JP2001291175A - 感知器および監視制御システム - Google Patents

感知器および監視制御システム

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JP2001291175A
JP2001291175A JP2000142261A JP2000142261A JP2001291175A JP 2001291175 A JP2001291175 A JP 2001291175A JP 2000142261 A JP2000142261 A JP 2000142261A JP 2000142261 A JP2000142261 A JP 2000142261A JP 2001291175 A JP2001291175 A JP 2001291175A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常判断の機能(例えば火災/非火災の判断
を行なう機能)を備えた感知器であっても、試験時の試
験時間を短縮することの可能な感知器および監視制御シ
ステムを提供する。 【解決手段】 物理量検出部31で検出された物理量
(例えば煙濃度)に基づき、例えば異常判断アルゴリズ
ム(例えば火災判断アルゴリズム)を用いて火災などの
異常か否かを判断する異常判断部32と、物理量検出部
31で検出された物理量(例えば煙濃度)のレベルが所
定のレベルを超えたか否かを判断するレベル判断部33
と、異常判断部32に処理を行なわせるのか、または、
レベル判断部33に処理を行なわせるのかを切替える切
替部34とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感知器および監視
制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、P型受信機からのL,C線路にオ
ン・オフ型感知器を接続したP型システムが知られてい
る。
【0003】ここで、オン・オフ型感知器は、一般に、
検知した所定の物理量(例えば煙濃度)が所定レベル以
下のときには、L,C線路間のインピーダンスを高イン
ピーダンスの状態(オフの状態)に維持する一方、検知
した所定の物理量(例えば煙濃度)が所定レベル以上の
ときには、L,C線路間のインピーダンスを低インピー
ダンスの状態(オンの状態)にすることによって、P型
受信機に感知器の検知結果を通知するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、オン
・オフ型感知器として、感知器単体で、異常(例えば火
災/非火災)の判断を行なうもの(異常判断アルゴリズ
ム(例えば火災判断アルゴリズム)を用いたもの)が開
発されている。図1はこのような判断機能を備えたオン
・オフ型感知器の構成例を示す図である。図1を参照す
ると、この感知器1は、所定の監視条件で所定の物理量
の監視を行なう第1の監視部11と、第1の監視部11
で得られた所定の物理量に基づき異常(例えば火災)の
性状(例えば火災性状)を判定する性状判定部12と、
性状判定部12で得られた性状に応じた監視条件で異常
(例えば火災)の性状に応じた監視を行なう第2の監視
部13と、第2の監視部13からの監視結果に基づく信
号を出力する出力部14とを備えている。
【0005】ここで、第1の監視部11としては、例え
ば、この感知器1が例えば光散乱式煙感知器である場
合、発光素子から2種の異なる波長λ1,λ2の光を出射
させ、発光素子から出射される2種の異なる波長λ1
λ2の光の煙などによる散乱光を受光素子で受光するよ
うな構成のものにすることができる。なお、この場合、
第1の監視部11は、例えば、当初は1種の波長(例え
ばλ1)の光の煙などによる散乱光だけを受光素子で受
光し、この光強度,すなわち所定の物理量(煙濃度)が
所定レベル以上となったか否かを監視し、所定レベル以
上となったときに、2種の異なる波長λ1,λ2の光の煙
などによる散乱光を受光素子で受光するように、これを
構成できる。
【0006】そして、性状判定部12は、例えば、異な
る2波長λ1,λ2の散乱光出力の比(2波長比)をとり、
この2波長比が予め設定された値の範囲に入っているか
否かを判定することで、異常の性状(上記例では、煙の
性状)を判断するようになっている。
【0007】異常の性状の判定は、より具体的には、あ
る特定の粒子径範囲にある粒子の種類を2波長比から割
り出すことによってなされ、これにより、異常の性状と
して、例えば、火災煙、タバコの煙、湯気、塵
埃、その他、のいずれであるかを判定することが可能
となる。すなわち、例えば、2波長比から小さな粒径と
判断された場合、これは、例えば、火災煙、であると
判定され、また、2波長比から大きな粒径と判断された
場合、これは、例えば、湯気、であると判定されるよ
うになっている。
【0008】そして、第2の監視部13は、より具体的
には、火災煙、タバコの煙、湯気、塵埃、そ
の他、に応じた監視(例えば、性状,,,,
に応じた監視期間T1,T2,T3,T4,T5での監視)
を行なうようになっている。
【0009】例えば、性状判定部12で性状として、
火災煙が得られた場合には、第2の監視部13は、ノイ
ズでないことだけを確認して、すぐに(監視期間を短時
間にして)、環境異常(例えば火災)の信号を監視結果
として出力部14に与えるようになっている。
【0010】また、例えば、性状判定部12で性状とし
て、湯気が得られた場合には、第2の監視部13は、
所定の監視期間T3(例えば20秒間)にわたって、例
えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続して
いるか否かを判断し、所定の監視期間T3(例えば20
秒間)の間、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている
状態が持続している場合には、環境異常(例えば火災)
の信号を監視結果として出力部14に与え、また、所定
の監視期間T3(例えば20秒間)の間で、例えば粒子
濃度が所定レベルを越えている状態が持続しない場合
(例えば、10秒間でレベルが低下してしまった場合)
には、環境異常はないとして(例えば非火災として)出
力部14には監視結果を送らないようになっている。
【0011】このように、第2の監視部13は、例え
ば、性状,,,,に応じて監視期間(監視条
件)T1,T2,T3,T4,T5を変え、ある性状が得ら
れたとき、この性状に応じた監視期間にわたって粒子濃
度が所定レベルを越えている状態が持続しているか否か
に基づき、監視結果を出力部14に送るか、監視結果を
出力部14には送らないようになっている。
【0012】なお、図1の構成において、性状判定部1
2,第2の監視部13が、異常判断アルゴリズム(例え
ば火災判断アルゴリズム)を用いたものとなっている。
【0013】そして、出力部14は、第2の監視部13
から監視結果が送られた場合に信号(1番目の信号の場
合は、R1)を受信機2に向けて出力するようになって
いる。具体的に、出力部14は、第2の監視部13から
監視結果が送られた場合にのみ、L,C線路間のインピ
ーダンスを低下させて(オン状態にして)、受信機2に
通知し、監視結果が送られない場合(非火災の場合)
は、L,C線路間のインピーダンスを高インピーダンス
の状態(オフ状態)に保持するようになっている。
【0014】このように、図1のオン・オフ型感知器1
は、感知器単体で、例えば火災/非火災の判断を行なう
ので、受信機2における負担,誤報を低減することがで
きる。
【0015】ところで、一般に、感知器(煙感知器)を
試験(加煙試験)する場合、感知器にテストガス(例え
ばスプレー状のテストガス)を吹き付けて行なうが、こ
の仕方で図1のオン・オフ型感知器1を試験する場合、
テストガスの粒径と湯気の粒径とがほぼ同程度であるこ
とから、図1のオン・オフ型感知器1にテストガスを吹
き付けると、性状判定部12では湯気と判定し、第2
の監視部13では、湯気に応じた所定の監視期間T3
(例えば20秒間)にわたって監視を続けてしまう。こ
れにより、試験を開始後、試験が終了するまでに(テス
トガスが吹き付けられてから結果が出力されるまで
に)、相当の時間を要してしまう。
【0016】このように、火災/非火災などの判断機能
(異常判断アルゴリズム(例えば火災判断アルゴリズ
ム))を備えたオン・オフ型感知器では、試験(例えば
加煙試験)に相当の時間を要してしまうという問題があ
った。
【0017】本発明は、異常判断の機能(例えば火災/
非火災の判断を行なう機能)を備えた感知器であって
も、試験時の試験時間を短縮することの可能な感知器お
よび監視制御システムを提供することを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、所定の物理量を検出する物
理量検出手段と、物理量検出手段で検出された物理量に
基づき、異常か否かを判断する異常判断手段と、物理量
検出手段で検出された物理量のレベルが所定のレベルを
超えたか否かを判断するレベル判断手段と、異常判断手
段に処理を行なわせるのか、または、レベル判断手段に
処理を行なわせるのかを切替える切替手段とを有してい
ることを特徴としている。
【0019】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の感知器において、該感知器は、切替手段における切
替えのタイミングを制御するタイミング制御手段をさら
に有していることを特徴としている。
【0020】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の感知器において、レベル判断手段の
判断処理に要する時間は、異常判断手段の判断処理に要
する時間よりも短かいものであることを特徴としてい
る。
【0021】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれか一項に記載の感知器において、前
記異常判断手段は、異常か否かの判断処理を異常判断ア
ルゴリズムを用いて行なうことを特徴としている。
【0022】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれか一項に記載の感知器において、前
記異常判断手段は、異常か否かの判断処理を蓄積型の判
断処理により行なうことを特徴としている。
【0023】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の感知器において、前記切替手段は、感知器の試験時
には、レベル判断手段に処理を行なわせるよう切替える
ことを特徴としている。
【0024】また、請求項7記載の発明は、請求項2記
載の感知器において、前記タイミング制御手段は、感知
器の電源投入時、あるいは、受信機からの所定の信号入
力時、あるいは、試験用治具からの特定の伝送信号入力
時から、所定の試験期間を計時し、前記切替手段は、タ
イミング制御手段によって計時される所定の試験期間
中、レベル判断手段に判断処理を行なわせることを特徴
としている。
【0025】また、請求項8記載の発明は、受信機と、
受信機からの伝送路に接続され、受信機によって監視制
御される感知器とを有している監視制御システムにおい
て、前記感知器は、所定の物理量を検出する物理量検出
手段と、物理量検出手段で検出された物理量に基づき、
異常か否かを判断する異常判断手段と、物理量検出手段
で検出された物理量のレベルが所定のレベルを超えたか
否かを判断するレベル判断手段と、異常判断手段に処理
を行なわせるのか、または、レベル判断手段に処理を行
なわせるのかを切替える切替手段とを有していることを
特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図2は本発明に係る感知器の構成例
を示す図である。図2を参照すると、この感知器30
は、煙濃度などの物理量を検出する物理量検出部31
と、物理量検出部31で検出された物理量(例えば煙濃
度)に基づき、例えば異常判断アルゴリズム(例えば火
災判断アルゴリズム)を用いて火災などの異常か否かを
判断する異常判断部32と、物理量検出部31で検出さ
れた物理量(例えば煙濃度)のレベルが所定のレベルを
超えたか否かを判断するレベル判断部33と、異常判断
部32に処理を行なわせるのか、または、レベル判断部
33に処理を行なわせるのかを切替える切替部34と、
異常判断部32からの判断結果、または、レベル判断部
33からの判断結果に応じた信号を出力する出力部35
とを有している。
【0027】ここで、異常判断部32は、異常判断アル
ゴリズム(例えば火災判断アルゴリズム)を用いて火災
などの異常か否かを判断する場合、この判断処理には、
所定の時間Taを要する一方、レベル判断部33は、物
理量検出部31で検出された物理量(例えば煙濃度)の
レベルが所定のレベルを超えたか否かを判断するだけな
ので、この判断処理に要する時間Tbは、異常判断部3
2の判断処理に要する時間Taに比べて非常に短かい。
【0028】このことを利用し、切替部34は、通常の
作動モード時には、異常判断部32に処理を行なわせる
ように切替える一方、試験モード時には、異常判断部3
2ではなく、レベル判断部33に処理を行なわせるよう
に切替えることが可能に構成されている。
【0029】すなわち、このような構成では、試験モー
ド時には、異常判断部32ではなく、レベル判断部33
に処理を行なわせるように切替えるので、試験時(例え
ば、加煙試験時)の試験時間を短縮することが可能とな
る。なお、ここで、試験とは、物理量検出部31,出力
部35などの試験,すなわち、感知器のハードウェア部
分の試験を指している。
【0030】具体的に、切替部34は、手動によって、
異常判断部32に処理を行なわせるのか、または、レベ
ル判断部33に処理を行なわせるのかを切替えることが
可能に構成できる。あるいは、切替部34は、所定の条
件が満たされたときに、自動的に、異常判断部32に処
理を行なわせるのか、または、レベル判断部33に処理
を行なわせるのかを切替えることが可能に構成できる。
【0031】図3は図2の感知器において、異常判断部
32に処理を行なわせるのか、または、レベル判断部3
3に処理を行なわせるのかを自動的に切替え可能に構成
された感知器の一例を示す図である。図3の例では、こ
の感知器30には、さらに、切替部34における切替え
のタイミングを制御するタイミング制御部36が設けら
れている。
【0032】ここで、タイミング制御部36としては、
例えば、所定のタイミング(具体的には、感知器30の
電源投入時、あるいは、受信機からの所定の信号(例え
ば復旧信号)入力時、あるいは、試験用治具などからの
特定の伝送信号入力時)から所定の試験期間を計時する
試験期間タイマーを用いることができ、この場合、切替
部34は、タイミング制御部(試験期間タイマー)36
によって計時される所定の試験期間中、レベル判断部3
3に判断処理を行なわせるようになっている。
【0033】感知器30の電源投入時に試験期間タイマ
ー36を動作させるときの処理は、具体的には、次のよ
うにしてなされる。すなわち、感知器30の電源が投入
された時に試験期間タイマー36を動作させ、切替部3
4は、このタイマー36がタイムアウトするまでの間を
試験期間として設定し、感知器30のモードを試験を行
なわせるモードに切替える。すなわち、試験期間中は、
切替部34は、レベル判断部33に処理を行なわせる。
この場合、レベル判断部33は、物理量検出部31で検
出された物理量(例えば煙濃度)が所定のレベル(例え
ば火災レベル)を超えたらすぐに例えば火災信号を出力
する。
【0034】また、感知器30に受信機から所定の信号
(例えば復旧信号)が入力した時に感知器30の試験期
間タイマー36を動作させるときの処理も同様にしてな
される。すなわち、感知器30に受信機から所定の信号
(例えば復旧信号)が入力した時に試験期間タイマー3
6を動作させ、切替部34は、このタイマー36がタイ
ムアウトするまでの間を試験期間として設定し、感知器
30のモードを試験を行なわせるモードに切替える。す
なわち、試験期間中は、切替部34は、レベル判断部3
3に処理を行なわせる。この場合、レベル判断部33
は、物理量検出部31で検出された物理量(例えば煙濃
度)が所定のレベル(例えば火災レベル)を超えたらす
ぐに例えば火災信号を出力する。
【0035】また、感知器30に試験用治具などから特
定の伝送信号が入力された時に感知器の試験期間タイマ
ー36を動作させるときの処理も同様にしてなされる。
すなわち、感知器30に試験用治具などから特定の伝送
信号が入力された時に試験期間タイマー36を動作さ
せ、切替部34は、このタイマー36がタイムアウトす
るまでの間を試験期間として設定し、感知器30のモー
ドを試験を行なわせるモードに切替える。すなわち、試
験期間中は、切替部34は、レベル判断部33に処理を
行なわせる。この場合、レベル判断部33は、物理量検
出部31で検出された物理量(例えば煙濃度)が所定の
レベル(例えば火災レベル)を超えたらすぐに例えば火
災信号を出力する。
【0036】このように、試験(例えば加煙試験)を行
なう時には、レベル判断部33を使用し、異常判断アル
ゴリズム(火災判断アルゴリズム)を使用しないように
することで、試験時(例えば、加煙試験時)に感知器が
すぐに応答するので、試験時間を短縮することができ
る。そして、このような試験が終了すると、自動的に、
異常判断アルゴリズム(火災判断アルゴリズム)が動作
を開始する。
【0037】一般に、感知器(例えば煙感知器)を試験
する場合、感知器にテストガス(例えばスプレー状のテ
ストガス)を吹き付けて行なうが、この仕方で図1の感
知器1を試験する場合、テストガスの粒径と湯気の粒径
とがほぼ同程度であることから、図1の感知器1にテス
トガスを吹き付けると、性状判定部12では湯気と判
定し、第2の監視部13では、湯気に応じた所定の監
視期間T3(例えば20秒間)にわたって監視を続けて
しまい、試験を開始後、試験が終了するまでに(テスト
ガスが吹き付けられてから結果が出力するまでに)、相
当の時間を要してしまう。
【0038】これに対し、本発明では、上述したよう
に、試験時には、切替部34は、レベル判断部33に処
理を行なわせるよう切替え、レベル判断部33において
処理がなされるので、感知器に所定濃度以上のテストガ
スを吹き付けると、物理量検出部31が正常である場合
(故障でない場合)には、レベル判断部33からはすぐ
に物理量が所定レベル以上である旨が出力され、例えば
火災信号が即座に出力されて試験結果を迅速に得ること
ができる。
【0039】試験結果が得られた後は、切替部34は、
異常判断部32に処理を行なわせるように切替え、異常
判断部32において処理がなされる。すなわち、異常判
断部32では、異常判断アルゴリズム(火災判断アルゴ
リズム)を用いて火災などの異常か否かの判断を行な
う。
【0040】図4は図2または図3の感知器の具体例
(オン・オフ型感知器)を示す図である。なお、図4の
例では、図3におけるタイミング制御部36は説明を簡
単にするため図示が省略されている。
【0041】図4を参照すると、この感知器30は、所
定の監視条件で所定の物理量(例えば煙濃度)の監視を
行なう第1の監視部11と、第1の監視部11で得られ
た所定の物理量(例えば煙濃度)に基づき異常(例えば
火災)の性状(例えば火災性状)を判定する性状判定部
12と、性状判定部12で得られた性状に応じた監視条
件で異常(例えば火災)の性状に応じた監視を行なう第
2の監視部13と、第1の監視部11で得られた所定の
物理量(例えば煙濃度)のレベルが所定のレベルを超え
たか否かを判断するレベル判断部33と、性状判定部1
2,第2の監視部13に処理を行なわせるのか、また
は、レベル判断部33に処理を行なわせるのかを切替え
る切替部34と、第2の監視部13からの監視結果、ま
たは、レベル判断部33からの判断結果に応じた信号を
出力する出力部14とを備えている。
【0042】ここで、第1の監視部11は、図2または
図3の物理量検出部31に対応し、また、性状判定部1
2および第2の監視部13は、異常判断アルゴリズム
(例えば火災判断アルゴリズム)を用いて火災などの異
常か否かを判断する図2または図3の異常判断部32に
対応している。
【0043】具体的に、第1の監視部11としては、例
えば、この感知器30が例えば光散乱式煙感知器である
場合、発光素子から2種の異なる波長λ1,λ2の光を出
射させ、発光素子から出射される2種の異なる波長
λ1,λ2の光の煙などによる散乱光を受光素子で受光す
るような構成のものにすることができる。なお、この場
合、第1の監視部11は、例えば、当初は1種の波長
(例えばλ1)の光の煙などによる散乱光だけを受光素
子で受光し、この光強度,すなわち所定の物理量(煙濃
度)が所定レベル以上となったか否かを監視し、所定レ
ベル以上となったときに、2種の異なる波長λ1,λ2
光の煙などによる散乱光を受光素子で受光するように、
これを構成できる。
【0044】また、性状判定部12は、第1の監視部1
1から異なる2波長λ1,λ2の散乱光出力が出力される
ときに、異なる2波長λ1,λ2の散乱光出力の比(2波
長比)をとり、この2波長比が予め設定された値の範囲
に入っているか否かを判定することで、異常の性状(上
記例では、煙の性状)を判断するようになっている。
【0045】異常の性状の判定は、より具体的には、あ
る特定の粒子径範囲にある粒子の種類を2波長比から割
り出すことによってなされ、これにより、異常の性状と
して、例えば、火災煙、タバコの煙、湯気、塵
埃、その他、のいずれであるかを判定することが可能
となる。すなわち、例えば、2波長比から小さな粒径と
判断された場合、これは、例えば、火災煙、であると
判定され、また、2波長比から大きな粒径と判断された
場合、これは、例えば、湯気、であると判定されるよ
うになっている。
【0046】そして、第2の監視部13は、より具体的
には、火災煙、タバコの煙、湯気、塵埃、そ
の他、に応じた監視(例えば、性状,,,,
に応じた監視期間T1,T2,T3,T4,T5での監視)
を行なうようになっている。
【0047】例えば、性状判定部12で性状として、
火災煙が得られた場合には、第2の監視部13は、ノイ
ズでないことだけを確認して、すぐに(監視期間を短時
間にして)、火災煙であることを出力部14に与える
ようになっている。
【0048】また、例えば、性状判定部12で性状とし
て、湯気が得られた場合には、第2の監視部13は、
所定の監視期間T3(例えば20秒間)にわたって、例
えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続して
いるか否かを判断し、所定の監視期間T3(例えば20
秒間)の間、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている
状態が持続している場合には、環境異常(例えば火災)
の信号を監視結果として出力部14に与え、また、所定
の監視期間T3(例えば20秒間)の間で、例えば粒子
濃度が所定レベルを越えている状態が持続しない場合
(例えば、10秒間でレベルが低下してしまった場合)
には、環境異常はないとして(例えば非火災として)出
力部14には監視結果を送らないようになっている。
【0049】このように、第2の監視部13は、例え
ば、性状,,,,に応じて監視期間(監視条
件)T1,T2,T3,T4,T5を変え、ある性状が得ら
れたとき、この性状に応じた監視期間にわたって粒子濃
度が所定レベルを越えている状態が持続しているか否か
に基づき、監視結果を出力部14に送るか、監視結果を
出力部14には送らないようになっている。
【0050】一方、レベル判断部33は、第1の監視部
11からの例えば1種の波長(例えばλ1)の光の煙な
どによる散乱光出力(光強度)すなわち、煙濃度などの
物理量が、所定のレベル以上となったか否かを判断し、
その判断結果を出力するようになっている。
【0051】また、出力部14は、切替部34が性状判
定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるように
切替えているときには、第2の監視部13からの監視結
果に応じた信号を受信機2に向けて出力するようになっ
ている。具体的に、出力部14は、第2の監視部13か
ら監視結果が送られた場合にのみ、L,C線路間のイン
ピーダンスを低下させて(オン状態にして)、受信機2
に通知し、監視結果が送られない場合(非火災の場合)
は、L,C線路間のインピーダンスを高インピーダンス
の状態(オフ状態)に保持するようになっている。
【0052】一方、切替部34が、レベル判断部33に
処理を行なわせるように切替えているときには、出力部
14は、レベル判断部33からの判断結果に応じた信号
を受信機2に向けて出力する。具体的に、出力部14
は、レベル判断部33からの判断結果が所定のレベル以
上である場合には、L,C線路間のインピーダンスを低
下させて(オン状態にして)、受信機2に通知し、ま
た、レベル判断部33からの判断結果が所定のレベル以
下である場合には、L,C線路間のインピーダンスを高
インピーダンスの状態(オフ状態)に保持するようにな
っている。
【0053】このような構成では、切替部34は、通常
の作動モード時には、性状判定部12,第2の監視部1
3に処理を行なわせるように切替える一方、試験時に
は、性状判定部12,第2の監視部13ではなく、レベ
ル判断部33に処理を行なわせるように切替えることが
可能となっている。すなわち、このような構成では、試
験時には、性状判定部12,第2の監視部13ではな
く、レベル判断部33に処理を行なわせるように切替え
るので、試験時間を短縮することが可能となる。
【0054】なお、図4の感知器(オン・オフ型感知
器)30では、この感知器自体に例えば火災/非火災の
判断機能が備わっているので、P型受信機2としては、
蓄積機能を備えたものでなくても良い。
【0055】しかしながら、P型受信機2からのL,C
線路に、火災/非火災の判断機能を備えたオン・オフ型
感知器とともに、火災/非火災の判断機能を備えていな
いオン・オフ型感知器が混在して接続される場合には、
火災/非火災の判断機能を備えていないオン・オフ型感
知器による誤報を低減するため、P型受信機2には、蓄
積機能を有しているP型蓄積式受信機が用いられる。
【0056】図5はP型蓄積式受信機の動作(特に蓄積
機能)を説明するための図である。図5を参照すると、
オン・オフ型感知器から1番目の感知器信号(オン状態
である旨の信号)R1がP型蓄積式受信機に通知される
と(図5(a))、P型蓄積式受信機は、この1番目の感
知器信号R1によってすぐに警報等を出力するのではな
く、オン・オフ型感知器から2番目の感知器信号R2
通知されるのを待つ。すなわち、オン・オフ型感知器か
ら1番目の感知器信号(オン状態である旨の信号)R1
がP型蓄積式受信機に通知されると(図5(a))、P型
蓄積式受信機は、復旧信号Qをオン・オフ型感知器に与
え、オン・オフ型感知器をリセットする(図5(b))。
これにより、オン・オフ型感知器では、感知動作を開始
する。そして、P型蓄積式受信機では、復旧信号Qを出
力した後、所定の期間T内にオン・オフ型感知器から2
番目の感知器信号R2が通知されたか否かを監視し、所
定の期間T内に2番目の感知器信号R2の通知があった
ときに、初めて、異常(例えば火災)が発生したと判断
し、警報等を出力する。これに対し、所定の期間T内に
2番目の感知器信号R2の通知がなかった場合には、1
番目の感知器信号R1が通知されていても、異常(例え
ば火災)が発生したとは判断せず、警報等を出力しな
い。このように、P型受信機に蓄積機能をもたせること
によって、誤報を軽減することができる。
【0057】P型受信機2に上記のようなP型蓄積式受
信機が用いられる場合、図4のオン・オフ型感知器30
においても、例えば、火災であるときには、1番目の感
知器信号(オン状態を示す信号)R1をP型蓄積式受信
機2に通知し、P型蓄積式受信機2からの復旧信号Qに
よってリセットされた後、所定の期間T(例えば40秒
の期間)内に2番目の感知器信号R2をP型蓄積式受信
機2に通知する必要がある。
【0058】しかしながら、図4のオン・オフ型感知器
30では、P型受信機2から復旧信号Qが出力され、感
知器30がリセットされたとき、感知器30は、再び、
第1の監視部11,性状判定部12,第2の監視部1
3,出力部14の処理を順次に行なうので、出力部14
から2番目の感知器信号R2が出力されるまでに、上記
所定の期間T(例えば40秒の期間)を経過してしまう
ことがあるという問題があった。
【0059】図6は図2または図3の感知器の他の具体
例(オン・オフ型感知器)を示す図であり、図6のオン
・オフ型感知器30は、異常判断の機能(例えば火災/
非火災の判断を行なう機能)を備えたオン・オフ型感知
器であって、これをP型蓄積式受信機に接続する場合に
も、異常(例えば火災)と判断したときに所定の期間内
に2番目の感知器信号を確実にP型蓄積式受信機に通知
することが可能に構成されている。なお、図6の例で
は、図3におけるタイミング制御部36は説明を簡単に
するため図示が省略されている。また、図6において、
図4と同様の箇所には、同じ符号を付している。
【0060】図6を参照すると、この感知器30は、所
定の監視条件で所定の物理量の監視を行なう第1の監視
部11と、第1の監視部11で得られた所定の物理量に
基づき異常(例えば火災)の性状(例えば火災性状)を
判定する性状判定部12と、性状判定部12で得られた
性状に応じた監視条件で異常(例えば火災)の性状に応
じた監視を行なう第2の監視部13と、第1の監視部1
1で得られた所定の物理量(例えば煙濃度)のレベルが
所定のレベルを超えたか否かを判断するレベル判断部3
3と、性状判定部12,第2の監視部13に処理を行な
わせるのか、または、レベル判断部33に処理を行なわ
せるのかを切替える切替部34と、第2の監視部13か
らの監視結果、または、レベル判断部33からの判断結
果に応じた信号を出力する出力部14と、性状判定部1
2で得られた性状を記憶する性状記憶部15と、受信機
2から復旧信号Qが出力されたときに、性状記憶部15
に記憶されている性状を読出す読出部16と、読出部1
6で読出された性状に応じた監視条件で、この性状に応
じた監視を行なう第3の監視部17と、第3の監視部1
7からの監視結果に基づく信号R2を受信機2に向けて
出力する再出力部18とを備えている。
【0061】ここで、図6の第1の監視部11,性状判
定部12,第2の監視部13,出力部14は、図4の第
1の監視部11,性状判定部12,第2の監視部13,
出力部14と全く同様の機能を有している。
【0062】一方、図6の感知器30では、性状判定部
12で得られた性状を性状記憶部15に記憶するように
なっている。例えば、性状判定部12で得られた性状が
火災煙、である場合には、性状記憶部15には、火
災煙が記憶され、また、性状判定部12で得られた性状
が湯気、である場合には、性状記憶部15には、湯
気が記憶されるようになっている。なお、ここで、性状
記憶部15は、例えば、不揮発性メモリにより構成され
ている。
【0063】そして、図6の感知器30では、P型受信
機2から復旧信号Qを受信するとき、読出部16は、性
状記憶部15に記憶されている性状を読出すようになっ
ている。すなわち、図6の感知器30の出力部14から
の出力(信号R1)がオン状態であることをP型受信機
2が受信し、P型受信機2からこの感知器30に復旧信
号Qが与えられると、読出部16は、性状記憶部15に
記憶されている性状を読出すようになっている。
【0064】具体的に、性状記憶部15に性状として、
火災煙、が記憶されている場合には、読出部16は、
P型受信機2から復旧信号Qを受けると、性状記憶部1
5から火災煙、を読出すことができ、また、性状記憶
部15に性状として、湯気、が記憶されている場合に
は、読出部16は、P型受信機2から復旧信号Qを受け
ると、性状記憶部15から湯気、を読出すことができ
る。
【0065】そして、第3の監視部17は、読出部16
で読出された性状に応じた監視条件で、この性状に応じ
た監視を行なうようになっている。この第3の監視部1
7も、基本的には、第2の監視部13と同様の監視を行
なうようになっている。すなわち、第3の監視部17
は、例えば、性状,,,,に応じて監視期間
(監視条件)T1’,T2’,T3’,T4’,T5’を変
え、ある性状が得られたとき、この性状に応じた監視期
間にわたって粒子濃度が所定レベルを越えている状態が
持続しているか否かに基づき、監視結果を出力部14に
送るか、監視結果を出力部14には送らないようになっ
ている。
【0066】しかしながら、第3の監視部17において
は、監視期間(監視条件)をT1’,T2’,T3’,
4’,T5’とする点で、第2の監視部13と監視期間
(監視条件)を異にしている。ここで、第3の監視部1
7における監視期間(監視条件)T1’,T2’,
3’,T4’,T5’は、第2の監視部13における監
視期間(監視条件)T1,T2,T3,T4,T5よりも短
かく設定されている(T1’≦T 1;T2’≦T2;T3
≦T3;T4’≦T4;T5’≦T5)。
【0067】第3の監視部17は、より具体的には、
火災煙、タバコの煙、湯気、塵埃、その他、に
応じた監視(例えば、性状,,,,に応じた
監視期間T1’,T2’,T3’,T4’,T5’での監
視)を行なうようになっている。
【0068】例えば、読出部16で読出された性状が、
火災煙である場合には、第3の監視部17は、ノイズ
でないことだけを確認して、すぐに(監視期間を短時間
にして)、火災煙であることを再出力部18に与える
ようになっている。
【0069】また、例えば、読出部16で読出された性
状が、湯気である場合には、第3の監視部17は、所
定の監視期間T3’(例えば10秒間)にわたって、例
えば粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続して
いるか否かを判断し、所定の監視期間T3’(例えば10
秒間)の間、例えば粒子濃度が所定レベルを越えている
状態が持続している場合には、環境異常(例えば火災)
の信号を監視結果として再出力部18に与え、また、所
定の監視期間T3’(例えば10秒間)の間で、例えば
粒子濃度が所定レベルを越えている状態が持続しない場
合(例えば、5秒間でレベルが低下してしまった場合)
には、環境異常はないとして(例えば非火災として)再
出力部18には監視結果を送らないようになっている。
【0070】そして、再出力部18は、第3の監視部1
7から監視結果が送られた場合に信号R2を受信機2に
向けて出力するようになっている。具体的に、再出力部
18は、第3の監視部17から監視結果が送られた場合
にのみ、L,C線路間のインピーダンスを低下させて
(オン状態にして)、受信機2に通知し、監視結果が送
られない場合(非火災の場合)は、L,C線路間のイン
ピーダンスを高インピーダンスの状態(オフ状態)に保
持するようになっている。
【0071】このように、図6の感知器30では、受信
機2から復旧信号Qが与えられたとき、性状記憶部15
に記憶されている直前の性状を直接読出して第3の監視
部17にすぐに与えるようになっている。換言すれば、
図4の感知器30の構成では、受信機2から復旧信号Q
が与えられたとき、再び第1の監視部11に戻って第1
の監視部11,性状判定部12,第2の監視部13の処
理を順次に行なうが、図6の感知器30では、受信機2
から復旧信号Qを受信したときに図4の感知器30にお
ける第1の監視部11,性状判定部12の処理を省略す
ることができ (受信機2の蓄積動作のために感知器30
に復旧信号Qによるリセットがかかっても、感知器30
は直前の性状を取得することができ、第1の監視部1
1,性状判定部12で再評価する必要がなくなるの
で)、図4の感知器30における第1の監視部11,性
状判定部12の処理に要する時間Txを省くことができ
る(再作動時間が長くならずに済む)。例えば、図4の
感知器30における第1の監視部11,性状判定部12
の処理に要する時間Txが10秒であるとするとき、図
6の感知器30では、受信機2から復旧信号Qが入力し
てから再出力部18より2番目の感知器信号R2が出力
されるまでに要する時間をTx(=10秒)だけ短縮す
ることができる。
【0072】さらに、図6の感知器30では、第3の監
視部17における監視期間(監視条件)T1’,T2’,
3’,T4’,T5’は、第2の監視部13における監
視期間(監視条件)T1,T2,T3,T4,T5よりも短
かく設定されている(T1’≦T1;T2’≦T2;T3
≦T3;T4’≦T4;T5’≦T5)ので、受信機2から
復旧信号Qを受信したとき、図4の感知器30の第2の
監視部13における監視処理よりも短かい時間で、第3
の監視部17における監視処理を行なうことができる。
具体的に、第3の監視部17は、第2の監視部13より
も監視処理に要する時間をTyだけ短縮することができ
る。
【0073】このように、図6の感知器30では、図4
の感知器30に比べて、受信機2から復旧信号Qが入力
してから再出力部18より2番目の感知器信号R2が出
力されるまでに要する時間を(Tx+Ty)だけ短縮する
ことができる。
【0074】これにより、P型受信機2に、図5に示し
たような動作を行なうP型蓄積式受信機が用いられる場
合にも、図6の感知器30においては、P型蓄積式受信
機2からの復旧信号Qを受けた後、所定の期間T(例え
ば40秒の期間)内に2番目の感知器信号R2をP型蓄
積式受信機2に確実に通知することができる。
【0075】一方、図6の感知器30においても、レベ
ル判断部33は、第1の監視部11からの例えば1種の
波長(例えばλ1)の光の煙などによる散乱光出力(光
強度)すなわち、煙濃度などの物理量が、所定のレベル
以上となったか否かを判断し、その判断結果を出力する
ようになっている。
【0076】また、出力部14は、切替部34が性状判
定部12,第2の監視部13に処理を行なわせるように
切替えているときには、第2の監視部13からの監視結
果に応じた信号を受信機2に向けて出力するようになっ
ている。具体的に、出力部14は、第2の監視部13か
ら監視結果が送られた場合にのみ、L,C線路間のイン
ピーダンスを低下させて(オン状態にして)、受信機2
に通知し、監視結果が送られない場合(非火災の場合)
は、L,C線路間のインピーダンスを高インピーダンス
の状態(オフ状態)に保持するようになっている。
【0077】一方、切替部34が、レベル判断部33に
処理を行なわせるように切替えているときには、出力部
14は、レベル判断部33からの判断結果に応じた信号
を受信機2に向けて出力する。具体的に、出力部14
は、レベル判断部33からの判断結果が所定のレベル以
上である場合には、L,C線路間のインピーダンスを低
下させて(オン状態にして)、受信機2に通知し、ま
た、レベル判断部33からの判断結果が所定のレベル以
下である場合には、L,C線路間のインピーダンスを高
インピーダンスの状態(オフ状態)に保持するようにな
っている。
【0078】このような構成では、切替部34は、通常
の作動モード時には、性状判定部12,第2の監視部1
3に処理を行なわせるように切替える一方、試験時に
は、性状判定部12,第2の監視部13ではなく、レベ
ル判断部33に処理を行なわせるように切替えることが
可能となっている。すなわち、このような構成では、試
験時には、性状判定部12,第2の監視部13ではな
く、レベル判断部33に処理を行なわせるように切替え
るので、試験時間を短縮することが可能となる。
【0079】なお、図6の構成例では、出力部14と再
出力部18とが別々に設けられているが、出力部14と
再出力部18とを1つにまとめて、出力部とすることも
できる。
【0080】また、上述の説明では、図2または図3の
異常判断部32は、異常判断アルゴリズム(例えば火災
判断アルゴリズム)を用いるものとしたが、異常判断部
32がその処理に所定の時間(レベル判断部33の処理
よりも長い処理時間)を要するものであれば、本発明を
適用することで、試験時間を短かくできる。すなわち、
異常判断部32としては、異常判断アルゴリズム(例え
ば火災判断アルゴリズム)を用いるものに限らず、例え
ば、異常か否かの判断処理を蓄積型の判断処理により行
なうものである場合には、本発明を適用することによっ
て(試験時には、異常判断部32ではなく、レベル判断
部33に処理を行なわせるように切替えることで)、試
験時間を短縮することが可能となる。
【0081】図7は図2または図3の感知器30のハー
ドウェア構成例を示す図である。図7の例では、この感
知器は、煙濃度などの物理量を検出して電気信号(アナ
ログ信号)に変換する物理量検出部31と、該物理量検
出部31から出力されるアナログ信号を所定の周期でサ
ンプルしてデジタル信号に変換するA/D変換部42
と、この感知器のアドレスが設定されるアドレス部43
と、異常(例えば火災)判断などの感知器全体の制御を行
なうCPU44と、CPU44の制御プログラムなどが
格納されるROM45と、各種のワークエリアなどとし
て使用されるRAM46と、不揮発性メモリ47と、物
理量検出部31で検出されA/D変換部42でデジタル
信号に変換された物理量(例えば煙濃度)の検出結果(A
/D変換部42からの出力レベル)に基づいてCPU4
4が火災などの異常と判断したときに、作動状態(オン
状態)を表わす信号を伝送路(例えばL,C線路)3に出
力する状態出力部48と、例えば受信機2との間で伝送
路3を介した伝送を行なう伝送部(通信インタフェース
部)49とを備えている。
【0082】換言すれば、図7の例の感知器は、所謂セ
ンサアドレス用感知器(その検出出力信号からすれば、
オン・オフ型感知器に属する)として構成されている。
そして、図7の構成において、CPU44によって図
2,図3の異常判断部32,レベル判断部33,切替部
34,タイミング制御部36の機能を実現することがで
きる。また、状態出力部48,伝送部49によって図
2,図3の出力部35の機能を実現することができる。
【0083】なお、このような感知器は、例えば、監視
制御システム(例えば防災システム)の一要素として、図
7に示すように監視制御システム(例えば防災システム)
に組込んで用いることができる。図7を参照すると、こ
の監視制御システム(例えば防災システム)は、受信機
(例えば、アドレッサブルなP型受信機)2と、受信機2
によって監視制御される上記構成の感知器とを有してい
る。
【0084】ここで、感知器は、受信機2から延びる所
定の伝送路(例えば、L,C線路)3に接続されており、
図7の例では、このシステムは、監視レベルを例えば伝
送路3のL,C間の電位が24Vのところに設定し、ま
た、感知器の作動レベル(オンレベル)を例えばL,C間
の電位が5Vのところに設定し、また、短絡レベルを例
えばL,C間の電位が0Vのところに設定することがで
きる。
【0085】このようなシステム構成に対応させて、図
7の感知器の状態出力部48は、この感知器の作動状態
(オン状態)を表わす信号として、伝送路3のL,C間の
電位をオンレベル5Vにするようになっている。
【0086】また、受信機2は、伝送路3に複数の感知
器が接続されている場合、感知器のうち少なくとも1つ
の感知器が作動して(オンになって)、伝送路3のL,C
間の電位がオンレベル5Vになったことを検知すると、
アドレス検索パルスを感知器の短絡レベル(0V)とオン
レベル(5V)の電位を利用して作成し、伝送路3を介し
て感知器に送出するようになっている。
【0087】図7の感知器の伝送部49は、受信機2か
らのこのようなアドレス検索パルスを伝送路3,すなわ
ちL,C線路を介して受信するように構成されており、
伝送部49でアドレス検索パルスを受信するとき、この
感知器のCPU44は、これまでに受信したアドレス検
索パルスの個数を計数(カウント)し、この計数値(カウ
ント値)がこの感知器のアドレス部43に設定されてい
るアドレスと一致するか否かを判断し、一致したとき
に、自己の感知器の状態(オン状態あるいはオフ状態)を
伝送部49に与え、これにより、伝送部49は、例え
ば、自己の感知器の状態がオン状態のときにのみ、その
旨の信号を伝送路3,すなわちL,C線路を介して受信
機2に通知するようになっている。具体的に、伝送部4
9は、アドレスが一致したときに、自己の感知器の状態
がオン状態である旨の信号として、例えば伝送路3の
L,C間の電位を所定期間、0Vに保持して(所定期
間、短絡(ショート)状態に保持して)受信機2に伝送す
るようになっている。これにより、受信機2は、伝送路
3のL,C間の電位が所定期間、0Vに保持された状態
になったかを監視し、伝送路3のL,C間の電位が所定
期間、0Vに保持された状態になったときに、このとき
までに送出したアドレス検索パルスの個数に相当するア
ドレスをもつ感知器が作動状態(オン状態)にあると特定
することができる。
【0088】図7の例では、感知器がセンサアドレス用
感知器として構成されているとして説明したが、感知器
としては、図2または図3の構成を備えたものであれば
良く、任意のオン・オフ型煙感知器に適用することがで
きる。従って、図7の構成例において、アドレス部43
などは、必ずしも設けられていなくとも良い。
【0089】また、感知器30における異常判断部3
2,レベル判断部33,切替部34,タイミング制御部
36の機能は、例えばソフトウェアパッケージ(具体的
には、CD−ROM等の情報記録媒体)の形で提供する
ことができる。すなわち、本発明の異常判断部32,レ
ベル判断部33,切替部34,タイミング制御部36の
機能を実現するためのプログラム(すなわち、例えば、
図7の感知器の場合、CPU44などで用いられるプロ
グラム)は、可搬性の情報記録媒体に記録された状態で
提供可能である。
【0090】この場合、感知器には、情報記録媒体を着
脱自在に装着するための機構が設けられているのが良
い。また、プログラムなどが記録される情報記録媒体と
しては、CD−ROMに限られるものではなく、RO
M,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等が
用いられても良い。情報記録媒体に記録されたプログラ
ムは、この情報記録媒体が感知器に装着されるとき、感
知器の記憶装置(例えば図7の構成の感知器では、RA
M46)にインストールされることにより、このプログ
ラムを実行して、本発明の異常判断部32,レベル判断
部33,切替部34,タイミング制御部36の機能を実
現することができる。
【0091】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項8記載の発明によれば、感知器が、所定の物理量を
検出する物理量検出手段と、物理量検出手段で検出され
た物理量に基づき、異常か否かを判断する異常判断手段
と、物理量検出手段で検出された物理量のレベルが所定
のレベルを超えたか否かを判断するレベル判断手段と、
異常判断手段に処理を行なわせるのか、または、レベル
判断手段に処理を行なわせるのかを切替える切替手段と
を有しており、感知器の試験時には、切替手段によって
レベル判断手段に処理を行なわせるように切替えること
によって、異常判断の機能(例えば火災/非火災の判断
を行なう機能)を備えた感知器であっても、試験時の試
験時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】異常(例えば火災/非火災)の判断を行なう機
能を備えた感知器の構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る感知器の構成例を示す図である。
【図3】図2の感知器の変形例を示す図である。
【図4】図2または図3の感知器の具体例(オン・オフ
型感知器)を示す図である。
【図5】P型蓄積式受信機の動作(特に蓄積機能)を説
明するための図である。
【図6】図2または図3の感知器の他の具体例(オン・
オフ型感知器)を示す図である。
【図7】図2または図3の感知器のハードウェア構成例
を示す図である。
【符号の説明】
2 受信機 3 伝送路 30 感知器 31 物理量検出部 32 異常判断部 33 レベル判断部 34 切替部 35 出力部 36 タイミング制御部 11 第1の監視部 12 性状判定部 13 第2の監視部 14 出力部 15 性状記憶部 16 読出部 17 第3の監視部 18 再出力部 42 A/D変換部 43 アドレス部 44 CPU 45 ROM 46 RAM 47 不揮発性メモリ 48 状態出力部 49 伝送部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大熊 修一 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内 Fターム(参考) 5G405 AA01 CA07 CA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の物理量を検出する物理量検出手段
    と、物理量検出手段で検出された物理量に基づき、異常
    か否かを判断する異常判断手段と、物理量検出手段で検
    出された物理量のレベルが所定のレベルを超えたか否か
    を判断するレベル判断手段と、異常判断手段に処理を行
    なわせるのか、または、レベル判断手段に処理を行なわ
    せるのかを切替える切替手段とを有していることを特徴
    とする感知器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の感知器において、該感知
    器は、切替手段における切替えのタイミングを制御する
    タイミング制御手段をさらに有していることを特徴とす
    る感知器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の感知器に
    おいて、レベル判断手段の判断処理に要する時間は、異
    常判断手段の判断処理に要する時間よりも短かいもので
    あることを特徴とする感知器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の感知器において、前記異常判断手段は、異常か否
    かの判断処理を異常判断アルゴリズムを用いて行なうこ
    とを特徴とする感知器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の感知器において、前記異常判断手段は、異常か否
    かの判断処理を蓄積型の判断処理により行なうことを特
    徴とする感知器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の感知器において、前記切
    替手段は、感知器の試験時には、レベル判断手段に処理
    を行なわせるよう切替えることを特徴とする感知器。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の感知器において、前記タ
    イミング制御手段は、感知器の電源投入時、あるいは、
    受信機からの所定の信号入力時、あるいは、試験用治具
    からの特定の伝送信号入力時から、所定の試験期間を計
    時し、前記切替手段は、タイミング制御手段によって計
    時される所定の試験期間中、レベル判断手段に判断処理
    を行なわせることを特徴とする感知器。
  8. 【請求項8】 受信機と、受信機からの伝送路に接続さ
    れ、受信機によって監視制御される感知器とを有してい
    る監視制御システムにおいて、前記感知器は、所定の物
    理量を検出する物理量検出手段と、物理量検出手段で検
    出された物理量に基づき、異常か否かを判断する異常判
    断手段と、物理量検出手段で検出された物理量のレベル
    が所定のレベルを超えたか否かを判断するレベル判断手
    段と、異常判断手段に処理を行なわせるのか、または、
    レベル判断手段に処理を行なわせるのかを切替える切替
    手段とを有していることを特徴とする監視制御システ
    ム。
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