JP2001289926A - 磁気抵抗効果素子および磁気センサ - Google Patents

磁気抵抗効果素子および磁気センサ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通電する電流の高周波化が可能として、磁気
抵抗効果素子を用いた磁気センサの感度を高める。 【解決手段】 磁気抵抗効果材料で形成された磁気抵抗
効果部材4が、この磁気抵抗効果部材4に高周波電流を
入力し、磁気抵抗効果部材4の出力を導出する伝送線路
15の一部をなしている磁気抵抗効果素子1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気抵抗効果素
子および磁気センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気センサとしては、MRセン
サ、MI(磁気インピーダンス)センサ、フラックスゲ
ートセンサ、半導体ホール効果センサが用いられてい
る。
【0003】このうち、MIセンサは、MI素子という
磁気抵抗効果素子を用いるものであり、薄膜化でき、小
型化が容易であるため、近年開発され、改良されてき
た。このMIセンサは、磁気抵抗効果素子に高周波電流
を流し、その高周波インピーダンスの磁界による変化に
よって、検出対象である磁界強度を検知するものであ
る。
【0004】このMIセンサ、MI素子に関する技術
は、特開平9-318719号公報、特開平11-109006号公報、
特開平10-307145号公報、特開平7-181239号公報などに
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のMIセンサは、
比較的低周波での検知が目的であったので、周波数帯域
は比較的低周波でよかった。しかし、磁界検知において
も高周波化が必要となってきており、これを実現するた
めには、印加する高周波の周波数帯域の増加が必要とさ
れ、従来のMIセンサでは不十分であるという不具合が
ある。
【0006】この発明の目的は、通電する電流の高周波
化が可能として、磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサ
の感度を高めることである。
【0007】この発明の別の目的は、さらに磁気センサ
の感度を高めることである。
【0008】この発明の別の目的は、装置をコンパクト
化することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、磁気抵抗効果材料により形成された磁気抵抗効果部
材と、この磁気抵抗効果部材に交流電流を入力し、ま
た、当該磁気抵抗効果素子の出力を導出する伝送線路と
を備え、前記磁気抵抗効果部材は前記伝送線路の一部ま
たは全部をなしているものである磁気抵抗効果素子であ
る。
【0010】したがって、磁気抵抗効果部材は伝送線路
の一部または全部をなしているので、通電する電流の高
周波化が可能となり、磁気抵抗効果素子を用いた磁気セ
ンサの感度を高めることができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、磁気抵抗効果材
料により形成された磁気抵抗効果部材と、この磁気抵抗
効果部材に交流電流を入力し、また、当該磁気抵抗効果
素子の出力を導出する伝送線路と、前記磁気抵抗効果部
材を駆動して前記磁気抵抗効果部材のインピーダンスの
変動により磁界を測定する駆動回路とを備え、前記磁気
抵抗効果部材は前記伝送線路の一部または全部をなして
いるものである磁気センサである。
【0012】したがって、磁気抵抗効果部材は伝送線路
の一部または全部をなしているので、通電する電流の高
周波化が可能となり、磁気センサの感度を高めることが
できる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の磁気センサにおいて、前記駆動回路は、前記交流電流
の入力を行ったときの前記磁気抵抗効果部材の電圧値と
電流値との比を前記インピーダンスの変動として前記磁
気測定を行うものである。
【0014】したがって、磁気抵抗効果部材の電圧値と
電流値との比に基づいて、さらに高感度で磁界を測定す
ることができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の磁気センサにおいて、前記駆動回路は、前記磁気抵抗
効果部材に交流電流を入力する伝送線路の入射波と反射
波との比を前記インピーダンスの変動として前記磁気測
定を行うものである。
【0016】したがって、入射波と反射波との比に基づ
いて、さらに高感度で磁界を測定することができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の磁気センサにおいて、前記駆動回路は、前記入射波と
前記反射波との分離を行う方向性結合器と、前記磁気抵
抗効果部材および前記伝送線路が形成された磁気抵抗効
果素子とを備え、前記方向性結合器は前記磁気抵抗効果
素子に実装されているものである。
【0018】したがって、方向性結合器を磁気抵抗効果
素子に実装することで、装置をコンパクト化することが
できる。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の磁気センサにおいて、前記磁気抵抗効果素子および前
記駆動回路が実装された基板を備えているものである。
【0020】したがって、磁気抵抗効果素子および駆動
回路を基板に実装することで、さらに装置をコンパクト
化することができる。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項4に記載
の磁気センサにおいて、前記方向性結合器を除く前記駆
動回路を半導体製造プロセスで形成し、その上に前記磁
気抵抗効果素子および前記方向性結合器が絶縁層を介し
て薄膜で形成されている半導体基板を備え、前記駆動回
路と前記磁気抵抗効果素子および前記方向性結合器との
間はスルーホールを介して接続されているものである。
【0022】したがって、モノリシックに構成すること
で、装置をコンパクト化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】[発明の実施の形態1]この発明
の一実施の形態を発明の実施の形態1として説明する。
【0024】最初に、この発明の実施の形態1である磁
気抵抗効果素子の製造方法について説明する。
【0025】まず、図1に示すように、この磁気抵抗効
果素子1を製作するためには、まず、石英、ガラスなど
の絶縁基板2の表面にFe20−Ni80の膜3をスパ
ッタ成膜する。このFe20−Ni80の膜3は磁気抵
抗効果を示すものである。膜3は、金属材料であれば、
測定対象である磁界の強度に応じて種々のものを選択す
ることができる。例えば、Fe20−Ni80以外に
も、Ni−Fe、CuMoパーマロイ、CoFeBアモ
ルファス、FeSiCoBアモルファスなどの材料を選
択することができる。なお、Fe20−Ni80を用い
る場合はメッキ法を用いることもできる。膜3の膜厚
は、例えば、1μmとすることができるが、これも磁気
抵抗効果素子1の感度その他の必要に応じて選択するこ
とができる。絶縁基板2としては、石英、ガラス以外の
材料を用いてもよいし、ポリエチレンテレフタレート、
ポリイミドなどのフレキシブルな材料を用いてもよい。
【0026】次に、図2に示すように、半導体製作工程
に用いられる一般的なフォトリソグラフィ技術とCF4
+H2を用いたRIEにより膜3を加工して、コープレ
ーナ伝送線路を構成する、磁気抵抗効果材料からなる磁
気抵抗効果部材4のパターンを形成する。この磁気抵抗
効果部材4のパターンは直線状に、かつ、磁気抵抗効果
素子として機能できるように、例えば、幅10μm×長
さ1mmの長方形状にする。この寸法は目的によって様
々に選択できる。また、エッチング手法はウエットエッ
チング手法も取れる。その場合、ニッチング液は王水な
どを用いることができる。
【0027】その後、図3に示すように、磁気抵抗効果
部材4上に、絶縁層5としてSiO 2膜をスパッタで成
膜する。SiO2の成膜には、EB蒸着法やCVD法な
ど他の成膜手段を用いてもよい。絶縁層5の材料として
はSi34など他の絶縁材料を用いることもできる。同
様に、一般的なフォトリソグラフィ技術と、CF4+H2
を用いたRIEにより、絶縁層5にスルーホール6,6
を開ける。このスルーホール6,6は中心導体部4aの
両端部分に連通する孔となる。絶縁層5をエッチングす
る手段としてはウエットエッチングを用いてもよいが、
スルーホール6,6の形成のために絶縁基板2もエッチ
ングされる場合には、絶縁基板2の裏面をレジストなど
で保護する必要がある。なお、フォトリソ工程によって
は絶縁層5の形成を必要としない工程とすることができ
る。
【0028】次に、図4に示すように、非磁性金属であ
るAlでコープレーナ伝送線路の外導体部およびパッド
部を作製する。すなわち、図3に示す状態の磁気抵抗効
果素子1上にスパッタにより成膜して、その後、磁気抵
抗効果部材4のパターンの形成と同様の手段でその膜を
加工して、外導体部およびパッド部を作製することがで
きる。なお、Alの成膜法は蒸着法などの他の成膜手段
によってもよい。非磁性金属はCu,Ag,Auまたは
その合金などを用いてもよい。
【0029】この例での伝送線路15の構造はコープレ
ーナ線路型であり、図4に示すように、絶縁基板2上に
中心導体部4a用の入力用パッド部7a、出力用パッド
部7bを形成する。この中心導体用の入力用パッド部7
a、出力用パッド部7bは、中心導体部4aの両端部に
スルーホール6,6を介して接続するように形成する。
また、絶縁基板2上に外導体部8,8を形成し、この各
外導体部8の両端部に連続して外導体パッド部9を形成
する。これにより、磁気センサ11が完成する。
【0030】伝送線路15の構造として、コープレーナ
線路型の他にマイクロストリップ型、トリプレート型等
の伝送線路を用いてもよい。また、何れのタイプの伝送
線路であっても、それぞれの伝送線路部で中心導体部以
外にも外導体部(マノクロストリップ型の場合はグラウ
ンドプレーン)も磁気抵抗効果部材とする構成としても
よい。さらに、必要に応じて、中心導体部を非磁性金属
薄膜とし、外導体部(マイクロストリップ型の場合はグ
ラウンドプレーン)を磁気低抗効果部とする構成として
もよい。
【0031】図11に示すように、従来の磁気抵抗効果
素子の接続用配線の場合には、引回しのために曲がりが
形成され、あるいは、ループ状になることが多かった。
すなわち、図11に示すMIセンサの素子部101で
は、引出線102とパーマロイ膜103との間に直角の
曲がりが形成されている。符号104は、バイアス用お
よびフィードバック用の巻線である。
【0032】これに対し、本発明の実施の形態1では、
伝送線路上に配置した磁気抵抗効果部材である磁気抵抗
効果部材4が伝送線路の一部をなすために、通電する電
流の高周波化を容易に実現することができる。
【0033】図5は、本発明の実施の形態1である磁気
センサ11の等価回路の回路図である。この磁気センサ
11は、磁気抵抗効果素子1およびその駆動回路12と
からなる。図5に示すように、駆動回路12は、一定の
高周波電流を磁気抵抗効果素子1に通電する駆動用定電
流源13と、磁気抵抗効果素子1の出力電圧を検出する
検波回路14と、検波回路14の出力電圧を増幅する増
幅器16とからなる。そして、磁気抵抗効果素子1およ
び駆動回路12からなる系の各部を概ねインピーダンス
整合させることで、磁気センサ11を駆動できる高周波
電流値の周波数をより高くすることができる。その上
で、磁気抵抗効果部材4に対する外部磁界の影響による
表皮効果の変化によって、伝送線路15は磁界によりそ
のインピーダンスが変わる。これにより、伝送線路15
に伝達される高周波電圧が変動する。これを検波回路1
4において検知し、磁界に対して検知した電圧変動量に
より磁界を測定することができる。
【0034】以上説明した、この発明の実施の形態1で
ある磁気センサ11によれば、駆動周波数の高周波数化
を可能として、従来に比べて高感度に磁界を検知するこ
とができる。
【0035】[発明の実施の形態2]この発明の別の実
施の形態を発明の実施の形態2として説明する。
【0036】図6は、この発明の実施の形態2である磁
気センサ11の等価回路の回路図である。図6におい
て、図1〜図5と同一符号の部材などは、発明の実施の
形態1と同様であり、以下の説明でも同一符号を用い、
詳細な説明は省略する。
【0037】図6に示すように、この磁気センサ11
は、その駆動回路12において、磁気抵抗効果部材4の
電圧を検知する電圧検知回路21と、磁気抵抗効果部材
4の電流を検知する電流検知回路22と、電圧検知回路
21で検出した電圧値と電流検知回路22で検出した電
流値との比を求める電圧電流比演算回路部23とを備え
ている。
【0038】以上のような構成の磁気センサ11で、電
圧検知回路21および電流検知回路22で、磁気抵抗効
果部材4の電圧値、電流値を検出し、この電圧値、電流
値の比を電圧電流比演算回路部23で求め、この比をも
って、磁気抵抗効果部材4のインピーダンスの変化分と
して、磁界の測定を行うことができる。
【0039】以上説明した、この発明の実施の形態2で
ある磁気センサ11によれば、駆動周波数の高周波化を
可能として、従来に比べて高感度に磁界を検知すること
ができる。
【0040】また、磁気抵抗効果部材4のインピーダン
スの変化分を直接測定できるので、発明の実施の形態1
の場合と比べて測定の感度をさらに向上させることがで
きる。この発明の実施の形態2の場合でも、伝送線路1
5は、平行線路型、マイクロストリップ型、トリプレー
ト型、コープレーナ型等の伝送路を用いることができ
る。
【0041】[発明の実施の形態3]図7は、この発明
の実施の形態3である磁気センサ11の等価回路の回路
図である。図7において、図1〜図5と同一符号の部材
などは、発明の実施の形態1と同様であり、以下の説明
でも同一符号を用い、詳細な説明は省略する。
【0042】図7に示すように、この磁気センサ11
は、その駆動回路12において、駆動用定電流源13の
出力を磁気抵抗効果素子1に印加する伝送線路で入射波
と反射波とを分離する方向性結合器31と、この分離さ
れた入射波を検出する高周波検知器32と、分離された
反射波を検出する高周波検出器33と、検出された入射
波と反射波との比を求める入射波/反射波電力比演算回
路34とを備えている。
【0043】以上のような構成の磁気センサ11で、磁
気抵抗効果素子1に印加する入射波と反射波とを求め、
その比をもって、磁気抵抗効果部材4のインピーダンス
の変化分として、磁界の測定を行うことができる。
【0044】以上説明した、この発明の実施の形態3で
ある磁気センサ11によれば、駆動周波数の高周波化を
可能として、従来に比べて高感度に磁界を検知すること
ができる。
【0045】また、磁気抵抗効果部材4のインピーダン
スの変化分を直接測定できるので、発明の実施の形態1
の場合と比べて測定の感度をさらに向上させることがで
きる。この発明の実施の形態3の場合でも、伝送線路1
5は、平行線路型、マイクロストリップ型、トリプレー
ト型、コープレーナ型等の伝送路を用いることができ
る。
【0046】[発明の実施の形態4]図8は、この発明
の実施の形態4である磁気センサ11の磁気抵抗効果素
子の平面図である。図8において、図1〜図5、図7と
同一符号の部材などは、発明の実施の形態1、3と同様
であり、以下の説明でも同一符号を用い、詳細な説明は
省略する。
【0047】図8に示すように、この磁気センサ11
は、その磁気抵抗効果素子1に方向性結合器31が実装
されている構成である。すなわち、発明の実施の形態3
と同様に伝送線路15の中心導体部4aには、磁気抵抗
効果部材4を含んでいる。そして、中心導体部4aの一
部には方向性結合器31が薄膜で形成されることにより
実装されていて、方向性結合器31で分離した入射波、
反射波をそれぞれ外部に出力する入射波検知用パッド4
1、反射波検知用パッド42も実装されている。
【0048】したがって、方向性結合器31が磁気抵抗
効果素子1に実装されることで、装置を小型化すること
ができる。
【0049】また、図9に示すように、図8に示す磁気
抵抗効果素子1、駆動用定電流源13、高周波検知器3
2,33、入射波/反射波電力比演算回路34、さらに
は、終端抵抗43を、半田付けや導電性接着剤を用いて
PCB基板44上に実装するようにしてもよい。この場
合に、各回路要素は、コネクタ45,45,…、接続ケ
ーブル46,46,…により接続する。
【0050】これにより、各回路要素が一枚のPCB基
板44上に実装されるので、装置を小型化することがで
きる。
【0051】[発明の実施の形態5]図10は、この発
明の実施の形態5である磁気センサ11の磁気抵抗効果
素子の平面図である。図10において、図1〜図9と同
一符号の部材などは、発明の実施の形態1〜4と同様で
あり、以下の説明でも同一符号を用い、詳細な説明は省
略する。
【0052】図10に示すように、この磁気センサ11
は、あらかじめ、例えば、Si,GaAs等の半導体基
板51上に、駆動用定電流源13、高周波検知器32,
33、入射波/反射波電力比演算回路34、さらには、
検波および増幅用の信号処理回路52などの駆動回路1
2を通常の半導体製造プロセスにより形成する。さら
に、これらを形成後の半導体基板51上に、絶縁層53
およびスルーホール54,54,…を形成する。絶縁層
53およびスルーホール54を形成後の半導体基板51
上に、前記の磁気抵抗効果素子1を構成する回路要素を
形成する。すなわち、磁気抵抗効果部材4、中心導体部
4aおよび外導体部8などの伝送線路15、ならびに、
方向性結合器31などである。そして、磁気抵抗効果素
子1を構成する回路要素と駆動回路12とをスルーホー
ル54,54,…を介して接続する。なお、図10で
は、伝送線路15、方向性結合器31は、コープレーナ
線路型の例で示しており、DC電源や、このDC電源の
接続用のパッド部などは省略している。
【0053】したがって、半導体基板51上に、駆動回
路12を半導体製造プロセスで形成し、その上に磁気抵
抗効果素子1および前記方向性結合器31が絶縁層53
を介して薄膜で形成されていて、駆動回路12と磁気抵
抗効果素子1および方向性結合器31との間はスルーホ
ール54,54,…を介して接続されているので、装置
を小型化することができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、磁気抵抗効果
部材は伝送線路の一部または全部をなしているので、通
電する電流の高周波化が可能となり、磁気抵抗効果素子
を用いた磁気センサの感度を高めることができる。
【0055】請求項2に記載の発明は、磁気抵抗効果部
材は伝送線路の一部または全部をなしているので、通電
する電流の高周波化が可能となり、磁気センサの感度を
高めることができる。
【0056】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の磁気センサにおいて、磁気抵抗効果部材の電圧値と電
流値との比に基づいて、さらに高感度で磁界を測定する
ことができる。
【0057】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の磁気センサにおいて、入射波と反射波との比に基づい
て、さらに高感度で磁界を測定することができる。
【0058】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の磁気センサにおいて、方向性結合器を磁気抵抗効果素
子に実装することで、装置をコンパクト化することがで
きる。
【0059】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の磁気センサにおいて、磁気抵抗効果素子および駆動回
路を基板に実装することで、さらに装置をコンパクト化
することができる。
【0060】請求項7に記載の発明は、請求項4に記載
の磁気センサにおいて、モノリシックに構成すること
で、装置をコンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である磁気抵抗効果素
子の製造方法の説明図である。
【図2】同説明図である。
【図3】同説明図である。
【図4】同説明図である。
【図5】前記磁気抵抗効果素子を備えた磁気センサの等
価回路の回路図である。
【図6】この発明の実施の形態2である磁気センサの等
価回路の回路図である。
【図7】この発明の実施の形態3である磁気センサの等
価回路の回路図である。
【図8】この発明の実施の形態4である磁気センサの磁
気抵抗効果素子の平面図である。
【図9】この発明の実施の形態4である磁気センサの平
面図である。
【図10】この発明の実施の形態5である磁気センサの
平面図である。
【図11】従来のMIセンサの説明図である。
【符号の説明】 1 磁気抵抗効果素子 4 磁気抵抗効果部材 11 磁気センサ 12 駆動回路 15 伝送線路 31 方向性結合器 44 基板 51 半導体基板 53 絶縁層 54 スルーホール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果材料により形成された磁気
    抵抗効果部材と、 この磁気抵抗効果部材に交流電流を入力し、また、当該
    磁気抵抗効果素子の出力を導出する伝送線路とを備え、 前記磁気抵抗効果部材は前記伝送線路の一部または全部
    をなしているものである磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗効果材料により形成された磁気
    抵抗効果部材と、 この磁気抵抗効果部材に交流電流を入力し、また、当該
    磁気抵抗効果素子の出力を導出する伝送線路と、 前記磁気抵抗効果部材を駆動して前記磁気抵抗効果部材
    のインピーダンスの変動により磁界を測定する駆動回路
    とを備え、 前記磁気抵抗効果部材は前記伝送線路の一部または全部
    をなしているものである磁気センサ。
  3. 【請求項3】 前記駆動回路は、前記交流電流の入力を
    行ったときの前記磁気抵抗効果部材の電圧値と電流値と
    の比を前記インピーダンスの変動として前記磁気測定を
    行うものである請求項2に記載の磁気センサ。
  4. 【請求項4】 前記駆動回路は、前記磁気抵抗効果部材
    に交流電流を入力する伝送線路の入射波と反射波との比
    を前記インピーダンスの変動として前記磁気測定を行う
    ものである請求項2に記載の磁気センサ。
  5. 【請求項5】 前記駆動回路は、前記入射波と前記反射
    波との分離を行う方向性結合器と、 前記磁気抵抗効果部材および前記伝送線路が形成された
    磁気抵抗効果素子とを備え、 前記方向性結合器は前記磁気抵抗効果素子に実装されて
    いるものである請求項4に記載の磁気センサ。
  6. 【請求項6】 前記磁気抵抗効果素子および前記駆動回
    路が実装された基板を備えているものである請求項5に
    記載の磁気センサ。
  7. 【請求項7】 前記方向性結合器を除く前記駆動回路を
    半導体製造プロセスで形成し、その上に前記磁気抵抗効
    果素子および前記方向性結合器が絶縁層を介して薄膜で
    形成されている半導体基板を備え、 前記駆動回路と前記磁気抵抗効果素子および前記方向性
    結合器との間はスルーホールを介して接続されているも
    のである請求項4に記載の磁気センサ。
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