JP2001289157A - 電磁ポンプ - Google Patents
電磁ポンプInfo
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Abstract
設けるが、この逆止弁を強制的に開弁させる機能を持た
せて、漏れ対策の確実化を図る。 【解決手段】電磁コイルに印加されるパルス電流により
往復動される電磁プランジャに従動するピストンと吸入
弁並び吐出弁との協動でポンプ作用を行う電磁ポンプに
おいて、前記電磁プランジャ25の反ピストン側に配さ
れた磁気ロッド8の流体通路内に逆止弁14を設けると
共に、前記磁気ロッド8の反電磁プランジャ側の流体通
路に電磁弁50を設ける。この電磁弁50にはプッシュ
ロッド60が固定され、電磁弁50が開かれると、前記
プッシュロッド60により前記逆止弁14が押圧されて
開かれるようにした。
Description
り、特に油バーナに用いられる電磁弁を内蔵する電磁ポ
ンプに関するものである。
ンプは、ポンプ停止後、流体通路を下流に向かって閉塞
する電磁弁を内蔵のものや、この電磁弁の吐出口よりも
下流に圧力差にて開閉するばね付勢の逆止弁を設けた構
造(例えば特開平8−326652号公報)のものが知
られている。
るため、油管内に混入したねじ切時の切屑粉などの微細
なごみが電磁弁と弁座との間に挟まれて閉止不良を起こ
したり、指定油以外の油の混入および酸化が進んだ油等
による弁材料であるゴム弁の劣化とばねの押圧力による
ゴムシート面の永久圧縮ひずみ等との複合要因によるひ
び割れ等、市場においては様々条件の違いから工場出荷
検査の条件を逸脱した商品から、外部ノズルからの油漏
れが発生し燃焼炉内を油で充満し、時として、燃焼機の
安全制御の作動に関係なくポンプ停止後も炉内の火災が
消えることなく、過剰加熱による火災事故がある等の機
器メーカからの事例報告もあり、この対応策を電磁ポン
プメーカに求められている。
に開閉するばね付勢の前記逆止弁によるものは通常設置
の油タンクのヘッド圧よりもやや強め(例えばヘッド圧
2.5〜3m)にばね力を設定(通常電磁ポンプの吸
入、吐出弁に使用するばね力は弱めに設定し、ヘッド圧
力の抑止力は0.4m程度である)している。
逆止弁では、前記電磁弁の不測の事態に対して前記炉内
へのノズルからの油漏れ量を最小に抑えることが出来る
が、圧力差により開閉することから、積極的にノズル側
に向かって強制的に閉塞する弁ではなく、漏れの危険性
を有していた。
なるため、電気式軟着火用電磁ポンプ(特開平9−21
474号、特許第2749897号、同第284432
5号、同第2997996号)に採用することができな
かった。その理由として、初期吐出圧力(大気圧力と同
じ)より微妙にコントロールした滑らかな脈動圧力を必
要としているが、その際に、流体の抵抗となり、滑らか
な圧力上昇特性が得られなくなって、静かな着火音達成
の妨げやスモーク発生原因ともなり、機械式軟起動の電
磁ポンプ以外には採用されてこなかった。
電磁ポンプにあって、逆止弁を設けるが、この逆止弁を
強制的に開弁させる機能を持たせて、漏れ対策の確実化
を図ることを課題とするものである。
プは、電磁コイルに印加されるパルス電流により往復動
される電磁プランジャに従動するピストンと吸入弁並び
吐出弁との協動でポンプ作用を行う電磁ポンプにおい
て、前記電磁プランジャの反ピストン側に配された磁気
ロッドの流体通路内に逆止弁を設けると共に、前記磁気
ロッドの反電磁プランジャ側の流体通路に電磁弁が設け
られ、この電磁弁にはプッシュロッドが固定され、電磁
弁が開かれると、前記プッシュロッドにより前記逆止弁
が押圧されて開かれるようにしたことにある(請求項
1)。
が開かれると、プッシュロッドが変位して逆止弁が開か
れ流体通路が強制的に開かれる。電磁ポンプが停止する
と、電磁弁は閉じられると共にプッシュロッドが後退し
て逆止弁は閉じられる。この逆止弁は閉時には内部圧力
が付加され閉弁が確実となるし、また開時にはプッシュ
ロッドにて押圧され、内部圧力により閉じられることが
ない。そして、開弁は電磁弁により強制的であるので、
電気式軟着火用電磁ポンプにあるように、ゆるやかな立
ち上がり特性時の初期の圧力が低い時でも、逆止弁は開
かれ、抵抗とはならず、この発明に係る電磁ポンプを採
用することができるものである。
質の弁材料を用いたことにある(請求項2)。これによ
り、特性範囲を拡大することができるものである。
面により説明する。図1、図2において、電磁ポンプ
は、鉄などの磁性材で形成されたケース4内に、断続電
流(パルス電流)が印加される電磁コイル2を有する。
この電磁コイル2は樹脂製のボビン3に電線が巻回され
て形成されるもので、このボビン3の中央を貫通して形
成された貫通孔には、金属製で非磁性材のガイドパイプ
5が嵌挿されている。また上板6及び下板7は前記ボビ
ン3の上端及び下端に配され、前記ケース4と共に磁気
回路を構成している。
ド8が配され、さらに、このガイドパイプ5の下端は、
Oリング9を介してポンプ本体10に嵌挿されている。
前記磁気ロッド8は鉄等の磁性材で形成され、この磁気
ロッド8の略下半分はOリング11を介して前記ロッド
パイプ5に嵌挿され、また磁気ロッド8の残りの上半分
はOリング12を介して下記する吐出継手46の胴部4
8に嵌挿されており、内部には縦方向に通孔13が貫通
している。
から製造の逆止弁14が設けられ、該逆止弁14はスプ
リング15にて弁座16に着座されている。この逆止弁
14は加圧流体の流れ方向に移動すると弁座16に着座
し、通孔13を閉じ、また流れ方向に逆らう方向移動す
ると弁座16から離れ、通孔13が開かれるものであ
る。
って略円筒状に形成されたもので、上部スプリング26
と下部スプリング27とによって前記ガイドパイプ5内
に形成の電磁プランジャ作動室29内に摺動自在に支持
される。そして、この電磁プランジャ25によって、電
磁プランジャ作動室29は、上部スプリング室29aと
下部スプリング室29bとに分けられ、軸方向に形成の
縦孔30にて両室29a,29bが連通されている。ま
た、この電磁プランジャ25の下部には、ピストン31
が固着されている。
成された孔32にOリング33を介して嵌挿された円筒
状のシリンダ34内に挿入され、前記プランジャ25の
往復動に伴って往復する。なお、前記シリンダ34はポ
ンプ本体10に形成の前記電磁プランジャ作動室29と
連通する孔32内に挿入され、中程で外周に形成のフラ
ンジ35がポンプ本体10にOリング33を介して係合
されている。そしてフランジ35は、前記下部スプリン
グ27の下端を支える働きをもしている。
ストン31の先端及び下記する吸入弁(図示せず)と吐
出弁(図示せず)によって画成される空間で、前記ピス
トン32の往復動によってその容積を変化させ、吸入弁
及び吐出弁と協動してポンプ作用を行なうものである。
具体的には、ピストン31が上昇してポンプ室37の容
積が拡大し、ポンプ室37内の圧力が低くなると、吸入
弁が開いて吸入孔40より流体(燃料)を吸い込み、ま
たピストン31が下降してポンプ室37の容積が減少
し、ポンプ室37内の圧力が高くなると、吐出弁を開い
て燃料を加圧して前記電磁プランジャ作動室29内に吐
出するものである。
部48を有し、前述の如くこの胴部48がボビン3内に
嵌挿され、さらに磁気ロッド8の上部に被嵌しているも
のである。また前記胴部48内には電磁弁収納室49が
形成されており、該電磁弁収納室49には、電磁弁50
が収納され、電磁弁スプリング51にて押圧されてお
り、電磁コイル2に非通電時に吐出孔52を中心に形成
の弁座53に着座され該吐出孔52を閉じ、通電時に
は、前記磁気ロッド8側へ電磁弁スプリング51に抗し
て加圧流体の流れ方向と逆方向に移動して吐出孔52が
開かれるものである。
に弾性を有するつづみ状の弁体55が取り付けられて構
成されている。そして弁体55と電磁可動片54との間
にすき間(通孔)56を有するように構成されている。
電磁可動片54に取付けられ、下方へ伸び前記磁気ロッ
ド8の通孔13内に設けられた弁座16に至っている
が、非通電時では、前記逆止弁14に当接していない。
しかし、電磁コイル2にパルス電流が通電されると、電
磁弁50がスプリングに抗して下降し、プッシュロッド
60を介して逆止弁14が弁座16より離れる。尚、プ
ッシュロッド60と電磁可動片54との間に通路61が
形成されている。
イル2に所定のパルス数(50〜60HZ)を持つパル
ス電流が印加され、電磁コイル2が励磁されると、磁気
ロッド8に磁力が発生して電磁プランジャ25を上部ス
プリング26に抗して吸引し、もって該上部スプリング
26に反発エネルギーが貯められる。そして、電磁コイ
ル2が消磁されると、吸磁力が消滅して上部スプリング
26の反発エネルギーにて下方へ戻される。このような
繰り返しにより電磁プランジャ25が往復動されること
になる。
ピストン31に伝えられ、シリンダ34内を往復動され
る。ピストン31の往復動即ち、往復動によりポンプ室
37内の圧力変動が生じ、吸入孔40は流体を吸引し、
加圧して電磁プランジャ作動室29内に吐出させ、図示
しないリリーフ弁にて所定圧に調圧され、通孔13を通
り、磁気ロッド8側へ吸引されて開かれた電磁弁50を
介して吐出孔52より外部機器へ送り出される。
60も従動され、該電磁弁50のみならずプッシュロッ
ド60も図3に示すように変位して、プッシュロッド6
0は弁座16に着座の逆止弁14を押圧して変位させ、
通孔13を強制的に開かせる。即ち、逆止弁14は、内
部の圧力に影響されず開かれる。
弁50が弁座53に着座するようになると、プッシュロ
ッド60も後退し、逆止弁14はスプリング15にて戻
され弁座16に着座し、流体通路は2つの位置即ち、逆
止弁と電磁弁で閉塞され、仮に電磁弁50にごみが付着
して閉塞が不完全でも、逆止弁14の閉にて流体の流出
は防がれるものである。
されることから、酸化灯油等の対策として耐油領域の異
なる弁材料を分けて設けられ、劣化による漏れの防止効
果を向上させることが出来る。更に、極寒地などの使用
に耐えるようにするため、「油度−硬度」特性領域の異
なる弁材料を分けて用いることもできるものである。
通路上に電磁弁と逆止弁が直列に配され、この2つの弁
にて確実に流体の漏れを防止することができると共に電
磁弁の変位で逆止弁を強制的に開弁させることが出来る
ので、該逆止弁は流体通路を流れる流体の抵抗とならな
い利点を有するものである。また、酸化灯油等の対策と
して、極寒地などの使用に耐える「油度−硬度」特性領
域の異なる弁材料を電磁弁と逆止弁とに分けて設けるこ
とができる。
である。
閉止されている状態を示している。
開かれている状態を示している。
Claims (2)
- 【請求項1】 電磁コイルに印加されるパルス電流によ
り往復動される電磁プランジャに従動するピストンと吸
入弁並び吐出弁との協動でポンプ作用を行う電磁ポンプ
において、 前記電磁プランジャの反ピストン側に配された磁気ロッ
ドの流体通路内に逆止弁を設けると共に、前記磁気ロッ
ドの反電磁プランジャ側の流体通路に電磁弁が設けら
れ、この電磁弁にはプッシュロッドが固定され、電磁弁
が開かれると、前記プッシュロッドにより前記逆止弁が
押圧されて開かれるようにしたことを特徴とする電磁ポ
ンプ。 - 【請求項2】 逆止弁と電磁弁の弁体とは異なる性質の
弁材料を用いたことを特徴とする請求項1記載の電磁ポ
ンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109034A JP3648705B2 (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | 電磁ポンプ |
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JP2000109034A JP3648705B2 (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | 電磁ポンプ |
Publications (2)
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JP2001289157A true JP2001289157A (ja) | 2001-10-19 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017063376A1 (zh) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 广东新宝电器股份有限公司 | 一种电磁震荡泵 |
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