JP2018053842A - 高圧燃料供給ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】プランジャが下がる時、燃料が加圧室側に引っ張られるため、前記の狭い隙間流路で乱流渦が発生し、流れが高速化して圧力が低下する。即ち前記記載の、密度と圧力低下でキャビテーションが発生し、キャビテーション気泡の崩壊による衝撃エネルギの発生で、リリーフシート部付近のハウジング壁面が損傷を起こす。【解決手段】リリーフ弁流路と加圧室が連通されている構造を有する高圧燃料供給ポンプであって、燃料の吸入工程時に、加圧室内のプランジャが下がり、リリーフ弁流路内でキャビテーションが発生してしまう状況において、リリーフ弁ホルダ、ハウジングに凹み部を設けることにより、キャビテーションが顕著に発生する位置を、リリーフシート部の隙間流路から、凹み部に移すことができ、リリーフシート部でのキャビテーション、及びエロージョン損傷の発生を抑制することができる。【選択図】図2

Description

本発明は高圧燃料供給ポンプ、特にリリーフ弁と、そのリリーフ弁が接触するハウジン部のリリーフシート部付近で発生するキャビテーション・エロージョンを回避する機能を備えた高圧燃料供給ポンプに関する。
特許文献1は、本特許が検討しているリリーフ弁と同じ構造を採用しており、リリーフ弁、リリーフ弁を保持するリリーフ弁ホルダ、リリーフ弁ホルダと対抗する方向に有り、リリーフ弁が閉弁する時に接触するハウジングで構成されている構造において、リリーフ弁が開いた時に、リリーフ弁を流れる燃料の速度を低減するため、リリーフ弁に対して反対側のハウジングに凹み部を備えている。この凹み部により、ハウジングの流路表面積が増えるため、リリーフ弁を流れる燃料の速度が下がり、キャビテーションの発生を抑制することができる。
特開2010−169083号公報
これまでの従来技術には次のような問題点があった。
本特許で検討している高圧燃料供給ポンプは、リリーフ弁を有する流路と加圧室が連通されている構造であり、燃料の吸入工程において、加圧室内のプランジャが下がる時、リリーフ弁はハウジングと接触して、閉じた状態となっている。
リリーフ弁が閉弁した状態でプランジャが下がるため、リリーフ弁流路に存在する燃料は加圧室側に引っ張られ、液体の圧縮性効果で燃料の密度、及び圧力が急激に低下する。
リリーフシート部はリリーフ弁とハウジングが接触している位置であり、このリリーフシート近傍は、リリーフ弁とハウジングで狭い隙間流路が構成されている。
プランジャが下がる時、燃料が加圧室側に引っ張られるため、前記の狭い隙間流路で乱流渦が発生し、流れが高速化して圧力が低下する。
即ち前記記載の、密度と圧力低下でキャビテーションが発生し、キャビテーション気泡の崩壊による衝撃エネルギの発生で、リリーフシート部付近のハウジング壁面が損傷を起こすという問題点を含んでいた。
前記記載のリリーフシート部付近のキャビテーション・エロージョンによる損傷は、リリーフ弁が閉じた状態において、高圧燃料が、リリーフ弁のリリーフシート部から、加圧室へ戻ってしまうという、漏れ流れの問題を引き起こす。
そこで本発明は、リリーフシート部でのキャビテーション・エロージョンを抑制し、上記した燃料漏れ流れの問題を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、プランジャの往復動作によって容積が変化する加圧室と、前記加圧室に燃料を吸入する吸入通路と、前記加圧室で加圧された燃料を吐出する吐出通路と、前記吐出通路の燃料が設定値を超えた場合に開弁して前記吐出通路の燃料を前記加圧室に戻すリリーフ弁を備えた高圧燃料供給ポンプにおいて、前記リリーフ弁を保持するリリーフ弁ホルダと、前記リリーフ弁ホルダを付勢することで前記リリーフ弁を閉弁方向に付勢するリリーフバネと、を備え、前記リリーフ弁ホルダ、又は前記リリーフ弁ホルダと対向するハウジング部に前記リリーフ弁ホルダとハウジング部との間の流路が広がる方向に凹み部が形成された。
以上のように構成した本発明によれば、キャビテーションが顕著に発生する位置を、リリーフシート部の隙間流路から、凹み部に移すことができ、リリーフシート部でのキャビテーション、及びエロージョン損傷の発生を抑制することができる。
本発明の実施例1のシステムの全体構成を示す図である。 本発明の実施例1に係わるリリーフ機構の断面を示す図である。 リリーフシート部205の付近を拡大した様子を示す図である。 本発明の実施例2のリリーフ弁機構200の拡大図を示す図である。 本発明の実施例3のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例4のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例5のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例6のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例7のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例8のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例9のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例10のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例11のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例12のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例13のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例13の図15とは別のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。 本発明の実施例13の図15、図16とは別のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。
以下、図を参照して、本発明の実施形態について、説明する。
図1は、本発明を実施するシステムの全体構成を示す。図1において破線で囲まれた部分は、高圧燃料供給ポンプのポンプハウジング1を示し、この破線の中に示された機構と部品を、その中に一体に組み込んでいる。
燃料タンク20中の燃料は、フィードポンプ21によって汲み上げられ、吸入配管28を通じてポンプハウジング1の燃料吸入口10aに送られる。燃料吸入口10aを通過した燃料は、第1吸入通路10b、圧力脈動低減機構9、第2吸入通路10cを介して、容量可変機構を構成する電磁吸入弁機構30の吸入ポート30aに至る。第1吸入通路10bは燃料吸入口10aと圧力脈動低減機構9とを連通する通路であり、第2吸入通路103は圧力脈動低減機構9と電磁吸入弁機構30とを連通する通路である。
電磁吸入弁機構30は、電磁コイル30bを備え、この電磁コイル30bが通電されている状態で、電磁プランジャ30cは、ばね33を圧縮して図1における右方に移動した状態となり、その状態が維持される。このとき電磁プランジャ30cの先端に取付けられた吸入弁体31は、高圧燃料供給ポンプの加圧室11に通じる吸入口32を開く。電磁コイル30bが通電されていない状態であって、第2吸入通路10c(吸入ポート30a)と加圧室11との間に流体差圧がない時は、ばね33の付勢力により、吸入弁体31は、閉弁方向(図1における左方)に付勢されて吸入口32は閉じられた状態となって、この状態が維持される。
後述する内燃機関のカムの回転により、プランジャ2が図1の下方に変位して吸入工程状態にある時は、加圧室11の容積は増加し、その中の燃料圧力は低下する。この工程において、加圧室11内の燃料圧力が第2吸入通路10c(吸入ポート30a)の圧力よりも低くなると、吸入弁体31には燃料の流体差圧による開弁力(吸入弁体31を図1の右方に変位させる力)が発生する。この開弁力により、吸入弁体31は、ばね33の付勢力に打ち勝って開弁し、吸入口32を開く。この状態にて、ECU27からの制御信号が電磁吸入弁機構30に印加されると電磁吸入弁30の電磁コイル30bに電流が流れ、磁気付勢力により電磁プランジャ30cがばね33を更に圧縮して、図1の右方に移動して、吸入口32を開いた状態を維持する。
電磁吸入弁機構30に入力電圧の印加状態を維持したまま、プランジャ2が吸入工程から圧縮工程(下始点から上始点までの間の上昇工程)へと移行すると、電磁コイル30bへの通電状態が維持されているので、磁気付勢力は維持されて吸入弁体31は依然として開弁した状態を維持する。加圧室11の容積は、プランジャ2の圧縮運動に伴って減少するが、この状態では、一度加圧室11に吸入された燃料が、再び開弁状態の吸入弁体31と吸入口32との間を通過して第2吸入通路10c(吸入ポート30a)へと戻されるので、加圧室11の圧力が上昇することはない。この工程を、戻し工程という。
戻し工程において、電磁コイル30bへの通電を断つと、電磁プランジャ30cに働いていた磁気付勢力は一定時間後(磁気的、機械的遅れ時間後)に消去される。そうすると、吸入弁体31に常時働いているばね33の付勢力により、吸入弁体31は図1において左方に移動されて吸入口32を閉じる。吸入口32が閉じると、この時から加圧室11内の燃料圧力は、プランジャ2の上昇と共に上昇する。そして、加圧室11内の燃料圧力が、吐出口13の燃料圧力よりも所定の値だけ大きい圧力を超えた時に、加圧室11に残っている燃料は、吐出弁機構8を介して、高圧吐出が行われてコモンレール23へと供給される。この工程を吐出工程という。上記のとおり、プランジャ2の圧縮工程は、戻し工程と吐出工程からなる。
戻し工程中に、第2吸入通路10cへ戻された燃料により第2吸入通路には圧力脈動が発生するが、この圧力脈動は、吸入口10aから吸入配管28へ僅かに逆流するのみであり、燃料の戻しの大部分は圧力脈動低減機構9により吸収される。電磁吸入弁機構30の電磁コイル30cへの通電解除のタイミングを制御することにより、吐出される高圧燃料の量を制御することができる。電磁コイル30bへの通電解除のタイミングを早くすれば、圧縮工程における戻し工程の割合を小さく、吐出工程の割合を大きくする。
すなわち、第2吸入通路10c(吸入ポート30a)に戻される燃料を少なく、高圧吐出される燃料を多くする。これに対し、上記の通電解除のタイミングを遅くすれば、圧縮工程における戻し工程の割合を大きく、吐出工程の割合を小さくする。すなわち、第2吸入通路10cに戻される燃料を多く、高圧吐出される燃料を少なくする。上記の通電解除のタイミングは、ECUから指令により制御される。以上のように、ECUが電磁コイルの通電解除のタイミングを制御することにより、高圧吐出される燃料量を、内燃機関が必要とする量とすることができる。
ポンプハウジング1内において、加圧室11の出口側には吐出口(吐出側配管接続部)13との間に吐出弁機構8が設けられる。吐出弁機構8は、シート部材8a、吐出弁8b、吐出弁ばね8c、保持部材(吐出弁ストッパー)8dからなる。加圧室11と吐出口13との間に燃料の差圧がない状態では、吐出弁8bは、吐出弁ばね8cによる付勢力でシート部材8aに圧着され閉弁状態となっている。加圧室11内の燃料圧力が、吐出口13の燃料圧力よりも所定の値だけ大きい圧力を超えた時に、吐出弁8bは吐出弁ばね8cに抗して開弁し、加圧室11内の燃料は吐出口13を経てコモンレール23へと吐出される。
吐出弁8bは開弁した後、保持部材8dと接触すると動作を制限される。それゆえ、吐出弁8bのストロークは、保持部材8dによって適切に決定される。もし、ストロークが大きすぎると、吐出弁8bの閉じ遅れにより、燃料吐出口13へ吐出される燃料が、再び加圧室11内に逆流してしまうので、高圧ポンプとしての効率が低下してしまう。また、吐出弁8bが開弁と閉弁運動を繰り返す時に、吐出弁がストローク方向にのみ運動するように、保持部材8dによりガイドしている。以上のように構成することにより、吐出弁機構8は、燃料の流通方向を制限する逆止弁となる。
こうして、燃料吸入口10aに導かれた燃料は、ポンプ本体1の加圧室11内にてプランジャ2の往復動によって必要な量が高圧に加圧され、吐出弁機構8を通じて、燃料吐出口13から高圧配管であるコモンレール23に圧送される。コモンレール23には、インジェクタ24と圧力センサ26が装着されている。インジェクタ24は、内燃機関の気筒数に合わせて装着されており、ECU27の制御信号により、開閉弁の動作をして、燃料をシリンダ内に噴射する。
次に、インジェクタ24の故障等によりコモンレール23等の高圧部に異常高圧が発生した場合の、実施例1における燃料リリーフ動作について説明する。ポンプハウジング1には、吐出通路12と加圧室11を連通するリリーフ通路300が設けられており、リリーフ通路300には燃料の流れを吐出通路12から加圧室11への一方向のみに制限するリリーフ弁機構200が設けられている。なお、以下の本実施例では、リリーフ弁機構200により吐出通路12の異常高圧燃料を加圧室11へ戻すことが可能としているが、加圧室11に限定されるわけではなく、低圧側のたとえば、
また図1に示すように、リリーフ通路300を通る燃料は、吐出通路12から加圧室11へと流れていく。即ち、リリーフ弁機構200と加圧室が連通された構造になっている。
図2は、本発明の実施例1に係わるリリーフ弁機構の断面を示す。リリーフ弁機構200は、リリーフ弁201、リリーフ弁201を保持するリリーフ弁ホルダ202、リリーフ弁を付勢するリリーフバネ203、リリーフ弁と係合して燃料をシールするハウジング204で構成されている。リリーフ弁201とハウジング204が接触する位置はリリーフシート部205と呼ばれる。
本実施例の高圧燃料供給ポンプは、加圧室11とリリーフ弁通路が連通された構造になっており、燃料が加圧室11に流入する吸入工程において、加圧室11の内部のプランジャ2が下がる時、リリーフ弁201はハウジング204とリリーフシート部205において接触して、閉じた状態となっている。
リリーフ弁201が閉じているため、プランジャ2が下がると、リリーフ弁通路内の燃料は加圧室11の側に引っ張られる。この時、液体の圧縮性効果でリリーフ弁通路内の密度、圧力が低下する。
図3にリリーフシート部205の付近を拡大した様子を示す。リリーフシート部205の付近には、リリーフ弁201とハウジング204で挟まれた狭い隙間流路207が形成される。ここで、リリーフ弁201が閉じた状態で、プランジャ2が下がると、燃料が加圧室11の側に引っ張られるため、隙間流路207で乱流渦が発生する。この乱流渦の発生により、流れが高速化して圧力が低下する。
その結果、上記した密度の低下と流れの高速化で、狭い隙間流路207での圧力が低下し、キャビテーションが発生する。また発生したキャビテーション気泡の崩壊により、高い衝撃エネルギが発生して、リリーフシート部205の近傍のハウジング204の壁面がエロージョンによる損傷を起こす。この損傷は、リリーフ弁201が閉じている状態において、本損傷領域と燃料が漏れるという問題を起こす。
そこで、図2に示すように、リリーフ弁ホルダ202と対抗する位置に存在するハウジング204に対して、リリーフ弁ホルダとハウジングとの間にできた流路が広がる方向に凹み部206を設ける。
以上の通り、本実施例の高圧燃料供給ポンプは、プランジャ2の往復動作によって容積が変化する加圧室1と、加圧室1に燃料を吸入する吸入通路(10b、10c)と、加圧室11で加圧された燃料を吐出する吐出通路12と、吐出通路12の燃料が設定値を超えた場合に開弁して吐出通路12の燃料を加圧室11に戻すリリーフ弁201を備えている。また高圧燃料供給ポンプはリリーフ弁201を保持するリリーフ弁ホルダ202と、リリーフ弁ホルダ202を付勢することでリリーフ弁201を閉弁方向に付勢するリリーフバネ203と、を備える。そして、リリーフ弁ホルダ202と対抗する方向に位置し、リリーフ弁201が閉じた状態において、リリーフ弁201が接触するハウジング204で構成されたリリーフ弁通路300において、リリーフ弁ホルダ202、又はリリーフ弁ホルダ202と対向するハウジング204に、リリーフ弁ホルダ202とハウジング204との間の流路が広がる方向に、凹み部206が形成されるように構成した。
凹み部206により、狭い隙間流路に発生していた乱流渦が、凹み部に移る。即ち、キャビテーションが発生する位置を、狭い隙間流路から、凹み部に変えることができるため、リリーフシート部回りのキャビテーション発生及びそれによるエロージョン損傷を抑制することができる。
図4に本発明の実施例2のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。リリーフ弁201を保持するリリーフ弁ホルダ202に対して、ハウジング204と対抗する位置に、リリーフ弁ホルダとハウジングとの間にできた流路が広がる方向に、凹み部206を設置する。つまり、本実施例の高圧燃料供給ポンプにおいて、リリーフ弁ホルダ202はハウジング204との間にリリーフ弁201が開弁した場合の流路を形成する外周部を有する。そして、凹み部206は、リリーフ弁ホルダ202の外周部に形成されている。図4に示すようにリリーフ弁ホルダ202はリリーフ弁201の軸方向に交差する方向にハウジング204との間の流路を形成する外周部を有し、凹み部206は、リリーフ弁ホルダ202の外周部にリリーフ弁201の軸方向と沿う方向に形成される。
さらに具体的には凹み部206は、図4に示すようにリリーフ弁ホルダ202の外周部の内径側の一部においてリリーフ弁201の軸方向と沿う方向(図4において上下方向)に形成される。具体的には、凹み部206は、図4に示すようにリリーフ弁ホルダ202の外周部の内径側の一部においてリリーフ弁201の上流側から下流側に向かって凹むように形成される。
実施例1に記載のメカニズムと同様の理由で、キャビテーションの発生位置をリリーフシート部から、凹み部に移すことができるため、リリーフシート部でのエロージョン損傷を抑制することができる。
図5に本発明の実施例3のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。リリーフ弁201を保持するリリーフ弁ホルダ202に対して、リリーフ弁ホルダ202の最外周に位置する側面に対して、リリーフ弁201が動く軸方向と交差する方向、又は直交する方向に、凹み部206が設置されている。
すなわち、本実施例の高圧燃料供給ポンプにおいて、リリーフ弁ホルダ202はリリーフ弁201の軸方向に沿った方向にハウジング204との間の通路を形成する外周部を有し、凹み部206は、リリーフ弁ホルダ202の外周部にリリーフ弁201の軸方向と交差する方向に形成される。
実施例1に記載のメカニズムと同様の理由で、キャビテーションの発生位置をリリーフシート部から、凹み部に移すことができるため、リリーフシート部でのエロージョン損傷を抑制することができる。
図6に本発明の実施例4のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。リリーフ弁201を保持するリリーフ弁ホルダ202に対して、ハウジング204と対向しているリリーフ弁ホルダ202の面に対して反対側の面であり、リリーフ弁201が動く軸方向に沿う方向に、凹み部206が設置されている。
すなわち、本実施例の高圧燃料供給ポンプにおいて、リリーフ弁ホルダ202はリリーフ弁201の軸方向と交差する方向(図6の左右方向)にハウジング204との間の通路を形成する外周部を有する。そして、リリーフ弁ホルダ202において上記の通路と反対側に位置する壁面にリリーフ弁201の軸方向に沿うように凹み部206が形成される。
実施例1に記載のメカニズムと同様の理由で、キャビテーションの発生位置をリリーフシート部から、凹み部に移すことができるため、リリーフシート部でのエロージョン損傷を抑制することができる。
図7に本発明の実施例5のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。リリーフ弁201を保持するリリーフ弁ホルダ202に対して、リリーフ弁ホルダ202の最外径に位置する側面よりも内径側に位置する側面に対して、リリーフ弁が動く軸方向と交差する方向、又は直交する方向に、凹み部206が設置されている。実施例1に記載のメカニズムと同様の理由で、キャビテーションの発生位置をリリーフシート部から、凹み部に移すことができるため、リリーフシート部でのエロージョン損傷を抑制することができる。
図8に本発明の実施例6のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。リリーフ弁201を保持するリリーフ弁ホルダ202に対して、ハウジング204と対抗しているリリーフ弁ホルダ202の面に対して反対側の面であり、リリーフ弁ホルダ202の外周面のうちリリーフ弁201から最も離れた所に位置する面に対して、リリーフ弁が動く軸方向と沿う方向に、凹み部206が設置されている。実施例1に記載のメカニズムと同様の理由で、キャビテーションの発生位置をリリーフシート部から、凹み部に移すことができるため、リリーフシート部でのエロージョン損傷を抑制することができる。
図9に本発明の実施例7のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。リリーフ弁201が動く軸方向と同じ方向に、リリーフ弁ホルダ202とハウジング204の間に流路が形成される。この流路を形成するハウジング204の表面に、リリーフ弁201が動く軸方向と交差する方向、又は直交方向に凹み部206が設置されている。
すなわち、本実施例の高圧燃料供給ポンプにおいて、ハウジング204はリリーフ弁ホルダ202との間にリリーフ弁201が開弁した場合の通路を形成し、更にこの通路よりも外径側に位置し、リリーフ弁が動く軸方向と同じ方向に形成される通路において、凹み部206は、ハウジング204の側面に、リリーフ弁201が動く軸方向と交差する方向、又は直交する方向に形成される。
実施例1に記載のメカニズムと同様の理由で、キャビテーションの発生位置をリリーフシート部から、凹み部に移すことができるため、リリーフシート部でのエロージョン損傷を抑制することができる。
図10に本発明の実施例8のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。実施例1から7に記載の凹み部のリリーフ弁201の軸方向における断面形状は矩形となっている。凹み部のリリーフ弁201の軸方向における断面形状は、矩形に限定されるものではなく、図10に示すような三角形状であってもよい。製造の容易さという点では、三角形状の方が、矩形形状よりも容易である。
図11に本発明の実施例9のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。実施例1から8に記載の凹み部の断面形状は、矩形または三角形状となっている。図11は前記リリーフ弁の軸方向における断面形状が流線形で形成されているが、形が特別に指定されている必要はなく、即ち、断面形状は任意の形状であって良い。
図12に本発明の実施例10のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。実施例1から9に記載の凹み部は、図12に示すように、環状リング208の形状で周方向に掘られている。つまり図12に示すように、凹み部206は、周方向に、軸対称な形状で、環状に掘られている。
図13に本発明の実施例11のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。実施例1から9に記載の凹み部は、図13に示すように、軸対称な環状方向に、繋がった流路で形成されているのではなく、凹み部による複数の溝208が、環状方向に点在している。
図14に本発明の実施例12のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。実施例1から9に記載の凹み部は、図14に示すように、軸対称な環状方向に、繋がった流路で形成されているのではなく、凹み部による複数の溝209が、ランダムな状態で点在している。
図15、16、17に本発明の実施例13のリリーフ弁機構200の拡大図を示す。実施例1から9に記載の凹み部は、図15、16、17に記載の形状を持つリリーフ弁ホルダ、ハウジングに対しても適用でき、実施例1から9に記載の構造と同様の効果を出すことができる。
1…ポンプハウジング、2…プランジャ、8…吐出弁機構、9…圧力脈動低減機構、10b…第2吸入通路、10c…第2吸入通路、11…加圧室、12…吐出通路、20…燃料タンク、23…コモンレール、24…インジェクタ、26…圧力センサ、30…電磁吸入弁機構、200…リリーフ弁機構、201…リリーフ弁、202…リリーフ弁ホルダ、203…リリーフバネ、204…ハウジング、205…リリーフシート、206凹み部…、207…隙間流路、208…環状リング、209…複数の溝、300…リリーフ通路

Claims (12)

  1. プランジャの往復動作によって容積が変化する加圧室と、
    前記加圧室に燃料を吸入する吸入通路と、
    前記加圧室で加圧された燃料を吐出する吐出通路と、
    前記吐出通路の燃料が設定値を超えた場合に開弁して前記吐出通路の燃料を前記加圧室に戻すリリーフ弁を備えた高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記リリーフ弁を保持するリリーフ弁ホルダと、
    前記リリーフ弁ホルダを付勢することで前記リリーフ弁を閉弁方向に付勢するリリーフバネと、を備え、
    前記リリーフ弁ホルダ、又は前記リリーフ弁ホルダと対向するハウジング部に前記リリーフ弁ホルダとハウジング部との間の流路が広がる方向に凹み部が形成された高圧燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記リリーフ弁ホルダは前記ハウジングとの間に前記リリーフ弁が開弁した場合の流路を形成する外周部を有し、
    前記凹み部は、前記リリーフ弁ホルダの前記外周部に形成された高圧燃料供給ポンプ。
  3. 請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記リリーフ弁ホルダは前記リリーフ弁の軸方向に交差する方向に前記ハウジング部との間の流路を形成する外周部を有し、 前記凹み部は、前記リリーフ弁ホルダの前記外周部に前記リリーフ弁の軸方向と沿う方向に形成された高圧燃料供給ポンプ。
  4. 請求項3に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記凹み部は、前記リリーフ弁ホルダの前記外周部の内径側の一部において前記リリーフ弁の軸方向と沿う方向に形成された高圧燃料供給ポンプ。
  5. 請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記リリーフ弁ホルダは前記リリーフ弁の軸方向に沿った方向に前記ハウジングとの間の通路を形成する外周部を有し、
    前記凹み部は、前記リリーフ弁ホルダの前記外周部に前記リリーフ弁の軸方向と交差する方向に形成された高圧燃料供給ポンプ。
  6. 請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記リリーフ弁ホルダは前記リリーフ弁の軸方向と交差する方向に前記ハウジングとの間の通路を形成する外周部を有し、
    前記リリーフ弁ホルダにおいて前記通路と反対側に位置する壁面に前記リリーフ弁の軸方向に沿うように前記凹み部が形成された高圧燃料供給ポンプ。
  7. 請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記ハウジングは前記リリーフ弁ホルダとの間に前記リリーフ弁が開弁した場合の通路を形成し、
    更に前記通路よりも外径側に位置し、リリーフ弁が動く軸方向と同じ方向に形成される通路において、
    前記凹み部は、前記ハウジングの側面に、リリーフ弁が動く軸方向と交差する方向に形成された高圧燃料供給ポンプ。
  8. 請求項1から7に記載の前記凹み部を有する高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記凹み部の前記リリーフ弁の軸方向における断面形状が三角形状となるように形成された高圧燃料供給ポンプ。
  9. 請求項1から7に記載の前記凹み部を有する高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記凹み部は、前記リリーフ弁の軸方向における断面形状が流線で表わされるような任意の形状で形成された高圧燃料供給ポンプ。
  10. 請求項1から9に記載の前記凹み部を有する高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記凹み部は、周方向に、軸対称な形状で、環状に掘られていることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  11. 請求項1から9に記載の前記凹み部を有する高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記凹み部によって形成された複数の溝が、軸対称な環状方向に複数掘られていることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  12. 請求項1から9に記載の前記凹み部を有する高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記凹み部によって形成された複数の溝が、ランダムに複数掘られていることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
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