JP2001286764A - 排ガス浄化用触媒及びその製造方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒及びその製造方法

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JP2001286764A JP2000103131A JP2000103131A JP2001286764A JP 2001286764 A JP2001286764 A JP 2001286764A JP 2000103131 A JP2000103131 A JP 2000103131A JP 2000103131 A JP2000103131 A JP 2000103131A JP 2001286764 A JP2001286764 A JP 2001286764A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温から広い温度範囲で高効率にNOxを除
去でき、同時にHC、CO、PMも酸化除去できる排ガス浄化
用触媒を提供する。 【解決手段】 金属酸化物担体上に白金を担持した触媒
であって、該金属酸化物の標準生成エンタルピー(−Δ
Hf)が250〜590kJ/O−atomであること
を特徴とする排ガス浄化用触媒である。また、 金属酸
化物担体上に白金を担持した触媒であって、該金属酸化
物の標準生成エンタルピー(−ΔHf)が450〜560
kJ/O−atomであることを特徴とする排ガス浄化
用触媒である。また、白金の担持濃度が3〜10重量%
である前記記載の排ガス浄化用触媒である。また、 金
属酸化物に担持した白金触媒を、500℃で焼成後、湿
式還元処理を行い、さらに500℃以下で焼成する排ガ
ス浄化用触媒の製造方法である。また、白金触媒にゼオ
ライトを添加することを特徴とする前記記載の排ガス浄
化用触媒の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンあ
るいはリーンバーンエンジンから排出されるNOx、H
C、COおよび粒子状物質(PM)を効率よく同時に除去
することができる排ガス浄化用触媒及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来技術】ディーゼルエンジンやリーンバーンエンジ
ンのような希薄燃焼領域で運転される内燃機関から排出
される窒素酸化物を、排ガス中に残存する未燃の炭化水
素により還元除去できる触媒が多数提案されている。そ
の中で、貴金属、とくに、白金担持触媒は低温でのNO
x除去活性に優れ、水蒸気共存下においても比較的高い
浄化性能を示す。 例えば、ゼオライトに白金をイオン
交換担持した触媒や特開平4-267946号公報で提
案されているAl2O3担持白金触媒などが上げられる。
【0003】しかしながら、白金イオン交換ゼオライト
触媒は、600℃以上の高温で排ガスに含まれる水蒸気
により不可逆的な活性低下がおこってしまい、実用化に
至っていない。また、特開平4−267946号公報で
開示されているAl2O3担持白金触媒は、N2O生成の
抑制を目的に高温処理を行っているため、白金系触媒の
特徴である低温活性が失われているという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、これら従来技術の問題を解消し、低温から広い温度
範囲で高効率にNOxを除去でき、同時にHC、CO、
PMも酸化除去できる排ガス浄化用触媒を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、金属
酸化物担体上に白金を担持した触媒であって、該金属酸
化物の標準生成エンタルピー(−ΔHf)が250〜59
0kJ/O−atomであることを特徴とする排ガス浄
化用触媒である。また、 金属酸化物担体上に白金を担
持した触媒であって、該金属酸化物の標準生成エンタル
ピー(−ΔHf)が450〜560kJ/O−atomで
あることを特徴とする排ガス浄化用触媒である。また、
白金の担持濃度が3〜10重量%である前記記載の排ガ
ス浄化用触媒である。また、 金属酸化物に担持した白
金触媒を500℃で焼成後、湿式還元処理を行い、さら
に500℃で焼成する排ガス浄化用触媒の製造方法であ
る。また、白金触媒にゼオライトを添加することを特徴
とする前記記載の排ガス浄化用触媒の製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本研究は、まず、熱に強く、高いNOx除去活性を発現
する白金を分散担持する担体を探した。図1に示すとお
り、白金を分散担持する担体は、標準生成エンタルピー
(−ΔHf)が250〜590kJ/O−atom、さら
に好ましくは、450〜560kJ/O−atomの範
囲内にある金属酸化物(含む複合酸化物)を用いることに
より、高いNOx除去活性が発現することを見出した。
−ΔHfは金属酸化物の表面酸素反応性の指標として知
られている。つまり、−ΔHfが低いほど金属酸化物の
表面酸素は反応性しやすくなり、逆に、−ΔHfが高い
と表面酸素反応性が低下する。
【0007】図1の結果は、NOx除去活性が金属酸化
物担体により強く影響を受けていることを示している。
必要以上に高い表面酸素反応性を有する金属酸化物に白
金を担持した場合、複合酸化物の形成や白金が高い酸化
状態になっていることがXPSおよびXRDにより確認
され、十分なNOx除去活性が得られない。一方、表面
酸素反応性が低すぎてもPtと金属酸化物との相互作用が
低下し、白金は高酸化状態になってしまい、同様に十分
な活性が得られない。したがって、−ΔHfが250〜
590kJ/O−atom、さらに好ましくは、450
〜560kJ/O−atomの金属酸化物(含む複合酸
化物)担体に白金を分散担持することにより、適度な相
互作用で白金は比較的メタリックな状態で保持され、高
いNOx除去活性が得られる。触媒の調製方法は、各種
金属酸化物担持白金触媒粉を調製した後、バインダー成
分と純水を混ぜてウォッシュコートスラリーを得て、ハ
ニカム担体に担持する方法でもよいし、まず、各種金属
酸化物担体、バインダー成分および純水をスラリーにし
てハニカムに担持し、その後白金を吸着含浸する方法も
取れる。
【0008】多くの場合、触媒活性を向上させるには、
活性成分の高分散化が有効である。白金担持濃度を3〜
8重量%の範囲で変化させたところ、白金担持濃度の増
加とともに白金の結晶子径が小さくなり高分散化してい
ることを見出した。NO浄化性能も白金担持濃度ととも
に向上した。
【0009】なお、活性成分の高分散化および酸化状態
を最適化するために処理条件を検討した結果、500℃
焼成後湿式還元する方法と600℃焼成が最適であるこ
とを見出した。
【0010】添加するゼオライトは、ZSM-5、mord
enite、Y型、β型、Ferrieriteなどが
上げられるが、とくに、ZSM-5が有効である。ゼオライ
トの添加方法は、金属酸化物担持白金触媒と混ぜてハニ
カムに担持する方法が最も高い効果が得られるが、はじ
めに金属酸化物とゼオライトを混ぜてハニカム担体に担
持した後に白金を担持する方法も取れる。また、ハニカ
ム担体上に金属酸化物担持白金触媒層とゼオライト層に
上下で分けて担持する方法も可能である。(図2〜4)ゼ
オライトの添加効果は、特に、熱エージング後のNO浄
化性能に認められる。
【0011】
【実施例】以下に示す方法で触媒を作成し、各種金属酸
化物担持白金触媒のNOx浄化率を測定した。 実施例1 Fe3O4(−ΔHf=279.5kJ/O−atom)
粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水溶液に浸
漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、120℃で
12時間乾燥、700℃で3時間焼成してFe3O4担持
白金触媒(Pt/Fe3O4と略記する)を得た。このよう
にして得られたPt/Fe3O4中の白金濃度は5重量%
である。次に、この触媒80gとアルミナゾル(アルミ
ナとして20g)を純水と混ぜてウォッシュコート液と
する。コージェライトハニカム担体(φ25.4mm×L70m
m)を該ウォッシュコート液に浸漬した後、余分なスラリ
ーをエアーブローして除去し乾燥する。その後、500
℃で2時間焼成してPt/Fe3O4のハニカム型触媒を
得た。担持量はハニカム担体1リットル当たり100g
とした。
【0012】実施例2〜9及び比較例1〜8 Fe3O4(−ΔHf=279.5kJ/O−atom)
の代わりに、表2に示す各種金属酸化物を用いること以
外は実施例1と同様にしてハニカム型触媒を得た。
【0013】評価方法 上記で得られたハニカム型触媒を、表1に示すモデル排
ガスを空間速度50,000h-1で触媒層へ供給し、1
50〜300℃の温度範囲で50℃ごとに一定に保持し
て、安定した時点でのNOxの浄化率を調べた。また、
サンプルは、Fresh品と空気中で700℃、20時
間エージングしたものを供試した。
【0014】
【表1】
【0015】得られた結果を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】比較例に示すような請求範囲から外れる−
ΔHfを有する金属酸化物に白金を担持した触媒は、ほ
とんどNOx浄化性能を示さないのに対して、−ΔHf
が請求範囲内にある金属酸化物に白金を担持した触媒は
NOx除去活性を示し、特に、−ΔHfが450〜56
0kJ/O−atomの金属酸化物では高いNOx浄化
率を示す。
【0018】実施例10 以下の方法で作成した各白金担持濃度の触媒について、
NOx浄化率を測定した。SiO2粉末97gを白金が3
g含まれる白金塩硝酸水溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸
発乾固する。その後、120℃で12時間乾燥し、60
0℃で3時間焼成する。このようにして得られたPt/
SiO2中の白金濃度は3重量%である。得られたPt/
SiO2触媒80gをアルミナゾル(アルミナとして20
g)と純水に混ぜてウォッシュコートスラリー液とする。
コージェライトハニカム担体(φ25.4mm×L70m
m)を該ウォッシュコート液に浸漬した後、余分なスラリ
ーをエアーブローして除去し乾燥する。その後、500
℃で2時間焼成してPt/SiO2のハニカム型触媒を得
た。全担持量はハニカム担体1リットル当たり167g
で、白金の担持量はハニカム担体1L当たり4gであ
る。
【0019】実施例11 SiO2粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、600℃で3時間焼成する。
このようにして得られたPt/SiO2中の白金濃度は5
重量%である。得られたPt/SiO2触媒80gをアルミ
ナゾル(アルミナとして20g)と純水に混ぜてウォッシ
ュコートスラリー液とする。コージェライトハニカム担
体(φ25.4mm×L70mm)を該ウォッシュコート液に浸漬
した後、余分なスラリーをエアーブローして除去し乾燥
する。その後、500℃で2時間焼成してPt/SiO2の
ハニカム型触媒を得た。全担持量はハニカム担体1リッ
トル当たり100gで、白金の担持量はハニカム担体1
L当たり4gである。
【0020】実施例12 SiO2粉末92gを白金が8g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、600℃で3時間焼成する。
このようにして得られたPt/SiO2中の白金濃度は8重
量%である。得られたPt/SiO2触媒80gをアルミナ
ゾル(アルミナとして20g)および純水に混ぜてウォッ
シュコートスラリー液とする。コージェライトハニカム
担体(φ25.4mm×L70mm)を該ウォッシュコート液に浸
漬した後、余分なスラリーをエアーブローして除去し乾
燥する。その後、500℃で2時間焼成してPt/SiO2
のハニカム型触媒を得た。全担持量はハニカム担体1リ
ットル当たり62.5gで、白金の担持量はハニカム担
体1L当たり4gである。
【0021】実施例13 Al2O3粉末97gを白金が3g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、500℃で3時間焼成した後
湿式還元し、再度500℃で2時間焼成する。このよう
にして得られたPt/Al2O3中の白金濃度は3重量%であ
る。得られたPt/Al2O3触媒80gをアルミナゾル(ア
ルミナとして20g)と純水に混ぜてウォッシュコート
スラリー液とする。コージェライトハニカム担体(φ25.
4mm×L70mm)を該ウォッシュコート液に浸漬した後、
余分なスラリーをエアーブローして除去し乾燥する。そ
の後、500℃で2時間焼成してPt/Al2O3のハニカム
型触媒を得た。全担持量はハニカム担体1リットル当た
り167gで、白金の担持量はハニカム担体1L当たり
4gである。
【0022】実施例14 Al2O3粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、500℃で3時間焼成した後
湿式還元し、再度500℃で2時間焼成する。このよう
にして得られたPt/Al2O3中の白金濃度は5重量%であ
る。得られたPt/Al2O3触媒80gをアルミナゾル(ア
ルミナとして20g)と純水に混ぜてウォッシュコート
スラリー液とする。コージェライトハニカム担体(φ25.
4mm×L70mm)を該ウォッシュコート液に浸漬した後、
余分なスラリーをエアーブローして除去し乾燥する。そ
の後、500℃で2時間焼成してPt/Al2O3のハニカム
型触媒を得た。全担持量はハニカム担体1リットル当た
り100gで、白金の担持量はハニカム担体1L当たり
4gである。
【0023】実施例15 Al2O3粉末92gを白金が8g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、500℃で3時間焼成した後
湿式還元し、再度500℃で2時間焼成する。このよう
にして得られたPt/Al2O3中の白金濃度は8重量%であ
る。得られたPt/Al2O3触媒80gをアルミナゾル(ア
ルミナとして20g)と純水に混ぜてウォッシュコート
スラリー液とする。コージェライトハニカム担体(φ25.
4mm×L70mm)を該ウォッシュコート液に浸漬した後、
余分なスラリーをエアーブローして除去し乾燥する。そ
の後、500℃で2時間焼成してPt/Al2O3のハニカム
型触媒を得た。全担持量はハニカム担体1リットル当た
り62.5gで、白金の担持量はハニカム担体1L当た
り4gである。得られた結果を表3及び図5に示す。
【0024】
【表3】
【0025】図5より白金担持濃度が高いほど、白金の
結晶子径が小さくなり活性点が増え、NO除去性能は高
くなる傾向にあった。3重量%より低いと十分な活性が
得られず、また、グラフから推定して10重量%より高
くしてもNOx除去性能の向上は期待できない。
【0026】実施例16 金属酸化物担持白金触媒の処理条件について、以下に示
す。SiO2粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝
酸水溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その
後、120℃で12時間乾燥し、500℃で3時間焼成
後、湿式還元処理し、再度500℃で3時間焼成した。
得られたPt/SiO2触媒80gをアルミナゾル(アルミ
ナとして20g)と純水に混ぜてウォッシュコートスラ
リー液とする。コージェライトハニカム担体(φ25.4m
m×L70mm)を該ウォッシュコート液に浸漬した後、余分
なスラリーをエアーブローして除去し乾燥する。その
後、500℃で2時間焼成してPt/SiO2のハニカム型
触媒を得た。全担持量はハニカム担体1リットル当たり
100gで、白金の担持量はハニカム担体1L当たり4
gである。
【0027】実施例17 SiO2粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、600℃で3時間焼成のみお
こなった。その他は、実施例16と同じである。
【0028】比較例9 SiO2粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、500℃で3時間焼成にみ行
った。その他は実施例16と同じである。
【0029】比較例10 SiO2粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、700℃で3時間焼成のみ行
った。その他は実施例16と同じである。
【0030】実施例18 Al2O3粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、500℃で3時間焼成後、湿
式還元処理し、再度500℃で3時間焼成した。得られ
たPt/Al2O3触媒80g、アルミナゾル(アルミナとし
て20g)および純水を混ぜてウォッシュコートスラリ
ー液とする。コージェライトハニカム担体(φ25.4mm
×L70mm)を該ウォッシュコート液に浸漬した後、余分な
スラリーをエアーブローして除去し乾燥する。その後、
500℃で2時間焼成してPt/Al2O3のハニカム型触媒
を得た。全担持量はハニカム担体1リットル当たり10
0gで、白金の担持量はハニカム担体1L当たり4gで
ある。
【0031】実施例19 Al2O3粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、600℃で3時間焼成のみお
こなった。その他は、実施例16と同じである。
【0032】比較例11 Al2O3粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、500℃で3時間焼成のみ行
った。その他は実施例16と同じである。
【0033】比較例12 Al2O3粉末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水
溶液に浸漬し、攪拌しながら蒸発乾固する。その後、1
20℃で12時間乾燥し、700℃で3時間焼成のみ行
った。その他は実施例16と同じである。得られた結果
を図6に示す。500℃焼成のみでは白金が十分に還元
状態にならず、高いNO除去活性が得られない。しか
し、500℃焼成後、湿式還元処理することにより、比
較的メタリックな状態の白金が得られ、高い浄化活性が
得られた。700℃焼成では温度が高すぎて白金の粒径
が大きくなって活性点が減ってしまうなどのマイナス要
因が発生し、十分なNO浄化性能が得られない。焼成温
度は600℃以下が望ましい。
【0034】実施例20 SiO2(−ΔHf=455.5kJ/O−atom)粉
末95gを白金が5g含まれる白金塩硝酸水溶液に浸漬し、
攪拌しながら蒸発乾固する。その後、120℃で12時
間乾燥し、500℃で3時間焼成した後、湿式還元し
た。得られた触媒40g、ZSM-5ゼオライト40gおよ
びアルミナゾル(アルミナとして20g)と純水を混ぜ
てウォッシュコートスラリー液とする。コージェライト
ハニカム担体(φ25.4mm×L70mm)を該ウォッシュコー
ト液に浸漬した後、余分なスラリーをエアーブローして
除去し乾燥する。その後、500℃で2時間焼成してのP
t/SiO2+ZSM-5のハニカム型触媒を得た。担持量はハ
ニカム担体1リットル当たり200gとした。
【0035】実施例21 SiO2の代わりにTiO2(−ΔHf=470.0kJ/
O−atom)を用いること以外は実施例20と同じで
ある。
【0036】実施例22 SiO2の代わりにAl2O3(−ΔHf=552.3kJ
/O−atom)を用いること以外は実施例20と同じ
である。
【0037】比較例13 ウォッシュコート液にZSM-5ゼオライトを添加しないこ
と以外は、実施例20と同じである。
【0038】比較例14 ウォッシュコート液にZSM-5ゼオライトを添加しないこ
と以外は、実施例21と同じである。
【0039】比較例15 ウォッシュコート液にZSM-5ゼオライトを添加しないこ
と以外は、実施例22と同じである。評価結果を表4お
よび図7に示す。FreshのNOx浄化性能にも効果
は認められるが、特に、熱エージング後に顕著に認めら
れる。
【0040】
【表4】
【0041】実車評価 小型ディーゼルエンジンにおいて、NOx、HC、C
O、PM(粒子状物質)の除去性能を確認した結果、N
Oxは実施例で示したレベルの浄化性能を示し、HC、
CO、PM(粒子状物質)も効率よく除去することがで
きた。また、白金触媒の欠点であるN2O生成は問題に
ならないレベルに抑制されていた。
【0042】
【発明の効果】本発明では、低温から広い温度範囲で高
効率にNOxを除去でき、同時にHC、CO、PMも酸
化除去できる排ガス浄化用触媒が得られる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】NO浄化に対する担体効果を示す図である。
【図2】ゼオライトの添加効果を示す図である。
【図3】ゼオライトの添加効果を示す図である。
【図4】ゼオライトの添加効果を示す図である。
【図5】Pt担持濃度とNO最大浄化率及びPt結晶子
径との関係を示す図である。
【図6】NO浄化に対する処理条件の影響を示す図であ
る。
【図7】ゼオライトの添加効果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 23/648 B01J 37/08 23/89 37/16 37/08 F01N 3/02 321A 37/16 3/10 Z F01N 3/02 321 B01D 53/36 102H 3/10 104A 104B B01J 23/64 102A Fターム(参考) 3G090 AA03 BA01 3G091 AA12 AA17 AA18 AB01 BA00 BA01 BA03 BA14 BA15 BA19 BA39 FA02 FA04 FA12 FA13 FA14 FB02 FB03 FB10 FC07 FC08 GA06 GA07 GA16 GB01X GB06W GB09X GB10X GB17X 4D048 AA06 AA13 AA14 AA18 AB01 AB02 AB05 AB07 BA03X BA06X BA07X BA08X BA10X BA11X BA15X BA21X BA24X BA30X BA36X BA41X BA42X BB02 4G069 AA03 AA08 BA01A BA01B BA02A BA02B BA04A BA04B BA05A BA05B BA07A BA07B BA13B BB02A BB02B BB04A BB04B BB06A BB06B BC13A BC13B BC22A BC22B BC50A BC50B BC55A BC55B BC56A BC56B BC66A BC66B BC75A BC75B CA02 CA03 CA09 CA18 EA19 EB14Y EC27 FA01 FA06 FB30 FB45 FC07 ZA11A ZA11B ZF05A ZF05B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物担体上に白金を担持した触媒
    であって、該金属酸化物の標準生成エンタルピー(−Δ
    Hf)が250〜590kJ/O−atomであること
    を特徴とする排ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 金属酸化物担体上に白金を担持した触媒
    であって、該金属酸化物の標準生成エンタルピー(−Δ
    Hf)が450〜560kJ/O−atomであること
    を特徴とする排ガス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 白金の担持濃度が3〜10重量%である
    請求項1または請求項2記載の排ガス浄化用触媒。
  4. 【請求項4】 金属酸化物に白金を担持した後、500
    ℃で焼成し、湿式還元処理を行い、さらに500℃以下
    で処理することを特徴とする排ガス浄化用触媒の製造方
    法。
  5. 【請求項5】白金を担持した触媒にゼオライトを添加す
    ることを特徴とする請求項4記載の排ガス浄化用触媒の
    製造方法。
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