JP2001287614A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
サイドエアバッグ装置Info
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Abstract
も悪影響を受けずに確実に頭部を保護できるサイドエア
バッグ装置を提供する。 【解決手段】 シートバック2の側部に配設されて側方
からの衝撃に対して乗員Mの胸部と頭部を保護するサイ
ドエアバッグ装置であって、エアバッグ3の頭部保護部
分6を、頭部に対応する部分で後方に張り出し部8を有
する形状とするとともに、その前後方向略中央位置に、
V字状整流布11又は平面状整流布や縫い線から成るほ
ぼ上下方向の仕切り手段10を設け、頭部保護部分6の
後半部へのガス流れの時間的遅れを無くすようにした。
Description
撃から乗員を保護するエアバック装置に関し、特に側方
からの衝撃に対して乗員の胸部と頭部を保護するサイド
エアバッグ装置に関するものである。
と頭部を保護するサイドエアバッグ装置は、例えば特開
平8−273693号公報に開示されているように、エ
アバッグとエアバッグ内に所要時にガスを吹き出すイン
フレータとを筐体内に収納したものを、シートバックの
一側部、即ちシート上に座った乗員の後方一側部に配設
して構成されており、図4に示すように、側突時にイン
フレータからの噴出ガスによってエアバッグ21がシー
トバック22の上部一側部から前方及び上方に向けて膨
張展開し、乗員の胸部及び頭部の各側部を保護するよう
に構成されている。
21では、乗員が座るシートを後方に位置調整した場合
に、エアバッグ21の膨張展開時にその後部がシートベ
ルト装置のショルダアンカ24から繰り出されているシ
ートベルト23と干渉し、エアバッグ23が仮想線で示
すように前方に振られ、頭部の保護エリアを十分確保で
きない場合が発生する恐れがあるという問題があった。
えば特開平9−123864号公報や特開平10−28
7195号公報等において、エアバッグのシートベルト
と干渉する可能性のある部分を抉るとともに頭部保護部
分を後方に張り出させたものが開示されている。図5を
参照して、上記特開平9−123864号公報に開示さ
れた一例を説明すると、図示例では、エアバッグの膨張
展開時に腕を撥ね上げる恐れがないように、筐体25に
頭部保護用エアバッグ26と胸部保護用エアバッグ27
が個別に装着され、その頭部保護用エアバッグ26は、
全体として前方に向けて僅かに傾斜した状態で上方に膨
出されるとともに、その中間部分の後部がシートベルト
23との干渉を避けるように大きく抉られるとともにそ
の上部の頭部保護部分が後方に大きく張り出されてい
る。
撃によってインフレータが作動することによって頭部保
護用エアバッグ26内に向けて噴出したガスは、矢印の
如くまず斜め前方上方に流れ、頭部保護部分の前部から
後向きに方向を転換して頭部保護部分の後部に流れ込
み、シートベルト23との干渉を避けた膨張展開状態と
なって頭部が保護され、同時に胸部保護用エアバッグ2
7も前方に膨張展開して胸部が保護される。
たような構成のサイドエアバッグ装置においては、頭部
保護用エアバッグ26の膨張展開時に、噴出ガスが頭部
保護部分の前部で方向転換してから後部に流れるので、
頭部保護部分の後部が所定の膨張状態になるのに遅れを
生じる恐れがあり、また頭部保護用エアバッグ26の膨
張展開時にその頭部保護部分の後方への出っ張り部分が
シートベルト23に引っ掛かる恐れがあって、特にその
場合には所要のタイミングで適正な展開状態とならない
可能性が高く、頭部保護が十全でない場合が生じる恐れ
があり、一方逆に円滑に膨張展開した場合には、ガス流
れが頭部保護部分の後部に衝突し、その慣性力によって
頭部保護エアバッグが後方に位置振れしてしまい、頭部
を適正に保護できない場合が生じる恐れがあるという問
題がある。
展開時にシートベルトと干渉した場合でも悪影響を受け
ずに確実に頭部を保護できるサイドエアバッグ装置を提
供することを目的とする。
グ装置は、シートバックの側部に配設されて側方からの
衝撃に対して乗員の胸部と頭部を保護するサイドエアバ
ッグ装置であって、エアバッグの頭部保護部分を、頭部
に対応する部分で後方に張り出し部を有する形状とする
とともに、頭部に対応する部分の前後方向略中央位置に
ほぼ上下方向の仕切り手段を設けたものである。なお、
仕切り手段は、エアバッグの両側の袋布の間に整流布を
配設して構成しても、両側の袋布を縫い合わせた縫い線
で構成してもよい。
の頂部に向かうガス流れが整流されて頭部保護部分の展
開挙動にぶれが生じず、安定した膨張展開が確保され、
また頭部保護部分に向かうガス流れが前半部に向かうも
のと後半部に向かうものに分離され、頂部付近で合流す
るので、乗員が座るシートを後方に位置調整して頭部保
護部分の後部にシートベルトが干渉する場合でも、頭部
保護部分の後半部に向けて流れるガス流れに時間的な遅
れを生じ難く、かつ後方に張り出し部を有しているの
で、シートベルトの干渉によって頭部保護部分が前方に
位置振れした場合でも頭部が有効に保護される。
字状に設けると、頭部保護部分の後半部に向かうガス流
れがより強く後方に向けてガイドされるので、後半部に
向かうガス流れに時間的な遅れがより生じ難くなり、シ
ートベルトの干渉時により確実に頭部が有効に保護され
る。
装置の一実施形態について、図1、図2を参照して説明
する。
に配設されたサイドエアバッグ装置であり、そのエアバ
ッグ3が折り畳み状態でインフレータ(図示せず)とと
もに筐体4内に配置されている。このサイドエアバッグ
装置1は、側突時に側方からの衝撃を受けると、インフ
レータからガスが噴出し、エアバッグ3が前方及び上方
に膨張展開して、仮想線で示す乗員Mの胸部及び頭部の
側方を保護するように構成されている。
の肩部ないし腋下部の後部の基部5と、基部5から乗員
Mの頭部の側部に向けて略上方に膨張展開する頭部保護
部分6と、基部5から乗員Mの胸部の側部に向けて略前
方に膨張展開する胸部保護部分7とを有する形状に構成
されている。頭部保護部分6は、頭部に対応する部分で
後方に張り出し部8を有する形状に形成され、頭部保護
部分6の頂部には先端に向かって細くなるくさび形状部
9が形成されている。胸部保護部分7は、基部5から略
半長円状に形成されるとともに頭部保護部分6とは円弧
状に滑らかに接続されている。
に対応する部分の前後方向略中央位置にほぼ上下方向の
仕切り手段10が設けられている。この仕切り手段10
は、図1(b)に示すように、エアバッグ3の両側の袋
布3a、3bの間に、下方から上方に開くV字状整流布
11を配設して構成されている。このV字状整流布11
は、2枚の布をV字状に配設しても、図示の如く1枚の
布をV字状に折り曲げて配設してもよい。
ってインフレータが作動すると、その噴出ガスによっ
て、エアバッグ3の頭部保護部分6と胸部保護部分7が
基部5から略上方と略前方にそれぞれ膨出展開する。そ
の際に、頭部保護部分6の頂部に向かうガス流れは、図
1に矢印で示すように、仕切り手段10で前半部と後半
部に分離されるとともに整流されて流れるので、頭部保
護部分6の展開挙動にぶれが生じず、安定した膨張展開
が確保される。かくして、図1及び図2に実線で示すよ
うに、乗員Mの腕を跳ね上げる恐れがなくかつ展開した
頭部保護部分6と胸部保護部分7にてそれぞれ乗員Mの
頭部と胸部が共に安定的に保護される。
整した時に、図2に破線で示すようにショルダアンカ1
4から繰り出されたシートベルト13がエアバッグ3の
後部に干渉する場合でも、頭部保護部分6に向かうガス
流れが、上記のように前半部に向かうものと後半部に向
かうものに分離されて頂部付近で合流するので、頭部保
護部分6の後半部に向けて流れるガス流れに時間的な遅
れを生じ難く、また頭部保護部分6の頂部をくさび形状
部9としているので、その膨張展開時にシートベルト1
3に引っ掛かる恐れを軽減できて確実にかつ円滑に膨張
展開させることができ、かつ頭部保護部分6に後方に張
り出し部8を有しているので、図2の仮想線で示すよう
に、頭部保護部分6がシートベルト13の干渉によって
多少前方に位置振れされても、頭部が有効に保護され
る。
下方から上方に開くV字状整流布11にて構成している
ので、頭部保護部分6の後半部に向かうガス流れがより
強く後方に向けてガイドされるので、後半部に向けて流
れるガス流れに時間的な遅れがより生じ難くなり、シー
トベルト13の干渉時に頭部がより確実に有効に保護さ
れる。
エアバッグ3の両側の袋布3a、3b間にV字状整流布
11を配設した例を示したが、より簡単な他の実施形態
として、図3に示すように平面状整流布12を配設して
もよい。ただし、V字状整流布11の方が、ガス流れが
頭部保護部分6の後半部分に向けてより強くガイドされ
るので後半部分のガス回りの時間遅れを無くすことがで
きる。
ッグ3の両側の袋布3a、3bをV字状又は直線状に縫
い合わせた縫い線にて仕切り手段10を構成してもよ
い。
ば、以上のようにエアバッグの頭部保護部分を、頭部に
対応する部分で後方に張り出し部を有する形状とすると
ともに、頭部に対応する部分の前後方向略中央位置にほ
ぼ上下方向の仕切り手段を設けたので、仕切り手段で頭
部保護部分の頂部に向かうガス流れが整流されて頭部保
護部分の展開挙動にぶれが生じず安定した膨張展開が確
保され、また頭部保護部分に向かうガス流れが前半部に
向かうもの後半部に向かうものに分離され、頂部付近で
合流するので、頭部保護部分の後部にシートベルトが干
渉した場合でも、頭部保護部分の後半部に向けて流れる
ガス流れに時間的な遅れを生じ難く、かつ後方に張り出
し部を有しているので、シートベルトの干渉によって頭
部保護部分が前方に位置振れする場合でも頭部が有効に
保護される。
字状に設けると、頭部保護部分の後半部に向かうガス流
れがより強く後方に向けてガイドされるので、後半部に
向けて流れるガス流れに時間的な遅れがより生じ難くな
り、シートベルトの干渉時により確実に頭部が有効に保
護される。
示し、(a)はエアバッグの膨張展開状態を示す側面
図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
のエアバッグの膨張展開状態の説明図である。
におけるエアバッグの膨張展開状態を示す側面図であ
る。
ッグの膨張展開状態を示す側面図である。
アバッグの膨張展開状態を示す側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 シートバックの側部に配設されて側方か
らの衝撃に対して乗員の胸部と頭部を保護するサイドエ
アバッグ装置であって、エアバッグの頭部保護部分を、
頭部に対応する部分で後方に張り出し部を有する形状と
するとともに、頭部に対応する部分の前後方向略中央位
置にほぼ上下方向の仕切り手段を設けたことを特徴とす
るサイドエアバッグ装置。 - 【請求項2】 仕切り手段を下方から上方に開くV字状
に設けたことを特徴とする請求項1記載のサイドエアバ
ッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105870A JP3672794B2 (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | サイドエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000105870A JP3672794B2 (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | サイドエアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001287614A true JP2001287614A (ja) | 2001-10-16 |
JP3672794B2 JP3672794B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=18619129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3672794B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007210371A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Honda Motor Co Ltd | エアバッグ装置 |
US9771045B2 (en) | 2014-09-29 | 2017-09-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle side airbag device |
JP2022118494A (ja) * | 2021-02-02 | 2022-08-15 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用サイドエアバッグ装置及び乗員保護装置 |
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2000
- 2000-04-07 JP JP2000105870A patent/JP3672794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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