JPH11257557A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH11257557A
JPH11257557A JP7126098A JP7126098A JPH11257557A JP H11257557 A JPH11257557 A JP H11257557A JP 7126098 A JP7126098 A JP 7126098A JP 7126098 A JP7126098 A JP 7126098A JP H11257557 A JPH11257557 A JP H11257557A
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retainer
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Shigeyuki Matsumoto
茂行 松元
Masakazu Ishikawa
政和 石川
Kenji Fuse
健治 布施
Keisuke Sugawara
敬介 菅原
Yoshio Urabe
良雄 占部
Takashi Tanaka
孝 田中
Nobuyoshi Itagaki
信義 板垣
Takashi Nagayama
隆 永山
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SAIKYU KOGYO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管の接続作業の高効率化、省力化を図り、
抜管阻止力を大きくして管の抜け出しを防止し、漏水事
故を防止する。 【解決手段】 継手本体4の受け口9の端部に拡開部1
1を形成する。拡開部11にリング状のパッキン5を配
し、パッキン5の外周面および拡開部11とは反対側の
外側面を包み込むように縮径可能なリング状のリテイナ
6を配する。リテイナ6と受け口9の拡開部11を外側
から挟み込むように縮径可能なクランプ7を嵌合し、ク
ランプ7の自由端側をボルト、ナットにより締着して縮
径し、リテイナ6の内周縁部を管2の外周に食い込ませ
るとともに、パッキン5を管2の外周面に圧接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管に使用する管
継手、特に、建築物の排水管や雨水配管のような比較的
低圧力の配管に使用するのに適する管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような管継手として、例え
ば、図8、若しくは図9に示すような構成が知られてい
る。図8は従来の管継手の一例を示し、締着後の状態の
縦断面図、図9は従来の管継手の他の例を示し、上半部
が締着後の状態、下半部が締着前の状態の縦断面図であ
る。
【0003】図8に示すタイプの管継手51において
は、一方の管52における端部に形成された継手本体5
3の受け口54に他方の管55の端部が差し込まれ、継
手本体53のフランジ56と管55の外周に嵌合された
押し輪57とがボルト58、ナット59により締着され
て押し輪57がフランジ56側に近付けられることによ
り、フランジ56の係合部と押し輪57の係合部との間
で管55の外周に嵌合されたゴム製でリング状のパッキ
ン60が管軸方向に圧縮され、パッキン60に発生した
応力によって止水力を確保するとともに、管55の抜け
出しを防止する構造となっている。
【0004】一方、図9に示すタイプの管継手51にあ
っては、図8に示す上記従来例の管継手51におけるパ
ッキン60と押し輪57の係合部との間に管55の外周
において、金属製の抜管防止用リング61が傾斜状態で
介在されている。そして、フランジ56と押し輪57と
がボルト58、ナット59により締着されて押し輪57
がフランジ56側に近付けられることにより、パッキン
60が管軸方向に圧縮されるとともに、抜管防止用リン
グ61が起こされ、その外周縁と内周縁とが押し輪57
の係合部と管55の外周面とに圧接され、この圧接力と
パッキン60に発生した応力とにより管55の抜け出し
を防止することができるようになっている。
【0005】このようなタイプの管継手51において
は、接続する管55に押し輪57とパッキン60とを嵌
合し、若しくは押し輪57と抜管防止用リング61とパ
ッキン60とを嵌合した後、継手本体53の受け口54
に管55を差し込み、フランジ56と押し輪57とを周
方向の複数箇所でボルト58とナット59により締着す
ることによって、管52と管55とを接続している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記押し輪
57とパッキン60、若しくは押し輪57と抜管防止用
リング61とパッキン60はボルト58、ナット59に
より継手本体53に仮組み付けされているか、継手本体
53とは別梱包されているため、管55を管52に接続
する際、押し輪57とパッキン60、若しくは押し輪5
7と抜管防止用リング61とパッキン60をボルト5
8、ナット59の分解により継手本体53から外して管
55に嵌合するか、別梱包から取り出して管55に嵌合
しなければならず、接続作業に多くの手間がかかる。特
に、パッキン60を管55に嵌合する作業は、パッキン
60の内径が管55の外径と同じか、小さいために、管
55との摩擦力により手間がかかる。また、フランジ5
6と押し輪57を周方向の複数箇所でボルト58とナッ
ト59とで締着するため、締着力がばらつき、漏水する
ことがある。さらに、ボルト58、ナット59による締
着箇所が多い分だけ締着に要する手間が多くなる。
【0007】また、接続する管55の抜けを防止する抜
管阻止力は、図8に示す管継手51においては、パッキ
ン60と管55との摩擦力だけであるために弱い。一
方、図9に示す管継手51においては、抜管防止用リン
グ61を備えているが、フランジ56と押し輪57とに
よる締め付け力が管軸方向にしか働かないため、抜管防
止用リング61が管55に食い込む力が弱く、強い抜管
阻止力が得られない。また、フランジ56、押し輪57
が厚肉であるため、管継手51の重量が大で、施工時の
取扱いに不便であるばかりでなく、接続の作業能率に劣
る。
【0008】本発明の目的は、配管の接続作業を容易に
行うことができ、したがって、配管接続作業の高効率化
および省力化を図ることができるようにした管継手を提
供しようとするものである。
【0009】本発明の他の目的は、管を確実に接続した
状態に保持することができ、したがって、管の抜け出し
を確実に防止し、漏水事故を防止して信頼性の向上を図
るることができるようにした管継手を提供しようとする
ものである。
【0010】本発明の更に他の目的は、配管の熱伸縮を
吸収することができ、しかも、接続する管がライニング
鋼管の場合には管端からの錆の進行を抑えることがで
き、したがって、信頼性の向上、耐久性の向上等を図る
ことができるようにした管継手を提供しようとするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の管継手は、管を差し込むことができ、先端部
が拡開するように形成された受け口を有する継手本体
と、上記受け口の拡開部に管を差し込むことができるよ
うに配され、止水機能を有するパッキンと、このパッキ
ンにおける外周面および上記受け口の拡開部とは反対側
の外側面を包み込むように設けられ、外周板および側面
板から成る縮径可能な金属製でリング状のリテイナと、
縮径に形成され、上記リテイナと上記受け口の拡開部と
を外側から挟み込むように設けられたクランプ本体、こ
のクランプ本体を縮径させるように締着する締着具を有
し、この締着具による上記クランプ本体の締着により上
記リテイナおよび上記パッキンを縮径し、上記受け口に
差し込まれる管に上記パッキンを圧接するとともに、上
記リテイナの側面板の内周縁部を食い込ませることがで
きるクランプとを備えたものである。
【0012】上記課題を解決するための本発明の他の管
継手は、上記継手本体の受け口の内方段部に、上記受け
口に差し込まれる管の端面とに介在され、管端を防食す
るとともに、配管の熱膨脹による伸縮を吸収するための
ゴム状弾性体を備えたものである。
【0013】そして、上記各構成において、リテイナの
側面板の内周部側が内周縁側に至るに従い、次第に上記
継手本体側へ近付くように傾斜された面を有するように
形成されるのが好ましい。
【0014】また、上記リテイナが、周方向に摺動可能
に組み合わされた切断部を有し、この切断部の摺動によ
り縮径し得るように構成され、また、上記クランプ本体
が、一対のバンド部材と、これらバンド部材を径の拡縮
方向で開閉し得るように端部間で開閉可能に連結する連
結手段とを有し、上記両バンド部材の自由端側が締着具
により締着されるように構成され、また、上記パッキン
の内周面における少なくとも受け口とは反対側がリテイ
ナの側面板の内周縁側に至るに従い、次第に拡開するよ
うに形成されるのが好ましい。
【0015】上記のように構成された本発明の管継手に
よれば、継手本体の受け口の拡開部にパッキンとリテイ
ナとクランプとを、継手本体の受け口に接続する管を差
し込むことができる状態に組み込んでおくことにより、
管をパッキンおよび継手本体の受け口に差し込んだ後、
クランプ本体を締着具で締着するだけで接続作業を完了
することができる。
【0016】また、受け口の内方段部と、受け口に差し
込む管の端面とにゴム状弾性体を介在させることによ
り、配管の熱伸縮を吸収することができ、しかも、接続
する管がライニング鋼管の場合には管端からの錆の進行
を抑えることができる。
【0017】また、リテイナの側面板の内周部側を内周
縁側に至るに従い、次第に継手本体側へ近付くように傾
斜させておくことにより、リテイナがクランプによって
管の軸方向と径方向の両方に締め付けられ、リテイナの
内周縁部が管にその抜けるのを阻止する方向で食い込む
ので、リテイナの管への食い込み力が強く、管を確実に
接続した状態に保持することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の
実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施
形態における管継手を示し、締着前の状態の縦断面図、
図2は同管継手を示し、図1のA−A矢視断面図、図3
は同管継手に用いるリテイナを示す斜視図である。
【0019】図1、図2に示すように、管1と管2とが
本実施形態の管継手3により接続される。本実施形態の
管継手3は管1の端部に形成された継手本体4と、パッ
キン5と、リテイナ6と、クランプ7と、ゴム状弾性体
(パッキン)8とから構成される。継手本体4は径が拡
開され、管2の端部が挿入される受け口9を有し、受け
口9は内方に段部10を有し、先端部に先端側へ向かっ
て拡開する拡開部11を有している。拡開部11は内周
部側が軸心に対してほぼ直角な起立面12に形成され、
外周部側が起立面12から先端側へ向かって鈍角に傾斜
する傾斜面13に形成され、全体としてラッパ状となる
ように形成されている。
【0020】パッキン5はゴム等の弾性を有する材料に
より内周面と外周面とがそれぞれ軸心に沿って円筒状面
となるリング状に形成され、受け口9における拡開部1
1側の側面は拡開部11の面12、13に対応する形状
に形成され、拡開部11とは反対側の側面は中間部から
外周縁に至るに従い、次第に拡開部11側へ近付くよう
に傾斜され、中間部から内周縁に至るに従い、次第に拡
開部11側へ近付くように傾斜されている。すなわち、
外周部側が外周面側に至るに従い、次第に両側の傾斜面
により薄肉となるように形成され、内周部側が拡開部1
1とは反対側の傾斜側面により内周面側に至るに従い、
薄肉となるように形成されている。パッキン5の内径は
締着力を加えない状態において管2の外径より少し大き
くなるように設定されている。このパッキン5はその内
方の側面が拡開部11の面12、13に添うように配置
される。
【0021】リテイナ6は薄肉の金属製で、パッキン5
における外周面と、拡開部11とは反対側の各傾斜側面
とを包み込むように外周板14、外周部側の傾斜側面板
15、内周部側の傾斜側面板16が連設され、全体とし
てリング状に形成されるとともに、一箇所の切断部6
a、6bが周方向に摺動可能な嵌合状態に組み合わされ
て縮径可能に構成されている(図3参照)。すなわち、
パッキン5が管2に嵌合される内周面を除いて受け口9
の拡開部11とリテイナ6とで包み込まれるようになっ
ている。
【0022】クランプ7はクランプ本体17と締着具で
あるボルト18、ナット19とから構成されている。ク
ランプ本体17は一対のバンド部材20、21と、これ
らバンド部材20、21を開閉可能に連結する係合部材
22とから構成される。その一例として、各バンド部材
20、21は薄肉の金属製で、外周板23の両側に側面
板24、25が連設され、両側面板24、25は外周板
23側から内周縁に至るに従い、次第にそれらの間隔が
拡がるように傾斜されている。各バンド部材20、21
の各一端には係合部26が形成され、これら係合部26
に軸部材が折り曲げられて形成された係合部材22が係
合され、各バンド部材20、21は係合部材22を支点
として径の拡縮方向で開閉されるように連結されてい
る。これらのバンド部材20、21はその両側面板2
4、25が拡開部11の傾斜外面と、リテイナ6におけ
る拡開部10とは反対側で外周部側の傾斜側面板15と
に跨ってこれらを挟み込む状態で嵌合されるように設定
されている。各バンド部材20、21の自由端側には締
着用突部27が一体に連設され、両締着用突部27には
対向して締着用の穴28が形成されている。そして、こ
れらの穴28にボルト18の軸部が挿通され、ボルト1
8の軸部の外方突出部にナット19が螺合され、バンド
部材20、21が締着されてその径が縮小されるように
なっている。
【0023】ゴム状弾性体8は幅方向が扁平なリング状
に形成され、受け口9の段部10に添うように挿入さ
れ、配管の熱膨脹による伸縮を吸収し、管2の端面の腐
食を抑制するために用いられる。
【0024】以下、上記のように構成された管継手3を
用いた配管の接続動作について説明する。工場出荷時に
パッキン5を受け口9の拡開部11の面12、13に添
うように配置し、パッキン5を拡開部11と協力して包
む込むようにリテイナ6を配置し、拡開部11とリテイ
ナ6に跨ってクランプ本体17のバンド部材20、21
を嵌合し、バンド部材20、21の締着用突部27の穴
28にボルト18の軸部を挿通させ、この軸部の外方突
出部にナット19を螺合して仮締めし、継手本体4にパ
ッキン5、リテイナ6、クランプ7を組み込んでおく。
また、ゴム状弾性体8も受け口9の段部10に添うよう
に組み込んでおく。このとき、ゴム状弾性体8が受け口
9から容易に離脱しないように設定しておく。
【0025】そして、配管の接続作業に際し、管2を切
断し、切断端のばりを除去した後、この管2に管継手3
への差し込み深さをマーキングする。その後、管2をそ
の切断端側からパッキン5および継手本体4の受け口9
に先端がゴム状弾性体8に当接するまで差し込む。この
差し込みに際し、上記のようにパッキン5の内径は管2
の外径よりも少し大きくなるように設定されているの
で、管2を容易に受け口9に差し込むことができる。そ
して、クランプ本体17を1箇所のボルト18、ナット
19で締着するだけで接続作業を完了することができ
る。
【0026】上記クランプ本体17の締着によって、継
手本体4の受け口9の拡開部11は固定された定位置の
ままであるので、リテイナ6およびパッキン5は管2の
軸方向における受け口9の拡開部11側に引き寄せられ
ると同時に、管径方向に縮径される。これに伴い、パッ
キン5の内周面が管2の外周面に圧接されるので、止水
力が得られる。また、リテイナ6は縮径されることによ
って、内周縁側に至るに従い、次第に受け口9側に近付
くように形成された側面板16の内周縁部が管2の抜け
方向とは逆方向から管2の外周に食い込む。したがっ
て、管2が抜けようとすると、リテイナ6の側面板16
の傾斜角度が管軸に対して大きく立ち上がろうとするの
で、管2への食い込み力が益々強くなり、大きな抜管阻
止力が得られることになる。さらに、継手本体4におけ
る受け口9の奥端の段部10と管2の端面とにゴム状弾
性体8が圧接状態で介在されているので、管2がライニ
ング鋼管の場合には、管端を保護して錆の進行を抑える
ことができるとともに、配管が熱膨脹によって伸縮した
際、その伸縮分をゴム状弾性体8の厚みによって吸収す
ることができる。そして、上記接続作業において、リテ
イナ6およびクランプ本体17のバンド部材20、21
は上記従来例のフランジ、押し輪等に比べて薄肉に形成
することができるので、管継手3全体の軽量化を図り、
施工時の取扱いの便を図り、作業能率の向上に貢献する
ことができる。
【0027】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図4は本発明の第2の実施形態における管継手
を示し、図2と同様の断面図、図5は同管継手に用いる
クランプの一部を示す拡大斜視図である。
【0028】上記実施形態においては、クランプ本体1
7を構成する一対のバンド部材20、21を径の拡縮方
向で開閉可能に連結する手段として、バンド部材20、
21の端部に形成した係合部26に係合部材22を係合
している。これに対し、本実施の形態においては、バン
ド部材20、21の連結手段の他の例として、図4、図
5に示すように、クランプ本体17を構成する一対のバ
ンド部材20、21における外周板23の各端部内面に
ばね性を有する薄肉金属製の連結板(板ばね)30の両
端をスポット溶接31等により固定し、連結板30のば
ね性を利用してバンド部材20、21を開閉可能に、か
つ縮径可能に構成したものである。その他の構成につい
ては上記第1の実施形態と同様であるので、同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0029】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図6は本発明の第3の実施形態における管継手
を示し、締着前の状態の一部縦断面図である。
【0030】本実施形態においては、図6に示すよう
に、パッキン5の内周面が軸方向の中央部から両側面側
に至るに従い、次第に拡開する断面円弧状に形成され、
リテイナ6の側面板16の内周縁がパッキン5の側面板
16側の端部内周縁とほぼ同径となるように設定されて
いる。このような構成により管2がパッキン5および受
け口9に挿入されるに際し、仮に管2の軸心がパッキン
5および受け口9の軸心に対して多少傾斜していても、
管2をパッキン5の内周面の拡開部により案内してパッ
キン5および受け口9の内側に円滑に挿入することがで
きる。なお、パッキン5の内周面は少なくとも受け口9
とは反対側がリテイナ6の側面板16の内周縁側に至る
に従い、次第に拡開するように形成すればよい。その他
の構成については上記第1、若しくは第2の実施形態と
同様である。
【0031】次に本発明の第4の実施形態について説明
する。図7は本発明の第4の実施形態における管継手を
示し、締着前の状態の一部縦断面図である。
【0032】上記第1の実施形態においては、受け口9
の段部10に添うように挿入され、管2の端面に当接さ
れるゴム状弾性体8が扁平形状でリング状に形成されて
いるが、本実施形態におけるゴム状弾性体8は、図7に
示すように、管2の端面と接する側にリップを有するリ
ング状に形成されたものである。本実施形態のゴム状弾
性体8によれば、リップの反撥力により管2の端面を押
さえるようにすることにより、更に一層効果的に配管の
熱膨脹による伸縮を吸収し、管2の端面の腐食を防止す
ることができる。その他の構成については上記第1ない
し第3の実施形態と同様である。
【0033】なお、パッキン5における管2と接する面
をリップ形状に形成し、その内径を管2の外径よりも少
し小さくしても、管2を容易に差し込むことができる。
このほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱しない
範囲で種々設計変更することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の管継手によ
れば、継手本体の受け口の拡開部にパッキンとリテイナ
とクランプとを、継手本体の受け口に接続する管を差し
込む状態に組み込んでおくことにより、管をパッキンお
よび継手本体の受け口に差し込んだ後、クランプ本体を
締着具で締着するだけで接続を完了する。このように、
配管の接続作業を容易に行うことができ、したがって、
配管接続作業の高効率化および省力化を図ることができ
る。特に、リテイナ、クランプ本体を薄肉に形成して軽
量化を図るようにすれば、施工時の取扱いの便を図るこ
とができ、したがって、更に一層、配管接続作業能率の
向上と省力化を図ることができる。
【0035】また、受け口の内方段部と上記受け口に差
し込む管の端面とにゴム状弾性体を介在させることによ
り、配管の熱伸縮を吸収することができるとともに、接
続する管がライニング鋼管の場合には、管端からの錆の
進行を抑えることができる。したがって、信頼性の向
上、耐久性の向上等を図ることができる。
【0036】また、リテイナの側面板の内周部側を内周
縁側に至るに従い、次第に継手本体側へ近付くように傾
斜させておくことにより、リテイナがクランプにより管
の軸方向と径方向の両方に締め付けられ、リテイナの内
周縁部が管にその抜けるのを阻止する方向で食い込むの
で、リテイナの管への食い込み力が強く、管を確実に接
続した状態に保持することができる。したがって、管の
抜け出しを確実に防止し、漏水事故を防止して信頼性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における管継手を示
し、締着前の状態の縦断面図である。
【図2】同管継手を示し、図1のA−A矢視断面図であ
る。
【図3】同管継手に用いるリテイナを示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態における管継手を示
し、図2と同様の断面図である。
【図5】同管継手に用いるクランプの一部を示す拡大斜
視図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における管継手を示
し、締着前の状態の一部縦断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態における管継手を示
し、締着前の状態の一部縦断面図である。
【図8】従来の管継手の一例を示す縦断面である。
【図9】従来の管継手の他の例を示し、上半部が締着後
の状態、下半部が締着前の状態の縦断面図である。
【符号の説明】
3 管継手 4 継手本体 5 パッキン 6 リテイナ 7 クランプ 8 ゴム状弾性体 9 受け口 10 段部 11 拡開部 17 クランプ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 布施 健治 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式会 社ベンカン内 (72)発明者 菅原 敬介 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式会 社ベンカン内 (72)発明者 占部 良雄 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式会 社ベンカン内 (72)発明者 田中 孝 東京都江東区門前仲町1丁目16番3号 斎 久工業株式会社内 (72)発明者 板垣 信義 東京都江東区門前仲町1丁目16番3号 斎 久工業株式会社内 (72)発明者 永山 隆 東京都江東区門前仲町1丁目16番3号 斎 久工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管を差し込むことができ、先端部が拡開
    するように形成された受け口を有する継手本体と、上記
    受け口の拡開部に管を差し込むことができるように配さ
    れ、止水機能を有するパッキンと、このパッキンにおけ
    る外周面および上記受け口の拡開部とは反対側の外側面
    を包み込むように設けられ、外周板および側面板から成
    る縮径可能な金属製でリング状のリテイナと、縮径可能
    に形成され、上記リテイナと上記受け口の拡開部とを外
    側から挟み込むように設けられたクランプ本体、このク
    ランプ本体を縮径させるように締着する締着具を有し、
    この締着具による上記クランプ本体の締着により上記リ
    テイナおよび上記パッキンを縮径し、上記受け口に差し
    込まれる管に上記パッキンを圧接するとともに、上記リ
    テイナの側面板の内周縁部を食い込ませることができる
    クランプとを備えた管継手。
  2. 【請求項2】 継手本体の受け口の内方段部に、上記受
    け口に差し込まれる管の端面とに介在され、管端を防食
    するとともに、配管の熱膨脹による伸縮を吸収するため
    のゴム状弾性体を備えた請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】 リテイナの側面板の内周部側が内周縁側
    に至るに従い、次第に上記継手本体側へ近付くように傾
    斜された請求項1または2記載の管継手。
  4. 【請求項4】 リテイナが、周方向に摺動可能に組み合
    わされた切断部を有し、この切断部の摺動により縮径し
    得るように構成された請求項1ないし3のいずれかに記
    載の管継手。
  5. 【請求項5】 クランプ本体が、一対のバンド部材と、
    これらバンド部材を径の拡縮方向で開閉し得るように端
    部間で開閉可能に連結する連結手段とを有し、上記両バ
    ンド部材の自由端側が締着具により締着されるように構
    成された請求項1ないし4のいずれかに記載の管継手。
  6. 【請求項6】 パッキンの内周面における少なくとも受
    け口とは反対側がリテイナの側面板の内周縁側に至るに
    従い、次第に拡開するように形成された請求項1ないし
    5のいずれかに記載の管継手。
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