JP2001285153A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

Info

Publication number
JP2001285153A
JP2001285153A JP2000099243A JP2000099243A JP2001285153A JP 2001285153 A JP2001285153 A JP 2001285153A JP 2000099243 A JP2000099243 A JP 2000099243A JP 2000099243 A JP2000099243 A JP 2000099243A JP 2001285153 A JP2001285153 A JP 2001285153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission path
response
responses
path response
correlation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000099243A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3581294B2 (ja
Inventor
Koji Horisaki
耕司 堀崎
Kazumi Sato
一美 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000099243A priority Critical patent/JP3581294B2/ja
Priority to EP01302505A priority patent/EP1139620A1/en
Priority to KR10-2001-0014612A priority patent/KR100394335B1/ko
Priority to CNB011118660A priority patent/CN1178535C/zh
Priority to US09/820,937 priority patent/US6847616B2/en
Publication of JP2001285153A publication Critical patent/JP2001285153A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3581294B2 publication Critical patent/JP3581294B2/ja
Priority to US10/994,469 priority patent/US7359689B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • H04L25/0226Channel estimation using sounding signals sounding signals per se

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】受信器の雑音の影響を受けない伝送路応答を算
出して、伝送路歪を確実に除去する。 【解決手段】伝送路応答算出部13は、第1から第nの伝
送路応答を算出して、記憶部14に記憶させる。相関性算
出部15は、第1の伝送路応答に対する第2から第nの伝
送路応答の相関値を求めて伝送路応答合成部17に出力す
る。伝送路応答合成部17は、相関値に応じた重み付けを
付して、第1〜第nの伝送路応答を加重合成して、合成
伝送路応答を求める。合成伝送路応答は、雑音の影響が
軽減されている。歪み補償部18は、合成伝送路応答を用
いて受信信号の歪を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既知信号を用いて
伝送路状態を推定する無線データ伝送システムの基地局
又は端末局等に好適な受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話、無線LAN等の需要が
高まっており、無線通信システムの役割は極めて重要で
ある、また、2000年代初頭には地上波テレビ放送の
デジタル化も予定されており、無線データ伝送システム
に対する期待は大きい。
【0003】無線データ伝送システムは、携帯性、設置
の容易性、コスト等の点で、有線系のデータ伝送システ
ムに比べ著しく有利である。しかし、無線データ伝送シ
ステムではデータ伝送を無線によって行うので、通信の
最中においても伝送路状態が大きく変化すること、及
び、多重反射電波伝搬(マルチパス)の影響を受けるこ
とから、通信品質が著しく劣化することがある。
【0004】そこで、情報を伝送する信号に先立って、
既知信号(ブリアンブル)を送信する方法が採用されるこ
とがある。この方法では、受信側で受信プリアンブルか
ら伝送路応答を測定し、測定結果を元に推定した伝送路
応答を用いて、信号が伝送路で受けた歪みを補償するよ
うになっている。
【0005】これは信号が伝送路で受けた影響を受信側
で取り除く有効な方法である。しかしながら、受信プリ
アンブルが受信器の雑音の影響を受けることが避けられ
ず、正確な伝送路状態を把握することができないという
問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、高
品質な無線データ伝送システムを実現するために、伝送
路推定用に既知信号(プリアンブル)を送信し、受信結
果によって受信側で伝送路の状態を推定する手法が採用
されることがあるが、この方法では受信プリアンプルが
受信器の雑音の影響を受けることから、正確に伝送路状
態を把握することができないという問題点があった。
【0007】本発明は、複数の受信プリアンプルを用い
ることによって受信器における雑音の影響を緩和して、
正確な伝送路応答を求めて、伝送路歪を確実に除去する
ことができる受信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る受信装置
は、受信信号と参照信号とから伝送路応答を算出する伝
送路応答算出手段と、異なる時刻の受信信号を用いて算
出された複数の伝送路応答の信頼性を判定して加重合成
方法を決定する決定手段と、異なる時刻の受信信号を用
いて算出された複数の伝送路応答が与えられ、前記決定
手段が決定した前記加重合成方法に基づいて前記複数の
伝送路応答を加重合成して合成伝送路応答を得る伝送路
応答合成手段と、前記合成伝送路応答を用いて受信信号
の歪みを補償する歪み補償手段とを具備したものであ
る。
【0009】本発明において、伝送路応答算出手段は、
受信信号と参照信号と伝送路応答を算出する。算出され
た伝送路応答は、伝送路応答合成手段によって、異なる
時刻の受信信号を用いて算出された複数の伝送路応答が
加重合成されて合成伝送路応答が得られる。合成伝送路
応答は、複数の伝送路応答を加重合成しており、その雑
音は平均化されて、雑音の影響は低減される。また、決
定手段は、合成伝送路応答の算出に用いる複数の伝送路
応答の信頼性を判定して加重合成の方法を決定してお
り、合成伝送路応答の信頼性は高い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
受信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【0011】図1において、入力端子10にはプリアン
ブルを含んだ伝送信号が入力される。図2は入力端子1
0に入力される伝送信号のフォーマットを示す説明図で
ある。
【0012】図2のデータ区間には伝送しようとするデ
ータが配列され、プリアンブル区間にはプリアンブルが
配列される。各データ区間の前にプリアンブルが配列さ
れるようになっている。図2の例では、第1,第2,第
3,…のデータ区間が順次設けられ、各データ区間の直
前に第1,第2,第3,…のプリアンブル区間が設けら
れる。
【0013】復調の対象となるデータは第1のデータ区
間により伝送されているデータである。この第1のデー
タ区間の直前に受信されるプリアンブルが第1のプリア
ンブルである。第1のプリアンブルよりも前の時刻に受
信されたプリアンブルで、第1のプリアンブルに最も近
い時刻に受信されたものは第2のプリアンブルであり、
次に近いものを第3のプリアンプルである。以下同様
に、第1のデータ区間のデータの前に受信される第k番
目のプリアンブルが第kのプリアンブルである。そし
て、第kのプリアンブルの直後には第kのデータ区間が
設けられるようになっている。
【0014】本実施の形態においては、後述するよう
に、第1のデータ区間の復調に、複数のプリアンブルを
用いるようになっている。この場合において、第1のデ
ータ区間の復調に用いるプリアンブルの個数は有限であ
り、nを2以上の自然数として、第nのプリアンブルま
で考慮する。
【0015】入力端子10を介して入力された伝送信号は
受信部11に供給される。受信部11は、無線周波数帯信号
からベースバンド信号を得るために必要な増幅処理、周
波数混合処理、帯域制限処理等の基本処理機能と同期、
周波数補正等の機能を有している。受信部11は、入力さ
れた伝送信号に対してこれらの処理を施した後、ベース
バンド信号の受信信号を出力する。
【0016】参照信号生成部12は、既知信号である送信
プリアンブルを生成しており、受信部11から出力される
受信信号に対応する参照信号として送信プリアンブルを
出力する。
【0017】伝送路応答算出部13は、受信信号と参照信
号を用いて、伝送路応答を算出して出力する。即ち、伝
送路応答算出部13は、第kのプリアンブル(図2参
照)から第kの伝送路応答を算出する。具体的には、伝
送路応答算出部13は、第kの受信プリアンブルの時刻に
おけるサンプル値rk(l)及び対応する送信プリアン
プルの逆関数のサンプル値s-1から、Lをサンプル番号
として、第kの伝送路応答hk (l)を下記(1)式に
よって算出する。
【0018】 伝送路応答算出部13は、算出した第kの伝送路応答を記
憶部14に出力する。記憶部14は、順次入力される伝送路
応答を蓄積して伝送路応答合成部17及び相関性算出部15
に出力する。なお、記憶部14において記憶する伝送路応
答の個数は有限であり、これを超える入力があった場合
には、最も過去に受信された伝送路応答を消去して、新
しい入力を記憶する。また、第1の伝送路応答について
は、記憶部14に供給することなく、直接相関性算出部15
及び伝送路応答合成部17に供給するようにしてもよい。
【0019】本実施の形態においては、伝送途中の歪を
補償するために、1つの伝送路応答だけでなく、複数の
伝送路応答を用いるようになっている。即ち、第1から
第nのプリアンブルから求めた第1乃至第nの伝送路応
答のうち、少なくとも1つ以上の伝送路応答を用いて、
第1のデータ区間のデータが伝送路で受けた歪みを補償
するのである。
【0020】伝送路応答合成部17は、例えば、第1の伝
送路応答h1 (l)〜第nの伝送路応答hn (l)を合
成することによって、伝送路歪を補償するための合成伝
送路応答を算出する。
【0021】そして、本実施の形態においては、伝送路
応答合成部17において伝送路応答を合成する場合には、
各伝送路応答に重み付けを施して加算する。この重み付
けの係数は、各伝送路応答の相関性に応じて決定するよ
うになっており、この相関性を相関性算出部15において
算出するようになっている。
【0022】図3及び図4は、夫々図1中の相関性算出
部15及び伝送路応答合成部17の具体的な構成の一例を示
すブロック図である。
【0023】図3において、相関性算出部15は、共役生
成部21、乗算器22及び加算部23によって構成されてい
る。
【0024】相関性算出部15には、第1の伝送路応答と
伝送路応答算出部13において順次算出される第kの伝送
路応答とが入力される。第1の伝送応答は共役生成部21
に供給され、第kの伝送路応答は乗算器22に供給され
る。共役生成部21は、第1の伝送路応答の信号系列の複
素共役を求めて乗算器22に出力する。乗算器22は第kの
伝送路応答の信号系列と共役生成部21からの信号系列と
の複素乗算を行って、演算結果を加算部23に出力する。
加算部23は、乗算器22の出力を加算して、第1と第kの
伝送路応答間の相関値として出力する。
【0025】即ち、相関性算出部15は、系列長をLと
し、第1,第kの伝送路応答の信号系列を夫々r1
(l),rk (l)(l=0,1,…,L)とすると、
下記(2)に示す演算によって第1の伝送路応答と第k
の伝送路応答との相関値C1kを算出する。なお、(2)
式の*は複素共役を示す。
【0026】 相関性算出部15は、第1の伝送路応答と第2〜第nの伝
送路応答との間の上記(2)式に示す積和演算によっ
て、各相関値C12〜C1nを求めて伝送路応答合成部17に
出力する。
【0027】図4において、伝送路応答合成部17は、加
重合成係数算出部25、乗算器26-1乃至26-n及び加算部27
によって構成されている。加重合成係数算出部25には相
関値C12〜C1nが入力される。加重合成係数算出部25
は、相関値C12〜C1nを用いて伝送路応答を合成する際
に用いる加重合成係数を算出するようになっている。例
えば、加重合成係数算出部25は、第1と第kとの伝送路
応答の相関値C1k(k=1,2,…n)を用いた下記
(3)式の演算によって、第kの伝送路応答に乗算する
加重合成係数ak を求める。
【0028】 加重合成係数算出部25は、求めた加重係数a1 ,a2 ,
…,an を夫々乗算器26-1〜26-nに与える。乗算器26-1
〜26-nは、記憶部14から夫々第1乃至第nの伝送路応答
h1 (l)〜hn (l)が与えられており、夫々2入力
を乗算して乗算結果を加算部27に出力する。加算部27
は、乗算器26-1〜26-nの出力を加算して、合成伝送路応
答として出力する。
【0029】即ち、伝送路応答合成部17は、下記(4)
式に示す演算によって、合成伝送路応答h(l)を求め
る。
【0030】 伝送路応答合成部17は求めた合成伝送路応答h(l)を
歪み補償部18に出力する。歪み補償部18は、受信部11か
ら受信信号が与えられており、受信信号の歪みを合成伝
送路応答を用いて補償して、伝送路歪を除去した受信信
号を復調部19に出力するようになっている。下記(5)
式は歪み補償部18の演算を示している。(5)式におい
て、rk ()は、受信信号のサンプル値を示し、h()
は合成伝送路応答を示し、x(l)は歪み補償後の受信
信号を示している。
【0031】 復調部19は、歪み補償部18から出力された歪み補償後の
受信信号を復調して、復調符号列を出力するようになっ
ている。
【0032】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0033】入力端子10を介して入力された伝送信号は
受信部11に供給される。この伝送信号は、図2に示すフ
ォーマットで構成されている。受信部11は伝送信号に所
定の受信信号処理を施して、受信信号を伝送路応答算出
部13に出力する。一方、参照信号生成部12は、伝送信号
に含まれるものと同様の既知の送信プリアンブルを生成
して、受信信号に対する参照信号として伝送路応答算出
部13に出力する。
【0034】いま、図2の第1のデータ区間及び第1の
プリアンブルが受信されたものとする。伝送路応答算出
部13は、上記(1)式の演算によって、第1のデータ区
間に対応する第1の伝送路応答h1 (l)を算出して記
憶部14に出力する。記憶部14は第1の伝送路応答を記憶
する。なお、伝送路応答算出部13が算出した伝送路応答
は、受信信号に受信器の雑音が付加されていることか
ら、雑音の影響を受けている。
【0035】以後同様にして、伝送路応答算出部13は、
第2,第3,…の伝送路応答を順次算出して記憶部14に
出力する。記憶部14は、第1の伝送路応答と、第2,第
3,…の伝送路応答とを相関性算出部15に出力する。
【0036】相関性算出部15は、上記(2)式によっ
て、第1と第kの伝送路応答との相関値を算出する。即
ち、相関性算出部15は、第1の伝送路応答と順次入力さ
れる第2以降の伝送路応答との相関値C12乃至C1nを求
めて、伝送路応答合成部17に出力する。
【0037】伝送路応答合成部17の加重合成係数算出部
25は、入力された各相関値C12〜C1nから、第kの伝送
路応答に乗算する加重合成係数ak を上記(3)式によ
って算出する。伝送路応答合成部17は、記憶部14から第
1乃至第nの伝送路応答が入力され、これらの伝送路応
答に夫々加重合成係数a1 ,a2 ,…,an を乗算し
て、加算部27に出力する。加算部27は、これらの乗算結
果を加算して、上記(4)式に示す合成伝送路応答を算
出する。
【0038】伝送路応答合成部17からの合成伝送路応答
は、複数の時刻に受信された複数のプリアンブルを用い
て算出したものであり、受信器のノイズの影響が著しく
低減されたものとなっている。また、複数のプリアンブ
ルに基づく各伝送路応答の相関値に応じて、合成伝送路
応答を求める際の加重合成係数を決定しており、信頼性
が高い伝送路応答ほど重み付けが大きく、合成伝送路応
答の信頼性を向上させている。
【0039】歪み補償部18は、第1のデータ区間の受信
信号に対して、伝送路応答合成部17からの合成伝送路応
答を用い、上記(5)式の演算によって伝送路歪を除去
する。歪が補償された受信信号は復調部19に与えられて
復調される。
【0040】このように、本実施の形態においては、複
数のプリアンブルを用いた複数の伝送路応答を合成した
合成伝送路応答を用いて、受信信号の伝送路歪を除去し
ており、合成伝送路応答が受信器の雑音の影響が著しく
低減されていることから、確実な伝送路歪の除去が可能
である。また、合成伝送路応答の合成に際して、各伝送
路応答の相関値に基づく加重合成係数を用いており、合
成伝送路応答の信頼性は高い。
【0041】ところで、上記実施の形態における伝送路
応答の合成方法、即ち、上記(2)式乃至(4)式の演
算としては、種々の方法が考えられる。例えば、所定の
相関値以上の伝送路応答を選択することによって合成伝
送路応答を求めてもよく、また、相関値を求めることな
く、信号強度や符号誤り等によって加重合成係数を求め
てもよい。
【0042】図5は本発明の他の実施の形態に採用され
る伝送路応答合成部を示すブロック図である。本実施の
形態は複数の伝送路応答から相関値に基づく選択によっ
て合成伝送路応答を求める例を示している。
【0043】本実施の形態は伝送路応答合成部17に代え
て伝送路応答合成部30を採用した点が図1の実施の形態
と異なる。伝送路応答合成部30は、選択部31及び平均値
算出部32によって構成されている。選択部31には、相関
性算出部15(図1参照)から相関値C12〜C1nが入力さ
れ、記憶部14から第1乃至第nの伝送路応答が入力され
る。
【0044】選択部31は、予め相関値の閾値が設定され
ており、第2から第nの伝送路応答の中から、第1の伝
送路応答との相関値が設定されている閾値よりも大きい
伝送路応答を選択し、選択した伝送路応答を平均値算出
部32に出力するようになっている。
【0045】平均値算出部32には、選択部31によって選
択された伝送路応答及び第1の伝送路応答が入力され
る。平均値算出部32は、入力された伝送路応答の平均値
を算出し、算出結果を合成伝送路応答として歪み補償部
18に出力するようになっている。
【0046】このように構成された実施の形態において
も、記憶部14からの第1乃至第nの伝送路応答及び相関
性算出部15からの相関値C12〜C1nが伝送路応答合成部
30に供給される。伝送路応答合成部30は、選択部31にお
いて第1の伝送路応答との相関値が閾値よりも大きい伝
送路応答を選択し、平均値算出部32によってそれらの平
均値が算出される。伝送路応答合成部30は、平均値算出
部32の出力を合成伝送路応答として歪み補償部18に与え
ている。
【0047】合成伝送路応答を求める際に、閾値よりも
相関値が高い伝送路応答を選択してその平均値を用いて
いるので、合成伝送路応答の信頼性が高い。
【0048】このように本実施の形態においては、図1
の実施の形態よりも装置の構成が簡単でありながら、高
い信頼性の伝送路応答から合成伝送路応答を生成するこ
とができ、受信信号が伝送路で受けた歪みの補償に用い
る伝送路応答の信頼性を向上させることができる。
【0049】図6は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。本実施の形態は伝送路応答の合成を信号
強度に基づいて行うものである。図6において図1と同
一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0050】本実施の形態は相関性算出部15を削除して
信号強度測定部16を設けると共に、伝送路応答合成部17
に代えて伝送路応答合成部41を設けた点が図1の実施の
形態と異なる。
【0051】信号強度測定部16は、受信部11から出力さ
れる受信信号の所定の区間の平均電力を測定し、測定結
果を伝送路応答合成部41に出力するようになっている。
例えば、信号強度測定部16は、第1乃至第nのプリアン
ブルの信号強度を測定して測定結果を出力する。
【0052】図7は図6中の伝送路応答合成部41の具体
的な構成例を示すブロック図である。図7において図4
と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0053】伝送路応答合成部41は、信号強度比算出部
42-2〜42-n、加重合成係数算出部43、乗算器26-1〜26-n
及び加算部27によって構成されている。信号強度比算出
部42-2〜42-nには信号強度測定部16から第1のプリンア
ンブルの信号強度が与えられ、信号強度比算出部42-2〜
42-nには、夫々第2のプリアンブル〜第nのプリアンブ
ルの信号強度が与えられる。信号強度比算出部42-2〜42
-nは、夫々第2〜第nのプリンアンブルと第1のプリン
アンブルとの信号強度の比を求めて、強度比を加重合成
係数算出部43に出力する。
【0054】加重合成係数算出部43は、各信号強度比に
基づいて、第1〜第nの伝送路応答に対して乗算する加
重合成係数を夫々算出し、算出結果を乗算器26-1〜26-n
に出力するようなっている。
【0055】例えば、加重合成係数算出部43は、第1の
プリンアンブルと第kのプリアンブルとの信号強度比S
1k(k=1,2,…n)を用いた下記(6)式に示す演
算によって、第kの伝送路応答に乗算する加重合成係数
ak を求める。
【0056】 次に、このように構成された実施の形態の動作について
説明する。
【0057】受信部11からの受信信号は伝送路応答算出
部13に供給されて伝送路応答が算出されると共に、信号
強度測定部16にも供給され、各プリンアンブルの信号強
度が測定される。各プリアンブルから算出された伝送路
応答は伝送路応答合成部41に供給される。また、各プリ
ンアンブルの信号強度も伝送路応答合成部41に供給され
る。
【0058】伝送路応答合成部41は、第1のプリンアン
ブルの信号強度と第2から第nのプリアンブルの信号強
度との強度比を信号強度比算出部42-2〜42-nによって夫
々求める。加重合成係数算出部43は、上記(6)式の演
算によって、第1のプリアンブルとの信号強度比が大き
いプリアンブルから算出された伝送路応答ほど、乗算す
る加重合成係数が小さくなるように、加重合成係数を算
出する。
【0059】乗算器26-1〜26-nが第1乃至第nの伝送路
応答と加重合成係数とを乗算し、加算部27が加算するこ
とにより合成伝送路応答が得られることは図4と同様で
ある。
【0060】他の作用は図1の実施の形態と同様であ
る。
【0061】このように本実施の形態においては、プリ
アンブルの信号強度に応じて加重合成係数を決定し、複
数のプリアンブルから求めた伝送路応答を加重合成係数
に基づいて合成することで、受信器の雑音による影響を
低減した合成伝送路応答を得ており、図1の実施の形態
と同様の効果を得ることができる。
【0062】なお、本実施の形態においては、伝送路応
答合成部41は、信号強度比によって信号強度の比較を行
っているが、信号強度比に代えて信号強度差を用いても
よいことは明らかである。
【0063】図8は本発明の他の実施の形態に採用され
る伝送応答合成部を示すブロック図である。本実施の形
態は信号強度に応じて合成伝送路応答の算出に用いる伝
送路応答を選択するようにしたものである。図8におい
て図5及び図7と同一の構成要素には同一符号を付して
説明を省略する。
【0064】本実施の形態は伝送路応答合成部41に代え
て伝送路応答合成部45を採用した点が図6の実施の形態
と異なる。伝送路応答合成部45は、信号強度比算出部42
-2〜42-n、選択部46及び平均値算出部32によって構成さ
れている。選択部46には、信号強度比算出部42-2〜42-n
の出力が与えられると共に、記憶部14から第1乃至第n
の伝送路応答が与えられる。
【0065】選択部46は、予め信号強度比の閾値が設定
されており、第2から第nの伝送路応答の中から、第1
の伝送路応答との信号強度比が設定されている閾値より
も小さい伝送路応答を選択し、選択した伝送路応答を平
均値算出部32に出力するようになっている。
【0066】このように構成された実施の形態において
は、伝送路応答合成部45は、選択部46において第1の伝
送路応答との信号強度比が閾値よりも小さい伝送路応答
を選択し、平均値算出部32によってそれらの平均値を算
出する。伝送路応答合成部45は、平均値算出部32の出力
を合成伝送路応答として歪み補償部18に与えている。
【0067】合成伝送路応答を求める際に、閾値よりも
信号強度比が小さい伝送路応答を選択してその平均値を
用いているので、合成伝送路応答の信頼性が高い。
【0068】このように本実施の形態においては、図6
の実施の形態よりも装置の構成が簡単でありながら、高
い信頼性の伝送路応答から合成伝送路応答を生成するこ
とができ、受信信号が伝送路で受けた歪みの補償に用い
る伝送路応答の信頼性を向上させることができる。
【0069】図9は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。本実施の形態は伝送路応答の合成を符号
誤りに基づいて行うものである。図9において図1と同
一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0070】本実施の形態は相関性算出部15を削除して
符号誤り検出部20を設けると共に、伝送路応答合成部17
に代えて伝送路応答合成部51を設けた点が図1の実施の
形態と異なる。
【0071】符号誤り検出部20は、復調部19の出力が与
えられ、復調部19からの復調信号の符号列に含まれる符
号誤りを検出して、検出結果を伝送路応答合成部51に出
力するようになっている。
【0072】図10は図9中の伝送路応答合成部51の具
体的な構成例を示すブロック図である。図10において
図5と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略
する。
【0073】伝送路応答合成部51は、符号誤り発生頻度
測定部52、選択部53及び平均値算出部32によって構成さ
れている。符号誤り発生頻度測定部52は、各データ区間
(図2参照)における符号誤りの発生頻度を測定し、測
定結果を選択部53に出力する。選択部53は、予め符号誤
り発生頻度の閾値が設定されており、第2から第kのデ
ータ区間の符号誤り発生頻度が全て予め設定されている
閾値以下である場合に限り、第1から第(k−1)の伝
送路応答を選択して、平均値算出部32に供給するように
なっている。なお、選択部53は、選択基準を満足する最
大数の伝送路応答を選択すると共に、第1の伝送路応答
については必ず選択する。
【0074】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0075】受信部11からの受信信号は伝送路応答算出
部13に供給されて伝送路応答が算出される。一方、復調
部19の出力は符号誤り検出部20に供給されて、符号誤り
が検出される。符号誤りの検出結果は伝送路応答合成部
51の符号誤り発生頻度測定部52に供給される。
【0076】符号誤り発生頻度測定部52は、各データ区
間の符号誤りの発生頻度を測定して選択部53に出力す
る。選択部53は、第1から第kのデータ区間の符号誤り
の発生頻度が所定の閾値以下である場合に、第1から第
(k−1)の伝送路応答を選択して平均値算出部32に出
力する。
【0077】即ち、平均値算出部32には信頼性が高い伝
送路応答のみが供給されることになる。平均値算出部32
は、入力された伝送路応答の平均値を算出して、合成伝
送路応答として歪み補償部18に出力する。
【0078】他の作用は図1の実施の形態と同様であ
る。
【0079】このように本実施の形態においては、デー
タ区間の符号誤りの発生頻度が閾値以下のデータ区間に
対応した伝送路応答のみを用いて合成伝送路応答を得て
おり、図1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0080】図11は本発明の他の実施の形態を示すブ
ロック図である。図11において図1、図6及び図9と
同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態は、伝送路応答の合成に際して、相関性、
信号強度及び符号誤りの全ての出力を用いて合成伝送路
応答を算出するものである。
【0081】本実施の形態は相関性算出部15、信号強度
測定部16及び符号誤り検出部20の全てを有していると共
に、伝送路応答合成部61が採用されている。伝送路応答
合成部61は、相関性算出部15、信号強度測定部16、符号
誤り検出部20の全ての出力を用いて加重合成方法を決定
するようになっている。
【0082】他の構成は図1、図6及び図9の実施の形
態と同様である。
【0083】このように構成された実施の形態において
は、相関性算出部15は、第1の伝送路応答と第2から第
nの伝送路応答との相関性を算出し、信号強度測定部16
は、各プリアンブルの信号強度を測定し、符号誤り検出
部20は、各データ区間の符号誤りを検出する。伝送路応
答合成部61は、相関性算出部15、信号強度測定部16、符
号誤り検出部20の出力に基づいて、合成伝送路応答を求
めて歪み補償部18に出力する。
【0084】例えば、伝送路応答合成部61は、相関性算
出部15、信号強度測定部16、符号誤り検出部20の出力の
1つを選択的に用いて、上記各実施の形態において説明
した手法によって合成伝送路応答を求める。また、例え
ば、伝送路応答合成部61は、相関性算出部15、信号強度
測定部16、符号誤り検出部20の出力の少なくとも2つを
夫々用いて得た合成伝送路応答の平均を合成伝送路応答
として出力してもよい。また例えば、伝送路応答合成部
61は、相関性算出部15、信号強度測定部16、符号誤り検
出部20の出力を夫々用いて得た合成伝送路応答に所定の
重み付けを付して更に合成伝送路応答を求めてよい。
【0085】このように、本実施の形態においても、上
記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0086】図12は本発明の他の実施の形態を示すブ
ロック図である。図12において図11と同一の構成要
素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態
は、図11を周波数領域での伝送路歪み補償に適用した
ものである。本実施の形態においても図2に示すフォー
マットの伝送信号を受信する。
【0087】受信部11からの受信信号は信号強度測定部
16に供給されると共に、変換部72にも供給される。変換
部72は、受信信号に対して、高速フーリエ変換(FF
T)等に代表される周波数領域への変換処理を施して、
受信周波数スペクトルを伝送路周波数応答算出部75及び
歪み補償部79に出力する。
【0088】参照スペクトル生成部74は、受信周波数ス
ペクトルに対応する参照スペクトルとして、送信プリア
ンブルの周波数スペクトルを出力する。伝送路周波数応
答算出部75は、受信周波数スペクトルと参照スペクトル
とを用いて、伝送路周波数応答を算出する。例えば、伝
送路周波数応答算出部75は、第kのプリアンブルの周波
数スペクトルのサンプル値Rk (l)、対応する送信プ
リアンブルの周波数スペクトルのサンプル値S(l)か
ら、第kの伝送路周波数応答Hk (l)を下記(7)式
によって算出する。
【0089】 記憶部76は、伝送路周波数応答算出部75から出力される
伝送路周波数応答を記憶する。記憶する伝送路周波数応
答の個数は有限であり、これを超える入力があった場合
には、記憶部76は、最も過去に受信された伝送路周波数
応答を削除し、新しい伝送路周波数応答入力を記憶す
る。
【0090】相関性算出部77は、記憶部76に記憶されて
いる伝送路周波数応答を用いて、第1のプリアンブルか
ら算出される第1の伝送路周波数応答と他のプリアンブ
ルから算出される第2〜第nの伝送路周波数応答との相
関性を夫々算出して出力する。
【0091】伝送路周波数応答合成部78は、記憶部76か
ら第1乃至第nの伝送路周波数応答が入力され、相関性
算出部77、信号強度測定部16及び符号誤り検出部20の出
力に基づいて、第1乃至第nの伝送路周波数応答を適宜
合成して、合成伝送路周波数応答を求めて歪み補償部79
に出力するようになっている。
【0092】歪み補償部79は、伝送路周波数応答合成部
78により算出された合成伝送路周波数応答を用いて、変
換部72から出力される受信周波数スペクトルに対して、
受信信号が伝送路で受けた歪みを補償する処理を施し
て、歪を除去した受信信号を復調部80に出力する。歪み
補償部79における歪み補償処理は、上記(7)式で算出
したH(l)を用いて下記(8)式によって示される。
なお、Y(l)は歪み補正後の受信信号を示している。
【0093】 復調部80は、歪み補償部79から出力された歪み補償後の
受信周波数スペクトルを復調して、復調信号の符号列を
出力するようになっている。
【0094】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0095】受信部11からの受信信号は、信号強度測定
部16によってプリアンブル区間の信号強度が測定される
と共に、変換部72に与えられて周波数スペクトル信号に
変換される。伝送路周波数応答算出部75は、参照スペク
トルを用いて、上記(7)式から第1乃至第nのプリア
ンブルに対する伝送路周波数応答を求める。
【0096】なお、受信周波数スペクトルには、受信器
の雑音が付加されているので、上記(7)式で求めた伝
送路周波数応答Hk (l)も雑音の影響を受けている。
【0097】算出された第1乃至第nの伝送路周波数応
答は記憶部76に記憶された後、相関性算出部77に供給さ
れる。相関性算出部77は、第1の伝送路周波数応答と第
2乃至第nの伝送路周波数応答との相関性を算出して、
第1の伝送路周波数応答に対する第2から第nの伝送路
周波数応答の相関値を伝送路周波数応答合成部78に出力
する。
【0098】また、伝送路周波数応答合成部78には、信
号強度測定部16からプリアンブル区間の信号強度が与え
られ、符号誤り検出部20からデータ区間の符号誤りの検
出結果も与えられている。伝送路周波数応答合成部78
は、相関値、信号強度及び符号誤りの発生頻度に基づい
て、第1乃至第nの伝送路周波数応答の合成方法を決定
して、合成伝送路周波数応答を求めて、歪み補償部79に
出力する。
【0099】伝送路周波数応答合成部78は、相関値、信
号強度及び符号誤りの発生頻度に基づいて、各伝送路周
波数応答に重み付けを行うか又は適宜選択し、重み付け
又は選択によって信頼性が向上した複数の伝送路周波数
応答を合成して、合成伝送路周波数応答を作成してい
る。従って、合成伝送路周波数応答の信頼性は極めて高
く、受信器の雑音の影響が著しく削減されている。
【0100】歪み補償部79は、変換部72からの受信周波
数スペクトルを合成伝送路周波数応答を用いた上記
(8)式によって、歪み補償する。歪み補償後の受信信
号は復調部80によって復調されて出力される。
【0101】このように、本実施の形態においても図1
の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0102】なお、信号強度測定部16は、変換部72から
出力される受信周波数スペクトルを用いて信号強度を測
定してもよいことは明らかである。
【0103】また、本実施の形態においては、伝送路応
答の合成に相関値、信号強度及び符号誤りの全てを検出
する例を示しているが、いずれか1つを検出した図1、
図6及び図9の例を周波数領域での歪み補償に適用させ
るようにしてもよいことは明らかである。
【0104】図13は本発明の他の実施の形態に採用さ
れる相関性算出部を示すブロック図である。本実施の形
態は相関性算出部の計算量を著しく低減可能にしたもの
である。本実施の形態は相関性算出部の構成のみが上記
各実施の形態と異なる。
【0105】相関性算出部85は、共役生成部81、論理演
算部82及び加算部83によって構成されている。相関性算
出部85にはデジタル信号系列が入力される。第1の伝送
路応答のデジタル信号系列は共役生成部81に供給され、
第kの伝送路応答のデジタル信号系列は論理演算部82に
供給される。
【0106】共役生成部81は、第1の伝送路応答のデジ
タル信号系列の複素共役を求めて論理演算部82に出力す
る。論理演算部82は、共役生成部81から出力される第1
の伝送路応答のディジタル信号系列の複素共役と、第2
以降の伝送路応答のディジタル信号系列が与えられ、各
最上位ビット(符号ビット)同士の論理値が一致してい
るか否かを判断し、一致している場合には論理値“1”
を出力し、一致していない場合には、論理値“0”を出
力する。
【0107】加算部83は、論理演算部82の出力が入力さ
れ、系列を構成する全てのサンプルにわたって入力を加
算し、加算結果を相関値として出力するようになってい
る。
【0108】このように構成された実施の形態において
は、相関性算出部85の共役生成部81には第1の伝送路応
答が入力され、論理演算部82には第2から第nの伝送路
応答が入力される。共役生成部81は第1の伝送路応答の
複素共役を求めて論理演算部82に与える。
【0109】論理演算部82は2入力のデジタル信号系列
の最上位ビットのみを用いて相関性を判断する。即ち、
論理演算部82は、最上位ビット同士が一致している場合
には、相関性が高いものと判断して“1”を出力し、一
致していない場合には相関性が低いものと判断して
“0”を出力する。加算部83は全てのサンプル亘って論
理演算部82の出力を加算して、相関値として出力する。
【0110】このように本実施の形態においては、相関
性の判断にサンプルの最上位ビットのみを用いている。
この場合でも、十分な相関性の判断が可能である。サン
プルの全ビットを用いて相関値を計算する場合に比し
て、相関性算出のための計算量を著しく削減することが
できる。従って、本実施の形態における相関性算出部を
採用することにより、上記各実施の形態における相関性
算出時の計算量を著しく低減することができる。
【0111】なお、相関性算出部85に伝送路応答を与え
る場合について説明したが、伝送路周波数応答の相関性
算出時にも適用可能であることは明らかである。また、
最上位ビットだけでなく、上位から所定ビット数のみを
相関性の算出に用いるようにしてもよい。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の受信プリアンプルを用いることによって受信器にお
ける雑音の影響を緩和して、正確な伝送路応答を求め
て、伝送路歪を確実に除去することができるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受信装置の一実施の形態を示すブ
ロック図。
【図2】伝送信号のフォーマットを示す説明図。
【図3】図1中の相関性算出部15の具体的な構成を示す
ブロック図。
【図4】図1中の伝送路応答合成部17の具体的な構成を
示すブロック図。
【図5】本発明の他の実施の形態に採用される伝送路応
答合成部を示すブロック図。
【図6】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図7】図6中の伝送路応答合成部41の具体的な構成を
示すブロック図。
【図8】本発明の他の実施の形態に採用される伝送路応
答合成部を示すブロック図。
【図9】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図10】図9中の伝送路応答合成部51の具体的な構成
を示すブロック図。
【図11】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図12】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図13】本発明の他の実施の形態に採用される相関性
算出部を示すブロック図。
【符号の説明】
11…受信部、13…伝送路応答算出部、14…記憶部、15…
相関性算出部、16…信号強度測定部、17…伝送路応答合
成部、18…歪み補償部、19…復調部、20…符号誤り検出
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K033 AA05 AA07 BA08 CC04 DA17 EA02 5K046 AA05 CC28 EE32 EE56 EF05 EF16 5K052 AA01 AA11 DD03 EE13 EE38 FF29 GG19 5K059 AA08 BB01 CC07 DD35 5K067 AA02 BB04 BB21 CC24 DD11 EE02 EE10 LL11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号と参照信号とから伝送路応答を
    算出する伝送路応答算出手段と、 異なる時刻の受信信号を用いて算出された複数の伝送路
    応答の信頼性を判定して加重合成方法を決定する決定手
    段と、 異なる時刻の受信信号を用いて算出された複数の伝送路
    応答が与えられ、前記決定手段が決定した前記加重合成
    方法に基づいて前記複数の伝送路応答を加重合成して合
    成伝送路応答を得る伝送路応答合成手段と、 前記合成伝送路応答を用いて受信信号の歪みを補償する
    歪み補償手段とを具備したことを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 前記決定手段は、信頼性が高い伝送路応
    答ほど加重合成の重み付けを大きくすることを特徴とす
    る請求項1に記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 前記決定手段は、信頼性が所定の閾値以
    上の伝送路応答のみを加重合成のために選択することを
    特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 【請求項4】 前記決定手段は、前記複数の伝送路応答
    の相関性を算出する相関性算出手段を有し、相関性の算
    出結果に基づいて前記伝送路応答の信頼性を判定して加
    重合成方法を決定することを特徴とする請求項1に記載
    の受信装置。
  5. 【請求項5】 前記伝送路応答合成手段は、前記相関性
    に応じた重み付けを付して前記伝送路応答を加重合成し
    て前記合成伝送路応答を得ることを特徴とする請求項4
    に記載の受信装置。
  6. 【請求項6】 前記伝送路応答合成手段は、前記相関性
    が所定の閾値以上の前記伝送路応答の平均値によって前
    記合成伝送路応答を得ることを特徴とする請求項4に記
    載の受信装置。
  7. 【請求項7】 前記相関性算出手段は、前記複数の伝送
    路応答の最上位ビットのみを用いて相関性を算出するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  8. 【請求項8】 前記決定手段は、前記複数の伝送路応答
    に対応する受信信号の各信号区間の信号強度を測定する
    信号強度測定手段を有し、信号強度の測定結果に基づい
    て前記伝送路応答の信頼性を判定して加重合成方法を決
    定することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  9. 【請求項9】 前記伝送路応答合成手段は、前記信号強
    度に応じた重み付けを付して前記伝送路応答を加重合成
    して前記合成伝送路応答を得ることを特徴とする請求項
    8に記載の受信装置。
  10. 【請求項10】 前記伝送路応答合成手段は、前記信号
    強度同士の隔たりが所定の閾値以下の前記伝送路応答の
    平均値によって前記合成伝送路応答を得ることを特徴と
    する請求項8に記載の受信装置。
  11. 【請求項11】 前記決定手段は、前記複数の伝送路応
    答に対応する受信信号の復調出力の誤りを検出する誤り
    検出手段を有し、誤りの検出結果に基づいて前記伝送路
    応答の信頼性を判定して加重合成方法を決定することを
    特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  12. 【請求項12】 前記伝送路応答合成手段は、前記誤り
    の検出結果から求めた誤りの発生頻度が所定の閾値以下
    の前記伝送路応答の平均値によって前記合成伝送路応答
    を得ることを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  13. 【請求項13】 前記伝送路応答算出手段は、前記受信
    信号の周波数スペクトルと前記参照信号の周波数スペク
    トルとから伝送路応答を算出し、 前記歪み補償手段は、前記受信信号の周波数スペクトル
    を前記合成伝送路応答を用いて補償することを特徴とす
    る請求項1に記載の受信装置。
JP2000099243A 2000-03-31 2000-03-31 受信装置 Expired - Fee Related JP3581294B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000099243A JP3581294B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 受信装置
EP01302505A EP1139620A1 (en) 2000-03-31 2001-03-19 Reception apparatus for determining a synthetized channel response
KR10-2001-0014612A KR100394335B1 (ko) 2000-03-31 2001-03-21 수신장치
CNB011118660A CN1178535C (zh) 2000-03-31 2001-03-22 传输畸变补偿型接收装置
US09/820,937 US6847616B2 (en) 2000-03-31 2001-03-30 Reception apparatus for estimating the state of a transmission channel using a known signal
US10/994,469 US7359689B2 (en) 2000-03-31 2004-11-23 Wireless receiving method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000099243A JP3581294B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001285153A true JP2001285153A (ja) 2001-10-12
JP3581294B2 JP3581294B2 (ja) 2004-10-27

Family

ID=18613619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000099243A Expired - Fee Related JP3581294B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 受信装置

Country Status (5)

Country Link
US (2) US6847616B2 (ja)
EP (1) EP1139620A1 (ja)
JP (1) JP3581294B2 (ja)
KR (1) KR100394335B1 (ja)
CN (1) CN1178535C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100409600C (zh) * 2002-03-19 2008-08-06 株式会社东芝 接收装置和接收方法

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4354401B2 (ja) * 2002-06-28 2009-10-28 トムソン ライセンシング マルチキャリアシステムにおけるチャネル応答情報を利用したアンテナ選択方法及び装置
US7555013B2 (en) * 2002-08-12 2009-06-30 Harris Corporation Method and system for the blind determination of frequency hopping system characteristics and synchronization thereto
US7269394B2 (en) * 2002-10-02 2007-09-11 Agere Systems Inc. Frequency offset compensation for communication systems
FR2871314B1 (fr) * 2004-06-07 2006-09-15 Nortel Networks Ltd Procede pour estimer des symboles d'un signal numerique et recepteur pour la mise en oeuvre du procede
KR100585152B1 (ko) * 2004-08-02 2006-05-30 삼성전자주식회사 송신 타임 도메인 이퀄라이저를 사용하는 무선 ofdm기반의 모뎀 및 데이터 전송 방법
US7586989B2 (en) * 2005-11-22 2009-09-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and system for generating beam-forming weights in an orthogonal frequency division multiplexing network
WO2007066757A1 (ja) * 2005-12-09 2007-06-14 The Furukawa Electric Co., Ltd. 光中継装置及び光伝送システム
US7933570B2 (en) * 2006-02-03 2011-04-26 Quantance, Inc. Power amplifier controller circuit
KR100766543B1 (ko) * 2006-10-04 2007-10-12 주식회사 팬택 다중 사용자 환경의 초광대역 무선 통신 시스템을 위한간섭 제어 방법
US9769835B2 (en) 2013-10-31 2017-09-19 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and apparatus for communication link adaptation for interference-canceling receivers
US9264081B1 (en) * 2014-10-24 2016-02-16 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Method and apparatus for interference cancellation efficiency estimation and control

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5263026A (en) * 1991-06-27 1993-11-16 Hughes Aircraft Company Maximum likelihood sequence estimation based equalization within a mobile digital cellular receiver
FR2710214B1 (fr) * 1993-09-15 1995-10-20 Alcatel Mobile Comm France Détecteur à seuil pour système de transmission radionumérique, dispositifs comprenant un tel détecteur à seuil et utilisation correspondante.
JPH09233007A (ja) * 1996-02-28 1997-09-05 Fujitsu Ltd 無線伝送装置
FI102231B (fi) * 1996-09-16 1998-10-30 Nokia Technology Gmbh Symbolitahdistuksen ja näytteenottotaajuuden säätömenetelmä OFDM-modul oituja lähetyksiä vastaanottavassa laitteessa sekä menetelmän toteutta va laite
US6473594B1 (en) * 1997-02-04 2002-10-29 Nokia Telecommunications Oy Adaptive compensation of doppler shift in a mobile communication system
JPH10257013A (ja) * 1997-03-14 1998-09-25 Toshiba Corp 受信装置
JP3745502B2 (ja) * 1997-06-24 2006-02-15 ソニー株式会社 受信装置及び送受信装置並びに通信方法
JP3302634B2 (ja) * 1997-12-16 2002-07-15 松下電器産業株式会社 データ通信装置及び方法
JP3737264B2 (ja) * 1998-01-14 2006-01-18 株式会社東芝 ダイバーシチ受信装置
JP3475066B2 (ja) * 1998-02-02 2003-12-08 三菱電機株式会社 復調装置
JP3695541B2 (ja) * 1998-04-23 2005-09-14 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ Cdma受信装置およびcdma送受信装置
JP3029030B2 (ja) * 1998-08-05 2000-04-04 日本電気株式会社 パイロット信号を含む受信信号の復調方法およびその装置
JP3090138B2 (ja) * 1999-02-04 2000-09-18 日本電気株式会社 受信機
JP3085944B2 (ja) * 1999-02-15 2000-09-11 三菱電機株式会社 Ofdm通信システム用受信装置
CA2298273A1 (en) * 1999-02-22 2000-08-22 Lucent Technologies Inc. Method and system for compensation of channel distortion using lagrange polynomial interpolation
FI112831B (fi) * 1999-04-28 2004-01-15 Nokia Corp Menetelmä kanavaestimaatin muodostamiseksi ja vastaanotin
US7103116B2 (en) * 2001-09-24 2006-09-05 Atheros Communications, Inc. Detection of a false detection of a communication packet
JP3748449B2 (ja) * 2003-03-31 2006-02-22 株式会社東芝 Ofdm受信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100409600C (zh) * 2002-03-19 2008-08-06 株式会社东芝 接收装置和接收方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1315811A (zh) 2001-10-03
US7359689B2 (en) 2008-04-15
KR20010094991A (ko) 2001-11-03
EP1139620A1 (en) 2001-10-04
JP3581294B2 (ja) 2004-10-27
US20010028632A1 (en) 2001-10-11
US20050105654A1 (en) 2005-05-19
KR100394335B1 (ko) 2003-08-06
US6847616B2 (en) 2005-01-25
CN1178535C (zh) 2004-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6751264B2 (en) Receiver and method therefor
KR100997310B1 (ko) 등화 장치 및 등화 방법
EP2243266B1 (en) Apparatus and method for estimating i/q unbalance parameters in ofdm receiver
JP3581294B2 (ja) 受信装置
JP4865764B2 (ja) 受信機及びその方法
US6760386B2 (en) Receiver and method therefor
US7003415B2 (en) Delay profile estimation apparatus and a correlating unit
US7675997B2 (en) Dynamic DC offset removal apparatus and dynamic DC offset removal method
CN117060985B (zh) 一种船载双天线pcma系统信号重捕方法及装置
JP2000228655A (ja) 受信機
US20040156308A1 (en) OFDM-based timing synchronization detection apparatus and method
JP2006340312A (ja) Ofdm信号受信装置およびシンボルタイミング推定方法
US20030035498A1 (en) Receiver and method therefor
JPH0766842A (ja) 周波数オフセット補償回路
JPH1168647A (ja) ダイバーシチ受信機
KR100574013B1 (ko) 직교주파수분할다중 방식으로 복조된 디지털 신호의반송파 주파수에러 측정장치 및 측정방법
JP3442986B2 (ja) Ofdm選択ダイバーシチ受信装置
JP4570557B2 (ja) 無線通信装置及び同期獲得方法
JP5020110B2 (ja) 回線品質測定装置
WO2000064086A1 (fr) Recepteur a spectre etale et procede de reception de signaux
JP4914298B2 (ja) 同一チャネル干渉測定装置
JP2003234682A (ja) 無線受信装置
JPH1168635A (ja) ダイバーシティ受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040722

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees