JP2001288206A - 可視光透過性紫外線硬化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬化ディスク - Google Patents
可視光透過性紫外線硬化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬化ディスクInfo
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- JP2001288206A JP2001288206A JP2000101621A JP2000101621A JP2001288206A JP 2001288206 A JP2001288206 A JP 2001288206A JP 2000101621 A JP2000101621 A JP 2000101621A JP 2000101621 A JP2000101621 A JP 2000101621A JP 2001288206 A JP2001288206 A JP 2001288206A
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- ultraviolet
- film
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可視光領域の光透過率に優れる可視光透過性
紫外線硬化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外
線硬化型フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィル
ム及び硬化ディスクを提供する。 【解決手段】 膜厚50μmの硬化物において、波長4
50〜900nmの光透過率が90%以上である脂環構
造をもつウレタン(メタ)アクリレートからなる紫外線
硬化型樹脂。
紫外線硬化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外
線硬化型フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィル
ム及び硬化ディスクを提供する。 【解決手段】 膜厚50μmの硬化物において、波長4
50〜900nmの光透過率が90%以上である脂環構
造をもつウレタン(メタ)アクリレートからなる紫外線
硬化型樹脂。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線硬化型樹脂
において可視光の透過率が優れた可視光透過性紫外線硬
化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型
フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬
化ディスクに関する。
において可視光の透過率が優れた可視光透過性紫外線硬
化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型
フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬
化ディスクに関する。
【0002】さらに詳しくは、硬化物がレーザー光のよ
うな可視光の透過率に優れ、DVD(ディジタルバーサ
タイルディスク)やCD(コンパクトディスク)等の光
情報記録メディアの記録層、カバー層、接着層や光ファ
イバ、光スイッチング素子等の光通信に関わる材料を紫
外線硬化により製造することができることを特徴とする
可視光透過性紫外線硬化型樹脂及び組成物並びにこれら
を用いた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬化型ディス
ク、硬化フィルム及び硬化ディスクに関する。また、青
色レーザーに代表される波長400nm近辺の光透過性
に優れる可視光透過性紫外線硬化型樹脂及び組成物並び
にこれらを用いた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬化型
ディスク、硬化フィルム及び硬化ディスクに関する。
うな可視光の透過率に優れ、DVD(ディジタルバーサ
タイルディスク)やCD(コンパクトディスク)等の光
情報記録メディアの記録層、カバー層、接着層や光ファ
イバ、光スイッチング素子等の光通信に関わる材料を紫
外線硬化により製造することができることを特徴とする
可視光透過性紫外線硬化型樹脂及び組成物並びにこれら
を用いた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬化型ディス
ク、硬化フィルム及び硬化ディスクに関する。また、青
色レーザーに代表される波長400nm近辺の光透過性
に優れる可視光透過性紫外線硬化型樹脂及び組成物並び
にこれらを用いた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬化型
ディスク、硬化フィルム及び硬化ディスクに関する。
【0003】
【従来の技術】CDやDVDに代表される光情報記録メ
ディアは、その情報記録のためのビットを樹脂表面の凹
凸や、フォトクロミック材料の指向性の差により記録し
ている。代表的なROM(Read only mem
ory)タイプはポリカーボネート樹脂に代表される熱
可塑性樹脂をニッケルスタンパのような型に対し、イン
ジェクション成型することにより、型の凹凸を記録して
いる。この凹凸を出力波長が650nm近辺のレーザー
(赤色レーザー)光により情報を読みとっている。
ディアは、その情報記録のためのビットを樹脂表面の凹
凸や、フォトクロミック材料の指向性の差により記録し
ている。代表的なROM(Read only mem
ory)タイプはポリカーボネート樹脂に代表される熱
可塑性樹脂をニッケルスタンパのような型に対し、イン
ジェクション成型することにより、型の凹凸を記録して
いる。この凹凸を出力波長が650nm近辺のレーザー
(赤色レーザー)光により情報を読みとっている。
【0004】しかし、光情報記録メディアの高密度化に
対し、熱可塑性樹脂のインジェクション成型による情報
の転写には限界が示唆されてきた。
対し、熱可塑性樹脂のインジェクション成型による情報
の転写には限界が示唆されてきた。
【0005】一方、紫外線硬化型樹脂を型に塗布した
り、紫外線硬化型フィルムを型に押しあて、紫外線を照
射することにより、型の凹凸を転写する試みもなされて
いる。SD−307(大日本インキ化学(株)製)に代
表される紫外線硬化型樹脂やSURFEX(デュポン社
製)に代表される紫外線硬化型フィルムを用いた転写に
よる検討もなされてきている。
り、紫外線硬化型フィルムを型に押しあて、紫外線を照
射することにより、型の凹凸を転写する試みもなされて
いる。SD−307(大日本インキ化学(株)製)に代
表される紫外線硬化型樹脂やSURFEX(デュポン社
製)に代表される紫外線硬化型フィルムを用いた転写に
よる検討もなされてきている。
【0006】紫外線硬化型樹脂及びフィルムによる情報
転写は効率良く高密度化ができることから、将来的には
紫外線硬化による転写方式が主流になっていくと考えら
れている。
転写は効率良く高密度化ができることから、将来的には
紫外線硬化による転写方式が主流になっていくと考えら
れている。
【0007】さらには、記録情報の高密度化の試みは上
記方法だけではなく、現在主流の赤色レーザーをより波
長の短い青色レーザーに変えることによる高密度化、記
録層の多層化による高密度化が研究されており、次世代
光情報記録メディアでは青色レーザーを用いた、多層デ
ィスクが本命視されている。
記方法だけではなく、現在主流の赤色レーザーをより波
長の短い青色レーザーに変えることによる高密度化、記
録層の多層化による高密度化が研究されており、次世代
光情報記録メディアでは青色レーザーを用いた、多層デ
ィスクが本命視されている。
【0008】しかしながら、熱可塑性樹脂によるインジ
ェクション成型ではビットの微細記録に対応できず、ま
た、現在市場に出ている紫外線硬化型樹脂及びフィルム
では400nm付近の光透過率が低いため、SN比が悪
くまた多層化が困難である。
ェクション成型ではビットの微細記録に対応できず、ま
た、現在市場に出ている紫外線硬化型樹脂及びフィルム
では400nm付近の光透過率が低いため、SN比が悪
くまた多層化が困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、可視
光領域の光透過率に優れる可視光透過性紫外線硬化型樹
脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型フィル
ム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬化ディ
スクを提供することにある。
光領域の光透過率に優れる可視光透過性紫外線硬化型樹
脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型フィル
ム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬化ディ
スクを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、膜厚50μm
の硬化物において、波長450〜900nmの光透過率
が90%以上であることを特徴とする紫外線硬化型樹脂
に関する。
の硬化物において、波長450〜900nmの光透過率
が90%以上であることを特徴とする紫外線硬化型樹脂
に関する。
【0011】また本発明は、膜厚50μmの硬化物にお
いて、波長400nmの光透過率が90%以上であるこ
とを特徴とする紫外線硬化型樹脂に関する。
いて、波長400nmの光透過率が90%以上であるこ
とを特徴とする紫外線硬化型樹脂に関する。
【0012】また本発明は、紫外線硬化型樹脂が脂環構
造をもつウレタン(メタ)アクリレートであることを特
徴とする前記紫外線硬化型樹脂に関する。
造をもつウレタン(メタ)アクリレートであることを特
徴とする前記紫外線硬化型樹脂に関する。
【0013】また本発明は、前記の紫外線硬化型樹脂と
光重合開始剤を含有してなる紫外線硬化型樹脂組成物に
関する。
光重合開始剤を含有してなる紫外線硬化型樹脂組成物に
関する。
【0014】また本発明は、紫外線硬化型樹脂と光重合
開始剤を含有してなり、膜厚50μmの硬化物におい
て、波長450〜900nmの光透過率が90%以上で
あることを特徴とする紫外線硬化型樹脂組成物に関す
る。
開始剤を含有してなり、膜厚50μmの硬化物におい
て、波長450〜900nmの光透過率が90%以上で
あることを特徴とする紫外線硬化型樹脂組成物に関す
る。
【0015】また本発明は、紫外線硬化型樹脂と光重合
開始剤を含有してなり、膜厚50μmの硬化物におい
て、波長400nmの光透過率が90%以上であること
を特徴とする紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
開始剤を含有してなり、膜厚50μmの硬化物におい
て、波長400nmの光透過率が90%以上であること
を特徴とする紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
【0016】また本発明は、組成物がフォトクロミック
材料及びサーモクロミック材料の何れか又は両方を含む
前記の紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
材料及びサーモクロミック材料の何れか又は両方を含む
前記の紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
【0017】また本発明は、組成物が溶剤を含む前記の
紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
【0018】また本発明は、前記の紫外線硬化型樹脂又
は前記の紫外線硬化型樹脂組成物からなる紫外線硬化型
フィルム又はディスクに関する。
は前記の紫外線硬化型樹脂組成物からなる紫外線硬化型
フィルム又はディスクに関する。
【0019】また本発明は、厚み40μmにおいて波長
400nmの光透過率が90%以上の基材と、該基材上
の前記の紫外線硬化型樹脂又は前記の紫外線硬化型樹脂
組成物からなる紫外線硬化型樹脂層とを有する紫外線硬
化型フィルム又は紫外線硬化型ディスクに関する。
400nmの光透過率が90%以上の基材と、該基材上
の前記の紫外線硬化型樹脂又は前記の紫外線硬化型樹脂
組成物からなる紫外線硬化型樹脂層とを有する紫外線硬
化型フィルム又は紫外線硬化型ディスクに関する。
【0020】また本発明は、上記の紫外線硬化型フィル
ム又は紫外線硬化型ディスクを硬化させてなる硬化フィ
ルム又は硬化ディスクに関する。
ム又は紫外線硬化型ディスクを硬化させてなる硬化フィ
ルム又は硬化ディスクに関する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、可視光透過性紫外線硬
化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型
フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬
化ディスクを提供するものであり、本発明によれば、D
VDやCD等の光情報記録メディアの記録層、カバー
層、接着層や光ファイバ、光スイッチング素子等の光通
信に関わる材料を紫外線硬化により製造することができ
る。
化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型
フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬
化ディスクを提供するものであり、本発明によれば、D
VDやCD等の光情報記録メディアの記録層、カバー
層、接着層や光ファイバ、光スイッチング素子等の光通
信に関わる材料を紫外線硬化により製造することができ
る。
【0022】本発明における紫外線硬化型樹脂とは、紫
外線に代表されるエネルギーを照射することにより硬化
することを特徴とする樹脂である。一般的に紫外線硬化
型樹脂は、EBや電子線の照射により硬化することは知
られており、そのプロセス適合性を優先する際は、照射
するエネルギーの種類や照射装置を変更することがで
き、端的にはラジカルを系内で発生させることにより硬
化する樹脂全般を指す。
外線に代表されるエネルギーを照射することにより硬化
することを特徴とする樹脂である。一般的に紫外線硬化
型樹脂は、EBや電子線の照射により硬化することは知
られており、そのプロセス適合性を優先する際は、照射
するエネルギーの種類や照射装置を変更することがで
き、端的にはラジカルを系内で発生させることにより硬
化する樹脂全般を指す。
【0023】本発明における紫外線硬化型樹脂は、可と
う性、強靭性、耐薬品性等が優れ、光透過率に優れる点
から、脂環構造を有するウレタン(メタ)アクリレート
であることが好ましい。なお、(メタ)アクリレートと
は、アクリレート又はメタアクリレートを意味する。
う性、強靭性、耐薬品性等が優れ、光透過率に優れる点
から、脂環構造を有するウレタン(メタ)アクリレート
であることが好ましい。なお、(メタ)アクリレートと
は、アクリレート又はメタアクリレートを意味する。
【0024】ここで、上記脂環構造としては、例えば、
シクロペンタン、シクロヘキサン、ノルボルナン、デカ
リン、水素化ビスフェノールA、水素化ジシクロペンタ
ジエン等に代表される構造が挙げられる。
シクロペンタン、シクロヘキサン、ノルボルナン、デカ
リン、水素化ビスフェノールA、水素化ジシクロペンタ
ジエン等に代表される構造が挙げられる。
【0025】本発明におけるウレタン(メタ)アクリレ
ートとは、エチレン性不飽和基及びウレタン結合を含む
化合物全般をさし、(a)エチレン性不飽和基含有アル
コール、(b)ポリオール、(c)ポリイソシアナート
の3成分を付加重合してなる化合物であることが好まし
い。
ートとは、エチレン性不飽和基及びウレタン結合を含む
化合物全般をさし、(a)エチレン性不飽和基含有アル
コール、(b)ポリオール、(c)ポリイソシアナート
の3成分を付加重合してなる化合物であることが好まし
い。
【0026】上記ウレタン(メタ)アクリレートに使用
できる(a)エチレン性不飽和基含有アルコールとして
は、2−ヒドロキエチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、エチレングリコール−プロピレ
ングリコール・ブロックコポリマーモノ(メタ)アクリ
レート、エチレングリコール−テトラメチレングリコー
ルコポリマーモノ(メタ)アクリレート、カプロラクト
ン変性モノ(メタ)アクリレート(商品名プラクセルF
Aシリーズ、プラクセルFMシリーズ:ダイセル化学
(株)製)、水素化ビスフェノールAモノ(メタ)アク
リレートや1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ
(メタ)アクリレート等を挙げることができるが、特に
これらに限定するものではない。
できる(a)エチレン性不飽和基含有アルコールとして
は、2−ヒドロキエチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、エチレングリコール−プロピレ
ングリコール・ブロックコポリマーモノ(メタ)アクリ
レート、エチレングリコール−テトラメチレングリコー
ルコポリマーモノ(メタ)アクリレート、カプロラクト
ン変性モノ(メタ)アクリレート(商品名プラクセルF
Aシリーズ、プラクセルFMシリーズ:ダイセル化学
(株)製)、水素化ビスフェノールAモノ(メタ)アク
リレートや1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ
(メタ)アクリレート等を挙げることができるが、特に
これらに限定するものではない。
【0027】また、エチレン性不飽和基含有アルコール
は、製造された樹脂の光透過率を考慮すると、脂肪族又
は脂環族炭化水素構造のものであることが好ましく、芳
香族炭化水素構造を含有しないことが好ましい。
は、製造された樹脂の光透過率を考慮すると、脂肪族又
は脂環族炭化水素構造のものであることが好ましく、芳
香族炭化水素構造を含有しないことが好ましい。
【0028】本発明で使用できる(b)ポリオール成分
としては、ジオール成分が好ましく、硬化物の強靱性及
び光透過率の観点から、脂肪族ポリカーボネートジオー
ル、アルキレンジオール、ポリオキシアルキレンジオー
ルが好ましい。
としては、ジオール成分が好ましく、硬化物の強靱性及
び光透過率の観点から、脂肪族ポリカーボネートジオー
ル、アルキレンジオール、ポリオキシアルキレンジオー
ルが好ましい。
【0029】ポリカーボネートジオールとは、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9
−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオ
ール、ビスフェノールA等のジオール成分の1種類もし
くは数種類とジフェニルカーボネートやジメチルカーボ
ネートとを反応させて得られる化合物を指し、市販品と
しては、ニッポラン982、ニッポラン983(以上日
本ポリウレタン社製)やPNOC1000、PNOC2
000(以上クラレ社製)、プラクセルCD200シリ
ーズ(ダイセル化学社製)、RAVECARB107
(以上Enichem Synthesis社製)等が
挙げられるがそれらに限定するわけではない。その中で
も、脂肪族ジオールとジメチルカーボネートを反応させ
て得られる化合物が好適である。
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9
−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオ
ール、ビスフェノールA等のジオール成分の1種類もし
くは数種類とジフェニルカーボネートやジメチルカーボ
ネートとを反応させて得られる化合物を指し、市販品と
しては、ニッポラン982、ニッポラン983(以上日
本ポリウレタン社製)やPNOC1000、PNOC2
000(以上クラレ社製)、プラクセルCD200シリ
ーズ(ダイセル化学社製)、RAVECARB107
(以上Enichem Synthesis社製)等が
挙げられるがそれらに限定するわけではない。その中で
も、脂肪族ジオールとジメチルカーボネートを反応させ
て得られる化合物が好適である。
【0030】また、その平均分子量としては、重量平均
分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフで測定し
標準ポリスチレン換算した値、以下も同じ)で500〜
2000が好ましく、500〜1000がより好まし
い。
分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフで測定し
標準ポリスチレン換算した値、以下も同じ)で500〜
2000が好ましく、500〜1000がより好まし
い。
【0031】アルキレンジオール又はポリオキシアルキ
レンジオールとは、エチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、テトラメチレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリ1,2
−ブチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、メチルペンタンジオール変性ポリテトラメチレ
ングリコール、プロピレングリコール変性ポリテトラメ
チレングリコール、エチレングリコール−プロピレング
リコール・ブロックコポリマー、エチレングリコール−
テトラメチレングリコールコポリマー、2−メチル−
1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加体、ビ
スフェノールAのプロピレンオキシド付加体、水添ビス
フェノールA、水添ビスフェノールAのエチレンオキシ
ド付加体、水添ビスフェノールAのプロピレンオキシド
付加体、ビスフェノールF、ビスフェノールFのエチレ
ンオキシド付加体、ビスフェノールFのプロピレンオキ
シド付加体、水添ビスフェノールF、水添ビスフェノー
ルFのエチレンオキシド付加体、水添ビスフェノールF
のプロピレンオキシド付加体等が挙げられるが、特にこ
れらに限定するものではない。
レンジオールとは、エチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、テトラメチレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリ1,2
−ブチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、メチルペンタンジオール変性ポリテトラメチレ
ングリコール、プロピレングリコール変性ポリテトラメ
チレングリコール、エチレングリコール−プロピレング
リコール・ブロックコポリマー、エチレングリコール−
テトラメチレングリコールコポリマー、2−メチル−
1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加体、ビ
スフェノールAのプロピレンオキシド付加体、水添ビス
フェノールA、水添ビスフェノールAのエチレンオキシ
ド付加体、水添ビスフェノールAのプロピレンオキシド
付加体、ビスフェノールF、ビスフェノールFのエチレ
ンオキシド付加体、ビスフェノールFのプロピレンオキ
シド付加体、水添ビスフェノールF、水添ビスフェノー
ルFのエチレンオキシド付加体、水添ビスフェノールF
のプロピレンオキシド付加体等が挙げられるが、特にこ
れらに限定するものではない。
【0032】また、その重量平均分子量は62〜200
0が望ましく、好ましくは62〜1000である。
0が望ましく、好ましくは62〜1000である。
【0033】(c)ポリイソシアナートとしては、トリ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イ
ソフォロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシネ
ナート、水素添加されたトリレンジイソシアネート、水
素添加されたキシリレンジイソシアネート、水素添加さ
れたジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート3量体、イソフォロンジイソシアネ
ート等が挙げられるが、特にこれらに限定するものでは
ない。
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イ
ソフォロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシネ
ナート、水素添加されたトリレンジイソシアネート、水
素添加されたキシリレンジイソシアネート、水素添加さ
れたジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート3量体、イソフォロンジイソシアネ
ート等が挙げられるが、特にこれらに限定するものでは
ない。
【0034】また、これら化合物を単独であるいは混合
して用いることができるが、特にイソフォロンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート、ノルボルネンジイ
ソシアネート、水素添加されたトリレンジイソシアネー
ト、水素添加されたキシリレンジイソシアネート、水素
添加されたジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪
族ジイソシアネート及び、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート3量体、イソフォロンジイソシアネート等の多官能
イソシアネートとの混合物が好適である。
して用いることができるが、特にイソフォロンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート、ノルボルネンジイ
ソシアネート、水素添加されたトリレンジイソシアネー
ト、水素添加されたキシリレンジイソシアネート、水素
添加されたジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪
族ジイソシアネート及び、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート3量体、イソフォロンジイソシアネート等の多官能
イソシアネートとの混合物が好適である。
【0035】本発明におけるウレタン(メタ)アクリレ
ートの重量平均分子量は、1,000〜50,000で
あることが好ましく、2,000〜30,000である
ことがより好ましい。その分子量が1,000未満の場
合柔軟性が失われる傾向にあり、また分子量が50,0
00を超えると光感度が悪くなり、転写性や硬化物の耐
久性が劣る傾向にある。
ートの重量平均分子量は、1,000〜50,000で
あることが好ましく、2,000〜30,000である
ことがより好ましい。その分子量が1,000未満の場
合柔軟性が失われる傾向にあり、また分子量が50,0
00を超えると光感度が悪くなり、転写性や硬化物の耐
久性が劣る傾向にある。
【0036】本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、上記
紫外線硬化型樹脂とともに、一般に光重合性単量体を含
む。この光重合性単量体としては、単官能性又は多官能
性の(メタ)アクリレート系化合物などを好ましく用い
ることができ、これらの光重合性単量体としては例え
ば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリ
レート、イソブチル(メタ)アクリレート、エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリ
レート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、トリデシル(メタ)アクリレート、エトキシエチル
(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリ
レート、グリシジル(メタ)アクリレート、ブトキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−メトキシエトキシ(メタ)アクリレー
ト、2−エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
アリル(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオール
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、1,3−ビス(ヒドロキシエチル)−
5,5−ジメチルヒダントイン、3−メチルペンタンジ
オール(メタ)アクリレート、α,ω−ジアクリルビス
ジエチレングリコールフタレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリット
(メタ)アクリレート、ペンタエリトリットヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリトリットモノヒドロキ
シペンタ(メタ)アクリレート、α,ω−テトラアリル
ビストリメチロールプロパンテトラヒドロフタレート、
2−ヒドロキシエチルアクリロイルフォスフェート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジアクリロキシエチルフォスフェー
ト、N−ビニルピロリドンなどが挙げられ、これらのう
ちアクリル酸エステル誘導体が好ましい。
紫外線硬化型樹脂とともに、一般に光重合性単量体を含
む。この光重合性単量体としては、単官能性又は多官能
性の(メタ)アクリレート系化合物などを好ましく用い
ることができ、これらの光重合性単量体としては例え
ば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリ
レート、イソブチル(メタ)アクリレート、エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリ
レート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、トリデシル(メタ)アクリレート、エトキシエチル
(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリ
レート、グリシジル(メタ)アクリレート、ブトキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−メトキシエトキシ(メタ)アクリレー
ト、2−エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
アリル(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオール
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、1,3−ビス(ヒドロキシエチル)−
5,5−ジメチルヒダントイン、3−メチルペンタンジ
オール(メタ)アクリレート、α,ω−ジアクリルビス
ジエチレングリコールフタレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリット
(メタ)アクリレート、ペンタエリトリットヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリトリットモノヒドロキ
シペンタ(メタ)アクリレート、α,ω−テトラアリル
ビストリメチロールプロパンテトラヒドロフタレート、
2−ヒドロキシエチルアクリロイルフォスフェート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジアクリロキシエチルフォスフェー
ト、N−ビニルピロリドンなどが挙げられ、これらのう
ちアクリル酸エステル誘導体が好ましい。
【0037】これらの光重合性単量体は、単独で又は2
種以上の混合物として用いても良く、前記紫外線硬化型
樹脂100重量部に対して、好ましくは0〜50重量部
配合され、特に好ましくは20重量部以内で配合され
る。この量が50重量部を超えると硬化物の耐水性や耐
溶剤性が低下したり、硬化物にクラックが発生する等柔
軟性が失われていき光照射後離型処理の際ワレやビット
のかけ等が起こることがある。
種以上の混合物として用いても良く、前記紫外線硬化型
樹脂100重量部に対して、好ましくは0〜50重量部
配合され、特に好ましくは20重量部以内で配合され
る。この量が50重量部を超えると硬化物の耐水性や耐
溶剤性が低下したり、硬化物にクラックが発生する等柔
軟性が失われていき光照射後離型処理の際ワレやビット
のかけ等が起こることがある。
【0038】さらに本発明の紫外線硬化型樹脂組成物
に、目的に応じて不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエス
テル樹脂、ビニルウレタン樹脂、ビニルエステルウレタ
ン樹脂、ポリイソシアネート、ポリエポキシド、エポキ
シ末端ポリオキサゾリドン、アクリル樹脂類、アルキド
樹脂類、尿素樹脂類、メラミン樹脂類、ポリジエン系エ
ラストマー、ポリウレタン系エラストマー、飽和ポリエ
ステル類、飽和ポリエーテル類、ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体、
アマニ油、桐油、大豆油、ヒマシ油、エポキシ化油等の
油脂類等の天然及び合成高分子物質を含有させることが
できる。
に、目的に応じて不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエス
テル樹脂、ビニルウレタン樹脂、ビニルエステルウレタ
ン樹脂、ポリイソシアネート、ポリエポキシド、エポキ
シ末端ポリオキサゾリドン、アクリル樹脂類、アルキド
樹脂類、尿素樹脂類、メラミン樹脂類、ポリジエン系エ
ラストマー、ポリウレタン系エラストマー、飽和ポリエ
ステル類、飽和ポリエーテル類、ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体、
アマニ油、桐油、大豆油、ヒマシ油、エポキシ化油等の
油脂類等の天然及び合成高分子物質を含有させることが
できる。
【0039】その中でも、光透過性に優れている点とフ
ィルム硬化性に優れている点より、アクリル樹脂類、セ
ルロース誘導体のような多糖ベースの変性樹脂等が好適
である。
ィルム硬化性に優れている点より、アクリル樹脂類、セ
ルロース誘導体のような多糖ベースの変性樹脂等が好適
である。
【0040】本発明における光重合開始剤としては、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−(4
−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オン、カルボニル系[ベン
ゾフェノン、ジアセチル、ベンジル、ベンゾイン、ω−
ブロモアセトフェノン、クロロアセトン、アセトフェノ
ン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメ
トキシ−2−フェニルアセトフェノン、p−ジメチルア
ミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェ
ノン、2−クロロベンゾフェノン、p,p′−ビスジエ
チルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベ
ンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエトキ
シアセトフェノン、4−N,N′−ジメチルアセトフェ
ノン類]、スルフィド系(ジフェニルジスルフィド、ジ
ベンジルジスルフィドなど)、キノン系(ベンゾキノ
ン、アントラキノンなど)、アゾ系(アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2′−アゾビスプロパン、ヒドラジン
など)、スルホクロリド系、チオキサントンなど)、過
酸化物系(過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルペルオキ
シドなど)、o−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等
が挙げられるが、特にこれらに限定するものではない。
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−(4
−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オン、カルボニル系[ベン
ゾフェノン、ジアセチル、ベンジル、ベンゾイン、ω−
ブロモアセトフェノン、クロロアセトン、アセトフェノ
ン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメ
トキシ−2−フェニルアセトフェノン、p−ジメチルア
ミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェ
ノン、2−クロロベンゾフェノン、p,p′−ビスジエ
チルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベ
ンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエトキ
シアセトフェノン、4−N,N′−ジメチルアセトフェ
ノン類]、スルフィド系(ジフェニルジスルフィド、ジ
ベンジルジスルフィドなど)、キノン系(ベンゾキノ
ン、アントラキノンなど)、アゾ系(アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2′−アゾビスプロパン、ヒドラジン
など)、スルホクロリド系、チオキサントンなど)、過
酸化物系(過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルペルオキ
シドなど)、o−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等
が挙げられるが、特にこれらに限定するものではない。
【0041】本発明の可視光透過性紫外線硬化型樹脂組
成物には、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、ベンゾキノン、p−t−ブチルカテコール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールなどの
重合禁止剤などを添加することができる。
成物には、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、ベンゾキノン、p−t−ブチルカテコール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールなどの
重合禁止剤などを添加することができる。
【0042】本発明の組成物においては、さらに溶剤
を、フィルム塗工やディスク塗工に際し、粘度調整を目
的として含有させることができる。このような溶剤とし
ては、メチルエチルケトンやアセトン、メチルイソブチ
ルケトンのようなケトン類や酢酸ブチル、酢酸エチル、
酢酸イソブチル等のエステル類、ブタノール、イソブタ
ノール等のアルコール類、エチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ等のセロソルブ類、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール等のグリコール類、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール等のポリオキシアル
キレン類、ポリプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、γ−ブチロラクトン等のラクトン類、ジオキサン、
テトラヒドロフランのような環状エーテル化合物、N,
N−ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミドのようなアミド化合物等の有機溶剤が挙げられ
る。
を、フィルム塗工やディスク塗工に際し、粘度調整を目
的として含有させることができる。このような溶剤とし
ては、メチルエチルケトンやアセトン、メチルイソブチ
ルケトンのようなケトン類や酢酸ブチル、酢酸エチル、
酢酸イソブチル等のエステル類、ブタノール、イソブタ
ノール等のアルコール類、エチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ等のセロソルブ類、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール等のグリコール類、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール等のポリオキシアル
キレン類、ポリプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、γ−ブチロラクトン等のラクトン類、ジオキサン、
テトラヒドロフランのような環状エーテル化合物、N,
N−ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミドのようなアミド化合物等の有機溶剤が挙げられ
る。
【0043】また、組成物をCD−RAM、DVD−R
AM、EL素子等の用途に用いるときには、フォトクロ
ミック材料及びサーモクロミック材料の何れか又は両方
を含有させることもできる。
AM、EL素子等の用途に用いるときには、フォトクロ
ミック材料及びサーモクロミック材料の何れか又は両方
を含有させることもできる。
【0044】本発明の紫外線硬化型樹脂又は樹脂組成物
は、膜厚50μmの硬化物において、波長450〜90
0nmの全範囲にわたって光透過率が90%以上であ
る。
は、膜厚50μmの硬化物において、波長450〜90
0nmの全範囲にわたって光透過率が90%以上であ
る。
【0045】また、本発明の紫外線硬化型樹脂又は樹脂
組成物は、膜厚50μmの硬化物において、さらに、波
長400nmの光透過率が90%以上である。
組成物は、膜厚50μmの硬化物において、さらに、波
長400nmの光透過率が90%以上である。
【0046】このような紫外線硬化型樹脂又は樹脂組成
物を用いることにより、現在主流の赤色レーザーは無論
のこと、波長の短い青色レーザーに変えることによる高
密度化、記録層の多層化による高密度化の光情報記録メ
ディアにも対応できる。
物を用いることにより、現在主流の赤色レーザーは無論
のこと、波長の短い青色レーザーに変えることによる高
密度化、記録層の多層化による高密度化の光情報記録メ
ディアにも対応できる。
【0047】本発明の紫外線硬化型フィルム又はディス
クを製造するには、各種基材上に本発明の可視光透過性
紫外線硬化型樹脂又は組成物を塗布し、必要に応じ乾燥
することにより得られる。塗布量は、塗布膜又は塗布乾
燥膜の厚さが5〜100μmとなるようにすることが好
ましい。塗布装置としては好ましくはダイコータが用い
られる。乾燥条件は、室温〜100℃で1分〜1時間行
うことが好ましい。乾燥温度が高すぎると硬化が進んだ
りして形成されるフィルムの安定性に劣る傾向にあり、
温度が低過ぎたり、乾燥時間が短か過ぎて溶剤が残存す
ると、フィルムの物理物性が劣る傾向がある。このよう
にして得られたフィルムは、基材から剥離して一層型フ
ィルムとしてもよいし、このフィルムを複数枚積層する
ことにより紫外線硬化型ディスクとすることもできる。
クを製造するには、各種基材上に本発明の可視光透過性
紫外線硬化型樹脂又は組成物を塗布し、必要に応じ乾燥
することにより得られる。塗布量は、塗布膜又は塗布乾
燥膜の厚さが5〜100μmとなるようにすることが好
ましい。塗布装置としては好ましくはダイコータが用い
られる。乾燥条件は、室温〜100℃で1分〜1時間行
うことが好ましい。乾燥温度が高すぎると硬化が進んだ
りして形成されるフィルムの安定性に劣る傾向にあり、
温度が低過ぎたり、乾燥時間が短か過ぎて溶剤が残存す
ると、フィルムの物理物性が劣る傾向がある。このよう
にして得られたフィルムは、基材から剥離して一層型フ
ィルムとしてもよいし、このフィルムを複数枚積層する
ことにより紫外線硬化型ディスクとすることもできる。
【0048】本発明の基材層を有する紫外線硬化型フィ
ルム、紫外線硬化型ディスクにおいては、基材として他
のフィルムなど用いることができ、このフィルムとして
は、PETに代表されるポリエステル系、アクリル系、
ポリオレフィン系、ポリカーボネート系のフィルム等が
あげられる。例えば、このような基材の上に本発明の可
視光透過性紫外線硬化型樹脂又は組成物を塗布し、必要
に応じ乾燥することにより、他のフィルムと本発明の紫
外線硬化型樹脂又は紫外線硬化型樹脂組成物からなる紫
外線硬化型樹脂層とを有する紫外線硬化型フィルム又は
紫外線硬化型ディスクが得られる。塗布に限らず、フィ
ルムを貼り合せて積層してもよい。他のフィルム等の基
材としては波長400nmの光透過率が90%以上のも
のが好ましい。
ルム、紫外線硬化型ディスクにおいては、基材として他
のフィルムなど用いることができ、このフィルムとして
は、PETに代表されるポリエステル系、アクリル系、
ポリオレフィン系、ポリカーボネート系のフィルム等が
あげられる。例えば、このような基材の上に本発明の可
視光透過性紫外線硬化型樹脂又は組成物を塗布し、必要
に応じ乾燥することにより、他のフィルムと本発明の紫
外線硬化型樹脂又は紫外線硬化型樹脂組成物からなる紫
外線硬化型樹脂層とを有する紫外線硬化型フィルム又は
紫外線硬化型ディスクが得られる。塗布に限らず、フィ
ルムを貼り合せて積層してもよい。他のフィルム等の基
材としては波長400nmの光透過率が90%以上のも
のが好ましい。
【0049】基材フィルム等の基材の他、カバーフィル
ムとして透明性を問わず、例えば剥離強度を下げること
を目的として、ポリエチレンのようなポリオレフィン
系、フッ素樹脂系、シリコーン樹脂系、またそれらを塗
布又はラミネート処理したフィルムも使用することがで
きるが、特に制限するものではない。
ムとして透明性を問わず、例えば剥離強度を下げること
を目的として、ポリエチレンのようなポリオレフィン
系、フッ素樹脂系、シリコーン樹脂系、またそれらを塗
布又はラミネート処理したフィルムも使用することがで
きるが、特に制限するものではない。
【0050】得られた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬
化型ディスクを硬化させることにより硬化型フィルム、
硬化ディスクが得られる。硬化には紫外線を用いること
ができるが、光源としては高圧水銀灯が好ましい。照射
は100mJ/cm2〜5J/cm2が好ましく、250
mJ/cm2〜2J/cm2がより好ましい。照射光が足
りないと硬化が不十分となり、照射光が多すぎると着色
やアウトガス発生の問題が生じる傾向がある。
化型ディスクを硬化させることにより硬化型フィルム、
硬化ディスクが得られる。硬化には紫外線を用いること
ができるが、光源としては高圧水銀灯が好ましい。照射
は100mJ/cm2〜5J/cm2が好ましく、250
mJ/cm2〜2J/cm2がより好ましい。照射光が足
りないと硬化が不十分となり、照射光が多すぎると着色
やアウトガス発生の問題が生じる傾向がある。
【0051】なお、厚膜の硬化フィルムを作製する場合
には、転写後1〜100J/cm2の光を照射して半硬
化の状態とした後、未硬化のフィルムなどを転写フィル
ムとして多層にして接着した後、上記と同じ条件で完全
硬化してフィルムとすることができる。また、情報記録
のためのビットを紫外線硬化型樹脂層表面に型押しによ
り凹凸として転写した後に硬化してもよい。
には、転写後1〜100J/cm2の光を照射して半硬
化の状態とした後、未硬化のフィルムなどを転写フィル
ムとして多層にして接着した後、上記と同じ条件で完全
硬化してフィルムとすることができる。また、情報記録
のためのビットを紫外線硬化型樹脂層表面に型押しによ
り凹凸として転写した後に硬化してもよい。
【0052】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。部は重量部
を意味する。
を意味する。
【0053】合成例1 (可視光透過性ウレタンアクリレートの合成)撹拌機、
温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した反応容器
に空気ガスを導入した後、ポリカーボネートジオール
(ダイセル化学(株)製、プラクセルCD205PL、
平均分子量500)123.3部、ポリテトラメチレン
グリコール(保土谷化学工業(株)製、PTG850S
N、平均分子量850)209.6部、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールモノアクリレート(三菱化学
(株)製)131.8部、p−メトキシフェノール(和
光純薬(株)製)0.58部、ジブチル錫ラウレート
(東京ファインケミカル(株)製、L101)0.58
部及びプロピレングリコールモノメチルエーテル(日本
乳化剤(株)製、MFG−Ac)116.2部を仕込
み、空気気流下で65℃まで攪拌しながら昇温した。滴
下容器にイソフォロンジイソシアナート(ヒュルスジャ
パン社製、VESTANAT IPDI)98.5部及
びヘキサメチレンジイソシアネートイソシアヌレート型
三量体(旭化成社製、TPA−100)134.5部を
仕込み良く混合後、3時間かけて反応容器に均一滴下し
た。その際、反応容器温度を65±3℃に保った。滴下
終了後、滴下容器をプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル58.3部を用いて洗浄し、洗浄後の溶液は反応
容器にそのまま投入した。さらに攪拌しながら2時間保
温した後、75℃に昇温した。その後、赤外吸収スペク
トルのイソシアナート由来のピークが消失するまで、7
5±3℃で攪拌保温を続けた。およそ6〜8時間でイソ
シアナート由来のピークが消失した。このピークの消失
を確認後60℃まで降温し、メタノール(和光純薬
(株)製)1.6部を添加し、60±3℃で30分保温
した。その後プロピレングリコールモノメチルエーテル
を125.0部添加し、透明な樹脂溶液を得た。この樹
脂の固形分は71重量%、酸価は0.4mgKOH/
g、粘度は43,000mPa・s(25℃)であっ
た。
温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した反応容器
に空気ガスを導入した後、ポリカーボネートジオール
(ダイセル化学(株)製、プラクセルCD205PL、
平均分子量500)123.3部、ポリテトラメチレン
グリコール(保土谷化学工業(株)製、PTG850S
N、平均分子量850)209.6部、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールモノアクリレート(三菱化学
(株)製)131.8部、p−メトキシフェノール(和
光純薬(株)製)0.58部、ジブチル錫ラウレート
(東京ファインケミカル(株)製、L101)0.58
部及びプロピレングリコールモノメチルエーテル(日本
乳化剤(株)製、MFG−Ac)116.2部を仕込
み、空気気流下で65℃まで攪拌しながら昇温した。滴
下容器にイソフォロンジイソシアナート(ヒュルスジャ
パン社製、VESTANAT IPDI)98.5部及
びヘキサメチレンジイソシアネートイソシアヌレート型
三量体(旭化成社製、TPA−100)134.5部を
仕込み良く混合後、3時間かけて反応容器に均一滴下し
た。その際、反応容器温度を65±3℃に保った。滴下
終了後、滴下容器をプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル58.3部を用いて洗浄し、洗浄後の溶液は反応
容器にそのまま投入した。さらに攪拌しながら2時間保
温した後、75℃に昇温した。その後、赤外吸収スペク
トルのイソシアナート由来のピークが消失するまで、7
5±3℃で攪拌保温を続けた。およそ6〜8時間でイソ
シアナート由来のピークが消失した。このピークの消失
を確認後60℃まで降温し、メタノール(和光純薬
(株)製)1.6部を添加し、60±3℃で30分保温
した。その後プロピレングリコールモノメチルエーテル
を125.0部添加し、透明な樹脂溶液を得た。この樹
脂の固形分は71重量%、酸価は0.4mgKOH/
g、粘度は43,000mPa・s(25℃)であっ
た。
【0054】合成例2 撹拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した
反応容器に空気ガスを導入した後、ポリカーボネートジ
オール(ダイセル化学(株)製、プラクセルCD205
PL、平均分子量500)234.5部、ジエチレング
リコール(日曹丸善ケミカル(株)製)44.8部、
1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート
(三菱化学(株)製)176.5部、p−メトキシフェ
ノール(和光純薬(株)製)0.57部、ジブチル錫ラ
ウレート(東京ファインケミカル(株)製、L101)
0.57部及びプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル(日本乳化剤(株)製、MFG−Ac)113.9部
を仕込み、空気気流下で65℃まで攪拌しながら昇温し
た。滴下容器にイソフォロンジイソシアネート(ヒュル
スジャパン(株)製、VESTANAT IPDI)2
91.6部を仕込み、3時間かけて反応容器に均一滴下
した。その際、反応容器温度を65±3℃に保った。滴
下終了後、滴下容器をプロピレングリコールモノメチル
エーテル72.9部を用いて洗浄し、洗浄後の溶液は反
応容器にそのまま投入した。さらに攪拌しながら2時間
保温した後、75℃に昇温した。その後、赤外吸収スペ
クトルのイソシアナート由来のピークが消失するまで、
75±3℃で攪拌保温を続けた。およそ6〜8時間でイ
ソシアナート由来のピークが消失した。このピークの消
失を確認後60℃まで降温し、メタノール(和光純薬
(株)製)2.3部を添加し、60±3℃で30分保温
した。その後プロピレングリコールモノメチルエーテル
を62.5部添加し、透明な樹脂溶液を得た。この樹脂
の固形分は77.7%、酸価は0.4mgKOH/g、
粘度は33,300mPa・s(25℃)であった。
反応容器に空気ガスを導入した後、ポリカーボネートジ
オール(ダイセル化学(株)製、プラクセルCD205
PL、平均分子量500)234.5部、ジエチレング
リコール(日曹丸善ケミカル(株)製)44.8部、
1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート
(三菱化学(株)製)176.5部、p−メトキシフェ
ノール(和光純薬(株)製)0.57部、ジブチル錫ラ
ウレート(東京ファインケミカル(株)製、L101)
0.57部及びプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル(日本乳化剤(株)製、MFG−Ac)113.9部
を仕込み、空気気流下で65℃まで攪拌しながら昇温し
た。滴下容器にイソフォロンジイソシアネート(ヒュル
スジャパン(株)製、VESTANAT IPDI)2
91.6部を仕込み、3時間かけて反応容器に均一滴下
した。その際、反応容器温度を65±3℃に保った。滴
下終了後、滴下容器をプロピレングリコールモノメチル
エーテル72.9部を用いて洗浄し、洗浄後の溶液は反
応容器にそのまま投入した。さらに攪拌しながら2時間
保温した後、75℃に昇温した。その後、赤外吸収スペ
クトルのイソシアナート由来のピークが消失するまで、
75±3℃で攪拌保温を続けた。およそ6〜8時間でイ
ソシアナート由来のピークが消失した。このピークの消
失を確認後60℃まで降温し、メタノール(和光純薬
(株)製)2.3部を添加し、60±3℃で30分保温
した。その後プロピレングリコールモノメチルエーテル
を62.5部添加し、透明な樹脂溶液を得た。この樹脂
の固形分は77.7%、酸価は0.4mgKOH/g、
粘度は33,300mPa・s(25℃)であった。
【0055】フィルム作製例1,2 上記合成例1,2で得られた熱硬化樹脂組成物を膜厚約
40μmのPETフィルム(帝人(株)製、波長400
nmの光透過率が90%以上)にダイコータを用い、乾
燥膜厚50μmになるよう塗布後、80℃で10分乾燥
させ、樹脂層の上に、ポリエチレンフィルム(タマポリ
(株)製)をラミネートし、サンドイッチ型の光硬化性
フィルムを得た。フィルムの対照(比較例2)として光
硬化性フィルムSURFEXフィルム(デュポン社製)
を用い、以下の実験に供試した。
40μmのPETフィルム(帝人(株)製、波長400
nmの光透過率が90%以上)にダイコータを用い、乾
燥膜厚50μmになるよう塗布後、80℃で10分乾燥
させ、樹脂層の上に、ポリエチレンフィルム(タマポリ
(株)製)をラミネートし、サンドイッチ型の光硬化性
フィルムを得た。フィルムの対照(比較例2)として光
硬化性フィルムSURFEXフィルム(デュポン社製)
を用い、以下の実験に供試した。
【0056】実験例1 (光感度試験)上記合成例1、2の樹脂固形分50部
に、光重合開始剤としてイルガキュア907(チバガイ
ギー社製)1部を加えよく攪拌した後、銅板上にアプリ
ケータを用い硬化膜厚が50μmになるよう塗布し、8
0℃で30分セッティングした。この銅板上にマイラー
フィルム(帝人(株)製)をのせその上に21段ステッ
プタブレットを置き、光照射量を変えて露光した。21
段ステップタブレットの8段目が硬化するに要する露光
量を光感度とした。比較例1として、SD−307(大
日本インキ化学(株)製)に同様に光重合開始剤を配合
し実験に供試した。
に、光重合開始剤としてイルガキュア907(チバガイ
ギー社製)1部を加えよく攪拌した後、銅板上にアプリ
ケータを用い硬化膜厚が50μmになるよう塗布し、8
0℃で30分セッティングした。この銅板上にマイラー
フィルム(帝人(株)製)をのせその上に21段ステッ
プタブレットを置き、光照射量を変えて露光した。21
段ステップタブレットの8段目が硬化するに要する露光
量を光感度とした。比較例1として、SD−307(大
日本インキ化学(株)製)に同様に光重合開始剤を配合
し実験に供試した。
【0057】実験例2 (樹脂光透過率試験)上記合成例1、2、SD−307
(大日本インキ化学(株)製)の樹脂固形分50部に、
光重合開始剤としてイルガキュア907(チバガイギー
社製)1部を加えよく攪拌した後、ガラス板上にアプリ
ケータを用い硬化膜厚が50μmになるよう塗布し、8
0℃で30分セッティングした。その後、高圧水銀灯よ
り500mJ/cm2の光を照射し硬化フィルムを得
た。そのフィルムを、空気を対照として紫外−可視分光
光度計((株)日立製作所製、U−3200)で波長2
00〜900nmでの光透過率(%)を測定した。
(大日本インキ化学(株)製)の樹脂固形分50部に、
光重合開始剤としてイルガキュア907(チバガイギー
社製)1部を加えよく攪拌した後、ガラス板上にアプリ
ケータを用い硬化膜厚が50μmになるよう塗布し、8
0℃で30分セッティングした。その後、高圧水銀灯よ
り500mJ/cm2の光を照射し硬化フィルムを得
た。そのフィルムを、空気を対照として紫外−可視分光
光度計((株)日立製作所製、U−3200)で波長2
00〜900nmでの光透過率(%)を測定した。
【0058】実験例3 (フィルム光透過性試験)フィルム作製例で作製したフ
ィルム二種(作製例1,2)及び比較例2(SURFE
Xフィルム)のカバーフィルムを取り除き、ニッケル蒸
着させた金属ディスクに樹脂面を密着させた後、ベース
フィルム側を剥離し、高圧水銀灯より500mJ/cm
2の光を照射しフィルムを硬化させた。そのフィルム
を、空気を対照として紫外−可視分光光度計((株)日
立製作所製、U−3200)で波長200〜900nm
での光透過率(%)を測定した。
ィルム二種(作製例1,2)及び比較例2(SURFE
Xフィルム)のカバーフィルムを取り除き、ニッケル蒸
着させた金属ディスクに樹脂面を密着させた後、ベース
フィルム側を剥離し、高圧水銀灯より500mJ/cm
2の光を照射しフィルムを硬化させた。そのフィルム
を、空気を対照として紫外−可視分光光度計((株)日
立製作所製、U−3200)で波長200〜900nm
での光透過率(%)を測定した。
【0059】結果 実験例1(光感度)、実験例2及び3(光透過率)の結
果を表1に示した。
果を表1に示した。
【0060】なお、実験例2及び3において、合成例1
及び2並びにフィルム作製例1及び2のものは、すべ
て、波長450〜900nmの光透過率が90%以上で
あった。
及び2並びにフィルム作製例1及び2のものは、すべ
て、波長450〜900nmの光透過率が90%以上で
あった。
【0061】
【表1】 実験例4 (転写性試験)ライン(100μm)グルーブ(100
μm)深さ(50μm)のニッケル蒸着金属ディスク
に、合成例1、2、比較例1の樹脂固形分50部に、光
重合開始剤としてイルガキュア907(チバガイギー社
製)1部を加えよく攪拌した後、スピンコートにより硬
化膜厚が20μmになるよう塗布し、80℃で30分セ
ッティングした。その後、高圧水銀灯より500mJ/
cm2の光を照射し硬化させた後、ディスクからの離型
性及び転写されたパターンを光学顕微鏡で観察した。ま
た、作製例1、2のフィルム及び比較例2のカバーフィ
ルムを取り除き、金属ディスクに樹脂面を密着させた
後、ベースフィルム側を剥離し、高圧水銀灯より500
mJ/cm2の光を照射しフィルムを硬化させ、ディス
クからの離型性及び転写されたパターンを光学顕微鏡で
観察した。
μm)深さ(50μm)のニッケル蒸着金属ディスク
に、合成例1、2、比較例1の樹脂固形分50部に、光
重合開始剤としてイルガキュア907(チバガイギー社
製)1部を加えよく攪拌した後、スピンコートにより硬
化膜厚が20μmになるよう塗布し、80℃で30分セ
ッティングした。その後、高圧水銀灯より500mJ/
cm2の光を照射し硬化させた後、ディスクからの離型
性及び転写されたパターンを光学顕微鏡で観察した。ま
た、作製例1、2のフィルム及び比較例2のカバーフィ
ルムを取り除き、金属ディスクに樹脂面を密着させた
後、ベースフィルム側を剥離し、高圧水銀灯より500
mJ/cm2の光を照射しフィルムを硬化させ、ディス
クからの離型性及び転写されたパターンを光学顕微鏡で
観察した。
【0062】結果 実験例4の結果を表2に示した。
【0063】
【表2】
【0064】
【発明の効果】本発明の紫外線硬化型樹脂及び組成物
は、可視光領域の光透過率に優れる。またDVDやCD
等の光情報記録メディアの記録層の型からの離型性に優
れ、良好なパターンが転写できるため、それらの転写用
の紫外線硬化型又は硬化フィルム及び紫外線硬化型又は
硬化ディスクとして有用である。
は、可視光領域の光透過率に優れる。またDVDやCD
等の光情報記録メディアの記録層の型からの離型性に優
れ、良好なパターンが転写できるため、それらの転写用
の紫外線硬化型又は硬化フィルム及び紫外線硬化型又は
硬化ディスクとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/04 CEZ C08J 7/04 CEZV 5D029 G02B 1/04 G02B 1/04 G11B 7/24 516 G11B 7/24 516 534 534D 535 535C 538 538V // C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 田中 勝 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社鹿島事業所内 (72)発明者 伊藤 敏彦 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社鹿島事業所内 (72)発明者 塩田 誠 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社鹿島事業所内 Fターム(参考) 4F006 AA12 AA22 AA35 AA36 AB43 BA00 CA01 EA03 4F071 AA33 AA53 AF30 AH14 BB02 BC01 4J011 QB24 SA01 SA16 SA21 SA25 SA31 SA63 SA76 SA79 SA83 TA07 UA01 VA01 VA05 WA02 4J027 AG33 CC05 CD05 4J034 AA08 CA04 CC03 CC12 CC67 DF03 DG02 DH02 FA02 HA07 HC03 HC17 HC18 HC22 HC45 HC46 HC52 HC53 HC61 HC71 HC73 JA21 RA14 5D029 LA04 LC04 MA35
Claims (11)
- 【請求項1】 膜厚50μmの硬化物において、波長4
50〜900nmの光透過率が90%以上であることを
特徴とする紫外線硬化型樹脂。 - 【請求項2】 膜厚50μmの硬化物において、波長4
00nmの光透過率が90%以上であることを特徴とす
る紫外線硬化型樹脂。 - 【請求項3】 紫外線硬化型樹脂が脂環構造をもつウレ
タン(メタ)アクリレートである請求項1又は2に記載
の紫外線硬化型樹脂。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の紫外線硬化型
樹脂と光重合開始剤を含有してなる紫外線硬化型樹脂組
成物。 - 【請求項5】 紫外線硬化型樹脂と光重合開始剤を含有
してなり、膜厚50μmの硬化物において、波長450
〜900nmの光透過率が90%以上であることを特徴
とする紫外線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項6】 紫外線硬化型樹脂と光重合開始剤を含有
してなり、膜厚50μmの硬化物において、波長400
nmの光透過率が90%以上であることを特徴とする紫
外線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項7】 組成物がフォトクロミック材料及びサー
モクロミック材料の何れか又は両方を含む請求項4、5
又は6記載の紫外線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項8】 組成物が溶剤を含む請求項4、5、6又
は7に記載の紫外線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項9】 請求項1、2若しくは3記載の紫外線硬
化型樹脂又は請求項4〜7の何れかに記載の紫外線硬化
型樹脂組成物からなる紫外線硬化型フィルム又はディス
ク。 - 【請求項10】 厚み40μmにおいて波長400nm
の光透過率が90%以上の基材と、該基材上の請求項
1、2若しくは3記載の紫外線硬化型樹脂又は請求項4
〜7の何れかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物からなる
紫外線硬化型樹脂層とを有する紫外線硬化型フィルム又
は紫外線硬化型ディスク。 - 【請求項11】 請求項10記載の紫外線硬化型フィル
ム又は紫外線硬化型ディスクを硬化させてなる硬化フィ
ルム又は硬化ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000101621A JP2001288206A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 可視光透過性紫外線硬化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬化ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000101621A JP2001288206A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 可視光透過性紫外線硬化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬化ディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001288206A true JP2001288206A (ja) | 2001-10-16 |
Family
ID=18615628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000101621A Pending JP2001288206A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 可視光透過性紫外線硬化型樹脂及び組成物並びにこれらを用いた紫外線硬化型フィルム、紫外線硬化型ディスク、硬化フィルム及び硬化ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001288206A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003102942A1 (fr) * | 2002-06-04 | 2003-12-11 | Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. | Disque optique et son procede de fabrication |
JP2006052359A (ja) * | 2004-08-16 | 2006-02-23 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | フッ素樹脂フィルムラミネート用接着剤 |
JP2010180328A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Inoac Corp | 導光体形成用組成物及び導光シート |
GB2517437A (en) * | 2013-08-19 | 2015-02-25 | Mahle Int Gmbh | Sliding Engine Component |
JP2021011543A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | 日本化薬株式会社 | ディスプレイ用封止剤 |
-
2000
- 2000-04-03 JP JP2000101621A patent/JP2001288206A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003102942A1 (fr) * | 2002-06-04 | 2003-12-11 | Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. | Disque optique et son procede de fabrication |
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CN105378309A (zh) * | 2013-08-19 | 2016-03-02 | 马勒国际有限公司 | 滑动发动机部件 |
JP2021011543A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | 日本化薬株式会社 | ディスプレイ用封止剤 |
JP7195228B2 (ja) | 2019-07-08 | 2022-12-23 | 日本化薬株式会社 | ディスプレイ用封止剤 |
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