JP2001288026A - 口腔粘膜保護剤 - Google Patents

口腔粘膜保護剤

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JP2001288026A
JP2001288026A JP2000108981A JP2000108981A JP2001288026A JP 2001288026 A JP2001288026 A JP 2001288026A JP 2000108981 A JP2000108981 A JP 2000108981A JP 2000108981 A JP2000108981 A JP 2000108981A JP 2001288026 A JP2001288026 A JP 2001288026A
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JP
Japan
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collagen
oral cavity
oral mucosa
protective agent
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JP2000108981A
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English (en)
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Fumiaki Sato
佐藤  文昭
Tsutomu Ishizaki
勉 石崎
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SATO SHIZAI KK
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SATO SHIZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入れ歯や加撤式義歯の使用者あるいは歯科印象
採得時における、口腔内の炎症や乾燥等を防止すること
のできる口腔粘膜保護剤を提供する。 【解決手段】コラーゲンを含有する液状の粘膜保護剤を
入れ歯や加撤式義歯あるいは印象採得材にスプレーや塗
布することにより粘膜保護膜を表面に形成し、以て口腔
粘膜を保護できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、入れ歯や加撤式義
歯あるいは歯科印象採得材用に好適な口腔粘膜保護剤に
関する。
【0002】
【従来技術とその課題】一般に、入れ歯や加撤式義歯あ
るいは歯科印象採得材は、材料の成分により何かしらの
化学的な反応が伴うものが殆どであり、そのため口腔粘
膜の弱い人やアレルギー体質の人などは、化学反応によ
る影響によって口腔粘膜に発赤、荒れ等の炎症を生じさ
せたり、また、入れ歯の場合は高齢者であると口腔乾燥
症になったりするが、これらに対しては何らの措置も講
じられていないのが現状である。
【0003】本発明は入れ歯や加撤式義歯の使用者ある
いは歯科印象採得時に炎症が生じたり、また、入れ歯の
場合は口腔乾燥症になったりする従来の課題を解決でき
るようにした。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明はコラーゲンに着目した。すなわち、コラーゲ
ンは哺乳類の軟組織を形成している主成分で、天然より
得られる安全性の高い物質であり、したがって人体に対
して非常に安全性が高く、特に人工皮膚への利用は生体
組織への親和性の高さにより非常に有効である。
【0005】本発明はこの軟組織の主成分であるコラー
ゲンが生体への親和性を有するという特性を活かし、コ
ラーゲンを含有する液状の粘膜保護剤を入れ歯や加撤式
義歯あるいは印象採得材にスプレーや塗布することによ
り粘膜保護膜を表面に形成し、以て口腔粘膜を保護でき
るようにした。
【0006】本発明はコラーゲンを含有することを特徴
とするが、ほかに流動パラフィン、グリセリン、エステ
ル油、高級アルコール、セタノール、ヒアルロン酸、ヒ
アルロン酸ナトリウム、パルミチン酸、ミリスチン酸、
ラウリン酸、オレイルアルコール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ソルビット液、ミツロ
ウ、スクワラン、ラノリン、ラノリン誘導体、ラノリン
アルコール、ラノリン脂肪酸類、ステアリン酸類等を配
合することもできるし、また歯質強化を目的としてフッ
化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化
スズ等も配合することもでき、着色剤、香料、フレーバ
ー(風味料)等の添加剤も必要に応じて配合する。
【0007】入れ歯や加撤式義歯あるいは印象採得材は
本発明の保護剤を予めスプレーや塗布して使用する。か
くすることにより入れ歯や加撤式義歯あるいは印象採得
材と口腔粘膜面との間にはコラーゲンを含有する粘膜保
護膜が介在する。
【0008】しかしてコラーゲンは生体への親和性が高
いので、口腔粘膜に乾燥、発赤、荒れ等の症状、炎症が
発生するのを極力防止でき、また粘膜保護剤に香料やフ
レーバーを適宜添加しておくことにより、嫌悪感を伴う
ことなく爽快に使用できる。また、液状であるので、ス
プレーや筆で薄く塗ることができ、粘膜保護剤を節約し
て使用できる。
【0009】しかして本発明の口腔粘膜保護剤は撒布し
易いようにスプレー容器に入れたものとしたり、あるい
は塗布用の筆とセットにした壜容器入りのものとする。
また、本発明の口腔粘膜保護剤は直接口腔粘膜にスプレ
ーしたり、あるいは筆で塗布する場合もある。
【0010】
【実施例】以下に本発明の粘膜保護剤を印象採得材に使
用した例を示す。歯科印象採得に使用する印象材には、
水性コロイド印象材である寒天印象材、アルジネート印
象材、またゴム質印象材であるポリサルファイドゴム、
ポリエーテルゴム、シリコーンゴム系印象材、さらには
印象採得用石膏、モデリングコンパウンド、ワックス、
レジン系印象材、酸化亜鉛ユージノール等のペースト状
印象材が用いられる。
【0011】これらの印象材の中で汎用的に使用されて
いるアルジネート印象材の場合、主成分であるアルギン
酸カリウムが、印象材中に含まれる硫酸カルシウムとの
反応によってアルギン酸カルシウムとなることによりゲ
ル化して硬化し、口腔の印象採得を行うことができる。
また、精密印象に用いられるシリコーン印象材などは、
触媒による反応によって重合して硬化し、印象採得を行
うことができる。
【0012】上記のごとき成分が混和、混練されたペー
スト状の印象材をトレーに充填し、トレーに盛った印象
材の印象面に本発明の下記成分例の液状の粘膜保護剤を
スプレーするとか筆で塗るとかして粘膜保護膜を形成
し、この粘膜保護膜が形成された印象材にて印象採得を
行なう。
【0013】本発明に係る粘膜保護剤の成分例は下記の
とおりである。 <成分例1> コラーゲン 3.0 メチルパラベン 0.1 メントール香料 0.5 精製水 96.4 ---------------------------------------- 合計 100.0
【0014】<成分例2> 加水分解コラーゲン 1.0 ヒアルロン酸ナトリウム 2.0 メチルパラベン 0.1 ピーチ香料 0.5 精製水 96.4 ---------------------------------------- 合計 100.0
【0015】<成分例3> コラーゲン 10.0 ポリエチレングリコール400 3.0 メチルパラベン 0.1 バナナ香料 0.5 精製水 86.4 ---------------------------------------- 合計 100.0
【0016】<成分例4> 加水分解コラーゲン 2.00ラウリン 酸加水分解コラーケ゛ンナトリウム 1.00 プロピレングリコール 1.00 フッ化ナトリウム 0.01 メチルパラベン 0.10 メントール香料 0.50 精製水 95.39 ----------------------------------------- 合計 100.00
【0017】<成分例5> 加水分解コラーゲン 15.0 ポリエチレングリコール300 3.0 ステアリン酸亜鉛 0.5 メチルパラベン 0.1 コーラ香料 0.5 精製水 80.9 ---------------------------------------- 合計 100.0
【0018】コラーゲンを使用しないものの比較例は下
記のとおりである。 <比較例1> メチルパラベン 0.1 メントール香料 0.5 精製水 99.4 ---------------------------------------- 合計 100.0
【0019】<比較例2> ヒアルロン酸ナトリウム 3.0 メチルパラベン 0.1 ピーチ香料 0.5 精製水 96.4 ---------------------------------------- 合計 100.0
【0020】
【使用感評価試験】口腔内での印象採得時における使用
感についてアルジネート印象材を使用して、前記の成分
例1〜3及び比較例1、2の組成液を用いて、8名のパ
ネラーにより評価を実施した。その評価結果を表1に示
す。
【0021】評価基準は次ぎのとおりである。 口腔粘膜の乾燥性 ○:口腔粘膜の乾燥を感じない △:多少口腔粘膜の乾燥を感じる ×:口腔粘膜が乾燥し、不快感がある 粘膜の発赤 ○:口腔粘膜の発赤は認められない △:口腔粘膜に多少の発赤が認められる ×:口腔粘膜に強い発赤が認められる
【0022】
【表1】
【0023】上述した実施例では、粘膜保護膜は生体へ
の親和性の特性を有するコラーゲンを含有しているの
で、印象材と接する部分の口腔粘膜に乾燥、発赤、荒れ
等の症状、炎症が発生するす恐れは殆ど皆無であり、ま
た粘膜保護剤に香料やフレーバー(風味料)を適宜添加
しておくことにより、嫌悪感を伴うことく爽快に印象採
得ができる。
【0024】また、液状であるので、スプレーや筆で塗
ることによって印象面に対して薄く粘膜保護膜を形成で
き、したがって印象材の本来の目的である精密印象を忠
実、的確に採得できる。
【0025】なお、特開平1ー268614号公報には
印象材に関する発明についての開示があるが、同公報の
印象材は、印象材そのものが牛、豚または羊の骨、皮膚
またはけんに存在するコラーゲンの酸から製造される加
水分解ゼラチンの酸を含有する印象材、より詳しくは印
象材用の水酸性アルギン酸塩、ゲル化剤、充填剤等の粉
末成分の粒子を加水分解ゼラチンで覆ったものであり、
同公報の発明は印象材の粉末成分を水と混合してペース
トにするために容器から取り出す際に粉末成分が飛散す
るのを防止するようにしたもので、コラーゲンの使用目
的、使用方法及び作用、効果を本発明と全く異にする。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、入れ歯や加撤式義歯あ
るいは歯科印象採得材に本発明の粘膜保護剤をスプレー
や塗布することにより、生体への親和力が高いコラーゲ
ンによって口腔粘膜を保護でき、口腔粘膜を傷つけるこ
となく、発赤や荒れ等の炎症の発生を極力防止できる。
さらに粘膜保護剤はスプレーや塗布で使用するので、無
駄なく使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 6/10 A61K 37/02 Fターム(参考) 4C076 AA12 AA24 BB22 CC04 DD37 DD44 EE30 4C084 AA01 BA08 BA22 CA17 MA56 NA14 ZA672 ZB112 4C089 AA20 BE17 CA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コラーゲンを含有する液状口腔粘膜保護
    剤。
  2. 【請求項2】精製水にコラーゲンが添加され、スプレー
    容器に収容されてなる液状口腔粘膜保護剤。
  3. 【請求項3】精製水にコラーゲンが添加され、罎容器に
    収容されて塗布用の筆とセットにしてなる液状口腔粘膜
    保護剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100348164C (zh) * 2005-05-23 2007-11-14 西安理工大学 正畸托槽上涂敷含氟缓释涂层以预防牙釉质脱矿的方法
WO2016153015A1 (ja) * 2015-03-25 2016-09-29 株式会社ファルマクリエ神戸 高分子薬効成分を含有した口腔内施用物および口腔内への高分子薬効成分の投与方法

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JPWO2016153015A1 (ja) * 2015-03-25 2018-05-10 株式会社ファルマクリエ神戸 高分子薬効成分を含有した口腔内施用物および口腔内への高分子薬効成分の投与方法

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