実効的なKu V/ kB T値が配向率の僅かな増
加により増大することが報告されている。この結果、A
barra et al., ”TheEffect
of Orientation Ratio on t
he Dynamic Coercivity of
Media for >15Gbit/ in2 Rec
ording”, EB- 02, Intermag
’99,Koreaにおいて報告されているように、
磁気記録媒体のオーバーライト性能を向上する保磁力の
時間依存性をより弱めることができる。
【0010】更に、熱安定性を向上するための、キーパ
磁気記録媒体も提案されている。キーパ層は、磁性層と
平行な軟磁性層からなる。この軟磁性層は、磁性層の上
又は下に配置される。多くの場合、Cr磁気絶縁層が軟
磁性層と磁性層との間に設けられる。軟磁性層は、磁性
層に書き込まれたビットの減磁界を減少させる。しか
し、磁性層と連続的に交換結合する軟磁性層の結合によ
り、磁性層の粒子の減結合という目的が達成されなくな
ってしまう。その結果、媒体ノイズが増大する。
【発明が解決しようとする課題】熱安定性を向上し、媒
体ノイズを低減する方法は、様々なものが提案されてい
る。しかし、提案されている方法では、書き込まれたビ
ットの熱安定性を大幅に向上することはできず、このた
め、媒体ノイズを大幅に減少させることは難しいという
問題があった。更に、提案方法によっては、媒体ノイズ
を低減するための対策のために、磁気記録媒体の性能に
悪影響を及ぼしてしまうという問題もあった。
【0011】具体的には、熱安定性の高い磁気記録媒体
を得るためには、(i)磁気異方性定数Ku を増加させ
る、(ii)温度Tを減少させる、又は、(iii)磁
性層の粒子体積Vを増加させる等の対策が考えられる。
しかし、対策(i)では保磁力が増加してしまい、磁性
層に情報を書き込むことがより難しくなってしまう。他
方、対策(ii)は、例えばディスクドライブ等の動作
温度が60℃を超えることがあることを考えると、非実
用的である。更に、対策(iii)は、前記の如く媒体
ノイズを増加させてしまう。又、対策(iii)に代わ
って、磁性層の膜厚を増加させることも考えられるが、
この方法では解像度が低下してしまう。
【0012】そこで、本発明は、書き込まれたビットの
熱安定性を向上し、媒体ノイズを低減し、磁気記録媒体
の性能に悪影響を及ぼすことなく信頼性の高い高密度記
録を行える磁気記録媒体及び磁気記憶装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、強磁性層
と、該強磁性層上に設けられた非磁性結合層とからなる
交換層構造と、該交換層構造上に設けられた磁性層と、
前記強磁性層と前記非磁性結合層との間に設けられ磁化
の向きが該強磁性層と平行な磁性接合層、及び、該非磁
性結合層と前記磁性層との間に設けられ磁化の向きが該
磁性層と平行な磁性接合層のうち少なくとも一方とを備
、該強磁性層と該磁性層は交換結合すると共に、互い
に磁化が反平行であり、該磁性接合層は、Fe系合金、
Ni系合金及びCoCrTa、CoCrPt、CoCr
Pt−Mを含むCo系合金からなるグループから選択さ
れた材料からなり、M=B、Mo、Nb、Ta、W、C
u、又はこれらの合金であることを特徴とする磁気記録
媒体により達成できる。
【0014】本発明によれば、書き込まれたビットの熱
安定性を向上し、媒体ノイズを低減し、磁気記録媒体の
性能に悪影響を及ぼすことなく信頼性の高い高密度記録
を行える磁気記録媒体を実現できる。
【0015】前記磁性接合層は前記強磁性層及び前記磁
性層とは異なる強磁性材料とすることができる。ここで
異なる材料とは構成する組成材料が同じでも含有比率が
異なるものも含まれる。
【0016】前記非磁性結合層の上下に上部磁性接合層
及び下部磁性接合層を有する場合は、該上部磁性接合層
と下部磁性接合層との間の交換相互作用は、前記磁性層
前記強磁性層間との間の交換相互作用よりも大きい構
成とするのが好ましい。
【0017】前記非磁性結合層は、Ru、Rh、Ir、
Cr、Cu、Ru系合金、Rh系合金、Ir系合金、C
r系合金、及びCu系合金からなるグループから選択さ
れた材料からなる構成であってもよい。
【0018】前記強磁性層の磁化方向と前記磁性層の磁
化方向は、前記非磁性結合層の膜厚により互いに反平行
或いは平行とすることができるがそのどちらの状態でも
よい。
【0019】前記強磁性層の磁化方向と前記磁性層の磁
化方向とを反平行にするには、前記非磁性結合層がR
u、Rh、Ir、Cu、Ru系合金、Rh系合金、Ir
系合金及びCu系合金からなるグループから選択された
材料で形成される場合には0.4から1.0nmの範囲
内で選定された膜厚を有し、Cr及びCr系合金からな
るグループから選択された材料で形成される場合には
1.5から2.1nmの範囲内で選定された膜厚を有す
る構成が好ましい。
【0020】また、前記強磁性層の磁化方向と前記磁性
層の磁化方向とを平行にするには、前記非磁性結合層が
Ru、Rh、Ir、Cu、Ru系合金、Rh系合金、I
r系合金及びCu系合金からなるグループから選択され
た材料で形成される場合には0.2から0.4nm及び
1.0から1.7nmの範囲から選定された膜厚を有
し、Cr及びCr系合金からなるグループから選択され
た材料で形成される場合には1.0から1.4nm及び
2.6から3.0nmの範囲から選定された膜厚を有す
る構成が好ましい。
【0021】前記強磁性層は、Co、Ni、Fe、Ni
系合金、Fe系合金、及びCoCrTa、CoCrP
t、CoCrPt−Mを含むCo系合金からなるグルー
プから選択された材料からなり、M=B、Mo、Nb、
Ta、W、Cu、又はこれらの合金であってもよい。こ
の強磁性層は、2〜10nmの範囲内で選定された膜厚
を有してもよい。
【0022】前記磁性接合層は、Co、Fe、Fe系合
金、Ni系合金及びCoCrTa、CoCrPt、Co
CrPt−Mを含むCo系合金からなるグループから選
択された材料からなり、M=B、Mo、Nb、Ta、
W、Cu、又はこれらの合金であってもよい。
【0023】前記磁性接合層のCo濃度又はFe濃度
は、前記強磁性層及び磁性層のCo濃度又はFe濃度よ
り高く構成するのが好ましい。なお、強磁性層或いは磁
性層にCo又はFeを用いたときには、磁性接合層を省
略することができる。磁性接合層を設けるときには、強
磁性層或いは磁性層で用いた材料とは逆の材料Fe又は
Coを用いることが好ましい。
【0024】また、上記非磁性結合層にRu、Rh、I
r、Cu、Ru系合金、Rh系合金、Ir系合金、又は
Cu系合金を用いる場合には、前記磁性接合層にはC
o、Co系合金、又はNiFeを用いることが推奨され
る。また、非磁性結合層にCr、又はCr系合金を用い
た場合には、前記磁性接合層にはFe、又はFe系合金
を用いることが推奨される。前記磁性接合層は1から5
nmの範囲内で選定された膜厚を有してもよい。
【0025】前記磁性層は、Co、Ni、Fe、Ni系
合金、Fe系合金、及びCoCrTa、CoCrPt、
CoCrPt−Mを含むCo系合金からなるグループか
ら選択された材料からなり、M=B、Mo、Nb、T
a、W、Cu又はこれらの合金であってもよい。この磁
性層は、5〜30nmの範囲内で選定された膜厚を有し
てもよい。
【0026】なお、前記磁気記録媒体は、基板と、該基
板の上方に設けられた下地層とを更に備え、前記交換層
構造は、該下地層の上方に設けられている構成としても
良い。さらに、前記磁気記録媒体は、前記下地層と前記
交換層構造との間に設けられた非磁性中間層を更に備
え、該非磁性中間層は、CoCr- Mからなるグループ
から選択されたhcp構造の合金からなり、1〜5nm
の範囲で選定された膜厚を有し、M=B、Mo、Nb、
Ta、W、Cu又はこれらの合金であっても良い。また
さらに、磁気記録媒体は、前記基板と前記下地層との間
に設けられたシード層を更に備えた構成としても良い。
前記シード層はテクスチャ処理又は酸化処理を施されて
いるNiP層であってもよい。又は、前記シード層は、
NiAl及びFeAlからなるグループから選択された
B2構造を有する合金からなる構成であってもよい。
【0027】上記の課題は、強磁性層と、該強磁性層上
に設けられた非磁性結合層とからなる交換層構造と、該
交換層構造上に設けられた磁性層と、前記強磁性層と前
記非磁性結合層との間に設けられ磁化の向きが該強磁性
層と平行な磁性接合層、及び、該非磁性結合層と前記磁
性層との間に設けられ磁化の向きが該磁性層と平行な磁
性接合層のうち少なくとも一方とを備え、該強磁性層と
該磁性層は交換結合すると共に、互いに磁化が反平行で
あり、前記磁性接合層は1から5nmの範囲内で選定さ
れた膜厚を有することを特徴とする磁気記録媒体によっ
ても達成できる。上記の課題は、第1の強磁性層と、該
第1の強磁性層上に設けられた第1の非磁性結合層と、
該第1の非磁性結合層上に設けられた第2の強磁性層
と、該第2の強磁性層上に設けられた第2の非磁性結合
層とからなる交換層構造と、該交換層構造の該第2の非
磁性結合層上に設けられた磁性層と、該第1の強磁性層
と該第1の非磁性結合層との間に設けられ磁化の向きが
該第1の強磁性層と平行な磁性接合層、及び、該第1の
非磁性結合層と該第2の強磁性層との間に設けられ磁化
の向きが該第2の強磁性層と平行な磁性接合層、及び、
該第2の強磁性層と該第2の非磁性結合層との間に設け
られ磁化の向きが該第2の強磁性層と平行な磁性接合
層、及び、該第2の非磁性結合層と該磁性層との間に設
けられ磁化の向きが該磁性層と平行な磁性接合層のうち
の少なくとも1つとを備え、該磁性接合層は、Fe系合
金、Ni系合金及びCoCrTa、CoCrPt、Co
CrPt−Mを含むCo系合金からなるグループから選
択された材料からなり、M=B、Mo、Nb、Ta、
W、Cu、又はこれらの合金であり、該第1の強磁性層
と該第2の強磁性層は交換結合すると共に磁化方向が互
いに反平行であり、該第2の強磁性層と該磁性層は交換
結合すると共に磁化方向が互いに反平行であり、該第2
の強磁性層の磁気異方性は、該第1の強磁性層の磁気異
方性より弱いことを特徴とする磁気記録媒体によっても
達成できる。上記の課題は、第1の強磁性層と、該第1
の強磁性層上に設けられた第1の非磁性結合層と、該第
1の非磁性結合層上に設けられた第2の強磁性層と、該
第2の強磁性層上に設けられた第2の非磁性結合層とか
らなる交換層構造と、該交換 層構造の該第2の非磁性結
合層上に設けられた磁性層と、該第1の強磁性層と該第
1の非磁性結合層との間に設けられ磁化の向きが該第1
の強磁性層と平行な磁性接合層、及び、該第1の非磁性
結合層と該第2の強磁性層との間に設けられ磁化の向き
が該第2の強磁性層と平行な磁性接合層、及び、該第2
の強磁性層と該第2の非磁性結合層との間に設けられ磁
化の向きが該第2の強磁性層と平行な磁性接合層、及
び、該第2の非磁性結合層と該磁性層との間に設けられ
磁化の向きが該磁性層と平行な磁性接合層のうちの少な
くとも1つとを備え、該第1の強磁性層と該第2の強磁
性層は交換結合すると共に磁化方向が互いに反平行であ
り、該第2の強磁性層と該磁性層は交換結合すると共に
磁化方向が互いに反平行であり、該磁性接合層は、1か
ら5nmの範囲内で選定された膜厚を有することを特徴
とする磁気記録媒体によっても達成される。
【0028】磁気記録媒体は、少なくとも第1の交換層
構造と、該第1の交換層構造と前記磁性層との間に設け
られた第2の交換層構造とを備え、該第2の交換層構造
の強磁性層の残留磁化と膜厚との積は該第1の交換層構
造の強磁性層の残留磁化と膜厚との積より小さく、該第
1及び第2の交換層構造の強磁性層は互いに磁化方向が
反平行となる構成であってもよい。
【0029】上記の課題は、上記のいずれかの磁気記録
媒体を少なくとも1つ備えた磁気記憶装置によっても達
成できる。本発明によれば、書き込まれたビットの熱安
定性を向上し、媒体ノイズを低減し、磁気記録媒体の性
能に悪影響を及ぼすことなく信頼性の高い高密度記録を
行える磁気記憶装置も実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の動作原理を説明す
る。
【0031】本発明は、互いに反平行である磁化構造を
有する複数の層を用いるものである。例えば、S.S.
P. Parkin, ”Systematic Va
riation of the Strength a
nd Oscillation Period of
Indirect Magnetic Exchang
e Coupling though the 3d,
4d, and 5d Transition Me
tals”, Phys. Rev. Lett. V
ol.67, 3598(1991)においては、R
u,Rh等の薄い非磁性中間層を介して磁性層に結合す
るCo,Fe,Ni等の磁気遷移金属が説明されてい
る。他方、米国特許第5,701,223号公報には、
センサの安定化のために、上記の如き層を積層されたピ
ニング層として用いるスピンバルブが提案されている。
【0032】2つの強磁性層の間に設けられたRu又は
Rh層が特定の膜厚を有する場合、強磁性層の磁化方向
を互いに平行又は反平行にすることができる。例えば、
互いに異なる膜厚で磁化方向が反平行である2つの強磁
性層からなる構造の場合、磁気記録媒体の有効粒子サイ
ズは、解像度に実質的な影響を及ぼすことなく増加させ
ることができる。このような磁気記録媒体から再生され
た信号振幅は、逆方向の磁化により減少するが、これに
対しては、積層磁性層構造の下に、適切な膜厚及び磁化
方向の層を更に設けることで、1つの層による影響を打
ち消すことができる。この結果、磁気記録媒体から再生
される信号振幅を増大させ、且つ、実効粒子体積を増大
させることができる。従って、熱安定性の高い書き込ま
れたビットを実現することができる。
【0033】本発明は、磁性層を他の強磁性層と逆の磁
化方向で交換結合させるか、或いは、積層フェリ磁性構
造を用いることにより、書き込まれたビットの熱安定性
を向上させる。強磁性層又は積層フェリ磁性構造は、交
換−減結合された粒子からなる磁性層からなる。つま
り、本発明は、磁気記録媒体の熱安定性の性能を向上さ
せるために、交換ピニング強磁性層又はフェリ磁性多層
構造を用いる。
【0034】図1は、本発明になる磁気記録媒体の第1
実施例の要部を示す断面図である。磁気記録媒体は、非
磁性基板1、第1のシード層2、NiP層3、第2のシ
ード層4、下地層5、非磁性中間層6、強磁性層7、非
磁性結合層8、磁性層9、保護層10及び潤滑層11
が、図1に示すようにこの順序で積層された構造を有す
る。
【0035】例えば、非磁性基板1は、Al、Al合金
又はガラスからなる。この非磁性基板1は、テクスチャ
処理を施されていても、施されていなくても良い。第1
のシード層2は、特に非磁性基板1がガラスからなる場
合には、例えばNiPからなる。NiP層3は、テクス
チャ処理又は酸化処理を施されていても、施されていな
くても良い。第2のシード層4は、下地層5にNiA
l、FeAl等のB2構造の合金を用いた場合の下地層
5の(001)面又は(112)面の配向を良好にする
ために設けられている。第2のシード層4は、第1のシ
ード層2と同様な適切な材料からなる。
【0036】磁気記録媒体が磁気ディスクの場合、非磁
性基板1又はNiP層3に施されるテクスチャ処理は、
ディスクの周方向、即ち、ディスク上のトラックが延在
する方向に沿って行われる。
【0037】非磁性中間層6は、磁性層9のエピタキシ
ャル成長、粒子分布幅の減少、及び磁気記録媒体の記録
面と平行な面に沿った磁性層9の異方性軸(磁化容易
軸)の配向を促進するために設けられている。この非磁
性中間層6は、CoCr−M等のhcp構造を有する合
金からなり、1〜5nmの範囲に選定された膜厚を有す
る。ここで、M=B,Mo,Nb,Ta,W,Cu又は
これらの合金である。
【0038】強磁性層7は、Co、Ni、Fe、Co系
合金、Ni系合金、Fe系合金等からなる。つまり、C
oCrTa、CoCrPt、CoCrPt- Mを含むC
o系合金を、強磁性層7に用いることができる。ここ
で、M=B、Mo、Nb、Ta、W、Cu又はこれらの
合金である。この強磁性層7は、2〜10nmの範囲に
選定された膜厚を有する。非磁性結合層8は、Ru、R
h、Ir、Cr,Cu,Ru系合金、Rh系合金、Ir
系合金、Cr系合金,Cu系合金等からなる。例えば、
この非磁性結合層8は、0.4〜1.0nmの範囲に選
定された膜厚を有し、好ましくは約0.8nmの膜厚を
有する。非磁性結合層8の膜厚をこのような範囲に選定
することにより、強磁性層7及び磁性層9の磁化方向が
互いに反平行となる。強磁性層7及び非磁性結合層8
は、交換層構造を構成する。
【0039】磁性層9は、Co又はCoCrTa、Co
CrPt、CoCrPt- Mを含むCo系合金等からな
る。ここで、M=B,Mo,Nb,Ta,W、Cu又は
これらの合金である。磁性層9は、5〜30nmの範囲
に選定された膜厚を有する。勿論、磁性層9は、単一層
構造のものに限定されず、多層構造からなる構成であっ
ても良いことは、言うまでもない。
【0040】保護層10は、例えばCからなる。又、潤
滑層11は、磁気記録媒体を例えばスピンバルブヘッド
等の磁気トランスデューサと使用するための、有機物潤
滑剤からなる。保護層10及び潤滑層11は、磁気記録
媒体上の保護層構造を構成する。
【0041】交換層構造の下に設けられる層構造は、勿
論図1に示すものに限定されない。例えば、下地層5
は、Cr又はCr系合金からなり、基板1上に5〜40
nmの範囲に選定された膜厚に形成し、交換層構造は、
このような下地層5上に設けても良い。
【0042】次に、本発明になる磁気記録媒体の第2実
施例を説明する。
【0043】図2は、本発明になる磁気記録媒体の第2
実施例の要部を示す断面図である。同図中、図1と同一
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0044】この磁気記録媒体の第2実施例では、交換
層構造が、フェリ磁性多層構造を構成する、2つの非磁
性結合層8,8- 1及び2つの強磁性層7,7- 1から
なる。このような構造を用いることにより、2つの非磁
性結合層8,8- 1の磁化は、磁性層9の一部を打ち消
すことなく、互いに打ち消し合うので、実効磁化及び信
号を増大することが可能となる。この結果、磁性層9の
粒子体積及び磁化の熱安定性が効果的に増大される。記
録層の磁化容易軸の配向が好ましく保たれる限り、強磁
性層と非磁性層の対からなる追加される2層構造によ
り、実効的な粒子体積の増大を図ることができる。
【0045】強磁性層7- 1は、強磁性層7と同様の材
料からなり、膜厚も強磁性層7と同様の範囲に選定され
る。又、非磁性結合層8- 1は、非磁性結合層8と同様
の材料からなり、膜厚も非磁性結合層8と同様の範囲に
選定される。強磁性層7,7-1間では、c軸は実質的
に面内方向に沿っており、粒子は柱状に成長する。
【0046】本実施例では、強磁性層7-1の磁気異方
性は、強磁性層7の磁気異方性より強く設定されてい
る。しかし、強磁性層7- 1の磁気異方性は、磁性層9
の磁気異方性より強く、又は、同じに設定されていても
良い。
【0047】又、強磁性層7の残留磁化と膜厚との積
は、強磁性層7- 1の残留磁化と膜厚との積より小さく
設定されている。
【0048】図3は、Si基板上に形成された膜厚10
nmの単一のCoPt層の面内磁気特性を示す図であ
る。図3中、縦軸は磁化(emu)、横軸は保磁力(O
e)を示す。従来の磁気記録媒体は、図3に示す如き特
性を示す。
【0049】図4は、上記記録媒体の第1実施例の如
く、膜厚が0. 8nmのRu層で分離された2つのCo
Pt層の面内磁気特性を示す図である。図4中、縦軸は
残留磁化(Gauss)、横軸は保磁力(Oe)を示
す。図4からもわかるように、ループは保磁力近傍でシ
フトを生じ、反強磁性結合が発生していることがわか
る。図5は、膜厚が1. 4nmのRu層で分離された2
つのCoPt層の面内磁気特性を示す図である。図5
中、縦軸は残留磁化(emu)、横軸は保磁力(Oe)
を示す。図5からもわかるように、2つのCoPt層の
磁化方向は平行である。図6は、上記第2実施例の如
く、膜厚が0. 8nmのRu層で分離された2つのCo
CrPt層の面内磁気特性を示す図である。図6中、縦
軸は残留磁化(emu/ cc)、横軸は保磁力(Oe)
を示す。図6からもわかるように、ループは保磁力近傍
でシフトを生じ、反強磁性結合が発生していることがわ
かる。
【0050】図3及び図4より、交換層構造を設けるこ
とにより、反平行結合を得られることがわかる。又、図
5を、図4及び図6と比較することでわかるように、非
磁性結合層8の膜厚は、反平行結合を得るためには、好
ましくは0. 4〜1. 0nmの範囲に選定される。
【0051】従って、磁気記録媒体の第1及び第2実施
例によれば、磁性層と強磁性層との間の非磁性結合層を
介した交換結合により、解像度を犠牲にすることなく、
実効粒子体積を増大させることができる。つまり、熱安
定性の良い媒体を実現できるように、粒子体積から見る
と、磁性層の見かけ上の膜厚を増加させることができ
る。又、実際の磁性層の膜厚は増加しないので、磁性層
の増加した見かけ上の膜厚により、解像度が影響される
ことはない。この結果、媒体ノイズが低減され、且つ、
熱安定性の向上された磁気記録媒体を得ることができ
る。
【0052】以下、さらに本発明の第3実施例を示す。
本発明になる第3実施例は前述の第1、第2実施例にお
いて説明した強磁性層と非磁性結合層との間、或いは磁
性層と非磁性結合層との間の少なくとも一方に、更に磁
性接合層を設けた層構造を示す。本実施例は、交換結合
作用の効果を強めるために新たに磁性接合層を設け、熱
安定性をさらに向上させる。
【0053】図7は、本発明になる磁気記録媒体の第3
実施例の要部を示す断面図である。磁気記録媒体は、非
磁性基板101、シード層102、下地層103、非磁
性中間層104、強磁性層105、下部磁性接合層10
6、非磁性結合層107、上部磁性接合層108、磁性
層109、保護層110及び潤滑層111が、図7に示
すようにこの順序で積層された構造を有する。
【0054】上記下部磁性接合層106、上部磁性接合
層108はいずれか一方としても良い。下部磁性接合層
106及び上部磁性接合層108をそれぞれ設けたとき
には、この両層106、108の交換結合作用は、強磁
性層105と磁性層109との交換結合作用より大きく
なるように設定する。このように設定することで、非磁
性結合層107上下の交換結合力が高まり、磁気記録媒
体としての熱安定性を向上させることができる。
【0055】いずれか一方に磁性接合層を設けた場合で
も、下部磁性接合層106と磁性層109或いは上部磁
性接合層108と強磁性層105との交換結合力が高ま
り、磁気記録媒体としての熱安定性を向上させることが
できる。
【0056】例えば、上記非磁性基板101は、Al、
Al合金又はガラスからなる。この非磁性基板101
は、テクスチャ処理を施されていても、施されていなく
ても良い。
【0057】シード層102は、特に非磁性基板101
がAl又はAl合金からなる場合には、例えばNiPか
らなる。NiPは、テクスチャ処理又は酸化処理を施さ
れていても、施されていなくても良い。又はシード層1
02は、特に非磁性基板101がガラスからなる場合に
は、例えばNiAl、FeAlからなるグループから選
択されたB2構造を有する合金からなる。上記シード層
102は下地層103の(001)面又は(112)面
の配向を良好にするために設けられている。
【0058】本磁気記録媒体を磁気ディスクとする場
合、非磁性基板101又はNiPを用いたシード層10
2に施されるテクスチャ処理は、ディスクの周方向、即
ち、ディスク上のトラックが延在する方向に沿って行わ
れる。
【0059】前記非磁性中間層104は、磁性層109
のエピタキシャル成長、粒子分布幅の減少、及び磁気記
録媒体の記録面と平行な面に沿った磁性層109の異方
性紬(磁化容易紬)の配向を促進するために設けられて
いる。この非磁性中間層104は、CoCr−M等のh
cp構造を有する合金からなり、1〜5nmの範囲に選
定された膜厚を有する。ここで、M=B、Mo、Nb、
Ta、W、Cu、又はこれらの合金である。
【0060】上記強磁性層105は、Co、Ni、F
e、Co系合金、Ni系合金、Fe系合金等からなる。
つまり、CoCrTa、CoCrPt、CoCrPt−
Mを含むCo系合金を、強磁性層105に用いることが
できる。ここで、M=B、Mo、Nb、Ta、W、C
u、又はこれらの合金である。
【0061】下部磁性接合層106は、Co、Fe、C
o系合金、Fe系合金からなる。つまり、CoCrT
a、CoCrPt、CoCrPt−Mを含むCo系合金
を、下部磁性接合層106に用いることができる。ここ
で、M=B、Mo、Nb、Ta、W、Cu又はこれらの
合金である。この下部磁性接合層106のCo濃度又は
Fe濃度は、強磁性層105のCo濃度又はFe濃度よ
り高くすることが望ましい。下部磁性層106は、1〜
5nmの範囲内で選定された膜厚を有する。
【0062】なお、強磁性層105にCo又はFeを用
いた場合には、下部磁性接合層106を省略することが
でき、下部磁性接合層106を設ける場合には、強磁性
層105とは逆にFe又はCoを用いる。
【0063】前記非磁性結合層107は、Ru、Rh、
Ir、Cr、Cu、Ru系合金、Rh系合金、Ir系合
金、Cr系合金、及びCu系合金等からなる。例えば、
この非磁性結合層107は、Ruで形成した場合には
0.4〜1.0nmの範囲に選定された膜厚を有し、好
ましくは約0.8nmの膜厚を有する。この非磁性結合
層107の膜厚をこのような範囲に選定することによ
り、強磁性層105及び磁性層109の磁化方向が互い
に反平行となる。
【0064】上部磁性接合層108は、下部磁性接合層
106と同様の組成から選択することができる。上部磁
性接合層108のCo濃度又はFe濃度についても、磁
性層109のCo濃度又はFe濃度より高く設定するこ
とが好ましい。上部磁性接合層108は、1〜5nmの
範囲内で選定された膜厚を有する。なお、磁性層109
にCo又はFeを用いた場合には、上部磁性接合層10
8を省略することができ、上部磁性接合層108を設け
る場合には、磁性層109とは逆にFe又はCoを用い
る。
【0065】上記非磁性結合層107にRu、Rh、I
r、Cu、Ru系合金、Rh系合金、Ir系合金、又は
Cu系合金を用いる場合には、磁性接合層106、10
8、にはCo、Co系合金、又はNiFeを用いること
が推奨され、非磁性結合層107にCr、又はCr系合
金を用いる場合には、磁性接合層106、108にはF
e、又はFe系合金を用ことが推奨される。
【0066】ここで、前記強磁性層105と非磁性結合
層107は基本的な交換層構造を構成する。そして、非
磁性結合層107に接して、設けられる下部磁性接合層
106及び上部磁性接合層108はこの交換層構造の交
換結合作用を高める機能を果たす。
【0067】上記磁性層109は、Co又はCoCrT
a、CoCrPt、CoCrPt−Mを含むCo系合金
等からなる。ここで、M=B、Mo、Nb、Ta、W、
Cu、又はこれらの合金である。磁性層109は、5〜
30nmの範囲に選定された膜厚を有する。勿論、磁性
層109は、単一層構造のものに限定されず、多層構造
からなる構成であっても良いことは、言うまでもない。
【0068】上記保護層110及び潤滑層111は上記
第1、第2実施例と同様に構成することができる。交換
層構造の下に設けられる層構造は、勿論図7に示すもの
に限定されない。例えば、下地層103は、Cr又はC
r系合金からなり、基板101上に5〜40nmの範囲
に選定された膜厚に形成し、交換層構造は、このような
下地層103上に設けても良い。
【0069】図8は、ガラス基板上にシード層、下地
層、非磁性中間層、強磁性層、Ru非磁性結合層、Co
Cr系合金磁性層を形成して、Ruで分離された2つの
CoCr系合金層の面内特性を示している。
【0070】強磁性層と磁性層については同じCoCr
系合金を用いている。2つのループは、Co及びCrの
濃度を異なるものとし、CoとCr以外の成分、層構成
は等しい2つのグループについて示している。図中、縦
軸は磁化(emu/cc),横紬は磁界(Oe)であ
る。
【0071】図8からも分かるように、2つのループ共
に縦軸近傍でシフトを生じ、反強磁性結合が発生してい
ることが分かる。さらに、Co濃度の高い方(破線Co
−rich)の保磁力が大きいことも分かる。交換層構
造を有しない従来の磁気記録媒体においてもその磁性層
のCo濃度の高い方と低い方とでは、高い方の保磁力が
400Oe程度向上する。ループシフトは磁性層と強磁
性層の間に起こる反強磁性結合による磁界と外部印加磁
界の和が保磁力と等しくなった時に起きるため、ループ
のシフト位置と保磁力の差が反強磁性交換結合の強さに
なる。図8のループシフトは、ほぼ同じ磁界の位置で起
こつているが、保磁力の違いから、Co濃度の高い方
(破線)の交換結合が大きいことが分かる。また、ルー
プの角型も良くなる。
【0072】従って、Co濃度の高い合金を前記磁性接
合層に採用することにより交換結合作用を増大させ、よ
り熱安定性の良い媒体を実現できる。
【0073】次に、本発明になる磁気記憶装置の一実施
例を、図9及び図10と共に説明する。図9は、磁気記
憶装置の一実施例の要部を示す断面図であり、図10
は、磁気記憶装置の一実施例の要部を示す平面図であ
る。
【0074】図9及び図10に示すように、磁気記憶装
置は大略ハウジング13からなる。ハウジング13内に
は、モータ14、ハブ15、複数の磁気記録媒体16、
複数の記録再生ヘッド17、複数のサスペンション1
8、複数のアーム19及びアクチュエータユニット20
が設けられている。磁気記録媒体16は、モータ14に
より回転されるハブ15に取り付けられている。記録再
生ヘッド17は、MRヘッドやGMRヘッド等の再生ヘ
ッドと、インダクティブヘッド等の記録ヘッドとからな
る。各記録再生ヘッド17は、対応するアーム19の先
端にサスペンション18を介して取り付けられている。
アーム19はアクチュエータユニット20により駆動さ
れる。この磁気記憶装置の基本構成自体は周知であり、
その詳細な説明は本明細書では省略する。
【0075】磁気記憶装置の本実施例は、磁気記録媒体
16に特徴がある。各磁気記録媒体16は、図1、図2
及び図7と共に説明した、上記磁気記録媒体の第1実施
例から第3実施例の構造を有する。勿論、磁気記録媒体
16の数は3枚に限定されず、1枚でも、2枚又は4枚
以上であっても良い。
【0076】磁気記憶装置の基本構成は、図9及び図1
0に示すものに限定されるものではない。又、本発明で
用いる磁気記録媒体は、磁気ディスクに限定されない。
【0077】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の
変形及び改良が可能であることは、言うまでもない。
【0078】なお、前述した発明に関して、さらに以下
の付記を示す。
【0079】(付記1) 少なくとも1つの交換層構造
と該交換層構造上に設けられた磁性層を備え、該交換層
構造は強磁性層と該強磁性層上に設けられた非磁性結合
層を含む磁気記録媒体であって、前記強磁性層と前記非
磁性結合層との間及び該非磁性結合層と前記磁性層との
間のうち少なくとも一方の間に磁性接合層を含み、前記
磁性接合層は接する前記強磁性層及び前記磁性層と平行
な磁化方向を有する、磁気記録媒体。
【0080】(付記2) 付記1に記載の磁気記録媒体
において、前記磁性接合層は前記強磁性層及び前記磁性
層とは異なる強磁性材料からなることを特徴とする磁気
記録媒体。
【0081】(付記3) 付記1又は2に記載の磁気記
録媒体において、前記非磁性結合層の上下に上部磁性接
合層及び下部磁性接合層を有し、該上部磁性接合層と下
部磁性接合層との間の交換相互作用は、前記磁性層と前
該磁性層間との間の交換相互作用よりも大きいことを特
徴とする磁気記録媒体。
【0082】(付記4) 付記1から3のいずれかに記
載の磁気記録媒体において、前記非磁性結合層は、R
u、Rh、Ir、Cr、Cu、Ru系合金、Rh系合
金、Ir系合金、Cr系合金及びCu系合金からなるグ
ループから選択された材料からなることを特徴とする磁
気記録媒体。
【0083】(付記5) 付記1から4いずれかに記載
の磁気記録媒体において、前記強磁性層の磁化方向と前
記磁性層の磁化方向とは互いに反平行であることを特徴
とする磁気記録媒体。
【0084】(付記6) 付記5記載の磁気記録媒体に
おいて、前記非磁性結合層はRu、Rh、Ir、Cr、
Ru系合金、Rh系合金、Ir系合金及びCr系合金か
らなるグループから選択された材料で形成される場合に
は0.4から1.0nmの範囲内で選定された膜厚を有
し、Cu及びCu系合金からなるグループから選択され
た材料で形成される場合には1.5から2.1nmの範
囲内で選定された膜厚を有することを特徴とする磁気記
録媒体。
【0085】(付記7) 付記1から4いずれかに記載
の磁気記録媒体において、前記強磁性層の磁化方向と前
記磁性層の磁化方向とは互いに平行であることを特徴と
する磁気記録媒体。
【0086】(付記8) 付記7記載の磁気記録媒体に
おいて、前記非磁性結合層はRu、Rh、Ir、Cu、
Ru系合金、Rh系合金、Ir系合金及びCu系合金か
らなるグループから選択された材料で形成される場合に
は0.2から0.4nm及び1.0から1.7nmの範
囲から選定された膜厚を有し、Cr及びCr系合金から
なるグループから選択された材料で形成される場合には
1.0から1,4nm及び2.6から3.0nmの範囲
から選定された膜厚を有することを特徴とする磁気記録
媒体。
【0087】(付記9) 付記1から8のいずれかに記
載の磁気記録媒体において、前記強磁性層は、Co、N
i、Fe、Ni系合金、Fe系合金、及びCoCrT
a、CoCrPt、CoCrPt−Mを含むCo系合金
からなるグループから選択された材料からなり、M=
B、Mo、Nb、Ta、W、Cu、又はこれらの合金で
あることを特徴とする磁気記録媒体。
【0088】(付記10) 付記9記載の磁気記録媒体
において、前記強磁性層は、2〜10nmの範囲内で選
定された膜厚を有することを特徴とする磁気記鋳媒体。
【0089】(付記11) 付記1から10のいずれか
に記載の磁気記録媒体において、前記磁性接合層は、C
o、Fe、Fe系合金、Ni系合金及びCoCrTa、
CoCrPt、CoCrPt−Mを含むCo系合金から
なるグループから選択された材料からなり、M=B、M
o、Nb、Ta、W、Cu、又はこれらの合金であるこ
とを特徴とする磁気記録媒体。
【0090】(付記12) 付記11記載の磁気記録媒
体において、前記磁性接合層のCo濃度又はFe濃度
は、前記強磁性層及び磁性層のCo濃度又はFe濃度よ
り高いことを特徴とする磁気記録媒体。
【0091】(付記13) 付記1から12のいずれか
に記載の磁気記録媒体において、前記磁性接合層は1か
ら5nmの範囲内で選定された膜厚を有することを特徴
とする磁気記録媒体。
【0092】(付記14) 付記1から13のいずれか
に記載の磁気記録媒体において、前記磁性層は、Co、
Ni、Fe、Ni系合金、Fe系合金、及びCoCrT
a、CoCrPt、CoCrPt−Mを含むCo系合金
からなるグループから選択された材料からなり、M=
B、Mo、Nb、Ta、W、Cu、又はこれらの合金で
あることを特徴とする磁気記録媒体。
【0093】(付記15) 付記1から14のいずれか
に記載の磁気記録媒体において、少なくとも第1の交換
層構造と該第1の交換層構造と該磁性層との間に設けら
れた第2の交換層構造を備え、該第2の交換層構造の強
磁性層の磁気異方性は該第1の交換層構造の強磁性層の
磁気異方性より弱く、該第1及び第2の交換層構造の強
磁性層は互いに磁化方向が反平行であることを特徴とす
る磁気記録媒体。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、本発明によれば、書き込まれたビットの熱安定性を
向上し、媒体ノイズを低減し、磁気記録媒体の性能に悪
影響を及ぼすことなく信頼性の高い高密度記録を行える
磁気記録媒体及び磁気記憶装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる磁気記録媒体の第1実施例の要部
を示す断面図である。
【図2】本発明になる磁気記録媒体の第2実施例の要部
を示す断面図である。
【図3】Si基板上に形成された膜厚10nmの単一の
CoPt層の面内磁気特性を示す図である。
【図4】膜厚が0. 8nmのRu層で分離された2つの
CoPt層の面内磁気特性を示す図である。
【図5】膜厚が1. 4nmのRu層で分離された2つの
CoPt層の面内磁気特性を示す図である。
【図6】膜厚が0. 8nmのRu層で分離された2つの
CoCrPt層の面内磁気特性を示す図である。
【図7】本発明になる磁気記録媒体の第3実施例の要部
を示す断面図である。
【図8】Ruで分離された2つのCoCr系合金層の面
内特性について示す図である。
【図9】本発明になる磁気記憶装置の一実施例の要部を
示す断面図である。
【図10】磁気記憶装置の一実施例の要部を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 第1のシード層 3 NiP層 4 第2のシード層 5 下地層 6 非磁性中間層 7、7- 1 強磁性層 8、8- 1 非磁性結合層 9 磁性層 10 保護層 11 潤滑層 13 ハウジング 16 磁気記録媒体 17 記録再生ヘッド 101 基板 102 シード層 103 下地層 104 非磁性中間層 105 強磁性層 106 (下部)磁性接合層 107 非磁性結合層 108 (上部)磁性接合層 109 磁性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝下 義文 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−134820(JP,A) 特開 平9−138935(JP,A) 特開 平9−198641(JP,A) 特開 平11−328646(JP,A) 特開 平7−176027(JP,A) 特開 平8−129738(JP,A) 特開 平9−147349(JP,A) 特開 平6−349047(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/66

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性層と、該強磁性層上に設けられた
    非磁性結合層とからなる交換層構造と、 該交換層構造上に設けられた磁性層と、 前記強磁性層と前記非磁性結合層との間に設けられ磁化
    の向きが該強磁性層と平行な磁性接合層、及び、該非磁
    性結合層と前記磁性層との間に設けられ磁化の向きが該
    磁性層と平行な磁性接合層のうち少なくとも一方とを備
    、 該強磁性層と該磁性層は交換結合すると共に、互いに磁
    化が反平行であり、 該磁性接合層は、Fe系合金、Ni系合金及びCoCr
    Ta、CoCrPt、CoCrPt−Mを含むCo系合
    金からなるグループから選択された材料からなり、M=
    B、Mo、Nb、Ta、W、Cu、又はこれらの合金で
    あることを特徴とする、磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録媒体におい
    て、前記磁性接合層は前記強磁性層及び前記磁性層とは
    異なる強磁性材料からなることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の磁気記録媒体に
    おいて、前記非磁性結合層の上下に上部磁性接合層及び
    下部磁性接合層を有し、該上部磁性接合層と下部磁性接
    合層との間の交換相互作用は、前記磁性層と前記強磁性
    層間との間の交換相互作用よりも大きいことを特徴とす
    る磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項記載の磁
    気記録媒体において、前記非磁性結合層はRu、Rh、
    Ir、Ru系合金、Rh系合金及びIr系合金からなる
    グループから選択された材料で形成される場合には0.
    4から1.0nmの範囲内で選定された膜厚を有するこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載の磁
    気記録媒体において、前記磁性接合層のCo濃度又はF
    e濃度は、前記強磁性層及び磁性層のCo濃度又はFe
    濃度より高いことを特徴とする磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項記載の磁
    気記録媒体において、前記磁性接合層は1から5nmの
    範囲内で選定された膜厚を有することを特徴とする磁気
    記録媒体。
  7. 【請求項7】 強磁性層と、該強磁性層上に設けられた
    非磁性結合層とからなる交換層構造と、 該交換層構造上に設けられた磁性層と、 前記強磁性層と前記非磁性結合層との間に設けられ磁化
    の向きが該強磁性層と平行な磁性接合層、及び、該非磁
    性結合層と前記磁性層との間に設けられ磁化の向きが該
    磁性層と平行な磁性接合層のうち少なくとも一方とを備
    該強磁性層と該磁性層は交換結合すると共に、互いに磁
    化が反平行であり、 前記磁性接合層は1から5nmの範囲内で選定された膜
    厚を有することを特徴とする、磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 第1の強磁性層と、該第1の強磁性層上
    に設けられた第1の非磁性結合層と、該第1の非磁性結
    合層上に設けられた第2の強磁性層と、該第2の強磁性
    層上に設けられた第2の非磁性結合層とからなる交換層
    構造と、 該交換層構造の該第2の非磁性結合層上に設けられた磁
    性層と、 該第1の強磁性層と該第1の非磁性結合層との間に設け
    られ磁化の向きが該第1の強磁性層と平行な磁性接合
    層、及び、該第1の非磁性結合層と該第2の強磁性層と
    の間に設けられ磁化の向きが該第2の強磁性層と平行な
    磁性接合層、及び、該第2の強磁性層と該第2の非磁性
    結合層との間に設けられ磁化の向きが該第2の強磁性層
    と平行な磁性接合層、及び、該第2の非磁性結合層と該
    磁性層との間に設けられ磁化の向きが該磁性層と平行な
    磁性接合層のうちの少なくとも1つとを備え、 該磁性接合層は、Fe系合金、Ni系合金及びCoCr
    Ta、CoCrPt、CoCrPt−Mを含むCo系合
    金からなるグループから選択された材料からなり、M=
    B、Mo、Nb、Ta、W、Cu、又はこれらの合金で
    あり、 該第1の強磁性層と該第2の強磁性層は交換結合すると
    共に磁化方向が互いに反平行であり、 該第2の強磁性層と該磁性層は交換結合すると共に磁化
    方向が互いに反平行であり、 該第2の強磁性層の磁気異方性は、該第1の強磁性層の
    磁気異方性より弱いことを特徴とする、磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の磁気記録媒体におい
    て、前記磁性接合層は前記第1及び第2の強磁性層及び
    前記磁性層とは異なる強磁性材料からなることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の磁気記録媒体
    において、前記第1の非磁性結合層はRu、Rh、I
    r、Ru系合金、Rh系合金及びIr系合金からなるグ
    ループから選択された材料で形成される場合には0.4
    から1.0nmの範囲内で選定された膜厚を有し、前記
    第2の非磁性結合層はRu、Rh、Ir、Ru系合金、
    Rh系合金及びIr系合金からなるグループから選択さ
    れた材料で形成される場合には0.4から1.0nmの
    範囲内で選定された膜厚を有することを特徴とする磁気
    記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項8から10のいずれか1項記載
    の磁気記録媒体において、前記磁性接合層のCo濃度又
    はFe濃度は、前記第1及び第2の強磁性層及び前記磁
    性層のCo濃度又はFe濃度より高いことを特徴とする
    磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項8から11のいずれか1項記載
    の磁気記録媒体において、前記磁性接合層は1から5n
    mの範囲内で選定された膜厚を有することを特徴とする
    磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 第1の強磁性層と、該第1の強磁性層
    上に設けられた第1の非磁性結合層と、該第1の非磁性
    結合層上に設けられた第2の強磁性層と、該第2の強磁
    性層上に設けられた第2の非磁性結合層とからなる交換
    層構造と、 該交換層構造の該第2の非磁性結合層上に設けられた磁
    性層と、 該第1の強磁性層と該第1の非磁性結合層との間に設け
    られ磁化の向きが該第1の強磁性層と平行な磁性接合
    層、及び、該第1の非磁性結合層と該第2の強磁性層と
    の間に設けられ磁化の向きが該第2の強磁性層と平行な
    磁性接合層、及び、該第2の強磁性層と該第2の非磁性
    結合層との間に設けられ磁化の向きが該第2の強磁性層
    と平行な磁性接合層、及び、該第2の非磁性結合層と該
    磁性層との間に設けられ磁化の向きが該磁性層と平行な
    磁性接合層のうちの少なくとも1つとを備え、 該第1の強磁性層と該第2の強磁性層は交換結合すると
    共に磁化方向が互いに 反平行であり、 該第2の強磁性層と該磁性層は交換結合すると共に磁化
    方向が互いに反平行であり、 該磁性接合層は、1から5nmの範囲内で選定された膜
    厚を有することを特徴とする、磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか1項記載
    の磁気記録媒体を少なくとも1つ備えたことを特徴とす
    る、磁気記憶装置。
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