JP2001289923A - 小型スピンドルモータの検査装置 - Google Patents

小型スピンドルモータの検査装置

Info

Publication number
JP2001289923A
JP2001289923A JP2000104014A JP2000104014A JP2001289923A JP 2001289923 A JP2001289923 A JP 2001289923A JP 2000104014 A JP2000104014 A JP 2000104014A JP 2000104014 A JP2000104014 A JP 2000104014A JP 2001289923 A JP2001289923 A JP 2001289923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
motor
electromotive voltage
stator coil
back electromotive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000104014A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Yoneyama
良治 米山
Mitsuharu Iwamoto
充晴 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2000104014A priority Critical patent/JP2001289923A/ja
Publication of JP2001289923A publication Critical patent/JP2001289923A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Circuit Breakers, Generators, And Electric Motors (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型スピンドルモータの回転方向検査とレア
ショート検査のいずれにも適用でき、これらの検査をモ
ータの組付け前に行える検査装置を提供すること。 【解決手段】 環状ステータコア11に三相ステータコ
イル12が巻回され且つコイル端がコネクタ14にハン
ダ付けされたステータコイル部品を検査対象とし、且つ
回転するマグネット24によって三相ステータコイル1
2に逆起電圧を発生させ、この逆起電圧の発生パターン
を判定器27で判定して回転方向検査又はレアショート
検査を行うようにした。前記マグネット24は、モータ
29によって回転駆動されるカップ状回転部材23の下
端の内周面に取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型電子機器の
駆動源として用いられている小型スピンドルモータの検
査装置、特にその回転方向とレアショート検査を行う検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型スピンドルモータを工場から出荷す
る迄には、モータ定格に関する試験の他にも各種の検査
が行われている。これらの検査の中に回転方向検査とレ
アショート検査も含まれている。回転方向検査は、モー
タの回転方向が正逆転切替スイッチの指示と正しく対応
しているか否かを検査するものである。三相コイル、即
ちU相コイル、V相コイル及びW相コイルの3本の中の
2本が入れ替わった場合には、モータは正逆転切替スイ
ッチの指示とは逆の方向に回転することになる。このよ
うなモータは当然欠陥品であるから、出荷できない。三
相コイルの3本の中の2本が入れ替わるミスは、作業員
の不注意から生じるものである。直径が数cmのコアに極
細の銅線を巻回して完成させるモータコイル部品は、コ
イル作業とコネクタ端子へのハンダ付けに細心の注意を
払わなければならないために、このようなミスが発生す
ることがある。
【0003】図7の(A)は回転方向が正常な場合、
(B)はV相巻線とW相巻線が入れ替わった場合に各相
巻線に発生した逆起電圧の波形図である。
【0004】小型スピンドルモータでも、回転方向検査
は完成品のモータを実際に回転させて行うという検査方
法が従来から行われてきた。小型であるために目視検査
ができないからである。ところが、このような回転方向
検査で不良品が見つかった場合、小型スピンドルモータ
の完成品を全て廃却処理しなければならないという問題
があった。部品の組み付けにミクロンオーダーの正確さ
を要求される小型スピンドルモータでは、不良品のモー
タを分解して修理することは不可能だからである。
【0005】レアショート検査は、三相コイル、即ちU
相コイル、V相コイル及びW相コイルのいずれもショー
トしていないことを確認する検査である。モータコイル
の絶縁被覆が作業中に部分的に剥がれたり、巻回する前
に既に部分的に剥がれていたりすると、モータコイルは
レアショートを起こすことがある。レアショートのある
モータは当然に不良品であるので、レアショート検査も
出荷前に必ず行われている。
【0006】レアショートが発生すると、レアショート
を起こした巻線の逆起電圧が低下する。図8の(A)は
レアショートが発生していない場合、(B)はU相巻線
にレアショートが発生した場合に各層巻線に発生した逆
起電圧の波形図である。
【0007】従来から、レアショート検査はLCRメー
タを用いて行われている。即ち、モータの三相コイルの
コネクタにLCRメータを接続してU相コイル、V相コ
イル、W相コイルの夫々のLCR値を測定し、基準値と
比較することによってレアショートか否かを判断すると
いう検査が行われている。ところがコイルのL分、C
分、R分の中のR分が大きい場合には、LCRメータの
出力値は殆ど変化しない。つまり、LCRメータの出力
値はレアショートがあっても、それが無い場合と余り変
わらない。従って、LCRメータを用いた検査方法で
は、モータの良品、不良品の判定が適切に行われないと
いう問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする第1
の課題は、小型スピンドルモータの回転方向検査とレア
ショート検査のいずれにも適用できる検査装置を提供す
ることである。解決しようとする第2の課題は、小型ス
ピンドルモータの回転方向検査をモータの組付け前に行
えるようにした検査装置を提供することである。解決し
ようとする第3の課題は、小型スピンドルモータのレア
ショート検査の質を高めた検査装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、環状ステータコアに三相ステータコイルが巻回され
且つコイル端がコネクタにハンダ付けされたステータコ
イル部品を検査対象とし、且つ回転するマグネットによ
って三相ステータコイルに逆起電圧を発生させ、この逆
起電圧の発生パターンを判定して回転方向検査又はレア
ショート検査を行うようにした。
【0010】即ち、本発明に係る小型スピンドルモータ
の検査装置を、環状ステータコアに三相ステータコイル
が巻回され且つコイル端がコネクタにハンダ付けされた
ステータコイル部品を固定する検査用固定手段と、前記
三相ステータコイルに逆起電圧を発生させるマグネット
手段と、前記逆起電圧の発生パターンを判定して回転方
向の適正又はレアショートの有無を判定する判定器とで
構成した。
【0011】そして、前記マグネット手段を、前記ステ
ータコイル部品と同軸にして配置されたカップ状回転部
材と、このカップ状回転部材を駆動する駆動用モータ
と、前記カップ状回転部材の内周面に取付けられたマグ
ネットとで構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の小型スピンドルモータの
検査装置の実施形態において、検査対象はステータとロ
ータを組合わせる前のモータ半完成品である。このモー
タ半完成品は少なくともステータコイル部品10を含
む。ステータコイル部品10は、図2に示す如く、U相
コイル12(U)、V相コイル12(V)及びW相コイ
ル12(W)が、環状ステータコア11のU相突極11
(U)、V相突極12(V)及びW相突極11(W)に
夫々巻回されたものである。図1において、検査対象で
あるモータ半完成品は、ステータ部材13にステータコ
イル部品10が取付けられたものである。ステータ部材
13は、モータ基板や動圧軸受の構成部材等を含むもの
であるが、これらは本発明とは直接の関わりがないので
省略してある。
【0013】この検査対象のモータ半完成品は、夫々が
内部空間を有する検査用下側固定部材21と検査用上側
固定部材22によって挟持され、所定位置に固定され
る。検査用上側固定部材22の内部空間は上側が開放さ
れている。そして、この検査用上側固定部材22の内部
空間には、カップ状回転部材23が配置されている。カ
ップ状回転部材23は、支持板28に取付けられた駆動
モータ29の回転軸30に同軸にして固着されている。
【0014】カップ状回転部材23の下端の内周面に
は、ステータコアの突極に対向してマグネット24が固
着されている。マグネット24は、リング状永久磁石を
多極着磁して形成したもの、又はステータコアの突極と
特定の関係の数のセグメント磁石を接合して形成された
ものである。
【0015】判定器27には、一端にコネクタ25が接
続されたケーブル26の他端が接続されている。コネク
タ25は、ステータコイル12の端部が接続されている
モータのコネクタ14に接触し結合している。
【0016】上述の如く構成された本発明に係る検査装
置において、図1に示す如くステータコイル部品を含む
モータ半完成品が所定位置に固定され、駆動モータ29
が回転してカップ状回転部材23が回転すると、三相ス
テータコイル12には逆起電圧が発生する。この逆起電
圧の発生パターンは、モータが適正か否かによって異な
る。
【0017】以下、本発明による逆起電圧の発生パター
ンの判定について説明する。先ず回転方向検査である
が、回転方向検査に用いられる判定器の一実施形態は図
5に示す如く、増幅器41、42、43と、比較演算回
路44と、回転方向検査回路45とから構成されてい
る。図5の回転方向検査用の判定器27において、増幅
器41、42、43の入力端子には、ステータコイル1
2のU相コイル端とV相コイル端との間(U−V間)に
発生した逆起電圧eU−V、V相コイル端とW相コイル
端との間(V−W間)に発生した逆起電圧eV−W、W
相コイル端とU相コイル端との間(W−U間)に発生し
た逆起電圧eW−Uが、コネクタ14とコネクタ15、
及びケーブル26を介して夫々与えられる。
【0018】
【表1】
【0019】U−V間逆起電圧eU−V、V−W間逆起
電圧eV−W、及びW−U間逆起電圧eW−Uは、図3
に示す如き三相交流電圧である。図5の回転方向検査用
の判定器27は、図3の、、、、及びの時
点でサンプリングし、その時点でのU−V間逆起電圧e
U−V、V−W間逆起電圧eV−W、及びW−U間逆起
電圧eW−Uの極性を検出し、比較演算回路44で比較
演算を行う。比較演算の結果が表1の通りであれば、回
転方向検査回路45はモータは正しい回転方向で回転す
ると判定する。逆に、比較演算回路44が表1のパター
ン以外の比較演算結果を出力した場合には、回転方向検
査回路45はモータは正しい回転方向で回転しない、つ
まり不良品と判定する。
【0020】次にレアショート検査であるが、レアショ
ート検査に用いられる判定器の一実施形態は図6に示す
如く、ピークホールド回路31と、比較演算回路32
と、判定回路33とから構成されている。図6の回転方
向検査用の判定器27において、ピークホールド回路3
1の入力端子には、ステータコイル12のU−V間逆起
電圧eU−V、V−W間逆起電圧eV−W、及びW−U
間逆起電圧eW−Uが、コネクタ14とコネクタ15、
及びケーブル26を介して夫々与えられる。
【0021】U−V間逆起電圧eU−V、V−W間逆起
電圧eV−W、及びW−U間逆起電圧eW−Uは、図4
に示す如き三相交流電圧である。図6の回転方向検査用
の判定器27は、図6の、及びの時点でサンプリ
ングし、その時点でのU−V間逆起電圧eU−V、V−
W間逆起電圧eV−W、及びW−U間逆起電圧eW−
をピークホールド回路31に入力する。そして、比較演
算回路32はピークホールド回路31を経て入力された
サンプリング電圧の値を比較演算する。比較演算回路3
2は、時点での逆起電圧即ちU−V間逆起電圧e
U−Vのピーク値と、時点での逆起電圧即ちV−W間
逆起電圧eV−Wのピーク値と、時点での逆起電圧即
ちW−U間逆起電圧eW−Uのピーク値の最大値と最小
値の差を比較演算する。比較演算の結果、ピーク値の最
大値と最小値に差がある場合には、判定回路33はレア
ショートと判定する。なお、レアショートと判定するピ
ーク値の最大値と最小値の差は、基準となる逆起電圧e
の5〜10%である。
【0022】
【発明の効果】本発明により、小型スピンドルモータの
回転方向検査とレアショート検査のいずれにも適用でき
る検査装置が提供された。そして、小型スピンドルモー
タの回転方向検査も、レアショート検査もモータの組付
け前に行えるようにできた。更に、本発明により、小型
スピンドルモータのレアショート検査の質を高めること
ができた。このため、小型スピンドルモータの製造コス
トの低減も図られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の検査装置の断面図であ
る。
【図2】図1の主要部分の平面図である。
【図3】回転方向検査に利用される三相コイルの逆起電
圧の波形図である。
【図4】レアショート検査に利用される三相コイルの逆
起電圧の波形図である。
【図5】回転方向検査に用いられる判定器の一実施形態
のブロック回路図である。
【図6】レアショート検査に用いられる判定器の一実施
形態のブロック回路図である。
【図7】回転方向が正常の場合(A)と正常でない場合
(B)の三相コイルの逆起電圧の波形図である。
【図8】レアショートしていない場合(A)とレアショ
ートしている場合(B)の三相コイルの逆起電圧の波形
図である。
【符号の説明】
10 ステータコイル部品 11 ステータコア 11(U)、11(V)、11(W) ステータコアの
各層の突極 12 ステータコイル 12(U)、12(V)、12(W) 各層のステータ
コイル 13 ステータ部材 14 モータのコネクタ 21 検査用下側固定部材 22 検査用上側固定部材 23 カップ状回転部材 24 マグネット 25 コネクタ 26 ケーブル 27 判定器 28 カップ状回転部材 29 駆動用モータ 30 回転軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状ステータコアに三相ステータコイル
    が巻回され且つコイル端がコネクタにハンダ付けされた
    ステータコイル部品を固定する検査用固定手段と、前記
    三相ステータコイルに逆起電圧を発生させるマグネット
    手段と、前記逆起電圧の発生パターンを判定して回転方
    向の適正又はレアショートの有無を判定する判定器とか
    ら構成された小型スピンドルモータの検査装置。
  2. 【請求項2】 前記マグネット手段は、前記ステータコ
    イル部品と同軸にして配置されたカップ状回転部材と、
    このカップ状回転部材を駆動する駆動用モータと、前記
    カップ状回転部材の内周面に取付けられたマグネットと
    からなるものであることを特徴とする請求項1の小型ス
    ピンドルモータの検査装置。
JP2000104014A 2000-04-05 2000-04-05 小型スピンドルモータの検査装置 Pending JP2001289923A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000104014A JP2001289923A (ja) 2000-04-05 2000-04-05 小型スピンドルモータの検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000104014A JP2001289923A (ja) 2000-04-05 2000-04-05 小型スピンドルモータの検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001289923A true JP2001289923A (ja) 2001-10-19

Family

ID=18617634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000104014A Pending JP2001289923A (ja) 2000-04-05 2000-04-05 小型スピンドルモータの検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001289923A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100449323C (zh) * 2002-11-07 2009-01-07 通用电气公司 发电机励磁绕组的速度敏感绕组接地的检测方法
CN104535888A (zh) * 2015-01-04 2015-04-22 陕西航空电气有限责任公司 电机短路检测感应器及检测方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100449323C (zh) * 2002-11-07 2009-01-07 通用电气公司 发电机励磁绕组的速度敏感绕组接地的检测方法
CN104535888A (zh) * 2015-01-04 2015-04-22 陕西航空电气有限责任公司 电机短路检测感应器及检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103926508A (zh) 一种用于电机定子绕组的检测系统及方法
Çira et al. Analysis of stator inter-turn short-circuit fault signatures for inverter-fed permanent magnet synchronous motors
KR101151244B1 (ko) 유도 전동기 공극 편심 진단 방법, 장치, 및 상기 방법을 실행시키기 위한 컴퓨터 프로그램을 기록한 매체
KR101338438B1 (ko) 친환경 차량의 레졸버 오결선 검출장치 및 방법
JP2001289923A (ja) 小型スピンドルモータの検査装置
KR101272949B1 (ko) 친환경 차량의 레졸버 오결선 검출장치 및 방법
JP2008267929A (ja) モータの短絡検査方法
JP2010261914A (ja) 電機子検査方法及び検査装置
JP4561019B2 (ja) 巻線異常検査方法
CN213240435U (zh) 一种三相异步电动机转向预判电路及装置
CN206331082U (zh) 一种外转子直流无刷电机电路板测板治具
JPH05196702A (ja) 回転電機の検査方法及びその検査装置
JP2001289922A (ja) 小型スピンドルモータの結線検査装置
JP2005214717A (ja) 多相電動機ステータの不良検査方法
JP2000341985A (ja) 故障診断機能を備えたモータ制御装置
US20050140318A1 (en) Method for measuring the electromotive force constant of motors
JP2001327185A (ja) Dcブラシレスモータの初期位置検出方法および検出装置
KR100233031B1 (ko) 모타 검사 장치
CN101189789B (zh) 电动机驱动装置及电子设备
JP2010014534A (ja) コギングトルクの測定方法及びコギングトルク測定装置
JPH07318620A (ja) モータの拘束・無負荷試験装置
JP2005214715A (ja) 回転電機の検査装置および検査方法
JP3286864B2 (ja) 電動機結線検査装置
KR100213728B1 (ko) 스테이터의 역회전 검사 장치
JPH0534401A (ja) モータコイル結線検査装置