JP2001286376A - 花が生けられる屏風 - Google Patents
花が生けられる屏風Info
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Abstract
ンテリア要素をあわせもつ屏風を提供する。 【解決手段】 屏風体1は、一定の大きさのパネル3を
4枚横並びに連接した周囲を、厚さが約5〜6センチく
らいの枠板2で形成した下部に支持脚4を備えたものと
し、さらにパネル3の裏面には複数枚の棚板6を設け、
かつその屏風体1のパネル3表面には、装飾絵13とと
もに大小複数の挿入孔10を設けた前記棚板6に、花A
の茎を差し込む水容器11をそれぞれの挿入孔10部に
位置固定した裏面に、引き戸9などによる覆い部材8を
備えた構成である花が生けられる屏風を構成する。
Description
れる花器機能と趣のあるインテリア要素をあわせもつ屏
風に関する。
めに用いたり、部屋の仕切りなどを目的とする家具とし
て屏風や衝立などが知られている。それらの一般的な形
態としては、まず屏風は二枚ないし4枚のパネル体それ
ぞれをヒンジ連結して折たたみできるものである。他
方、衝立は一枚パネル状の下部に支持足を備えた形を成
す家具であり、加えてそれぞれの表面又は両面には、風
景や花鳥など様々な絵を表示して仕切り機能に装飾効果
を持たせた仕切り家具である。これらの屏風や衝立は、
日本的な家屋に馴染むものとして生れた古くからある家
具の一つであるが、近年増えてきている洋風家屋には多
少馴染みにくいせいか利用されることも少なくなってい
るが、その効果や機能は未だ捨て難い魅力を持つ家具で
ある。
しい仕切り家具としての屏風や衝立がある。その一例を
示すと、実開平6−215号に示す衝立の技術があり、
この衝立は貼付部や上中下の装飾板などを有する大小三
枚のパネル体を蝶番で連結した表面側に、花瓶などを置
くことができる装飾板を複数箇所に水平に備えた構成と
した衝立である。使用する際は通常の仕切り家具として
の衝立機能に加えて、前記装飾板の上に花瓶を置いて花
を飾ることで、斬新な実用性や装飾性をあわせもつ衝立
を目的としたものも見られる。
風や衝立などがあり、それぞれ目的とする仕切り機能に
装飾効果をもつ家具である。しかし前述したように近年
の家屋形態が洋風化するにしたがい、古くからあるもの
や新しい技術を含めて次に示すような不便や欠点があっ
た。まず、古くからある屏風や衝立においては、今では
芸術品もしくは骨董価値があるほどの古き良き家具にな
りつつあるが、一方、現代の家屋に置いて本来の使用目
的である装飾仕切り家具として使うについては、室内の
インテリアにマッチしにくく、また都会に多いマンショ
ンなどのように狭いスペースでは、単なる仕切り家具と
して使うには広さの点で使いにくいなどの不便があり、
ゆとりをもって使用できるには広いスペースをもつ家庭
に限られるなどの欠点もある。
や欠点を改良して現代の家屋でもマッチすることを目的
とした仕切り家具であるが、この技術における衝立でも
次のような不便や欠点がある。衝立は複数の貼付部や装
飾板を有する三枚のパネルで成るものを、蝶番で連結し
た屏風様を成すものの表側二か所に、花瓶や置物など置
ける水平の装飾板を構成した衝立であり、確かに仕切り
機能のほかに花を差した花瓶や花器など飾れる装飾機能
もある。しかしながらこの衝立を使用する際は一々三枚
のパネル板で成るものや水平の装飾板を組み立てたり、
また花を差したり生けた花瓶や花器をそのつどセットし
なければならないなどの手間を要する。
も関わらず、それらの花器の支えがないので落下しやす
い上、目に付くので花器などもインテリアなどとマッチ
するものを選ばないとかえって室内の雰囲気を損ねるな
どの結果をもたらす。加えて三枚のパネルで成る衝立表
面には焼物部などの表示方法のみで、従来に見られる風
景や花鳥などのような風流な装飾表示ではないので、限
られた装飾効果しか得られず、多様性を求める現代のニ
ーズにそぐわないこととあわせて構造の複雑さによるコ
スト高要因など含む仕切り家具である。
来の屏風や衝立がもつ不便や欠点を解消して、現代の家
屋にマッチし、かつ多様な好みにも対応できる屏風や衝
立(以下、衝立も屏風と同じものとして説明する)等の
仕切り家具を提供するために、まず屏風体は、一定の大
きさのパネルの周囲に厚さが約5〜6センチくらい厚い
枠板を形成した下部に支持脚を備えた屏風体を形成し、
かつその屏風体の表面板には装飾絵とともに大小複数の
挿入孔を設け、さらに裏面には水容器を置ける棚板やそ
れを覆う引き戸などの覆い部材を備えた屏風体とするこ
とにより、使用する際は、水容器を棚板に位置させた上
でパネル表面の挿入孔に草花を差し入れると、装飾絵と
ともに美しく花を飾れる屏風を提供する。
a,1bは、いずれのタイプも一定の厚さを成す枠体2
の裏面に、複数本の棚板6に設けた保持具12部位の上
部パネル3面に、花を差し入れられる挿入孔10を複数
個設けた屏風体1を形成しているので、使用する際は、
裏面の覆い部材8を開けてから棚板6面の保持具12に
水を入れた水容器11を納めた上で、パネル3の表面側
より生の花Aを差し入れると、屏風体1のパネル3面に
表示される装飾絵13とともに、美しく花Aを生けられ
る装飾屏風体1を成すことが可能である。
ル3が横並びに連接された面に装飾絵13を表示した他
の余白部に、任意個数の挿入孔10を設けた部分に花A
を挿入すると、花Aの茎は裏面の棚板6に位置する水容
器11に差し入れることができるので、生の草花でも枯
らすことなく美しく飾れる花器機能を合わせもつ屏風体
1である。
タイプであり、かつ支持脚4は着脱方式であるのでコン
パクトに収納できる。また裏面の覆い部材8は観音開き
タイプのように扉15がヒンジ16連結形成しているの
で、一度に全面開放することと水容器11のセットや取
り替えもしやすい。
された二枚のパネル3面がヒンジ16連結されたもので
あるので、コンパクトに折たたむことができることに加
え、屏風体1bはつづら折り状態で立てられるので、他
の実施例に設けたような支持脚4が無くても安定して立
てられる。さらに裏面に設ける水容器11はフック18
に掛けて吊す方式であるので、屏風体1bが多少傾いて
も水容器11が落下する心配はなく、また棚板6は不要
であるのでよりシンプルである。加えて覆い部材8はカ
ーテン17を採用しているので、開け閉めしやすい屏風
体1bである。
2に示す屏風体裏面の斜視図及び図3に示す屏風体裏面
の引き戸を取り外した状態を示す斜視図、図4の花を行
けた状態を示す拡大縦断面図を参照して説明する。この
発明の屏風体1は、縦横が約180×280センチの矩
形状で、厚さ約6センチていどの枠体2を成し、かつそ
の枠体2の内側には4枚のパネル3,3が横並びに連接
して成る前記枠体2の下部に支持脚4を左右に設ける。
次に、この屏風体1の裏面は、任意に分割して成る複数
本の支持板5で縦区割し、かつその区割部には上下に複
数本の棚板6を形成した枠体2の上下端部に溝穴7,7
を設け、その溝穴7には覆い部材8となる二枚の引き戸
9,9を納めて屏風体1の基本形態を成す。さらに前記
した複数本の棚板6の少し上部位に相当するパネル3面
には、草木や花Aを差し込める大小の挿入孔10,10
を複数個施し、かつその挿入孔10に対応する棚板6又
は枠体2面には、花Aを差し入れる水容器11を支持す
る保持具12をそれぞれに設ける。加えて屏風体1のパ
ネル3,3の表面には風景や花鳥などの装飾絵13を表
示して、実施例1の花が生けられる屏風を構成してい
る。
しているが、全体の大きさはもとより縦横の比率も特に
限定されないし、また枠板2下部に設ける支持脚4も固
定しているが、回転もしくは着脱いずれでもよい。
屏風体に花を生けた状態の裏面開放斜視図を参照して説
明する。実施例2の屏風体1aは衝立状を成す一枚状の
形態を成すものであり、まず四角ないし長方形状を成す
パネル3の外周に枠体2を設けた下部に、嵌合溝穴14
付き支持脚4二本を左右に着脱自在に嵌込んだ屏風体1
を形成し、かつその裏面には、前記実施例と同様に複数
本の支持板5及び保持具12付き棚板6を設けた枠体2
に、二枚の扉15,15をヒンジ16連結して成る観音
開きタイプの覆い部材8を設ける。さらにパネル3の表
面には、前記棚板6の保持具12に対応する上部位に複
数個の挿入孔10,10と、他の余白部に装飾絵13を
施して実施例2の花が生けられる屏風を構成する。
ける支持脚4は、溝穴7付き支持脚4を着脱自在に嵌込
んで成るが、固定や回転方式でも構わない。また覆い部
材8は観音開き様の扉15であるが、実施例1と同様の
引き戸9タイプでもよい。
て説明する。本実施例に示す屏風体1bは、前記した実
施例と少し異なりパネル3面が二つに折たためるタイプ
である。まず縦長状のパネル3に枠体2を設けたものが
単独に形成したもの二つが、ヒンジ16連結して開閉自
在に折たためる屏風体1bを成し、かつパネル3面には
前記同様に挿入孔10を任意個数を設け、さらにそのパ
ネル3の裏面には、前記挿入孔10の裏部位に設けたフ
ック18に水容器11を掛け吊した裏面に、覆い部材8
となるカーテン17を備えて本実施例の花が生けられる
屏風を構成している。
ル3,3体がヒンジ16連結されて折たためるものを図
示しているが、4枚をヒンジ連結したタイプでもよい
し、支持足4を備えたものでもよい。またパネル3の表
面側は示していないが、前記実施例同様に装飾絵13を
施しているが省略している。
を成しているが、パネル3面に施す挿入孔10の数や位
置は任意でよく、またその面に表示する装飾絵13以外
に、和紙などによるちぎり絵や美しい布地などを張った
ものなど装飾方法は自由である。加えて各実施例を構成
する形態や部材は、他の実施例に組み合わせてもよい。
さらにパネル3の裏面に設ける覆い部材8は、いずれも
全体を覆うタイプであるが、挿入孔10から水容器11
部位のみ覆う形であってもよく、いずれも特に限定され
るものではない。
としているので、次のような効果や長所を提供するもの
である。まず屏風(衝立も含む)は外見的には通常より
厚いが、一般的に見られる屏風と同様の形態を成すとと
もに、風景や花鳥など表示した装飾性を有する仕切り機
能を持つ家具であるが、さらにそのパネル表面の任意箇
所には複数個の挿入孔を施し、かつその裏面には、前記
した挿入孔に対応する水入り容器が備えられた構成を成
す屏風や衝立であるので、使用する際は裏面の覆い部材
を開けてから水容器をセットした上で、表面側に設けた
挿入孔に装飾絵や室内の雰囲気にマッチする草花を差し
入れると、装飾絵との相乗効果により、ひときわ立体的
な雰囲気や趣をかもしだすことができる、従来に見られ
ないユニークな仕切り家具となる屏風や衝立を提供する
ことができる。
裏面には水入り容器がセットできるので花を枯らす心配
もなく美しく長く飾ることができる。またその裏面には
覆い部材として引き戸や扉、カーテンなどで覆われてい
るので、例え裏側をお客様が見ることがあっても見苦し
くない。加えて屏風の形態も大きな4枚パネル連接タイ
プから衝立、折たたみなど様々あるので部屋に合う好み
のものを選ぶこともできるので、一般家庭はもとよりホ
テルや企業、病院などの公共的な場所を含めて、いずれ
の場所や目的にも応えられる美しさと機能性ある屏風で
ある。
示す斜視図。
縦断面図。
開放斜視図。
Claims (5)
- 【請求項1】 屏風体は一定の大きさのパネル外周に枠
体と支持脚を設けて形成されるものとし、まず前記パネ
ルの任意部に貫通する挿入孔を施し、さらにそのパネル
の裏面には、前記挿入孔の下部位に水容器を位置固定さ
せて成る屏風体を形成した構成を特徴とする花が生けら
れる屏風。 - 【請求項2】 屏風体の裏面に、一部又は全体を開閉自
在の覆い部材でカバーする構成を特徴とする請求項1に
記載する花が生けられる屏風。 - 【請求項3】 屏風体の裏面に設ける覆い部材が、引き
戸で形成される構成とした請求項1又は請求項2に記載
する花が生けられる屏風。 - 【請求項4】 屏風体の裏面に設ける覆い部材が、ヒン
ジ開閉する扉で形成される構成とした請求項1又は請求
項2に記載する花が生けられる屏風。 - 【請求項5】 屏風体の裏面に設ける覆い部材が、カー
テンで形成される構成とした請求項1又は請求項2に記
載する花が生けられる屏風。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000144106A JP4172004B2 (ja) | 2000-04-08 | 2000-04-08 | 花が生けられる屏風 |
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---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001286376A true JP2001286376A (ja) | 2001-10-16 |
JP4172004B2 JP4172004B2 (ja) | 2008-10-29 |
Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4172004B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002165688A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Otis:Kk | 鉢植草花の自立型化粧枠体 |
JP2002165687A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Otis:Kk | 鉢植草花の化粧枠体 |
JP5948453B1 (ja) * | 2015-03-05 | 2016-07-06 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ乗場開口部用安全柵 |
-
2000
- 2000-04-08 JP JP2000144106A patent/JP4172004B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002165688A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Otis:Kk | 鉢植草花の自立型化粧枠体 |
JP2002165687A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Otis:Kk | 鉢植草花の化粧枠体 |
JP4733828B2 (ja) * | 2000-11-30 | 2011-07-27 | 株式会社オーティス | 鉢植草花の自立型化粧枠体 |
JP5948453B1 (ja) * | 2015-03-05 | 2016-07-06 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ乗場開口部用安全柵 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4172004B2 (ja) | 2008-10-29 |
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