JPH06284951A - 身障者用の食器及びその食器セット - Google Patents

身障者用の食器及びその食器セット

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JPH06284951A
JPH06284951A JP11513293A JP11513293A JPH06284951A JP H06284951 A JPH06284951 A JP H06284951A JP 11513293 A JP11513293 A JP 11513293A JP 11513293 A JP11513293 A JP 11513293A JP H06284951 A JPH06284951 A JP H06284951A
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JP
Japan
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tableware
spoon
dish
food
arc
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JP11513293A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Honda
賢光 本多
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Abstract

(57)【要約】 【目的】食器の内壁面にそってさじを移動させるだけ
で、器内の料理を確実にすくうことができる身障者用の
食器及びその食器セットの提供を目的とする。 【構成】 食器の底面と、この底面周囲から立上る胴と
を湾曲面で接続すると共に、この食器の胴を深さ方向の
中央部で最も外方に突出する円弧形に形成した。また、
この食器の開口部は、円弧形胴部の最大直径よりも小さ
く設定し、内側に反らせることで開口周辺に返しを設け
た食器である。このような食器は、大きさの異なるもの
を数種類形成し、それぞれを組合せすることで食器セッ
トとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手や腕の動きが少し不
自由であっても、食器の内壁にそってさじを移動させる
だけで、すくった食物がさじに乗るように改善した身障
者用の食器及びその食器セットに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の従来例について図6乃至図8を
参照して説明する。図6は本発明の従来例で、身障者用
の食器を示す斜視図、図7は図6の使用状態を説明する
ための説明図、図8は他の従来例を示す説明図である。
図6で示すように従来例の身障者用の食器1は、椀状の
食器本体2の開口周囲の内側に、凸溝状の円周突起3を
設けたものが知られている。この身障者用の食器1で食
事をするには、さじで食物をすくうようにして、内壁に
そってさじを上昇させることにより、円周突起3で食物
がさじに乗るように考慮したものである。
【0003】食器の種類はその形態によって、椀、皿、
鉢、どんぶり等に分けられ、本願に類似するものとして
は鉢5がある。鉢は仏教の托鉢用食器に由来するといわ
れ、鉄製の鉄鉢が良く知られている。これは図8で示す
ように、皿がやや深く外側に立っているものをいう。基
本形としては、底面をなだらかに立上げて湾曲させた胴
部6と、この胴の先端部を内側に湾曲させた返し7を設
けた形状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】椀状の食器本体2の開
口部に円周突起3を設けた図6で示す身障者用の食器1
によれば、次のような不具合がある。すなわち、この食
器を用いて食事をする時は、図7で示すようにさじ8を
食器本体2の底面にそって、図中の矢印で示すA方向に
移動させると共に、途中で方向を変えながら、食器本体
の内壁にそって図中の矢印で示すB方向にさじを上昇さ
せる。図示しない食物は、円周突起3に当接してさじ上
に乗ると共に、さじも円周突起3に当接して止まる。こ
こでさじの方向を再び変えて、椀の中央側で図中の矢印
Cで示す方向に移動することによって、食物をさじです
くうことができる。しかし、手や腕が不自由なのに、さ
じの方向を何度も変えなければならず、椀形で食器の開
口から底面までが深いことと相俟って、使いにくい食器
であった。また、この食器の製造に際しては、椀を形成
してから後付する円周突起3が、焼成中に脱落してしま
い不良品が多いという重大な欠点もあった。
【0005】図8で示す鉄鉢型の食器は、底面から返し
7までの胴6部分が円弧で接続されているために、使用
中にさじの方向を変える必要はないが、胴6の円弧形状
が適切でなく返し7があっても食物を食器外に落下させ
てしまい目的を達成することが困難であった。食器の底
面から立上る胴6部分の円弧は、さじ8上に食物を乗せ
るのに適した形状ではなく、これは、鉄鉢自体が身障者
用の食器として製造されたものではないことからも自明
のことである。更に、図6で示した身障者用の食器は、
単品であって大きさの異なるものを集めた食器セットと
しては考慮されていないから、同一の食器に各種の料理
を盛付けて使用することになり、料理に合せて食器を選
ぶことなど全くできなかった。本発明は、このような不
具合を解消するためになされたものであり、さじを食器
の内壁にそって移動させることにより、食物を確実に、
さじですくうことができる身障者用の食器及びその食器
セットの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記不具合を解決するた
めに、本発明は次のような構成としている。食器の底面
と、この底面周囲から立上る胴部とを湾曲面で接続する
と共に、この食器は深さ方向の中央部で最も外方に突出
する円弧形の胴部に形成した。また、この食器の開口部
は円弧形胴部の最大直径部よりも小さく設定し、内側に
反らせることで開口周辺に返しを設けた食器である。こ
のような食器は、異なる大きさのものを集めて食器セッ
トとした。
【0007】
【作用】食器の底面から開口迄の胴部を円弧で形成する
ことにより、食器の内壁にそってさじを移動させるだけ
で、意識的に方向を変えることなくさじを上昇させるこ
とができる。食器の深さ方向の中央部を最も外方にふく
らんだ円弧形に形成して、開口部に返しを設けることに
より、さじが上昇するだけで食物をさじの上に乗せるこ
とができるものである。また、この食器は、大きさの異
なるものを集めた食器セットとすることにより、料理に
合せた器に盛付けすることができるものである。
【0008】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照して説
明する。図1は本発明の身障者用の食器を示す斜視図、
図2は図1の要部を示す説明図である。図1で示すよう
に、本発明の身障者用の食器10は、円形又は楕円形の
皿状容器を基本形として、その周囲に断面が円弧形の枠
よりなる胴12を一体に形成したものである。すなわ
ち、底の浅い椀形であり、食器としての底面11とこの
底面から立上る胴12との立上面である内壁部分を、湾
曲した第2の円弧14で接続している。図2で示すよう
に胴12はその断面が円弧形であり、深さ方向に対して
その中央部が最も外方に突出する第1の円弧13で形成
している。すなわち、食器の深さをHとした場合に、食
器の頂部である開口部の直径よりもH/2の位置の直径
が最大となるように形成したものである。したがって、
この食器の開口16の周囲は、内側に反った返し15と
なっており、深さ方向で見ると中央部の直径よりも小さ
な直径に設定している。換言すれば、この身障者用の食
器10は、全体を略円形に設定すると共に、底面11か
ら胴12の先端部分を、その断面が円弧形となるように
形成して、しかも、食器頂部である開口16部分の直径
を、胴12の直径よりも小さくしたものである。図2で
示すように食器底面11の外側には、円形に設けた凸状
溝よりなる高台17を設けており、この食器の載置面と
なる。この高台17に関しては、他の食器類でも設けら
れている一般的な高台17である。
【0009】このように構成した身障者用の食器10の
使用例について、図3を参照して説明する。図3は図1
の使用状態を示す説明図である。図3で示すように、身
障者用の食器10を用いて食事をする場合は、さじ18
を用いる。料理19の一部分にさじ18をいれ、食器の
底面11にそってさじを移動させると、さじ18は料理
と共に食器に設けた第2の円弧14と第1の円弧13と
にそって胴12の内壁を上昇する。さじ18が胴12の
中央部あたりにくると、料理19は食器の返し15に当
って、さじの中央方向に押されながらさじの凹部に入
る。さじ18は図中の矢印で示す方向に更に上昇する
と、料理を乗せながらさじは返し15の部分から離れ
る。すなわち、料理を入れた食器の底面11に、さじ1
8を入れて一方向に移動させることにより、その移動力
でさじは円弧面にそって胴12を上昇し、自動的に料理
をすくうことができるものである。よって図1で示した
従来例のように、さじの方向を変えながら使用すること
がないから、手や腕が不自由な場合でも、食器外にこぼ
すことなく確実にさじで料理をすくうことができるもの
であり、高齢者や脳卒中者、及び各種の障害でリハビリ
テーション中の人に適した食器として用いることができ
る。また、この食器は胴の円弧面だけでなく、底の浅い
椀形であることから、底面に当るさじの支持角度も浅く
なり、料理をすくい易くする要因の1つとなっている。
尚、図2で示した底面11は板状で図示しているが、球
面状に形成して、第2の円弧を有する立上面と兼用させ
ても同じ作用、効果を得ることができる。
【0010】身障者用の食器セットについて、図4及び
図5を参照して説明する。図4は本発明の身障者用の食
器セットの一部を、トレーに乗せて示す斜視図、図5は
図4の食器セットを積重ねて示す斜視図である。図4で
示すように身障者用の食器セット20は、図1乃至図3
で示した食器を基本として、その大きさを異ならせた複
数個を一組としたものである。組合せとしては大きさの
順に第1の大形食器21と第2の大形食器22、及び蓋
25付の御飯用食器24である。御飯用食器24は蓋2
5付であることから味噌汁の如く吸物用としても使用す
ることができる。更に第1の小形食器26と第2の小形
食器27等もあり、図示しないが中形食器を含めること
も可能である。これらの食器は、料理の種類によって使
い分けするものであり、トレー30に乗せて使用するこ
とができる。従来例のように、一種類だけでは、大形に
なるとトレーに複数個を乗せることが困難であり、無理
に乗せても食器同士がぶつかりあって使いにくい状態で
あった。しかし、本願の如く大きさを異ならせること
で、小さなトレー上でも配置を考慮すれば、使い易い状
態で複数の食器を置くことができる。いずれの食器も図
3で示したと同様に、さじを用いて使用することができ
るし、料理の種類に応じた食器で楽しく食事することが
できる。
【0011】このように構成した身障者用の食器セット
20は、食器の形が皿状であり、図5で示すようにそれ
ぞれの内側に、径の小さな食器を積重ねすることができ
るから、不使用時に収容する場合も、少ない空間に収容
でき省スペース化とすることができる。これらの食器に
それぞれ異なる着色をすることで、相似形である各食器
の相違を更に高めて食事を楽しくすると共に、食器の大
きさごとに順の決った積重ね作業を、色別で容易に判断
することができる。また、積重ねることにより収容時の
省スペース化だけでなく、商品としての輸送効率も高め
ることができるものである。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、食
器の頂部に返しを設けると共に、その断面を円弧形にし
た胴を有する食器とすることにより、多くの効果を得る
ことができた。すなわち、さじを食器の底面から一方向
に移動させるだけで、さじは円弧形の側壁を上昇しなが
ら、胴の先端に設けた返しの部分で食物をさじ上に乗せ
ることができるようになった。さじは全体を一方向に移
動させるだけであり、先端部を傾斜させたりすくったり
する動作が不要であるから、手や腕の不自由な身障者用
に適した食器が得られた。よって、料理を食器外にこぼ
すことも少なく、従来、食事に介護が必要であった人に
も、自分1人で食事ができるようになり、リハビリテー
ション用の食器としても活用することができた。身障者
用の食器をセット化することにより、料理に合せた食器
で楽しく食事ができるだけでなく、トレー上に食器を有
効配置することができるから、集配膳の作業が手軽にで
きるようになった。したがって身障者だけでなく、介護
の面でも省力化できるなど、多くの効果を得ることがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の身障者用の食器を示す斜視図である。
【図2】図1の要部を示す説明図である。
【図3】図1の使用状態を示す説明図である。
【図4】本発明の身障者用の食器セットをトレーに乗せ
て示す斜視図である。
【図5】図4の食器セットを積重ねて示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の従来例の身障者用の食器を示す斜視図
である。
【図7】図6の使用状態を説明するための説明図であ
る。
【図8】本発明の他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 身障者用の食器 11 底面 12 胴 13 第1の円弧 14 第2の円弧 15 返し 18 さじ 20 身障者用の食器セット 24 御飯用食器 25 蓋 30 トレー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状よりなる底面の周囲に、その先端が
    内側に反った返しを設けると共に、深さ方向の中央部分
    が最大径となるように形成した第1の円弧を有する胴
    と、 この胴と前記底面との間を湾曲面よりなる第2の円弧で
    接続した立上面とからなることを特徴とする身障者用の
    食器。
  2. 【請求項2】 板状よりなる底面の周囲に、その先端が
    内側に反った返しを設けると共に、深さ方向の中央部分
    が最大径となるように形成した第1の円弧を有する胴
    と、 この胴と前記底面との間を湾曲面よりなる第2の円弧で
    接続した立上面を有する食器と、 この食器の大きさをそれぞれ異ならせると共に、その内
    側により小さな径の前記食器を収容して、複数個を積重
    ねできるように形成した身障者用の食器セット。
JP11513293A 1993-04-06 1993-04-06 身障者用の食器及びその食器セット Pending JPH06284951A (ja)

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JP11513293A JPH06284951A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 身障者用の食器及びその食器セット

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JP (1) JPH06284951A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3073133A1 (fr) * 2017-11-09 2019-05-10 Jacqueline Dominique Molina Duchamp Recipient individuel, comportant des butees de ralentissement successives pour aider a la prise de nourriture des enfants ou adultes handicapes moteurs, ted, tsa, dyspraxiques
IT201900014787A1 (it) * 2019-08-14 2021-02-14 Antonio Flaviano Margiotta Piatto o ciotola da minestra dotato di cordolo interno

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3073133A1 (fr) * 2017-11-09 2019-05-10 Jacqueline Dominique Molina Duchamp Recipient individuel, comportant des butees de ralentissement successives pour aider a la prise de nourriture des enfants ou adultes handicapes moteurs, ted, tsa, dyspraxiques
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