JP2001286515A - 介護・自立補助用配膳トレー - Google Patents

介護・自立補助用配膳トレー

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JP2001286515A
JP2001286515A JP2000105188A JP2000105188A JP2001286515A JP 2001286515 A JP2001286515 A JP 2001286515A JP 2000105188 A JP2000105188 A JP 2000105188A JP 2000105188 A JP2000105188 A JP 2000105188A JP 2001286515 A JP2001286515 A JP 2001286515A
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tray
pedestal
self
tableware
care
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Chikako Nakajima
知夏子 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】要介護者から見て奥側にある食器を手前に回す
ことができるようにして手が届き易くし、又、他の食器
が邪魔になることがなく、しかも手を伸ばす際に配膳さ
れた食器の高さが障害になることがないように、テーブ
ルの高さと大差ない高さで配膳することができるように
する。これにより、要介護者ができるだけ自分自身で食
事をすることができるようにして、楽しく食事をとりな
がら自立心を促すことができる介護・自立補助用配膳ト
レーの提供。 【解決手段】 台座1と、この台座の上にトレー2が回
転可能に設けられ、台座底面からトレー上端までの高さ
Tが5cm以下に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、高齢者や身
体障害者、病人等の食事に際し、食器を載せるのに使用
する介護・自立補助用配膳トレーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高齢者や身体障害者、病人等が
食事をとる場合、食物を収容した食器を配膳トレーに載
せてテーブル等の上に置き、この配膳トレーに食器を載
せたまま食事をとるようにしている。この場合、自分自
身で食事をとることが不自由な要介護者の食事に際して
は、要介護者の対面や側部に介護者が位置し、要介護者
の代わりに食器から箸やスプーン等で食物を取り上げて
要介護者の口に持っていくようにしている。このよう
に、要介護者に代わって介護者が食事をとらせるように
すると、要介護者は介護者に全てを頼るようになり、要
介護者にとって最も必要な自立心が失せてしまうことに
なる。
【0003】そこで、要介護者であっても、自分自身で
食事ができるように補助することが望ましいが、従来の
配膳トレーを使用すると、要介護者の手前側にある食器
からは食物を取り上げ易いが、要介護者から見て奥側に
ある食器については手が届きにくく、又、手前側の食器
が邪魔になることもあって、食物を取り上げることがで
きないことが多い。このため、食物をこぼしたり、食器
を倒すなどといった不手際が生じ、本来、楽しいはずの
食事が逆に苦痛になり、自立心を促すどころか食事を嫌
うことにさえなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な点に鑑み、要介護者ができるだけ自分自身で食事をす
ることができるようにして、楽しく食事をとりながら自
立心を促すことと運動機能の向上あるいは機能回復を図
ることを目的としている。そのために、要介護者から見
て奥側にある食器を手前に回すことができるようにして
手が届き易くし、又、他の食器が邪魔になることがな
く、しかも手を伸ばす際に配膳された食器の高さが障害
になることがないように、テーブルの高さと大差ない高
さで配膳することができるようにした介護・自立補助用
配膳トレーを提供することを課題としている。
【0005】尚、従来、中華料理店で多く見受けられる
ように、テーブル本体の中央部に回転卓を設置した回転
テーブルが知られている。この回転テーブルは、テーブ
ル本体の回りに複数人が着座し、回転卓を回転させるこ
とにより、回転卓上の食器を各人の手前に回し、ここか
らテーブル本体に置いた各自の取り皿に食物を取り分け
るようにするものである。従って、この回転テーブルで
は、回転卓の上から回りの各人が食物を取り上げ易くな
るように、回転卓の高さを高くする必要があった。この
ように回転卓の高さを高くした回転テーブルを介護・自
立補助用配膳トレーに適用すると、要介護者が手を伸ば
す際に配膳された食器の配膳高さが障害になって逆に食
物を取り上げ難くなり、要介護者の食事に伴う問題の解
決にはならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の介護・自立補助用配膳トレー(請求項
1)は、台座と、この台座の上にトレーが回転可能に設
けられ、台座底面からトレー上端までの高さが5cm以
下に形成されている構成とした。この場合、トレー上面
に滑り止め加工が施されている態様(請求項2)があ
る。
【0007】本発明の介護・自立補助用配膳トレーを用
いて食事をする場合、食物を収容した食器をトレーの上
面に載せて、これをテーブル等の上に置き、この介護・
自立補助用配膳トレーに食器を載せたまま食事をとるこ
とになる。そして、できるだけ要介護者が自分自身で食
事をするように介護者が補助しながら食事を進めていく
もので、この場合、食器を載せたトレーが台座の上に回
転可能に設けられているため、トレーを回転させれば、
要介護者から見て奥側にある食器を手前に回すことがで
きる。
【0008】このように、食べたい食物を手前側に位置
させることができるため、手が届き易くなるし、他の食
器が邪魔になることがなくため、食物をこぼしたり、食
器を倒すといった不手際を防止することができる。又、
トレーを回転させるという楽しみも得られることから、
楽しく食事をとりながら自立心を促すことができる。
尚、トレー上面に滑り止め加工を施すと、載置した食器
がすべることがなく、食器を安定して載置させることが
できる。
【0009】又、台座底面からトレー上端までの高さが
5cm以下に形成されているため、、テーブルの高さと
大差ない高さで配膳することができ、手を伸ばす際に配
膳された食器の配膳高さが障害になることがない。
【0010】尚、本発明の介護・自立補助用配膳トレー
は、要介護者に自分自身で食事をする意思を持たせて自
立心を促すことを主な目的としたものであるが、障害の
程度に応じて、要介護者がリハビリを兼ねて一人で使用
したり、又、介護者が補助しながら使用するようにして
もよく、又、介護の必要がない病人や健常者等が使用す
ることを妨げるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により詳述する。図1は本発明の実施の第1形態である
介護・自立補助用配膳トレーの切欠平面図、図2はその
介護・自立補助用配膳トレーの正面図、図3は要部を示
す断面図である。尚、以下に示す各実施の形態におい
て、同様の構成部分については図面の符号を同一にす
る。
【0012】この介護・自立補助用配膳トレーAは、台
座1と、この台座1の上に回転可能に設けられたトレー
2を備え、この台座1及びトレー2は、プラスチックに
より成形されている。
【0013】前記台座1は、外周に立ち上げ壁10が形
成された扁平な円板状に形成され、その底面には、滑り
止め加工としてゴムや樹脂等による滑り止めシート11
が張設されている。この台座1の周囲4ヶ所(少なくと
も3ヶ所以上)には、外側厚肉部12が上向きに突出す
るように形成され、この各外側厚肉部12には、台座1
の中心9から同一半径上に位置するように、それぞれ球
体13が、上側半部分を外側厚肉部12の上面から突出
させた状態で回転自在に嵌め込まれている。又、台座1
の中央部に上向厚肉部14が形成され、この上向厚肉部
14には台座1の中心9に位置してピン孔15が形成さ
れると共に、底面にザグリ穴16が形成されている。
【0014】前記トレー2は、台座1よりも大径に形成
されると共に、外周の一部に直線部20が形成された扁
平な切欠円板状に形成され、外周に立ち上げ壁21が形
成されると共に、上面に滑り止め加工として滑り止めシ
ート22が張設されている。このトレー2の下面には、
台座1の外側厚肉部12に対向するように環状厚肉部2
3が下向きに突出するように形成され、この環状厚肉部
23の下面に、前記球体13が転動自在に嵌合する回転
ガイド溝24が台座1の中心9を中心として環状に形成
され、又、環状厚肉部23の外周には、台座1の外周面
に沿うようにスカート壁25が垂設されている。又、ト
レー2の中央部に台座1の上向厚肉部14に対向するよ
うに下向厚肉部26が形成され、この下向厚肉部26の
下面には前記ピン孔15に符合するようにナット27が
固定状態で埋め込まれている。そして、回転ガイド溝2
4が各球体13に嵌合するように、トレー2を台座1に
被せて、鍔30を有する中心ピン3をピン孔15に下か
ら挿入し、ナット27に螺合させる。これにより、中心
ピン3とピン孔15の間及び上向厚肉部14と下向厚肉
部26の間に若干の隙が生じるようにトレー2と台座1
とを回転可能に結合するもので、この結合状態で、台座
1の底面からトレー2の上端までの高さTが5cm以下
(この実施の形態では2cm)になるように形成されて
いる。
【0015】従って、この介護・自立補助用配膳トレー
Aを台座1を下にしてテーブル等の上に置くと、回転ガ
イド溝24が球体13によってガイドされると共に、球
体13の転動によって台座1に対してトレー2を左右い
ずれの方向にも自在に回転させることができる。又、介
護・自立補助用配膳トレーAの持ち運びに際し、トレー
2が台座1の外周よりも張り出ているため、トレー2の
下に指を差し込み易くなるし、このようにしてトレー2
だけを持ち上げたとしても、中心ピン3によってトレー
2と台座1が結合しているため、台座1が落ちることは
ない。又、中心ピン3の鍔30によって台座1を支えて
いるだけであるため、この結合がトレー2の回転の障害
になることはないし、しかも、中心ピン3をナット27
から外すだけでトレー2と台座1を分解でき、この分解
状態で別々に洗浄できるため、トレー2と台座1の間に
汚物が溜まるといったことがなく、衛生管理面で好まし
い。
【0016】次に、図4は本発明の実施の第2形態であ
る介護・自立補助用配膳トレーの要部を示す断面図であ
る。この介護・自立補助用配膳トレーBは、台座1が下
側部材1aと上側部材1bで形成され、この上側部材1
bの上面に平板状のトレー2が接着剤で接着されたもの
となっている。この場合、下側部材1aに設けた少なく
とも3個以上の球体13に、上側部材1bの回転ガイド
溝24が嵌合している点は前記実施の第1形態と同様で
あるが、前記した中心ピン3を排除して、スカート壁2
5に止めピン4を固定し、この止めピン4の先端部を下
側部材1aの外周面に形成した環状溝40に摺動自在に
嵌合することにより、上側部材1bの回転に支障を及ぼ
すことなく、上側部材1bと下側部材1aとを結合して
いる。
【0017】次に、図5は本発明の実施の第3形態であ
る介護・自立補助用配膳トレーの要部を示す断面図であ
る。この介護・自立補助用配膳トレーCは、台座1の外
周上面に、上面を半球面に形成した突起50が少なくと
も3個以上突設され、この突起50の上面でトレー2の
下面を摺動可能に支えている。又、台座1の中心9にピ
ン孔51を形成し、このピン孔51に下から嵌合した鍔
付ピン軸52の先端部を、トレー2の下面に固定状態で
埋め込んだベアリング軸受53に圧入嵌着することによ
り、トレー2と台座1を結合しながら、鍔付ピン軸52
を中心としてトレー2を回転自在に支持したものになっ
ている。
【0018】次に、図6は本発明の実施の第4形態であ
る介護・自立補助用配膳トレーの要部を示す断面図であ
る。この介護・自立補助用配膳トレーDは、台座1が、
外周に立ち上げ壁10が形成された浅底円形容器状に形
成され、その上面に少なくとも3個以上の内側球体60
及び少なくとも3個以上の外側球体61が回転可能に嵌
合されている。そして、この台座1の内部に浅底円形容
器状に形成されたトレー2を着脱可能に嵌め込んで、内
側球体60及び外側球体61によりトレー2の底面を支
持することで、台座1上にトレー2を回転自在に設けた
ものになっている。尚、図中62は指掛け片であり、ト
レー2の立ち上げ壁21の上面に外向きに突出するよう
に設けられている。この場合、トレー2を台座1の内部
に着脱可能に嵌め込んで、内側球体60及び外側球体6
1上で回転させるため、構造が簡単であるし、トレー2
と台座1の分解、組立が簡単である。
【0019】次に、図7〜図9はトレーの他例を示して
いる。図7のトレー2は、切欠円板状に形成され、その
上面に食器の底を嵌め込むための窪み部70を形成した
もので、この場合、窪み部70によって食器のズレ動き
を防止できるため、上面に滑り止め加工を施すことは必
ずしも必要でない。尚、71は指掛け片である。図8の
トレー2は真円板状に形成され、又、図9のトレー2は
方形板状に形成されたものである。尚、前記図7〜図9
で示したトレー2が台座1上に回転可能に設けられてい
ることは前述同様である。
【0020】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、具体的な構成はこれに限定されることはな
い。例えば、台座及びトレーの材質、トレーの平面形状
や平面サイズ等は適宜に決定できる。又、台座底面から
トレー上端までの高さについては、5cm以下であれ
ば、食器の配膳高さが手を伸ばす際の障害になることは
ないが、3cm以下が好ましい。又、トレーの回転方向
は、左右いずれの方向にも回転自在であることが好まし
いが、必要に応じて一方のみに回転させてもよいし、
又、その回転範囲についても、制限はなく何回転でも3
60度自在に回転できるのが好ましいが、必要に応じて
180度や90度の範囲内で回転させるようにしてもよ
い。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の介護
・自立補助用配膳トレーにあっては、トレーを回転させ
ることにより、要介護者から見て奥側にある食器を手前
に回すことができるため、食器に手が届き易くなるし、
又、他の食器が邪魔になるのを防止することができる。
又、トレー上端までの高さを5cm以下に限定したた
め、手を伸ばす際に配膳された食器の高さが障害になる
ことがなく、テーブルの高さと大差ない高さで配膳する
ことができる。
【0022】従って、要介護者が自分自身で食事をする
際に、食物をこぼしたり、食器を倒すといった不手際が
少なくなるため、自分自身で進んで食事をするという意
識を持たせることが可能になり、楽しく食事をとりなが
ら自立心を促すことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態である介護・自立補助
用配膳トレーの切欠平面図である。
【図2】その介護・自立補助用配膳トレーの正面図であ
る。
【図3】その介護・自立補助用配膳トレーの要部を示す
断面図である。
【図4】本発明の実施の第2形態である介護・自立補助
用配膳トレーの要部を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の第3形態である介護・自立補助
用配膳トレーの要部を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の第4形態である介護・自立補助
用配膳トレーの要部を示す断面図である。
【図7】トレーの他例を示す斜視図である。
【図8】トレーの他例を示す平面図である。
【図9】トレーの他例を示す平面図である。
【符号の説明】
A 介護・自立補助用配膳トレー B 介護・自立補助用配膳トレー C 介護・自立補助用配膳トレー D 介護・自立補助用配膳トレー T 高さ 1 台座 1a 下側部材 1b 上側部材 10 立ち上げ壁 11 滑り止めシート 12 外側厚肉部 13 球体 14 上向厚肉部 15 ピン孔 16 ザグリ穴 2 トレー 20 直線部 21 立ち上げ壁 22 滑り止めシート 23 環状厚肉部 24 回転ガイド溝 25 スカート壁 26 下向厚肉部 27 ナット 3 中心ピン 30 鍔 4 止めピン 40 環状溝 50 突起 51 ピン孔 52 鍔付ピン軸 53 ベアリング軸受 60 内側球体 61 外側球体 62 指掛け片 70 窪み部 71 指掛け片 9 中心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台座と、この台座の上にトレーが回転可
    能に設けられ、台座底面からトレー上端までの高さが5
    cm以下に形成されていることを特徴とした介護・自立
    補助用配膳トレー。
  2. 【請求項2】 トレー上面に滑り止め加工が施されてい
    る請求項1記載の介護・自立補助用配膳トレー。
JP2000105188A 2000-04-06 2000-04-06 介護・自立補助用配膳トレー Pending JP2001286515A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200450595Y1 (ko) * 2009-10-16 2010-10-15 곽상현 다기능 회전식 용기
JP7426298B2 (ja) 2019-11-13 2024-02-01 隆 富山 介護用補助テーブル

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