JP2001289322A - 管体の連結構造 - Google Patents

管体の連結構造

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JP2001289322A
JP2001289322A JP2000101039A JP2000101039A JP2001289322A JP 2001289322 A JP2001289322 A JP 2001289322A JP 2000101039 A JP2000101039 A JP 2000101039A JP 2000101039 A JP2000101039 A JP 2000101039A JP 2001289322 A JP2001289322 A JP 2001289322A
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JP2000101039A
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Tadashi Hattori
服部  正
Kosei Hattori
孝正 服部
Yasuhiro Yamamoto
泰弘 山本
Kiyotaka Atsuji
清高 阿辻
Yutaka Taneda
裕 種田
Takafumi Hanai
孝文 花井
Makoto Yakeyama
誠 焼山
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Obayashi Corp
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BANTEKKU KK
Obayashi Corp
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  • Joints Allowing Movement (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管体連結状態における管体の伸びの吸収が容
易で、しかも、継ぎ目における圧力損失も小さい管体の
連結構造を提供することを課題とする。 【解決手段】 筒状のシール部材は、継ぎ目に外嵌装着
されて継ぎ目を内周面でシールする。管継手は、シール
部材を全周に亘って覆って該シール部材の内周面を両管
体の端部外周面に押し付けると共に、内周面に形成され
た一対の環状突起が、シール部材の軸方向両側の位置に
おいて各管体の環状溝に各々はまり込んで管体の抜けを
防止する。環状溝が環状突起よりも幅広に形成されて軸
方向に所定量スライド可能に構成され、各管体の端部
は、開口側に向かって肉厚が薄くなるように内周側がテ
ーパ状に面取りされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端部外周面に環状
溝が形成された管体を使用する管体の連結構造に関し、
特に埋設管の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管体を連結する手法としては、端
部にフランジ部を突設した管体を使用し、フランジ部同
士をボルトで軸方向に締結することによって両管体を連
結する手法の他、図7に示すような連結構造も採用され
ていた。
【0003】かかる管体の連結構造は、端部外周面51
に環状溝52が形成された両管体50,50を使用し、
両管体50,50の継ぎ目Pに断面視略門状のシール部
材54を被せ、該環状のシール部材54の外側を覆うよ
うに断面視略門状の筒状の管継手53を装着することに
より、管継手53の内周面の環状突起58が各環状溝5
2に各々はまり込んで管体50の抜けが防止される構成
である。また、該構造では、断面視略門状のシール部材
54が継ぎ目Pから流体の圧力を受けることでシール性
を確保する、いわゆる自閉式のシール構造が採用されて
いる。
【0004】尚、管継手53は、図8の如く、半割り状
に分割された二つの円弧状部材55,55から構成され
ており、該円弧状部材55の周方向の両端部にはフラン
ジ部55aが形成され、継ぎ目Pへの装着時において、
フランジ部55a同士をボルト56とナット57で軸方
向と直交する方向に締結することにより筒状に形成され
る構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、該構造は、
管体連結状態において管体50が軸方向にスライドする
ことができない構成である。従って、管体50が軸方向
に伸長しようとしてもその伸び分を吸収することができ
ず、特に、埋設用の管体の連結構造としては不向きであ
る。なぜなら、地震等で地盤が隆起、沈下することを考
慮して、管体50の全長の略1%のスライド量が要求さ
れるためである。
【0006】そこで、環状溝52の溝幅を拡げて管体5
0がスライドできるようにする構成も考えられるが、シ
ール部材54が断面視略門状で継ぎ目Pからの流体圧力
でシール性を確保する構成なるため、継ぎ目Pが広がる
程、継ぎ目Pにおける圧力損失が大きくなる。しかも、
管体50の端部に流体があたって損失となる分も継ぎ目
Pが広がると大きくなり無視できない。
【0007】何れにしても、従来の管体の連結構造にお
いては、連結状態からの管体50の伸びを吸収すること
が困難であるうえに、継ぎ目Pにおける圧力損失も大き
いという問題があった。
【0008】それゆえに本発明は、上記従来の問題点に
鑑みてなされたもので、管体連結状態における管体の伸
びの吸収が容易で、しかも、継ぎ目における圧力損失も
小さい管体の連結構造を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、本発明に係る管体の連結
構造は、端部外周面に環状溝を有する一対の管体と、管
体連結状態において、両管体の開口端面同士が向かい合
う継ぎ目に外嵌装着されて継ぎ目を内周面でシールする
筒状のシール部材と、管体連結状態において、シール部
材を全周に亘って覆って該シール部材の内周面を両管体
の端部外周面に押し付けると共に、内周面に形成された
一対の環状突起が、シール部材の軸方向両側の位置にお
いて各管体の環状溝に各々はまり込んで管体の抜けを防
止するよう構成された管継手とを備え、少なくとも一方
の管体は、環状溝が環状突起よりも幅広に形成されて管
体連結状態において軸方向に所定量スライド可能に構成
され、シール部材は、両管体が最も離反した状態におい
ても継ぎ目を覆うことができる幅を有しており、各管体
の端部は、開口側に向かって肉厚が薄くなるように内周
側がテーパ状に面取りされていることを特徴とする。
【0010】該構造では、シール部材が筒状でその内周
面で継ぎ目をシールする構成であると共に、管継手の装
着によってシール部材の内周面が管体の端部外周面に押
し付けられるので、継ぎ目から管体の端部外周面に沿っ
て流体が漏洩することが防止される。
【0011】一方、環状溝を環状突起よりも幅広に形成
することで管体を軸方向に所定量スライドさせることが
可能になり、シール部材が筒状でその内周面で継ぎ目を
シールする構成であるので、管体がスライドして継ぎ目
が広がっても、継ぎ目においては管体の肉厚分の段差が
発生するのみであり、圧力損失の増加が抑制される。
【0012】しかも、管体の端部の内周側がテーパ状に
面取りされて、この肉厚分の段差も面取りによって小さ
くされているので、この端部に流体があたって圧力が損
失される分も抑制される。
【0013】また、シール部材の内周面のうち、両管体
が最も離反した状態においても両管体の端部外周面に当
接する各領域には、先端が内側を向いた内向き環状壁が
各々突設されていることが好ましい。
【0014】内向き環状壁は、管体へのシール部材の外
嵌装着によって変形する共に、その後の管継手による端
部外周面への押し付けによって端部外周面に沿って確実
に変形する。従って、内向き環状壁を設けない場合に比
して、シール部材の内周面と管体の端部外周面との密着
性が高まり、端部外周面の僅かな変形やキズ等に影響を
受けにくくなってシール性が向上する。また、先端が内
側を向いているのでより一層確実に継ぎ目からの流体の
漏洩を阻止することができる。
【0015】しかも、管体が最も離反した状態において
もこの内向き環状壁が端部外周面に当接しているので、
管体のスライドの有無によらず流体の漏洩を確実に阻止
することができる。
【0016】また、内向き環状壁の外側には、先端が外
側を向いた外向き環状壁が更に突設されていることが好
ましい。この場合、両環状壁によってより一層確実に流
体の漏洩を阻止できるうえに、外向き環状壁によって外
部から管体内への水等の侵入をも阻止することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る管体の連結構
造の一実施形態について、端部外周面4に環状溝5を有
する一対の管体1と、両管体1,1の開口端面1a同士
が向かい合う継ぎ目Pに外嵌装着されて継ぎ目Pをその
内周面でシールする筒状のシール部材3と、シール部材
3を全周に亘って覆うように管体1に装着されて、シー
ル部材3の内周面を両管体1,1の端部外周面4に押し
付けると共に、内周面に形成された一対の環状突起6,
6が、筒状のシール部材3の軸方向両側の位置において
各管体1の環状溝5に各々はまり込んで管体1の抜けを
防止するよう構成された筒状の管継手2とを備えた管体
の連結構造について、図1乃至図6を参酌しつつ管体連
結状態を主に説明する。
【0018】まず、連結する管体1について説明する。
該管体1は、比較的肉厚の鋼管であり、その表面には防
錆塗装が施されている。尚、樹脂管等も採用できる。
【0019】そして、同一径の両管体1共に、その環状
溝5が前記管継手2の環状突起6よりも幅広に形成され
て軸方向に所定量スライド可能に構成されている。環状
溝5の環状突起6に対する余裕分が管体1の軸方向のス
ライド量となる。尚、環状溝5から端部までの長さは、
スライド量よりも長く設定されている。
【0020】また、管体1は全体として略一定肉厚のも
のであるが、その端部においては開口端面1aに向けて
徐々に肉厚が薄くなっている。具体的には、端部の内周
側がテーパ状に面取りされている。この面取りの角度
は、略20度に設定され、開口端面1aの肉厚は、管体
1の基本肉厚の略40%に設定されている。
【0021】ここで、面取り後の開口端面1aの肉厚
は、基本肉厚の略1/3乃至略1/2が好ましい。これ
以上薄くするのはカケ等が発生する可能性が高くなり強
度の点で問題が多い。また、面取りの角度は、略15度
乃至略45度が好ましい。これは、45度を越える大き
な角度となれば、流体の抵抗が大きくなるからであり、
15度を下回るような小さな角度となれば、面取りされ
る軸方向の領域が長くなって強度の点で問題がある。
【0022】尚、管体1としては、ストレート管の他、
T字管やエルボ管等の継手管も含まれる。
【0023】次に、筒状のシール部材3について説明す
る。該シール部材3は、ゴム製で略均一厚の円筒状を呈
しており、両管体1が軸方向にスライドして最も離反し
た状態においても継ぎ目Pを覆うことができる幅を有し
ている。
【0024】そして、その内周面が管体1の端部外周面
4に当接してその間の流体の通過を阻止するタイプのシ
ール部材3である。
【0025】また、内周面略中央には、断面視略矩形の
環状のストッパー壁7が中心軸に向けて突設されてい
る。該ストッパー壁7は、その軸方向両側面が各々管体
1の開口端面1aに当接する。また、その突設高さは、
開口端面1aの厚みと略等しく設定されている。更に、
シール部材3のストッパー壁7から両端部までの長さ
は、管体1の環状溝5から端部までの外周面4の長さに
略等しい。尚、該ストッパー壁7を設けることで、管体
1にシール部材3を外嵌装着する際にストッパー壁7が
センター出しとして機能する。即ち、ストッパー壁7に
管体1の開口端面1aが当接して停止するまで管体1に
シール部材3を軸方向に嵌装すれば、管体1の開口端面
1aがシール部材3の略中央に位置する。
【0026】また、図4のように、シール部材3の内周
面には、ストッパー壁7を中心としてその両側に、対称
関係を有して複数本の環状壁が突設されている。内側
(ストッパー壁7側)から順に各々三本の内向き環状壁
8と、その外側に位置する各々一本の外向き環状壁9が
設けられている。即ち、管体1毎に四本ずつ環状壁が設
けられている。
【0027】かかる環状壁は、断面視略三角形状を呈
し、内向き環状壁8はその先端が内側を向き、外向き環
状壁9はその先端が外側(シール部材3の開口側)を向
いている。そして、環状壁が管体連結状態において変形
した際にはまり込むことができるように、断面視略三角
形状の窪み部10が各環状壁に隣接して設けられてい
る。尚、窪み部10は環状壁の先端が向いている側に隣
接されている。即ち、外向き環状壁9の場合にはその外
側に、内向き環状壁8の場合にはその内側に、各々窪み
部10が隣接している。
【0028】尚、図3に示す状態が管体連結状態の基準
の状態であり、各開口端面1aがストッパー壁7に当接
している。そして、その状態から両管体1が互いに離反
するように軸方向にスライドして、図6のように環状溝
5の余裕分だけスライドして停止する。
【0029】図6のように、最も管体1が離反した状態
においても両管体1の端部外周面4にはシール部材3の
内周面が当接するが、シール部材3の両端に位置する各
領域には、内向き環状壁8と外向き環状壁9とが各々一
本ずつ設けられている。従って、外向き環状壁9と、三
本のうちの最も外側に位置する内向き環状壁8とは、管
体1のスライドに関わらず常に端部外周面4に当接する
こととなる。
【0030】尚、最も外側の環状壁を外向き環状壁9に
しているので、管体1へ装着する際も、シール部材3の
端部を僅かに拡径させれば容易に装着することができ
る。
【0031】次に、筒状の管継手2について説明する。
該管継手2の内周面には、両端部に前記環状突起6が形
成され、両環状突起6間の領域には、管体連結状態にお
いて前記シール部材3を収納する収納凹部11が形成さ
れている。該収納凹部11の軸方向両端にはシール部材
3の軸方向の位置ずれを防止するための、シール部材規
制部12が中心軸に向けて突設されている。尚、図5の
ように、環状突起6は、頂角が略90度の断面視略三角
形状であり、その先端部は曲面に形成されている。
【0032】また、図3のように、収納凹部11の周面
がシール部材3の外周面を押圧してシール部材3の内周
面を管体1の端部外周面4に押し付けるが、この収納凹
部11の周面には、図5のように、前記内向き環状壁8
に対応した位置に、シール部材3の外周面を押圧する断
面視略半円状の小突起13が各々形成されている。
【0033】一方、かかる管継手2は、継ぎ目Pに着脱
自在に装着できる構成となっている。即ち、該管継手2
は、二つ割り、三つ割り、六つ割り等、複数割りに分割
され且つ管体1への装着時に連結手段によって連結され
て筒状となる構成のものである。以下、具体的に説明す
る。
【0034】管継手2は、図1乃至図3のように、軸方
向に沿って等分割(120度分割)された三つ割り状の
円弧状部材14と、該円弧状部材14の周方向の端部同
士を相互に連結する合計三本の連結ピン15とから構成
される。
【0035】三つの円弧状部材14は、全体として略同
一形状であり、内周面側は同一半径となっている。図2
の如く、円弧状部材14の周方向の一端部は、幅方向
(軸方向)中央部が先端側に突出した雄型凸部16であ
り、反対側の他端部は、他の円弧状部材14の雄型凸部
16が中央に係合可能なように、幅方向の両端部が先端
側に突出した雌型凹部17となっている。また、雄型凸
部16と雌型凹部17には、連結ピン15が軸方向に嵌
入可能な連結孔が穿設されている。
【0036】そして、円弧状部材14の周方向の端部同
士が重ね合わせられ、重ね合わせられた両連結孔に連結
ピン15が嵌入され、該連結ピン15で三つの円弧状部
材14が連結される。これによって三つの円弧状部材1
4は互いに合計三箇所にて連結されて筒状となって両管
体1に装着される。尚、両環状溝5に各々環状突起6が
はまり込むことによって両連結孔が重ね合わさって連結
ピン15が嵌入可能となり、連結ピン15が嵌入したこ
とで、両環状溝5に環状突起6がはまり込んだことを確
認することができる。
【0037】尚、連結ピン15はストレートピンである
が、流体圧力で管継手2は径方向外側の力を受けるの
で、接着剤による接着固定程度で、軸方向の抜けは防止
できる。また、環状突起6は環状溝5の底部に略全周に
亘って当接する。
【0038】本実施形態の管体の連結構造は以上の構成
からなるので以下の如き利点を有する。まず、両管体1
の開口端面1aがシール部材3のストッパー壁7に当接
するようにシール部材3を外嵌装着し、管継手2を装着
すると、図3のように、両管体1が最も接近した基準の
状態となる。この状態では、両開口端面1aがストッパ
ー壁7を軸方向に挟み込むようになるので、継ぎ目Pに
おいて管体1の内周面が不連続とならず、圧力損失を抑
制できる。無論、ストッパー壁7が開口端面1aよりも
内側に突出していないことも圧力損失の抑制に効果があ
る。
【0039】また、両環状溝5を幅広とし、シール部材
3も円筒状で且つ十分な幅を有しているので、両管体1
共、離反する方向に所定量スライドでき、スライドした
状態でもシール部材3が確実に継ぎ目Pを覆ってシール
する。従って、埋設管の連結構造として利用した場合、
地震等で地盤が隆起、沈下しても、管体1の伸びを吸収
できる。
【0040】このように、管体1が軸方向にスライドし
ても、シール部材3が管継手2の収納凹部11に収納さ
れており、両シール部材規制部12がシール部材3の軸
方向の位置ずれを防止する。従って、スライド時にシー
ル部材3がこじれたりするおそれがなく、管体1がスラ
イドしてもシール部材3の良好なシール性が維持され
る。尚、本実施形態では、シール部材規制部12と環状
突起6との間に凹部を設けるように、シール部材規制部
12を突起状に形成しているが、シール部材規制部12
を環状突起6まで延長して凹部を設けない構成でもよ
い。また、シール部材規制部12を設けずに、単に、管
継手2の内周面と管体1の端部外周面4との間にシール
部材3を径方向に挟持する構成とすることも可能である
が、上述のようにシール部材3の軸方向の位置ずれ防止
のためには、収納凹部11に収納して両シール部材規制
部12でシール部材3を規制することが好ましい。
【0041】一方、図6のように両管体1が最も離反し
た状態においても、各管体1の端部外周面4に内向き環
状壁8と外向き環状壁9とが当接しているので、内向き
環状壁8によって継ぎ目Pからの流体の漏洩が、また、
外向き環状壁9によって外部からの流体の侵入がそれぞ
れ阻止される。尚、両管体1が最も接近した図3の状態
でも同様であるが、内向き環状壁8に対応するシール部
材3の外周面が管継手2の収納凹部11の周面の小突起
13によって押圧されるので、より一層シール性が高ま
る。
【0042】更に、このようにスライドして継ぎ目Pが
広がっても、シール部材3が円筒状でその内周面で継ぎ
目Pをシールする構成であるので、継ぎ目Pにおいては
管体1の肉厚分の段差が発生するのみで継ぎ目Pにおけ
る圧力損失の増加が抑制される。しかも、開口端面1a
に流体があたって損失となる分についても、端部の内周
側にテーパ状の面取りを施しているので、この圧力損失
も小さく抑えることができる。従って、これらの構成が
総合的に寄与することにより、スライド時における圧力
損失がトータルとして極めて小さく抑えることができ、
埋設管の連結構造として適する。
【0043】尚、上記実施形態では、シール部材3にス
トッパー壁7を設けているが、ストッパー壁7を設けず
に、両管体1が最も接近した状態において、開口端面1
a同士が接したり僅かに離間するよう構成することも可
能である。
【0044】
【発明の効果】以上のように、管体連結状態において管
体がスライド可能であるので管体の伸び分を容易に吸収
することができる。しかも、筒状のシール部材の内周面
が継ぎ目をシールする構成であると共に、管体の端部の
内周側がテーパ状に面取りされているので、継ぎ目にお
ける流体の圧力損失が小さく、管体がスライドして継ぎ
目が広がっても圧力損失の増加を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における管体の連結構造を
示す正面図。
【図2】同側面図。
【図3】同1のA−A断面図。
【図4】同連結構造に使用されているシール部材の要部
断面図。
【図5】同連結構造に使用されている管継手の要部断面
図。
【図6】同管体の連結構造を示す説明図。
【図7】従来の管体の連結構造を示す断面図。
【図8】同連結構造に使用されている管継手を示す概略
説明図。
【符号の説明】
1…管体、1a…開口端面、2…管継手、3…シール部
材、4…端部外周面(外周面)、5…環状溝、6…環状
突起、7…ストッパー壁、8…内向き環状壁、9…外向
き環状壁、10…窪み部、11…収納凹部、12…シー
ル部材規制部、13…小突起、14…円弧状部材、15
…連結ピン、16…雄型凸部、17…雌型凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 泰弘 大阪市中央区北浜東4番33号 株式会社大 林組本店内 (72)発明者 阿辻 清高 大阪市中央区北浜東4番33号 株式会社大 林組本店内 (72)発明者 種田 裕 大阪市中央区北浜東4番33号 株式会社大 林組本店内 (72)発明者 花井 孝文 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 焼山 誠 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 Fターム(参考) 2D054 AC18 AD28 3H015 DA03 DA08 3H104 JA08 JB02 JC10 JD06 KA04 KB06 KB11 KB12 LF02 LG03 LG28 3J040 AA01 AA13 BA04 EA16 FA05 HA03 HA15 HA30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部外周面(4)に環状溝(5)を有す
    る一対の管体(1,1)と、管体連結状態において、両
    管体(1,1)の開口端面(1a)同士が向かい合う継
    ぎ目(P)に外嵌装着されて継ぎ目(P)を内周面でシ
    ールする筒状のシール部材(3)と、管体連結状態にお
    いて、シール部材(3)を全周に亘って覆って該シール
    部材(3)の内周面を両管体(1,1)の端部外周面
    (4)に押し付けると共に、内周面に形成された一対の
    環状突起(6,6)が、シール部材(3)の軸方向両側
    の位置において各管体(1)の環状溝(5)に各々はま
    り込んで管体(1)の抜けを防止するよう構成された管
    継手(2)とを備え、 少なくとも一方の管体(1)は、環状溝(5)が環状突
    起(6)よりも幅広に形成されて管体連結状態において
    軸方向に所定量スライド可能に構成され、シール部材
    (3)は、両管体(1,1)が最も離反した状態におい
    ても継ぎ目(P)を覆うことができる幅を有しており、
    各管体(1)の端部は、開口側に向かって肉厚が薄くな
    るように内周側がテーパ状に面取りされていることを特
    徴とする管体の連結構造。
  2. 【請求項2】 シール部材(3)の内周面のうち、両管
    体(1,1)が最も離反した状態においても両管体
    (1,1)の端部外周面(4)に当接する各領域には、
    先端が内側を向いた内向き環状壁(8)が各々突設され
    ている請求項1記載の管体の連結構造。
  3. 【請求項3】 内向き環状壁(8)の外側には、先端が
    外側を向いた外向き環状壁(9)が更に突設されている
    請求項2記載の管体の連結構造。
JP2000101039A 2000-04-03 2000-04-03 管体の連結構造 Pending JP2001289322A (ja)

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