JP2001289671A - 多回転式絶対値エンコーダおよび多回転式絶対値エンコーダの多回転検出方法 - Google Patents

多回転式絶対値エンコーダおよび多回転式絶対値エンコーダの多回転検出方法

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JP2001289671A JP2000106496A JP2000106496A JP2001289671A JP 2001289671 A JP2001289671 A JP 2001289671A JP 2000106496 A JP2000106496 A JP 2000106496A JP 2000106496 A JP2000106496 A JP 2000106496A JP 2001289671 A JP2001289671 A JP 2001289671A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部バッテリを用いずに、電源停止時の多回
転量を検出することができる多回転式絶対値エンコーダ
と多回転検出方法を提供する。 【解決手段】 第1の絶対値エンコーダ1と、第2の絶
対値エンコーダ2と、第2の絶対値エンコーダ2の回転
軸20に連結された第2の歯車4と、第2の歯車4に結
合した第1の歯車3と、第1の絶対値エンコーダ1の出
力信号と第2の絶対値エンコーダ2の出力信号から多回
転絶対角度信号を検出する信号処理回路とを備えた多回
転式絶対値エンコーダにおいて、第1の絶対値エンコー
ダ1の回転軸10と第1の歯車3とが、連結状態にも非
連結状態にもなるように、第1の絶対値エンコーダ1の
回転軸10もしくは第1の歯車3に可動機構を取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ロボットや工作機
などに使用するサーボモータの多回転量を絶対角度で検
出する検出装置に関するものであり、特に外部電源が不
要なバッテリレス形多回転式絶対値エンコーダ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の多回転式絶対値エンコーダとし
て、絶対値角度を積算し多回転量を計算するものがあっ
た。この多回転式絶対値エンコーダは、1回転以内の絶
対値角度を検出する単体の絶対値エンコーダで構成さ
れ、主電源が供給されている間に積算された絶対値角度
から多回転量を計算し、その多回転量を電源供給不要な
フラッシュメモリなどの記憶装置に記録することで、電
源停止時も多回転量を保持することができた。しかし、
主電源停止時に外力により回転した回転量を検出するに
は、絶対値エンコーダに外部バッテリ(電池電源)から
電源を供給しなければならなかった。そこで、従来ロボ
ットや工作機などに使用するサーボモータには、外部バ
ッテリが不要なバッテリレスの多回転式絶対値エンコー
ダとして、第1の絶対値エンコーダと第2の絶対値エン
コーダとを機械式ギアで結合することにより、1回転以
内の絶対値角度を第1の絶対値エンコーダで検出し、多
回転量を第2の絶対値エンコーダで検出し、2つの絶対
値エンコーダから検出した絶対値角度と多回転量とを信
号処理回路で合成して多回転絶対角度信号を検出する多
回転式絶対値エンコーダを用いていた。また、このよう
な機械式ギアの代わりに磁気式ギアを用いた多回転式絶
対値エンコーダ(例えば特開平10−185623号公
報)もあった。図9に、この磁気式ギアを用いた多回転
式絶対値エンコーダの概略構成図を示す。図9におい
て、1は1回転以内の絶対値角度を検出する第1の絶対
値エンコーダ、2は多回転量を検出する第2の絶対値エ
ンコーダ、301は第1の絶対値エンコーダの回転軸1
0に設けた磁性体の表面にN極、S極を螺旋状に着磁し
てなる磁気ウォーム、401は第2の絶対値エンコーダ
の回転軸20に設けた磁気ウォームホイールである。磁
気式第1の歯車301と磁気式第2の歯車401は、空
隙を介して磁気的に高い歯数比で結合しており、第1の
絶対値エンコーダの回転軸10が1回転すると第2の絶
対値エンコーダの回転軸20は従動的にー定角度だけ回
転する。第1の絶対値エンコーダと第2の絶対値エンコ
ーダには、回転角度を機械的に記録できるものを用いて
いるため、電源が供給されていない状態で回転軸10お
よび回転軸20が回転しても、電源供給後に第1の絶対
値エンコーダの回転角度から絶対値角度を検出するとと
もに、第2の絶対値エンコーダの回転角度から多回転量
を検出し、信号処理回路で合成することにより多回転絶
対角度信号を検出できる。そのため、多回転量の保持用
の外部バッテリ(電池電源)が不要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、次のような問題があった。 (1) 単体の絶対値エンコーダを用いた従来の多回転式絶
対値エンコーダにおいては、電源停止時の多回転量を検
出するのに、外部バッテリが必要である。そのため、消
耗品である外部バッテリを用いることにより、多回転式
絶対値エンコーダの信頼性が低下するとともに、外部バ
ッテリを定期的に交換しなければならず面倒である。 (2) バッテリレスにするために複数の絶対値エンコーダ
を組み合わせた従来の多回転式絶対値エンコーダにおい
ては、常に機械式ギアまたは磁気式ギアが結合した状態
であるため、第1の絶対値エンコーダの回転軸を回転さ
せると第2の絶対値エンコーダの回転軸も回転する。そ
のため、従来の多回転式絶対値エンコーダをサーボモー
タに組み込んだ場合、第1のエンコーダと第2のエンコ
ーダのイナーシャが加わるので、サーボモータのイナー
シャが大きくなり、サーボモータの応答性が低下する。 (3) 機械式ギアまたは磁気式ギアのガタによりサーボモ
ータの位置精度が悪くなる。 (4) 機械式ギアを用いたものは、ギア音が大きく、ま
た、機械的な結合によりギアが摩耗して多回転式絶対値
エンコーダの寿命が短くなる。本発明は、このような問
題を解消するためになされたもので、外部バッテリを用
いずに、電源停止時の多回転量を検出することができる
多回転式絶対値エンコーダおよび多回転式絶対値エンコ
ーダの多回転検出方法を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、第1の絶対値エンコーダと、第2の絶対
値エンコーダと、前記第2の絶対値エンコーダの回転軸
に連結された第2の歯車と、前記第2の歯車に結合した
第1の歯車と、前記第1の絶対値エンコーダの出力信号
と前記第2の絶対値エンコーダの出力信号から多回転絶
対角度信号を検出する信号処理回路とを備えた多回転式
絶対値エンコーダにおいて、前記第1の絶対値エンコー
ダの回転軸と前記第1の歯車とが、連結状態にも非連結
状態にもなるように、前記第1の絶対値エンコーダの回
転軸もしくは前記第1の歯車に可動機構を取り付けたも
のである。また、多回転式絶対値エンコーダの多回転量
検出方法として、前記第1の絶対値エンコーダの前記回
転軸と前記第1の歯車とが、非連結状態にある時は、前
記第1の絶対値エンコーダの絶対値角度を前記信号処理
回路で積算することにより被測定回転軸の多回転量を検
出し、前記第1の絶対値エンコーダの前記回転軸と前記
第1の歯車とが連結状態にある時は、前記第2の絶対値
エンコーダの絶対値回転角度により被測定回転軸の多回
転量を検出するものである。上記手段により、 (1) 外部バッテリを用いずに、電源停止時の被測定回転
軸の多回転量を検出することができる。そのため消耗品
である外部バッテリを用いないため多回転式絶対値エン
コーダの信頼性が向上する。外部バッテリを定期的に交
換する手間も省ける。 (2) 本発明の多回転式絶対値エンコーグをサーボモータ
に取り付けた場合、モータ運転時には第1の絶対値エン
コーダのみがモータに連結しているため、第2のエンコ
ーダのイナーシャはサーボモータに影響せず、サーボモ
ータの応答性が向上する。 (3) モータ運転時には第1の歯車と第2の歯車からなる
ギア部は停止しているため、ギア部によるガタがサーボ
モータの位置精度に影響することはない。 (4) 第1の絶対値エンコーダの回転軸が高速で回転する
モータ運転時には、ギア部は停止しているため、ギア音
は発生しないし、ギア摩耗も生じない。モー夕停止時に
はギア部が作動するが、第1の絶対値エンコーダの回転
軸は低速でしか回転しないので、ギア音は小さくギア摩
耗も少ない。そのため、ギア音の問題や、ギアが摩耗に
よる寿命の問題が生じない。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例を示す
多回転式絶対値エンコーダの概略構成図である。この図
1は、モータ100に接続した例を示している。図にお
いて、1はモータシャフトなどの被測定回転軸101の
1回転以内の絶対値角度を検出する第1の絶対値エンコ
ーダ、2は被測定回転軸101の多回転量を検出する第
2の絶対値エンコーダ、3は中空回転軸30上に形成さ
れた第1の歯車で、機械式のウォームを用いている。4
は第2の絶対値エンコーダ2の回転軸20に連結した第
2の歯車で、機械式のウォームホイールを用いている。
可動機構としては、第1の歯車3の可動軸31を軸方向
に移動可能な構造にし、この可動軸31に2方向の力が
加わるような手段を設ければよい。軸方向に移動可能な
第1の歯車3の構造のー例としては、中空回転軸30の
構造、つまり、第1の歯車3を中空構造にし、その中に
可動軸31を挿入するようにすればよい。第1の歯車3
の中空回転軸30と可動軸31は、回転方向には従動す
る必要があるため、図2に示すように、中空回転軸30
の穴および可動軸31の断面を多角形にしたり、図3に
示すように、中空回転軸30にレール溝33aを設ける
とともに、可動軸31にレール33bを設けるようにし
てもよい。また、第1の絶対値エンコーダ1の回転軸1
0と、第1の歯車3の可動軸31との軸心を合わせるた
めに、図4のように第1の絶対値エンコーダ1の回転軸
10からの延長軸11が、第1の歯車3の可動軸31を
貫くようにしてもよい。第1の実施例では、図4に示す
可動機構を用いている。32は第1の絶対値エンコーダ
1と反対側の可動軸31に設けられた磁性体で、6は磁
性体32の近傍の電磁力発生手段として用いたソレノイ
ドコイルである。7は中空回転軸30と可動軸31と間
に接続した弾性体であり、スプリング状のバネを用いて
いる。5は信号処理回路であり、第1の絶対値エンコー
ダ1および第2の絶対値エンコーダ2の出力信号を処理
するとともに、ソレノイドコイル6への通電を制御す
る。なお、信号処理回路5は、バックアップ電源が不要
な図示しないフラッシュメモリを内蔵している。本発明
は、複数の絶対値エンコーダ1、2を組み合わせ、被測
定回転軸101の多回転量および絶対値角度を測定する
多回転式絶対値エンコーダであり、第1の絶対値エンコ
ーダ1を被測定回転軸101に連結し、第2の絶対値エ
ンコーダ2に第2の歯車4を連結し、前記第2の歯車4
には第1の歯車3を結合し、第1の絶対値エンコーダ1
の回転軸10と第1の歯車3とが連結状態にも非連結状
態にもなるような可動機構を第1の絶対値エンコーダ1
の回転軸10もしくは第1の歯車3に取り付けたもので
ある。第1の絶対値エンコーダ1は、被測定回転軸10
1の1回転以内の絶対値角度を検出する絶対値エンコー
ダであり、1回転以内の回転量の情報は機械的に保持す
るので、バッテリが必要ない。第2の絶対値エンコーダ
2は、被測定回転軸101の多回転量を検出するためで
あるが、構成は第1の絶対値エンコーダ1と同じで、回
転軸20の1回転以内の絶対値角度を検出する絶対値エ
ンコーダであり、バッテリレスで1回転以内の回転量情
報を機械的に保持できる。第1の歯車3と第2の歯車4
の歯数比を1:Nとすると、第1の絶対値エンコーダ1
の回転軸10と第1の歯車3とが連結状態にあるとき、
第1の絶対値エンコーダ1が1回転すれば第2の絶対値
エンコーダ2は360/N度回転する。そこで、第2の
絶対値エンコーダ2で、できるだけ多くの第1の絶対値
エンコーダ1の回転量を検出するためには、歯数比1:
Nをできるだけ大きくとる必要がある。そのためには、
第1の歯車3と第2の歯車4を歯数比の大きな平歯車で
形成してもかまわないが、好ましくは第1の歯車3をウ
ォームに、第2の歯車4をウォームホイールにしたウォ
ームギアを用いるとよい。第1の実施例において、第1
の歯車3と、第2の歯車4は、1:100の歯車比で形
成している。また、図示はしていないが、第1の歯車3
と第2の歯車4は、空隙を介して磁気的に結合した磁気
式の歯車であってもかまわない。その場合の組み合わせ
のー例としては、磁気式ウォームと磁気式ウォームホイ
ールがある。また、第1の歯車3の可動軸31を移動さ
せる力の発生手段としては、ソレノイドコイル6などの
ような電気的に動作する電磁力発生手段と、第1の絶対
値エンコーダ1に電源が供給されない状態でも力が生じ
るような弾性体7による弾性力や永久磁石による磁気力
を用いればよい。電磁力発生手段のー例として、図1の
ようにソレノイドコイル6を第1の歯車3の可動軸31
の延長方向に設ければよく、ソレノイドコイル6を流れ
る電流を制御することにより電磁力の発生をオン・オフ
できる。この電磁力により、第1の歯車3の可動軸31
が移動するように、第1の歯車3の可動軸31の少なく
ともー部に磁性体33を設ける。弾性体7としては、ス
プリング状のバネおよび板バネのように弾力性のある機
械部品や、天然ゴムおよび合成ゴムその他合成樹脂等の
弾力性のある素材を用いたものでもかまわないが、図1
ではスプリング状のバネを弾性体7として用いている。
この弾性体7の一方端を軸方向に移動可能な第1の歯車
3の可動軸31に固定し、他方端を軸方向に移動しない
もの、例えば第1の歯車3の中空構造物31に固定す
る。図1に示すように、ソレノイドコイル6とバネから
なる弾性体7とを組み合わた構成で、弾性体7の弾性力
より大きな電磁吸引力を発生するようにソレノイドコイ
ル6に電流を流すと、第1歯車3の可動軸31が第1の
絶対値エンコーダ1の回転軸10から離れ、第1の絶対
値エンコーダ1の回転軸10と第1の歯車3とが非連結
状態になる。ソレノイドコイル6への通電を停止する
と、図5に示すように、弾性体7の弾性力のみが第1歯
車3の可動軸31に働き、この弾性力により第1歯車3
の可動軸31が第1の絶対値エンコーダ1の回転軸10
に押しつけられ、第1の絶対値エンコーダ1の回転軸1
0と第1の歯車3とが連結状態になる。以下、被測定回
転軸101の多回転量の検出方法を説明する。 (1) 信号処理回路5に電源が供給されているときには、
第1の絶対値エンコーダ1の絶対値角度を信号処理回路
5内の積算回路で積算することにより被測定回転軸10
1の多回転量を検出する。第1の歯車3、第2の歯車4
および第2の絶対値エンコーダ2によるイナーシャの増
加や機械的ガタ等の影響をさけるために、ソレノイドコ
イル6に電流を流して、可動軸31をソレノイドコイル
6側に吸引し、第1の絶対値エンコーダ1の回転軸10
と第1の歯車3と非連結状態にする。第1の絶対値エン
コーダ1の絶対値角度から被測定回転軸101の絶対角
度を検出し、さらに第1の絶対値エンコーダ1の絶対角
度を積算することにより、被測定回転軸101の多回転
量を検出することができる。また、検出した多回転量
は、電源停止時に備え、逐次若しくは電源停止直前に、
不揮発性メモリに書き込む。不揮発性メモリとしては、
EEPROM、磁気バブルメモリやハードディスク、フ
ロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気記録装置やM
O、DVD−RAM等の光記録装置などがあるが、好ま
しくはフラッシュメモリを用いるとよい。 (2) 信号処理回路への電源供給が停止したときには、ソ
レノイドコイル6への電流も停止し、可動軸31への磁
気吸引力が消滅する。弾性体7による弾性力のために、
可動軸31は第1の絶対値エンコーダの回転軸10へ押
しつけられ、第1の絶対値エンコーダ1の回転軸10と
第1の歯車3とを連結状態にする。外力により被測定回
転軸が多回転すると、その多回転量は、被測定回転軸の
多回転量→第1の絶対値エンコーダ1→第1の歯車3→
(減速)→第2の歯車4→第2の絶対値エンコーダ2の
絶対値角度として機械的に記録される。 (3) 信号処理回路5への電源が再び供給された直後は、
信号処理回路5の電源供給停止時に第2の絶対値エンコ
ーダ2の絶対値回転角度として機械的に記録した被測定
回転軸の多回転量を電気的に検出し、電源停止前に不揮
発性メモリに記録した多回転量と合成し、絶対的な多回
転量を求める。と同時に、ソレノイドコイル6へ電流を
流し、第1の絶対値エンコーダ1の回転軸と第1の歯車
とが再び非連結状態になるように可動機構を動作させ
る。なお、第2の絶対値エンコーダ2の絶対値回転角度
を検出後は、節電のために第2の絶対値エンコーダ2へ
の電源供給は停止してもかまわない。
【0006】[第2の実施例]本発明の第2の実施例を
図を用いて詳細に説明する。図6は、本発明の第2の実
施例を示した多回転式絶対値エンコーダの概略構成図で
ある。第1の実施例との違いは、第1の歯車3の回転軸
端に永久磁石35を形成し、第1の絶対値エンコーダの
回転軸10は磁性体で構成した点である。そのため、モ
ータの停止時つまり信号処理回路5の電源供給が停止し
たときには、ばね7aによる弾性力だけでなく磁気的な
力も加わり、回転軸30と第1の絶対値エンコーダの回
転軸10とはより強力な連結状態になる。
【0007】[第3の実施例]本発明の第3の実施例を
図を用いて詳細に説明する。図7、8は、本発明の第3
の実施例を示した多回転式絶対値エンコーダの概略構成
図である。第2の実施例との違いは、中空回転軸30と
可動軸31間のスプリング状のバネ7aを取り除いた点
である。モータの運転時つまり信号処理回路5に電源が
供給されていときは、ソレノイドコイル6aに流す電流
を適当に選ぶことにより、可動軸31と第1の絶対値エ
ンコーダの回転軸10とを非連結状態し、モータの停止
時つまり信号処理回路5の電源供給が停止したときは、
永久磁石35の磁気的な力により回転軸30と第1の絶
対値エンコーダの回転軸10とを連結状態にすることが
できる。上記本発明の各実施例では、第1および第2の
歯車にギアを用いているが、第1の絶対値エンコーダの
回転軸が高速で回転するモータ運転時には、ギア部は停
止しているため、ギア音は発生しないし、ギア摩耗も生
じない。また、モータ停止時にはギア部が作動するが、
第1の絶対値エンコーダの回転軸は低速でしか回転しな
いので、ギア音は小さくギア摩耗も少ない。そのため、
ギア音の問題や、ギアの摩耗による寿命の問題は、生じ
ない。なお、本発明においては、第2の絶対値エンコー
ダ2と第2の歯車4は、1組とは限らず、歯車比の異な
る複数組設けるようにしてもよい。複数組の第2の絶対
値エンコーダを用いることにより、各第2の絶対値エン
コーダの回転角度の相対関係からより多回転の回転量の
検出が可能となる。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果がある。 (1) 外部バッテリを用いずに、電源停止時の多回転量を
検出することができる。そのため消耗品である外部バッ
テリを用いないため多回転式絶対値エンコーダの信頼性
が向上する。外部バッテリを定期的に交換する手間も省
ける。 (2) 本発明の多回転式絶対値エンコーダをサーボモータ
に取り付けた場合、上記手段により、 モータ運転時には第1の絶対値エンコーダのみがモー
タに連結しているため、第2のエンコーダの重さはサー
ボモータのイナーシャに影響せず、サーボモータの応答
性が向上する。 モータ運転時には第1の歯車と第2の歯車からなるギ
ア部は停止しているため、ギア部によるガタがサーボモ
ータの位置精度に影響することはない。 第1の絶対値エンコーダの回転軸が高速で回転するモ
ータ運転時には、ギア部は停止しているため、ギア音は
発生しないし、ギア摩耗も生じない。モータ停止時には
ギア部が作動するが、第1の絶対値エンコーダの回転軸
は低速でしか回転しないので、ギア音は小さくギア摩耗
も少ない。そのため、ギア音の問題や、ギアが摩耗によ
る寿命の問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】モータ運転時の本発明の第1の実施例を示す多
回転式絶対値エンコーダの概略構成図である。
【図2】第1の歯車の第1の例である。
【図3】第1の歯車の第2の例である。
【図4】第1の歯車の第3の例である。
【図5】モータ停止時の本発明の第1の実施例を示す多
回転式絶対値エンコーダの概略構成図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す多回転式絶対値エ
ンコーダの概略構図である。
【図7】モータ運転時の本発明の第3の実施例を示す多
回転式絶対値エンコーダの概略構成図である。
【図8】モータ停止時の本発明の第3の実施例を示す多
回転式絶対値エコーダの概略構成図である。
【図9】従来の多回転式絶対値エンコーダの概略構成図
である。
【符号の説明】
1 第1の絶対値エンコーダ、 10 第1の絶対値エンコーダの回転軸、 11 延長軸、 2 第2の絶対値エンコーダ、 20 第2の絶対値エンコーダの回転軸、 3 第1の歯車、 30 可動軸、 31 中空構造部、 32 磁性体、 33a レール溝、 33b レール、 34 永久磁石、 4 第2の歯車、 6 ソレノイドコイル、 7 弾性体、 100 モータ、 101 被測定回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01B 7/30 G01B 7/30 A B G01D 5/12 G01D 5/12 L A H02K 49/10 H02K 49/10 A Fターム(参考) 2F063 AA35 BA30 BD16 CA14 CA30 CA40 EA03 LA15 LA29 MA07 ZA04 ZA06 ZA07 2F077 AA24 AA36 AA42 AA49 CC02 DD05 NN02 QQ15 QQ17 VV29 VV35 3J009 DA14 DA16 DA20 EA06 EA19 EA23 EB07 EB17 EC04 FA25 FA26 3J030 BA03 BC02 5H649 BB02 GG08 GG19 HH08 HH18 JK03 JK04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶対値エンコーダと、第2の絶対
    値エンコーダと、前記第2の絶対値エンコーダの回転軸
    に連結された第2の歯車と、前記第2の歯車に結合した
    第1の歯車と、前記第1の絶対値エンコーダの出力信号
    と前記第2の絶対値エンコーダの出力信号から多回転絶
    対角度信号を検出する信号処理回路とを備えた多回転式
    絶対値エンコーダにおいて、 前記第1の絶対値エンコーダの回転軸と前記第1の歯車
    とが、連結状態にも非連結状態にもなるように、前記第
    1の絶対値エンコーダの前記回転軸もしくは前記第1の
    歯車に可動機構を取り付けたことを特徴とする多回転式
    絶対値エンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記第1の歯車と前記第2の歯車が磁気
    式歯車であり、前記第1の歯車と前記第2の歯車は空隙
    を介して磁気的に結合していることを特徴とする請求項
    1記載の多回転式絶対値エンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記第1の歯車はウォームであり、前記
    第2の歯車はウォームホイールであることを特徴とする
    請求項1記載の多回転式絶対値エンコーダ。
  4. 【請求項4】 前記第1の歯車は磁気式ウォームであ
    り、前記第2の歯車は磁気式ウォームホイールであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の多回転式絶対値
    エンコーダ。
  5. 【請求項5】 前記可動機構が、前記第1の歯車の軸方
    向に移動可能な回転軸と、前記第1の歯車の近傍に設け
    られた電磁力発生手段と、前記第1の歯車の前記回転軸
    に取り付けた弾性体とからなることを特徴とする請求項
    1から4までのいずれかの項に記載の多回転式絶対値エ
    ンコーダ。
  6. 【請求項6】 前記可動機構が、前記第1の歯車の軸方
    向に移動可能な回転軸と、前記第1の歯車の前記回転軸
    と前記第1の絶対値エンコーダの前記回転軸の両方若し
    くはどちらかー方に取り付けた永久磁石と、前記第1の
    歯車の近傍に設けられた電磁力発生手段とからなること
    を特徴とする請求項1から4までのいずれかの項に記載
    の多回転式絶対値エンコーダ。
  7. 【請求項7】 前記可動機構が、前記第1の歯車の軸方
    向に移動可能な回転軸と、前記第1の歯車の前記回転軸
    と前記第1の絶対値エンコーダの前記回転軸の両方若し
    くはどちらかー方に取り付けた永久磁石と、前記第1の
    歯車の近傍に設けられた電磁力発生手段と、前記第1の
    歯車の前記回転軸に取り付けた弾性体とからなることを
    特徴とする請求項1から4までのいずれかの項に記載の
    多回転式絶対値エンコーダ。
  8. 【請求項8】 第1の絶対値エンコーダと、第2の絶対
    値エンコーダと、前記第2の絶対値エンコーダの回転軸
    に連結された第2の歯車と、前記第2の歯車に結合した
    第1の歯車と、前記第1の絶対値エンコーダの出力信号
    と前記第2の絶対値エンコーダの出力信号から多回転絶
    対角度信号を検出する信号処理回路とを備えるととも
    に、前記第1の絶対値エンコーダの回転軸と前記第1の
    歯車とが、連結状態にも非連結状態にもなるように、前
    記第1の絶対値エンコーダの前記回転軸もしくは前記第
    1の歯車に可動機構を取り付け、前記第1の絶対値エン
    コーダの前記回転軸と前記第1の歯車とが、非連結状態
    にある時は、前記第1の絶対値エンコーダの絶対値角度
    を前記信号処理回路で積算することにより被測定回転軸
    の多回転量を検出し、 前記第1の絶対値エンコーダの前記回転軸と前記第1の
    歯車とが連結状態にある時は、前記第2の絶対値エンコ
    ーダの絶対値回転角度により前記被測定回転軸の多回転
    量を検出することを特徴とする多回転式絶対値エンコー
    ダの多回転検出方法。
  9. 【請求項9】 第1の絶対値エンコーダと、第2の絶対
    値エンコーダと、前記第2の絶対値エンコーダの回転軸
    に連結された第2の歯車と、前記第2の歯車に結合した
    第1の歯車と、前記第1の絶対値エンコーダの出力信号
    と前記第2の絶対値エンコーダの出力信号から多回転絶
    対角度信号を検出する信号処理回路とを備えるととも
    に、前記第1の絶対値エンコーダの回転軸と前記第1の
    歯車とが、連結状態にも非連結状態にもなるように、前
    記第1の絶対値エンコーダの前記回転軸もしくは前記第
    1の歯車に可動機構を取り付け、前記第1の絶対値エン
    コーダへ電源が供給されているときには、前記第1の絶
    対値エンコーダの前記回転軸と前記第1の歯車とが非連
    結状態になるように前記可動機構を動作させ、前記第1
    の絶対値エンコーダの絶対値角度を前記信号処理回路で
    積算することにより被測定回転軸の多回転量を検出し、 前記信号処理回路への電源供給が停止したときには、前
    記第1の絶対値エンコーダの前記回転軸と前記第1の歯
    車とが連結状態になるように前記可動機構を動作させ、
    前記被測定回転軸の多回転量を前記第2の絶対値エンコ
    ーダの絶対値回転角度として機械的に記録し、 前記信号処理回路への電源が再び供給された直後に、前
    記第2の絶対値エンコーダの絶対値回転角度を電気的に
    検出処理し、電源供給停止間の前記被測定回転軸の多回
    転量を求め、 その後、前記第1の絶対値エンコーダの前記回転軸と前
    記第1の歯車とが非連結状態になるように前記可動機構
    を動作させることを特徴とする多回転式絶対値エンコー
    ダの多回転検出方法。
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